比企谷八幡がいろんな女性Vとセックスする話 作:ぼっちプレイヤー
一枠の窓から月明かりが差し込み、暖色系のルームライトでほんのりと明るさを見せる部屋の中で男女が熱を灯し交じり合っている。
ベッドに仰向けに寝転び快感によって荒い息づかいをさせ、腐った目に獣欲を滾らせている男の名は比企谷八幡。
そして八幡の上で夜空のように黒く染まり見るからにボリュームを感じさせる長髪を靡かせ、頭に立つ犬耳の内側まで朱くしながら肉壺に男根を咥えて卑しく踊る女は、先日抱いた猫耳少女の同僚である大神ミオ。
鋭い犬歯にその間から真っ赤な舌を垂らしながら卑猥な動きで腰を振り、全力疾走したあとのような荒い呼吸と獣性を帯びた嬌声を隠さずミオはひたすらに快楽──比企谷八幡という雄──を貪っていく。
八幡のごつごつとした男らしい手に繋がれた自分の手を全身に昇る快感で握りしめ、情欲をそそらせる豊満な果実を激しく揺らしながら密壺の最奥にある子宮の口に何度も肉棒をぶつけさせる。
そうしていると蓄積された快楽が二人の絶頂の波を起こしはじめ最後のスパートをかける。そしてミオがごりっと亀頭に子宮を押し上げさせると、背筋を伸ばしおとがいをあげて絶頂を迎えた。
精液を根こそぎ搾らんとうねる肉襞の強烈な収縮に八幡も同じくして達し、著しい量の白濁液が隙間なくくっついた子宮に注がれていく。
思考が快楽の渦に巻き込まれながらもミオは無意識にぐりぐりと腰を押しつけ最後の一滴まで扱き上げた。
しばらくして肉棒の脈動が鎮まり、快楽の果てから意識を戻したミオが強張った身体を弛緩させて八幡の胸に倒れこむ。お互いの荒い息づかいが響きわたり、取り込んだ酸素によって同時に動く胸がひどく心地良い。
ミオの身体も心も充足を感じて満たされている。そのはずなのに、どうしてかミオは一抹の物足りないなさが頭に残っていた。
情事の痕跡を一通り処理し終えたあと、二人は街へ繰り出していた。今までのデートなら高鳴る鼓動のまま待ち合わせ場所に行き、彼が来るまでの時間を浮わついた心で待っていたものだが今回の二人で同じ玄関から出るというのは、いつものとは違う新鮮さと遠い未来の予行練習みたいに思えてミオは口もとが緩むのを抑えきれそうになかった。
「……なんか嬉しそうだな」
「へ?だってずっと考えてはいたから、その、二人で家から始めるデートとか……他にもいっぱい」
「そ、そうか……」
フローラルともいえるオーラを纒いながらご機嫌なミオを見た八幡が指摘すれば恥ずかしいそうに、しかし包み隠さず妄想の一部を打ち明ける。
本当は顔から火がでるほど恥ずかしいけれど、ちゃんと言葉にした方が八幡には効果があるし、自身の好意は伝えなければならないとミオは思った。この先、後悔しないためにも。
繋がれた手を目一杯強く握ってこっちに向いた八幡にミオはでき得る限りの自然で、満面の笑顔を向ける。
ぱたぱたと揺れる尻尾とリンゴのように真っ赤にしながらも浮かべる笑みは、八幡の目に焼き付けるのに充分過ぎて、ミオに負けず劣らず顔を朱くした八幡はそれを隠すように乱暴に頭を掻いた。
立ち止まっているわけにもいかないので頬に赤みを残したまま適当に歩いていく。目的があるということもないのでふらふらと脚を運びミオの着せ替え人形になったり、ゲーセンでクレーンゲーム相手に弱い声で鳴くミオを眺めたりしていた。
「八幡くんって最近オシャレだよね。他の子たちから教えてもらってるの?」
「教えてもらってるつうかは、その時選ばれたやつをアレンジしてる感じだな。元がまとまってるから大きく変えなきゃ変にならんし、そもそもセンスがねえから下手に弄れん」
「なるほどね~。だから今日もちゃんと出来てるんだ。八幡くんはセンスが無いんじゃなくて、周りに興味ないのがクソダサファッションの原因だと思うけど。千葉Tとか」
「ミオさんや、蓄神でてるぞ。あと千葉Tは別にいいだろ」
「ははっ」
「鼻で嗤うレベル?」
「くぅ~ん」
「そんな目で鳴いてもなんも出てこんぞ」
「でももう少しなんだよ~?」
「……しょうがねぇな、ちょっと待っとけ──店員さん?これいいっすか?……あっ、ども。ほれ」
「……なんかさすが八幡くんって感じだね。プライドを見せないところとか特に」
「そんなものはコンクリートに混ぜてアスファルトにするのが俺のプライドだ」
「どうしよう。全然格好よくない」
刻々と時間が過ぎていき日が沈みかけそうになると早めの夕食を取ることにした。ちょっとこ洒落たカフェに入り好きなものを注文し、自然な動作で伝票を受け取った八幡にミオは気づけない。
テーブルの皿が空になりかけたところで八幡は気になっていたことを口にする。
「……なぁ、なんか変だったか?」
「ん?何が?」
「いや、何がって言われると正直俺にもわからんが。一応言っておくとお前のことだぞ」
「……あー、うーん。やっぱり分かっちゃう?」
「違和感程度だけどな」
八幡がいうのはミオに対して感じていたほんのすこしの違和感のことである。しかし、デート中で当たりを付けることができなかったため思いきって本人に聞くに至ったのだ。
気のせいの可能性もありはしたが困ったように、或いは叱られたようにしょんぼりとして耳を倒すミオはいつになく弱気で庇護欲を掻き立てられる。
しばらくミオはうーんと声を唸らせていたが上手く纏まらないのか浅く息を吐いた。
「ウチも正直分かんないんだよね」
「自分でもか」
「うん。変っていうか、なんだろう。お腹いっぱいなのに別の物が欲しいみたいな、満たされてるの足りない感じがするの」
「そこだけ聞くとただ食い意地張ってるだけに聞こえるな」
「も~」
思ったことを率直に言えばミオが頬を膨らませて可愛いらしく抗議の声を上げてきたので、軽く笑いながら謝罪を口にする。
ミオに覚えた違和感は言ってしまえば物足りないという単純なものであるが、単純故に曖昧でいまいち本質みたいなものを掴みづらくなっているようであった。
元々面倒見が良く母性が強いミオは誰かに与えることで満たされるタイプのため、そういった面も原因を突き止められない理由になっているのだろう。
しかし、足りないというのなら解決する方法は一つしかない。
「我が儘になればいいんじゃないか?」
「我が儘に?」
口を開いた八幡にミオがオウム返しをしながらこてりと首を傾げた。
「ゲームとかでもたまにあるだろ。まだできるけど時間的に終らせるとか、まだしたいけど満足はしてるから一旦区切るとか。
ミオのいう物足りなさはそんな感じな奴に近い気がするからな。自分から″もういいっ″て思うようなことをやればいいんじゃないか?」
「なるほどね~。確かにウチそういうのあんまりする方じゃないしね」
要するに無意識に妥協しているのではないか、という八幡の言い分にミオは得心したように頷いた。
変人集団の巣窟である配信者界隈でも常識人の枠から外れないミオは特に同じホロライブのメンバーのことを気にかけており、それは先ほど言った面倒見のいい性格に由来しているため負担に感じたことなんてないと言っていい。
しかし今回の物足りなさを埋めるためには、我が儘を叶える側ではなく叶えてもらう側に立つ必要があるということではないかと八幡は言っているのだ。
そこまで理解したミオはならば自分の叶えてほしい我が儘とは、妥協している満足感とは何なのか少し考えてみて
「あ」
何か思い当たったのか声を漏らし、
「~~っ」
急激に顔を真っ赤に染め抑えきれない羞恥に手で顔を覆った。頭から湯気が出ているのかと錯覚するような恥ずかしさで大きな犬耳までへたりと閉じている。
ミオの変容ぶりにえっなに?と動揺している八幡は声をかけようとして、顔を覆う指の隙間から覗く琥珀色の瞳に思わず目を奪われる。
「……八幡くん」
「どうした……」
「えっとさ、その、わかちゃったんだよね。ウチの我が儘……」
「そうか……それで何なんだ?」
消え入りそうでいながらしっかりとした意思をもったミオの声色に、八幡は惹き付けられながらも少しばかり本能的な不安を覚えた。しかしこちらから提案したため逃げ場は断たれ、ただ受け入れて平静を装い聞き返す。
「ぅ~~、引かない?」
「今更だろ。お前らの我が儘くらい応えてやりたいとは思ってるよ……俺にできる範囲ならな。むしろ今までのこと考えると引かれるのは俺の方だろ」
複数の女性、しかも影響力のある仕事を生業とする彼女らと爛れた関係に甘んじているのは他の誰でもない八幡のせいである。
そんなどうしようもない男に未だに愛想を尽かすどころか、甲斐甲斐しく世話まで焼いてくれる女の子の我が儘くらい喜んで叶えてやりたいというのは間違いなく本音で、伝えなければならないことだろう。
そのことを八幡がしっかりと潤む琥珀色の瞳を見て言うと、意を決したようにミオが口を開いく。その目に、隠しきれない情欲を燃やして。
「……じゃあ、ここだといいずらいし、取り敢えず家いこっか……」
「じゅるるる、じゅりゅっ、んふぅっ、じゅるっ、じゅぷ……あむっ、れるっ、ちゅぷ、むふぅぅっ、じゅるるるる、んくんくっ、じゅるるる」
一糸纏わぬ姿になったミオが同じく裸になった八幡の逸物を夢中になってしゃぶりつく。
ミオは床に女の子座りでへたりこみ、壁に背中を預けた姿勢の八幡の腰に両腕を回して逃がさないようにホールドしており、舌を這わせて唇を波打たせ頭を自ら前後させて喉の奥に押しつける。滾る獣の性を抑えることなく解放し、ただ目の前の雄をひたすらに貪っていく。
昂る感情を表す尻尾をふりふりと揺らし夢中なりながらも″気持ちいい?気持ちいい?″と健気さを感じる上目遣いで伺ってくるのに、口の中で行われる淫行のギャップで増す快感が八幡の全身を突き抜けていく。
肉棒の先端から我慢汁が溢れだし、黒くさらさらとした髪質を撫でる八幡の手つきが少しだけ強くなったのを察して、快楽のピークが近いことを感じ取ったミオは止まることなく絶頂を掻き立てた。
「ぐぷっ、じゅぷぷっ、じゅりゅりゅ、んぐっ、じゅるるるるっ」
ぐつぐつと煮えるような快楽が下腹部に集中し、こつっと当たる喉奥の感触がとどめになって八幡は爆ぜるような感覚と共に果てた。
「んふうぅ!?ごきゅっ、ごきゅっ、んふぅっっ!じゅるるるっ、ごくっごくっ……むふぅぅぅっ、れる、ちゅぴ、ちゅるるる、んく、んく……」
喉の奥で鈴口から噴き出される白濁液にミオは勢いに驚きこそすれど、抵抗するどころかむしろ自分から更に深く咥えこみまるで聞かせるかのような音をならせて飲み干していく。精液が喉を通る度に子宮がきゅんきゅんと疼いて、触ってもないのに愛液がとろとろと溢れていた。
二度、三度跳ねて充分に出しきった肉棒に舌で労るような慰撫を行い、ゆっくりと唇を引いて残った白濁液を吐き出させ一滴残らず喉を通していった。
「ぷはぁっ、はぁっ、はぁっ……はっ、はっ、はっ、」
そして全て飲み干したら、ぱっくりと口を開いて唾液が糸をひく口腔を見せて真っ赤な舌を垂らし、犬のような息づかいを何度も繰り返す。吐き出れる荒い呼吸に八幡は白い湿度を幻視し、ミオが見せる牝としての動物的な卑猥さに男根が硬度を取り戻していた。
八幡がお礼代わりに優しく頭を撫でれば大きい耳をぴこぴこと動かし、んっとミオの方から手に押しつけてくる。少しだけ八幡の手を堪能したミオは自分の両手で包み込むと、立ち上がって八幡をベッドに引き連れていった。
ベッドの前までくるとミオは膝を立てて乗り八幡に桃尻を向けて四つん這いになって、火照りで頬を朱く染めながら珠汗の浮かぶ双丘を片手で自ら押し広げ、濡れぼそった秘部を見せつけてきた。
顔を半分だけ振り返らせて八幡を見やるミオの瞳には羞恥を覆う卑しい期待が籠められている。そしてついには、桃尻を緩く左右に揺らして言葉なく誘ってくるのだ。
どこまでも感情的で理性を捨てた獣欲に満ちているミオの行動に、八幡の手が誘われるように伸びて双丘をぐわしと鷲掴みにする。
「ひぃんっ」
指が柔肌に食い込むほど強く握りしめてもミオは嬉しそうに鳴いて更に臀部を突き出してくる。ずっと触っていたいと思わせる柔らかさの桃尻を上下左右に揉みしだけば、堪えるような嬌声を漏らして肉壺を濡らす愛液がベッドにシミを作りはじめた。
「はちまんくぅん」
堪えられないような、恋い焦がれるような甘ったるい声でミオが鳴く。それは間違いなく、牝が雄にまぐわいをねだる鳴き声だった。
残る理性を全て拐うミオの声色につき動かされた八幡は目の前の双丘を力一杯掴んで固定し、滾る衝動のまま肉棒を密壺に突き立てた。
「────」
ばちゅん、と打ち付けられた腰が水気のある卑猥な音を立てて子宮を貫き声にならない嬌声をあげて、生み出された快楽にミオは絶頂を迎えた。
ミオの背中がきれいな弧を描いて肉襞が歓喜でうねって肉棒に纏わりつき、きゅうきゅうと締めつけてはお互いに快感を送り込む。
肉欲的な肢体が小刻みに跳ねて身体を支える腕がかくかくと震え、ベッドに置かれた手がシーツに大きなシワを作っている。快楽が通り抜けて弛緩した身体を何とか支えているミオの薄く開いた口からだらしなく舌が垂れていて、溢れる唾液が舌先から滴っていた。
「あ、あ~……あふぁあっ!!」
ぱちぱちと目の前が明滅を繰り返し間の抜けた声を出して絶頂の余韻に浸っているミオに八幡は追い打ちをかけるように再度子宮を貫けば、快楽に喘ぎ悦びに沸く肉襞が強烈に締めつけ″もっと″というように肉棒を扱きあげ、先ほど吐き出した欲望がまた込み上げてくる。
「あっ、はひっ、んはぁっ!!はひっ!ひいぃんっ!!ひぐぅっ!?かはっ、あっ、うぁ、あ~っ、んひぃ!!ひっ、ひぃんっ、はひぐぅっ!!あっあっあっ、んぁ~~っっ!!」
逃がさないように両手でがっちりと桃尻を固定され、獣の如く腰を打ち付ける八幡にミオは何度も絶頂に向かわされ、許容を越える快楽が思考と言葉を奪っていく。八幡が動けばミオは背中を丸めたり伸ばしたりし、双丘に腰をぶつけると肌が波をうち、後ろからでも見えるたわわな果実がふるふると揺れそれが八幡の興奮を煽った。
連続する激しい快感の波の中でもミオは嫌がったり抵抗する様子はなく、むしろ無意識ながらも桃尻を揺らして誘惑することをやめず甲高く鳴く声で聞かせるように喘ぐのだ。
硬直と弛緩の繰り返しで身体は疲労を訴えはじめ、快楽で歪む瞳が溺れるような涙を溢しても、心と身体が比企谷八幡という雄を求めて仕方なかった。
胸が幸福で満たされてもすぐに上限を打ち上げるせいで心が渇きを訴えてきて、彼から与えられるもの全てを快楽と幸福感に変換する身体が幾度なく絶頂の渦をつくりミオを捉えて離さない。
徐々に感じる二回目の下腹部の感覚に一回目よりも熱量が高まっていることを自覚した八幡は、ミオに背中から覆い被さるとお腹に手を回して固定させ、もう片方の手で顔を自分の方に向かせると唇を押しつけた。
「むふぅぅっっ!!」
二人の間で交わる舌が快楽を引き起こし絶頂の波を後押しする。子宮を激しく貫く快楽とこれ以上なくくっつき重なる肌の温度に、ミオはこれまでとは違う絶頂を感じとった。
「はひっ、はひひゃんふんっ、すきぃっ」
金色の瞳を涙で潤ませ口から交わった唾液を垂らすミオから出たのは、言葉にこそなれどまるで鳴き声のような、たった一人の雄に向けた求愛の声。
それに応えを持ち合わせていない八幡は一際強く抱きしめて密着し、唇を隙間なく繋がらせると本能に従うまま子宮に白濁液を吐き出した。
「~~~~っっ!!」
触れてるだけで快楽を生み出してるのかと思うほどの強烈な絶頂にミオは身体を幸福に震わせて、自身の下腹部に注がれる熱に溺れるように顔を歪める。
夥しい快楽が二人を襲い肉棒が脈動すれば密壺が喜悦に震えて締めつけ、そのせいでもう一度脈動を繰り返すサイクルが出来上がっていた。
子宮に収まりきらない白濁液が音を立てて肉壺から溢れるとようやく長い絶頂が過ぎ去り二人の荒い呼吸が響きわたる。ミオは疲労で脱力した上半身を倒れこませたまま全力で走った後かのような呼吸を繰り返し、彼から子宮に残されたものを実感する度に肉壺を心地良くうねらせていた。
倒れたミオに重ならないように片方の手はお腹回したまま、肘を立てて荒くなった息を整えた八幡は体重が乗らないように抱き締め、優しく労うような手つきで頭を撫でる。
八幡がくれる暖かな温度にミオはゆらりと尻尾を動かして自分に回された手に緩く巻きつけ、呼吸が整ってもしばらくそうしていた。けれど次第に心が飢えで鳴き始めてくる。
これだ。きっと物足りないなさを感じてしまうのは、貪欲に求めるミオの中の獣としての一面が希う雄を喰らえと低い狼の如くうなり声を上げて仕方ないのだ。
少ししてミオが動く気配を感じた八幡が背中から離れると、数瞬もおかず手が伸びてきて肩を掴まれたと思ったら入れ替わるように押し倒される。
あっという間に体勢を変えて八幡の上に跨がり白濁に濡れる秘部を押しつけてくるミオの目は、煮え滾る欲望の炎を燃やしており、弧に笑う唇は極上のエサを前にした狼のように唾液を垂らしている。
八幡の方も男からすれば誰でも飛び付くような美しい肢体に秘部から溢れる精液が興奮を掻き立て、二回吐き出した後にも関わらず男根はすでに天を向いていた。
なにもしていないのに息を荒くして犬のように喉を低くならすミオに、八幡が受け入れるように手を広げると待ってましたと言わんばかりにミオは目を光らせて食らいつく。
「我慢しないから、覚悟してね?」
二人は意識がなくなるまでまぐわっていた。
~おまけ~
意識がなくなったことでミオとの情事が半ば強制的に終わり、いつの間にかかけられていた毛布から這い出た八幡は消えない疲労と眠気に頭をぼんやりとさせていると、人の気配と共に寝室の扉が開いて両手にコップを持ったミオが入ってきた。
「あ、起きた」
「……おう、はよさん……ふぁ」
「あはは、大丈夫?っていうかウチのせいなんだけど」
「滅茶苦茶眠いのと身体っていうか筋肉がいてぇ。ミオの方こそ身体は変なとこないのか?」
「ウチも似たような感じだけど八幡くんほどじゃないかな?何かすっきりしてて身体が軽いんだよね」
渡されるコップを受け取りながら八幡が答えるとミオは申し訳なさそうに苦笑しながら隣に座る。八幡が意識を手放したのはミオとほとんど同じタイミングだったはずだが彼女の方は八幡ほど疲れているわけではなさそうで、むしろ妙に肌艶がよく活気が沸いているようだった。
隠すことのないあからさまともいえるミオに八幡は素直に喜んでいいのか、なんとも言葉にしずらい気持ちになる。
一応我が儘を叶えてあげることはできたのだとは思うし、男としても純粋な嬉しさがあるのだがそれだけで完結できるような人間ならこんな面倒くさい性格にはなっていない。
「ふふっ、ま~た面倒くさいこと考えてる」
「……もう性分だからな。そうそう無くならん」
「そ~だね~。そこで素直になれずに変なこと考えるような人だから好きになったのかも」
「さいで……」
自罰的な思考で腐った目を細めていればそれを見ていたミオがおかしそうに、それでいて慈愛の籠った瞳で言ってきて、直球で投げられる好意に何も言えなくなった八幡は気恥ずかしさで赤くなる頬を隠すようにふいっと顔を逸らした。
その様子がなんだか幼い子供のように感じたミオは擽られる母性本能のまま、手を伸ばして頭を引き寄せ膝の上に着地させる。そしてあやすように必要以上のケアをされていないであろう固い髪質の髪を優しく撫ではじめた。
力加減的に逃がさす気が無いこと察した八幡はミオのなすがされるまま、柔らかくも程よい弾力を持つ枕と自分のより小さくほんのりと暖かい手の慰撫に身を委ねる。
「ウチね、すごい幸せだったよ。八幡くんこの事で頭が一杯になって君のことしか考えられなくなるの」
「……」
「八幡くんもウチに対してそうなるように頑張るから、待っててね」
「……もう充分夢中になってる。少なくとも今はミオのことしか見えてないし、頭はミオのことで一杯一杯だ」
噛み締めるようなミオの言葉に八幡ができ得る限りの返答をすればそれに答える言葉が返ってくることはなく、代わりに意識を睡魔に誘う子守唄が耳にするりと入ってくる。
懐かしさを感じさせる手つきに思わずリラックスしてしまうような、安心させてくれる心地良い唄は八幡の意識を連れ去るには充分で、繰り返されるさざ波のようにゆっくりと暖かい眠気に抱かれていく。
一枠の窓から差す眩しさを感じさせない陽だまりと穏やかな空気が部屋を満たしており、まるで世界からこの空間だけが切り取られた気がして、ミオはずっとこの時間が続けばいいと願っていた。