※この作品はR-18です。

弱小同人作家が、トップグラビアモデル二人にエロコス売り子してもらって、お口でぬきぬきしてもらうお話   作:itigo_miruku121

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エロパートです。全編通して本番はありません。


文中の「◆」はページ更新を意味しています。


※本作品はPixivとノクターンにも投稿しています。

Pixiv→https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=20662187

ノクターン→https://novel18.syosetu.com/n8748ij/


ラブホでオフパコ ~長年のファンからのねっとりサイレントフェラ~

 ――――初参加した日本最大のオタクの祭典。そこで美奈さんと高橋さんという超強力助っ人の助力もあり、無事に完売した僕は、そそくさと撤収作業を終えた。

 

 

 今までならば、撤収作業を終えると即座に帰路につき、一人寂しく祝賀会をあげていた。だけど、今回は違う。

 

 

 撤収作業を終えた僕は、カルガモの子供のように美奈さんたちの後についていき、ホテル街――それもこれまで幾度となく同人誌で描いてきたような、お城のような外装をしたホテルが立ち並ぶ場所へと入っていった。

 

 

「うわっ、ホラ見てせんせ~♥ディスプレイ、ほとんど真っ暗……♥これ、暗いところは使用中ってことなんだよ~♥♥――みんな、ナニしてるんだろうねぇ……♥」

 

 

 目の前に広がる、家電量販店くらいでしか見たことない60インチは超えてそうな大きさのモニター。そのモニターは碁盤の目みたいに細かく仕切られている。

 

 

 その仕切りの中に表示されているもの――和風・洋風・中華風・南国風・ゴージャス・シック……様々なインテリアが施された部屋は、その殆どがバックライトが落とされていて暗い。碁盤の目のような仕切りも相まって、まるで黒が優勢のオセロ盤のよう。

 

 

 そのモニターの明暗が示す意味を僕に説明しながら美奈さんが僕の方に振り向く。相変わらず、白々しい演技と僕への当てつけが多分に含まれている口調だが、今の僕にはそれが何よりも効く。

 

 

「先生……緊張してますね♡もしかして、ラブホテル……使うの、はじめて……なんですか?」

 

 

 僕のすぐ横からもう一人の女声がする。僕よりも身長が高いくせに、僕に体重を預けてくる彼女。僕は脚を捻ったみたいに少し傾いてしまっているけれど、その代わり、腕がとっても柔らかい二つの肉毬に挟まれていて気持ちいい。

 

 

 存在は知っていたが、作品で擦りまくるだけで、生涯利用することはないと思っていたラブホテル。そこの初利用がよもや、日本最大の同人イベント終了後に、超有名グラビアモデルを二人も侍らせての利用になるとは考えもしなかった。

 

 

「大丈夫ですよ、先生……♡全部、私たちに……任せてください♡♡今日一日、私と美奈さんは……先生だけの、“売り子”♡なんですから……♡」

 

 

 僕に寄りかかっている彼女――二大グラビアモデルの一人である高橋さん。彼女は、今まさにラブホテル童貞を卒業しようとしている僕を、なだめるように甘く囁き、体を擦り寄せてくる。

 

 

「うわぁ……♥綾華ちゃんったら、せんせ~に媚びすぎでしょ♥♥お仕事でも、そこまであざとい姿見たことないよ~~??♥♥」

 

 

 まるで自分の家のように、ラブホテルのシステムを操作していた美奈さんが、その姿を見て揶揄う。彼女がこっちに見せびらかすようにしてあげた右手には、部屋のキーらしき一枚のカードが細指に挟まれていた。

 

 

「せんせ~もぉ……そ~~んなギラついた目でアタシを視姦して……♥♥何に期待してるかモロバレだよ?♥余裕なさすぎだってw ほんっと、絵に描いた童貞って感じ♥」

 

 

 僕と美奈さんの間に空いた数メートル。その短い距離をまるでランウェイかのように、僕に向かって歩く美奈さん。やがて、高橋さんとは反対――開いていた僕のもう片方の腕を、自分の谷間の中に挟み込み、三人四脚の状態でエレベーターへと僕を誘う。

 

 

 何の変哲もない、どこにでもある簡素なエレベーター。だけど、その扉が閉まっていくスピードは、亀の歩みよりも遅く感じた。

 

 

 扉が閉まり、目的の階へと小さな箱が浮上していく。同人誌で描いてきたようなことを、ついに実体験できるという高揚感と期待感、そして緊張と性欲が僕の体を満たしていく。

 

 

「先生……♡キス、してもいい……ですか?♡」

 

 

 エレベーターが浮上を開始してすぐ――それよりも早かったかもしれない。とにかく、それくらいすぐに高橋さんが小さく呟いた。

 

 

 美奈さんに比べると声量が小さい彼女でも、狭いエレベーター内では、十二分に聞こえる。

 

 

「イベントじゃあ……美奈さんばっかり、先生と……イチャイチャしてたので……♡私、もう……♡♡」

 

 

 僕が返答する間もなく、そう続けた高橋さんが僕の首裏に手を回し、顔を固定するとそのまま、白桃のように美しい顔を僕に近づけた。

 

 

ちゅっ♡ちゅぢゅっ♡ちゅるるっ……ぢゅるっ、ちゅりゅっ♡ちゅぷぷぷるるっ♡♡れろれろれろれろぉ~~♡♡んるえれえれえれえれれぇぇ~~っっっ♡

 

 

 回した腕に力を込め、固定した顔を押しつぶすように、力強く唇が押し付けられる。

 

 

 僕の口内の水分を吸い取り、自分の口腔内で唾液と撹拌し、特性の発情唾液カクテルを飲ませてくる高橋さん。狭いエレベーター内。監視カメラだけでなく、美奈さんにも見られているのに、そんなのお構いなしに僕を激しく求める彼女。

 

 

「うっわぁ~……♥綾華ちゃんったら、見かけによらず大胆♥♥せんせ~を窒息させそうなくらい、激しくエロキスしちゃってる……♥鼻息、荒っっっらw」

 

 

 目の前で繰り広げられる、親友兼ライバルの嘘のような卑猥な姿。それを目の当たりにした美奈さんは、引くどころかとても楽しげに実況する。

 

 

「んちゅ、むちゅううぅぅ~~……♡せんしぇいっっ♡♡しぇんひぇいっっ……すきっ♡ひゃみしかったっ……♡いべんろちゅう……るろるろるるろるろるろぉ~~♡ずうろ、ひぇんへいのこと……ちゅるるるるっっ、かんがえてらっ、のに……♡♡」

 

 

 件の彼女はそんな事気にもとめない。――息継ぎもろくにせず、僕の喉奥に舌をねじ込んだまま喋る高橋さん。文字通り口の中を嫐られ、ゾゾゾッッとした感覚が脊髄を伝い全身へとわたる。

 

 

 唯一の呼吸孔である鼻の穴は、彼女の美顔に押しつぶされている。そこから吸入される酸素は、長時間にわたり真面目に売り子をしていた高橋さんの汗が、彼女本来の匂いと混ざりあい、とても股間に響く 匂い(フェロモン)だった。

 

 

 女性経験の無さ故か、この期に及んでなお僕の体は、隆起している股下を隠そうと内股になる。だが、それを読んでいたように、太ももの間に高橋さんのスラリとした長脚が差し込み、ぶら下がる精嚢の下には、彼女の肉付きが良すぎる太ももが押し当てられていた。

 

 

 五感の全てが高橋さんで埋め尽くされる。初めて訪れたラブホテルの狭いエレベーター内で、トップグラビアモデルの一人に、同人誌でも描かないエグすぎるディープキスをされている……その事実だけで、頭がおかしくなりそうだ。

 

 

「綾華ちゃんったら、完全にスイッチ入っちゃってるじゃん♥♥せんせ~のファーストキス、奪って……チンポ勃起してるのわかりきってるくせにさぁ♥『逃げるなっ♡大人しく襲われてろっっっ……』って股間に足潜り込ませて、なっが~~い脚で金玉を擦ったりして……精液作らせてる♥」

 

 

 逃げ場のない密室の中、ゲリラ豪雨の如く激しく何度も降り注ぐキスの嵐。そんな中、吹きすさぶ風のように耳に入ってくる美奈さんの実況……。とても童貞のファーストキスとは思えないような、下品で、淫靡で、下劣な状況……。

 

 

 こんなの間違いなく、一生忘れられない初体験だ。

 

 

 身内の知り合いとはいえ、今日初めて出会った日本トップクラスに高嶺の花の高橋さん。本来ならば、天地がひっくり返っても関われない美女であることは間違いない。

 

 

 そんな彼女に、エロコス売り子をしてもらい、大衆の前で痴漢を働き、今こうしてファーストキスを奪われながら、下腹部を揉まれ、そしてこの後本格的に肉体を交わらせる……。

 

 

 【事実は小説よりも奇なり】などという言葉があるが、ここまで来ると、逆にフィクションであってくれと願ってしまう。

 

 

「ちゅるっ、ちゅむっ、むぢゅるるるっっ……♡っぱはぁ……ふぅ、はぁ……♡♡んはっぁ……♡……せんせい……っっ♡」

 

 

 呼吸の限界が来たのか――僕の口内を蹂躙していた高橋さんの舌が、名残惜しそうに引いていく。

 

 

 これまで失っていた呼吸の自由を取り戻したことで、僕はまるで犬のように「へっへっ……へぇ……っ」とだらしなく、みっともない口呼吸を繰り返す。

 

 

 年代物のワインのように、年単位で熟成された僕への気持ち(肉欲)を骨身に分からされた僕。後味として計り知れない多幸感が残り、股間は爆発しそうなほどの痛みを生じさせている。

 

 

 一方の高橋さんも肩で息をしている。

 

 

 目には見えないが、確かにこの空間に存在する芳香。エレベーター内を埋め尽くしている……人間を発情させるに余りある威力を持ったフェロモンが、僕たちの肺を埋め尽くす。

 

 

 太さのかわりに高い粘度を持つ一本の橋が、たるみきり音もなく崩壊する。それを見届けた僕は、自然と視線を上に戻した。

 

 

 それを待っていたかのように、対面に立つ高橋さんと目があい、視線が絡みあう。狭いエレベーター内の僅かな照明でもわかるくらいに、彼女の口周りはテラテラとヌメリを帯びた輝きを放ち、頬は赤らみ、目は少し潤んでいた。

 

 

 僕はそんな高橋さんの姿を――決して雑誌やテレビなどの媒体には掲載されないであろう――――性欲剥き出しの雌顔が……とても美しく思え、大金や名声なんかよりも欲しくなってしまった。

 

 

 その意志に突き動かされるように、それまで身体の側でたれ下がっているだけだった腕が、目の前の雌に向かって伸びる。――僕は今以上に、腕の速度を恨めしく思ったことはない。

 

 

「――は~い、二人共いったんストップ♥続きは部屋についてか~ら、ね?」

 

 

 高まる性欲とそれに突き動かされる肉体に待ったをかけるように、美奈さんが声をかけ、同時に目的の階についたのかチーンと小気味良い金属音のような音が狭い庫内にこだました。

 

 

 差し水をさされたみたいに、急速に収まる欲望の中、それまでは感じなかった眩しさに目が眩む。気づけば、閉じていたはずの扉が開いていて、赤茶色のカーペットが敷き詰められたいかにも高級そうな廊下がその先に続いていた。

 

 

「「…………」」

 

 

 

 ただ部屋までの廊下を歩いているだけなのに、その道はとても長く感じられた。僕と高橋さんは鍵を持っている美奈さんのことを考える余裕もなく、子供のように早歩きになる。

 

 

 だけど、正気を保っていたはずの美奈さんは、そんな僕たちに追い抜かされることは一度もなかった。

 

 

◆ ◆ ◆ ◆

 

 

 部屋にたどり着いた僕は、美奈さんと高橋さんにあるお願いをした。それは、今日イベントで着ていたコスを着て欲しいというものだ。

 

 

 高橋さんは快諾、美奈さんは僕を小馬鹿にしながらも承諾してくれた。しばらくした後、化粧室の中から出てきたのは、あのメイド姿に扮した高橋さんと、もう一人のキャラに扮した美奈さんだった。

 

 

「『ご主人様、今日は本当にお疲れ様でございました。私(わたくし)たちで、誠心誠意ご主人様を癒やさせていただきます』」

 

 

「『わたしだけではないのは少し業腹ですが、指揮官様を癒やすのは大賛成ですわ~~♥』」

 

 

 もう何度も目と脳裏に焼き付けた二人のコスプレ姿。だけど、やっぱり何度目にしてもその再現度と、綺麗さに息を呑んでしまう。

 

 

 ゲーム内でそのメイドは『完璧』と称されているように、見事なまでに再現している高橋さん。さっきのエレベーター内での卑猥さが嘘のように瀟洒なメイドへと変貌している。

 

 

 イベント中では背後から見せつけられたパンモロ。98センチの超安産型でか尻を犬のように振り、僕を誘惑した彼女。だが今は、僕の真正面に立ち、カーテシーをして僕に挨拶をしている。

 

 

 ミニスカートに改造されているため、つまみ上げられたスカートからは、彼女の美しく長い脚と、白いショーツがかすかに見える。隠された部分を全て知っているからこそ、情緒が乱され、情欲が湧きたてられる。

 

 

 一方の美奈さんは、コスプレをしても根っこは変わっていない。

 

 

 彼女がコスプレしているキャラは、自分の想い人である“指揮官”以外を排除しようとするなど独占欲が強い。仮に今のような状況になったとしたら、さっきのような台詞は吐かない。だが、そんな違和感を消し去るほどに、美奈さんの肢体は妖艶で、蠱惑的で、淫靡だった。

 

 

 オフショルダータイプの羽織に、長髪がツインテールにまとめられたことで増えた肩首の露出。ゲーム内のそれに匹敵する108センチHカップの爆乳は、ツンと上向く円錐形のため、今にも乳輪が見えてしまいそうだ。

 

 

 二次元キャラだからこそ許される、股下五センチにも満たないミニスカート。それを、隣のメイドを真似するかのように、つまみ上げる美奈さん。ただでさえ蠱惑的な絶対領域が、その傘をあげられ、チラリと付け根部分に走る黒い紐が見えてしまっている。

 

 

 美奈さんのその行動は明らかにわざと――自分が弄りやすいように僕の視線を誘導するための餌だ。だけど僕は、それが分かっていても、その黒い一本の線から目が離せない。

 

 

「あ~あ♥ほんと、せんせ~って分かりやすいねぇ……♥♥さっきまで、アタシでも引いちゃうくらいドスケベ~~なベロチューを綾華ちゃんとしてたくせに……♥ちょ~~っと、アタシが紐パン見せてあげただけで、もうアタシに釘付けなんだからさ♥ホンット、サイテーなサークル主だよ♥♥」

 

 

 美奈さんが原作とは似ても似つかない口調で僕を――隣にいる高橋さんを焚き付けるように言葉を紡ぐ。

 

 

 アニメの悪役のようにニヤリと口角を歪ませ、舌なめずりする美奈さん。

いつもと変わらないその姿――僕は何度も目にしてきたはずなのに、一気に下半身が熱くなる。

 

 

「『そのようなことはございません。私の運命の御方はご主人様だけなのです。どの様にお考えになり、どのように行動されたとしても、私にとってはそれが最善手でございます』」

 

 

 美奈さんのいつも通りの(挑発)台詞に対し、高橋さんはあくまでキャラ演技を崩さない。カーテシーを終えて僕の方に近寄ると、そのままスベスベの手で僕の手を掴み、自分の方に引き寄せた。

 

 

 

「『ご主人様、本日はお疲れ様でございました♡どうかお疲れになった体を、私に預けてゆっくりとおやすみくださいませ……♡まずは長期間の原稿作業と、スペースの設営作業で酷使された御手のほうから……失礼いたします♡♡』」

 

 

――むにゅうう~~♡もみゅっ、ムチチッ♡♡

 

 

 

 即売会の時よりも大胆に、そして執拗に……。高橋さんは僕の手首を掴み、自分の臀部――――まんまると媚肉がついたムチムチの太ももを触らせてくる。

 

 

 肌を撫でるようなフェザータッチではなく、「これはあなたのもの」と教えこむようなダイレクトタッチ――日本の全男児からの人気を一身に集めるほどの魅力をもつソレを、自ら差し出してまで、僕を誘惑する挑発行為。

 

 

 女性特有の柔らかい触感の奥に潜む、確かな筋力。それらから送られてくる質感は、なんともいえない癖となり、僕の意識をますます奪おうとしてくる。

 

 

「『それに……万が一ご主人様が他の方に靡かれましても、再度私に――さっきのエレベーターみたいにっ、美奈さんから奪いますから……♡♡」

 

 

 高橋さんは途中まで、「主人を労るメイド」というキャラ設定(てい)を崩さなかった。でも、少し間をおいてキャラとは明らかに違う口調で僕に耳打ちしてきた。

 

 

 イベント中――お客さんの目の前で、僕に痴漢されても……ほんの一瞬しか崩れなかった、彼女の原作に対する深い理解と愛。

それくらいに強固だったものが、いとも簡単に崩壊してしまった。

 

 

 それを僕の脳は、「今、日本トップタイの現役グラビアモデルを侍らせ、そのうちの一人を傅かせているんだ」と、どこまでも今日一日の最低な行為を棚に上げて、どこまでも都合よく曲解してしまう。

 

 

 結果――征服欲が刺激され……これまで作品にも出さず、ずっと秘密にしてきた、浅ましい欲望の数々を表に出したいという気持ちがムクムクと大きくなっていく。

 

 

「先生……♡」

 

 

 滾る欲望とかき消えていく理性がせめぎ合うなか、脳にまた次の誘惑が侵入する。

 

 

「――我慢、しなくていいんですよ♡イベントの時みたいに……私を好きに使ってください……♡♡先生もっ、さっきのエレベーターだけじゃあ……物足りない、ですよねっっ♡♡私、分かってますから……♡」

 

 

 湧き水のように間を縫って脳に染み渡る声……それは僕がこれまで同人誌で使ってきたような台詞そのものだった。

 

 

 こんなことは絶対にありえない。

 

 

 ――そうわかり切っていたからこそ、何度も何度も使いまわしてきた竿役に都合が良すぎる尻軽で痴女丸出しの台詞。エロ漫画や企画もののアダルトビデオはもちろん、パパ活女子でもここまで露骨なのは口にしないような誘い文句。

 

 

 それを今、耳元で――――日本で見ない日はないレベルの超超……超有名グラビアモデルが自分から口にしてくれた。

 

 

「ロビーでも言いましたけど、今日の私は……先生だけの“売り子”なんです……っっ♡それにっ、その……私は先生になら……ナニをされてもっ……いいっ、ですから…………っ♡♡」

 

 

 飲食店の従業員が客の注文を繰り返すように……放送で誰かを呼び出す時に名前を連呼するように……。この部屋に入る前に言われたことを再び発言し、僕に再認識させる高橋さん。

 

 

 しかも、あの時の言葉には別の意味(続き)があった……とでもいうように、言葉の特定の部分を強調し、僕の心と雄としての本能をさらに踊らせる。

 

 

――ススッ♡スススーーーーッッッ♡♡

 

 

 僕の手首を掴んでいた力が強まった。

 

 

 完全には握れていないはずなのに、手はピクリとも動かない。拘束された僕の手は、スベスベなのにムッチリな太もものうえをスケートのように滑る。

 

 

「――――っっ♡」

 

 

 自分で登らせているのに、高橋さんの体が携帯のように小刻みに震え、口からは湿りを帯びた吐息が小さく漏れた。それでも彼女は手の動きを止めず、掴んでいる僕の手を上へ上へ――――98センチの肉尻に近づけていく。

 

 

――もにゅっ、むちいぃ……っ♡♡

 

 

「――――♡♡」

 

 

 そしてついに、手がそこに触れた。

 

 

 この場に漂う淫靡な雰囲気からか――それとも、太ももとはあまりに違う大きさ故か……。掌から感じられる感触は、イベントの時とはまるで違うものだった。

 

 

 上から覆いかぶさり、握ろうとしているのは僕の方なのに――逆襲するように彼女のデカケツは僕の手指に食らいついてくる。触れたものを何でも飲み込む底なし沼のように、僕(雄)の指を、そのでっぷりとドスケベについた脂肪と肉の底へと沈めていく。

 

 

「先生の手……おっきい♡それに、ところどころ……骨とは違うデコボコがあって――これ、ペンだこの痕……ですよね♡」

 

 

 ただでさえ、女性と比べてゴツゴツとしている男の手。

 

 

 くわえて僕は長年の絵描き作業で、至る所にペンだこができたり、指がペンの形に凹んだりして、普通の人よりもさらに形が歪になっている。当然、女性の柔肌にとっては危険なものだ。

 

 

 体が資本の高橋さんにとっては、その危険性は何倍にも膨れ上がる。

 

 

「先生♡私よりもっ……年下なのに、まるで職人さんみたいな手です……っっ♡――タコが破れて、皮がめくれて……指もペンの形に歪んでて……ゴワゴワしてます♡♡」

 

 

 それなのに――――

 

 

 彼女は……高橋さんは「それがどうした」と主張するように、僕の手を強く握り、日本男子だけでなく女子からも憧れの的である肉体に押し当てている。――しかも、あろうことか……普段彼女が無数の男性から向けられているような欲望を、僕一人に向けている。

 

 

「でも、これが……この手が♡私が、ずーーっと大好きだった作品の数々を……作ったんですよね♡♡」

 

 

 耳のすぐ近くで囁かれるそれらの言葉。淫語や卑猥な言葉など一切ないはずなのに、僕はどうも興奮と肉欲を煽られて仕方がない。

 

 

 だがそれは彼女も同じだった。放たれる言葉こそ普通だったが、その吐息や口調――視線からは、僕という年頃の若い雄を自分の魅体で誘惑し、種を搾り取ろうという下心がほぼ丸出しになっている。

 

 

――すすっ……シュルシュルシュルルゥゥ……♡もにゅん♡ムチムチチィッ♡♡

 

 

 高橋さんの手は止まらない。これまで彼女が――そのあまりにも蠱惑的な肉体が受けてきただろう丁重な扱い。それをソックリそのまま、僕のゴワついてカサついていて……ボロボロの手にしてくれている。

 

 

 眠っている赤ん坊を撫でるように優しく触れつつ、しっかりとその生まれ持った雄を誘惑してやまない超極悪エロボディを味わわせる。

 

 

「先生……っっ♡ココ、もうすっかり……かたくなってますね♡♡これって、つまり……その、私に……興奮してくれたってことですよね?♡」

 

 

 身長差の関係で、高橋さんはその場から一歩も動くことなく、僕に絡みつくことができる。

 

 

 即売会の美奈さんを真似るように――いや、それ以上にねっとりと、執拗に、ねちっこく……僕の方が十数センチほど背が低いのにも関わらず、全体重を乗せてしなだれかかってくる。

 

 

むっっにゅううぅぅ~~♡♡もみゅっ♡むみゅ……っ♡♡にゅむっ♡

 

 

 確かな重さと共に、羽毛布団の数倍はある柔らかさが僕に押し寄せてきた。体の重心が偏り、危うく転びそうになるところを、足幅を広げて堪える。

 

 

 だけど、彼女の身体が傾いたからか――僕の視界には平餅のように潰された二つの大きな果実が映り込んでしまった。

 

 

「あの、先生……♡どうですかっ……私の胸♡♡――その、美奈ちゃんよりは小さいですけど、その分――柔らかくてっ、モチモチしてる……と思うんですけどっっ♡♡」

 

 

 一メートル近いサイズの巨尻に気を取られていたが、高橋さんのおっぱいも、当然のように大きい。事前に美奈さんの方が大きいと知らされている僕でも、どんぐりの背比べに思えてしまうくらいだ。

 

 

 しかも今の彼女の格好だと、その新雪のように白く輝く巨乳の上部分――上乳がほぼ全て晒されている。それが今、僕の腕を巻き込んで、縦長から横長の楕円形へと形を変えている。

正直、それだけで一生使えるレベルのオカズになる。

 

 

「先生♡――私、もう……限界っ、なんです……♡♡イベントで、先生にお尻触られた時から……♡もう、先生と……そういうの……することしか頭になくて♡♡」

 

 

 高橋さんの色濃い発情が手に取るようにわかる。深く、荒々しい湿った吐息を繰り返し、白磁のように白い肌は紅色の化粧が施され、微熱を帯びたように火照っている。

 

 

「……だからっ、その……はしたない女って、思っても、いいっ……ですから♡せ、先生の……おちんちん♡……私が、食べちゃいますね♡♡」

 

 

 熱のこもった吐息と声が耳を打つと同時に、盛り上がった股間に白雪のように純白な手が添えられる。数回、子の頭を撫でるような優しい手つきでズボンの生地が擦られた。

 

 

 その直後――手折れそうなほどか細い腕が力強く動き、あっという間にベルトを外し、パンツごと奪い取るようにズリ下げた。

 

 

ズルッ――――ビククンッッ♡♡!!

 

 

「あっ、でた……っ♡スゴい、これが……先生のっっ♡♡」

 

 

 既にホテルに来てから数十分から一時間は経過していた。その間、ずっと煮えたぎられ、全身から絶え間なく血液が集められた僕の肉棒は、本物の鉄棒のように勃起していた。

 

 

 日本を二分するほどの人気を誇るドスケベグラビアモデルに言い寄られ、同人誌以上に直接的に誘惑されたソレは、すっかり臨戦体勢をこえて、暴発寸前であることを主張するみたいにビクビクと震えている。

 

 

 竿の部分に添えられている高橋さんの白く華奢な手指とは対照的に、真っ赤に充血しパンパンに膨れ上がった亀頭。先端の割れ目からは透明な汁が溢れ出し、脈動する血管の動きにあわせて、ポタポタとこぼれ落ちている。

 

 

 ――ここまでガチガチに勃起した状態のは母親にも見せたことがない。

 

 

 それほどまでに醜悪で、下劣なものを、よりによって日本最高クラスの女性に見られている。その事実に僕は興奮よりも恥ずかしさや申し訳無さが先立ってしまう。

 

 

「スゴイ……はじめて見ましたっ♡――その、先生……♡♡もっと、近くで見ても……いい、ですか?♡♡」

 

 

 僕が隠そうとするよりも先に、高橋さんが動いた。

 

 

 それまでは手を近くに這わせるだけだったのに、膝を折ってその写真一枚でも何千円以上の価値がある美しい顔の真ん前に僕のイチモツがくるように屈んだ。

 

 

「あ……っ♡近くでみると、迫力がスゴイ……♡♡私にアピールするみたいにっ……ビクビクッって震えて♡」

 

 

 高橋さんは「男のそれをみるのは初めて」と言った。――でも、僕はそれが全く信じられなかった。

 

 

 ほんの数分前まで、僕の顔よりも高い位置にあった彼女の美顔。日本中の女性が羨み、少しでもそれに近づこうと日々研鑽を積み重ねている――――それなのに、未だ誰ひとり届かない圧倒的すぎる天性の美貌。

 

 

 それが今、僕の杭のように屹立した肉棒の下敷きになっている。

 

 

 強制的に目の錯覚を引き起こさせるほどの小顔は、正中線代わりに敷かれた肉棒で等しく二分されている。これまで目にしてきた物の中で、間違いなく一番汚穢なものであろうそれを、彼女は天国に昇ったような恍惚に満ち満ちた表情で見上げ、無意識に口内にたまった液体を嚥下している。

 

 

 一メートル以上の長脚を折り曲げ、業界一のデカ尻を下品に後ろに突き出す姿は、まさに同人誌なんかに出てくるヒロインのよう。一年を通してのたゆまぬ努力と、多額の費用をかけて保たれている綺麗な顔が、生まれてからずっと汚れてきた汚物の下にある景色は……まるで自分が本当にエロ同人の世界に転生した気分になる。

 

 

「スーーーッ……ハァーーーー♡……んん゛っっ♡あっ、この位置に顔があると……息、するだけで……おちんちんの臭い、嗅いじゃいます♡♡これ、がっ……スーーッ……ハァーー♡男の人の……先生の♡♡発情した臭い……♡」

 

 

 そんな夢見心地な気分を、彼女はさらに高めてくれる。意図的なのか――それとも、初体験(ハジメテ)だからこその天然なのか……。これまで描いてきた作品のヒロインのような台詞が、彼女の口から次々と出てくる。

 

 

「『指揮官さま~~♥?"アタシ”を忘れないでくださいませぇ~~♥♥』」

 

 

――にゅむににぃぃ……っっ♥むちっ♥むちちむちぃ……っっ♥♥

 

 

 僕と高橋さんが次の言葉を喋りだすよりも早く、僕の背後から別の声と重さがやってきた。完全に意識の外からやってきたその力は、どこか懐かしくもある感触を僕の首裏に伝えると同時に、僕の体を簡単に前へと動かした。

 

 

――パチン

 

 

「あ……っっっっ♡♡」

 

 

 股間がなにかに当たったような音が聞こえ、小さく高橋さんが声を上げた。だけど、それを僕が気にするより先に、背後にのしかかってきた人物から、僕を咎めるような声がかけられた。

 

 

「せんせ~ったら、世界に入りすぎでしょ!?アタシ、途中から空気だったじゃん!!――誰の頼みでこぉ~~んなエッチなコスプレしてると思ってるのかなぁ?♥♥」

 

 

 その声の主――――美奈さんは即売会の再現をするみたいに、自慢のデカチチで僕の首をはさみ、おんぶされるかのようにもたれかかる。

 

 

「綾華ちゃんがいくらエロくて、せんせ~に都合がいいからって、もう一人の女を放置するなんて……それでもサークル(ハーレム)主ですか~~?♥」

 

 

 美奈さんは僕の抗議を聞く気もないのか、その大きな谷間で首を挟み込んだまま、顎下へと両手を持ってきて、そのままグイッと力を込め、僕の顔を仰向けにさせた。

 

 

「ふぅ~ん♥♥これが童貞のくせにぃ、ちょ~しにのって女の子を放置した最低なサークル主の顔ですか~~?♥う~~っわ、鼻息あっっらw目もガン開きになってるしぃ~~♥そんなに興奮したんだぁ♥綾華ちゃんがせんせ~のチンポの下に傅いてくれるのぉ~~♥♥」

 

 

 僕の動きを固定した彼女は、ほぼゼロ距離でいつものように僕を小馬鹿にしたような笑顔を浮かべて、僕の心情を正確に言葉にする。

 

 

 だけど僕には、その言葉の殆どが耳に入っていなかった。――――息が当たるくらいの近さでみる美奈さんの顔の良さに、文字通り言葉を失っていたからだ。

 

 

 艶のあるサラサラな黒髪は天幕のように垂れ下がり、僕の視界に彼女の顔以外のものが入ることを赦さない。

 

 

 そんな限られた視界の中心にある大きな瞳――それについている睫毛はレースの装飾のように強くハッキリと主張し、かすかに膨らんだ涙袋との美しい対比がなされていた。彼女の唇は小さいがとても肉厚で、小刻みにはしっているシワの数々は霜降り肉のようだった。

 

 

「ん~~?♥どうしたんですかぁ~~せんせぇ~♥♥もしかしてぇ……アタシに見惚れてたんですかぁ??♥綾華ちゃんのお姫様みたいに白くてきれいな顔をぉ、バッキバキのおチンポ置き場にして悦に浸ってたのに~~♥ちょ~~っとアタシが近づいたら、もう心変わりしちゃうんですかぁ~~?♥♥」

 

 

 これまで一度たりとも僕に負けたことがない美奈さんにとって、僕の機微は世界一わかりやすいのだろう。

 

 

 言い返す隙すらなく、全部を言葉にされた僕――興奮とは違う理由で顔が熱くなる。……だけど、彼女の言葉に一番大きな反応を返したのは、僕ではなかった。

 

 

「――――先生……っ♡いまは、私に……集中してくださいっっ♡♡」

 

 

――ちゅむっ♡

 

 

 股間から声がした瞬間、全身を初めて感じる快感が迸った。不意に走った衝撃を逃がすように腰が引き、体がくの字に曲がりそうになってしまう。……だが、背後に立つ美奈さんの身体が壁となって、ほとんど曲げられなかった。

 

 

ちゅぅぅ……っ♡ちゅっ♡ちゅる……っ♡ぢゅっ♡

 

 

 雨が本格的に降りだすように……一度駆け巡った快感は、すぐさま連続して僕の体を襲った。

 

 

 誰もが羨むような超絶美女二人と同じ部屋の中、首ごと顔を固定されて確認もできず、衝撃を逃がすことすらままならない状況下で送られる人生初の快感。

 

 

 ちゅっ♡ちゅっ♡となにかが吸い付くような水音が鳴るたび、背筋をゾクゾクッッとなにかが勢いよく駆けのぼり全身の力を骨抜きにしていく。

 

 

「あれ、どしたんですか~……せんせ~♥♥アタシの顔に見惚れたと思ったら、今度は泣きそうになってますよ~~?♥――――って、うっっわ♥綾華ちゃんってば、せんせ~のオチンポにキスまでしちゃうんだぁ♥もう、ぜ~~ったい、言い訳できないよぉ?それぇ……♥♥」

 

 

「ちゅむっ♡ちゅちゅっ……ちゅるっ♡ぢゅぢゅ……っっ♡――言い訳なんてする必要……ない♡私は、先生に会うために、ここにいるから……♡むしろ、もっと……してあげる」

 

 

「だってさぁ、せんせ~♥♥あの“東の白雪姫”こと、高橋綾華が、今先生のオチンポにキスしてるんだよぉ?♥サイン色紙で数千円、ツーショのチェキなら数万円で売れるくらいのぉ、ちょ~~~人気グラビアモデルがぁ、せんせ~の童貞うぶうぶオチンポにぃ、『大好きですぅ~』ってラブチュ~してるんだよぉ♥♥」

 

 

 直接見ることが出来ない僕にかわって、耳のすぐ上で語られる美奈さんのエロ実況。その言葉は、これまで脳内で描いてきたどんな妄想よりも、鮮明に……そして具体的な光景を浮かばせた。

 

 

「わかるぅ~せんせぇ♥綾香ちゃんのプルップルの唇がぁ、汗と発情した男臭でムレッムレのオチンポに、何回も吸い付いてるんだよ~♥♥初対面のぉ、それも自分とは住む世界がぜ~~んぜん違う女の子にぃ……新婚さんがするみたいな愛情た~~っぷりのチンキスされるの気持ちいいねぇ♥♥」

 

 

「我慢汁でベトベトなのに、わざわざそれを吸い取ってぇ、唇の裏を使ってオチンポに塗り拡げられるの最高だね♥ファンの人たちが画像や映像で必死にオチンポコキコキしてるのにぃ、自分は会ったその日に本人からホテルに誘われてぇ……オチンポ掃除に使うの……優越感ヤバいね♥♥」

 

 

「他の人たちはどれだけお金を使ってもぉ、おえらいさんたちが考えたぁ、営業丸出しの誰にでも当てはまることしか言われないのにぃ~~♥自分は――せんせ~だけは心の底からのぉ……嘘なんてこれっぽっちもない、しょ~しんしょ~めぇ~…… 本当(ガチ)の告白をオチンポにされてるんだよぉ♥♥」

 

 

 体を巡る快感はアダルトビデオのように激しいものでも、鋭いものでもない。むしろその真逆……とてつもなく緩慢で、優しく、小さい。なのに、僕の心は十時間以上の睡眠をとった時よりも――修羅場をくぐり抜けた時よりも満たされる。

 

 

「――せんせ~にも見せてあげるねぇ♥今、綾香ちゃんがどれくらいエッチでドスケベな姿をさらして、せんせぇのオチンポに誓いの口づけをしてるか……♥♥」

 

 

 背後に感じていた温かさと柔らかさが遠のいていく。その瞬間、できた隙間を埋めるように……股間から送られてくるソフトキスとは思えない気持ちよさが、より強く――鮮明に脳に刻まれる。

 

 

「――――はぁい♥綾華ちゃんもぉ、目線はコッチにあげてね~♥♥だぁ~~いすきなせんせ~とぉ見合ったまま、大好きチュッチュしたいでしょ~~?♥」

 

 

 こめかみを圧迫するように添えられていた美奈さんの手に、ゆっくりと力が込められる。その力に逆らうことなく、顔が動かされる。

視界を埋め尽くしていた美奈さんの顔が消え、久しぶりに正面へと向き直った。

 

 

「それじゃあいくよ~、せんせ~♥準備はできたぁ?――はぁい、ごたあ~いめぇ~~ん♥♥」

 

 

 そのまま導かれるように、首が曲がり顔が下を向く。ガチガチに勃起した自分の肉棒よりも先に、高橋さんの白銀の髪と、透き通った両目が視界を占拠する。

 

 

「……先生♡♡」

 

 

――ちゅむっ♡ちゅぱっ、ちゅぴ♡

 

 

 照れ隠しだろうか……ちょっとしたイタズラのように改めて振る舞われるチンポキス。おとぎ話に出てくる高貴なお姫様なんかが、手に止まった小鳥に向けるような……相手に強い愛と慈しみが込められた接吻。

 

 

 だが、それを受けているのは小鳥でも、美しい花々でも……どこかの国の王子でもない。物語には決して出てこないモブ以下の存在である僕の――ガチガチに勃起した肉棒だ。

 

 

――ちゅぷっ♡

 

 

 囀りのような小音が鳴ったかと思えば、濡れた筆先で撫でられたような気持ちよさが下半身からこみ上げる。

 

 

 エレベーター内での一方的な凌辱キスをした人物と、同一人物がしているとは思えない慎ましやかで、静かなキス。だが、その接吻に込められている感情の大きさとつよさは、庫内での行為に勝るとも劣らない。

 

 

「先生の顔……すごく、気持ちよさそうです♡――もっと、堪能してください……っ♡私の、キス……♡♡」

 

 

 亀頭だけだったチンキスが、その範囲を広げていく。

 

 

 割れ目を中心とした先端部分から、張り詰めた亀頭全体――カリの段差や裏筋……果ては手を使っての皮の内側までに及ぶ。

 

 

 感触こそ似ているものの、綺麗さでは雲泥の差があるであろう、高橋さんの唇と僕の肉棒。だのに、彼女は少しも忌避する事なく、少しも込める感情を減らすことなく……僕の陰茎全体に聖母の如き祝福を授けていく。

 

 

「――綾香ちゃんすっご~い♥皮の裏までするとか、もうそれキスじゃなくてフェラだよw♥♥ほらほら見てぇ、せんせ~♥せんせ~のオチンポ……もう綾香ちゃんのキスマークでい~~っぱいになってるよぉ?♥♥あはっ。これ、完全に逆マーキングされちゃってんじゃ~~ん♥よかったねぇ~、せんせ~♥」

 

 

 今日初めて出会い、初めて会話をしたばかりの超有名グラビアモデル――SNSのフォロワー五桁を記録している美奈さんと唯一肩を並べるほどの人気者。

 

 

 普通に過ごしている姿を撮影するだけで、云十万円の売上が見込める映像ができあがるドスケベグラビアモデル。そんなトップカーストの住人が、仕事でも滅多にしないであろうエロコスをし、さらには恭しく膝を折り、年齢も身長も、収入さえも劣る僕の勃起ペニスに……何度も愛のこもったキスを捧げている。

 

 

(このチンポは私のものっっ♡誰にも……美奈ちゃんにも渡さない!♡――私は今日、この日のために生まれてきたんだから……っっっ♡♡)

 

 

 そう強く主張するように、赤々と残っているキスマーク。一本数千円はくだらないであろう高級リップで、宝石のように彩られた唇が、何度も何度も随所に吸い付いた証。その光景は、見ているだけで、僕のものではないような気さえしてしまう。

 

 

「……違うよ、美奈ちゃん。――まだ、フェラじゃない……もん♡だって、フェラっていうのは……こういうのっ、だから……っ♡♡」

 

 

 ――れろっ♡れろれろれぉ〜……ッッ♡♡じゅちゅっ、べろぺろれろぉ~~……♡♡

 

 

 美奈さんの言葉に誘発されてか、一回一秒にも満たなかった唇との接触が急変する。蓋裏についたヨーグルトを舐め取るように……とても超一流モデルが人前で見せてはいけない下品な顔を晒して、僕の肉棒をアイスキャンディーのように舐めはじめた。

 

 

 初めての性感に、喜びと動揺が隠せない。

 

 

 その行為を“知識”としては知っているからか、飛び上がりそうなほど嬉しい気持ちがある反面――本当にそこまでしてくれるのかという驚きと、想像していた以上の性感に、仙骨が砕けたような感覚に陥り、腰が勝手に直角に近い角度に曲る。

 

 

「はいダメ~~♥せんせ~ったらぁ、若いんだからさぁ……♥♥ちょ~~っと、綾華ちゃんにオチンポ舐められたくらいでぇ、腰砕けにならないの♥――そんなんじゃあ、綾華ちゃんも失望しちゃうよ~~?♥」

 

 

 だが、すぐさま胸の下に美奈さんの手が添えられ、強制的に上半身を起こされる。老人を介護するように腰に手が回され、背中全体を最高級の柔らかさと弾力を持つクッションが受け止める。そのサポートのおかげで、なんとか直立体制を維持できている。

 

 

 けれど、ベロフェラは一切休まることはなく、ずっと続けられている。だから何一つ支えがない下半身――肉棒の直ぐ側にある両足はガクつき、生まれたての子鹿よりも不安定な状態にある。

 

 

 人生初体験の快感に身をくねらせたくてもできず、体を揺らしながら、眉間だけを歪ませて苦悶する僕。そんな恥ずかしさでどうにかなってしまいそうな様子を、二人の超絶美女に全てチェックされている。

 

 

 横からは美奈さんが、なんとも愉しげな笑顔と流し目で射抜くような視線を送り――下からは高橋さんが、小動物に向けるような愛と慈愛の籠もった視線でじっと見上げながら、僕の腫れ上がった亀頭にニュルリと伸ばした舌先を絡ませる。

 

 

「ほらホラぁ、せんせ~も男なんだからさぁ♥自分を好きな女の前くらい、見栄はってカッコつけないとぉ、幻滅されちゃうよぉ~~?♥♥『えっ、私の先生……よわすぎっ♡――信じられなぁい』って♥」

 

 

「ペロペロっ♡……ちゅるっ、ちるるっっ♡るろるろれれろろぉ~~……♡――美奈ちゃん。勝手に、私のセリフ……捏造しないで。――あと、他の人ならともかく……先生にそんな事、思うわけない♡♡そもそも、他の人には、こんな事……しないから♡」

 

 

 少しばかり語気を強めた高橋さんが、美奈さんの勝手なアフレコに抗議する。彼女の唾液と塗り拡げられた先走り汁で鋭敏になった亀頭に、吐息がそよ風のようにかかる。

 

 

 平時より高温の口内で温められた舌の熱は、僕の肉棒にすっかり伝搬していた。火照った亀頭より少し冷たい吐息は、まるでサウナの後の水風呂のように、心地よい気持ちよさを僕に与えてくれる。

 

 

「あの……先生♡その――先生の作品の女の子たちみたいに、上手くできないかもしれないですけど……精一杯頑張ります…………ね?♡だから、その……たくさん、楽しんで……気持ちよくなってくれると……うれしい、ですっ♡♡」

 

 

 僕がこれまで描いてきたエロシーンは全て 空想上の産物(ただの妄想)でしかないし、実体験に基づくものなんて一つもない。

 

 

 だけど、彼女にとってはそれが教科書――バイブルらしい。

 

 

 アイドルほどではないけれど、ある程度の処女性が求められ――同時にAV女優のように性を全面に売り出す職業でもあるグラビアモデル。

 

 

 そんな矛盾した二律背反に身を置きつつも、処女を守り通したまま熾烈な生存競争に勝ち抜き、異名が付けられるほど長くトップに君臨している高橋さん。

 

 

 そんな彼女には間違いなく数多の男性が、日本トップレベルの肢体を持つ彼女と関係を持とうとしてきたはずだ。

 

 

 僕なんかよりもイケメンで、背が高く、お金も知恵も……何もかもを兼ね備えた人たち……。街の女性にアンケートを取れば、全員が口を揃えて「付き合いたい」と答えるような人たち。

 

 

 僕とは男として――雄としてのランクがまるで違う人たちが、必死に考え実行してきた誘いの全てに、高橋さんは頑として首を縦に振らずにきた。

 

 

 そこまで鉄壁な彼女の守りを唯一通過できたのが僕の作品なんだ。

 

 

 女性経験はもちろん、女友達も……身内以外の女性と手を繋いだことすら無い――そもそも部外者である自分が生み出した想像……。それが世界で唯一彼女が自分に取り込むことを許可した教材だということが、その言葉から痛いほど伝わってくる。

 

 

 ――――そんなの、興奮しないわけがない。

 

 

「あ、あれっ……先生♡おちんちん……なんだか、ますます大きくなってますよ♡♡ま、まだ上があったんですね……♡――それに、大きさだけじゃなくて、ニオイも……スンッ♡――スンスン……ッッッ♡♡――――んっ、はぁ……濃い、です♡」

 

 

 わざとだろ!!

 

 

 ――そう怒鳴ってしまいそうなほど、肉棒と性欲に響く高橋さんの言葉。

僕と同じ初体験であるはずの彼女の口から紡がれる、僕を焦らすことに特化した淫語の数々。

 

 

 “無知”という皮を被ってはいるものの、十数年間かけて熟成されてきた、心に決めた雄を求める雌としての本能が牙を出し始めていたのは明らかだった。

 

 

「そ、それじゃあ改めて――私のフェラ処女……先生に、あげますね♡♡」

 

 

 高橋さんはそれだけ僕に伝えると、一切の遠慮も躊躇いもなく、当たり前みたいに僕の肉棒を口に咥えた。

 

 

はぁむ……♡はむぅぅ♡むむぅ……むちゅ♡……ちゅっ♡

ん、んんぅ〜!――んっ、んふふっ……♡ちろちろちろろ~~っっ♡

 

 

 体の中の空気が一気に込み上げるせいで、歯をどれだけ食いしばっても、気の抜けた音が出てしまうのを防げない。

全身の汗腺から汗がにじみ出て、体毛の毛穴を埋める。熱の逃げ場がなくなり、体感温度と湿度の両方が急上昇する。

 

 

 なんとか直立のていをなせていた足幅は、膝が外向きに折り曲がりガニ股になる。コマネチをする時のような無様すぎる格好。――慌てて足に力を込めるが、またすぐに膝が大笑いし、深いへっぴり腰をとってしまう。

 

 

チロっ♡チロチロチロぉ……っ♡♡ちゅぱっ♡ちゅぱっ♡ふぅぅぅー……っ♡♡

 

 

 初体験だからこその稚拙さか……。高橋さんのフェラチオはAVや同人誌で見るような 技巧(テク)はない……はずだ。――少なくとも、それらでみるような激しさやスピードはない。

 

 

 吊り橋を渡る時のように――平均台の上を歩く時のように……。一舐め、一吸いを僕の反応を見ながら慎重にポイントを探るフェラチオ。

 

 

 今日初めて男の肉棒を咥えているはずなのに、まるではじめて手料理を振る舞ったかのように、僕から片時も目を離さなず、反応を見過ごさない。

それはつまり、彼女にとって僕の反応は、それほどまでに重要なことだという何よりの証拠だ。

 

 

「だぁからせんせ~、ダメだって言ってるでしょ~~?♥――んもぅ、せっかく綾華ちゃんが勇気を出してぇ、お口の処女をプレゼントしてくれたのにぃ……♥♥目ぇ閉じちゃったら、可哀想じゃ~ん?♥ホラホラ、ちゃ~~んと綾華ちゃんと向き合ってぇ、ハジメテ同士……♥仲良く高まっちゃうト・コ・ロ♥♥アタシに見せつけてよぉ~♥」

 

 

 あまりの気持ちよさにまるで願うように目を瞑ってしまう。だけど、この場にはそれを絶対に許さない人がいる――この中で一番性経験が豊富であろう美奈さんだ。

 

 

「エレベーターでのぉ、エグすぎるねっとりべろちゅーのときにも言われたでしょ~~?♥『ずっと先生のこと考えてたのに、無視されて寂しかった』ってさぁ……♥♥だから、せんせ~はその罪滅ぼしにぃ、最後まで見てなきゃダ~~メっっ♥♥」

 

 

「……っ♡♡――先生♡♡」

 

 

 人の気持ちに敏い美奈さんの声……ボソっとつぶやくように僕を呼んで、それを暗に肯定する高橋さん。

 

 

 初めて会った時のような――美術館に展示されている絵画のような美しさはもうどこにもない。

 

 

 透き通った海のように綺麗な瞳の中には、情欲の蒼い炎がメラメラと燃え立ち、薄紅色に彩られた瑞々しい唇は、リップがすっかり剥がれてしまっている。雪景色のように白い肌には、僕のカウパー腺液がポタポタと零れ落ち、粘りのある水玉模様を作り出している。

 

 

 営業妨害で訴えれば、何百……何千万も勝ち取れそうなほど汚されているのに、彼女の顔は喜悦に溢れている。

 

 

「――ね?♥」

 

 

 アイコンタクトを送るように美奈さんがウインクする。

 

 

「――はい、じゃあもう一回ハジメから~~♥せんせ~もまた見たかったんでしょ?♥綾華ちゃんがぁ、自分のオチンポをぉ……にゅるにゅる~~♥ってお口に入れちゃうト・コ・ロ♥♥」

 

 

 心のどこかで燻っていた欲望が、そのまま言葉にされる。

 

 

 美味い食べ物はまた食べたくなるように……高橋さんにもう一度、僕の肉棒を咥え直して欲しい。――そんな自分勝手な願望。

 

 

 彼女の肉舌が、トロトロの粘膜が、ホカホカの頬肉が……。それら全部が亀頭を舐めれば舐めるほど、肉棒を撫でれば撫でるほど……募っていった浅ましい望み。

 

 

 ――高橋さんも初めてのことだから……。

 

 

 そんな建前で押し殺していた野望が、ついに外に出されてしまった。

 

 

「えっ、あの……そう、なんですか?先生……♡それって、つまり……私のフェラチオ……気に入ったってこと……ですよね?♡」

 

 

 少しも目線を逸らさずに、肉棒のすぐ下から高橋さんの声が僕を射抜く。全方位逃げ場のない状況で詰められた僕はまるで、警察の取り調べを受けているような気分になる。

 

 

「――そう、なんですね♡……ふふっ、やった♡♡」

 

 

 でも……。

 

 

「いい、ですよ♡先生がお望みなら、何度でも……おちんちんをくわえて、ペロペロしてあげます……っ♡――その、わ……私もっ、もっと上手くなりたいっ……ですし、先生にもっともっと、夢中になって欲しいです……から♡♡」

 

 

 高橋さんはそんな卑俗な欲求を聞き入れ、叶えてくれる。

 

 

 年単位で秘められてきた憧れが、それまで数多の人に守られてきた高橋さんの正常な倫理観を歪ませ、俗悪極まる成功体験を僕にもたらしてくれる。

 

 

 今の僕は、彼女が抱いてきた積年の想いにつけ込んでいるだけ。凌辱ものや不倫ものの作品に出てくる竿役のように、女性の感情を弄び、利用するような――女の敵と全く同じ存在だ。

 

 

 でも……そうだと理解していても、込み上げてくるのは罪悪感なんかじゃなく、ただひたすらに喜びの感情。

 

 

 生まれてからこんな経験したことがないからか……。それとも、ようやく脳がこの状況を理解し始めたからなのか。

まるで一生の夢が叶ったかのような望外の嬉しさが津波のように体を埋め尽くす。

 

 

「それじゃあ……行きますっ。――あの、目は……逸らさないでくださいね……絶対に」

 

 

 最後の部分をとても強く強調した高橋さん。――僕はその言葉に、ゆっくりと首を縦に振った。

 

 

――ちゅぷ……っ♡んちゅっ、ちゅむっ……♡

 

 

 吸盤のように亀頭の先に、プルプルの唇が吸い付く。寝ている子供を起こすように、何度か優しく降り立ったそれは、僕の意識を肉棒に過剰に集中させた。

 

 

ぬちゅる♡ぬにゅるるる……っ♡ぬるんっ……ゅるるる~~ッッッ♡♡

 

 

 ――そしてついに、高橋さんの顔が前へと進んだ。吸い付くというよりは、唇の肉全体で包み込むように、肉棒を含んでいく高橋さんの口。

 

 

 亀の歩行よりも遅いスピード。一秒が十数秒にも感じられるくらいにゆっくりと、時間をかけて……亀頭の先が視界から消えていく。

 

 

 自分と僕のチンポ以外の全てが割って入ることを決して認めないという強い意志を感じる高橋さんの超スローフェラチオ。ぬるま湯のように温かく、ネットリとした唾液でツルツル滑る口裏。それが僕の肉棒に覚え書きさせるかのように、ほんの僅かな隙間もなく根本へと前進する。

 

 

「ひぇんへい……っ♡♡んにゅじゅるるるる~~っっ♡ろう……れふか?♡ほれがっ……んにゅるっ♡わらひのっ……おくちのかんひょくれふっっ♡♡――ぬるるろろろぉぉ~~♡♡わふれないれ……くらはいねっ♡」

 

 

 高橋さんは二回目だというのに、もう咥えたまま喋れるようになっていた。

 

 

 発声に合わせてわずかに開口した入口から、冷たい外気が流れ込んできた。北風の侵略から守るように、ホカホカの肉舌が、肉棒を包み込んで温める。

 

 

 そしてすぐさま、冷たい侵略者を追い出すように口が絞られながら引いていき、口腔内が真空に近い状態になる。

 

 

スーーーッッ♡――ヌルろロロぉぉ~~♡♡ネロっ♡にゅむっ、るれりょおぉぉ~~……っっっ♡♡

 

 

 そして一度大きく息を吸い込むと、再びゆっくりと肉棒を口の中へと侵入させていく。

 

 

 勃起ペニス専用の特製オイルで満たされた温泉にでも浸かっているかのような居心地の良さ。最高級ホテルのマッサージやエステを受けているみたいに気持ちいい。

 

 

 いや、実際にそうなのだ。僕は今、世界中の高級ホテルやエステでも受けられないサービスを、無料で受けている。

 

 

 ――もし仮に、今高橋さんがしている行為を撮影しネットで販売すれば、どれくらいの売上が見込めるだろうか。新社会人の年収くらいは軽くオーバーしたとしても、ちっともおかしくないだろう。

 

 

 『アタシにガチ恋してるファンがしったらぁ、ひゃく殺されちゃうよ~~~?』

 

 

 東京に来る前の美奈さんの言葉が想起される。

 

 

 胸を押し当てられることの報復が殺されるならば、フェラをされている今は一体どれほどの報いを受けるのだろう……。

 

 

 親の仇のように滅多刺しにされるのだろうか、顔がわからないくらいにボコボコに殴られるのだろうか……。任侠ものの映画みたいに、コンクリに埋められ海に捨てられるのだろうか……。

 

 

――――ぎゅっ♡

 

 

 そんなバカな被害妄想をかき消すように、手にも温かい感触を感じる。少し腕を動かして確認してみるとそこには、高橋さんの白い手が、僕の汗で湿り、ゴワついた手をかたく握っていた。――しかも人形のような細指の総てが、僕の指の間を縫うように絡み合っている。

 

 

 紛れもない恋人繋ぎだ……。

 

 

「ひぇんへぇ……ぬぷぷぷううぅ~~♡♡かぁほっ、こわくなっへまふよ♡♡――ひゅうぅぅ~~~っっ♡ぬろろぉ~~♡」

 

 

 僕を安心させるためか、それとも気がそれてしまっていた僕を諫めるためか……。高橋さんがまた、咥えたまま僕に向かって視線を向ける。

 

 

「……♡♡」

 

 

 高橋さんは僕と目を合わせると、それ以上何も言わなかった。だけど、僕を完全に枠内に収めている彼女の瞳孔が心なしかハート型に見える。

 

 

……ぎゅむっ、ぐぐぐ~~っ♡

 

 

 口の代わりに意思を伝えるように、僕の手を握る彼女の手に力が籠もる。ハンドクリームなどで完璧に手入れされた高橋さんのスベスベな手と、小さくも確かについている筋肉の柔らかさがなんとも心地良い。

 

 

 そうして完全に僕の意識を手中に収めた高橋さんはストロークを再開した。

 

 

――――にゅむるっ♡ぬむるるるぅぅ♡♡ちゅっっっぅぅ~~……ルロッ♡

 

 

 アハ体験の映像みたいにジワリジワリと呑みこまれていく僕の肉棒。血液と精液でパンッパンに膨れ上がった肉棒が、現役トップグラビアモデルの美麗な小顔にちょこんとついている口に挿入されていく。

 

 

 メイド服を着た美女が男の前で跪き、デカ尻と長乳を突き出しながら自ら逸物を咥えて奉仕するその姿は、正真正銘エロ同人に出てくるメイドそのもの。

 

 

 これまで数え切れないほど妄想し、作品として描き、憧れてきた景色――自分より幼い男の子を竿役にした時は、半ば逆恨みに近い感情すら抱いた事もあった。それほどまでに羨望し、こがれた光景が、今現実のものとなっている。

 

 

 今すぐ拳を天高く突き上げて昇天してしまいそうな気持ちになるが、それは絶対にできない。腕を動かそうとする何倍の力で両手が握られているから――

 

 

ぬるっ♡ぬにゅむむむるるっ……♡レロルロぼろっ♡♡ヌププブロロォォ~~~♡♡

 

 

 体温で温められた口内粘液とそれからゆらめく水粒が肉棒にピタつく。唇で塗り拡げられたそれらは、オブラートのように張り付く。その膜から染み出す甘い快感は痺れとなって全神経に伝達されていく。

 

 

ぬぷぷぷっっ……♡――っぽん♡♡

 

 

 ついに、高橋さんの口が亀頭全体を覆った。過去最高に膨張した亀頭と竿の部分の段差は激しく、可笑しな音が僕の耳に届く。

 

 

 しかし、僕の肉棒にも高橋さんの口にもまだまだ余裕はある。

 

 

 尖ったままの彼女の口――亀頭の段差を降りたばかりの唇の下に潰されているのは、ベロフェラの時に広げられたせいで普段よりも一、二周りほど余裕ができてしまっている包皮。

 

 

 広がったために、亀頭こそ全露出させてしまった。でも僕はまだ童貞のままだ。カリ首には段差に引っかかった包皮が何段にも皺を作って溜まっていた。

 

 

ぬむにゅぐぐぅぅ~~……♡ぬぞっ♡ぬぼぼぼっっ……♡♡

 

 

 亀頭を口に含んだ高橋さんは唇の搾りを強め、偏った包皮ごとゆっくりと奥に押し広げていく。

 

 

 皮を捲られたことで、亀頭以外の部分もそれに匹敵するほどに敏感になる。

 

 

 剥き出しになった皮の内側に、甘い痺れをもった蜜が塗り拡げられる。そこにびっしりと付着していたであろうチンカスが、唾液の分解作用で浮き上がり、そのまま高橋さんの口内へと流されていく。

 

 

 地面に落ちた食べ物の何倍も汚いそれを大量に食している彼女。だが、少しも吐き出す素振りを見せない。……むしろ味わうように尖らせた舌先が表出しているチンカスまみれの壁を舐める。

 

 

 分厚い皮がめくられ全部をさらけ出した薄皮と、そのすぐ下にある神経。そしてその先にある亀頭……。この三つが一度に舐られ、強い電流が数秒間にわたって全身に迸る。

 

 

 陸にあげられた魚のように、ビクッ♡ビクッ!!♡と何度も身体が跳ね、膝が笑い、腰が更に下に落ちそうになる――がしかし、僕の背後に立つ美奈さんがその動きを完全に封殺し、僕の抵抗を無にかえす。

 

 

 僕の動きのことを考える必要がない高橋さんは、すっかり 僕の弱点(コツ)を把握し、毎秒上達していく技巧で僕を責め立てる。

 

 

ぬぼろろろ~~ぉぉ♡♡ぬろぼぶっ♡……んぶぶっ、にゅぶん♡♡

 

 

 ロードローラーのように圧力を加えながら根本まで咥えこんでいく高橋さん。さすがにいっぱいいっぱいなのか、時折えづくような声をあげ、肉棒を少し吐き戻している。……しかしすぐに、咥え直し、口マンコの感触を僕に刻み込む。

 

 

 そして、ついに……。

 

 

「ぬぬぬゅるるる~~っっ♡♡――――もさっ♡ぬぐむっ!……んっ、んぅ……ふぅ~~♡♡」

 

 

 ついに、高橋さんは僕の肉棒を根本まで咥えた。十数センチもある長い肉棒。顔を背けたくなる臭気の源でもあるそれを、日本一美しい彼女が、今まさに頬張った。

 

 

 その顔に施されているメイク費用だけでも、僕の月収入を軽く超えるであろう美顔。誰もが目を奪われるほど美しく、スタイルも抜群にいい……まさに完璧で究極のグラビアモデルである彼女。

 

 

 そんな彼女の尊ばれて当然の顔――見事な黄金比で配置された顔のパーツは、顔の肌が伸び切っているために、グチャグチャに崩れてしまっている。

 

 

 呼吸を一手に担っている鼻は、その全体像からは考えられないほど大きく鼻孔を開けて、音が聞こえるほど強く酸素を吸引している。

 

 

 その吸引に引っ張られて、一度も手入れしていない無造作に伸び、細かな汚れやホコリが大量に付着している陰毛が、こよりのように穴の中へと潜り込んでいる。

 

 

 そのためか、鼻の下は限界ギリギリまで伸び、本来判別できるはずの溝も、ほとんどわからなくなっている。

おまけに、口の中の肉棒は喉にまで差し掛かっているのか、首には喉仏のような出っ張りさえ作られてしまっている。

 

 

 そんな……とても日本トップのグラビアモデルとは思えないほど崩れた顔を晒している高橋さん。だが、彼女は決して口の中の肉棒を離そうとはしない。

 

 

 まるで、僕に「フェラ顔とはこういうものですよ」と教えているみたいだ。

 

 

――レロレロレロレロレロぉ〜〜……♡♡にゅるっ♡ぬっぷうぅぅぅ~~……っっ♡♡

 

 

 まだ吸い込む 余裕(知識)が無いからこその、超スロー咥えこみベロフェラ。天に愛された品のある顔も台無しになるくらい体を張って行う初めてのフェラチオ。

 

 

 瞳にハートマークを宿し、陰毛が入り込むのもお構いなしに荒い鼻呼吸を繰り返し、それでもなお 惚れた雄(僕)の性器をくわえ込む彼女は、紛れもなく精子を搾り取る本能に忠実な雌だった。

 

 

 理性のブレーキも限界に近づいているのか、少しずつ顔のストローク速度が加速している。グラビア業界でも並び立つ人がいないくらいに大きい98センチの爆尻が、腰ごと前後に揺れる。

 

 

 前かがみになるだけでパンツが見えてしまうほど短い白のメイドスカートでは、屈んでいるためにより突き出された巨尻を隠すことなど出来るわけもなく、ぶるっ♡ブルルッ♡と下品に揺れる淫らなケツ肉が丸見えになっている。

 

 

 それまでサラサラだった掌もすっかり汗ばみ、滑りを増していた。でも、恋人繋ぎは続いたままで、離すどころか逆に自分の方へと僕を引き込んでいる。

 

 

チロチロッ、チュルロロリュ……ッ♡ちゅぬりゅるにゅっ♡♡

 

ぶるっ♡ブルルン……ッッ♡♡ばゆんっ♡――ぎゅううぅぅ~~~っっ♡♡

 

 

 AVのように激しい音はほとんどしないサイレントフェラ。しかし、それに込められている劣情は山のように大きい。

 

 

 高橋さんの目が、呼吸が、口が、舌が、手が、指が、腰が、お尻が……。彼女の全身が『先生……っ♡だいすき、ですっっ!♡♡――だから、絶対っっ……逃しません♡♡』と強く訴えてくる。

 

 

 聴覚と味覚以外の全感覚に訴えかけてくる高橋さんの初フェラ。我慢汁とチンカスがふんだんに混ぜ込まれた唾液が、肉棒全体に麻薬のように染み渡る。

 

 

 染み込んだ淫液が、凝り固まって栓同然になっていた睾丸内部のザーメンを尿道に引っ張り出そうとしているのがわかる。

 

 

 エレベーターでの ドスケベべろちゅー(ファーストキス)から続く精子製造もいよいよ大詰め。渋滞する車のように、鈴口のすぐそこまで迫っている射精の波が、脳に警告音を響かせる。

 

 

 地震でも起きているのではと勘違いするほどに足が震える。膝はバイブのように振動し、ガニ股の角度を更に深める。――もはや、直立しようという気概すら起きず、腰がどんどん沈んでいく。口も閉じる事を忘れ、大口を開けたまま涎が垂れるのを止められない。

 

 

「――ぬるるっ♡にゅるるっっぶうぅ……♡♡――――ん、ふふっ♡♡」

 

 

――もにゅっ♡

 

 

 臨界点まで後少しというところで、新たな衝撃が僕を貫く。新たに加わった快感に、一瞬足の力が完全に抜け落ち、へたり込みそうになってしまう。

 

 

――るろるろるろれろれろろぉぉ~~♡♡

 

 

 続いていた高橋さんのストロークが止まった。亀頭だけを咥えたまま、すっかり手慣れた様子の舌の動きで、あやすように舐めしゃぶる。だけど、そのおかげで僕はついさっき感じた快感の正体を知ることが出来た。

 

 

 僕の足の間。ちょうど丸椅子がまるまる一個入りそうなくらいに大きく開かれた股の間には、汗ばんで白く煌めく縦長の上乳――高橋さんのおっぱいがあった。

 

 

 即売会でも、一際注目を集めたメイドコスの超ロングおっぱい。それが、僕のずり下がったお尻の下に椅子のように存在していた。さっき走った快感は、僕の金玉がその上に乗っかったからだ。

 

 

「んぅ~♡ひぇんへぇ……♡おひんひんらけひゃなく……らまらまもぉ、おもらくへ……あふい、れふぅ♡♡にゅぬむっ……ぬぉろろろろ~~♡♡」

 

 

 僕の精嚢が高橋さんのおっぱいの上に乗っかったのは、偶然じゃあなかった。彼女は、射精への最後の一押しとして、自分からそうなるように仕向けたんだ。

 

 

 同人誌でも描いてこなかったくらいに、僕に都合の良すぎる展開。べろちゅーも、チンキスも、フェラ処女も、チンカスも陰毛も――全部まるごと嫌な顔ひとつせずに捧げ、受け止めてくれる。コスプレ衣装のスケベすぎるメイド服も相まって、本当に僕のためにいる性欲処理専用エロメイドに思えてしまう。

 

 

「にゅむるるっ♡……んこっ♡――へんへぇ……♡いふれも、らひていいれふからね♡……おひんひん♡ひゃいごまれ、くわえらまま……おっはいとおひりっ♡いっはい、ゆらひまふ……っっ♡」

 

 

 喋りやすくするためか、半分ほど肉棒を咥えて、巻き舌多めで僕に向かって話す高橋さん。唇と肉竿の間に抜け落ちた陰毛を挟みながら、鼻の穴を大きく開けて陰毛の茂みに湿ったそよ風を送っている。

 

 

んっ、んくりゅっ……んくっ♡――ぬぶっ♡ぬのろろろろぉぉ♡♡にゅぶっ♡れろっ♡ろれるるれろぼぽぶぅ♡んっ、にゅむんぐぅう~~んぼぬっぢゅる~~ッッ♡♡

 

 

 僕にかけられた言葉は、最後の一撃をお見舞いする準備が終わったことを告げる最後通告だった。とても初めての女性がたてているとは思えないほどのバキューム音とともに、全身を使ったピストンが始まった。

 

 

 繋がれた両手は接着剤でも使われたみたいにガッチリと握りあい、上乳に乗った金玉は振動で、どんぶらこ~どんぶらこ~と谷間へと運ばれる。

 

 

 暗いトンネルを抜ける直前のように、視界の奥――眉間の中心あたりから閃光が生じ、だんだんと強く……大きくなっていく。

 

 

 その光が視界を埋め尽くしたと同時に、出す前から“人生最高を更新する”と分かりきった射精が訪れた。

 

 

 ぶびゅッ♡ぶびゅるるッッ♡♡びゅるるるるるる〜〜ッッ♡びゅッ、びゅくくっ……びゅーッッ♡♡びゅーるるるるッッッ♡♡びゅくくくぅぅ……びゅっぐん!♡

 

 

 初対面の日本で最も人気のある現役グラビアモデル。その口内に、これまでの射精がままごとに思えるような激しい口内射精をくりだす。

 

 

 焦らしに焦らされ続けた結果、放出される精子は精通の時よりも多く、煮こごりのように固まっている。

 

 

 泣きじゃくる子供のように激しく脈動する肉棒は、高橋さんの狭い口腔内の形を変えるように暴れまわる。そこから消防車の放水のごとく吹き出される精液は、彼女の口内粘膜や舌に、べたっ♡ベタベタベタァ……っっ♡と叩きつけられている――ペンキ缶をぶちまけているみたいに。

 

 

「ん゛っ!!?♡ん、んん゛っ゛――んぶぐごぉ……っっ♡♡」

 

 

 体の奥から響く太鼓のような射精音に紛れ、高橋さんの苦しそうなうめき声が耳をかすめる。

 

 

 だけど、極限までに高められた優越感と性欲は、そんな程度では収まるわけもなく――自動的に腰を顔に近づけ、喉奥へと直接飲ませようとする。

 

 

 月単位での修羅場とオナ禁を終え、心を埋め尽くす開放感とともにする 自慰行為(オナニー)も最高だった記憶がある。――だがそんな陳腐なものとは次元が違う至上の射精感が身を包む。精を吐き出したその瞬間から、脳細胞を元に精子が作られ、魂と一緒に雌の口マンコへと吐き出していく。

 

 

「――――っ♡♡」

 

 

じぃ〜……っ♡♡ぎゅっ♡ぎゅっぎゅっ……♡♡――ゆらゆら~~♡たぷんっ、ぷゆんっっ♡ばるん♡むちいぃっ♡♡

 

 

 高橋さんは射精前とほとんど変わらない姿だった。

 

 

 初めて喉奥に精液をぶち込まれているはずなのに……口を離そうとはしない。涙や鼻水でグッチャグチャに顔を歪めながらも、その視線は僕の目にしっかりと固定されている。

 

 

 指どうしを絡ませあい、かたく握られた両手も少しも緩んでいない。それどころか、射精で体力を消費し続けている僕を癒やすかのように断続的に力を込めている。

 

 

 波にゆらめく海藻のように体を僅かに前後に揺らしてピストンを続け、さらなる搾精を狙っている。その揺れは当然、長乳と一メートル近いサイズの爆尻にも伝わり、視覚でも精子の製造を後押ししてくれている。

 

 

「――――――っっっ゛ん゛ぐぼゴホッ!!♡ゲホッ!エ゛ホッ゛……ゴォホッ!!――ア゛がッ、ドホッ!……ゴホッッ……♡♡♡」

 

 

 だが、流石にキャパオーバーを迎えたらしい。飲みきれなかった精液が逆流し、荒々しい咳と共に高橋さんが肉棒を開放する。まるで首を絞められていたかのように、激しく咳き込み続けている高橋さんだったが、僕の手を掴んでいる両手だけは決して離さなかった。

 

 

 ぶっぷっ♡ぶくぶぷぅ……♡♡びゅくんっっ……どぷぴゅ♡――ぴゆっ♡……ぷ、ぴぴっっ♡♡

 

 

 僕の肉棒の少し下で俯きながら咳き込む高橋さん。そんな彼女にも容赦なく射精の最後っ屁が襲いかかる。勢いこそ弱まったものの、粘度と臭いは床に吐き出されている精子と何も変わらない。

 

 

 そんな最低なシャンプーが、彼女のダイヤのように輝く銀色の髪や、ローズクォーツのような肌に降りかかる。

 

 

「はぁ……♡はぁ……ハァ……んっ、ん、ゴホッ!ゲホッ……っっっ♡♡」

 

 

 お互いの記憶に一生残る初フェラチオがようやく終わった。ぶっかけモノのAVのラストシーンのように、僕と高橋さんの周りにはとろろの何十倍も濃い白濁液が飛び散らかっている。

 

 

 僕たちがこのホテルを出た後――これを掃除するスタッフがとてもかわいそうに思えてしまう光景。だが、すぐ横を見れば、自分の最も強い体液に塗れた絶世の美女がいる……。

 

 

 その姿を見ただけで、心に浮かんだホテル側への謝意が綺麗サッパリ消えてしまった。

 

 

「せんっっ……せえ……っっ♡♡」

 

 

 脚が精液で汚れるのもお構いなしに、高橋さんが床にベタリと座り込んだ。そして視線が合う。彼女は息こそ荒らげたままだけど、その口角は間違いなくつり上がっている。

 

 

――――ペロッ♡ぢゅるる……っ♡♡ひゅうぅぅ~~~ぞぞぞぞぉぉ……♡♡

 

 

 ゆっくりと顔をあげ、黄ばみがかった白濁色が残る舌をチロリとだし、口周りに残っている精液のダマや陰毛を口内へと舐め取った。

 

 

 精液の粘りで顎に張り付いていた陰毛も、まるで麺類を啜るかのように口に含んでいった高橋さん。――それだけで、一生使える オナネタ(光景)だ。

 

 

ぐちゅっ、ぐちゅちゅ……っ♡れうれおれぉ……♡ん……っ♡

 

 

 そうして口周りを清潔にした彼女は、閉口し取り込んだそれらを唾液と撹拌させ始めた。

 

 

 全部を飲みきれなかったことのせめてもの償いであるかのように、頬を膨らませ、僕にも聞こえるくらいの大きな音をたてて、ぐじゅぐじゅ……っっ♡とかき混ぜている。

 

 

 彼女が口に含んでいるのは、うがい薬でもなければ、SNSなんかで人気のバズれるような飲料水でもない。一人の若い男が一切の加減なくひり出した、子供を作るために精製される特濃体液だ。

 

 

「んふっ……♡ふ、ふふっ♡♡――ぢゅる……ぢゅくじゅくぶじゅ……っっ♡」

 

 

 それを大層美味しそうに口の中で混ぜる高橋さん。 インプラント(詰め物)なんて一つもない、生まれたままの自然歯が並ぶ口。それがさらに汚れ、どれだけ歯を磨いても数日は取れないであろう臭いがつくのを承知で、彼女は口の中の液体を掻き回す。

 

 

 ――――そんな事をしてしまった以上。……最終的な処理の仕方なんて、 一つ(飲み込む)しかない。

 

 

「ぐじゅぐぢゅぢゅっっく♡――――ん……っ♡ごきゅっ……♡んっ、薄めたのに……まだ濃いですよっ、先生♡……ごきゅっ、ごっくん……っっ♡♡」

 

 

 運動後に飲むスポーツドリンクのように……風呂上がりの牛乳のように…………。ためらう素振りすらなく、僕の精子は飲み込まれ、消化器官の中へと消えていった。

 

 

 いつもならティッシュに包んでゴミ箱に捨てているが、今日のは特段濃厚だった。――おそらく僕でも、ポケットティッシュを半分は使ってしまいそうなくらいだった。それを、高橋さんは僕に見せつけるかのように少しずつ――でも確実に飲み干した。

 

 

「んっ……っぐん♡――んあぁ~~っっ♡ごひほうさま、ひぇんへぇ♡♡」

 

 

 最後に大きく嚥下した彼女は、ニコリと笑った後その小さな口を大きく開けた。開かれた口腔内は、一切の汚れも陰毛もなく……とても健康的な赤々しい肉色と、軍隊のようにキッチリと整った歯並びがあった。

 

 

 文字通り、一片のかけらもなく……喉奥に消えた何よりの証拠だった。

 

 

「先生の作品……最後にこういうこと……してる女の子、多かったですから……っっ♡♡――あの、どう……でした?♡私、上手に……できましたぁ……か?♡♡」

 

 

 吐き戻すほど注ぎ込まれてもなお、彼女の僕に対する感情は微塵も変わらなかった。僕ですらすっかり忘れていた同人誌に多用してきたプレイを、彼女は完遂してくれた。

 

 

 それはつまり、目の前の女性はどうしようもないほどに僕だけに都合がいい作品のファンであるという証にほかならなかった。

 

 

 僕より背が高くて、体つきもありえないくらいスケベで、エロコスもしてくれて、えっちなことも率先してしてくれる……そんなオタクの夢だけを集めたようなグラビアモデル。

 

 

 僕はすっかり高橋さんを――綾華さんを好きになってしまっていた。――僕は彼女の質問に答える事なく、膝を折って彼女と目線の高さを合わせ……喉につっかえていた言葉をそのままぶつけた。

 

 

「えっ、キス……ですか?――あっ、いえ……その、イヤじゃないんです……♡むしろ、すっごく嬉しいです……っっ♡♡でも、あの……その、私……今おくち、汚いと思います……よ?その、せ……先生の、せっ、精子……飲んじゃいましたし……っ♡♡だから、あの、せめて……うが――――」

 

 

 言葉を聞き終えることすら煩わしかった。もはや耳障りだった彼女の 言い分(言葉)を無理やり黙らせて、その口を奪う。

 

 

ぢゅうぅぅぅっ♡ちゅばっ、ぢゅぢゅっ……ぢゅぷぷぷぅぅ……♡♡ちゅるるぅ~~っ♡れるっ♡れぅれぉ……べろろべぉぅ♡♡

 

 

 リップは剥がれ、精液や唾液の残滓でベトベトなはずなのに、そんなのは一切感じられないほど、彼女の唇はプルプルで気持ちよかった。

 

 

 今日初めて僕の方から意識的に彼女に向かって仕掛けるえっち。エレベーター内での激熱ファーストキスを思い返しながら、これまでに受けてきた愛と同じくらいの感情をこめて彼女の口を塞ぐ。

 

 

「んんっ……!!♡せ、せんせ……っっ♡ぢゅぷぶっ……れろぅれぅ……りるゅろぉ……♡♡んっ、もっとぉ……べろをっ……くらさいっっ♡♡」

 

 

 初フェラで嘔吐した直後、口周りに残った精液を飲み干した綾華さん。そんな彼女にとって、僕の突然のキスに合わせるのは造作もないことだった。

 

 

 驚いて動きが止まったのはほんの一瞬――。すぐさま、僕の舌の動きに合わせるように舌を絡ませ、唾液を送りあい、溶け合うようなディープキスを繰り広げる。

 

 

 手は繋いだまま顔の横に持ってきて、強く握りしめ合う。それに比例して互いの顔もより密着し、舌根ギリギリまで相手の口腔内に侵入していく。

 

 

 最初にしたキスとは違い、お互いに相手への強い想いを通わせたフレンチキス。恋愛ドラマで見るようなロマンチックより、ポルノ映画で見るようなエロティックさを丸出しにしたキス。

 

 

 人生最高の射精を終えた僕と、それを一身に受け吐き戻した綾華さん。二人とも間違いなく疲労がたまっている。だけど、それを忘れたように、激しく唾液を往来させ、喉奥で舌の絡めあいを繰り広げる。

 

 

 疲労困憊の体が酸素を欲しているのも無視して、口腔内を貪りあう。

 

 

 戻りかけていた思考に、再度ピンク色の濃い霧が立ち込める。僕だけじゃなく、高橋さんもその霧のせいでまた、常識や倫理観がグズグズに融けていくのがわかった。

 

 

 この部屋に来る前と同じ行為をしているのに、何もかもが違うキス。このまま時間が止まって、永遠に綾華さんとのベロキスに興じていたい……そんな考えに頭が染まる。

 

 

 でも、たった一つだけ以前と同じものがあった。それは――――

 




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