12
「超美味しかった!」
マルローネは笑顔で夕食を終える。
「味付けがカラフルタベクサしか無いんだが、コッチの世界でしかない味わいがあるからな」
マルローネに喜んで貰えて、ワフールも微笑む。
「本当に今まで食べた事の無い、美味しい食事でした。ありがとうございます」
クライスも驚きの味だった。
……とはいえ貧乏学生なので、別に食通という訳ではないのだけれど。
夕食が終わり、片付けをする。
「30日……錬金術から離れるとは、思ってもみませんでしたが……それと、本当に私とあなたが交尾?……する流れなのですか?」
片付けの時に、どこか不安そうなクライスが、マルローネに言う。
「まあ……実はもう7日も変態世界に染められてるのよね。私……」
マルローネは、そう答える。
……クライスがどうのと言うよりは、あの寝床がマルローネを興奮させる。
……それと、どうせ逃げられない感じなのならば、とっとと覚悟を決めるのがイイ女というヤツなんだろうと勝手に思う。
「……変態世界とは?」
クライスが尋ねる。
「変態世界か。ただ、俺から言わせればまだまだだからな。今回もマリーを仕込んでやるつもりだが?」
そんな2人の会話に、ワフールが割り込む。
「ぬ……ぐぬぬ!?」
マルローネは大いに怯む。
……達人相手だと、なんか自信がない。
……なんの自信だ?
そして、4人で寝床へ行く流れになった。
「マナの柱も、監督に来るの?」
銀髪の女の子に、マルローネが尋ねる。
「この人間にもなんか愛着が出てきたんだ。マリー、この子に名前を付けてよ?」
銀髪の女の子は、胸を張って自分を親指で示す。
「え!?急に言われてもなぁ……」
マルローネは戸惑い、そして悩む。
「……マナって名前で良いんじゃない?」
そして、そう答えを出した。
「マナの柱、が呼び捨てられてるみたいでヤダなぁ」
銀髪の女の子は、人差し指で頬を掻く仕草をする。
「いや、マナちゃんって呼ぶよ」
そんな銀髪の女の子の両肩に手を置いてみる。
……この子に触るのって、初めてな気がするけど若すぎるのか、細い肩をしている。
「あ、それならまあ……取り敢えずマナちゃんでいいか」
華奢な身体のマナちゃんは、そう言ってマルローネに抱きついた。
「お……おおぅ!?」
おっぱいに顔を埋められるような背の差……
近づけば近づく程、マナちゃんの小ささを感じる。
「じゃあ、服はここで脱いで脱いで」
マナちゃんは、既に掛けてあるクライスの服の隣を示す。
「……あー……なんか、クライスはもう脱がされてる訳なのね……」
壁的な場所に、乾いた木の根っこと凹みがあり、クライスの服と、メガネが置いてある。
……ヤツも覚悟を決めたという事なのだろう。
……覚悟を決める以外の道が、見当たらない訳だし……
この場所なら、マルローネとしても期待してしまう所がある。
……どうせ逃げられないし……
頭飾りのアクセサリーとか、でっかい丸い髪留めなんかも服と共に壁の凹み、乾いた木の根っこの上に預ける。
そうやってハダカになると、不覚にもドキドキしてくる。
……エロ魔人にエロ魔人にされたとはいえ、まだ途上という事か……
……べつに達人になりたい訳でもないけど、マナの柱に、どこまでもしゃぶられる運命は感じる。
「考え事、長くない?」
結果、ハダカで固まるマルローネに、マナちゃんが言う。
「今、乙女心をなだめてたのよ。結構いけ好かないというか、私と違うタイプの優等生だから」
マルローネは、そう言って両手を広げる。
「乙女心かあ。僕もそういうの勉強するべきかな?」
マナちゃんが、真面目な顔をする。
「私の乙女心は、参考にならないわよ?きっと」
マルローネは胸を張って言う。
「参考にならない乙女心でも、なだめる必要はあるんだね」
マナちゃんは、意地悪なニヒヒ笑顔を見せる。
……結構、色んな表情が出来るんだなぁ……と、感心させられる。
「そうよ。一応は乙女心だからね」
マルローネとマナちゃんは、寝床へと入って行く。
細い木の穴を通ると、寝床。
それはさっきも見た通りだけど、寝床に入るやいなや、ワフールが待ち構えていた。
「マリー、ちょっと打ち合わせだ」
寝床は結構広くて、少し遠い所にクライスは座っている。
ワフールに手を引かれて、マリーはワフールに肩で触れる感じになった。
「い、イキナリじゃない?」
マルローネも驚く。
「勘違いするな。打ち合わせだ。今回の相手は俺じゃないだろ?」
ワフールの顔が近い。
でも、なんかエロい感じではない剣幕だ。
「私は、お、奥さんなのに、それはどうなの?」
なんかそんな話をしたと思って、そう言ってみる。
「あれは〜……あの時限りだ。俺は死人だし、心に決めた女性が居る」
ワフールは事も無げに言ってのける。
あの時は、マルローネに付き合ってくれました的な……料理する相手でしかなかった的な……
「わお。さすがエロ魔人」
マルローネも、そんな感じにむしろ安堵する。
マルローネとしても、本格的に結婚相手として見れてない訳だし。
……そんな気はしてたし!
「それよりも本題だ。あの坊やの所に行くだろ?ちょっと触ったらアイツはハジケる」
ワフールは少し遠くに座るクライスに目をやる。
「え!?そんなんでハジケる!?」
マルローネは驚く。
触ったらハジケるとか、乙女心で負けてる的な話なのかと疑う。
「お前の基準は俺だろうから、信じられないかも知れないが、あのぐらいの坊やなら、それで普通だ。俺が異常なんだ」
ワフールはそう話す。
「ハ、ハジケたらどうしよう……」
マルローネは戸惑う。
……そんな乙女な……扱いに困るじゃないか。
「いいか。煽ったり馬鹿にしたりするな。結果、険悪になったり、あの坊やが女嫌いになったり、トラウマになったりする」
ワフールは、真面目な顔で言う。
今回、この話が非常に大事なので、こうして手を引いたのだろう。
「う、うん……優しくする」
マルローネは頷く。
……乙女心は傷つけないようにしなければ……とは思う訳だし。
「そう。それが大事だ。あとな……」
長々と、マリーはワフールと打ち合わせをする。
そして、いよいよハダカのクライスへと向かう。
マナちゃんとワフールは、まずは側に行かないみたいで、入り口辺りで待ってるらしい。
……でも、こちらを見てる……
と、なんとなくマルローネは振り返る。
2人で何か話してるみたいで、こちらを見ても居なかった。
「……まあ、結局はこうなっちゃったね」
マルローネは、クライスに近づく。
薄ぼんやりと光る葉っぱ世界……
少し暗い感じなのも、ポイント高い。
それでいて、色とりどりのタベクサの光が祝福でもするかのように存在してる。
メガネを掛けていないクライスは、なんか緊張の面持ちをこちらに向ける。
「な、何を話していたんですか?……何か企んで……?」
マルローネは、なんか怯えるクライスの隣に座る。
「私の方がエロ魔人としては先輩だから、優しくしろって釘を刺されたんだよ。もっと鼻の下を伸ばしてるもんかと思ったけど」
マルローネは、肩を寄せて微笑む。
……乙女心が怯えてるんじゃ、なんか慎重にならざるを得ない。
「あなたは、僕とで……いいんですか?」
クライスが話すのを待って、しばらくするとクライスがそう話した。
「いいよ。だからこうしてる」
マルローネは、そう答える。
薄ぼんやりと光る葉っぱ世界と、色とりどりに光るタベクサ達を眺めて、なんかうっとりしてた。
「なぜ……というのは、こういう成り行きだからでしょうね」
クライスはマルローネの方を見る。
マルローネは、周りを見てうっとりしてる。
「……聞いてますか?」
クライスがマルローネの肩に触れると、マルローネは気付く。
「おお!?何?」
マルローネは、クライスの方を向く。
顔が近いのだけど、良い感じの暗さで……クライスの変な髪型も、ちょっと格好良く見える。
「……いや、覚悟を決めたのですから、やる事をやりましょうか」
ひどく照れくさそうな顔で、クライスは言う。
……なんか、優等生トーンを取り戻してやがる。
「やる事やるって言い方は、なくない?」
マルローネは優しい笑顔で抗議する。
……まあ、謎の強がりも可愛く思えたり。
「……失礼しました」
クライスは目を伏せる。
……こんな時だから、やたら素直……元々素直な人ではあるのか。
「まあ、じゃあ、ワフールに言われた事をしますか」
マルローネは、クライスの身体の正面にしゃがみ歩きで移動すると、クライスに向く。
「な、何を言われたんですか?」
戸惑うクライス。
マルローネはクライスの両肩を捕まえると、真っ直ぐにクライスの目を見る。
「ちんちんを、おっぱいで挟めって言われた。その際、クライスの顔をよ〜く見る事って」
マルローネは、淀みなく言ってのける。
「……んなっ!?それを、本当にやるんですか!?」
クライスは驚き、目を見開く。
……いつもなんか距離がある感じなのに、一気に詰め寄られて戸惑う感じ……
「やる事を、やるんでしょ?」
マルローネは、戸惑うクライスにジト目を向ける。
「……そ、そうですね。あなたにそんな事をして貰えるなんて、き、貴重な体験でしょうし」
しどろもどろな感じで、クライスは言う。
「じゃあ、足を伸ばしてもらえる?」
膝を抱えて座ったままのクライスに、マルローネは言う。
「そ、そうですね。しかしなんかはち切れそうというか……」
膝を抱えたまま、固まってるクライス。
……成り行きとはいえ、ここに来てしまって良かったものか……
なんて考えたりするけど、来てしまったものはしょうがない。
「……男の子って、最初は凄くデリケートなんだって。はち切れてても、大丈夫だよ」
2人して固まっていたけど、マルローネがそう言い出す。
……優しく、優しく……
「そういう打ち合わせだったのですか?」
クライスは顔を上げる。
……この優しさ、なんか違和感を感じたのかも……とか思う。
「まあね。私が馬鹿にしたりしないように。って。知らない事とはいえ、あのエロ達人と比べちゃうトコだったし」
マルローネは、入り口の方に目をやる。
……なんか、居なくなってる。
「あなたの方が、場数があるんでしたね」
クライスも、つられて入り口の方に顔を向ける。
「居なくなってるし」
マルローネは口を尖らせる。
……まあ、居ない方がいいか……
「気を利かせてくれたんでしょうか」
なんか、クライスの肩の力が抜けた感じになった。
クライスの肩を捕まえてるものだから、マルローネにそんな事が伝わる。
「その……マリー……胸に触っても……」
顔を戻して、クライスが言う。
目の前に堂々とおっぱいが迫ってる訳だし、触りたくもなる感じだった。
「ど、どうぞ……改めて言われると、くすぐったいわね……」
マルローネは、クライスの肩から手を離し、女の子座りを崩したような座り方になる。
クライスは膝立ちになって、マルローネの乳房に手を伸ばす。
下から掌を入れて、乳房を持ち上げる。
……そう来るか?と、マルローネは思う。
そして、反対の手で、もう1つ持ち上げる。
この状態で沈黙が訪れて、マルローネは不思議に思う。
「……ど、どう?」
持ち上げて固まってるのか、何かを納得しているのか……クライスに尋ねる。
「以外と重い感じがします」
クライスは答える。
少し、吐息が聞こえたような……
「結構、育ってるもんね」
マルローネも、そう言う。
言った所で、クライスの手が動いて乳首に触れる。
「んっ……」
マルローネは、ぴくっ、と反応してちょっと声を漏らした。
「あ……こっちは良くなかったですか?」
クライスは慌てて手を引っ込める。
「こんな感じになる」
マルローネが、クライスの乳首に反撃した。
クライスも、ぴくっ、と反応した。
「たっ……確かに……敏感な所だったんですね」
クライスは少し笑って、そう言った。
……なんか、少し余裕が出てきたみたいな?
「さて、そろそろ観念して……寝てくれるとやりやすいかな?」
マルローネも少し笑う。
「僕もお返ししますよ?」
クライスの手が、また乳房を少し持ち上げる。
「いいよ。じゃあ、先に私ね」
マルローネは、その手をほんの軽く掴む。
掴むというより、指を添える感じで……
そして、クライスは背中を倒す為に、地面……下の強靭な葉っぱの重なりを見る。
かなり綺麗に地面として重なり合っていて、平坦な地面として、在る。
クライスが仰向けになり、マルローネはその胸におっぱいを乗せる。
「……あっ……うっ……」
クライスは呻き、強く目を閉じる。
お腹で潰す格好になったちんちんが膨らんで、熱い汁がびくん、びくんと2人の間を汚すのを感じる。
……本当に触ったらハジケた感じだ……
マルローネは、強く目を閉じたクライスの顔を見つめる。
クライスが目を開くと、その瞳を見て微笑む。
「……恥ずかしい思いさせて、ごめんね?」
凄く近い距離て、2人は目と目を合わせる。
クライスの瞳も、マルローネの瞳に捕まり、目を逸らせずにその瞳を見る。
「……あなたも、顔が赤いですよ?」
クライスは言う。
マルローネも、ひどく恥ずかしいのを我慢しているような、どこか脇へ置いてるような……でも顔はしっかりと赤らんでいる。
「マリーって呼んでよ?クライス?」
マルローネは、クライスの顔を両手で捕まえる。
「マリー……」
クライスの唇がそう動くと、マルローネはおでこをおでこに付ける。
少し柔らかくなってるちんちんを、お股で押し潰す格好になった。
「キス、していい?」
マルローネが尋ねる。
「マリー……僕も……マリーと……」
クライスが言うと、マルローネはその唇を唇で塞ぐ。
「んむっ……はんっ……」
唇と唇がヌルヌルして、くっ付けて呼吸をする。
……エロ魔人として、ヌルヌルしてくるとキスしたくなる的な衝動がある。
そんな衝動に従って、マルローネはクライスの顔を捕まえたまま、ヌルヌルするキスをする。
……そんなキスを続ける。
「ふは〜っ……」
唇をほんの少し離す。
「頭がぼ〜っとする。マリー……君が好きになりそうだ」
そんな近くで、2人は細めた目と目を合わせる。
「好きになる成り行きだよね?私も、クライスの事、今……好きだもん」
マルローネは可愛い声色でクライスに告げる。
……お股の気持ちいいトコで、クライスのちんちんを、ヌルヌルぐりぐりする。
「エロい……」
腰を動かすマルローネに、クライスが呟く。
「すけべ心が止まらないんだよぉ〜……」
マルローネは、更にクライスの頬をむにむにする。
「また、マリーとキスしたい……」
むにむにされながら、クライスが言う。
「えへへ……」
2人はまた、唇を合わせる。
マルローネの手は、クライスの頬や耳、髪をすりすりしながら、捕まえてる。
クライスの手も、マルローネの頬に伸びた。
クライスのちんちんが復活して、それをいい事にヌルヌルぐりぐりして、マルローネは息を荒らげて、クライスとのキスに励む。
「身体も触って?どこでも触っていいよ?」
マルローネの手も、クライスの肩やら胸をさわさわし出す。
「すっかりエロ魔人ですね、マリー……」
クライスも、マルローネの脇腹とおっぱいの感触を手で愉しむ。
「んうっ……またっ……」
そうしていると、またクライスがハジケる。
「ハジケてるっ……はぁっ……ぁんっ……」
マルローネは、大きく固くなったちんちんを、更にヌルヌルぐりぐりしてて、またドロっとした熱いのが出たのを感じる。
「マリー……っ!可愛いよマリー……」
マルローネの身体を撫で回しながら、クライスが叫ぶ。
「クライスも可愛いよ……」
マルローネはそう言うと、またキスに励む。
……自分がハジケられなかった感じするけど、これはこれでエロいし、気持ちいい。
「なんか、女の子って凄かったんですね……」
また、ひとしきりキスを続けて、唇を離すとクライスが言う。
「女の子が凄いんじゃないわ。私が凄いのよ?」
マルローネは、クライスの乳首にアタックしながら、そう言って優しく笑う。
「ぐっ……今度は僕の番でいいんでしたよね?」
クライスも、マルローネの乳首にアタックする。
「ぁんっ……クライスの番は明日だから。ちゃんとワフール先生に習ってから、ね?」
マルローネはそう言いながら、クライスの首を撫でる。
「……いや、望み過ぎました。ここまででも身に余る思いをしているのに」
聞き分けのいいクライス。
「今日は、ヌルヌルぐりぐりの日……これから、よろしくね?クライス」
マルローネは、ゆっくりとヌルヌルぐりぐりしつつ、伏し目がちに言う。
……それからも、クライスが3回ハジケるまで、ヌルヌルぐりぐりは続いた。
「んはっ!」
うつ伏せで眠っていたマルローネが、ズバ起きる。
「ぅわあっ!?」
そのすぐ隣で眠っていたクライスも起きた。
起きてみると、でかいプニプニに取り込まれていて、寝心地快適コースだった。
マナちゃんとワフールも、少し離れて眠っていたりする。
「タベクサが、あまりにも美味しいですね……」
マルローネと、仲良くタベクサを分け合うクライスが、驚きの表情を見せる。
……というか、驚きの連続なのが、この世界だ。
ハダカ族4人の朝食。
やはりタベクサ1つが大き過ぎるので、1人だと多い。
残しても、ワフールが調味料として使っているらしいけど、タベクサ法的には違反。
ただ、それはザールブルグの法らしく、ワフールの住んでる所では煮たり蒸したりしているそうで。
朝食後は、夕食の獲物を捕まえるべく、川の中へと突撃するらしく、4人ででかいプニプニに乗り込む。
「マリー……髪が凄いよ……」
マナちゃんに、ジト目で見られる。
「髪留めは必要だったかも……知れないわね」
マルローネは頭を押さえる。
「髪、預かろうか?」
マナちゃんが言う。
「どゆこと!?」
マルローネは驚いて尋ねる。
マナちゃんは肩に掛かるかくらいの髪だし。
「髪の毛を短くしちゃうの。帰る時に髪を戻すよ」
マナちゃんは自分の肩を示しながら言う。
「そんな!?事が!?」
本当に驚く事ばかりだ。
……でもまあ、このまま行こうと決めた。
さて、獲物を捕まえる話だけれど……
でかいプニプニに獲物が伝わると、でかいプニプニから手?みたいのがにゅーんと伸びて、獲物を捕まえる。
獲物を確認するだけで、殆どはこのでかいプニプニがやってくれるのだから、ラクなもので。
しかも、ちょっと進んだらワフールとマルローネが同時に気付いて、川の中のでかいカエルを捕まえた。
黒い、背中のイボイボが多いカエル……
でも背中のイボイボは卵みたいで、帰す事にする。
川の生き物も、増えてくれないと賑やかにならないし。
そして、またちょっと進むと、ワフールとマルローネが次の獲物に気付く。
「……なんで分かるんでしょうか……」
クライスが呟く。
濁って視界の悪い川の底の、石の影みたいな所に居るヤツ……しかも、そんな石は無数にあると言うのに……
ともかく、黒蛇を捕まえて、でかいプニプニの中へと引き込む。
そして、ディナーの準備はこれで終わり。
まだお昼にもなっていない。
「さて、今日はどうするかな……」
でかいプニプニと、キャンプしてる場所まで戻り、でかいプニプニに黒蛇を残して、地面に立つ。
そして、ワフールがそう呟いた。
「ワフールはいつも、この世界で何をして過ごしてるの?」
マルローネは尋ねる。
マルローネにとっての1日が、ここでは30日……
いや、夜から朝までで30日だから……
途方もない時間を、ここで過ごしている事になる。
「……大体は川の外に出て、走り込みをしていたな……」
ワフールは、何故か照れくさそうに答える。
「マリー!付き合っちゃダメだよ?ワフールの走り込みって、無茶苦茶追い込んだりしてるから、そこに体力を使われるとガッカリしちゃうから」
マナちゃんが言い出す。
「とはいえ、日光浴はしたいかな。川の中もここも、お日様が見えないから」
マルローネが言い、4人は日光浴をしに、でかいプニプニに乗って外へと向かう。
「全裸で日光浴だなんて……なんか、そんな事をしている貴族が居るとか居たとか、そんな話がありましたね」
移動のでかいプニプニの中で、クライスは話す。
「聞いた事があるな……温泉街とはいえ、貧乏人はいつも着ている服を、いつも着ているものだが」
ワフールも、そんな話に乗っかった。
「全裸で日光浴……確かに今までやった事ないなぁ……」
マルローネも、そう呟く。
「普通、こんな便利なでかいプニプニ、人間の世界には無いもんね。それに、細かい生き物に溢れてる世界で全裸は、危険だね」
マナちゃんが、そう話す。
……なんか、賢くなったみたいなオーラが……
ともかく、でかいプニプニは地上へと出る。
酷く曇っていて、雨がパラついていたりする。
「天気がどうなのかってのは、来てみないと分からないもんだよね」
能天気に、マナちゃんが言う。
「まあ、これはこれでいいんじゃないかしら」
マルローネは、暗い中で尚鮮やかな緑達を眺めて言う。
こういう景色は、いつも色合いが違うものだし、曇りの日も雨の日も、嫌いじゃない。
それに、川の中とかキャンプの場所よりは、ずっと明るい訳だし。
ワフールが日々走り込む場所というだけあって、砂地が広がっている場所だった。
柔らかくて紫色の、砂地を這う草がそこら中にあり、その草はやたら柔らかい。
そして、小さな黄色い蝶が飛んでる。
……走り込むのに向いてる場所が、ここだったんだろう。
マルローネは、柔らかい紫の草を見つめて、よく見ると毛虫みたいな穂を付けている、黄緑色の植物なんてのも居た。
小さくて、これも砂地を這うようにして生えてる。
「植物好きなのですか?マリー」
クライスがマルローネの肩に手を置く。
「シアと一緒にね。植物とか虫とか追い掛けてたからね。ここは見慣れない草ばっかりだけど」
肩に手を置かれたまんま、マルローネは遠くに目をやる。
……本当に見慣れない草ばっかりの世界だけど、この辺りは這い回る紫のヤツばかりだ。
「シア……良くアカデミーに訪れるシアさん……とは違う人ですか?」
クライスはそう尋ねる。
1度くらい、会話した事があった。
「いや、そのシアだよ。虫とか植物とか、今は本で追い掛けてるみたいだから」
マルローネは答える。
……まあ、いつもアカデミーに居るのなら、会った事があっても不思議じゃない。
「そ……それは意外ですね。あのようなおしとやかな女性が……」
クライスは戸惑う。
……おしとやかで……どこか憧れる感じの……というのは、クライス自身が作り出した幻想に過ぎないのか。
……だとしても虫とか植物を追い掛けてる人だとは信じ難い。
「まあ、アカデミーに来て本を読むだけなんだから、誰でも、おしとやかな感じになるんじゃない?」
マルローネは、なんかショックを受けてる的な感じのする、クライスをジト目で見る。
「あなたは……いや、マリーはそうでもありませんでしたが」
クライスは謎の反論をする。
メガネに手をやる仕草をするものの、メガネを掛けていなかった。
「いや、私は本を読みに行ってる訳じゃないし」
マルローネは呆れて答える。
おしとやか……からは遠い感じは自分でも分かるけれど……
そして、ワフールとマナちゃんが走っているのを見ると、そこへ駆け出す事にする。
せっかくだし、今は走っておくのが良い気がするのだ。
そして少し走ってみると、なんか疲れが来ない違和感を覚える。
結構早く走るワフールとマナちゃんに向けて、スピードを上げる。
スピードを上げてみると思う、このおっぱいの揺れ。
上に下に右に左に揺れる、邪魔的な存在を思うも、疲れが来ないので走るのを止める気にはなれない。
そしてマルローネはワフールとマナちゃんを追い掛け続ける。
……こうなると、なんか走るのって楽しい!
……でもほんの少し呼吸が乱れて来る。
「う……おおおお!」
マルローネは、更にスピードを上げる。
あまり走る事はない生活だったけど、この場所なら走れる!走れる!走れる!
クライスも同じ事を思いながら走るも、マルローネに追いつけないでいた。
でも、走り続ける。
この場所があまりにも広大で、行き止まりにならない。
オリンジン・グランド、フリージア先生
ハゲルジムに居る、トレーニングの先生。
シューマッハー・ドナースターク
ドナースターク家のご隠居様。
エグルドレイブ・ハーレイス
釣り人 騎士団のお兄さん。
ワフール・ハイラム
異世界のエロ魔人
デイドリオン
デイドリオン・アイン
デイドリオン・ツヴァイ