16
……朝、マルローネはズバ起きる。
悪夢レベルのパンチゲームで上手く踊らされ、しかも赤いプニプニベッドが、消耗させてくるオーラを使って、高速で追い込んで来るという、恐ろしい眠らせコースにまんまとハマり、爆睡……というか気絶というか……
まあ、これから訪れるであろう旅を思えば……なんてそそのかされてしまうと、ついつい頑張ってしまう所があり……
「おはようマリー」
ビシッと決まった、緑色のローブに身を包んだマナちゃんが、挨拶する。
「うおっ!?」
マルローネは一気に目が覚める。
緑色のローブには、胸に白い刺繍模様。袖もピシッとお洒落だし、更に底の厚いブーツまで揃っているのだ。
昨日までの……プニプニが、なんとかローブに化けています。みたいな感じではないのだ。
そして露出度は無い。
フードまで被れば目と鼻、手のひらくらいで、口許までローブの襟が隠すという、謎人間仕様。
「私も!私もそんなローブがいい!」
マルローネは元気良く片手を上げる。
「じゃ、今の服は脱いでおく?今の服の上にローブにする?」
マナちゃんは首を傾げる。
「服の上からでいい。それでも暑くなったりしなさそうだし」
もはや脱ぐのが面倒だし、いち早く素敵謎人間になりたいマルローネは、うねうねする。
「じゃあ、始めるよ〜」
マナちゃんが言うと、赤いプニプニベッドがマルローネを取り込み、そしてローブの形に小さくなる。
出来損ないローブから、徐々にクオリティを高くしていき、赤茶色のローブになる。
そして胸にマルローネの文字……
「待って待って!名前はダサすぎる!」
マルローネはじたばたする。
足を包むブーツの感触も良い。
……胸元の「マルローネ」は、謎の遺跡に刻まれてそうな模様になる。
袖にもあしらわれてお洒落な感じになった。
「頭飾りもパワーアップしてるじゃん!」
マルローネは髪を纏めてる玉を持ち上げて見る。赤茶色のバネみたいなのが生えてて、更に髪を纏めてる。
「蛇が合流してくれたからね。こういう細かい仕事も出来るようになるんだよ」
マナちゃんも、横は網のフードになり、肩から短いマントとリュックサックになる。
リュックからぴろんと伸びる、革のベルトみたいなのがオシャレ。
「こうなると、クライスとワフールの方も服が出来てるハズだから、合流も出来るね」
マナちゃんはそう言うと、中身だけ消えて服は緑色のプニプニに戻っていき、めっちゃでっかくなった。
緑色のプニプニから、違う色のプニプニにワープ出来るみたいで。
そして緑色のプニプニから、にょ〜んと細長いパンチする長い紐がマルローネに迫る。
……ぺしっ☆
……ぺしっ☆ぺしっ☆……
……ぺしっ☆ぺしぺしっ☆……
徐々に増える長い紐は、色んな角度でマルローネに迫り、マルローネは最初こそちょっと乗り気では無かったけれど、結局は夢中でパンチし続ける。
そうしていると、緑色のプニプニのてっぺんから、マナちゃんが生えて来た。
そしてパンチの為の長い紐みたいなのは、ピタッと止まる。
「お?お帰り」
マルローネはハダカのマナちゃんを見上げる。
マナちゃんは緑色のプニプニに沈み、緑色のプニプニは、また緑色のローブに変化していく。
キッチリ仕上がるまでには、10分くらいかかるみたいだ。
「さて、太陽を浴びに行かなきゃね」
マナちゃんの緑色のローブが整い、マルローネは伸びをする。
朝ごはんは、どこかしらのタベクサだし、とにかく外に出たい。
……昼のキャンプ地は、少し暗いし。
「じゃあ、行こうかな。服がプニプニちゃんだから、自力で移動してる感じもするかもね」
襟元から、マナちゃんの顔がプニプニに包まれる。
同時に、マルローネの顔も襟元から発生したプニプニに包まれた。
そしてマナちゃんは、川の中へと入る。
マルローネも、それに続いた。
水中遊泳のように沈んでいき、水中に蔓延る根っこなんかを間近で見れる。
「これ、凄すぎるわ……」
マルローネはヌルヌルする水中の根っこを触りながら呟く。
「マリーが、コテンパンになってくれてるおかげだね」
マナちゃんが、そんな呟きを拾う。
……結構遠くに居て、声なんて届く筈もないのに、マルローネの呟きを拾った。
「え!?声、届くの!?」
マルローネは驚いて緑色のローブ、マナちゃんを見る。
……やっぱり結構遠い。
「届くよ〜……ホラ、僕はマナちゃんとプニプニ達だから、主様と会話してるのは、実はマナちゃんじゃなくて、赤いプニプニちゃんなんだけど」
マナちゃんの声。
「ほえ〜……何でも出来るのね〜……」
マルローネは、マナちゃんの場所へと移動する。何となく行こうと思うと、水中を飛ぶように移動して行く。
「エネルギーが無ければ、何も出来なくなるけどね」
マナちゃんを見ると、ちゃんと口を動かして喋っているみたいだった。
そしてマルローネとマナちゃんは、水中を進み、根っこの洞窟をくぐり、川の水面へと浮かび上がる。
……結構入り組んでいる道。
杖を片手に、泳いだりしなくても、行こうと思う場所にズイズイ進む。
結局のところ、服となっているプニプニが移動しているという事だろう。
川の水面から顔を出すと、今日は曇り空。
そして、結構離れてる岸へと向かう。
「雨が降りそうだわ……」
マルローネは呟く。
「降る気がするね。マリーとクライスの魔法の練習には……まあ、かなり遠くに行かないと危ないかな」
川を進むマナちゃんは、そう言うと空を見上げる。
見上げたまま、進むスピードが変わらない所が、結局はプニプニベッドに運んで貰ってるという事なんだろう。
「む!?魔法の練習!?」
マルローネはマナちゃんに、ずずいと近寄る。
「食いついたね?今は蛇が居るから、魔法を教えてあげられるんだよ。マリーからは、炎が出るのか雷が出るのか闇の炎が出るのか……はたまた氷か滅びの光か……」
マナちゃんはペースを崩さずに進みながら話す。
岸へと上がり、マナちゃんとマルローネは僅かな草原に上がる。
あとは背の高い草が幅を利かせていて、歩いて進む、という訳には行かない。
道を作ってない場所、というのは大体がそうなっていて、歩いて進むというのが不可能だったりする。
マナちゃんの顔を覆っていたプニプニは引っ込み、マルローネの方も引っ込む。
……あまり空気は変わらない。
少しの息苦しさも無かった、という事だろう。
「さてと……」
マナちゃんは呟き、ぽんと飛ぶ。
身長の2倍くらい飛び上がり、しかも、そこから更に飛び上がると、草の上に消えた。
「なぬ!?」
マルローネは見上げて驚き、自分も飛んでみる。
難なく飛び上がり、しかも足の裏には地面があるような感覚が続いていて、空中なのに更に飛び上がり、しかも行きたい方向に振れる事も出来る。
「なんじゃこりゃぁあ!?」
マナちゃんが立っている草の上の空間に、マルローネも着地する。
……より強く地面に立っている感じがした。
「……なんか、今までの常識が狂うわね……」
マルローネは呟く。
草の上の空間なら大丈夫という話が、なんか違和感にしか思えず、マルローネは辺りを見る。
この草くらいの背丈の草というのは多いみたいで、なんかこのくらいの高さの地面……
普通の地面よりも明らかに多くて、広大だったりした。
ほとんどが、こんな背丈の草の世界。
「草を踏み潰さなくてもいいから、草に優しいんだけどね。向こうに戻った後に、勘違い出来そうだけど」
マナちゃんは言い、そして歩き出す。
「何処へ向かってるの?」
マルローネも、マナちゃんの後に続く。
「この先辺りに黒いプニプニちゃんが居て、そこを集合場所にしてるんだけど……」
マナちゃんは草の上を歩く。
……まあ、今までもプニプニベッドはこういう場所を移動して来たので、今更ではある。
……この服がプニプニベッドの変化したものだから、歩けるとしても、まあ納得……なのか?
そうして歩いて進む。
歩いて進むのは退屈になり、草の上を走り出すマルローネ。
勿論、ジャンプもし放題なのでジャンプにジャンプを重ね、更にジャンプを重ねて行くと、なんかもう、空を飛んでるのと変わらないような気分になった。
「ひゃっほ〜!ひょ〜っ!」
テンションがブチ上がるマルローネ。しかも、なんか別に疲れないオマケ付きな訳だし。
そして髪の毛を解き、完全髪の毛オバケと化して跳ね回る。
「……はーっ!……なんか、空を飛べる嬉しさのあまり、我を忘れたわ……」
好き放題跳ね回る事1時間程……マルローネは我に返り、マナちゃんと黒いプニプニベッドの場所へと到着した。
空から見たら、黒いプニプニベッドは、近い所にあったのが見えた。
そして、クライスとワフールも居たり。
「はしゃぎ回るのは良い事だ」
太めのズボンに、年季の入ったシャツに所々擦り切れたブレザー、更に剣を2本差している、全体的に紫色のワフールが言う。
……格好いい……
「空への憧れというのも、人によって温度差があるんですね。それを再認識しました」
いつものローブよりも、水色みの強いクライスもメガネに手を掛けて言う。
「いやぁ〜……空を飛べるなんて、夢中になるわよね?」
帽子から金色の毛がのびて、マルローネの髪の毛を整える。
前髪を撫で付けながら、マルローネはバツが悪そうに笑った。
「……折角だ。ここは鬼ごっこ空中編としようか」
ワフールが言い出し、4人は空中鬼ごっこを始める。
「まずは、俺が鬼だ!逃げろ!」
ワフールが叫び、マナちゃんが真っ先に飛び上がる。
ぼん、ぽ〜んと、マルローネも飛び上がり、クライスはスパスパスパッと、マルローネを素早く抜いて飛び上がる。
「なんですと!?」
マルローネはクライスを見上げて、自分もスパスパしてみる。
しっかりと、スパスパッと飛び上がれて、空の風景を眺める。
何度も鬼が入れ替わり、楽しい追いかけっこが続く。
そしてお昼になった。
「……楽し過ぎるけど、さすがに疲れるのねこれ……」
お昼のタベクサ探しをしながら、マルローネは呟く。
汗が吸収されてたり、服の中が涼しくなったりで快適に動き回り続けて、でもその分、重い疲れが襲って来る。
「僕も日頃動かない生活でしたから、堪えますね」
クライスはそう言って、でも笑って見せた。
「これ、良くない?黄色が濃くて、美味しそう!」
クライスと腕を組むマルローネが、ゴールデンロッドの花に紛れてるタベクサを指す。
細いのが2つ、花に紛れてる。
「アルコールを感じないのが良いんでしょうね。僕もそれを1つ、頂くとしましょうか」
すっかり、いつもの優等生に戻っているクライスは、涼しい顔で言う。
サービス精神的な感じで、でもなんかラブラブな感じも欲しくて腕を組んだのだけど……
……何と言うか、もう少し平常心を乱して欲しい所ではある。
「あと、何日だっけ?」
黄色いタベクサを齧りながら、マルローネが尋ねる。
「……難しい質問ですね。あまりにも平常心を崩した結果、良く分かりません……」
クライスは眉間に皺を寄せて、考えるポーズを取る。
……世界に2人だけ……
視界にワフールもマナちゃんも居ないと、なんかすぐそんな感じになる。
草の茂る世界……
真っ昼間で、風が草を揺らして音を奏でてみたりしてる。
マルローネは、またひとくち、タベクサを齧る。
「……この世界から帰っても……」
クライスが言う。
「ん?」
マルローネは、そんなクライスの横顔を見る。クライスはなんか、考え込んでいた。
「……いや、今の無しで」
無しにされた。
「……ふ〜ん」
マルローネは、もうひとくちタベクサを齧る。
……午後も、追いかけっこに夢中になる。
横向きにジャンプして、横方向に早く移動する技とか、上ジャンプして即座に逆さまになり、下へジャンプする技なんかを編み出しながら、4人は空中鬼ごっこに夢中になり、夜を迎えた。
魔法の訓練という話はどこへやら……夢中の空中ジャンプ大会となった。
……夜になると、光るプニプニベッド達がこちらへとやって来た。
そして、色とりどりのプニプニベッド達が合体すると、大きなテントになる。
ベンチになり、1本の街灯になる。
「もう、何でもアリだね〜……」
感心するやら呆れるやら……光るテントを眺めて、マルローネは呟く。
また、テントがデカい。プニプニちゃんは、元々マルローネの背丈の5倍程の高さを持っていて、それでいて横にデカいのだから、テントもデカくなるという事か……
なのに、小さくなって服に変化出来るというのが凄いのか……
「どこかザールブルグっぽい感じがしますね」
クライスは1本の街灯を眺めて、呟く。
「確かに、光の感じも装飾も、騎士の人達が運んでる街灯だ!」
マルローネも、街灯を見てはしゃぐ。
「マリーのおかげで、蛇とも会えたし、こういう細かい芸当も出来るようになったね」
マナちゃんも、そう話す。
そして夕食は、キノコと魚のステーキが出て来た。
「ついにキノコの森にもプニプニちゃんが住み着いたから、キノコが採れるようになったよ」
マナちゃんが言い、ワフールがキノコを見る。
「これは、毒キノコじゃないか?シカバネガサって名前で呼ばれていたヤツだろう」
ワフールが言う。
「それは大丈夫。毒を抜いてるから食べられるし、中毒起こしても回復させられるから」
マナちゃんは事も無げに言う。
……死体すら操るのだから、きっとそうなんだろう。
「……もはや食事を用意する、というのもあまり手間ではないのですか?」
クライスが尋ねる。
「蛇まで居たら、もう勝手に出てくる感じだね。エネルギー様々だね!」
マナちゃんのテンションが、なんか高い。
ともかく食べる。
「キノコの美味み、凄い!」
マルローネは目を輝かせる。
「なんと!これは……どういう……」
クライスも口を押さえた。
「かなり美味みも抜いたんだけど、大袈裟じゃない?」
マナちゃんは首を傾げる。
「いや、確かにほのかな美味みだが、このキノコの美味み……凄いな。魚も味がしないくらい淡白なのに……」
ワフールも絶賛だった。
ともかく、毒キノコに舌鼓を打つ夕食となった。
「じゃあ、クライスはまだ回復しないとだから、あのテントに。あとはこっちのテントに!」
ハイテンションのマナちゃんが、クライスには紫色の小さなテントを。
マルローネとワフールには白と青と橙色が混じり合ってる大きなテントを示す。
「……3つ合体しました感がするな」
夜に光る色の混じり合ってるテントを眺めて、ワフールが呟く。
「でも、こんな色も……ん?……私がおかしいのかしら、エロケバい的な感じがするわ」
マルローネは、眉間に皺を寄せて、眉間を指で押さえる。
「……バレたよワフール!?」
マナちゃんが慌て出した。
「よし!実力行使だ!」
そしてワフールがマルローネを捕まえる。そしてテントの口が大きく開く。
「うぎゃあぁ!罠だった!」
テントとマナちゃん、ワフールと自分の着てる服にまで裏切られ、マルローネは捕まり、テントの中に入るとテントは閉まり、なんか移動まで始めた。
……エロケバい光のテントの中。
ワフールはあっさりとマルローネを離し、なんか落ち着いた感じで胡座をかく。
マルローネは転がるも、素早く起き上がると、そんなワフールを見る。
なんか、隣にマナちゃんも転がっていた。
「ん?罠……?」
マルローネが尋ねる。
なんか、ワフールの感じが落ち着き過ぎていて、混乱する。
「ぼちぼちエネルギーを頂こうと思ってね!」
マナちゃんが起き上がり、マルローネを指差す。
「……俺もそろそろ、また世話になろうと思ってな」
ワフールが、それに続いて前のめりになった。
「うぐ……とはいえ、今やクライスが……」
マルローネはそう言って怯む。
「クライスの坊やが、お気に入りなのは結構な事だが、実はマリー……お前の伴侶はマナの柱なんじゃないか?」
ワフールはそう言って、更にマルローネに近寄る。
「……言われてみればそうかも……?」
マルローネは少し後ろに下がる。
「なら、クライスの坊や専用なんて話は、しないよな?」
ずずい、とワフールが近寄る。
「うぐぐ……なんか、そんな感じだったけども……勘違い?」
マルローネも、更に後ろに下がる。
「まずはそこの誤解を解かないとな?」
ワフールは近寄る。
「誤解……?」
マルローネは後ろに下がらずに、近寄られる。
「都会や、安定した田舎に住んでいると、結婚という縛りがあるな。あと、家と家で契約する貴族様も、結婚というのはあるな」
近寄ったワフールはマルローネに手を伸ばす。
……髪も整えていて、服もしっかり着ていると、なんか格好いいオジサンでもある。
「……盗賊団には、無かったの?」
マルローネは、その手を取る。
その手は胸に伸びて、乳房に被せた。その手に、手を重ねる。
「時折、愛の深いヤツと、勘違いしてるヤツが結婚をしてたな。愛の深いヤツは添い遂げて、勘違いしてるヤツは、浮気騒ぎやら何やらで別れるハメになったもんだ」
ワフールは、もう片方の手でマルローネの肩を捕まえる。
……顔も近い……なんか、期待してしまう自分が居たり……
「別れる話は、聞いた事あるわね……浮気って言ってたわ。……確か」
マルローネは、そんな話を思い出す。道路時代の小さな村の話だけど。
「……さて、マリー……俺に抱かれて、クライスの坊やに抱かれて……それは楽しい事だったんじゃないか?」
ワフールはそう言うと、マルローネの首筋に唇を寄せる。
「そ、そう……かも知れないわ」
マルローネは目を細めて、首筋にキスをされる。
乳房に被せた手も、少し動いてる……
「男も女も、実は同じ相手とだな……何年も何年もこうして絡んだりはしない。相手が違うからいいんだよ。……そう出来てるんだ」
ワフールはそう言いながら、マルローネを抱き寄せる。
抱き合う2人に、マナちゃんが転がって来た。
「……ぼちぼちこの身体も、感覚が出て来てるから、僕も参加してみようと思って」
手を上げて転がって来た、マナちゃんは言う。
「お前、演技が凄いからな……まあ、仕方のない所なんだろうけれど」
ワフールは、そんなマナちゃんを見る。
「感覚があった所で、僕に響かないもんね。マリーみたいに響き回るのは、楽しそうだけどね」
マナちゃんは仰向けになって、テントの天井に向けて遠い目をする。
「ところで、クライスが居るのにいいのかしら?」
マルローネはマナちゃんに聞いてみる。
……マナちゃんに聞いたところで、いいに決まってるとは思うのだけど、一応……一応だ。
「ん〜?……いいと思うよ?その代わり、クライスもマリー以外の女の子と、エロエロしてもいいって思うならね?」
マナちゃんは答える。
……意外とマトモな話をする。
「あ〜……まあ、その方が平等だものね」
マルローネは頷く。
私だけ〇〇できる……という取り決めが気に入らない。
結果、私だけ〇〇できた。……みたいなのは仕方のない話なので、あまり気にならない。
いつも今日は誰かしらだけ、爆釣だった。
誰かしらだけ、全く釣れなかった。
ツイてなかった。ツイてた。
……なんて、ありふれた話だし、そこに平等なんて求めようもない。
「マリーって、平等が好きだね?」
身体を起こし、胡座をかいて座るマナちゃんが言う。
「そりゃそうよ。私だけ特別なんて、なんか気持ち悪いじゃない」
マルローネは言う。
元々、なんかそんな感じで生きている。
「男らしい意見だな。最初にお前を抱いた時も、開き直り方が男らしくあったな」
ワフールが抱く力を強めて、言う。
マルローネは強く抱かれて、遊んでる手をワフールを抱くようにしておく。
「男らしいのは、きっと道路時代に、オジサンばっかりだったからかも……」
マルローネは言いながら、道路時代のオジサン達を思う。
……なんか、もう顔が出て来ない……
そんな事を考えていたら、ワフールからキスされて、キスに応える。
……ちゅっ……ちゅっ……
耳に来るキスの音……
「ぅあっ!?」
なんかうっとりとキスをしていたら、お尻の割れ目を広げられて、おしりの穴をにゅるにゅるが押し広げて侵入して来る感覚に、マルローネはビクッとする。
ワフールの手は、マルローネを抱き捕まえたままだ。
「ちょっとっ!?んあぁっ!……はんっ!」
そして更に乳首にアタックされて、マルローネの大騒ぎが始まる。
「その服がホラ、プニプニちゃんだからね?マリーは服の上に服を着てるけど、バッチリ愛してあげるからね?」
脇にころころするマナちゃんが言う。
そんなマナちゃんからは、プニプニベッド特有の水色の毛が、服から漏れだしまくっていて、うにょうにょして見せる。
……なるほど、そうなってるのかと思う。
「服を着て、髪が整ってるマリーも、可愛いもんだな……」
ワフールは抱いているマルローネの背中を、服の上からむにむにとする。
「もうっ!ぅぬぅ〜っ!ぬぐぅ〜っ!」
ワフールに抱かれたまま、マルローネは悶える。
乳首の方は少し刺し込まれる感覚がして、おっぱい飲まれる予感もする。
更にお股の口も開かれて、太もも縛られて……完全にコテンパンコースになっていく。
「うぬとか、ぐぬとか、やめなさい」
ワフールは苦笑いしながら苦言を呈する。
「ぐぬ〜っ!ぐああっ!ひあぁっ!」
マルローネはぐぬアピールしつつ、ハジケてびくんびくんする。
そうすると、服の中のヤツらは止まった。
「あふぅ……これは卑怯な……」
マルローネは涙目でワフールに訴える。
でもキスが迫るとキスに応えて、そんなキスに夢中になった。
「……結構ノリがいいんじゃないか?」
キスが離れて、ワフールは言う。
「まあ、なんかね……こういうの嫌いじゃないみたい……というか、誰でもこうなのかしら?」
マルローネは身体を起こして、仰向けに寝てると思われるマナちゃんを見る。
服から無数の毛がうにょうにょしていて、あまりマナちゃんが見れないくらいだ。
うにょうにょさせすぎな感じもする。
「んっ!?……これっ!どうしようもないんだけど!?」
また始まって、マルローネはワフールに抱きつく。
「ハダカもいいが、服を着てるというのが、新鮮で良いな 」
ワフールはマルローネを抱き止めて、またその身体を手のひらで食み回る。
「んぁあっ……あっ!……んうぅっ……はぁはぁ……はぁはぁ……あんっ……んっ……」
赤茶色のローブの中のうにょうにょは、またゆっくりとマルローネを苛む。
そしてまた、ワフールとキスをしたくなって、そんな気持ちを知ってるかのように、ワフールから唇を合わせて来る。
……小さくハジケながら、イヤらしいキスをして、そんなキスに夢中になる……
……ワフールが髪を撫でる。
そんな手つきが優しくて、髪の隙間から頭に触れる指が、なんでか恥ずかしく思えて……
……ワフールが、お洒落な袖の手を取る。
優しく手を持ち上げられて、手のひらを絡め合って……
うにょうにょにハジケさせられながら、マルローネは、ワフールとの情事に溺れていく。
……何度もハジケては止まり、合わせた手のひらを握り合い、弛め合い……
「足が開いて来てるな……頬張りたいのか?」
ワフールに言われて、マルローネは慌てて足を閉じる。
……油断すると、なんか足が開く。
「もう!中で……ぅん……エラい事になってるのよ……っ!」
マルローネは涙目で訴える。
……もう幾つも涙が零れてるけど……
「こうなると、俺から頑張る必要もない訳だ……俺はただ、マリーの可愛さに集中するのみだな」
ワフールはそう言って微笑んで見せる。
「もう!ぅぬう〜っ!……グギギっ……」
マルローネは少し身体を逸らすようにして、びくんびくんと身体を震わせる。
……まだ敏感なのに、容赦なくうにょうにょされて、涙が止まらない。
「グギギはヒドイな……」
ワフールはそんなマルローネの顔を両手で捕まえて、それぞれの親指で涙を拭う。
うにょうにょは、動きを止めた。
「はぁ〜っ……はうぅ〜……ハジケ人間だよこれじゃあ……」
ワフールに抱かれて、マルローネは呼吸を整える。
「風情は無いな……こういうのは、ハダカで相対してナンボという事かも知れん。特にマリーみたいにハダカが魅力的なら、尚更にな」
ワフールはそう言うと、マリーに顔を寄せる。
「んっ……んっ……」
そして、マルローネはワフールの顔を捕まえて、待ってましたのキスをする。
……エロエロしいキス……
2人は暫く求め合うようにキスをする。
「そう言えば、下には自慢の錬金術衣装を着てるとか……この衣装は全く乱れないものだから、そこに違和感を感じるな」
ワフールはそう言うと、マルローネの顔と服を眺める。
「ぅぬう!?……でも絶対にエラい事になってるから……」
途端に顔を赤くする。
さすがに錬金コートは預けてるけれど、アンダーは肌にぴったり貼りつく感じだし……てか、金のうにょうにょでエラい事になってる感じだろうけど……
「ん!?ひょっとして、ノビちゃってるんじゃ!?」
マルローネはふっ、と気付く。
元々ピチピチなのに、うにょうにょが割り込みまくっているのだから、びろ〜ん状態になっているような気もする。
すると、赤茶色のローブは崩れて行き、マルローネの背後に赤いプニプニへと戻って行く。
トロトロだったりヌルヌルだったり汗だったりするものは、すっかり吸収されつくしていて、中の服も綺麗な状態だった。
「ノビてはいないみたいだな……また、お貴族様の変形のような……センスのいい服じゃないか」
ワフールはマルローネの腰から伸びる布をつまみ、その模様を眺めて言う。
「そ、それはそうよね。アカデミーってばお城みたいな建物だし、こうした衣装も出来上がるのかも」
汚れから汁から綺麗になっているマルローネは、まだ時折、身体をヒクつかせながら、ワフールのつまむ布の模様を眺める。
「ん?シミが……」
「ギャース!?まだ回復した訳じゃないから!」
ワフールがマルローネの股に視線を落として、マルローネは素早く足を閉じて身体を丸める。
「イイ……!やはりこういう上等な服にシミが出来る感じが……!」
ワフールが無駄に感動する。
身体の刺激を受けて、おっぱいは母乳のシミを作り、汗のシミを作り……
ワフールを感激させながら、マルローネはハジケ人間にされていく羽目になった。
オリンジン・グランド、フリージア先生
ハゲルジムに居る、トレーニングの先生。
シューマッハー・ドナースターク
ドナースターク家のご隠居様。
エグルドレイブ・ハーレイス
釣り人 騎士団のお兄さん。
ワフール・ハイラム
異世界のエロ魔人
デイドリオン
デイドリオン・アイン
デイドリオン・ツヴァイ