オレの名前はセイジ。
自分のことはよく分かんねぇけど、まあどこにでもいる普通の高校生だと思う。
普通に勉強が嫌いで。
普通にセックスに興味があって。
いま、いたって普通の悪魔に殺されかけている。
「うっ……あぁ……」
トマトの頭をした目の前の悪魔は、引きちぎったオレの右足をチキンのように握りながら夢中で頬張っていた。
太ももの付け根からドクドクと溢れる血。
オレは悪魔から逃げる為になんとかして身体を引きずるが、激痛が頭を貫き視界が重く霞んでいく。
「死にかけだな?少年」
そんな瀕死の俺の脳に声が響く。
凛々しさを纏ったその声は、老齢な紳士の姿をオレに連想させた。
「だ、誰だお前……」
「私は"ちんこの悪魔"。今際の際のキミに差し伸べられた救いの手だよ」
「ちんこ……?」
死にかけとは思えないほど素っ頓狂な声が出た。
なんだこの悪魔。人のこと舐めてるのか?
「おっとそんな顔をしないでくれ。キミを救いたいのは本当なんだ。私と契約を結んでくれればの話だがね」
「……契約?」
悪魔が使う契約という言葉には強い力がある。
契約を結んだ両者はそれを遵守しなければならず、破った方は死に至る。
悪魔を狩るデビルハンターはそうやって力を得ていると聞いたことがあるし、オレを救うというこの悪魔の言葉は本当なのだろう。
「ああ。契約の中身についてはキミに1日1回中出しセックスをしてもらうということが条件なんだが……出来るかな?」
「は?セックス?」
条件を聞いたオレは思わず聞き返していた。
なんだそれ。
思考が上手くまとまらないのは出血のせいだけではないだろう。
「そうだ。中出し以外は1回とカウントしないからな?注意したまえ」
面食らっているオレへ向かってちんこの悪魔は矢継ぎ早に語りかける。
名前といい契約の内容といい、オレが抱いていた悪魔のイメージとあまりにもかけ離れている。
意味不明すぎて不安を覚えるが、目の前まで拡がった自分自身の血溜まりがオレに拒否権などないということを教えてくれた。
「意味分かんねぇけど、まだ死にたくねぇんだ……。セックスだろうがなんだろうがやってやるよ」
「契約成立だな」
ちんこの悪魔がそう告げると、オレの身体を支配していた痛みが完全に消える。
するとすぐさま股間が猛烈な熱を放ち、ロケットエンジンのような勢いで身体中に解き放たれた。
「な、なんだ、これ」
「この力、存分に使いたまえ、少年!」
その言葉を最後に、ちんこの悪魔の気配が消失する。
しかし、そんなことを気にしている間もないほどの変化がオレの身体に生じていた。
まずは棒状の何かが、オレの脳天をかち割りながら伸びてくる。
「なっ、え!?」
その棒状の正体は、次いで両腕に発生した違和感が教えてくれた。
腕を見ると、そこには
「なんだこのちんこ!?」
カリが勇ましく隆起し、陰茎に走る凄まじい量の血管が見るものに威圧感をもたらす。
肘の両サイドにはこれまた規格外なサイズの金玉が備わり、大きさも相まってさながらヤシの木のようだった。
「ははっ、もうわけわかんねーわ!!」
こんなモノが生えたことに比べれば、右足が元通りに再生したことなど最早瑣末事に過ぎない。
あっという間にオレは
「な、なんだオマエ!?」
声に反応して振り返ると、トマトの悪魔が驚愕の表情を浮かべていた。
「オマエ人間じゃなかったのか!?」
「あぁ、コイツには
オレはそう言いながら気怠げに頭と両腕のちんこをトマトの悪魔に向け構える。
いきなり歩く猥褻物になっちまったオレだけどよぉ、不思議とこの身体の使い方は分かんだよな。
「さっきのお返しだ、死ね!」
瞬間、三本のちんこからマッハの速度の精子が放たれ、トマトの悪魔の身体を撃ち抜いた。
「ああぁぁぁ痛いぃぃぃ!!!」
「ははっ!!銃みてェに精子出んだけど!!」
オレは笑いながら、悶絶するトマトの悪魔へ立て続けに精子の弾丸を見舞う。
狩られる側から狩る側へ。
そんなの、やめられるわけねぇよなぁ?
「ギャハハくっせぇ!イカくせぇ!!」
絶え間なく降り注ぐ精子の速射砲。
血と精子が入り混じって混沌とした臭気を放ちながら、めでたい紅白がトマトの悪魔を染め上げていく。
オレはそれに気分を高揚させながら、さらにちんこを振り続けた。
そうして、オレの精子が尽きる頃。
「すっからかんだ……」
とっくのとうに呻き声すらあげなくなっていたトマトの悪魔は、精液の下でぐちゃぐちゃの肉塊になっていることだろう。
程なくして、オレの意識がぶっ飛んでいく。
あぁ、これがテクノブレイクか----
そんなことを思いながら、オレはうつ伏せに倒れ込んだ。
「あっ、起きた」
目を開けると後ろ髪を三つ編みにまとめた美人が目の前にいた。
しかもこの温もりはどうやらその美人に膝枕をされているらしい。
「えっ、えっ!?」
「ふふっ、そんな慌てなくていいよ」
女性は少しだけ微笑みながら落ち着いた声音でオレに話しかける。
美人とのいきなりなシチュエーションに心臓バクバクなオレだったが、すぐさま鼻を突き刺してきた異臭に顔を顰めた。
「キミがこれやったの?」
女性はオレの顔を見下ろしながら首を横に振る。
その後を追って視線を向けると、そこには異臭の原因である性液まみれの肉塊が転がっていた。
「あっ、はい。一応オレが」
「どうやって殺したの?」
女性は表情一つ変えず食い気味に問いかける。その言葉からは不思議と隠し事を許さない強制力を感じた。
「いやなんか、そこの悪魔に殺されかけて、そしたらちんこの悪魔とかいう訳わかんないやつが現れたんすけど、そんでそいつと……あっ!」
オレが思わず大きな声をあげると、女性の表情が僅かに驚きの色に変わる。
あぁすげぇ可愛い……ってそうじゃねぇ!
「い、今何時っすか!?」
「?ついさっき23時を回ってたよ」
23時って、今日が終わるまであと1時間もねぇじゃん!
「どうしたの?」
「オレ、1日1回中出しセックスしないと死んじまうんです!日付け変わるまでもう時間がなくて……!」
せっかく生き延びたのに、残りわずかでお陀仏だなんて間抜けすぎる。
そこで、初めて会った相手になんてこと口走ってんだと気付くが、女性は落ち着いた態度を崩すことなくこちらを真っ直ぐに見つめていた。
「それって悪魔との契約?」
「え!?はい、そうです」
「へぇ。不思議な悪魔もいるんだね」
「じゃあする?私と」
「えっ……?」
あまりにも唐突な展開に、オレは思わず息を呑む。
女性はそういえば……と呟きながら続けた。
「私はマキマ。キミは?」
「オレは、セイジっす」
セイジ君ね、とマキマさんは呟くと、オレを膝枕から立ち上がらせて手を握りしめた。
「外だと恥ずかしいから、車の中でも良い?」
「えっ、あっ、はい!大丈夫っす!」
きょどっているオレの様子などお構いなしに、マキマさんはオレの手を引っ張りながらすいすいと車の中へ入っていく。
マキマさんは後部座席にオレを横並びに座らせ、車内はあっという間に2人きりの密室となった。
「服、下だけ脱いで良い?」
「も、もちろん!」
マキマさんはなんの躊躇いもなく下のスーツを脱ぎ、純白の下着が顕になる。
女性の裸を見るのなんて初めてだったから、たまらずオレは目が泳ぎまくっていた。
「セイジ君もしかして初めて?」
「初めてでっす!」
「ふふっ、可愛いね」
マキマさんはそう言うとオレの膝の上に跨り、口の中で舌を絡ませた。
「んんっ!」
柔らかく、そして温かいマキマさんの舌が、オレの口の中を蹂躙する。
なすすべがない俺の鼻腔を、女性特有の甘い香りがくすぐった。
しばらくして、マキマさんの唇が離れていく。
互いの口と口の間には濃厚な糸が引いていた。
「時間もないし、もう入れた方がいいよね?」
「は、はい!」
マキマさんは淡々と告げる。
そうだ、これは契約のためなんだ。
オレはすぐさまズボンを下ろし、張り裂けそうなほど勃起させたちんこを出した。
「痛いから、つばだけ垂らすよ」
マキマさんはローションがわりにオレのちんこをつばで湿らす。
そのいやらしい手つきはカリを的確に刺激して、オレはイッてしまいそうになるのを我慢するのに必死だった。
「よいしょっ……」
マキマさんは自身の下着をずらし、オレのちんこを膣の中へとくわえこんでいく。
マキマさんの中は信じられないくらいに温かくて、一気に全身が快楽で支配された。
「セイジ君の、おっきいね」
マキマさんは少し苦しそうな顔でそう言った。その声もまた、脳に突き刺さるように刺激的だった。
「い、痛くないですか?」
「大丈夫。動かすよ」
そう言うとマキマさんの腰の動きは徐々に加速していく。
その動きにつられて、マキマさんの胸が上下に揺れる。その様はまさに絶景だった。
「んっ、セイジ君……」
オレは無意識のうちにマキマさんの胸へと手を伸ばしていた。
その柔らかな胸を鷲掴みにし、オレは欲望のままに揉みしだいた。
「セイジ君はおっぱいが好きなの?」
「す、好きっす」
「そうなんだ」
マキマさんはそう言うと、腰を振りながら自身の胸元に手をかけ、ワイシャツのボタンを外す。
最後にはブラジャーも外して、マキマさんの美しい胸が露わになった。
「はい、どうぞ」
マキマさんはそう言いいながら、オレの顔に胸を押しつける。
ピンク色に隆起したマキマさんの乳首。
オレは魚のようにそこへしゃぶりついて離さなかった。
「ふふっ、赤ちゃんみたいだね」
マキマさんは自身の乳首を必死に吸うオレを見下ろしながら、優しくオレの頭を撫でてくれる。
その慈愛に満ちた表情と相反するように、マキマさんの腰の動きはどんどん激しくなっていった。
「マ、マキマさん……!」
マキマさんの
それはオレのような童貞に耐えられるような刺激ではなく、急速に精子が込み上げていく。
「セイジ君、イッて」
オレの耳元に、マキマさんの艶やかな声音が響いた。
「あぁっ!」
まるで合図だったかのように、その声と同時にオレは果ててしまった。
2、3回の痙攣の後、ダムのように堰き止めていた精液が全てマキマさんの膣内へと注がれる。
「うんっ、すごい熱いね」
マキマさんはヘソのあたりを手で触れながら、頬を微かに上気させる。
「間に合ったかな?」
「え?……あっ」
契約のことなどすっかり忘れて気持ちよくなってしまっていたオレに、マキマさんは問いかける。
「生きてるんで……大丈夫だと思います」
「そう。良かった」
マキマさんはどこからか取り出したタオルでまんこから滴り落ちる精液を拭き取りながら呟いた。
そして、最後にこんなことを話す。
「明日からのセイジ君のパートナー、早く決めないとね」
「パ、パートナー?」
「うん。契約のことで大変だろうし、セイジ君にはデビルハンターになってもらいます」
「えぇ!?」
今までの人生とはあまりにもかけ離れたモノになれと言われ、思わず大きな声がでる。
「いや、なんでデビルハンターなんすか……!?」
「あぁ。言い忘れてたけど、私デビルハンターなんだ」
なんでそんな重要なことをもっと早く伝えてくれなかったんだと思いながら、オレはなるほどと膝を打つ。
オレが気絶から目が覚めた時にマキマさんがあの場にいたのはそういうことだったのか……!
「大丈夫。
徹頭徹尾こちらを気遣う態度のマキマさんの前で、こちらの反抗の意思も折れてしまった。
そもそも、マキマさんがいなかったらレイプ犯になるか死ぬしかなかったわけだし……。
オレはその恩を感じながら、マキマさんのもとへついていくことに決めた。
セックス最高!セックス最高!
オマエもセックス最高と叫びなさい!