そんなことを思いながら書きました。
「え? これがあの高瀬さん?」
木村は目を疑った。しかし、小泉が差し出したスマホの画面の中で喘いでいるのは紛れもない高瀬さやかの姿だった。
木村はバイト仲間の飲み会に参加していた。シフトの関係で会ったこともないメンバーも何人かいるがほとんどのメンバーが顔見知りだ。今回のメンツは、男ばかりなので女子の前ではできない話題も解禁ということもあり、いつもの飲み会よりもテンションが高い。木村がいるテーブルでは、比較的年長である大学4年生や大学院生が就職活動についての情報収集を兼ねた会話に花を咲かせていたが、隣のテーブルでは、後輩の大場を中心に何やら盛り上がっている。
「え? マジかよ。お前が高瀬と?」
「マジマジ。つか、あれからほとんど高瀬さやかの家に泊まっててさぁ。」
「えー、俺も彼女のこと狙ってたのに...」
「悪ぃな、こういうのは早いもの勝ちだってね。」「あ、そうそう、お前らに良いもの見せてやるよ。」
「ええええええ!!!」
隣のテーブルの会話が全て聞こえた訳ではないが、高瀬さやかの名前が時々聞こえてくるのが気になって眼の前の会話が頭に入ってこない。
「ちょっと木村さん、これ見てくださいよぉ。マジ凄いッスから...」
隣のテーブルにいた後輩の小泉が、こっちのテーブルに割り込んできた。小泉は学部2年生で修士1年の木村よりは3つ下だが、物怖じしない性格で、年上のメンバーに対しても遠慮なく話しかけてくるような奴だ。その小泉が、手に持ったスマホの画面をタップとスワイプを繰り返してから木村に画面が見えるようスマホを差し出した。
「??? なにこれ? AV? こんなところで。」
「これ大場が撮ってきたやつなんですけど凄いですよ、ホラ、これ、見てわかります?」「高瀬さんですよ、これ。」
「え?」
よく見ると、それはAV女優ではなくバイトの後輩である高瀬さやかの行為中の動画だった。
「大場が撮った...って?」
「こないだ、俺たち女子メンバーと一緒に飲んだんですよ。あ、もちろん未成年メンバーにアルコール飲ませてませんよ。」「で、一次会が終わって高瀬さんが帰るっていうんで、大場が送るって言い出して。」「どうも、そのまま高瀬さんの家に転がり込んでそのままヤッちゃったらしいんですよ。」
高瀬さやかは、木村とは別の大学に通う学部1年生で、地方出身の一人暮らし。背が高く、顔立ちも実年齢よりも大人びて見えるが、実際に接してみると年齢相応で、そのギャップが愛らしく、地味な印象ながら顔立ちも整っているので年長のメンバーからも人気がある。年長メンバーから人気があるのはもう一つ理由がある。他の女子の学部生のメンバーは、同年代のメンバーとはすぐに仲良くなるが、年長のメンバーには遠慮して少し距離を置くことが多く、話しかけても怖がられてしまう事が多いものだが、高瀬さやかは、年長のメンバーにも積極的に話しかけることが多い。
バイト中の空き時間など、高瀬さやかは木村に対してもかなり積極的に話しかけて来ていた。前の日に見たドラマのこと、大学の授業で分からなかったことの相談、最近では、映画のお誘いなんかもあった(これはまだ実現していないが)。勘違いかもしれないが、そうは思いながらも彼女の好意が自分の方を向いているのではないか?、そう期待してしまう木村だった。それだけに....
「大場のやつ、しょっちゅう高瀬さんのところに泊まってはほとんど一晩中ヤリまくって、それをずっと撮り溜めてるんですよ。今見ているのは昨晩撮ったやつらしいですよ。」「高瀬さんってスレンダーな印象があったんですが、こうしてみるとまあまあ胸ありますよね。」
「....」
「あ、そうそう。すみません、イヤホン渡すんで音声も聞いてください。高瀬さんの喘ぎ声結構凄いですよ、本当にAVみたいで。」「あるいは、大場のアレが凄いんですかね?」
小泉に言われるままにイヤホンを耳に当てると、普段の高瀬さやかからは想像もつかない喘ぎ声が聞こえてくる、しかし間違いなく高瀬さやかの声だ。画面の中のいやらしい高瀬さやかの姿だけでなく、イヤホンからの喘ぎ声との相乗効果で自然に木村のあそこが盛り上がってくる。一方で、木村の中に様々な感情が湧き上がってくる、高瀬さやかは自分に好意があったのではなかったのか、そんな期待を裏切られた感情。あるいは、大切にしていた妹のような存在を失った喪失感、普通に付き合えば良いものをこんな動画を撮って彼女を貶める大場に対する怒り。こうもやすやすと高瀬さやかをモノにした大場への嫉妬。
そんな感情のごった煮状態の中、ようやくイヤホンを小泉に返し、
「で、高瀬さんは大場と付き合ってるのか?」
と尋ねたが、このとき木村は目一杯平静を装っていた。
「どうッスかね?」「確か大場には彼女いたはずですし。でも、セフレにしてやってもいいかな、みたいなこと言ってましたね。」
「それじゃ、そろそろあっちのテーブルに戻って大場にこれ返さないといけないので。」
「そうか...」
今見た映像を忘れようと、バイトの休憩時間に木村に話しかける高瀬さやかの笑顔を思い出そうとしたが、さっき見せられた行為中の画像ばかりが思い出される。いつもの話し声を思い出そうとしても、イヤホンからの喘ぎ声でかき消される。スマホの画面の中の高瀬さやかは、大場との行為を嫌がっているようには見えなかった、もう、あの明るい笑顔も、声も、彼女の肉体も心も、全て大場のものになってしまった、そう実感せざるを得なかった。
こっちのテーブルで、就活中の学部4年生に向けたアドバイス、文系で安易に大学院に進んでしまった後悔、そんな話は、木村の頭の中から全て消えてしまっていた。そして、隣のテーブルの話に全神経を集中していた。
「...でさ、一次会が終わってお前ら二次会に行ったじゃん。俺は高瀬を送るって同じ電車に乗ったんだよ。実は俺のアパートは全然違う方向なんだけどな。」「あいつの最寄り駅がここから結構遠いのは知っていたから、時間調整して高瀬は帰れるけど俺だけ帰れなくなるようなシチュエーションを準備したんだよ。」「そのための時間調整に、途中喫茶店で時間つぶしたりして。」
「でもさ、高瀬が一次会で帰ったのって、次の日の朝イチの講義を聞きたいから、って話じゃなかったっけ?」
「ああ、だから喫茶店寄ろうぜって誘ったときには一度断られたんだけどな、そこは粘ったぜ、一応勝算はあったしな。」
「勝算って、どんな?」
「高瀬って、あいつ一対一でプライベートな頼み事ってまず断らねーんだよ。」
「あー、それ分かる。性格いいからなぁ、高瀬って。」
「ああ、世間ずれしてないっていうか、純朴っていうかな。で、俺がな、終電逃して、しかもタクシー乗る金ないから高瀬ん家に泊まらせてくれ、ってね。最初は渋っていたけど、まあ仕方ないって。」「な、断らねぇんだよ。」
「なんだ、全部計算ずくなのかよ。」「でも泊めてもらえなかったらどうする気だったんだ?」
「その時は近くに住んでるセフレのところに転がり込むつもりだった。」
「ひでぇ、保険かけてたのか。」
「当たり前だろぉ。そんで、家に上がったはいいんだけど、高瀬のやつ最初は結構ガード固くて...なんか気になる奴がいたみたいだったけど...ハハハ」
ここで大場がこっちをチラっと見た気がした
「で、『実は好きなんだ』みたいなことを言って、それでもゴネてたからこっちも粘って、『やっぱり好きだ』ってな。で、グッと引き寄せてキスして、そしたらなんて言ったと思う? 『無理やりキスなんて...初めてだったのに。』だってよ、ハハッ。」「そしたら俺、もうテンション上がりまくってよ、もうやべぇって感じで。それに思ったほど抵抗もなかったし騒ぐ様子もなかったんで、ホラ、変に騒がれて事件になったら人生詰むだろ? だからそこは慎重にな。」
「それでアウトにならないお前が不思議だって。」
「まあそう言うなって。そこは引き際が肝心でな、どうしてもダメそうなら俺も引くって。」「でよ、キスが初めてだっていうなら処女確定だろって、それなら高瀬のあっちの初めてももらっちゃおうって改めて思ったのよ。」「それでよ、『好きだから、俺たち付合わないか?』って言ったんだけど俺結構モテるし、普段からそんな話してっから軽い男だと思われてるみたいで、彼女に悪いとか色々ゴネてさ、もうキスしちゃってるのにさ、ハハハ。」
「そういやお前彼女いなかったっけ?」
「いるけど『振られた』ってことにしたよ。」
「ちなみに、お前の彼女ってどんなタイプ。俺会ったことねーよな。」
「お前になんか彼女会わせるかよって。」「俺の彼女は高瀬とはかなり違うかな、顔立ちが派手でイケてるタイプ。」
「彼女いるのに、なんで高瀬だったんだ?」
「彼女のタイプとは違っても高瀬って顔はかわいいじゃん、スラッとしててウェスト細いし。」「多様性っていうの? 今の彼女の真逆のタイプとヤッてみたくなったっていうか。」
「ちなみにお前の好みって?」
「そうだな、顔はそれぞれのパーツが大きくてはっきりしている方がいいな、高瀬はその点ちょっと地味っていうか、あれはあれで可愛いけど。あと、高瀬は背が高くてヒョロっとしてるのもちょっとな。ホラ、中学や高校でもいただろ?ヒョロっと背が高くて体のメリハリのない棒みたいな女、色気皆無、みたいな。高瀬さやかってさ、ああいうタイプだろ?って思ってたんだ」
「うん...まあ言いたいことは分かるけど、高瀬ってあれで十分スタイルいいだろ?」
「だから、それは俺の第一印象。それがよ、あいつ、脱がせたら思っていたよりも結構いいカラダしてんだよ。って、お前らあの動画見たからわかるか。」
「で、キスの後どうしたんだ、さっきから待ってんだけど。」
「おお、そうだった。それでどこまで話したっけ? あ、彼女に振られたからフリーだって話したところまでだったな。」「でよ、高瀬の手を取って俺のアソコに当ててよ、もうビンビンだったから。男って、もうこうなったらすげー苦しくて大変なんだって言ってよ、今は理性で押さえてるけど、寝てる最中にどうなるかわからないとかテキトー言って、とにかく、一度イかせてもらわないとって話にしたわけよ。ある程度経験のある女にはこういう手は使えないけどな。」「で、俺のギンギンちんぽ手で握らせてみたんだけどよ、やっぱり慣れてないから全然気持ち良くないんだ、当たり前だけどな。」「で、ダメだねーっ、今度は手じゃなくて股の内側貸してくれって話に持っていって...」
「そんな話で通用するのか?」
「いや、流石にこうなると結構警戒されるけど『大丈夫、任せろ』って言って少しずつ警戒を解いて、だな。」「そんで、ズボン脱がせて俺のちんぼを高瀬のももの間に挟んで。」
「そのとき、高瀬が初めて目を開けてな、あ、そうそう、あいつずっと目を閉じてるかそっぽ向いてるかで俺の方、っていうか俺のちんぽ見ようとしなかったんだけど、そのときに俺のちんぼが見えたんだろうな、俺からでも分かるくらい顔赤くしてよ、それでまたまた俺のテンション爆上がりよ。」
「そんで、高瀬の股の間に挟んだアソコは下着ごしに触れるようにして。不安そうにしてるからゆっくり往復させてな。『な、大丈夫だろ?』って。」「あいつの内股すべすべしてて本当に気持ちいいんだ、やべっイきそう、みたいな。」「あと、ズボン脱がせて気づいたけど、高瀬さやかって、ウェスト細いけどケツは結構でかくて脱がせてみると結構そそるボディラインしてんだわ。」
「それはなんか分かる気がするわ。」
「で、続きだけど、このままだとキスもできないから、少し慣れてきたところで股を開いて体を重ねるようにしてキスしてな、キスも2回目だともう抵抗ないから、舌入れたりしてな。しばらくすると、高瀬の方からも舌を出して来るようになったりして。」
「タイミングを見計らって胸を揉んでみたりとか、少しずつ進めていくわけよ。最初は『やっ』とか言って俺の手を払いのけようとたけど形だけな、全然手に力入ってなかったし。乳首のあたりを刺激してやると『んっんっ』とか声を上げるようになってな、ここまでくれば、もう最後までヤれるって確信したね。思ってたよりチョロかったよ、高瀬さやか。」「そこから、上着のボタン外してブラの上から揉んでやると『んんっ』って反応が良くなったんで、そのままブラの下から直接揉んで。」「そしたらよ、もう乳首コリコリしててよ、軽くつまんでやったらいい反応してきたから、こりゃ大丈夫ってブラ外したらよ、結構胸あって、でかいってほどじゃないけど、んで、生意気にも乳首立っててよ。」
「んで、舌入れてキスして胸揉んで、乳首弾いて、ってやってたら『んっんっんんーっ』とかそのまま胸だけでイきそうになっててよ、今度は乳首咥えて口の中で転がしてたら、ますますいい反応してっから、このまま胸だけでイかせてもいいかって思ってたらよ、なんとなく俺のちんぼの方にも湿り気が感じられてよ。軽く手で触ってみたら結構グチョグチョに濡れてて。『なんだ、下着びしょびしょじゃないか』って、ハハハ。」
「びしょびしょって...普段の高瀬からは想像できないなぁ」
「で、高瀬が処女だってこと思い出してよ、こりゃ風呂場に場所移したほうがいいかって思って、下着がびしょ濡れだとか、俺がここでイッたら床と高瀬の服が汚れるとか、匂いが取れないとか色々言って、風呂場に連れ込んだんよ。」
「匂いが取れない、はないだろ。」
「だから、そういうの知らないからな。それに、もう半分出来上がった状態だから、そんなこと考えられないだろ。で、風呂場で服を全部脱がせて改めて思ったね。高瀬っていいカラダしてるって。」「で、風呂場の床に寝かせて素股の続き、ベロチューして胸揉んで乳首舐めて、素股の方も、もう高瀬のアソコから汁が出まくっててもうヌルヌルなのな、ハハ。」「そこからは、『滑った』とか『先っちょだけ』とか言って突っ込んじゃっても良かったんだが、処女だからな。」
「処女だとまずいのか?」
「ああ、お前らは知らないかも知れないけど、処女ってそんなにきれいなものとは限らないんだ。」「ホラ、アソコってあんまり念入りに洗ってるとは限らないだろ? そういうマンコって汚いし臭ぇってこともあるんだ。」
「へぇぇぇ」
「大場物知りだな。」
「勉強になりました。」
「ヘヘッ、それで、高瀬の体を壁に預けて素股と胸揉みしながらキスで気をそらせて、高瀬に気づかれないように浴槽にお湯入れて、手に石鹸をつけて...」
「お前結構アクロバティックなことするのな。」
「だから色々大変なんだって。その間、高瀬は『んっんっ』とか言ってて全然気づいてないようだったけどな。」「そんで、準備が整ったら、股を広げて素股続行『高瀬のここ、ヌルヌルして気持ちいいわぁ』とかテキトー言って、しばらくしたら俺のちんぽと俺の手をスイッチ。素股のときとできるだけ変わらないように、最初はマンコの表面だけ、刺激するんじゃなくて洗うのが目的だからな。」「そうそう、高瀬のあそこの毛、結構モサモサだったぜ。もしかすると見かけによらず性欲強いかもな、高瀬って。」「慣れてきたら少しずつマンコの内側を指先で擦ってやるようにして...そんなことしながら、高瀬の体を俺の体に預けるようにポジションチェンジして、ついでに鏡の前に移動したりしてな、俺からマンコが見えるようにな。」「高瀬にはキスを続けて鏡は見せないようにして...」
「なかなかスリリングだな...」
「だろ? そんで、徐々に、指をな、マンコを洗うように表面から少しずつまんこの外側から少しずつ指を入れていって、そしたらやっぱりあんまり洗ってなかったみたいでよ、高瀬さやかのマンコ、カスみたいなのが出てくんのな。」
「なんか、もうそんな話聞いちゃうと、高瀬のこと普通に見られなくなるよ。明日からのバイトどうしよう。」
「女に幻想持ちすぎるなって。女だって所詮俺たちと同じ肉体のある人間だからよ。」
「そうなんだけどな。」
「でもその時な、俺もちょっと焦ってミスってな。ドサクサに紛れてマンコに指を入れたんだが、タイミングが早かったみたいで『いやっ、何してるんですか、そういうのはナシで』とか『大場さん早く済ませてください...私の方はいいですから』って。まあ、風呂場でこんな事してる時点で何言ってる、って感じなんだけど、ハハハ。」「で、『まぁまぁまぁ』とか言いながら出てくるカスは時々シャワーで洗い流して。」
「時々意地悪して、シャワーの水流をアソコに当てるようにしてやると『やっ んぁぁっ』とか言ってダイレクトに反応してくれるからこっちも色々遊んみたりしてな。こうなるとまんこに指突っ込んでも何も言ってこないから、Gスポットとか軽く刺激してやると体反らせたりとか、そうこうしているうちに先にイッてしまってよ、高瀬が先に。お前が先にイッてどうする、って、ハハ。」
「それをきっかけに高瀬を床に寝かせて、素股の続き、と見せかけて後は『滑った』とか言って先っちょだけ入れて、『先っちょだけ』って言いながら奥までズボッと。もうイった後だからすんなりと入ったし、痛みもあんまりなかったみたい。」「高瀬のアソコってまた気持ちが良くって、そのまますぐイきそうになったね。高瀬に慣れさせるためってのもあったけど、激しく動かすと俺が先にイきそうってのもあって、最初はゆっくり。高瀬ももう何も言わずに『あっ』とか『やっ』とか声を出すだけだったよ。」「徐々に速度を上げていくと、俺の体に手を当てていたけど、あれって俺を突っぱねるつもりだったのかな? 全然手に力入ってなかったし、『んあぁっ』とか喘ぎ声上げていたので全然説得力ないけどな、ハハハ。」「で、そのままフィニッシュ。あまりに気持ちよかったんでちんぽ抜くタイミング遅れて、ちょっと中に残っちゃったかもな。」
「おっと、大場、高瀬とデキ婚フラグか?」
「それはねぇよ。」「俺には本命がいるからよ。」
「酷ぇ」
「高瀬のやつ、涙流しながら『入れないって、セックスはしないって言ったのに...』とか言ってきてな。あれだけ喘ぎ声あげて何言ってんのって感じだけどな、ハハ。『ごめん、我慢できなくて。でも気持ち良かっただろ?』『俺たちって結構体の相性良いかもな』って言ってやったよ。」
「なんか、高瀬が可哀想になってきたよ。お前酷ぇな。」
「でも、体の相性がいいかも、ってのはホント。高瀬さやか、セフレにしてもいいかなって思ってる。」「それはそうと、ヤッた後が大変よ、グデっとした高瀬を起こしてシャワーで体流して体拭いてベッドまで送ってよ。」「その後、風呂場の床の血をシャワーで流して、浴槽のお湯を抜いて、って。」
「お前、その情熱が凄いわ。ある意味尊敬するわ。」「酷ぇ奴には違いないけどな。」
「そして、終わったらよ、やっぱりムラムラしてきたんで、今度はベッドで二回目。」「今度はスマホを仕掛けたから、そこからは動画残ってんだわ。」「でも、つくづく最初から撮っときゃよかったって思ってるよ。」「最初、『えっ、何で?』みたいな反応だったけど、その後は特に嫌がる様子はなかったな、むしろ遠慮なく喘いでいたし気持ち良かったんじゃないか? そのまま明け方までヤり続けたわ。」
「でも高瀬って、次の日朝から授業入ってるから帰る、って言ってなかったっけ?」
「それな、俺が講義サボらせて朝から一日中セックスしてた。」「あの日から土日と高瀬の家に泊まってずっとヤりまくって、それからも何度も泊まって一晩中とかな。あれから、もう二週間か。結構色々仕込んで、最近フェラも大分上達してきたぜ。」「あと、自分から腰ふるようになってきたな、まだ恥ずかしそうだけど。でも、それがそそるんだよな。」
隣のテーブルで大声で話をする大場の内容を聞いていた木村は、なんとも言えない気持ちになっていた。もとより、こっちのテーブルの会話は上の空だ。少し前に高瀬さやかから誘われた映画の話が、全く進展しなくなったとか、欠勤どころか遅刻すらしたことのなかった高瀬さやかが2週間くらい前に何回か無断欠勤したとか、そんな記憶が蘇り、これらが全て一つの事実に繋がっていたことが明らかになった。そういう意味ではスッキリしたものの、別のもやもやが沸き起こる。そう言えば、高瀬さやかが話しかけて来るのは相変わらずだが、今までははっきり目を合わせて話をしてきた彼女が、会話のときに時々目をそらすようになったとか、そんな小さい変化を思い出しては、高瀬さやかと大場との関係が影響してるんじゃないか、そんなことを考えてしまう。
「...おい、木村!」
同学年のバイト仲間の高橋の声で木村の意識が現実世界を向いた。
「おう、なんだ。」
「どうした木村、ちょっと変だぞ。さっきの高瀬さんの動画がそんなショックだったか。」
「ああ、あの高瀬さんがな...人は見かけによらないな、って。」
「そんなんじゃないだろ...ってまあいいか。俺たちは明日も朝から早いからこっちのテーブルだけでもお開きにしようって思うんだけど、お前どうする? このまま残るか?」
「いや、俺も明日はやることがあるから、今日はここまででお開きってことにしようか。」
「そうだな、じゃこっちはこれで解散な。」「あ、スイマセン、こっちのテーブルだけ締めてください。」
高橋はこっちのテーブルの会計を済ませると、隣のテーブルの連中に帰ることを告げた。
「あ、先輩方お疲れ様でした!」
隣のテーブルの連中の挨拶を後に、店の出口に向かおうとしたとき、木村は大場が自分の方を見てから目を逸らせたような気がした。