「さやか、お願い。明日の飲み会、来てほしいんだ。」
いかにも申し訳なさそうにバイト仲間の三木朱梨ちゃんが私にこう言った。
「えー、それって鈴木先生の講義の前の日かぁ、ちょっと私は次の日に楽しみにしている講義があるからちょっとその日は...」
「それでもお願い、一次会だけでいいから。」
朱梨ちゃんの話によると、バイトの仲間で飲み会をやることになったのだが、女子の参加人数が少ないので頭数を揃えたいという事のようだ。
「うーん、仕方ないなぁ。今回だけだよ。」
「ありがとう!」
私、高瀬さやかは現在A大学の1年生。地方の出身で現在はアパートに一人住まい、実家はそれなりに裕福な家だが、親の方針で仕送りは生活がギリギリできる程度。金を稼ぎながら社会を学んでこいってことらしい。
飲み会当日、大学の講義が終わってバイトのシフトに入った。今は大学のある駅近くのレストランでバイトをしている。
正直、接客は自分には向いていないから裏方を志望したけど、どうしても接客をしなければならないことも多くて、今では裏方だけでなく接客もしている。自分の向き不向きは案外自分では分からないものらしい、接客もやってみると意外と面白いし、店長はお客さんにも好評だと言ってくれている。
バイトは楽しい。仕事の内容も楽しいけど、他大学の友人ができるのが気に入っている。レストランがあるエリアには大学がいくつかあって、私が通うA大学の他、名門S大学など大学生の多い街だ。そんなこともあり、同年代のバイト仲間はみんなどこかの大学の学生だ。
同年代のバイト仲間とのおしゃべりは楽しいが、私が好きなのは、研究過程にある4年生や院生とのおしゃべりで、単なる雑談なのに、今まで聞いたことのない新しい世界を覗くかのような発見があって面白い。
ただ、同学年のバイト仲間からすると、私は怖いもの知らずなのだそうだ。院生の先輩は怖い、みんなはそう思っているらしく、同年代の彼らからすると、私が怖い先輩方に果敢に挑んでいるかのように見えるようだ。みんな実際に話をしてみればいいと思う、先輩方はみな優しく接してくれるから。
最近、その先輩方の一人である木村さんが気になっている。S大学の大学院生で、学部や専門については何度聞いても「イマドキでない文系学部」としか教えてくれないので今のところ不明。木村さんに話しかけると、必ず、思っても見なかった角度からの切り返しがあって、それがたまらなく面白い。想定外の切り返し、と言ってもトンチンカンな答えということはなく、話しかけた内容に沿ってはいるのだが、語る切り口が斬新でそれが楽しいのだ。
多分、木村さんが見ている景色は他の人が見ている景色とは違うのだ、というより同じものを見ていても見えているものが違うのだろう。どうしてそんな視点を持ちうるのか、この人に、私自身が面白いと思うものを見てもらったらどう見えて、どういう切り口で語ってくれるだろうか?、そんなことが楽しみなのだ。
ただ、バイトの空き時間の雑談だけだと、そういう面白い話が途中で中断されてしまう、そして、中断された話の続きはもう聞くことができない。そこで、こないだ思い切って「一緒に映画を見に行きませんか?」と誘ってしまった。一緒に見た映画が、木村さんにはどう見えるのか、それについて語り合いたい、思う存分話をしたい。
バイトが終わり、バイト上がりのメンバーとシフトの入ってない同年代メンバーによる飲み会だ。メンバーは学部3年くらいまでのメンバーだけで、4年生や院生は不参加だった。私は朱梨ちゃんの隣の席に座り、ドラマとかの話をして盛り上がったが、途中で朱梨ちゃんが別のテーブルに移動したので、私は近くの男子メンバーと話をしていたところ、一次会が終了となった。
明日は楽しみにしている講義が1限からあるので、今夜は早めに帰る、と二次会の参加を断ったところ、別の大学の3年生の大場さんが同じ方向だから送ってくれるというので一緒に帰ることになった。ところが、どうしても私ともう少し話がしたいとかで、駅近くの喫茶店とかで話をすることになり帰路についてのは一次会終了から1時間以上経ってからになってしまった。
「大場さん、駅着きましたよ、ここで降りるんですよね...」
大場さんは少し飲みすぎたようで、アパート最寄りの駅についても起きる気配がない。起こしてみたのだが、全然起きない。電車は大場さんが降りる予定であった駅を後に、そのまま私のアパートのもより駅に向かって走り出した。
「あー、よく寝た...って、あれ? 今どこ?」
「もう大場さんの最寄り駅は通り過ぎちゃってますよ。」
「ええぇ? 次の駅で乗り換えないと。」
そう言って大場さんはスマホを取り出し乗換案内アプリを確認していると、しばらくしてため息をついた。
「やばい、反対方向の終電終わってる...」
しばらく考え込む大場さん、そしてこんな事を言いだした
「悪い高瀬、今晩泊めてくれないか?」
「えっ?」
「ここから歩いては帰れないし、タクシー代出せるほど今は金持ってないし...」
私も明日の講義で朝早いので、誰かが泊まるのは困る、それに知人とはいえ、それほど親密でもない男性と一晩同じ部屋で過ごすというのは正直避けたい。
「それは、ダメですよ。ダメに決まってるじゃないですか?」「例えば駅近くのビジネスホテルに泊まるのはどうですか? ネットカフェもあったような気がしますし...」
「ビジネスホテルだとタクシーよりも高いって、それに...」
「じゃあ、タクシー代貸しましょうか?」
「いや、それは悪いよ...」
タクシー代貸すより家に泊めるほうが遥かに問題だと思うけど、そんな事を考えていると電車が駅についた。
「うん、わかったよ高瀬。」「そうだな、たしかに終電逃したとはいえ女の子の家に泊めてもらうのはまずいよな。」「俺は、ここから歩いて帰るよ。どうしても歩けなくなっても24時間営業の店に入って休みながら帰れば明日の朝には着けるよ。」
そんな事を言いながら、自分の家の方角に歩き始めようとする大場さん、
「タクシー代貸しましょうか?」
「いや、いいよ、このまま歩く...」
そう言って大場さんは、家に向かって歩き出した。正直、面倒事が片付いたと安心したが、しかし...これで良かったんだろうかという気持ちが沸き起こる。このまま自分は家に帰って、明日の準備をして寝るだけだ、そして明日の朝イチの講義に向かうだろう。だが大場さんはどうだろう、まだ酔が醒めきっていないだろうし、歩く後ろ姿もどこかフラフラしているように見える。しかも郊外の夜道、危険がないとも言えない、そんな中を長距離歩かせてしまうのは...どうにも寝覚めが悪い。
「あのっ...」
振り向いてやや意外そうな顔をしている大場さん
「あの、やっぱり...とてもお困りのようなので...今晩だけ泊めてあげます...」
「おお、それはありがとう。助かるよ。」
大場さんの笑顔を見て、やはり泊めてあげることにして良かった、そう思った。
駅からしばらく歩いていると、もう大場さんはかなり酔いからは醒めていたようで、普通にあるいて普通に会話していた。そのことに僅かな違和感を覚えたが、そのことについて深く考えることはしなかった。
「高瀬ってさぁ、彼氏とかいるの?」
「いませんよ。というより男子ってそういう話好きですよね、このバイト始めてから他の先輩にもよく聞かれます。」
「それはみんな高瀬のこと気になってるからだよ。」
「どうでしょうねぇ? 女子全員に聞いているように見えるんですけど。」
「そんなことないって。じゃ、好きな人は?」
「うーん、それもどうでしょ?」
そう答えたものの、一瞬だけ木村さんの顔が思い浮かんだ。話をしていて楽しくて、もっと話をしたい、聞きたいとは思うけど...「好き」とは違う気がする。
「でも、院生の先輩とかにはよく話しかけてるじゃない。」
「院生の先輩って怖いって思われているみたいですけど、話をすると楽しいんですよ。皆さん優しく接してくれますし。」
「それは高瀬だからだよ。」「で、さっきの話の続き、院生の先輩に気になる人とかいないの? 例えば、木村さんとか...」
一瞬、心を見透かされたかと思い驚いた。が、考えてみると「好き」とは違うけど、「気になる」と言われてみると「気になる」のかもしれない。
「....うーん、どうでしょうねぇ...」
「んー、分かった。この質問は終わりにしよう。」
このとき、大場さんの顔に少し笑みがこぼれたように見えた。
「はい。」
家について大場さんを家に上げる。緊急時とはいえ男の人を自分の部屋に上げるのは、やはり緊張する。
「えっと、申し訳ないんですが人を泊める準備もないので、床の上で雑魚寝って形になっちゃうんですが...」
「ああ、いいって、もう横になって眠れるだけで感謝だわ。ありがとな。」
「とりあえず飲み物持ってきますね。」
来客なんて滅多にないのでお茶の準備などあるはずもなく、冷蔵庫の麦茶を出した。明日も早いので、正直言うとさっさと寝たい。
ゴクゴクっ、大場さんは、コップの麦茶を一気に飲み干して
「あー美味かった。ちょうど喉乾いてたんだよな、サンキュ。」
そして一息置いて
「高瀬って、こうして見ると美人だよな。」
「えっ? どうしたんですか、急に。」
「よく『美人だ』とか『かわいい』って言われない?」
「またそんな事言って、大場さんって誰にでもそんなこと言ってますよね。」「美人だなんて言われたことないですよ、かわいい、は子供のころ言われたことありますけど。」
「えー、バイト仲間とか先輩にも言われたことないの?」「みんな分かってねーなー、高瀬かわいいのに。」「...で、さっきの話の続きだけどさ...」
「....」
「高瀬って、本当に好きな人とかいないの?」
「ですから、いません。」「明日は朝早いんでそろそろ寝たいんですけど。」
「いやさ、俺、今、ふと、高瀬のこと好きだって思って。そういうの知っておきたいっていうか。」
『好き』と言われて嬉しくない、と言えば嘘になる。でも、私は大場さんのことをよく知らない、というより職場で女の子に馴れ馴れしく話しかけたり、自分はモテる、みたいな話を耳にすることも多く、どちらかと言うと苦手なタイプだ。 言葉通りに受け取ることはできない。
「もうっ、大場さんはまだ酔ってますよね、明日始発で帰るんですから早く寝てください。」
「じゃ、好きな人がいるかいないかだけ教えてよ。そしたら寝るから...」
「...さっきお話しした通り、好きな人はいません。これでいいですか? もう寝ますよ。」
「じゃあさ...」
その次の瞬間、私は大場さんに腕をつかまれ彼の腕の中に引き寄せられた。
「俺たち、付き合わない?」
「こういうのやめてください、それに付き合いません、ダメですよ、そんなの。」
「ええ? どうして?」「俺は、自分で言うのもなんだけど女の子には優しいし、あっちもそれなりに経験があるから満足させてあげられると思うよ。」
「ちょっと、本当にこういうのやめてください。」
「それに、俺、高瀬のこと好きだし...」
「...。」
一瞬、心が躍った。どちらかといえば苦手な相手なのに... それに、なぜかそのとき祖母の言葉を思い出した。ありきたりな物言いではあるけど「女は好きな相手と一緒になるより、自分を好きな相手と一緒になるほうが幸せになれる」。今はそんな時代じゃないと私は思うけど、でも...
そんな考えが頭をよぎった瞬間、彼の顔が近づいて、私の口が彼の口で蓋をされた。
(そんな... それよりも息ができない...)
何秒くらい経過しただろうか、彼の顔が私の口元からようやく離れた...
はぁ、はぁ...ようやく息ができた。これが私のファーストキスの感想だ...
「いきなり...無理やりなんて...初めてだったのに、こんなの...」
「そ、そうだったのか。それは悪かったな。」
「今時、大学生にもなってキスもしたことない、って思ってますよね。」
「いや、そんなことないし、それに可愛かったぜ、高瀬。」
「そんなこと言っても...」
その続きを待たず、大場は私を床に押し倒して、再び唇を奪いに来た。今度は舌を入れて...
「なあ、好きなやついないんだろ。だったら俺たち付き合おうぜ、なあ。」
そう言って、大場さんの右手が私の体を、胸を触りに来ていた。このままでは、そう思い渾身の力を込めて大場さんをはねのけた。
「本当に、こういうの...困るんで、やめてください。」
「わ、悪かったよ。」
「それに、大場さんって彼女いますよね。そういうのダメですよね。」
「彼女? ああ、彼女には振られたよ、つい最近な。」
「えっ? そうだったんですか...すみません、知らなかったとはいえ変なことを...」「でもやっぱり...」
突然、大場さんが私の手首をつかんで下腹部、いや、股間に持って行った。ズボン越しにもわかるほどの膨らみを感じ取って私は思わず目をそらした。
「なあ、やっぱり俺、高瀬のことが好きになっちゃったみたいでさ、ホラ、興奮しすぎてこっちがこんなんなっちゃって。」「女のお前には分からないかもしれないけど、これって痛くて、結構辛いんだぜ。」
「そ、そんなこと言われても...」
「服の中だと締め付けられてるから余計にきつくてさ...」
そう言いながら、大場さんは、片手で器用にズボンのチャックを開けて、私の手のひらを何かに当てた。硬くて温かい、そして布とは明らかに違うその感触。私の手に大場さんのイチモツを当てられていることに気づいて、慌てて手を引っ込めようとしたが、大場さんの力が強くどうにもならない。
「ちょっと、もういいですからソレをしまってください。」
「いや、高瀬は知らないかもしれないけど、こいつは一度こうなると射精するまでもうどうにもならないんだよ。」「そんで、俺の気持ちの方もな、もう高ぶってどうしようもなくて。。。その、今は理性で抑えつけているけど、このまま寝たら無意識のうちに高瀬のこと...」「俺は、もう高瀬のこと好きだし、だからこそそういうのは嫌だっていうか...」
「え?」
「だから、手伝ってほしいんだよ、こいつを鎮めるの。」
そんな話は聞いたことがない、とはいえ私自身そういった知識には疎いし、高校の時の授業でもそんな生々しい話は出てこなかった。嘘っぽくもあるけど、そうだと断言できるほどの知識はない。もし本当なら、少し気の毒な気はする。
「...わ、わかりましたよ。それで、何をすればいいんですか?」
「お、手伝ってくれるの? それじゃ、それを握って...」
「はい」
そっぽを向いた状態のまま、言われるがままにソレを握ってみると、つるつるした質感ながらゴムやプラスチックとは違う手触りで、空気でパンパンに膨らませた風船よりもずっと硬い。そして、これがどうやってズボンに収まっていたかわからないほど太い。
「い、痛っ。そんなに強く握らなくていい、もっと軽く、優しく。男のソレは結構デリケートなんだよ。」
「あっ、すいません。はい。」「それでこの後どうすれば...」
そういうと、大場さんは私の手首を上下に動かしながら
「こうやって、上下に動かす。結構感覚がデリケートだからゆっくりな、あと先っちょは一番デリケートだから握りを少し緩める感じで...」
上下に動かしてみると、思ったよりも長い、先端は少し膨らんでいて、上方向に動かそうとするときだけ引っかかる感じがする。
「んー、もうちょっと緩め...だと感じないなぁ...」
「こう...ですか?」
こうやってしばらく上下運動を続けたが、大場さんが満足する様子はなく、むしろ不満そうだ。
「うーん、これは高瀬には難しかったかな。初めてだもんなこんなの。」
「お役に立てずすみません。」
「こうなったら仕方ない。高瀬、太もも借りていいか? それなら多分大丈夫だ。」
「え? 太もも...ですか?」
「そう...心配すんな、大丈夫、今度は大丈夫だから...。」
「わかりました、明日は朝早いんで、できるだけ早めでお願いします。」
「じゃあ、ズボン脱ごうか。」
「えっ?」
「ズボン脱がないと太ももに挟めないだろ? これ。」「ついでに靴下も脱いどくか、間違ってここで擦ったら痛いからな。」
そう言って、私のズボンを脱がし始めた
「えっ? えっ?」
私が戸惑っている間にズボンと靴下を脱がされ、下半身は下着だけになってしまった。男子の前でこんな格好、大場さんの視線が下半身に刺さる、恥ずかしい。
「じゃあ始めるか。」
そう言って、私の股を広げ、間に彼のソレを挟む。驚いて、そちらに思わず目を向けた瞬間、見たこともない肉の塊が目に飛び込んできた。それは、子供の頃、父親や弟と一緒に風呂に入って見たものとは全くの別物だった。
(お父さんのアレも、興奮するとこんなになるのだろうか?)
そんなことを考えながらも、直に男性のソレを見てしまった恥ずかしさは隠せない。自分でも顔が赤くなっている感覚があった。
「高瀬? 心配かもしれないが大丈夫大丈夫。高瀬はそのまま何もしなくていいから。ここからは俺にまかせろって、大丈夫だから。」
そう言って、大場さんがゆっくりと腰を前後に動かし始める。大場さんのあそこが太ももを擦る感覚はくすぐったいような変な感覚だ。更に、それはショーツ越しに私のあそこも擦る、最初は何とも思わなかったが、徐々にくすぐったいような、更に何とも言えない感覚に変わっていく。
「ハッ ハァッ ハッ ハァ ンッ ハッ ハァ ンッ ンッ ハァ ンッ...」
無意識の内に、自分の息遣いが荒くなる。そこに、鼻から抜けるような息遣いが混ざり、大場さんをより興奮させているようだった。
しばらくすると、大場さんは私の股を開き、そのまま覆いかぶさるように顔を近づけキスをし、舌を口の中に入れてきた。最初は気持ち悪くて、舌をできるだけ大場さんの舌に触れないようにしていた。ところが、その状態を維持するのが苦しいので、舌は特に意識せず、大場さんの舌の動きにまかせるようにしていたら、そのうち舌と舌とが触れる感覚にも慣れてきた。
舌の感覚に慣れてきた頃、大場さんは今度は私の胸を揉み始めた。
「ちょっと...やめてくだっ...」「やっ...いやっ」
そう言いたかったが、口と舌をふさがれていた私の口から出た声は言葉にならなかった。
私は両手で彼の体を押しのけようとしたが、私の体は既にあそこの何とも言えない感覚と舌と舌の触れ合う感覚に支配されてしまい、全力ではねのける力は残ってなかった。
大場さんが、上着のボタンを外し、ブラジャーをあらわにする頃には、声で抵抗することもできずにいた。
大場さんの手がブラジャー越しに胸の敏感な部分に振れる度、無意識に声を上げてしまいそうになりながらも、辛うじてそれを抑えていたが、しばらくするとそれも叶わず
「ん゙っ! ん゙っ! んあっ!...ん゙んっ!...」
と、声が漏れるのを止めることはできなくなっていた。
大場さんは手を休めることなく、私の抵抗が弱くなるのを見計らって確実に次の段階を進めているようだった。大場さんの息遣いがだんだん荒くなっていく、このまま早く終わって欲しい。少しずつ、少しずつ、私は、自分の領域が大場さんに侵されていることを自覚しながら、じっとそれに耐えながら、大場さんが早く済ませてくれることを祈ることしかできなかった。
「ん゙っ! んんっ! ん゙っ! ん゙んんっ! んんー」
大場さんの手は、既にブラジャーの内側に侵入し、私の胸を直接手の内に納めていた。私の胸の敏感な部分はもう固くなっていて、彼の手のひらとの間で摩擦する感覚がはっきりと伝わってくる。そして、刺激を受けるたび、そこは更に固く、更に大きくなっていく。
「ん゙ーッ! んんんんん゙ーッ!」
私の声は言葉にならず、抵抗も虚しくブラジャーが剥ぎ取られ、私の胸が露わになる。胸の敏感な部分は、その存在を主張するかのようにピンと張りつめていた。
「高瀬、思ったより胸でけーな...」
そう言って胸を手で揉む動作をしながら
「乳首...立ってる。」
大場さんの指が、その立っている乳首をつまんで転がすと、私の中に強い感覚が走る
「んん゙ーンンンンッ! ん゙ん゙ッ!」
その頃、大場さんのあそこと私のあそことの間にあるショーツの布の感覚が薄れ、ヌルヌルとした感覚に置き代わっていた。
胸の先端を指でつまんだり弾いたりして私の反応を一通り楽しんだ大場さんは、私の口をふさいでいた部分を胸の先端に移し、胸の敏感な部分を口に含んで舌で転がし始めた。
「んハッ...ハァ ハァ ん゙ん゙ぁっ! ハァ ハァ...」
息が少し楽になったと思った次の瞬間。今度は胸の先端に今までとは違う、暖かく柔らかい刺激が加わった。
「はぁンッ! んんぁっ! あン! んああっ!」「やっ! あンッ!」
蓋がなくなって自由になった口は、もはや声を抑えることもなくなり、無意識の声が外に溢れる。胸を揉まれ、乳首を刺激される度に感じた何とも言えない感覚だったものが、徐々に快感へと代わり、何かに上り詰めるかのような上昇感とともに今まで経験したことのない何かに向かって邁進していた。
「ん?」
そのとき、何かに気づいたらしい大場さんが腰の動きを止めて、私のショーツに手を伸ばした。すると、ピチャピチャという音とともに、ショーツがぐっしょりと濡れている感覚があった。
「なんだ、下着がびしょ濡れじゃないか...」
そう言って、大場先輩が少し笑ったように見えた。
「これは場所を変えたほうが良さそうだ。高瀬、続きは風呂場に行ってやろう。」
「...ハァ..ハァ...えっ?」
同時に色々な感覚があったおかげで、大場さんの言っていることの意味が良くわからない。
「ほら、高瀬のショーツがびしょ濡れで、このまま続けると俺のやつと高瀬のやつで床が汚れるだろ?」「あれ、結構匂いきつくてな。だから続きは風呂でやったほうが後々いいっていうか...」
「ハァ ああっ ハイ。」
大場さんの説明はよく理解できなかったが、とにかく部屋が汚れたり臭いが残るのは嫌だったので、大場さんの提案通り、お風呂場に移動することに決めた、が、体がすぐには動かない。結局、大場さんの肩を借りて、お風呂場に移動し、そこで、大場さんに下着を全部はぎとられて続きをすることになった。
お風呂場の床に寝かされて、背中に床の冷たさを感じていると
「それじゃ、さっきの続きからな。」
そう言って、私の股の間に大場さんは自分のモノを挟み込み、しばらく前後運動を続けた後、股を開いて私に覆いかぶさってきた。そして、私の胸の先端を口に含み、それを舌で転がし始めた。もう一つの胸は、彼の手が揉みしだいていて、時々胸の敏感なところを指で弾いた。
「んっはァァァンッ! あぁンっ! ンあっ! ンンあンッ!」
床の冷たい感覚が背中にあるせいなのか、体の熱い部分の感覚がよりはっきりと自覚できる。今まであまり強く感じることがなかった感覚、腿の間にある大場さんのイチモツが、私のあそこに直接擦る感覚が徐々に強く感じられる。2つの胸とその先端、腿とあそこの熱い感じ、背中に感じる床の冷たさ、硬さ、私に覆いかぶさる大場さんの肉体の温度、重さ、そんな沢山の刺激が同時多発的に生じることで、私の感覚の処理系が追いつかない。できることと言えば、刺激に合わせて出そうになる声をなんとか抑える、いや、出てしまう声を少しでも小さくすることだけだった。しかしそれも、強くなる刺激、敏感になる私の体の前に、徐々に無力化していった。
(このまま流されては...)
そう思いつつ、一方で既に事態をなんとかできるタイミングが失われた、という苦い実感があった。
「ああンッ! あんっ! んんあっ! やっ! やぁン! ん゙んッ!」
私の僅かに残った理性の部分とは別に、私の体は大場さんからのリズミカルな刺激に反応して声を上げていた。私の耳からは、私の声がお風呂場に反響するのが聞こえ。目を開けていても視界ははっきりせず、かと言って目をつぶれば、大場さんによって与えられる体の刺激をよりはっきりと自覚するだけだ。私は、目をつぶらず、しかし視界を認識するでもなく、ただ両方の目から入ってくる光を受け続けることを選択した。
今、自分が今どこにいて、どんな格好をしていて、そんなことすら曖昧にしか捉えられなくなって、そんなとき、
「!! ん゙ん゙ーッ!!」
今までになかった刺激とともに、私の意識は現実に引き戻された
「ちょ、大場さん、嫌っ。そういうのはナシで...」
「えー! 折角だから高瀬も気持ちよくしてやるって。大丈夫、大丈夫。」
「やっ おッ、大場さんが気持ちよくなって済ませていただければ...わっ私は別に、大丈夫ですからっ」
いつの間にか大場さんの指が私のあそこに入っていた。そして、その時、私は既にお風呂場の床に横になっているのではなく、大場さんにより掛かる形で床の上に座っていることに気づいた。
「まぁまぁまぁ...」
そう言うと、私のあそこに今までとは違う刺激が走った。
「んん゙ーッ! ンはあぁッ!」
私が思わず体をのけぞらせると、大場さんは少し口を歪めたようだった。彼は、私のあそこの周辺を指で擦るようにしながら、時々シャワーの水流をあそこに当てているようで、その時の刺激らしかった。
「まぁ、いーからいーから」
そう言いながら、大場さんも私のあそこに指を入れることをやめてくれることはなく、あそこの外側はシャワーで、あそこの内側は指で刺激され続けた。そんな中、一度取り戻したはずの私の理性はまたしても消えつつある。
「ちょっ やめっ! んん゙ん゙~ッ! あンっ! ああぁっ!」
シャワーの水流はあそこの外側にある敏感なところを確実に捉え、大場さんの指は徐々に、私のあそこの内側にある敏感な部分を捉えつつあったが、ついに内側の敏感な部分も大場さんの指によって捉えられてしまった。
「んぁッ! ああンっ! やっ! やぁン! はあァァァンッ! 」
あそこの外側と内側の敏感なところを休みなく責められているうちに、くすぐったいような感覚が徐々に快感に置き換わり始め、それが登り詰めていくような、さっき、胸をいじられていたときに感じた感覚に似た高揚感に遷移した。そして、その行き着く先は意外とすぐにやってきた
「ン゙ンッ! ンあ゙あ゙あああァァァーッ.... んっハァ、ハァ、ハァ...」
その瞬間、私の意識は、何かに上り詰めた感覚とともに真っ白になった。
「イッたのか...」「っていうか、お前が先にイッてどうすんだよ!」
そう呟いた大場さんの言葉から、これが「イク」ってことだと理解した。私は、頭の中が真っ白になりながらも、初めての感覚とその動詞を紐づけていた。
「仕方ないな、今度は俺の番だな、今度こそ気持ち良くしてくれよ、高瀬。」
私を再びお風呂の床に横たわらせ、さっきの続きを再開した。すぐに、私の股を広げ、大場さんのイチモツは、私のあそこの上で前後運動を開始したが、時々あそこに何かが入りかけている感覚で、ハッと意識が戻る。
「あンッ! あ、あそこに入ってる、入ってますっ。 あぁンッ!」
「わりぃ、滑って先っぽが入っちまった。」
大場さんはそう言いながらも、少しずつ「先っぽが入る」頻度が高くなり、気づいたときには、「先っぽが入った」状態での往復運動になっていた。
「大場...さんっ、入ってますっ、抜いて...ください...抜いてぇっ!」
「ん? おうっ、大丈夫。大丈夫だから...」
そう言って、大場さんはゆっくりと、しかし確実に奥に入ってきた。そして
「ハァ ハァッ い、痛い...苦し...痛い、抜いてっ、抜いてぇ!」
「大丈夫だって、もう少し、もう少しだから。」
メリメリとそんな音が聞こえてきそうな痛みから、一瞬、何かが切れたような痛みがあった後、少しずつ痛みが引いていった。そして、私にも私の体の中で何が起こったのかを理解した。
「ハァァ、ハァッ!...セックスじゃないって...入れないって、セックスはしないって言ったのに...」
体の痛みと、私の何か大事なものが奪われてしまった心の痛みの両方からか、私は涙を流していた。
「....高瀬、ごめん、我慢できなくて。でも、お前の中...気持ちいい。」「大丈夫、そのままで大丈夫。あとは俺に任せろ。」
大場さんは、そう言って前後運動をゆっくりと再開すると同時に私に覆いかぶさり、私の口に蓋をした。そして、大場さんの手は、私の胸と胸の特記を弄び始めた。
「んん゙ッ! ンンンンーッ! ンッ ん゙んんっ!」
私は言葉を発することもできず、彼によって弄ばれていた。一方でそれを快感だと認識した私の体は、私の感覚は、もう一度何かに向かって上昇を始めた。
「んん゙ーッ! ンッ!」
この頃になると、先程の痛みも快感に変わり、口の中に舌を入れられている感覚ですら快感として書き換えられてしまった。
「高瀬っ、高瀬ぇっ! お前、気持ちいい、気持ちいいよ。」
私の名前を呼びながら、動物のような息遣いとともに私の上で腰を振り続ける大場さんの体重を感じながら、私は快感の沼に引き釣りこまれつつあった。そして、私の頭の中は再びぼぉーっとした白い霧に覆われていった。
往復運動のリズムが速くなるにつれ、私の口の蓋がなくなり、胸を弄んでいた手が私の頭の近くで大場さんの体重を支えることになると、私の感覚もあそこだけに集中した。既に上昇を始めていた私の感覚は、確実に絶頂へと向かっており、往復運動の周波数は、すでにその絶頂が近いことを暗示していた。
「高瀬っ 高瀬っ!」
「ハァッ! ハッ! やっ! やぁっ! あンっ! あンッ! やっ!」
ラストスパート、そう形容したくなるような表情で汗だくになりながら腰をふる大場さん。既に往復運動の周波数は限界に達しており、あとは絶頂までの全力疾走といった状態だ。
私の理性は既に快感の沼に沈んでおり、今はあそこの中の感覚、快感に置き換わってしまったその感覚のみを享受するだけだ。
「ンぁっ! ンンッ! ンあ゙あ゙あああぁァァっ!」
大場さんのピストン運動の最中、私は一足先にイッてしまった。私がそれと認識してイッたのはこのときが最初だ。しばらくして、大場さんが私のあそこから出ていった直後、お腹の上に温かい感触があった。
(ようやく終わった...)
真っ白な意識の中、私はようやく訪れた安堵感を噛み締めた。
「ハァ、ハァ、高瀬、気持ちよかったぜ。」「お前もいい声を上げてて、結構気持ちよかったんじゃないか? それに俺たち、体の相性がいいと思うぜ。」
「気持ちよくなんか...酷いです、大場さん....」「でも...あっちの用事は...済みましたね、明日は早い...ので...もう寝て...ください。」
「そうだな、とりあえず高瀬は体を洗ってベッドに行け。」
そう言って大場さんは私の体を起こすと、シャワーで私の体を流し、タオルで水を拭き取ってベッドまで送り届けてくれた。私はそのまま、ベッドに体をあずけ、目を閉じた。今日のことは忘れてしまおう、明日は授業だ...
私をベッドに送り届けた大場さんがその後何をしていたのかは分からないが、お風呂場の方でシャワーで何かを流す音が聞こえてきた。
「高瀬...」
あれから何分くらい経っただろうか、大場さんのそんな声が聞こえたと思ったら、うつ伏せに寝ている私の腰が持ち上げられ、私のあそこに何かが入ってくる感覚があった。
「えっ? ええっ? ちょっと、大場さん。何をしてるんですか?」
「高瀬、悪ぃ、俺またこんなんなっちまって...悪いけどもう一回たのむぜ。」
そう言ったが早いか、彼のモノがあそこの奥まで一気に入ってきた。そして、そのまま往復運動を始めた。
「やっ いやっ! ちょっと ダメっ! やめてっ! やめてくださいっ!」
大場さんは何も言わず、そのまま往復運動をしばらく続け、しばらくすると私の背中に被さるようにして、私の胸を弄び始めた。体勢こそ違うものの、さっきと同じ状況だ。胸とあそこの刺激で理性が飛ぶ前に、今度こそなんとか大場さんにやめてもらわないと...
「ダメ...やっ! やめ...てっ...」
さっきよりもあそこが...胸の先が...敏感になってる。早くもあそこからは汁が溢れ、彼のものとあそことの隙間でいやらしい音が響いている。胸の先っちょも既に固く勃起していて、大場さんの指が胸の先端を摘んで引き伸ばしたりしている、敏感になっているせいか少し痛い。
ただ理性だけが「ここで流されてはいけない」と踏ん張っていたが、それでも体の快感は徐々に理性を蝕み、理性においてもこの感覚が「気持ちいい」と認識されつつある。気持ちいい、そう認めてしまえばこんな葛藤はなくなるけど、ここで認めてしまえばもう戻ってこられない、理由はないが私の理性はそう確信している。だからこそ...
パンパンパン
大場の肉体が私のお尻にぶつかり、彼のモノが私の中で往復運動を繰り返す。私のあそこは既に彼のモノを受け入れ、悦びの液体で溢れている。彼の手の中にある私の胸と胸の先端は、既に悦びで一杯の状態にあり、彼の指からの刺激は痛みでさえ快感に転位しつつある。
(これは...気持ちいい。でも、そう思っては...、でも...)
そう思えば思うほど、敏感になった体からの快感が優勢になり、理性の砦が綻びを見せる。
「ダメっ! やっ! やンっ! あンッ! やっ! いやっ! ダメッ! ンンッ! ああ゙あ゙ンッ!」
無意識の声は理性の束縛を離れ、真っ暗な部屋の中に響く。
(私は...私は...もう...気持ち...いい)
大場さんの往復運動のテンポが上がり、そして、私と大場さんは同時に絶頂を迎えた。
「オラッ、高瀬っ!」
「ンはぁぁぁぁンっ! ハァッ! ハァ ハァッ ハァ....」
今度は背中に温かい感触があった...
大場さんは、私の背中をティッシュで拭き取ると、まだ動けない私の胸とあそこを弄び始めた。
3度目の絶頂の直後で体中が敏感になっている中、特に敏感な箇所を集中的に攻め、私の理性に休む暇を与えない。一度快感と体が認識した刺激の波状攻撃によって、「このまま流されてはいけない」という理性が、徐々に「気持ちいい」に置き換わりつつある。
「あンッ! いっ やっ ンンッ! ダメッ! あっ あぁっ!」
まだ辛うじて残っている理性の部分が、抵抗にならない抵抗を続けるが、しばらくすると戦局は絶望的になった。
「高瀬ぇ、俺、またこんなになったからさぁ。もう分かるよな...」
そう言って大場さんは、うつ伏せの私をひっくり返し仰向けにした。そして、私のあそこには再度、彼のペニスが侵入してきた。私のあそこは既に出来上がった状態にあり、すんなりと彼のそれを受け入れた。
「ダメっ! あっ あああぁン!」
今回の大場さんは、最初から速いテンポで往復運動を始めた。私の体が受け入れが整っているを感じ取ってのことかもしれないが、私にとってはもはやどうでも良いことだった。往復運動の度に強い快感が走る。暗い室内には、無意識に出る私の喘ぎ声と、往復のたびにぶつかる肉と肉との破裂音が響く、そこに、あそこで液体がこすれるニチャニチャという音が加わる。
「あ゙っ! あ゙ぁン! あっ! はぁっ! やっ!」
大場さんのあそこが私の中で往復運動を初めてすぐに私の頭の中に靄がかかる。
(ダメッ このままでは...ダメ)
僅かな理性が抵抗を続けるものの、体は大場さんの刺激にダイレクトに反応する、あそこの中、あそこの外側、胸、そしてそれ意外の部分でも...大場さんが私の体に振れるたびにあそこが疼く。そのことが大場さんにも感じられるのか、口元が緩むのがかすかに見える。
「んっ! あっ! ンンッ! あ゙あぁっ! あンッ!」
大場さんの腰のスピードが上がった。私の理性は、体中の感覚の前に最後の抵抗を試みていたが、もう限界に達していた。
(あっ 気持ち...いい 気持ちいい、これ....私...もう、ダメ 気持ち...いい)
なぜだかふと木村さんの顔が目の前に浮かび、涙が肌を伝う感覚があった。
それ以降の記憶は、非常に感覚的なものしか残っていない。ただ、大場さんがその後も何度か私の体を使って欲望を満たす行為をしていたであろう感覚、気持ちいい、という感覚のみ記憶として残っている。そんな中、私はいつの間にか眠ってしまったようだ。