雷夏先生とゆく、緑蜜高等学校ダンジョン部!!! 作:山下敬雄
ハイロ・ドーフィンの執行する苛烈な時間は終わり、混沌としていた瞳の色は穏やかに落ち着き、また元のイロハへと精神の主導権は戻る。それは記憶や経験の一部である同じ大きなピースを共有し、同時にキーとなる互いに違うピースの組み合わせを持つような存在なのだと彼女は言う。そうすることでひとつの体に2種類のハイロとイロハが噛み合い存在できているのだと、明智マリア博士の身体、脳波、オーラ検査を幾度か受けたイロハは彼女のラボに通う内に知ったのだという。
そして現在風呂場その浴槽に浸かる。かいとの部屋で長時間及んでしまった汗と汚れを落とすために、効率よく男女は共に浸かっていた。
深夜2時過ぎ、ぬるめのお湯に浸かりながら、海都はまだぼーっと夢心地のつづきだ。
背うしろには彼女がいる。お湯がもうすこしぬるくなっているからという理由で、抱きかかえるように密着し一緒にいた。
もたれながら浸かりながら、精の果てるほどに排出した疲れ身を癒していく……。
白いタオル一枚ごしの彼女の体にもたれかける、そうしていると彼の体が火照り、また劣情をだんだんと熱く抱いてしまう。
イロハは彼を前に抱き世話をする。今日はとことん、さきほど随分手荒くしてしまったハイロのぶんの謝罪の意も込めて。
湯船に浸かりながらもそんな海都のちんぽを手でシゴいていく。水面が静かに揺れて、湯の中で擦れるそんなやさしい手つきにまた海都は息を荒げていく。
ちんぽに膨らむ快感に従うがままにリアクションする彼がいる。深く後ろにもたれ沈みながら、なるがままに感じたダメそうな顔を水面に浮かべている。
口を情けなく開けっぱなしの今にも溺れそうなそんな表情に────ゆっくりと藤色の濡れ髪が垂れ下がっていく。長く垂れた髪をそっと左耳にかけ……見下げてゆき、近づく、その色にただぼーっと海都は吸い込まれてゆく。
やわらかでウェットな唇がふれると、とても甘い。やがて舌を伝い舌に伝う……口内に滴る甘い蜜に、とろける。
「────のぼせてはいけないわ」
あまいスポーツドリンクの味がした。
イロハはのぼせてはいけないと傍らに置いていたスポーツドリンクの入ったペットボトルを手に取り、口に含んで彼へと直接その水分を届けた。
海都はまだ上に口を開けたまま余計なにかに溺れそうになっていた。さらにイロハが握ったまま止まっていた右手に、びくびくと震える……浸かるぬるい湯よりも熱いものを感知した。
すると彼女はまたペットボトルの飲み口を口に含み────もう一度口移しをする。唇と唇が触れ合い、舌と舌がゆっくりと絡まり、絡まり滴る甘い蜜がもっともっと欲しくなる。
すっかり恍惚とする海都がもっともっととせがむようにすると、イロハもそれに合わせてゆっくりと、お互いの舌を絡め合っていく。
さらにさっきシたときは止まっていた右手の方も今度はおろそかにしない。
甘いキスを絡めながらの手コキに────鼻息が荒くなる。海都はもう我慢できずに射精してしまった。
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「そういえばここでは今日、クリスマスという日に、こどもにプレゼントを贈るものだときいたのだけど。まだなにか欲しいものは──あるかしら?」
「あっあぁぁ……♡」
黒髪をゆっくりと撫でながら同じ湯船で彼女は問う。何も答えられずまだ切なそうにする彼の表情にまた、
髪を耳にかき上げ、ゆっくりと近付く……潤ったその唇。そのまっすぐに見つめてくる藤色の瞳。
彼女の与える濃くて甘いやさしさにまた、彼は浸りながらのぼせていった────────