雷夏先生とゆく、緑蜜高等学校ダンジョン部!!! 作:山下敬雄
ステージ粉砕、不吉な風トウトツに吹き抜ける────物言わぬ巨体のサプライズ登場に、
「ふふ先生はむかし何度か見たことがあるぞ、うんうんそうちょうどこんな感じでずんぐりむっくりなっつかしいなぁ~。夏ちゃんだけに」
全高10m以上……。見上げるほどの巨体と赤帽。それらを前に、うんうんと何度か頷き、先生は何かを大げさにかみしめるように懐かしんでいる。
「むかし? え、え、どういう意味でなにが? ちょ工場長ってこのデカイの」
「よし、とにかく下手に刺激せず退がってろ。すべて私がヤル、あれ程の巨体だ近付くなよ潰されるぞ」
「え潰され!? ちょ先生ほんとダイジョブなんですか!? 逃げ」
「私を誰だと思っている緑蜜高校ダンジョン部の絶対的顧問雷夏ちゃん先生だぞ! 新入部員の生徒はそこで先生のお尻を見ているだけでいい」
不安気な生徒の顔を後ろに見て、雷夏ちゃん先生は余裕ありげに笑う。あれほどの恐ろしげな巨人を前に、なおも一層明るい表情をする彼女に、彼はゆっくりと頷いた。
「シリって……っ先生マジ絶対たのんます!!!」
「フッ絶対的だ!」
心配一転、生徒からの強いエールを受けてくすりと先生は笑う。まだ残弾のある銃を手持ちゆっくりと前へと歩きだした。
そして構え、狙って────鼠のオーバーオールの防具にピンクとシロのエネルギー弾を乱射の乱射し、残弾を撃ち尽くす。両手に銃チップ散り、ニッと笑う白い歯をみせ、片手に刀を取った。
接近戦でも仕掛けてくるつもりなのか……。青髪赤目その近付いてきたターゲットに対し、肉付きよく巨大なる緑の左手を前にする。そして、巨人は背後にぐっと溜めていた【ミンチバット】を叩きつけた。
履き心地のいい青いスーパースニーカーが地を蹴り、地をえぐる重い鉄塊を右に避けた。そして「今だ」と、惜しみなく投げ捨てられ、右腕に突き刺さった雷電纏う試しの刃。
工場長レッドキャップVS緑蜜高等学校ダンジョン部顧問雷夏。壊れた工場内での巨人と先生の戦いは、今、始まってしまった。
▼
▽
小さき者と大きなモノ。激しい戦闘が続く。
巨体に対しての戦闘アプローチとして、スピードで翻弄し、絶対的なイチゲキに向けての下準備をする予定が────。
途中、破砕され飛び散る礫に視界と集中力を奪われ、そのまま並々ならぬオーラ量で練り上げられた連撃ワザ【六連打打打ミンチバット打打打】に四度直撃してしまい……。
もう既にひび割れが卵型の全体に行き届き、傷跡が深い……。あと少しでシールドブレイク状態になりそうになっている先生の膜、つまりDSシールドの値が底を突きかけている。チュートリアルでも説明された、非常に危険な状態だ。
じんわりと汗はにじみ流れ、焦燥が募る。そして、大ボリュームで発せられる怠け者に対する怒号。
「ハァハァッ! とにかく下がったタイミングで回復弾だ。はやくしろ!」
「絶対じゃなかったんですかぁああああ!!! カイクフダン!? そんなのチュートリアルに無かったでしょッどうやるんです!?」
「絶対的だと言ったろ! おいっ鼠や人形が出来るんだぞ! お前はそれ以下か、つべこべ言わずヤレ! 適当にスキルチップをアタマから取り出せ! 早急に雷夏ちゃん先生を回復しろ!!! まったくわかったな!!!」
「アタマから!?」
「アタマから取り出せ」とそんな魔法のファンタジーでも聞いたことのないことを絶賛言われ……。緊迫の状況の中、それでも先生の言葉を信じ、鵜のように飲みこみ、生徒は汗水垂らしその通りを試みる。
(アタマ? 瞑想か? ど、どどど、どすんのまじ、カイクフダンじゃなくて回復! 回復弾、シールド、膜を膜まくまくくまくまくまく────────────────)
震えるステージで突っ立って考える人は────甘く閃いた。
邪魔な黒髪を掻き上げたデコからできたてほやほやの光片を、顔を顰め、一気に取り出した。
さっそく手持ちのハンドガンにインサート、できた理由も深く分からぬまま、ただ実行していく。
「まくのはクレープ? た、たぶんんん出来ました先生!!!」
「よこせ! さっさと死ぬ前に先生をうてええええ」
「まじ死ぬなんて冗談でしょおおおお、これええええ【巻く膜クレープグレープ弾】!」
妖しい赤いオーラから放たれるワザ【六連打打打ミンチバット打打打】鉄塊を打ち付けるとてつもない六連打が地を抉り砕き、クレーターと礫の華を咲かせる。ターゲットにされた死にかけの雷夏は────────
味方からその背に撃ち放たれた──くるまれたマスカットグレープ色に、ひび割れた膜が応急補修される。
強烈な2撃を頂いたが…………ダンジョン部絶対的顧問の雷夏は健在。
「ぬおおおおおおお、いいじゃないかいいじゃなかァァァ! 回復系男子生徒ィィィ! 喜べピンピンと夏ちゃんはこのとおり死んでないぞおお」
「よしそのまま死んだように隠れてそのガンでこっそり絶対的先生を回復だ! タイミングは夏ちゃんピースだ! わかったな!」
「ええ夏ちゃんピース!? んーと……ハイーーーー!!! 先生マジ死なないで絶対倒してくださいよそののろまな赤帽野郎!!!」
「あぁ絶対的にまかせろ、巨大な赤ん坊ぐらい!」
▼
▽
「料理番組の下ごしらえはタイテイ2人でなッ【
レッドキャップの左足に雷電オーラ纏うショートソードを突き刺した。と同時に鋭い左蹴りが先生を蹴り飛ばした。ぐるりふわり──青髪垂れ下げ豪快に乱し、宙を回転し着地。そして、お茶目に掲げる夏ちゃんピース。
合図にタイミング良く援護回復射撃の【巻く膜クレープグレープ弾】が背に届き、青い膜をミドリにやさしく巻き包み、補修補強した。
「先生、もう俺っ、この脱力感をMP切れって言うならダメっぽいです!!!」
「そうかそうかあぁ、十分! 策は成したMPのない味方はずっと勇者の後ろに隠れて身を守ってろ! 最後の最後でしぬなよ~」
「し、ハイーーーー!!!」
十分に役目を果たした回復役を退かせ、体力もそこそこに回復した自称勇者は、より一層あふれてやまない自信と気合を込めて、巨大なボス級モンスターへと最後の仕上げをするべく、向かった!
「フッ、六でも八でも変わらんさ。さすがにもう慣れた、レッドキャップ! 可愛い新入部員かつ生徒の手前だ。そろそろ飽きたし、超えさせてもらうぞおおおお! 私は誰よりも伸び盛りィィィ!」
伸び盛りの雷夏は、壱、弐、参、死、ゴッ、ろっく、死地、蜂!
【八連死打打打ミンチバット打打打死】の鉄色のアメを読み取り、本能的なジャスト回避で一打も貰わず潜り抜けて、
「こいっ【
右手に彼女に内蔵されたレアチップである名刀【緑蜜】をここぞとばかりに召喚。左手に頭からバチバチとはげしく取り出したDスキルチップをインサートし、刀身は雷電光り輝く。
「さぁ、終幕の【架電斬り】ッ────」
敵の技を攻略し太い左の股内を斬り裂く。電光石火で駆け抜けた────スーパースニーカーは「きゅぅぅ」と音を立てて反転しながら滑り止まる。
「【
剥き出しの刀を緑の鞘に仕舞った。
幾度も浴びせた架電斬りによって、雷電のオーラはコツコツと蓄積される。繋がり、完全に攻略されたおおきな体内迷宮を青い雷電は伝いめぐり増幅していく。増幅し駆け巡る雷電の量はもはや極大膨大────やがて【切電】の合図をスイッチに、流れはせき止められ、一転して青く大爆発を引き起こす。
三角片が飛び散るのも見えない、派手な青い爆発花火でオーバーオールを着たあの緑の巨体が……。花火の催しが終わった頃には失せていた。
剣士が敵に背を見せるのは失礼……。工場長レッドキャップを雷夏は真正面から、最後は完全に喰らい攻略した。
爆風に浮かび────舞い降りてきたトレードマークの赤い帽子だけが、敗者の象徴としてむなしく残った。
最後に床に散らばるチップの流星が、ふたりの大勝利を祝うように煌めいていた。
「これが……かみなりなっちゃん……せんせい……!」
「ふっふっふーーーー……あぁこれが雷夏ちゃんせんせいだ!!!」
青髪赤目、興奮する生徒の心を手の銃で打ち抜く汗まみれの雷夏ちゃんスマイルは────最高に素敵で明るく輝いていた。
激闘の末、工場長レッドキャップに勝利。
生き残ったこと、強敵を倒したことを喜びあい。
────餃子とレバニラ炒めを食べている。
ボコボコに床がミンチになった工場ステージで餃子を。まだ無事な床の上に緑のマットを敷き、先生と生徒は向かい合いながら胡座を組んで座っていた。
「あの〜……なぜ」
「なぜ? ダンジョンといえばこれだろ、餃子の猛将伝! 先生がテイクアウトしてきたんだ。遠慮せず1パックゼンブ食え夏ちゃんの奢りだぞ」
「それは滅茶苦茶ありがたいんですけど……なにもこんなところで……」
「おかしな事を言うな? 食い物もなしに宇宙に行く宇宙飛行士がいるか? ダンジョンも似たようなものだ。ただダンジョンでは猛将伝の餃子が食える! ははははは」
「宇宙……」
ダンジョンで長方形の餃子パックに直接、油でぬめったタレ袋を2つ開け満遍なくかける。これが雷夏ちゃん先生のダンジョンスタイル、餃子の食べ方らしい。
男子生徒は絶賛空腹であり、有り難く割り箸でつまみ、先生の奢りの品をいただいている。
「どうだうまいだろ? アレだけ工場で赤帽とヤリ合った後だより一層うまいだろぉ」
「ハイ……美味いっす」
男子生徒は餃子1パックと勧められたレバニラ炒めを完食した。雷夏先生も既に一足先に食べ終えている。
そのままマットの上で戦闘終了後のリザルト報告会が開かれていた。既に工場に散らばっていたチップは食事の前に手分けして拾い集められており……なにより生徒が気になるのは、帰りの切符チップの事であった。
「先生帰れるんですよね?」
「……」
「え、先生? あのー先生……?」
「はぁ……すまない新入部員くん」
「なん……せんせ」
「…………帰れまーーーーす!!!」
「お、おおおおおおおおおお」
何度もぶつけられた熱心な質問に顔を背け、青い頭をかいていた右手を前に下ろす。手のひらの上にあったのは、黄色い切符チップ2枚。とぼけ顔からのその明るい夏ちゃんスマイルを、目の前の生徒に見せつけた。
その報告に生徒が胸をなでおろし、大いに安堵したのを先生はおもしろく笑い、ここから帰る前の次なる確認作業を始めた。
「よしその前に手に入れたチップの確認だ」
⬜︎D-Watch
・ハンドガン×3
・バズーカ×2
・刀×2
・ショートソード×2
・小盾×1
・槍×1
・不明×1
先生の左腕に巻き付けていたDウォッチのデータベースで特徴を照合。入手した未使用チップの大別、種類分けに成功した。
「なんかシンプルですね。俺もっとゲームみたいな名前とかあるのかと思ってました」
「分かりやすいと言え。チップのカタチ模様法則として分かる範囲がこれなんだ。ふふ。実際は何色の銃が出てくるか分からないぞ。だが、これだけ分かれば十分だろう。何が出てきても適応してみせるのがダンジョンだ」
「適応……たしかにハンドガンって分かれば俺でも撃てましたし……。その、これゼンブ持って帰れるんすか?」
「あぁ、もちろんだ。制限などはない。だがチップを発動し召喚してしまった武器は別だぞ。原則あくまで持ち帰れるのは未使用のチップのみだ。こうして収集するのも楽しいものだろ」
「……なるほど。収集……それはちょっと分かる気もしますけど」
「そうだろう、ダンジョンいいだろう!」
「はは……ですね。あの、そろそろっ!」
「はぁ……分かっている。じゃ今日はもう成果も上々キリがいいし帰るぞっ新入部員」
「おおおハイーー!!!」
それからさっそく、念願の切望してやまない……切符チップの使い方を正しく生徒へレクチャー。
これが今日、最後のダンジョンチュートリアルとなった。
「チップと同じく発動すればいい、先生がイクとこ見ててやるからやってみろ」
「イクとこえ……わかりました!」
発動してからすぐ、特に難しいこともなく、バチバチと生徒を覆う膜が雷電を上げていく。驚き顔の生徒の表情を、最後に先生は笑顔で手を振り、あわてて手を振り返そうとして消えていった彼を見送った。
▼
▽
「戻ってこれた」──彼は、なぜか虹色に光り輝いている跳び箱を訝しげに見た。
だが、そのふざけた事象よりも……戻ってこられた。独りドキドキと高鳴り続けている心臓が、第イチ体育倉庫に鼓動しているのは確かだった。
疲れべたついた制服の体は、とにかくこの独特な体育倉庫の匂い、熱い閉鎖感から抜け出そうと、青い扉の前へと自然と無言で移動を始めた────。
力を込めた両手が二つの溝に手をかけ、ガラガラと────。
第イチ体育倉庫のドアを引き開けると、外は曇り空だった。まだ日の沈んでいない、何時かは分からない曇り空。
周囲をしげしげと覆っていた緑木々から見える空と、遠くのグラウンドを一通り眺め、青年はひとこと。
「解放……されたーーーー!」
心のさけびをありのまま叫んでいた。
大きく腕を広げ伸びをし、叫び、やがて欠伸しつつ深呼吸。一連せわしくも疲れ果てた脳と体に酸素を存分に取り入れている。
「あぁあーー……」
どっと疲れた様相の息を吐く。
(なんか色々ありすぎたけど、死にかけた気もするんだけど……やっと帰れるんだよな……)
「ん。……かえる? ……じゃなくてにゅうガッ────────」
突如、青年の背に電気がビリビリと走る。体が痺れ、何者かが前にドタリと倒れそうになった彼を受け止めて抱えた。
緑蜜高校から出た一台の黒い車は、荷を積み移動していく。
▼
▽
「────────……んん…………あれっ……がっこう?」
「ん、起きたか?」
聞こえてきた、聞き覚えのある声。ぼそりと問いかけてくる声。
見知らぬベッドの上で仰向けに見上げる……。ぼやける視界に青く赤く、やがて鮮明に────緑のジャージ姿の先生がいた。
「あれ、せんせひゃっにゃ♡あああああああ」
「じゃあさっそく始めるぞ新入部員♡生徒新入部員くんの初ダンジョン帰還祝い兼先生のDSシールド値の補給セックスだ♡」
すでに挿入されていた。
すでに硬く仕上がっていた生徒ちんぽが先生の膣内へと。
ノリノリでグラインドしていく前後左右に踊るようにうねる腰使いに寝起きの生徒くんの頭がはやくもピンクに甘く染まっていく。
ダンジョンから帰還しやっと解放されたはずが、雷夏先生からは逃れられない。
おまんこに青年生徒のちんぽは咥え込まれ、甘い蜜牢に囚われている。腰をうねうねと動かし彼のすぐ喘ぐ顔を先生がじっと見ている。前傾姿勢で体育倉庫の記憶で見たにやにやとした赤目がまた。
「あああああ♡せんせやめ♡」
「やめてほしいならその手で先生をはねのけてみろ♡ほらほら、やめてほしくないのか♡」
「あああああああ」
繋がりさらにたおれ密着する先生をはねのけることもできず、はねのける手はどうしようもない快感から逃れるためにジャージをすこし掴む。それが口だけは拒んでいた男子生徒の精一杯。
「なんだ抱きついてきて、必死にしがみついて♡やめてほしいのに高校生にもなってはねのけるの意味がわからないのか♡そらっえいっ♡」
「あっ、あっあああああああ」
密着し激しくなる先生のピストンとすれ違い合わさる顔が左の耳元に元気にささやく。急接近した先生の長い青髪の汗まじりのニオイが濃く香る。それが途方もない未経験の興奮のシチュエーションとなり────────ぴゅーぴゅるぴゅーっ
男子生徒は早くも射精してしまった。先生の中にお漏らしするように密着するジャージ姿につかまりながら。
「くっんんっ……はぁはぁ、こらっ♡もうぴゅーしたのか、ふふふ、ふーー♡」
「あっあああ……♡」
いたずら不意に吹きかける先生のなまあたたかい息が左耳にかかる。射精後なのにまた興奮でびんびんとペニスの硬度が上がり萎える気配がない。
「うん、うんうんふむ。──よろこべ、まだまだ夏ちゃん先生のDSシールド値は空腹なようだぞ♡ふーー」
「あっ♡ああにゃああ……あっ」
ここは雷夏先生の自宅一軒家、夏ちゃんのニオイのただよい染み付いた寝室のベッドで。
失ったシールド値を回復オーラ持ちの生徒との補給セックスで満たしていく。まだまだつづく先生の密着騎乗位にただただ喘がされて男子生徒は次の射精へと導かれていく。
「ああああ♡」
「ほらっそらっ今度はこのDスキルはどうだ」
「ちくひゃ♡あああ」
両乳首を薬指の腹の側面で何度も滑らせ往復。前傾姿勢のままに小刻みにピストンしながらお留守だった乳首に触れて攻め方を変えていた。反応をじっと見られながら乳首をいじわるに刺激されながらペニスも追い込まれていく、その逃げ場のない脳の許容量オーバーの快感にただ喘ぎ悶える男子生徒。
「好きかそうかそうか、よーしいっぱい乳首と童貞あがりのちんぽとタマでDオーラ精子煮込んで先生にぐつぐつぴゅーしろ♡」
「でりゅでりゅああああ♡」
細めてワラう赤い瞳に見つめられながらの乳首もお留守にしない騎乗位で、あえなく射精────
ぐつぐつぴゅーぴゅーと……回復効果のある濃いザーメンをまた雷夏先生のおまんこの中へとたっぷりと注入していく。
射精に合わせて一層締まる夏ちゃん先生の膣が若いちんぽを咥え込み甘くあたえて捕らえて逃がさない、きゅっと搾っていく。前傾姿勢のままに雷夏は目を閉じわらったままより生徒のちんぽを感じ味わう。熱帯び染み込んでいく特別なDオーラザーメンがまだ腹を空かす雷夏のシールド値を補給していく。
「んん……んっく……♡」
「またナカに濃いのが射精てるのがわかるぞ♡もうっそんなに雷夏ちゃん先生との″補給″がだいすきで気持ち良かったか、ふふふ」
「ほきゅあぁ……あっあぁ♡」
何度も軋むベッドの音は止まり、ザーメンを放出し切った男子のイキ顔をじっと雷夏先生は観察している。
「ほら夏ちゃん先生との補給後のキス、したいか今したら絶対的に気持ちいいぞ」
先生の桜色の唇が近付き生徒を誘惑する。唇から唇に吐息がかかりこそばゆい。
「あっ……ああぁ」
「ほらっ舌を出へ、伸ばひて先生におねだりしへみほ♡」
べえっと舌を出し左の中指を出した舌に乗せ、指し示す。
間近にあるその彼女のエロティックな様を見た……とろけた表情の生徒は、もはやひとりでは思考できず言われたまま見たままのソレを子供が真似するように……
上手にだらしなく伸ばした舌先には──やさしくキス。
そして滑り込んで来る先生の舌がはげしく生徒のナカを貪っていく。またディープに舌と唇で繋がっていく犯すようなキスが与えられる。すると想像以上の快感が押し寄せてくる、思考は桜色に染まり持て余してねだっていた両手ががっしり合わさっていた。先生がぎゅっと男子生徒を掴まえて合わさりやっと絶対的に満たされていく。
ながいキスの快感の逃げ場は強く繋ぐ両手に、そしてペニスにもぐんぐんと伝って溜まっていく。また膣内で回復し著しく膨張したモノに────堪らずキスしながら抜かずの密着ピストン。途端に可愛く喘ぎ漏れる声すら淫靡なキスに栓をされている。
「んんんんんあぁ♡」
「ふふふふ♡んんん」
生徒の悶える表情と声に鼻息でワラう、ピストンが速まっていく。水音とパンパンと速く1ピストン1ピストン刻むように響く音が一層の興奮を高めていき────耐えられずザーメンを……放出。
栓が壊れたように放出された白濁が雷夏のナカを満たして染み渡る。生徒ペニスから補給する幸せな快楽が満たし突き抜けていく、ビクビクっとチカラを込めて両手を痛い程握り、雷夏は白い恍惚に打ち震えながら逝った。
「あぁあああぁ♡」
「んんっあっ♡……んッ♡」
やがて離れていた唇と離さない両手。激しい補給行為にだくだくと汗が流れる。目の前の下にした生徒は完全に雷夏のあたえつづけた快楽に溺れた表情になっていた。
両者多幸感に包まれたセックスで……べちゃべちゃになったブレンド唾液で繋がる糸を拭い、やがて締まりが緩まった膣から名残惜しくも抜いていく。
中からゴポゴポと粘るザーメンとさらさらと流れ伝うシロ。抜かずの2連続補給の搾り出した上々の成果を見て、
「はぁはぁ……ふふダンジョンのあとは生徒とのDSシールド値の補給行為に限る♡うんうん。どうだダンジョンはダンジョン部は最高だろふふふふ、ふーー♡」
「ああっ♡……あにゃぁぁ……」
また不意の吐息が左耳に吹き込まれる、それだけでビクビクと可愛く喘ぐほどに。やがて先生の手はカラダは離れ男子生徒は甘く汗の染みついた快楽の余韻に取り残されたまま……。
汗で暗く染み付いたジャージのチャックを下げ──むわり開放されただよう雷夏先生の匂い。
ベッドに腰掛けた先生は赤い目でじっと……まだ補給後の快楽に浸かる生徒を見つめ、────そのジャージをなげ預けベッドから去っていった。
視界が覆われる……雷夏ちゃん先生の濃いニオイが鼻を打ち気付けばソレに手をのばし生徒はぎゅっと掴まっていた。
「あっ♡……あぁ♡……ァァァ……」
若い精が染み渡り、満タンまで補給完了。DSシールド値をMAXまでピンピンに全回復した雷夏は、ご機嫌で風呂場へと向かっていった。
一方、脱力しぼやけていく彼の視界、桜色に染まりまとまらない思考が巡り、下半身に甘い余韻と鼻孔にほのかな餃子のニオイがした……。
それから、
ユケムリ────────
ショクジ────────
ハミガキ────────
マックロ────────
それからの彼の記憶はおぼろげで、ほとんどない。過ぎ去っていき、気付けば、
────────学校。
準備万端遅刻をせず昨日学校に来たはずのに、学校を休んでいた生徒が一人いる。「誰アイツ、あんなやついたっけ?」と、心なしか奇異の目を向けられている気がする。緑蜜高等学校は入学式と始業式がセットであり、クラスメイトや担任、その他もろもろ学校にいる皆との顔合わせを兼ねたこの日このタイミングを逃すなんて、よほどグレているヤツか、急用や急病を患ったヤツしかいないのである。
貼り出されていた一枚の白い紙……まだ居ない友人よりそれを頼りに教室の席を確認し、どこか力なく着席する黒髪黒目の生徒がいる。
しれっと着席した新顔に対し、まだすこし奇異や興味の視線が集まっている……。だが彼からは何か負のオーラが漂って見えていたのか、周りの者は話しかけるまでは至らず、まだ様子見といったようすだ。やがて彼が指定の座席でぼーっとしている間にも、はじめてのホームルームの時間がやってきた。
「一年D組出席番号15番
「え」
「立ちなさい」
「は……ハイ」
突然フルネームを呼ばれ驚いた彼が目を向けると──いつの間にか教壇の上に立っていたのは、黒髪に緑眼鏡の女教師。特徴的なのは髪型のクラウンブレイド。王冠のように見立てた三つ編みを上に巻き付けている気品あふれる髪型で、さらに全体的に襟足のたるんでいないアップスタイルをしており、見た目はショートの範囲できちんとまとまっている。
「入学式、ついで始業式を無断欠席。連絡網に書かれていた連絡先へと三回、いずれも九コール以内に繋がらず。みなさん高校生ですいちいち言わなくても分かる『自己責任』とは言いますが……スタートラインで無様にこけているようでは、この先待っているのはみな等しく破滅です。楽天海都」
そんなきちんとした人物の抑揚はないが、常に姿勢を正されるような声で、初日から無断欠席をしていたサボリの一生徒に対する手厳しい内容が皆の前で告げられる。
男子生徒はそれに対する反論はない。ただ、はっきりと言葉にされ理解し直した重い事実を受け止め、申し訳なさげに返した。
「ハイ……ごもっともで」
「ハイだけでよろしい」
「えっと……ハイ」
力ない返事を聞き、短い溜息でしめる。気を取り直し、女教師は次の内容へと移った。
「隣席の
彼が己を恥じ、深く反省する暇もなく、少しざわつく教室で気をつけ要らずの礼を済まし着席。そしてしばらくして、
「はい、いきなり勘弁してよね。見た目通り真面目にやって、さっさと書き写して、そういうことだと思うよ」
「ハイ…………」
隣席の女子生徒から手渡されたノートと、さめた声色の助言をありがたく受け取り、言われた通りに自分のノートに焦燥を纏いつつ、真面目に睨めっこしながら書き写していく。
『ではこの時間は業務を先取りし読書の時間に当てましょう。【聖タクティクスグリフォン伝説】、この小説のコピーを配りますので、各々感想文を今日中に提出するよう────────』
▼
▽
この日の授業は昼まで。迎えた放課後。
少し面白かったファンタジー小説の読書感想文をなんとか紙にびっしりと書き提出し終えた男子生徒は、帰り道にどっしりと校門前に仁王立ちし、笑いながら待っていた青い人に招集され────────。
敷地の端、あいかわらず生い茂る草木みどりに隠れ潜むように存在する……古びた【第イチ体育倉庫】の中……。
その歴史ある扉が「ガラガラ」と音を鳴らし、また重く引き閉められていく────────。
「ミドリ農業高校の
「だれ、え、ミドリ農業高校の……」
グレーの無造作ショートヘアー、目の色まで灰色をしている。なんだかやる気の無さそうな顔をした一風変わった牛柄のツナギを着た、長身の女子……。視界に入れただけでも情報量のすこし多い人物がいる。
「そうだ、回復系男子生徒くんと同じく1年だ。私がついさっき栃木のその辺を散歩がてらに運よくスカウトしてきたところでね」
雷夏ちゃん先生の放つ謎のウインクに、この場に強制イベントで連れられてきた回復系男子生徒は苦笑いを浮かべつつ、またいつかのように困惑する。
「散歩がてら……あのー、それは分かりましたけど。その……回復系男子生徒じゃなく……俺の名前、【
その名を聞き、いつも元気なはずの雷夏先生の表情がパッと曇る。何故かその目は冷たい感じになり、楽天海都はそうなった要因が分からず、何かいけないことをしたのかと、思わずたじろいでしまった。
「……なんだその訳の分からんパッとしないチグハグでパッとしない名は?」
「ええ!? ちょ、パッと? にかい!?」
「ふふ、冗談だ。えーと、とにかく新入部員男子、そして女子。これでダンジョン部は祝、三人体制だなっ!」
「祝いぇい、でぇす」
スリーのピースをし、雷夏は明るくおどけた。釣られるようにノリをかるく合わせた牛頭梢。独特の歴史ある匂いが漂う密室内は「テテーン」とあの明るい、元ネタのわからない効果音でもなりそうな雰囲気になり……。
「ええ……はい? そうですね? え、さんにん?」
「そうだ数えてみろ────雷夏ちゃんと牛頭梢と回復」
さんにん、今この閉鎖された場には三人。
青ジャージ、牛柄ツナギ、緑ブレザー。明かりがつけられた倉庫内で三人が突っ立って会話をしている。
常に赤目を見開き手ぶり大きく話す存在感のある青ジャージ。
立ち疲れたのか重ねてあったマットの上にぼすんと尻もちをついた割と気ままな牛柄ツナギ。
リュックを背負ったままの緑ブレザーは、先生の話をよく聞き、棒立ち──。
「それだけ? てか、カイフクじゃなくてカイトなんですけど、【ラクテンカイト】……あと俺ダンジョ」
「ふふ、回復の方がフクがある。あまり気にするなカイト生徒くん。ふむ。やはりパッとせんな、はははははふふ」
「はぁ……ハイ……」
「らくてんかいとらくてんかいとらくてんかいと」
座りながら何度も唱えている。
「とん、とん、ぽすっ」と、手でマットを叩きリズムを取りながら男子生徒の名前をなぜか唱えている。
一瞬意味がわからなく、彼は呼ばれた右に顔を向けた。
「??? はい?」
「パッとはならない。まだ一味たりないのかも。言ってごらん? なんかしかくくてぇ、なんかもにょっとしててぇ、いいやすいけどいいづらい────でぇす」
「…………っすね」
新入部員男子が右を見ると、追加の新入部員女子がいる。笑っているのかどうか分からない灰色の瞳の彼女には、お得意の苦笑いとあきらめの軽い返事を返した。
「らくてんかいとらくてんかいと────」と、なにやら響く声量でブツブツと真似し始めた雷夏先生は、一人で頷き笑う。
そんな取り残された混沌で愉快な状況に、心の中であきれた……。
回復系男子生徒こと楽天海都はとりあえず、背負う重くなってきたリュックを第イチ体育倉庫の綺麗に掃除された床へと置いていた。