雷夏先生とゆく、緑蜜高等学校ダンジョン部!!! 作:山下敬雄
口をぽかんと開ける海都と、真似してぽかんと開けたまま──だが目は笑っている雷夏。
ピンクの戸が風を扇ぎ開かれじっと立つ赤髪は無言でニヤニヤする雷夏に、目を細めてかるくガンをつけた。
「おい。ふざけるな」
「んやんや。はは、まぁーいんじゃないか、な、カイト生徒。イメージ通りピッタリお似合いだははは」
「ぇえっと……っすね…」
お気楽な言動といらつく笑い声を放つ女にさらに眼を付けるムスイ。
いつもの道着姿の女剣士の突然の制服姿、突然の訪問に海都生徒はとりあえず吹いた場の流れに頷くしかなく……。
「じゃイチャイチャ青春成分して♡小腹も空いたことだしこれから餃子の猛将伝のあまり美味しくないラーメンでも食いにいくか! 青春といえば帰り道の微妙なラーメン! カイト生徒のおごりで!」
「えぇっとらーめん…お…はいぃ…?」
やがてベッドから部屋外までへと手を引いていくお馬鹿な青春劇に興じる2人に、
怒った風が吹きつける。
バーンと、ひりつく音が鳴り行先が塞がった。
黒のローファーの裏がピンクのドアブロックを蹴りつけ、2人のつまらない茶番に蓋をする。
溜めて黙っていたフラストレーションを一蹴で解き放ち……振り返った赤髪の表情は怒りながらワラっているようだ。
▼
▽
赤青となり並び立つ。
ベッドの前に立つ海都の前に、並び立つほぼ同じ身長ほぼ同じスタイルをした2人がいる。
だがふたりの女子の服装はてんで違い…
緑蜜高校の緑ブレザーを余裕自信満々に着こなす夏ちゃんと、
ルーズソックスに水色シャツ腰巻きセータースタイルという何処の学校のムスイ。
「おい…だからこれはなんだ」
「ヤンキーだからな」
「チッだれがだ。お前の方がよっぽどだろう」
「夏ちゃんは至って夏ちゃん、青春ノーマル! 見てわかるようになっ」
「馬鹿、それになんでこれはおまえと制服の色がちがう(なんだこの腰巻きのセーターは)」
「んやんやそれはそうだろう! 他校のどこの馬の骨かわからん部外者にはこの
「え…ええっと…それはぁー…たしか緑蜜高校の校……」
不意に海都はがっしりと肩を組まれてリズムにゆれながら、青髪が愉快に歌い出した緑蜜高校の校歌。
この場の2人にだけ分かるヘンな歌に、同じ緑ブレザーでイチャつきだした2人に、状況を見つめていた赤髪は履き慣れぬローファーで一歩一歩、ゆかいにゆられている黒髪の男子の元へと近づき──
「ふざけたことを」
両手で突き飛ばし押し倒した。ぱっと肩に回していた腕を解きおどけるような仕草で両手をあげ離れた雷夏と、不意の衝撃に白いふんわりベッドブロックへと背をついてしまった海都。
何事かと、ふらついた視界を戻そうと首から起きあがろうとしたところ──
「かぐぁッ!? ──ちょ、ムスイさんな、なななんでェ……」
覆う影は赤く。瞳は青く。それ以上その圧に海都は起き上がれず……。
戸惑い言った言葉の返答を…汗を一筋垂れ流しながら待つ。
「────ムカついた」
「ええ!?」
何処の他校制服姿のムスイは、シンプルに短く答えた。
見つめるアクア色の瞳は凄んでいるというよりは無表情で言ってみせる。極めてオンナの無表情で海都の気圧された表情を逃さず見つめながら。
側から見れば、緑蜜高校の男子生徒を押し倒し眼を付けている赤髪他校の女子生徒。なんとも大胆なシチュエーションであった。
「ははは、やはり他校のヤンキー!」
「くだらん、こどもか…」
「
「寸分も変わっていないがな…さて、どうしてくれようか海都」
「いや俺はなにもっ…」
自分は何も言っていない…矛先ちがいの八つ当たりじゃないのか……。
そんなことはもちろん言えず、思っても思ってはいけなく、海都は覆いつづけてとどまる不穏な影に悟る。赤髪の見せた一瞬の微笑みに──これからきっとまた、自分はやわく握り締めた自分の意思では切り抜けることができないのだろうと。
▼
▽
どこかへ飛び出したように脱ぎ捨てられた両足のローファーと、スニーカー。
3つの体温は密着の密となり、肌と吐息で熱帯びていく。
青年の予感はもちろん的中し、意思の強い女が一人増えパワーが2倍いやそれ以上に…抗う事のもはや不可能な3人の力関係のもとにソレは実行された。
そして“夏ちゃんムゥちゃんもし付き合うならどっち?♡”という……どうしようもない海都にとってこたえるのも畏れ多い地獄のような絶対的な選択を迫られる。淡い恋のシーソーゲームがふんわりベッドの上で始まっていた。
ベッドの真ん中に仰向けに添えて、
すべすべ絡みつく生脚で、
腕で、
がっしりと縛られた青年は逃れられず。
ものすごくちかい…青髪と赤髪ふたりの匂いが声が左右から、どうしようもない事で争いだした。
「もちろんカイト生徒は夏ちゃんだよなー」
「いくらヤっていてもこんな青いヘンなのはやめておけ、私の経験上青い髪をしたヤツにろくなヤツはいないからな」
「ひっどいなぁー♡んやんや!青い夏ちゃんが最強だよなー、カぁイトくん♡」
「気色悪いやめろ」
「はははひどっ♡夏ちゃんでも傷付くぅ…」
「おいやめろ、なんだそれは」
「カイト生徒と夏ちゃんのやつ♡」
「てことだ。一発殴っておけ」
「カイト生徒はそんなことしないもんなぁー♡」
「そういえば海都はしつこいダンジョン馬鹿のお前を蜂の巣にしてココから出たいと私に言っていたな? ──ナ?」
「ははは、んやんやまたまたぁそんなはずがないだろう? 夏ちゃんを撃ちたくなーいほどにもう好き好きーだもんなぁ♡」
「こんなヤツは撃て、構わず撃て、今すぐ撃て、ほらっ」
甘い女子たちの争い合いの最中手を伸ばし、顔をしかめたムスイの手コキが急にはじまった。海都が触ってほしそうに硬く主張していた肉棒に冷たい手が纏わりつき、しだい乱暴にその青年の熱を擦り上げ速めていく。
「ああああ♡」
思わず声が漏れ出てしまう、声が漏れ出るほどにカウパー汁が漏れ出ていきより快感が湿り、纏い、増幅していくどうしようも甘い快楽の循環が海都を襲いつづける。
そんな海都の情けのない様を目を細めてじっと視線を離さないムスイと、あばれる腕と身体をおさえつけニタニタとわらい観察する雷夏。
緑ブレザーにグレーのスカート、水色のシャツに紺色のスカート。2人の眩しい制服姿に左右から追い詰められた、海都が我慢できるわけもなく────
「ひゃめあああでるううう♡♡♡♡」
ぬちゃぬちゃと響く水音がはげしくなり、
海都はムスイの速めた手淫で、天まで高まりつづける刺激に耐えきれず、射精した。
元気に噴き出していく白濁がグレーと紺色のスカート生地を染め上げて汚していく。
そしてあまいピンクに染まる思考視界を不意に覆っていた。青い髪がみだれ垂れ下がり、奪われ合わさった唇から、深くふかく海都のナカを侵入する。
すれ違い合わさった鼻の熱い鼻息があたりつづける…
口の息を止め貪るようなながいながいキスに呼応するように、鈴口から白いザーメンがみるみると勢いを失わずひりだされていった。
4回戦目だというのに結果は多量、放出されたザーメンが2人の制服姿を大興奮でよごしていた。
それは不意打ちのキス、ニヤリと勝ち誇る赤目と夏ちゃんピースをムスイに向けて披露した。
気持ち良く射精させたのは自分のはずが、思いもよらないこどものような挑発されては──。
ムスイは顔をしかめて──青年から離れない青いオンナを跳ね除けた。
そして止まっていた息を継ごうとした海都に、また栓をするように重なり合う…やわい唇──。
また滑り込む舌、されど先程よりも激しい……直前のキスの記憶を塗り替えるように口内を深いキスで蹂躙されていく。
「ちゅぷッッ────何をへばってるだらしなく」
「ほぇぁあぁ……」
混ざり合った唾液の糸が繋がったまま、向かい合った。
出来上がっただらしのない表情がムスイの眼下にある。
「また男がそんな顔を…はぁ、お前もたいがいダメだからな。どこぞのヘンな女に流され捕まらないように、ここからは私が
「いたたたぁ、そんなに夏ちゃんに嫉妬したかぁ?♡」
ベッド下に転がり落ちた青いてっぺんと赤目がひょっこりと、現れ何かをニヤニヤと言っている。その青い生物を一瞥したムスイはいつのまにか完全に海都のカラダをおおい占拠。
「嫉妬する要素はどこだ? お守りが必要なヘンなビームを撃つやつに、すべてに勝っている。ナ、海都」
「ほぉぉ。じゃあその次はわたしがカイト生徒ちがったカイトくん♡と突き合う! 女をかけたぜったいてきに勝負だ♡」
「ふっ──女だと?勝負にならない──ナッッ」
澄んだ湖の瞳は燃える炎をうつすように、青く燃えて微笑った。快楽の波からやっと起き上がろうとした海都であったが、容赦なく一気に訪れる──次の荒波。
「あぁ…ちょむしゅいしゃんま、──ああああああ♡♡♡♡」
いっきに挿入された上に、鍛え上げた体の膣圧で容赦なく締め付ける。もう準備は万端でいらいらと涎をたらし待っていたムスイのおまんこに肉棒は強引に迎え入れられ、くだらなく譲れない女のプライドをかけた念入りな…騎乗位ピストンが始まってしまった。
雷夏とムスイ、青春制服プレイの添え物にされた海都の補給セックスはもうどうにもとまらなく、つづく……。
⬛︎⬛︎⬛︎
緑蜜高校のうた
作詞 校長
作曲 緑野ユリ
われらシンリョクの 緑蜜の あかりにつどう
らららはじまりの めいきゅうを ともにゆく
ただしい心
ひろげる器
やがて天となれ
ふかいみどりのおくでつながる 緑蜜高校
翳るものがたり つづきゆく 大地をけって
みどりめぶきゆく そだちゆく すこやかに
もとめる心
やかれる器
やがて天となれ
ふかいみどりのおくでつながる 緑蜜高校
かわりばんこに2人に攻められ……せめられ────。
もう幾度も吐精した海都はまだ淡々と与えられ続ける快感に押し流されながら、さいごのジャッジを迫られていた。
「夏ちゃんムゥちゃんどっちと付き合いたいか決まったかぁ?♡ ちゅー」
「あああひょんなああ♡」
「当然私だな海都、私の中にアレだけ気持ちよく勢いよく射精したんだからな。ぢゅー」
唇どうしのキスの代わりに、ひん剥いたシャツの左の乳首にキスして吸い付く。
吸い付いてはなれない、さらにやわらかな唇と舌で飴玉を溶かすようにころがし、甘い刺激が口内で溶け合い左の胸にじんじんと伝ってくる。
右の乳首に何度もれんぞくキス。とがらせ伸ばした舌先で興奮し主張する乳頭を押しつぶすようにいじめた。
白いふんわりブロックベッドの上で左右2人の女子の体重に圧され、男子生徒は与えられる快楽の海に沈み込み逃れられない。
勃起したおちんちんにルーズソックスをコンドーム代わりに被せられシゴかれながら、悦ぶカウパー汁で濡らしさらに擦れる快感が高まっていく。
雷夏とムスイそのどっちと付き合いたい? 最後にふと思い出すように思い出し、まだつづいていたそのどうしようもないゲームの選択を迫られ────────
「あっああしょんなのっ♡きめられにゃあっ♡♡」
気持ち良すぎてそれどころではなく、もちろんどちらを怒らせるわけにもいかず、海都はあらかじめ決まっていたかのようにそうなさけさく答えるしかなかった。
「「はぁ……」」
その合わさった溜息の意味はなんなのか、海都にはわからない。
ただ笑顔が消えた無表情の先生とムスイは彼にはおそろしく……。
ただ2人の手がペニスをしごくスピードがそこから一段上がり、不意に押し寄せる一層はげしい快感に悶えた。
やがてカゲが迫り、むすっと目を細めた赤髪と青髪。至近で見下ろすふたりに悶えて喘ぐはずかしい顔を見つめられて────
依然容赦なく速まる手淫に一時も我慢できるはずもなく、高まり上り詰めていく快感のままに射精した。
びゅーびゅーと、被せられた白いルーズソックスの布地の中に勢いよく漏れていく。ソックスの網目を突き破るほどの勢いでザーメンが噴出、ビクビクと白いだるだるの中で震えるペニスの感触に2人はくすりと微笑った。
精も根も出し尽くした……快楽のピンクに染まったそんなとろけた顔をしている海都をまた振り返り見た。
出し尽くし疲れ果てぼやけた彼の視界の中で、くちびるとおでこに柔らかな感触が一度ずつ……たちあがったグレーと紺のスカートの切れ端がひらひらと流れて、やがて、はなれていく。
はなれて耳に聞こえてくるのは女子たちのわらいごえと小話が。
「恋だと? なんだそれは。いきなりどうでもいいことを…勝手に言い寄ってくるヤツはいたな、日常の一部と割り切り特に気にするものでもない。むしろそれだけ女として価値があるということだ、フッ、そいつの価値はしらんがな」
「あー、さすがるーすいの美剣士! やっぱりモテるものはおっしゃることもちがうなぁ」
「おい、きいておいてお前はどうなんだ雷夏」
「んや興味ありありか? 夏ちゃんは、緑蜜ではちょっとおしのびダ~ンジョン★授業が主だったからなー。あでも、夏ちゃんってほらかわいい夏ちゃんぴーす!! だから廊下ですれ違うたびにモテた! 伝説!!」
「……別にお前の恋話などあまり興味はないがな。そのダンジョンとかいう私が剣に明け暮れている間に封印されたはずのモノの方が気になるが」
「んややはりダ~ンジョンにハマったか? ははは。それはそれとして恋か恋か、なーんか修行(ムゥちゃんもやったろシデンレーラのボトルあそび? とかっ!)と3年間は夏ちゃんの体力作りぃぃメニューでひっしだったからあまりこれといってはないなぁ? あとはみんなの部活に助っ人でお邪魔していたな! はははそれも言われてみればたのしい青春だったな!」
「……フッ、お前もそれなりに目標に向かい努力していたというわけか」
「あぁ夏ちゃんほど努力した者はいないからな! 当たって砕けて努力あっての今のダンジョン部雷夏! 絶対的にな!」
「馬鹿を言え、お前は全然足りていない私に比べたらお前の努力など“それなり”だろう」
「なんだとぉぉ?? おっ、じゃあ!」
「中ボス戦での疲れも回復魔法…フッで癒えたことだ、マシな着替えをかせ」
「そうだな、んや。仕方ない夏ちゃんの100着あるジャージを貸してやろう!」
「多すぎだろ」
「いやいやんやんやダンジョンをしらないな? 100なんて半年でなくなるからなぁーー。ムゥちゃんはまだまだ素人だなははは」
「たしかに今日みたいな相手だと満更ウソでもないようだな」
「いや今日みたいなのははじめてだ♡ダンジョンもレベルアップしているのかもなー、喜ばしいぞ!」
「喜んでどうする…馬鹿か」
「またまたまったくぅムゥちゃんも────」
ふぁさりふぁさり、投げ捨て降りかかるあたたかい布が視界にふりつもり覆っていく。
海都は2人の匂いに抱かれながらネムリに墜ちていった。
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▽▽
まだだるけの残る…数刻のネムリから目覚めると────
視界にはぼやけた灰色と、白いシャツ。
なんだかデジャブするようなその光景が、重く垂れさがろうとする瞼をこすりあげ鮮明になっていく。
「これはせんせ…シデン……レイラさん?」
グレーと白の制服を着た白黒一本垂れ下がる三つ編み、海都が名を呼ぶとやわく微笑んでいる……それはシデン・レイラにしか見えない。
何故寝起きに彼女がいるのか海都はわからず、とりあえずすこし主に腰と背のあたりが痛む…上体を起こした。
しかしなにやらいつもよりすーすーと……した感覚が下からするような気がした。
「ちょ、なな──あれ?」
すーすーひらひらと風を通し無防備な……。
シデン・レイラは彼とその恰好をみてかるく笑った。
「って何着せて!?」
着ていたのはグレーのスカート、緑蜜高校女子の着るスカートであった。
それを何故自分が着ている、いや着せられているのかまったく分からず海都は思わず両手をひろげ驚くしかなかった。
「ガイアでの学園生活に潜入、たまにはこういうのもいいと思ってね。(せっかくですからね。あつらえたようにシチュエーションが脱ぎ捨てられそろっている…こんな機会はそうそうありません、ふふ)」
「ええ!? ちょっと俺のフクは……」
自分好みに着せ替えた彼を観察していた星色の瞳はベッドからゆっくりと離れていき、コツコツとヒールの音がひびく。
緑のネクタイをびしっと締め、白黒長い三つ編みを風におどらせその場で華麗に一回転。
格好よく両手を広げて寸劇を終えた。だがグレーのズボンの丈がすこし短く合っていない。
「ってあの服が逆……」
「おや? そうだね。どうやら間違えてしまっていたようさ、──じゃあ交換しようかい」
妖しく微笑みゆっくりと向かってくるそのカゲに、迎え拒もうと自然に出した海都の両手は────
やんわりと細い女性の指に組み合わされ、困惑で塞がらない口に栓をされ、じりじりと……やがてチカラなく白いブロックベッドに押し倒されてしまった。
「えっえっ!? えっ? ──んんーーーーーっっ♡♡」
やわいオレンジ色の唇が重なりゆっくりとすべりこむ舌に口内を舐めとられていく。
両手は抵抗できず心地よいキスのリズムに力がこもり、握り合う、キスの主導権を女に掌握されてゆく。
どうしようもなく突き出してしまった無防備な舌をさいごにやさしく、窄めたオレンジリップに吸われ────じょうずに繋がった唾液の糸をひき、はなれていった。
「ちゅぺぁあ────おや、すまないさ。かわいらしくてつい──我慢できなかったさ。でもおかしいね獅子くんのココは……ずいぶんと硬く欲しがっているね。ふふふ」
「あっ♡ぁ…………ちが♡」
そっと、纏わりつく彼女の手つきがグレーのスカートを擦り上げていき、
そのスカート生地を押し上げたそそり立つ……有ってはいけない硬い欲望を、何なのかとわらった。
「おやちがった、かい? それはしかしもっとこの硬いタカラを啄んでみないことには、わからないさ♡ふふ」
硬いタカラをやらかい手つきでいじわるになであげながら、ダンジョン帰りの崩れたメイクをお直ししたシデン・レイラの完璧に美しい顔が海都に迫る。
やがてオレンジの嘴にまた啄まれ、もはやグリフォンに襲われた小さな獅子は逃れられない運命を悟った。
海都は逃れられない。
文字通りに逃れることができない。
二度オレンジ色の唇の啄むキスで思考をふやかされ、ペニスはもうどうしようもなくキスの気持ちよさに呼応し勝手いきり立ち、これから先の展開を期待するようぬらぬらと…鈴口から濡らし示した。
狙った宝は逃さない────海都が彼女の上手いキスでとろかされ惚けている間にも、役に溶け込んだシデン・レイラによりちゃくちゃくと準備がととのう。
仕上げられたあらぬ恰好のまま……異世界ガライアから遊びに来た黄金の美女のそのあたたかな国宝級の秘部へと挿入されていた。
「ふふ、獅子くん♡これは不思議でしんせんな感覚だね。男と女のあいだにある共通概念、裏表が逆になったようなかんじかい? それとも…どっちでも一緒だったかい?♡」
「ああああしでんれいひゃさんちょまっひゃめっああ♡♡」
「やめないさ──言ったろ? ワタシは俗に言うどこぞの森の潜む義賊じゃないましてや真っ当そこなしの善人じゃないさ、金か宝か…もしくはこのような対価がなければ滅多に吹くイタズラ風は協力しないものさ。ふふそれに今どういう状況かキミはわかっているかい? 罠にかかり両手を縛られて、こうしてっ──上からあっという間にかぎ爪で押さえつけられた。もうこうなったからにはどうしようもない…飢えたグリフォンの恰好の餌食さ♡♡」
橙色の菱形を連ねたオーラ鞭で両手首をいっしょに縛られ、さらに両脚もそれぞれ鞭糸に縛られ吊られていた。
裏返った蛙のように情けの無い恰好で、上から襲い掛かる鷲馬に襲われつづけている。
縛られた両腕を上に、
カラダには自分の男子制服を着てズボンを脱いだシデンレイラに跨られている。
対して裏がえった履きなれない履いたこともないスカート生地。そこから覗く性器同士のぬめった結合部、天地が逆転したような情けない恰好で。
今もなお水音を立ててリズムよく上下、のしかかり…彼女の体重で打ち付けられていく。
何重にも重なった恥を味わっている、だが縛られた身に、ペニスに、気持ちのいい責苦がずっとつづく。
このままきっとなすがまま…。
抵抗しようと逃れようのない状況に、好きなように女体が跳ねて追い打ちがかけられていく。
気分良く一通りの理屈を喋り終え、だんだんと速くなったシデン・レイラの腰使いで、立つ卑猥で強い水音とともに彼のペニスの奥から熱纏い込み上げてくる……。
与えられ続ける一方的な啄みに、交錯する気持ちよさに、もう一瞬とて耐えられるわけもなく────
「ああああもうううでっ♡♡♡♡」
「ハァハァっ…! ん、キミのなさけないオーラをたっぷりこの肉壺のナカに吐き出すがいいさ♡♡♡♡」
海都はそのままなすすべなくシデンレイラのナカへと射精した。
白黒のピアノのようなカラーのネイルは跨り犯す海都の胸板辺りのシャツを鷲掴み、トドメを刺すように彼女は一気に深く打ち下ろした。
突き刺さった彼の肉棒からナカへと……奥へと……耐え切れず快感のままに噴き出る熱いマグマが膣壁に子宮にぶつかり汚していく。
愛液飛沫に濡れた結合部の内側を満たす海都の回復オーラ入りのザーメンが、白く汚れた内部から浸透するように、熱くシデンレイラの体内を直接癒していく。
その多幸感にみちたオーラを直接接種する快感に、思わず達者なシデンレイラからも至福の声が漏れ出るほどの……
「んくぅぅ…♡♡────ハァハァ……大興奮のようでよかったさ。ふふ獅子くん♡(奥までねばっとやけどするほど熱いです……。この指でつまめるほどのザーメンの質と量…ダンジョンじゃなければ孕んでますねふふふ)」
「あぁぁ……ひもひぁ…♡」
彼に長々とまたがっていたやわい重みがなくなってていく。
やがて合わさった腰を引き抜いて──左手の受け皿にゆっくりと垂れ落ちた粘っこい白を右手でつまみ……。
シデンレイラは星色のコンタクトで着飾った瞳を微笑わせた。
▼
▽
獅子と鷲馬が居合わせた城内一室のベッドの上で背中を合わせる。
背中ごしの会話、お互い見合わせた正面でなく背中と背中での話ならば裏と裏で心はつながり不思議と本音を話しやすいものだ。(聖タクティクスグリフォン伝説第18話決意の2人から)
「ところで獅子くん、あの技はどうしたのかい」
「えっとあれは、【カチコチココアアイスクレープ斬り】! で…銃だけじゃ近づかれるとやっぱり怖いんで…あの盾がいつもあるかないかわからないですし…」
「怖いから、銃…いや、あぁ私が見たときはあの純白の盾を放射するビーム状の剣にしたかい。なるほどそれはおもしろいことを考えたね。(本当におもしろそうだったのでひりつく聖戦の最中にダイヤルの火力を補うために真似させてもらいました、ふふふ)ふふふでもその怖さはどちらにも言えるとおもうさ。種が分かっても分からなくても勇敢に盾と銃を構える獅子くんの相手は一筋縄ではいかなく怖いものさ。あの腕の多い鼠もきっとすこしはそうだったのだろうさ」
「え、そう……すかね? いやぁ……なんかあのときはとにかくたたかいに必死で振り返ると俺があの鼠とやっていた内容はあんまりおぼえてなくて…っすね。ほんとシデンレイラさんに助けられたというか……」
「そんなに改まらなくてもかまわないさ。色々と身近な厄介を予感してしまう体質でね、ふふ手に入れたい宝箱の蓋を開けてみたらキミがそこにいただけさ」
「それはども……っす」
「おやそういえば、ワタシはてっきりキミがひらめいたものはだれかの助言通りに仲間を頼るものだと思っていたさ。育成メニュー緑のグリフォンをこなした結果があのいかついビックリ攻撃技でよかったのかい?」
「あぁえっと…いくつか候補はあったんすけど…やっぱり月山さんや先生ムスイさんを頼る前に俺だけ全然たたかえなくて足引っ張るとアレなんで……あとあの鼠が言っていた聖戦とかいうヤツのタイマンばかりで…そうするしかない状況も状況だったような……?」
「たしかに一人で切り抜けなければならない場面に運悪く出くわしてしまったようさ、それでモンスターとのバトルが怖いから自分を強化することで今回は恐れをひとつ解決したということかい?」
「ええっと恐れをひとつ……そうなんすかね? ……言われてみればそうなのかもしれません? あははなんかもうダンジョンがない日があまりになかったんで…そのぉ怖いっていうのは……あっやっぱいいっす! あはは何か言葉にするのがむずかしくてすみません……。あっ、シデンレイラさんの言葉の通りになんどか考えたんすけど、仮に回復をふたつ……そうなるとなんか持て余しちゃいそうで、俺の発想力じゃちょっと……つかいわけが……」
「(発想力はあるとは思いますが…むしろこちらの理解のおよばない程に我流…それも雷夏を見習ったということでしょうか。考えなしに雷夏の真似をさせるより課題を与えていて正解でしたね)いいさキミのいう怖さの種類が私の思っていたものとちがったのかな、すまないね。それで、えーと、たしかに回復ふたつは前例は知らないが使い分けが難しそうさ。これから何を目指すかじっくり考えていけばいい、スキルもこのダンジョンと同じでいざ進むは易し後戻りはしにくいのさ」
「は、ハイたしかに…忘れるのは……なかなかできないって先生もいってました? っすね」
「ふっそうかい…それに失敗したぁー! とおもっていた既存のスキルチップも捨てたものじゃないさ。磨けば磨く程に化けることもあるかもしれないさ、キミのあの回復強化弾もシンプルでまだまだ成長性があるといえるさ。そういう意味でももしかすると今はまだフタツは必要ないのかもしれないね、ふふ。獅子くんの熱のあるオーラはバチバチな属性でもテクニカルんあ万能色でもないが色々と発想の自由が効きそうなんでね」
「な、なるほど…。なんか滅茶苦茶ためになりました! あはは。わかりました、しんちょうに……」
「そうさ、いまのところ自分の身を守る攻撃技にかたよっているからもっとやわいしんちょうさが必要だね。ふふ、しんちょうに────ふっ」
「ひゃっあっ♡──なっな…!?」
「ベッドの上に雄と雌がいて外のおしゃべりばかりじゃつまらないものさ♡」
しんちょうにしんちょうにちかづき──熱い吐息は短く耳元にふきつけた。
不意打ちにおもわずヘンな声をもらしてしまった海都に、
そのヘンな声を聞きながら、うしろからやわいふくらみを押し付け抱きかかってきた。
雄と雌がベッドの上で密着し、本能で性器に介し募るむらむらがまた育っていく。
耳元でワラいささやく、お開きかに思われた舞台上で、まだ男女で青春の象徴である制服をとりかえた珍しい衣装でいる。
岬麗は裏の姿シデンレイラとして……裏の舞台、せっかくの無法のダンジョンでまだまだこの状況をおどけながら楽しむつもりでいるらしい。