雷夏先生とゆく、緑蜜高等学校ダンジョン部!!! 作:山下敬雄
目覚めると美しい金髪。青い瞳。ゆったりとした白衣。海外ドラマの女優のような理知的な容姿が海都の目にはぼやけて鮮明に映っていった。
▼部室魔王城内 裏保健室▼にて
ここはなんだろうか。
全てが黒く染められたような、されど既視感のあるような。
黒いベッドの上で目覚めた海都は辺りをきょろきょろと確認して、だが分かりそうで分からない。
そして寝ぼけ眼をこすり、もう一度、金髪の異国人と目が合った。
「ここは裏保健室、君たちダンジョン部での私の役職だ。それはそうと、お目覚めのようだ。遠慮せずこれを飲みたまえ、身構えなくていいただのスーパーで売っている普通のスポーツドリンクだ」
そう言われ、海都は困惑しながらもスポーツドリンクを手渡され受け取った。
そしてちょうど渇いていた喉をいただきもので潤していく。
渇きが満たされたら一旦飲むのをやめ、もう一度ベッドの上からこの部屋を見回した。
保健室を模している黒基調の保健室、裏保健室である。
オーラ式呼吸法、視力検査表、オーラ色検査表、正しい歯磨きの方法、AEDのつかいかた、シールドブレイク状態になったときの対処方法など色々な情報が壁にそれらしく貼られている。
どことなく保健室…だが黒くなっただけなのに怪しさと厳つさが増していて分からなかったのだ。言われてみれば確かにと、海都は先ほどの答えをきき納得した。
学校の保健室らしくて保健室らしくない、白衣の金髪の人物は既に海都に背を向けて何やらキーボードに情報を入力している。
「あのー。たしか明智さん」
「マリアでいい。マリア・アケチで過ごした時間の方がもう長いからね。あとは敬愛を込めて博士とよばれるぐらいかな」
「はぁ…じゃあマリアさん? マリア博士?」
「うむ。そちらの方がしっくりだつっかえるストレスがない。君はどうする」
「かいっ…楽天海都っす」
「楽天海都だね。既に知っている。フルネームでもそこまでストレスは──たぶんない、ではそれでいこう」
「は、はぁ…」
自己紹介を終えた海都はベッドの上からは失礼なのでおもむろに起き上がろうとしたが、──体が痺れて思ったように力が入らなかった。
そんな彼の様子を目に入れたマリアはカルテを確認しながら、淡々と無理をする彼に向けて言葉を発した。
「おっとそういえばカルテには────頭痛めまい吐き気はなしの痺れ毒か。無理に起き上がらせてしまったね。そのベッドの上に寝転んでしっかり休んでとるといい」
「すみません犬に刺されちゃってなんかそれから思ったように動かなくて(頭痛めまい吐き気はぜんぜんないけどそれって本人から聞くところじゃ…)」
「気にしないでいたまえ。ここは裏保健室で君はまだ成長途上の学生なのだからね、楽天海都くん。(犬は噛むではないのか)」
「は、はい。(いや、刺すタイプの犬でぇ…)」
「回復オーラでも痺れはまだ残るか…なるほどな。そうだ、モーモーイチの肉まんを食べるか? ひとつ、関西地方からお取り寄せしたはいいものの私だけでは食べ切れないと思っていたところでね(回復オーラとは食事行為のエネルギーと相関はあるのか)」
「モーモーイチ? じゃ、いただきます」
(なんか思ったよりやさしい人だった…みたい? ──うまい! やっぱりこの生地がうまい。すごいなモーモーイチ。そういえばやっぱ肉まんとクレープって…………似てるよな! ははは!)
▼
▽
あったモーモーイチの肉まんをひとつ平らげた海都は、空腹をそこそこ満たした。
それからは裏保健室の博士に言われたようにベッドで安静にしていた。
そしてしばらく────
明智マリア博士はおもむろに青い手袋を左手に装着していく。
「な、なにを…」
ゴム手袋を片手にはめながら、ゆっくりと患者が寝込むベッドの元へと近付いてきた金髪白衣の姿と仰々しい仕草に。
思わず海都は身構えてしまった。
「触診。君の体を」
「ええ??」
「回復オーラはあちらで研究ができなかった分野だからね。もっともダイバーに備わるオーラの扱いについてはバニラの私にとっては専門外ではあるが、なかなかに興味があるところだ。君は興味がなかったかな?」
ベッド傍から見つめる──日亜とアーメリガのハーフの顔立ちとクセのない長い金髪に。
困惑する海都は淡々と迫られて、寝転びながらも目をそむけられない。
そばに寄せたキャスター椅子に座ったまま、前傾しながら覆うように顔色を覗く……興味という種類の青目をした彼女が、静かな息遣いもきこえるほどとてもちかく。
「ん? どうやら────こちらは興味をすこし示したかな」
後ろ、下半身に目をやりながら、明智マリアの青い手がグレーの制服ズボンをなぞっていく。
ゆっくりなぞっていくゴム手袋ごしの細い指先は、どんどんとグレーの布地を押し上げていくモノを育て上げていく。
ゆっくりゆっくり、やがて主張し膨らんできた先端を重点的に左の人差し指を速めて処置していく。
「あぁあ♡!」
彼が良い反応を示したのを確認したマリア博士は彼の表情をちらりと覗いた後に、窮屈になった彼のモノをベルトとチャックを外し解放した。
既に染みを作っているボクサーパンツをめくりあげてずらしていき、
今の勃起状態を青い左手でまさぐりながら確認していく。
「ふむ──ふむ──50、60それぐらいの勃起段階といったところかな? おっとまだまだ、ズボンごしのときより頑張っているようだ」
ゆっくり触診していく間にも──きいたことのないパーセンテージは硬さを上げ増えていく。
そして十分に硬くなったことを確認したマリア博士は、本格的な処置を開始しだした。
「あぁああぁ♡…ちょとまっ…♡まfりあさんまっ♡あぁあ」
「恥ずかしがることはない。先程から君の表情をみていると反応は悪くないようだ、一旦これでつづけてみよう」
マリア博士は手淫をつづけながら海都の悶える表情の変化もじっと観察し、見逃さない。
そんな博士に淡々と見下ろされながら、ゴム手袋ごしのきゅきゅっとした感覚の手淫に、──海都はもうとろけ泣きそうな表情をしていた。
「あぁあまりぁはかしぇああああ♡♡♡!!」
「うむ、頑張らずそのまま吐き出したまえ」
明智マリア博士がそうやわらかい物腰で言い、裏腹に速まった青い左手の動きで海都生徒は射精した。
びゅるびゅー……ザーメンが鈴口から塞ぐものなく噴射していく。
表情を最後まで白衣姿の彼女に観察されながら、我慢ができずに射精をうながす言葉と手の動きに、理性を溶かされ吐き出されていく。
やがてべったり……青いゴム手袋にべたつく白濁を閉じたり開いたり、マリア博士は手の上であそばせながら。粘りやニオイまで、若い雄から採取したザーメンの状態を触診、確認していく。
「ふむ──ふむ──…至って元気なザーメンのようだ。オーラや効能はわからないが、雌の嗅覚を打つような魅力的なニオイが微かにするな。──ふむ、この射精量。次からは採取するような道具をもちいた方がよさそうだ」
白く穢れた青い手に、見つめる青い瞳。
荒げる息で放心する熱っぽい生徒の表情と反応を、射精後も観察するマリア博士はさいごにすこし微笑んだ。