雷夏先生とゆく、緑蜜高等学校ダンジョン部!!! 作:山下敬雄
密室はピンクの煙でおおわれた。
それだけで立っていられないほどに、頭が痺れていく。
「言ってはなんじゃが煙を固め命令を下すように制御するのはオーラ効率がかなり悪い、ならその分を普通にオーラを纏い強化した己の拳で殴った方が安く済みかつ威力も精度も強度も高いじゃろう。煙はもくもく忙しく変幻させるよりもかように…………ふっ相手の状態を変幻させる毒や幻覚の搦め手やサポートが本領を発揮するのは明らかじゃ。つまりはわざわざ拳にして殴ったり稚魚をもくもく育てたりせんでも煙は煙のままに味付けし嗜むのがやはり一番効果的で使いやすいというものじゃ。ハハハ、目先の自由を求めすぎると足元が不自由とはよく言う。マァこれもちと派手さと面白味には欠けるがのぉ? ははははははは」
ピンクの煙が充満するこの貝の中の異界で一番有効な手段は、毒。
煙の拳に何度も殴られたり、煙の靭に追われたりなどよりももっと広範囲でかつ確実に当たる…。わざわざ攻撃範囲を固めて狭めない、逃げ場のないそこらじゅうを常に漂いつづける特別な毒のオーラをただ多量に吐き出した攻撃に、一嗅ぎ浴びただけの海都はいつの間にやらその場にぐったり倒れていた。
彼が貝の中へと誘い込んだ獲物であることには変わりない。彼がいかにうまく抵抗し煙たい試練をクリアしようとウツボ姫にとっては一服ついでの暇つぶしの余興程度にしか過ぎないのであった。
この領海では何もかもがウツボ姫の天敵にはならないかよわき獲物である。そんな獲物が必死で暴れる様も獲物が悶え苦しむ様もゼンブが彼女の飽きを癒すためのもの、何に多少噛まれ引っ掻かれたところで靭の牙に勝るモノはない。
そしてその毒にやられ、体を絡めとられたかよわい獲物の末路は────
ピンクの気が辺りをつつむ……。
その甘い色合いのモヤの中でも存在感をはなつ、ギロリと睨む黄と黒の眼は悶える表情を見つめて離さない。
口を開けて熱帯びた吐息が顔に吹きかかるほどに近く────やがてするりと横を通り抜けた。
既に対面座位で乗られて虎柄の胸元へと抱き寄せられた海都の体、その首筋にその口元が吸い付いた。
柔らかい唇が吸い付いただけではなく、噛み付く刺激が海都に味わされた。
艶めく黒髪のニオイが近い、
甘い甘い桃色に煙る毒が頭をずっと痺れさせる、
豊満なウツボ姫の女体の柔さに抱き寄せられて、
裏腹噛みつかれるその首筋から脳へと走る鋭い刺激、
さらに当然のようにきゅぅきゅぅ締め上げられるウツボ姫の容赦のない膣壁の脈動に……
視界に思考に嗅覚に痛覚、そしてその硬く興奮してやまないペニスさえももみくちゃにされた海都は耐えられるわけもなく、ウツボ姫を首筋を噛まれながら射精した。
至る瞬間イッたあとまで食い込んだその靭の牙は獲物の肉を離さない。女体に絡め取られながら味わわされるその鋭い痛みともみくちゃにされたペニスの快楽が重ね合わさり、どくどくとながくながく射精感を膣内へと放っていく。
深く噛みつかれるほどにザーメンがひり出されていく。やっと終わった射精感に、やがて右の首筋から彼女の口元が離れていく。
「ふふふフフ。次はどこを噛みついてやろぅかのぅ?♡ どれ? とろけてないでもうしてみぃ? はははははは」
「あっ…あっ…あぁぁ……」
歯型がまたひとつ、その身に刻まれた。
捕らえた獲物がいかに逃げようとも抵抗しようとも、一度噛みついたからには一度では済まない。
白くよごれたオーラのジュースを心地良くナカで味わいながら、赤く色付いた唇を舐めずり味わいまた牙を光らせる。
強きウツボ姫がまたかよわくて愛い獲物のしゃぶり所を吟味するように、睨みワラう。
黄金の部屋に置かれた貝間の大貝はまたカタカタと音を鳴らし揺れた。
ピンクの気を漏らしながら、またしっかりとその殻を閉じて、依然カタカタと揺れている。