※この作品はR-18です。

雷夏先生とゆく、緑蜜高等学校ダンジョン部!!!   作:山下敬雄

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悪は流れる7.5

瓢箪の中に広がる内蔵異界。

構築設定していたその異界の起点物質は瓢箪、起点物質とは異界のパワーを安定させるためにも重要なアイテムのことである。

その瓢箪の中の異界は綻び、さいごの守り主であったナマズもサンゴの槍に貫かれた。

そして瓢箪の内蔵異界から飛び出てきたのは駒ではなく、もっと意外で狂暴なものであった。

そう出でたのは鯱、海の王者の異名を持つキラーラであった。

 

 

その鯱女は登場するや否やまさに海中闘技場の王者たる風格とオーラで、彼女に仇なす者たちを圧倒し場を支配した。

 

「ンンンンンン!!! あたれあたれっ!!!! ンンンンバンちゃんの言う通りにアタレえええ!!!」

 

「シャシャシャ威力威勢はよしだけど、つかえない玩具に振り回されてちゃね!!」

 

ぞくぞくと放たれるエメラルドの波も黒白の魚影を捉えきれず、戦況はだんだんとキラーラ一色に傾きはじめ……。

海賊もダーククリーナーにも武とスピードと気迫で勝り蹂躙する、そんなショーもそろそろ大詰めか、キラーラが再び両腕のヒレにオーラを溜めてキレ良く泳ぎ出したそのとき────

 

突然天に白く染まる水に紛れてまぎれ、現れた。

気まぐれに伸びたイカ脚にキラーラのその身は上へと吊り上げられるようにかっさらわれた。

 

「ソッソッソ、成長の機会というものはときに困難ときに輝かしく、思いがけない身勝手なもの。殻は守るより破るためにあり、より大きくなるために、たとえ悪でも暴でも邪でも今このときばかり海の若者たちから奪われるべきではないと考える。思い返せばジィが深海に棲んでいたあの頃からそんな狂暴姉妹(ふたり)を見守ってきたものです。さて、久々の再会を祝して……脚何本分まで成長したものか、ひとつ試してみます。シロ様のご悪友、シャークガール」

 

「シャハハシャシャシャ…お呼びじゃないネェ!!! 暇ジジイ!!! シャーーーッ!!!」

 

突如現れた海に珍しい白いタキシードと白いシルクハット。

数多うごめく脚はイカの脚。太く逞しいゲソについたたくさんの噛み傷は、歴戦の証か、それともイタズラの歴史か。

 

イカジィは久々の再会早々に、赤子のように巻き付き抱き上げたキラーラを渋い三つ目の眼光で見つめ……。

手に持つ古杖できつく拘束した彼女のことを指し示す、疼くべつの闘いの流れへとご丁寧に誘った。

 

 

 

 

 

『ええこちら実況席の雑魚、ちがいましたぁー、悪運と滑舌だけが取り柄のカゼカツ。現在サブのマイクから小声で実況しております。エーエー、瓢箪からびっくらぽんとでてきた海の王者キラーラに次いでなんとなんとおお天にげそげそゆらゆら現れたのは巨大クラーケン…?のジジィ! 護水内は海鮮鍋というよりはもはや闇鍋。ずずぅぅ…出汁のお味はきっと美味いが不味いがエキサイティング。アーアーマイテ…実況実況実況日和!! 今実況しねぇカツオはいるか? くっせーたたきにしてやるぜ!(藁) ところでもはやこの闇鍋、実況実況しきれなーーい☆ てわけでここで激しく目まぐろしい戦況を、魚の目タコイボ再サイサイサイ再確認! 夢見るカツオじゃいられない!でお馴染みのわたくしめ熱き実況者カゼカツと共に再確認していきましょう!!!(撃たれちゃうから小声でね)』

 

 

⬜︎《護水内戦況確認 withカゼカツ》

【サンゴ】

ツギハギ連合軍のエース格、だが現在はじまんの鎧も槍も壊れオーラ量もほぼ失う。いずれのリタイアは必至か?

 

【海都】

頼れるのか頼れないのかそんな盾役&回復役。消耗したサンゴにかわり暴れ続けるバンちゃん海賊団を抑えるべく苺茅と共に果敢に向かった。

グリーンモンスターの異名を持つ彼は戦闘だとスイッチが入り熱くなるタイプだ。まだまだ状況判断能力には難があるか?すぐれた指示役の存在は必須だろう。

 

【苺茅】

彼女は何度砕けてもつぎの剣を要求した。いつの世もお姉ちゃんは強い、一世一代の精神で海都と共にいざ海賊と立ち会う。

カチューシャがないとパワーが半減してしまうんだとか。スゥちゃんのおにぎりが食べたいが口癖。

 

【ンボおね】

お姉さんは新調した武器でサンゴの護衛についた。その動きはけして素人ではない意外とつよいぞ?だが相棒のマラカスを失ったのはやはり戦力ダウンを否めないか?

『問題ナシナシえいこ!!!』と、ときどき意味不明なことを大声でさけびだす。

 

【ココタコ】【ヒョウちゃん】

心同じくサンゴと海都に加勢する。

このイクサがおわったら余った蛸足は食べていいかどうかヒョウちゃんはココタコにききたいそうだ。

 

【エベザリス】【フンフン】【ガガーネット】

観客席から闘いを見守る。

シャンプーハットはきえた母の形見らしい。

 

【キラーラ】

暴れ足りない海の王者は巻きついたゲソを払いのけ暇なジジイの身勝手な挑戦を受け入れた。

悪友のウツボ姫とむかしはヤンチャしていたようだ。

 

【イカジィ】

白墨のオーラとともに突如現れた古参。鯱女のキラーラを抱き上げ鮫少女扱いするが、その実力は未知数。

ウツボ姫と黒ウツボのこともとても昔からよく知っているらしい。

潮の噂によると黒海に収監されていたS級閉間のはずだが……?

 

【バンちゃん】

やはり本日の主役にして悪役はこの青髪か。イカれているのかはしゃいでいるのか、運もオーラも実力もキラキラも兼ね備えたクレイジークレイジーニューフェイス。緑宝石の刃で遊びながら成長をつづける出世魚。抑えていたキラーラが別の遊びをはじめた今、息を吹き返した彼女を止められる者はいるのか。

好きな食べ物はホットジャム。

 

【ウニーク】

壊れてしまった瓢箪から次々と見覚えのあるシーフードたちが客席へと吐き出されていく。槍にぷすりと貫かれネタバレした異界使いはそれでも強いか? 醸し出すオーラが徐々に萎んでいるようにも見えるがはたして。

ウニークはバンちゃんが命名したユニークなあだ名である。

 

【ダーククリーナーたち】

第三勢力はその黒い鎧の数を減らしつづけている。意気揚々と漁夫の利を狙ったはいいものの、今となっては予想を超えて荒れつづける護水内の熱量に浮いてしまった存在だ。表に出でた影はやがて消えゆく運命か?

 

【シャル隊長】

途中動きが精彩を欠いたようにも見える。小癪な曲者に窺えるのは迷いか? 計画通りの行動か?

しかしシャコのパンチのように速く伸びるそのオーラ攻撃はシンプルにつよいぞ!

⬜︎

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