※この作品はR-18です。

真剣で肉欲に溺れなさい!【完結】   作:寝坊助

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これは「もしもあの夜、百代が受精しなかったら…」のIFストーリー

完結できるよう頑張ります

そしてまたしても作者の悪癖でちゃいました

序盤はエロ少なめとなっておりますので、ご容赦ください

それではどうぞ






Part2
人生を賭けた勝負


 

 

 

 結論から言おう、川神百代は受精しなかった。

 確かに性液は直接子宮に中出しされはしたものの、結界の効果はギリギリ保たれており、それによって受精は免れたのだった。

 しかし、今回の性行為によってユウと百代の身体を襲った快楽は並大抵のものではなかった。二人の壁越えによるセックスは、人体をも破壊してしまいかねない激しさだったのは間違いない。中出しを終えた後、遂に性欲と肉体の限界が訪れた二人は、性器が繋がったまま気絶するように眠りについた。

 

 

 

 

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 そして朝———俺、水城ユウは目を覚ます。窓から差し込む光は月光から陽光に変わっており、外を除けば晴天が広がっていた。

 毎日欠かさなかった早朝鍛錬の時間はとっくに過ぎており、未だに頭の中はぼんやりしている。

 少しずつ雲が晴れるように思い出すのは、昨日の激しい百代とのセックス。告白を拒否しても、その圧倒的な力によって無理矢理貞操を奪われ、激しく絡み合った肉欲の時間。どうか夢であってほしい悪夢のようなあの時間は、感覚がはっきりしていくにつれて嫌でも現実だと思い知らされた。

 

 今の俺は何も身につけていない。生まれたままの姿で布団の上で眠っており、その周囲には脱ぎ捨てられ、破り捨てられた衣類が転がっている。

 そして何より、絡みつくような人肌の温もり。首を曲げて視線を少し下へ向けて見ると、そこには昨日の夜に激しいセックスをした絶世の美女が眠っていた。その寝顔はまさに天女、幸せをその顔で表して俺の身体に抱き付いている。

 こいつも俺と同じく、衣類を身につけていない。完全に肌を露出させ、白く滑らかな四肢を絡めて全身を密着させている。

 川神百代———俺の貞操を奪い、その純潔を捧げた女だ。

 

 ここにある全てが、あの記憶は夢ではないと俺に現実を叩きつける。やがて窓から差し込む陽の光に当てられて、ようやく百代も眠りから目を覚ました。

 目を擦り、間近にいる俺の姿をその目で確認すると、笑みを浮かべて胸板に頬擦りする。

 

「おはよう、ユウ。昨日は激しかったな」

 

 どの口がほざくか。怒りのままに叫び、殴りたい気持ちに駆られるが、それをやる気力も体力もなかった。睡眠しても、全く身体が休まった気がしない。だがせめてもの抵抗として百代を睨みつけ、言った。

 

「このことは、総代に報告するからな」

 

 例えこの先どんな目で見られようと構わない。今、この女の罪を明るみに出さなくては、俺はこの先の人生全てをこいつに支配されてしまう気がした。

 それに俺は何度も総代に物申した。保護者として教育者として、孫の暴走を止めてくれと。なのにその度にはぐらかされて、それがこの結果を生み出したのだ。全て、とは言わないがこいつを放置してきたあの人にも責任はある。

 

「それは嫌だな〜」

 

 俺はやると言ったらやる。それは、長年の付き合いである百代も理解しているはずだ。なのに、こうして宣言されても焦り一つ見せない。

 祖父である鉄心からの折檻は、百代本人もごめん被るだろう。何度も叱られては、キツイお仕置きを喰らっているのを見たことがある。だというのにこいつは笑っていた。その笑みが、俺にとって恐怖の象徴となっている。

 

「そう思って、私も考えておいた」

 

 そう言って、百代は俺の下半身へと手を伸ばす。そこには性液を出しまくった極太の肉棒がだらんと倒れていた。並外れた絶倫である俺の男根は、流石に大量の性液を出したために完全に萎えている。そこに百代は指を添えて、気を送り込んだ。

 

「んぎぃ⁉︎」

 

 静電気のような衝撃と共に、チクリとした痛みが走る。だがそれはほんの一瞬のことで、百代に送り込まれた気は俺の肉棒の中に染み込んでいった。

 衝撃と痛みが、再び魔羅を反応させる。さっきまで力なく萎えていたそれはビキビキと血管が浮き始めて、また昨日のようなそそり勃つカリ高ペニスへと復活した。

 それを見た百代は、うっとりとした表情を浮かべる。昨日、こいつはこのぶっとい剛直で腹がボコボコになるまで犯されたんだ。思い出すだけで、陰唇が濡れ始めていた。

 

「うは❤︎あれだけ射精したのにまだ勃つじゃないか!どうなってるんだお前の性欲は」

 

 肉竿の復活は、百代が気を送ったことによるものじゃない。ただ朝起きたらもう元気ビンビンになっていただけだ。おそらく、空になっていた金玉も新しい新鮮な性液でいっぱいなんだろう。我ながらこの肉棒の異常さに戦慄する。

 しかし今注目すべきは、百代が放った気だ。気を遣った回復では絶対になかった、もっと何か……術のようなものだと訝しむ。

 

「お前いったい、何を⁉︎」

 

「まぁ、実際体験すればわかるよな」

 

 そう言って、百代は右手を挙げてる。注目する俺に見せつけるように、細く美しい手をゆっくりと包むように折り曲げていく。やがて手形がどこか棒を掴むような形になると、ギュゥ!と力を入れた。

 

「あ゛ぁッッッ⁉︎」

 

 同時に肉棒に激痛が走る。まるで万力で握られているかのような、乱暴な圧迫感。それによって勃起していた男根はさらに反応し、ビクビクと小刻みに震えながら太く大きくなっていく。

 しかし、これだけ変化をもたらされたというのに肉棒本体は誰にも触れられていなかった。ただそこに勃っているだけで、いきなり反応し始めたんだ。それを見た俺はまさか……と、恐ろしい結論に至る。恐る恐る肉竿から百代へと視線を向けた。

 

「気づいたか。川神流、空気握力(エアハンド)。気でマーキングした対象に、遠距離から握力を叩き込める技だ。どれだけ離れていても、それこそ地球の裏側だろうと効果は消えない」

 

 それは川神流の知識としてなら俺も知っている。なによりも、これをこんな最低な使い方をする百代に戦慄を覚えた。

 腐っても次期総代なのに、それでいいのか。

 

「それだけじゃないぞ♪」

 

 百代はこの技の真価を見せるため、握った状態の右手を上下させた。それはまさに自慰行為のように、技の効果によってその動きによる反応は俺の肉棒に送られる。

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛⁉︎や、やめろ百代ォ゛‼︎」

 

「んふ❤︎」

 

 肉棒を中心に身体を駆け抜ける快感が、俺の未だに若干残っていた眠気を吹き飛ばす。その手の動きをやめさせようと叫ぶが、聞き入れられることはない。寧ろその様を見て、百代は一層楽しそうに笑み深めた。

 シコシコと手の動きは激しさを増していく。上に下にと何度も往復を繰り返し、やがてそれは絶頂に達する。やつはその瞬間を逃さなかった。

 

「あむ❤︎」

 

「うあ゛ぁぁあ‼︎‼︎」

 

 亀頭を口で含み、登ってくる熱々の性液を口の中で受け止める。

 朝の一番搾りを美味しくいただかれる。昨日あれだけ出したというのに、どぴゅるるるるぅぅううッ‼︎と音を立てて放たれる吐精の量と濃さは全く衰えていない。それに歓喜で震えながら、百代はゴクリゴクリッと喉を鳴らしながら、射精された全てを胃の中に流し込んでいく。

 身体が射精と嚥下による快感で震え上がる。ビクビクと痙攣し腰がピンと立ち、俺はされるがままに精子をやつの口に送り続けた。

 やがて射精が止まり、ちゅ❤︎口を離す際に軽くキスをして百代はこれで分かっただろう?と悪魔のような笑みを浮かべた。

 

「もしじじいにチクったら、握りつぶす」

 

「クソ女……」

 

 あまりにも鬼畜の所業。実際悪魔がいようもんなら、きっとこいつよりかはマシなのだろうと思うほどに。それだけ、俺にとって川神百代は最低最悪の存在に見えた。

 

「まぁ、そういうな。私も反省してるんだ。昨日はやりすぎた、すまん」

 

 すると、やつにしては珍しく罪悪感を感じた表情で頬をぽりぽりかき始めた。俺があまりにも鈍感だったため、言葉と行動で示さなければ時が過ぎ去るばかりだと思ったやつは実力行使に出た。それが段々とヒートアップしていき、歯止めが効かなくなってしまったという。

 小便は特に酷かったな……百代自身も思い返した自分の所業に頭を痛めるほどに。

 

「だから、お前が自由になる条件を出す」

 

 だからこそ、今度は俺にちゃんとした逃げ道を与えようと考えたらしい。

 

「私に勝てば、この技は解く」

 

「なに?」

 

「それだけじゃない。この想いも綺麗さっぱり諦めよう」

 

 それはいつも通りの俺達の関係に、一つの条件が加わるということだった。元々、俺は百代に勝つために修行し、それを目的としていた。そのための理由が一つ増えただけのこと。

 別にデメリットもない条件だ。

 しかし、

 

「ただし……四六時中、私とお前はセックスだ」

 

「は⁉︎」

 

 当然、それで終わる百代ではなかった。その顔は若干火照っており、まだまだ続行可能な魔羅を一瞥して瞳を怪しく光らせている。完全に思惑がバレバレだ。

 

「川神院でも、外でも、学園でも……私がシたいと思ったら直ぐにヤる、その場でやる。徹底的にお前を落とすために犯す」

 

 なんなら、今ヤリたいけど流石に今日は学校だからな…と小さく溢す。俺が百代を倒すように、百代も俺を落とすために向かってくるのだ。

 互いの目指すべき目的のためのぶつかり合いだ。

 

「私に勝てたら、お前の勝ち。お前が快楽堕ちしたら、私の勝ちだ」

 

 ……歯を食いしばって思い悩む。多分、この選択に拒否権はないな。拒否して総代に報告しても、また肉棒に握力を叩き込まれるのがオチだ。この技をかけられた瞬間から、もはや俺の運命は決まってしまったもの同然だった。

 

 ならどうするのか。是が非でも拒否するのか、逃げるのか。それは違うと、俺は思う。

 いつもと何も変わらない。どれだけ不利であろうと、実力差があろうと選択は一つ、あえて真っ向から受けて立つことだ。

 それに百代は理不尽の権化ではあるものの、確かに約束は守る。それだけは一括している。この勝負もあいつ自身、覚悟をして提案しているものなんだろう。

 この試練に勝つことで、俺は本当の意味で自由を手に入れる。決意を胸に立ち上がった。

 

「その勝負……乗った!」

 

「ふふ、それでこそ愛しのユウだ!」

 

「んむ⁉︎」

 

 予想通りの返答だったようだ。勝負を承諾した俺の姿に、たまらず百代はキスをしてきた。愛情表現のソフトな優しいキスだ。だが俺にとっては嫌な行為には変わりなく、肩を掴んで無理矢理引き離す。

 だがそれすらもやつにとっては愛おしく、瞳の奥を❤︎にしている。

 

「もうこの想いを隠す必要はない。今日からとことんやる。お前を必ず、私なしじゃ生きられない体にしてやるからな❤︎」

 

 そう言って、脱ぎ捨てた制服を持って百代は部屋から出て行った。相変わらずの体力お化けで、ハードピストンによってボコボコにされた下腹部によるダメージを感じさせない身軽な足取り。

 くそッ、瞬間回復マジ羨ましい…。

 それを尻目に見ながら、俺はぐったりと腰を下ろした。

 

「疲れた……」

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーー

 

 

ーーー

 

 

 

「……まだ股間がヒリヒリする」

 

 股間から流れてくる痛みを感じながら、いつもの通学路を歩く。百代の容赦ない握力によって握られ、シコられ、朝一番の性液を絞られた。勃起自体はなんとか治ったが、やはりまだ握られた感触がある。

 あの後、元々着ていた制服は全て百代にビリビリに破られていたため、新しい制服に着替え直した。

 とりあえずシャワーも浴びた。流石に汗と性液塗れの身体で通学するのはまずい。部屋もできるだけ綺麗に掃除して、とにかく換気してファブリーズをかけまくった。多少匂いはマシになったことだろう。

 朝食は取れる気がしなかった。武道家にとって食事とは体を作るための基本。だが今日だけは抜いた。食べたとしてもきっと吐いてしまう自信がある。給士のおばちゃんがギョッとしていたが、きっと昨日の百代との戦いのせいだといい感じに勘違いしてくれた。

 

 変態橋に差し掛かった所で、またいつもの通り大きな騒ぎ声が聞こえてきた。

 見れば、また大勢の川神学園の生徒と他の一般人も混ざって、そこで起こっている決闘を見ようと集まっていた。

 この前は不良の大群だった。次は———道着に身を包んだ、真っ当な武道家だ。最強の座を手に入れるため、俺と同じく打倒百代を掲げた挑戦者だ。

 その目には闘志の炎が燃えたぎっている。

 

 昨日の川神大戦は中継されて世界に報じられた。この国で数少ない武道を取り入れた教育方針の学園が行う大合戦だ。そのため、多くのメディアや政治家、評論家、武道家達の注目を浴びるのは当然。

 その中でも圧倒的に目立っていたのはやはり武神、川神百代の圧倒的な強さだろう。画面越しから伝わる神の如き力の数々、それに戦闘意欲を刺激された武道家は多い。

 早速今日、挑戦者が現れた。


 

「強いな……」

 

 ポツリと呟く。遠目で野次馬越しでもわかる、その肉体から滲み出る気の強さ。佇まいも隙がなく、どのような角度からも全力が出せる構えを取っている。レベルを大雑把に評価するなら、準壁越えクラスといったところか。

 

「武神、川神百代!昨日の川神大戦の闘いぶり見事であった!その最強の座を手に入れるため、貴様に決闘を申し込む!」

 

 武道家は真っ直ぐとした目で百代に挑戦を申し込み、さらには……

 

「その美しさにも心を奪われた。もし私が勝てば……我が妻として結婚していただきたい!」

 

(がんばれッッッ‼︎)

 

 心の底から武道家を応援する。万が一、あの人が勝負に勝てば強制的に百代が俺を性的に狙うという勝負は成り立たなくなる。

 つまり、武道家の勝利は俺の勝利。

 あの地獄の快楽の時間は無くなるのだ。

 

 しかし、この想いも虚しく……

 

「私を抱こうなんざ、百年早い‼︎」

 

 百代の一撃によって青空の彼方に消えてしまった。万が一は起こらなかった。

 

「ああ!」

 

 武道家が飛んでいった空に向かって手を伸ばす。どうしてこう、俺の願いは天に届かないのだろうか。

 いつも通りの勝利、圧倒的な強さを見せつけられた川神の住人達は、大きな声援を送る。その中には風間ファミリーも混じっていた。

 

「な、なぁモロ!モモ先輩、なんかエロくね⁉︎」

 

「う、うん……なんだろう……魅力が増したっていうのかな……とにかく、すごくドキドキする」

 

 決闘の結果は以前と変わらず。だが、それはどこかいつもより異なっていた。それは川神百代の醸し出す、闘気であったり、色気であったり、存在感と言える。

 まだ十代とは思えぬ美貌、グラビア女優顔負けの抜群のスタイル。男の欲情を掻き立てるその姿は、より一層魅力的に感じられる。

 一段階、女の魅力が上がったような。

 

 ……処女じゃなくなっただけで、こんなに人って変わるもんなのか?

 いや、確かに大人の階段は登ったけど……。

 

 その滲み出るエロスに、島津は鼻の下をこれでもかと伸ばし、むっつりな師岡はその照れを隠しきれておらず赤面していた。

 

「たった一晩で何があったのでしょう……昨日とは明らかに技のキレが違います」

 

「そりゃあ、お姉様だから!あの人は日々、強く美しくなるのよ!」

 

 川神大戦で直接百代と剣を交わした黛は、昨日と違う強さに戦慄している。それに一子は、憧れの姉の成長に更に感激を覚えて目をキラキラと輝かせていた。

 

「私にはわかる。モモ先輩……何か壁を越えた……女としての、大きな壁を‼︎」

 

「そうなのか?あれだけ強いのに、まだ成長を見せるとは……ううむ、武人とは奥が深い」

 

 恋する乙女の鋭い感故か、椎名は百代の変化を最も強く感じ取っていた。愛しの直江の心が奪われていくのを焦り始めている。

 フリードリヒはそんな椎名の言葉をズレた解釈をし、興味深そうに顎に手を置いている。

 そして、武神を愛するこいつらも……

 

「胸の鼓動が止まんねぇ……冒険以外でこんなことになるの、初めてだぜ……」

 

「姉さん、綺麗だ……」

 

 その美しさに心を奪われていた。まるで初心のように頬を赤らめて、百代を凝視している。朝一番にやると決めていたアプローチなど忘れている始末。

 

 そんな中で俺だけは頬を引き攣らせていた。

 昨晩、俺は目の前で川神の住人達に持ち上げられているやつとセックスしたのだ。激しく獣のように互いを貪り合い、その肉壺へ白濁液を射精した。

 その時の百代はまさに雌。武神と崇められている最強の女の姿はおらず、まるで別人のようによがり狂い喘ぎ声を上げていた。

 そんなあいつは今、まるで何事もなかったかのように今日を迎え、笑みを浮かべている。その視線は、一瞬だけ俺の視線と交差した。

 

「ふふ❤︎」

 

「ッ……」

 

 挑発的な妖艶の笑み。それを見ただけで、股間がビリビリと反応してしまう。性欲の昂りを抑える俺の姿が面白いのか、そのままの笑みで百代は風間ファミリーと共に学園へ向かっていった。

 

「くそ……」

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーー

 

 

ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 川神学園3年S組。

 水城ユウが在籍しているクラスだ。川神学園の最上級生、その中のエリートクラスは学園生徒の中で最も位の高い者達とも言える。

 S組の生徒は大財閥や政治家などの家系が多く、エリート思考で人を下に見る性格の者が多い。

 2年S組がいい例であろうか。他の生徒を見下すのは勿論のこと、成績上位を狙って足の引っ張り合いや牽制など日常茶飯事。教室はかなり重苦しい空気が漂っている。

 受験を控えた身であるため、勉強に集中している者も多いが、一応例外は存在する。それはこのクラスの委員長を務める男が……

 

「水城、ケガの方は大丈夫か?」

 

 聞くだけで心が癒される美声がユウの鼓膜を優しく叩く。振り向くと、そこには和服を着た美男子———京極彦一が立っていた。

 

「大したこと……いや、お前にウソついてもバレるか。まぁ、身体中痛むよ」

 

「やはりな。無理はするな」

 

 このクラスの委員長にして、言霊部主将。そして風間翔一と同じく、川神学園が誇るイケメン四天王、エレガンテ・クワットロの1人。

 同年代ではユウと最も親しい仲だ。言霊部というだけあって、彼の発する言葉には不思議な力が宿っている。武道とは異なる強さを持ったその声は、聞く人を穏やかな気持ちにさせてくれる。

 まさに生きた空気清浄機。それによって、重苦しいS組の空気は幾分か軽くなる。

 

 彦一の言霊の力は、ユウにとってもかなり大きな助けになっていた。

 

 この川神学園は武道を取り入れていることから、文武両道を掲げている生徒が多い。その中で、壁越えの強さを持ちながら、成績上位をキープしているユウは嫌でも目立った。しかもあの川神百代のお気に入り。嫉妬や難癖を付けられる対象になるのは、必然であった。

 そこへ、ユウの人柄の良さをいち早く理解した彦一によってその悪感情は鎮静化された。本人のその強さもあって、次第に同年代の中で敵意をもつ者はいなくなった。

 1年の終わり頃、そのことについて改めて礼を言ったら…

 

『君なら、力ずくで全員黙らせることもできただろうに』

 

『よしてくれよ、そういう力の使い方は好きじゃない。血が流れずに解決できるなら、それで十分なんだよ俺ぁ』

 

『なるほど、武神のライバルと聞いてどのような乱暴者かと思ったが……思いの外、不思議な男らしい』

 

『不思議っぷりでお前に言われたくないなぁ…』

 

 と、こんな感じで今では親友の間柄である。

 そんな過去の思い出に浸っていると、彦一が目を細めてユウの表情に何かを感じ取った。

 

「どうかしたか?」

 

「え?」

 

「君の表情から、僅かな違和感を感じ取った。何か悩み事があるなら聞くが」

 

 相変わらず鋭い。高校生離れしたその大人びた雰囲気に、思わずたじろぐ。相談したいのは山々だが内容が内容である。話せるものでもないし、話したところでどうにかなるものではない。

 

「ある……けど悪い、言えねぇんだ」

 

「どうやらまた、武神絡みとお見受けする」

 

「何で分かったの?マジ?」

 

「君が悩む原因といえば、あいつぐらいのものだろう。伊達に長い付き合いではない」

 

「うぅむ……完全に見透かされちまってるな……でもこればっかりはマジで言えないんだよ。俺だけで、解決しなきゃいけねぇんだ」

 

「1人で背負い込もうとするのは、君の悪いクセだな……だが本人が言うなら致し方ない」

 

「悪いな。今度なんか奢るわ」

 

「否、こうして会話しているだけで十分だ……君の周りは騒がしくて、飽きないからな」

 

「……それ褒めてんのか?褒めてんだよな?」

 

「侮辱していないことは……確かだ」

 

「ならいいや」

 

 そんな2人が並ぶ光景を見た女子達は密かに色めき立つ。片やエレガンテ・クワットロの1人。片やそのイケメン四天王にも勝るとも劣らぬ美形の剣士。

 普段無表情でクールな彦一だが、ユウとの会話ではその頬にほころびを見せることが多い。

 ユウも、そんな彦一の不思議な雰囲気に当てられて困ったようなリアクションを取る。戦う時は強く勇ましい彼が、子供のような狼狽え方をする姿にギャップを感じる女子は多かった。

 仲のいい2人のツーショット写真は、裏で高値で取引されているらしい。

 そんなこんなで授業が始まる。一限目は歴史。担当教師である小島梅子が、教室へ入ってきた。

 

「おはよう諸君、授業を始める……と、その前に」

 

 梅子はS組の中で一人、ユウに視線を向けた。

 

「水城。昨日の川神大戦観たぞ。また腕を上げたようだな」

 

「負けてしまいましたけどね」

 

「いや、生徒で川神と互角に渡り合えるのはお前くらいなものだ。これからも武道も勉学も精進するように!……傷は大丈夫なのか?」

 

「まぁ、授業受けるぐらいなら問題……うぐぁ⁉︎」

 

「ッ、水城⁉︎」

 

 梅子の褒め言葉を素直に受け取り、百代から受けたダメージなら問題ないと応えようとした、その時だった。全身に走るある感覚によって、ビクンッと震え上がる。平然としていた顔色は一気に赤く染まり、呻き声を上げ出す。その様子に梅子を含めたS組全員がギョッとして、ユウの方へ視線が集まる。

 隣の席の彦一も、心配そうにユウの方に手を置く。

 

「水城……大丈夫か?」

 

「なん……とか……!」

 

「やはり昨日の疲労がたまっているのだろう……無理はするなと言ったはずだ」

 

「いや、これは……違う……!」

 

 確かに、今襲っている感覚は百代によるものだ。だが、それは昨日の大戦で付けられた傷でも疲労でもなかった。

 それは———快感。

 机の影に隠れている下半身へ視線を下ろすと、ズボンの外側からでもわかるぐらいビンビンに勃っていた。そのまま放置していたら、ズボンを突き破ってしまうほどの勢いだ。

 触れられてもいないというのに、強制的に肉棒をセンズリさせられている感触が確かにある。

 こんなことができるのは一人しかいない。

 この技をかけた、

 

(も゛〜ッも゛〜ッよぉ〜〜〜ッッッ‼︎)

 

 

 







百代「え?触れずにちんぽをシコる?できらぁ!」

百代のチートっぷり便利だよね

どんどんエロいシチュエーションが頭の中に出てくる

さ〜て、これからユウくんどうしようか(ニコ

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