陣営に分かれて、種目を競い合う水上体育祭。
第一種目、ビーチフラッグ。
砂浜に設置された旗は5つ。先に手に入れた順に1位が50点〜5位が10点と獲得できるルール。
それぞれのクラスの代表が並び、ルーの合図を今か今かと待っている。その眼差しは真っ直ぐに旗を射抜いており、太陽のようにギラギラしていた。
S組は川神大戦でのリベンジのため、F組はS組への対抗意識のため、他にもこの競技で名を上げようとする者達……などという理由ではなかった。
この真剣っぷり、原因は体育祭が始まる前に百代が落とした爆弾発言によるものだった。
『ユウ〜、一種目でも私に勝てたら、夜のビーチで気持ちいいことしてやるぞ〜❤︎』
全校生徒に走る衝撃。
水城ユウを中心に集まる嫉妬の視線。
スリングショットを着けた百代の美貌。
肉欲に飢えた男子生徒と、百代ファンの女子生徒は声にならない叫びを上げた。凄まじいカオスが生まれる中、そこから一人の生徒が大きく手を挙げた。
『モモ先輩!それは他の生徒にも適応されますか⁉︎俺達にもワンチャンありますかぁ⁉︎』
そう問うたのは島津岳人。
目はガンギマリになっており、鼻の下は伸びきっていた。頭の中は完全にピンク一色。隠す気など毛頭ない性欲を剥き出しにし、百代の返答を待つ。
対して、彼女の答えは……
『ま、構わないぞ。勝てるもんならな』
それがいけなかった。あまりにも軽い了承によって百代の身体目当ての生徒は燃え上がり、ユウは頭を抱えた。
競技とはいえ、百代に勝利するのは容易ではないというのに、ここへきて他の生徒達がやる気を出してしまっている。
勝率は低くなる一方だ。
(ざけやがって……こうなったらヤケクソだ!)
「始メ!」
「「「「「うお゛おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお‼︎‼︎‼︎」」」」」
雄叫びを上げて全力疾走で駆ける獣達。
中には百代ファンの女子まで混ざっている。
足が砂に取られても、貝殻に突き刺さっても関係ない。必死の形相で旗を……その先に待つ、気持ちいいを手に入れるのだ。
先頭に躍り出たのは二人、川神百代と水城ユウだ。
やはりというべきかこの二人、走りにくい砂浜でもまるで問題なく、凄まじいスピードを見せて拮抗している。
互いに譲れないもののために、途轍もなくくだらない目的のために、旗へ手を伸ばした。
1位は……
「とったどー!」
川神百代だった。
「くそぁッッッ‼︎」
2位の旗を取ったものの、その場に拳を叩き込むユウ。その一撃によって、砂浜の中心で砂柱が打ち上がった。
そして次々と旗が取られていく。全員が勝つ気で挑んだため、悔しそうに膝をついている。立っているのは、唯一の勝者のみ。
「ちぐじょ〜!負けちまったぜ……」
「キャップが足の速さで負けるなんてね……」
選手達が、敗北の悔しさに涙を流しながら陣営に帰っていく。百代に思いを寄せている風間翔一も、自慢の足の速さで挑んだが結果は3位。
競技としては大健闘なのだが、本人は心の底から悔しそうだ。己のアイデンティティでさえも敵わなかったのだ、涙もでるというもの。
そして、他の男子達は先ほどの百代の姿に激しく興奮していた。
「にしたって見たかよ、あのモモ先輩の胸⁉︎バルンバルンに揺れてたなぁおい‼︎」
「ちくしょぉ〜!俺のカメラが壊されてなけりゃ〜‼︎激写しまくりだったのによぉ〜‼︎」
「こうなったら仕方ねぇヨンパチ!脳内にあの姿をインプットするしかねぇ!」
「う、ちょっとトイレ行ってくる……」
「早えよ‼︎」
女子はその姿に呆れ返っている。
「モモ先輩のおかげで、男子達はやる気出してるね……不純ではあるけど」
「まあな、俺も本気で勝ちに行くし」
「ああ〜ん、勝利に飢えた大和も素敵❤︎……なんだけど、モモ先輩目当てなのが不満……」
京の好意を軽く流しながら、直江大和は魂を燃やしていた。おそらく、生涯で最も燃えているのではないだろうか。
岳人の下品さが上手い方へ向いてくれた。
勝利すれば、誰にでも百代と触れ合えるチャンスがある。それは普段、デートに誘おうにも軽く受け流される毎日を送っている大和にとっても絶好の機会だった。
もちろん、勝つのは容易ではない。だが体育祭の競技は様々な分野の生徒が活躍できるよう種目がある。体力メインから、知力メインまで。
軍師大和、川神大戦を大勝利に導いたこの頭脳を持ってして、必ずや川神百代を落として見せると気合いを入れる。
そのためには、ある一つの疑問を解消しなければならない。
「大和?」
一人、大和は3年S組の陣営に向かう。
そこには、悔しそうに腰を下ろしている水城ユウの姿があった。あの競技を見て、彼はある違和感を感じていたのだ。
「ユウ先輩、ちょっといいですか?」
「?、どうした直江」
「あのビーチフラッグ……全力で姉さんに勝とうとしてましたよね?」
「そりゃまぁ……競技だし……」
「それだけですか?それにしては必死でしたよね?……もしかして、姉さん目当てじゃないんですか?」
そう、違和感はこれだ。明らかにこの男は百代に勝とうとしていた。それは体育祭で競技だから、という理由とは到底思えないほどの気合い。もっと別な、必死にさせる個人的な問題を抱えているかのような……そんな感じがした。
「言ったろ?俺はあいつに興味ない。ただ……まぁ、本気にならざるをえないのは事実だ」
「理由は?」
「それは言えねぇ」
「またそれですか。いい加減にしてくださいよ。俺の恋応援してるなら、でしゃばらないでください」
「でしゃばってねーよ。俺には俺の勝たなきゃいけない理由があるんだ」
「はぁ〜〜ッッッ…………」
特大の、それはもう大きなため息を吐く。
いったいなんなのだろうか、この男は。応援してると言いながら、その行動は大和と百代の仲を引き裂こうとしているようにしか見えない。と思ったら、本人は彼女に対して好意は抱いていないという。理由を聞いても、それは言えないと流される。
(上等だよ、公衆の面前で叩き潰してやる……)
勝利を目指す理由が一つできた。
直江大和はもう、水城ユウを敵と見なす。
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その後、水上体育祭は熱狂の波に飲まれた。
不純な目的が渦巻く地獄絵面。その激しさは、これまで行ってきたどの体育祭よりも苛烈を極め、負傷者まで出る始末。
その中で常にトップを走るのは、やはりというべきか川神百代だった。
彼女と互角の強さを持つ水城ユウが。
舎弟であり、知力を尽くす直江大和が。
その他大勢の女に飢えた俗物どもが。
激しい激闘を繰り広げた。
流石の鉄心もドン引きするほどに。
そして昼休み。各々が休息を満喫する中、ユウは一人で木陰に移動していた。食事も取らず、その場で呼吸を荒くしてうずくまっている。
午前の競技はなんとか乗り越えることができた。だが、未だに性欲は収まる気配がない。
競技ごとの空いた時間に行う精神統一で、ギリギリ理性を保てている状態だ。それもいつまで持つかわからない。
早く百代に勝ち、戻してもらわなければ。このままでは、本当に性欲モンスターになって川神学園の女子生徒を犯しかねない。
すると、背後から声が聞こえてきた。
「どうした水城。気分でも悪いのか?」
「あ、問題ありませ……」
声のした方に振り返り、声を失う。
心配して現れたのは、小島梅子。彼女が身につけているのは、紫のビキニだ。普段が生徒指導として厳しい姿を見せる分、露出の多さが際立つ。
百代ほどではないにせよ、梅子の抜群のスタイルを目にして興奮はさらに増していく。
「顔が真っ赤だぞ!大丈夫か⁉︎」
(あ゛ぁぁぁあああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜‼︎‼︎‼︎)
体調不良を察した梅子が心配して生徒に寄り添う。普段とのギャップ、スベスベの肌、大人の色気たっぷりの匂い、それが硬く保っていた理性を狂わせてくる。
犯したい……犯したいッ……犯したいッ‼︎
ちょうどここは木陰で、人目に付きにくい。
今目の前にいる雌を押し倒し、この熱くたぎった肉棒を突き刺してしまいたい……めちゃくちゃに犯してしまいたい……そんな欲求をなんとか抑え込む。
「はぁ゛ッ!……はぁ゛ッ!……はぁ゛ッ!……な゛、なんどか……大丈夫……でずッ!」
「大丈夫じゃないだろう……」
「いえ、問題ありません。ご心配おかけしてどうも……あ、それと水着似合ってますよ。素敵です」
「ッ⁉︎……そ、そうか」
頬を染め、安心したような表情で頷く梅子。
なんとか説得して、最悪の展開は免れた。今ほど、精神修行の成果に感謝したことはない。
後は午後の部だ。ここで百代に勝たなければ、もう耐えられそうにない。しかも敵は彼女だけではなく、欲に飢えた雄達。次の競技も激戦になるに違いない。
それだけではなかった。不幸なことに、水城ユウに想いを寄せる女達もいることで、
「ユウ先輩、あの……似合っていますか?」
黛由紀江。ユウにアプローチするため、控えめな後輩が恥ずかしながらも大胆に見せつける。
「水城ユウ。体調不良だと聞きましたが……武道家たる者、身体の管理はちゃんとしなさい」
マルギッテ・エーベルバッハ。軍人である彼女は堂々としており、迷彩柄のビキニを着用している。
「水城くん⁉︎あの、どうかなこの水着……?」
矢場弓子。露出度は低めだが、頑張って冒険した感じが出ており、その姿が愛くるしい。
と、魅力的な美女、美少女の女体を見せつけられて、我慢の限界を迎えていた。
(ウギィゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛‼︎や、やばいぃぃぃいいいい‼︎‼︎‼︎)
ヤリたいッヤリたいッヤリたいッヤリたいッ!
ヤリたいッヤリたいッヤリたいッヤリたいッ!
ヤリたいッヤリたいッヤリたいッヤリたいッ!
ヤリたいッヤリたいッヤリたいッヤリたいッ!
ヤリたいッヤリたいッヤリたいッヤリたいッ!
「ユウ先輩⁉︎どうかしましたか⁉︎」
「学長!どうやら、水城ユウは体調不良のようで……」
「ふむ、これはいかんのう。午後の部は棄権して、テントに休ませるのじゃ」
「ま、まっで……俺……まだ……やれ……」
「そんな状態でやらせるわけにはいかんじゃろうて……ほれ!」
「あ゛ッ⁉︎」
首筋に落とされた鉄心の当て身によって、意識が遠のいていく。これまでなんとか理性を保てていたのに、ここへ来て気を失ってしまえばもう……
(待て待て待て待て気を失うな俺!ここで気絶したらマジでタガがはず……れ……て……)
「ってなわけで、水城ユウは午後の部は棄権するぞい」
「おい、水城先輩が消えたぞ!」
「これチャンスが巡ってきたんじゃないか⁉︎」
一番の強敵の棄権。それは、諦めかけていた男達の心を再び燃え上がらせる朗報だった。
水城ユウがいないだけで、勝率はグンと伸びる。後は一種目でも川神百代に勝てばいい。直江大和も、運が自分に巡ってきたのだとガッツポーズをした。
その後も続いていく水上体育祭。
ユウがいなくなったことにより……だからこそ、選手達のやる気は午前よりもヒートアップしていく。
気づけば、競技は百代対全校生徒のような形になり、敵対陣営であっても手を取り合うという奇妙な友情が生まれていた。
百代も本気で自分に勝つ気で挑んでくる相手に、獰猛な笑みを浮かべて迎え打つ。普段、どうせ負けるからと戦いの意志を見せない者達がこうして挑んでくる、それだけでも戦闘欲求は満たされていった。
やがて全ての競技が終わる。
結果は予想通りというべきか、百代の圧勝。
力の限りを尽くして立ち向かった性欲の選手達は、全てを出し切り真っ白になっている。全校生徒という屍の山を作り上げ、最強という存在を改めて思い知らされた。
そして、そんな彼女に一人で立ち向かい、互角に戦り合える水城ユウという存在の大きさも。
「これにて、水上体育祭はお開きとする!」
鉄心の号令によって、体育祭は終わった。
各々の生徒達が、水着から制服に着替えて夕日が照らす浜辺を背に帰路へ歩く。
「いや〜、終わった終わった」
「今思えば……俺達、めちゃくちゃ恥ずかしいことしてたな……」
「言うな!泣きたくなる!」
「今さらになって羞恥心が込み上げてきた……」
「川神百代先輩にタイマンで互角に戦えるんだもの……やっぱり、水城先輩凄いな〜……」
「そういえば、あの人結局最後まで復帰しなかったわね」
「あの人、もう帰ったらしいわよ?なんでも、テントに呼びに行ったらいなかったんだって」
性欲の獣が、解き放たれた。
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「は?ユウが消えた?」
「多分、もう帰ったんだろうネ」
浜辺に休憩用として設置されたテント前で、私は素っ頓狂な声を上げた。
今回の水上体育祭で、あらゆる競技で勝利を収めた。勝利の美酒を味わい、次は勝利の快感を味わうために、いざテントで眠るユウのもとに突撃しようとした。
これだけ熟成したんだ。あいつの肉棒は、それはもう凄まじいことになっているに違いない。想像しただけで、高揚感が胸の中を満たして軽くイッた。
しかし、ユウいなかった。
テントに訪れたら既に師範代が片付けを始めていて、あいつの姿は影も形もなかった。
ふざけんな、なんて生殺しだ。この日のために、セックスしたい欲求を押し殺して渾身の水着さえ選んだっていうのに。
既に、学園生徒と風間ファミリーは帰路についているころだ。浜辺でただ一人取り残された私は、虚しく夕日に照らされるのだった。
「こんなんなら、普通にあいつとセックスすればよかった……」
スリングショットの紐を、ピンと指で伸ばす。
海という環境であろうと、明らかに痴女と言われるであろう刺激的な姿。私の美貌とベストマッチし、どれだけの男を虜にしたか。
本当ならこんな姿、ユウだけにしか見せたくなかったのに……。今ごろ、男達は帰って私をおかずにシコってるに違いない。
「帰るか……」
こうなったら川神院に戻って、またいつも通りのユウとの燃え上がるセックスに興じよう……そう決めて、制服に着替えようとした……その時だ。
———川神流・龍封穴
(…………っ⁇)
いきなり、衝撃とともに背中に熱を感じた。周囲に張り巡らせたセンサーさえも引っかからず、その襲撃者の攻撃が私の身体を貫く。
駆け巡る他者からの気が、筋肉を強制的に緩やかにして力を殺す。ガクッと膝から崩れ落ちる。体育祭での疲労によるものじゃない、さっきまで体力は有り余っていたほどだ。
この背中からくる衝撃、私は身をもって覚えがあった。あれは昔、あまりにも聞き分けがなかった私をお仕置きするため、ジジイがその力を封じ込めた技……龍封穴だ。
相手の背後に回り込み、力を封じる川神流の大技。それを使えるのは私が知る限りではジジイの他に、師範代のルー、そして……
「ュ、ウ……」
振り向くと、そこには探し求めていた男の姿があった。テントから出て身を隠し、ずっと私がここへくるのを隠れて待っていたようだ。
ユウの姿を見た瞬間、股がジュッ……と濡れた。心臓が早鐘を打ち始め、ドッドッドッドッと鼓動を強く感じられるようになる。
技の効果なのか、それとも発情によるものなのか喉が渇いてきた。目の奥が熱い。そして釣られるように、全身がくまなく火照り始める。
「ふぅ゛ーッ……ふぅ゛ーッ……」
「ユウ、お前……意識あるか?……」
目が怖い。
私を見るユウの目は焦点が定まっていなくて、ダラダラと涎を垂らしている。それを拭うことすらせず、真っ赤に充血した目がギラギラと輝いていた。
水城ユウは、完全に壊れていた。
溢れ出る性欲を我慢できなくなって、セクシーな水着を着た私を激しく犯す……それが、私が描いた筋書きだ。
今まさに望んだ状況になっているんだが、なにか様子がおかしい。まるで発情して壊れたケダモノだ……なんてレベルじゃないと本能的に感じ取る。もしかしたら、なにかまずいものを解き放ってしまったんじゃないか?
そう思っていると、グイッ!と強引な力で腕を掴まれて引き寄せられた。封印のせいで腰に力が入らない、されるがままでその獣のようにギラついた瞳と目が合わさる。
「ナ……ォン……ナァ……‼︎」
「おい、お前……私のこと気づいてないのか⁉︎」
その声は言葉と言うには、あまりにも呂律が回っていない。息も荒い、涎を垂らしながら吠える様は本当の獣みたいだ。
興奮し、私を犯すことしか頭にない様子。精悍な、イケメンと呼ばれるのに十分整った顔つきが性欲で台無しになっている。
周囲には誰もいないとはいえ、猛然と海パンを脱ぎ捨てると、ギンギンに勃起した男根がぶるんッ!と天を突いてまろび出た。
「っ……!」
それを見せつけられて、目をギョッとさせる。
目の前に晒し出されたそれは、いつも見ていたイチモツよりも、さらに大きく太くなっていた。
ビンっと重力に負けず上を向くその威容は微動だにしない。長さは三十センチ近くあるだろうか。私の腕以上ある太さを併せ持つそれは、キノコの傘のように膨らんだ先端の下、幹の表面にはいくつもの血管が浮いていた。
これが限界まで熟成した水城ユウの肉棒。もはやそれは、女を孕ませるために作り出された化け物だ。極悪な魔羅を眼に焼き付け、生唾を呑み込む。
(これを、今から……私に……?)
元はと言えば私が原因とはいえ、もわっと饐えた臭いが脳を麻痺させる。鼻を突く臭いと見た目のグロテスクさに、頭に恐怖が漏れ出して忌避感に襲われた。
だが同時にそれは、妙に身体の内側、特に下腹部をざわつかせるものだった。ひとりでに湧き出した生唾を呑み込むと、動揺で動けないのに焦れたのか、ユウの両手が私の頭を鷲掴みにした。
その瞬間、見上げる私の顔を股間の角度に持っていき、
「ウ゛……オ゛オオォォッッ‼︎」
「———んむぅッッッ⁉︎」
まるで、遠吠えのような雄叫びと同時に、ユウが無理矢理ちんぽを口の中に捩じ込んできた。
ズリュリと、一瞬で喉奥にまで叩き込まれた。私の意思なんて関係ない。ただ穴があるから使う、それほどに乱暴で力づくだ。この気が狂いそうになる欲情を発散するために、道具のように私を使うつもりだ。
ミチミチと頬が裂けそうになるほどの痛みが走り、顎も外れかけた。あまりの息苦しさに反射的に口から抜こうと抵抗するが、ガッシリと頭を掴まれ逃げることもできない。
ユウは勢いのまま、腰を振い出す。
「ン゛ッ、ぐぅ……‼︎」
やばいッ……言葉も出せない。おまけに雄叫びに竦んで抵抗もできない。ねじ込まれたことによる喉の苦しさすら気にする間もないほどに、雄はさらに腰を動かす。
私の頭部を鷲掴みにした体勢で、さらにちんぽを突っ込んだ。喉に肉棒がぐりゅんっと押し込まれ、えぐられ吐き気にえずく。それをよそに、歯を剥いた口の端からだらだらよだれまで零すユウは、フゥーッ、フゥーッと興奮を抑えられずにいる。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛‼︎オンナァ‼︎犯スゥ!」
「おゲ……ッ⁉︎んぐッ⁉︎んぎゅぅぅッッッ‼︎」
ごりゅッ、ぐりゅッ口内と喉を抉りながら口まんことして使われてしまっている。
べちんっと肌が肌を打つ。私の鼻には陰毛が、顎には金玉が叩きつけられる。屈辱感と、煮凝りのような性臭の塊が脳を殴りつけ、ゾクゾク震える背筋が軽い潮吹きとなって砂浜を濡らす。
だがユウは意にも介さず続ける。浜辺にはただひたすらに水音と、やつの雄叫びと、私の唸り声のみが響いていた。
じゅる、ばちゅッばちゅッ!
ぢゅずズズズるッ……!ばちゅんッ!
私に対する遠慮も配慮も何もない、完全な道具扱いのピストン。息苦しさと嘔吐感は増すばかりで、両目からはボロボロと大粒の涙が目尻を伝っていく。
(待て……ちょ、これは……まずい……⁉︎)
完全に予想外だった……これこそ私が求めていた行為に他ならないんだが、明らかに度を超えている。呼吸ができず、このままじゃ肉棒に殺されるという最低の死に方が頭の中をよぎる。
(し、死ぬ……!ユウのちんぽに殺される……ッ!)
段々と、目の前で前後する陰毛すら霞んできた。ガニ股の恰好で抑えつけられている両脚にも、だらんと項垂れる両腕にも、全く力を入れることなくされるがままになっていた。
(死ん……ィ———)
そうして命までもを犯され続け、いよいよ意識が落ちる。酸欠でぼーっとする上、快楽と雄の芳香に晒され続けた脳が白く焼き切れた。
その寸前、代わりに白い汚濁が爆発した。
ドブリュウウウウウウウウウウ‼︎‼︎‼︎
「ん゛ん゛ん゛ンンッ⁉︎ンゔぅ〜〜〜〜ッッッ⁉︎」
津波の如き精液が胃に直接注がれた。
中出しの快感に浸るユウの呻き声が聞こえてくる。どぷっ、どぽっと、重い塊が吐き出されていく。その精液を送り出すため跳ねる肉棒が内から私の喉を動かし、胸の谷間辺りまで突き刺さる膨れたサイズを誇示している。
「お゛……お゛……お゛〜……」
溺れる……息が……ザーメンで、死ぬ……。
約五分、ようやく射精が終わる。いつものセックスよりさらに中出しの量は多く、そして長い。
射精が落ち着いて、ようやくユウが肉棒を引き抜こうとする。腰が持ち上がり、ずりゅりゅりゅりゅっ…と、食道にへばりついたえずき汁を掻き出しながら外に出て来る。隙間なく埋められていた故に、引き抜く度に私の喉は肉棒をきつく抱きしめ離さない。
ユウは今度は逃がさないための把捉を、ちんぽを抜くための方に変えて無理矢理引き抜いた。やがてぶぼっと鳴る空気と一緒に亀頭を解放し、私の身体は砂浜の上に落下した。
「がふッ⁉︎……お゛ほッ……ぇほッッッ……」
よ、ようやくぶりに気道を確保できた。だが咳き込み、胸を大きく上下させる身体に反し、やはり思考は白く消えたままだ。
横倒しになった顔の口元からは、力なく横たわる舌とザーメンが溢れ、眼は虚空を見つめて虚ろだ。ただうっすらと、身体に残る苦痛とほんの少しの快感の残滓が滲ませる程度。
そんな呆然自失な状態の私だが、そんなことなど見えもしていないユウは、えもいわれぬ芳香を放つ己の肉棒を、すでに膨らませていた。
まだ足りない……爆発しそうな欲求に苦しみ、全てを出さなければ破裂してしまいそうだ。
「フッ、フゥ゛!くる……しぃ……雌ゥッ‼︎犯す!」
獣はまだ、満足しない。
倒れる雌に涎を垂らしながら、手を伸ばした。
「姉さん……どこだ?」
直江大和は一人、誰もいなくなった砂浜で百代を探す。水着を身に付けた、美しき天女の如き彼女の姿が忘れられない。
あの美貌を絶対に自分のものに。
「ここは海……口説くのに絶好の場所だ。水城ユウなんかに、姉さんは絶対に渡さねぇ!」
これまで散々好き勝手にやってきたからね
武神よ、己の行いを後悔するがいい
※IFルート読みたいですか?
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読みたいけど、別投稿にしてほしい