アンドロイドでも性行為は行えるのか。1人の人間が疑問を投げかけた。それに対しある先生はこう回答した。
「"アンドロイドなら中に出し放題じゃん!"」
そう言い残して彼は牢屋に放り込まれた。また、ある淑女はこう答えた。
「アンドロイドであっても生徒は生徒。平等に味見……いえ、愛してあげないといけませんよね?」
淑女も危険人物として牢屋に放り込まれた。残った大人の3人は討論を始め、結論は『アンドロイドである以上性行為ではなくあくまで性処理の道具として使われるだけで終わり』という結論になった。
そもそも何故このような議論をしているのか。それは数日前に遡る。
「聞いてください!アリスはケイと百合と呼ばれる行為をしました!」
「ゴフッ!ゲホッ!」
蒸せるホシノ、気まずそうに顔を逸らすケイ。朝からこの部屋は混沌としている。
「……ごめん、もう1回言ってもらっていいかな」
「アリスはケイと百合と呼ばれる行為を……」
「聞き間違いじゃなかった!!」
「この本を参考に実行したのですが描かれているような感覚に陥る事はなく大した効果は得られませんでした」
「何でそんな冷静に解説できるの?というかそんな本何処から持ってきたの?」
「シャーレを探索していたら見つけました!」
……ああ、とため息をつくホシノ。しかし彼女も百合については単語として知っているだけで教えられる程の知識はない。
「(ヒナに聞くのも気まずいし……どうしよう)」
とりあえずその場を丸く収めて先生に相談してみたところ冒頭の問いに戻る訳だが……
「感情を込めてみるとかどうでしょうか?例えばお互いに好きと伝え合いながら行為を行うとか」
「!分かりました!ケイに伝えて今夜も百合をやってみます!」
解決したのかは分からないがアリスは元気よく駆け出して行った。
ーーー
「……というわけでアリスはケイに囁きながら百合を行います」
「その程度で変わるのでしょうか……まあいいですけど」
お互いに準備は万全。前にやった時のように裸で抱き合うがやはり何も感じない。
「(やはりアンドロイドは性行為に適していないのでは……)」
「ケイ、好きですよ」
「っ!?」
ただ一言そう言われただけなのに一気に身体が熱くなる。オーバーヒートしてしまいそうになる程の熱が循環している。
「アリス、私も好きですよ」
自然とその言葉が口から発せられた。……こんな単純な事だったのだ。日頃の想いを、愛を伝える。それだけでアンドロイドであろうとも行為は出来るのだ。
「……なんかいい感じに終わらせようとしてるけどさ。仮とはいえ娘同士が百合行為をしてるのは複雑な気分なんだけど」
「まあ……その気持ちは分からなくもないです。ただ彼女達が幸せならそれでいいのではないでしょうか」
「……先生もなんだかんだで親バカだよね」
「……あれ、行為の時間短くないですか?」
「ごめんホシノちゃん、私に百合は早すぎた。でも待たせすぎるのはダメかなって」
「ああ……」