※この作品はR-18です。

受難少年   作:微熱@

3 / 6
ようやく訪れたシンジの睡眠という安息は、酔って帰って来たミサトによって中断されてしまう。


受難少年(3)

 心地よい眠りの中にいたシンジは、何かが倒れた物音で意識を覚醒させられた。

 入浴の後、レイ、それにアスカとの思いがけない体験で身も心も疲労していたシンジは――寝つきの悪い彼にしては珍しく――ベッドに入るとすぐに眠りに落ちていた。

 首を巡らせて目覚まし時計を見ると、時刻は午前二時。むろん寝足りない。

 物音の正体は、酔って帰ってきたミサトが玄関で力尽きたのだろうと見当がついた。

 このまま、もう一度寝入ってしまいたい誘惑に駆られたが――

 

「シンちゃ~ん、アスカぁ~、いま帰ったわよ~」

 

 玄関から呻き声のような呼び声が聞こえてきて、シンジは仕方なくベッドから身を起こした。

 ミサトの声でアスカが起きるようなことがあれば、間違いなくアスカはキレるだろう。そうなる前にミサトを部屋まで連れて行かなければならない。

 目を擦りながら玄関に着くと、案の定うつ伏せの状態でミサトが倒れている。

 

「ミサトさん……」

 

 保護者のだらしの無い姿に、言葉を失っていると、

 

「シンちゃん、ただいま~♪」

 

 ミサトは顔だけを上げて笑顔を作ったが、瞳は半開きで焦点が定まっていないように見える。顔も赤く相当酔っているようだ。

 

「加持さんと飲んでたんですか?」

 

 何気なく訊く。

 と、急にミサトの表情が不機嫌に変わり、子供のように唇を尖らせた。

 

「しんないわよ! あんなぶぁか」

 

 けっ、と唾を吐き捨てる真似さえする。どうやら自棄酒だったらしい。

 

「と、とにかく、こんな所で寝たら風邪ひきますよ。ほら、立ってください」

 

 シンジはミサトに肩を貸して立ち上がらせた。

 

「優しいのね……シンちゃん」

 

 酔ったミサトの顔は万華鏡の様に変わり、今度は瞳を潤ませる。

 

「そんな、別に……」

 

 ミサトの媚態を間近で見上げて、シンジは胸をどぎまぎさせた。アルコールの匂いも今は不思議と不快ではない。

 

「ううん、こんな風に私に優しくしてくれるのはシンちゃんだけよ。あ~あ、乗り換えちゃおうかなぁ」

 

 熱っぽい視線でミサトに見つめられ、シンジは顔を逸らした。冗談だと分かっていても顔が赤くなる。

 シンジはミサトの方をなるべく見ないようにしながら、苦労して彼女の部屋にたどり着いた。

 

「さぁ、ミサトさん。ベッドに寝てください」

 

 シンジはミサトを寝台に下ろそうとした。

 

「えっ、うわぁ」

 

 が、ミサトの腕が首に絡みついて、抱き寄せられるようにして一緒にベットに倒れ込んでしまう。

 柔らかな感触がシンジの顔面を刺激する。

 シンジはミサトの胸に顔を埋めていた。

 

「ご、ごめんなさい!」

 

 慌てて飛び退く。と、ミサトはシンジを見て、にやにやと笑みを浮かべている。

 ミサトの視線の的である自身の下半身に目をやると、性器が柔らかいパジャマの生地を押し上げている。

 

「男の子だもんねぇ、シンジ君も」

 

 シンジが狼狽していると、

 

「よーし、ここはひとつ可愛いシンちゃんのために、私が一肌脱いであげようかしら」

 

 威勢の良い声と共に、ミサトが上半身の衣服を脱ぎ捨てる。ブラも躊躇い無く外し、その双丘を露にした。

 レイやアスカとは違う、成熟した女性の乳房にシンジの目は釘付けになった。

 その隙を衝かれて、

 

「ほらぁ、こっちに来る」

「えっ――!」

 

 ミサトに強い力で腕を引かれ、再び抱き寄せられてしまう。さらに、

 

「そんなに窮屈にさせてたら、可哀相よ」

 

 パジャマも下着ごと、ミサトに手早くずり落とされた。驚くような早業で、気が付いたときにはシンジはミサトに対面で抱っこされるような格好になっていた。

 

「あら、シンちゃんたら意外と立派。前に見たときは、可愛いおちんちんだと思ったけど。膨張率がすごいのね、きっと」

「ミ、ミサトさん……」

 

 ミサトが言っている〝前〟とは、初めてこのマンションに来た日にペンペンに驚いて浴室から裸で出てしまった時のことなのだろうが、それよりはるかに至近でじっくりと観察され、シンジは頬を染めた。

 

「さあ、どうやってスッキリさせて欲しいのかな? お口がいい?」

 

 ミサトの舌が、舐めずりするように艶かしく動いた。が、シンジの意識は別の場所に向いている。

 

「そ・れ・と・も」

 

 愉快そうな笑みを浮かべ、ミサトが後を続ける。

 

「さっきからずーっと見てる、この胸かしら?」

 

 ミサトは、自身の豊満な双丘を両手で持ち上げて揉んで見せた。

 

「ご、ごめんなさい」

 

 胸を凝視していたことを見透かされ、シンジは反射的に謝った。

 

「いいのよ。シンジ君くらいの年頃の男の子だったら、当ったり前だもんね」

「ミサトさん……」

「私も、こんなにまじまじと見られるなんて久振りで嬉しいし。だから、たっぷりサービスしちゃうわよ」

 

 言って、ミサトはシンジの性器を胸で挟み込んだ。

 

「あぁっ」

 

 初めて味わう感触に、シンジは堪らず声を漏らした。

 

「どう、気持ち良いでしょ?」

 

 ミサトは、性器を咥えた胸を波打たせて刺激を与えてくる。確かに、何とも言えず気持ち良い。柔らかな刺激そのもの以上に、形を変える乳房の中に陰茎が見え隠れする淫靡な光景が脳を興奮させていた。

 

「ミ、ミサトさん。やめ……やめてください……こんなことして、アスカが起きて来たら……」

 

 快楽に抗って、シンジは告げた。もし万一、この現場をアスカに目撃されるようなことになったら――

 

(これ以上、ややっこしいことにはなりたくないよ……)

 

「いいじゃない。その時はアスカも交じれば」

 

 シンジの心配を余所に、冗談めかして言う。

 

「て、アスカには、まだちょっと早いか」

 

 ふふ、とミサトは気楽に笑った。

 ミサトは知らないが、シンジはほんの数時間前にアスカと肌を合わせていた。

 

(ミサトさんが知ったら、なんて思うのかな?)

 

 そんな疑問が浮かんだ。一応は保護者なのだから、やはり怒るだろうか。しかし目の前の光景は、それと矛盾する気がする。

 と、胸の動きが一瞬止まり、

 

「駄目よ、シンちゃん。ことの最中に他の子のことなんか考えちゃ」

「えっ、そんなこと、考えてませんよ……」

 

 否定はしたものの動揺は隠せない。酔っているはずのミサトに、なぜこうも考えを読まれてしまうのだろう。

 

(女の人なのにネルフで作戦部長をしてるくらいなんだから、きっと洞察力とかもすごいだろうな)

 

 シンジは、そんなやや前時代的なことを思った。

 

「それとも、ほんとは私の胸じゃ気持ち良くない?」

「そ、そんなこと無いです。その……すごく、気持ち良いです……」

 

 ミサトが急に目を伏せ今にも泣き出しそうな声を出したので、シンジは慌てて弁解した。と、

 

「ありがと。じゃあ、我慢なんかしないで、早くスッキリしちゃいなさい」

 

 視線を上げたミサトの顔は満面の笑みで、担がれたのだと分かるが、それを非難する余裕はシンジには無かった。

 ミサトの胸の動きが早く、同時に激しくなり、シンジの快感を押し上げる。性器への刺激のツボを抑えた動きで、性経験の浅いシンジにはもはや抵抗することはできない。

 

「ふぁあぁぁぁっ、ミサトさん、出ちゃう、出ちゃいます。離して――」

 

 シンジは、せっぱ詰まった声を上げた。が、ミサトは性器を離すどころか、ますます胸の動きを強くさせる。

 

「いいわよ、このまま出しなさい」

「そんな駄目……あっ、あぁぁ、うぅっ」

 

 理性で築いていた最後の壁もあっけなく瓦解し、ミサトの顔面に目掛けて精液が勢いよく放たれる。

 ミサトは最後の一滴まで搾りつくように、胸でシンジの性器を圧迫した。結果、ミサトの顔はたっぷりと精液に塗れた。

 

「ふふっ、たくさん出したわね。若いだけあって、すごく濃いし。これですっきりしたかしら?」

 

 口の周りに付いた精液を舌で舐め取りながら、ミサトが訊いてくる。

 シンジは脱力して、背後に倒れていた。また自分が汚れてしまったような感覚に襲われる。自分は酷く好き物で、このまま快楽の虜になってしうのではないかと不安になる。

 ふと静かになったミサトが気になり起き上がると、

 

「ミ、ミサトさん?」

 

 驚いたことに、彼女は寝息を立て始めていた。精液を顔に張り付かせたままで。

 

「ミサトさん、そんな顔のままで、寝ないでくださいよ」

 

 シンジは必死にミサトの肩を揺らしたが、まったく起きる気配がない。

 幸せそうな寝顔のミサトの前で、シンジは泣きたい気分になった。

 朝、その顔のまま平然と起きて来たミサトがアスカと対面する場面を想像して、さらに鬱になる。

 

 結局シンジは、タオルでミサトの顔から精液を丁寧に拭き取ってから、ようやく再び眠りにつくことができたのだ

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