速水奏ちゃんがメスガキ(?)を卒業したようです 作:ふりーじ屋/家庭内禁書
※あらすじ
第四話のパイズリ部分からの分岐です。もみやでへの乳首責め、あとキスハメが多めです。
Bésame,Bésame mucho(キスして、たくさんキスして)
Como si fuera esta noche La última vez(まるで今夜が最後であるかのように)
――Consuelo Velázquez「Bésame mucho」(コンスエロ・ヴェラスケス「ベサメ・ムーチョ」)
※
不意に、パイズリもフェラチオも止まった。ペニスがいきなり空気の中に戻されて、足を踏み外して落下したような喪失感が彼に湧いてきた。興奮が空回りして、奏に触れられてもいないのにぜぇぜぇとあえいでいた。必死で呼吸を整えているあいだ、勃起しっぱなしのペニスがゆらゆら動いた。
「ぅ、あ……は、ぁ……」
「お背中、さすりましょうか」
「……速水」
「さすってあげましょうか」
「朝には帰れよ」
「……そうですね。あさっての朝には帰ります」
「こら、待て、ちょっと」
「あしたもずっと付きあってもらいますから」
そう言いつつ、奏がパイズリを再開する。
「うぉ……!? お、おいっ、いま、きょうはここまでって流れだったろっ」
「おっきくしたままだと、寝つきが悪くなりそうなので……えい、えいっ」
「あ、ぐっ……! 余計な世話の焼き豆腐って……お前、遊んで……く、ぁ……!」
奏は左右の乳房を代わる代わるペニスに押しつけてこねくりまわす。今夜のセックスを始める前と同じく、へりくつでも言っておけば彼が要求をのんでくれる、と信じきっているらしい。
彼は好き勝手されるのが口惜しいものの、それ以上に、体が為すに任せてしまう。射精寸前のペニスが気持ちよくて受け入れてしまう。奏が与えてくれる次の刺激を求めて、谷間に埋まりながらぐつぐつと熱く震えている。なんとか射精をこらえようとすると、どうしても手足がこわばってしまう。
「あらあら、まだがんばってくださるんですか、先生?」
奏はそんな彼を見てくすくす笑う。彼の辛抱を声であざ笑いながら、乳房をさらにみっちりと押しつける。反応を楽しみながら、乳房のふくらみを上下左右に揺り動かす。パイズリというより、乳房で左右から次々と打ちかかる勢いでペニスを押したおし翻弄する。彼がつい腰を浮かせそうになると、両乳で押さえつけて止めてしまう。
「あ、うっ……は、やみ……あ、うっ、あ、くぁ……!」
奏が彼のペニスをもてあそび、彼はペニスを苛められてもだえながら気持ちよく溺れる。奏が先にそのつもりになって、彼をそのつもりにさせている格好だったのが、だんだんあいまいになっていく。
「ねぇ、出してしまいましょうよ。出るときは、出ちゃうって、聞かせてくださいね?」
乳房の刺激がますます執拗になっていく。奥歯まで噛み締めて必死に耐える彼も、奏からとどめとばかりにぎゅっと左右から乳房を密着させられた瞬間、がまんの限界が来た。
「あ……やぁんっ、聞かせて、って言ったのに……でも、どくんっ、どくん、びゅっ、って……聞こえちゃった気がするわ……」
射精が、奏のあご下や首筋にぶつかって、肌の汗と絡まりながらデコルテに流れ落ちる。彼の体から力が抜けて、奏の胸に押しこまれるように腰と太ももからベッドに沈む。射精を耐えるために握られていた拳が力を失う。
「はぁっ、ぁ、う……あっ……すまん、気持ちよすぎて、どうにも……」
「うふふ、私のせいですか」
「ぅ、おっ……ま、まだ……!」
「出しちゃってすぐだと敏感なんでしたっけ。ゆったりシてあげますよ」
ペニスにかかる巨乳からの圧力が緩やかになる。しかし奏の乳房から逃れられないまま、ずる、ずると緩慢な摩擦がかかって彼をもだえさせる。
乳房を押しつけたまま、奏が彼の耳元へ顔を寄せる。彼が背を丸めていて、さらに奏のかなり大きな乳房でなければ不可能な姿勢である。彼の頬に彼女の吐息が触れる。何を言っているか聞き取れない。しゃべっているふりかもしれない。
「べっとりしちゃいましたね……おっぱいで、おそうじして差し上げますよ」
「おそうじ、って……もとは俺が漏らしたもので……」
「だから、ですって」
「何がだ……ぁ……うぅう……!」
彼の抗弁が、ペニスごと乳房にもみくちゃにされてほぐされていく。奏の汗とよだれ、精液とカウパー腺液が混じってぬめっている。それが水気を失ってべとべとしてくるまで、奏が楽しそうに《おそうじ》を続ける。乳房のボリュームを誇るように、ずる、ずる、と亀頭から竿の根元までめいっぱいストロークを長くする。10往復よりあとは数えるのを止めてしまう。
「う、く……こ、これ以上は……!」
「これ以上は?」
「あしたも、あるんだろ……」
「本当に?」
「……この体たらくの俺じゃあ、説得力がないかもしれんが」
「そうですねぇ」
奏がまた乳房でペニスをぎゅうぎゅうと抱きしめる。谷間から顔を出している亀頭をぺろりとなめる。舌先で鈴口を割り開いてくる。
「う、ぁ……!」
「こっちも、元気があるんだかないんだか、煮えきらない感じです」
「速水が……ぁ、ぅ……」
「私が?」
「……このまま帰して、ひとりぼっちにさせておくと、かえって心配に……ぉおぅっ!?」
「私があまのじゃくだからって、そう言って聞かせればおうちに帰るだろう、って思ってません?」
けっきょくその夜、彼は速水奏とともに文字通りの意味で寝ることとなった。
「家族以外と……って言うと、修学旅行以来か」
「……一瞬、先生の学生時代を思い浮かべてしまいましたよ。引率として、ですね」
「そりゃそうだが、俺だってお前ぐらいの年のころがあったんだぞ……」
奏に何か羽織っておけ、と言った。
そのくせ自分では何か寝巻きをとってこようとしても気力がわかず、そのまま眠りに落ちた。
※
「はうぅ、んぷっ……ちゅっ、ちゅう……んっ……!」
「速水……」
「ちゅぶ……ぷふ、あは……おはようございます」
「おはよう。ずいぶんな朝のごあいさつだな」
「だって、朝から大きくなってて」
「トイレに行きたいんだが。お前も寝汗ぐらいぬぐってこい」
彼は窓の外で冬の空が白んできたころに目を覚ました。起きぬけからペニスをいじっている奏を浴室へ押しこんだ。彼女の口振りからして朝立ちしていたようだが、半信半疑だった。朝立ちしてたとしたら何年ぶりだろう、と一人で苦笑いした。
奏がシャワーを浴びる音を聞きながら、排尿し、ひげを剃り、顔を洗い、歯を磨いた。フェラチオなどという起こされ方の割に爽やかな気分だった。昨夜に脱ぎ捨てられた奏の着衣のシワをのばして畳んだ。セーターのオフホワイトとロープのような模様が、きのうにもまして野暮ったいと思った。
洗っておこうか、と一瞬だけ考えるも断念した。乾くまでに着せておく着替えがなかった。
「帰る気になったら言えよ。送っていくから」
「あさっての朝には帰りますって」
「おい、また一日延びてるぞ」
「うふふ」
すりガラス越しに、肩を浮き沈みさせて笑う奏のシルエットが見えた。
「タオル忘れちゃいました、すみませんが置いてくれますか」
「バスタオルと、あとヘアタオルもいるか」
「あらあら、男の人なのに」
「ヘアケアを気にするお年ごろなもので」
「うふふ」
キッチンに戻って、2分の1斤だけ残っていた8枚切り食パンをオーブンレンジに放りこんだ。
「シャワーいただきましたよ」
「炭水化物がこれしかない。買ってこないと」
「あとでいいじゃないですか」
「あとでいいけど、午後までもつかどうか。成長期だろう?」
湯上がりの奏は、肌に白いバスタオル1枚だけまとっている。布越しにもメリハリのついたシルエットが浮き上がっている。エアリーショートが濡れて白いヘアタオルにくるまっている。どうサバ読んでも実年齢より5歳は年上に見える。
「ほら、水」
「フタ、開けてください。かよわいんで」
「ウソつけ」
「かわいいウソでしょう?」
奏がミネラルウォーターのペットボトルを傾けながらくちびるを緩めた拍子に、口角からちらちらと透明なしずくがこぼれる。あごから鎖骨の下に、丸い乳房に、その深い谷間につるつると落ちていく。肌がしずくをあまりに滑らかに滑らせるおかげで、彼に奏の実年齢を思い出させる。
「ん、ちゅっ」
「お行儀悪いぞ」
「はぁい」
奏の肌が、シャワーを浴びてきたばかりのはずなのに、シャンプーやボディソープとは思えないほど甘ったるい匂いを発散させている。でも本当にシャワーを浴びてきたばかりなんです、しかも熱いのを……とでも言いたげに、肌がほんのり赤らんでいる。
「俺も寝汗を流そうかね。速水の服はあっちに……んっ、は、ゃ……!?」
「なんだか逃げられちゃうみたいで、いやですー」
ペットボトルをテーブルへぞんざいに打ちやって、奏が彼の肩に手を回す。老けこんでいたはずの男の体臭が、目を閉じてさえまぶしい奏の肌に追い散らされてしまう。
キスのあいだに焼けてきたパンの匂いがやってきて、オーブンレンジのタイマーが鳴って、キスのあいだに沈んでいった。
「ちゅっ、ちゅう……んっ、ちゅぶ……ぷふ、あは……」
「……どうしたよ、何か面白いか」
「歯磨きの味、ですね」
「そういえば速水、お前、着替えは持ってきてないのに歯ブラシは持ってきたのかよ」
「おっきくしてくれてますねぇ」
奏は彼を解放すると、ダイニングのイスに座って、バスタオル姿のままテーブルの上に両ひじをつく。腕を組むように前腕を交差させ、その上にバスタオルに包んだ乳房を乗せる。彼の目に、どぷんという擬態語が見える。
「行儀悪いぞ」
「暗くしてください、恥ずかしいから」
「また雨戸閉めろってか」
「ダメですか?」
「言ってみただけだろ」
「はぁい」
娘と同じぐらい行儀が悪くてもボリュームがだいぶ違うものだ、と彼は心中だけでぼやく。奏のポーズに既視感が湧いてくる。すぐ既視感の正体に思い当たる。きのう服を脱がさせる前の奏が、両腕をアンダーバストで組んで背をわずかに屈めて、広々したセーターのネックラインからあふれ出しそうなバストをわざとらしく見せつけていた。
「……そんなに明るいかね」
「明るいですって……」
きのうの寝室もいまのダイニングも、部屋の明かりをつけている。奏に当たるルーメンで言えば大差ないだろう。強いて言えば、奏以外も含めた視界すべてで比べれば、外光のおかげで昨夜より明るい。
「んっ、ふぁぁっ……そ、そこっ、せんせ……んっ、んくっ……!」
バスタオルごしに奏の乳房を撫でながら考える。気分が明るくなりすぎて恥ずかしくなってきたのだろうか。おおざっぱに狙いをつけて乳首あたりをくるくるとなぞる。指先では突起を感じとれないものの、奏がそれらしい嬌声を漏らす。
「いやか?」
「だ、め……だめ、ですーっ」
「はぁ、いやって言え、って言ってるのに」
奏が甘ったるい声を作って聞かせてくると、彼はその瞬間だけ彼女が年相応だと感じてしまう。腕をぎゅっと寄せて谷間を強調されても、かわいらしく思えてくる。なにかの間違いだろう。
乳房とバスタオルの境目をなぞると、奏が息をのむ音が聞こえる。彼女の右乳房と右腋とのあいだに、バスタオルの縁を折り返した結び目がある。ほどいてしまえば、ぺろりと布1枚がはがれて、乳房があらわになってしまう。
「や、ぁ……そんなところ、つつかないで、くださいって」
「寄せてあげてるから、つつきやすくって」
指先を転じる。奏のデコルテと乳房のとのあいだをなぞると、こちこちとした胸骨を感じる。水を注いで飲めそうなほど鎖骨がくぼんで、乳房がゆさゆさと揺れても、胸骨がそのまま、触られるがまま。
乳房の横側をつつく。奏がじれったそうに両肩をもぞもぞ動かし、バスタオルの結び目が緩む。乳房のふくらみとのあいだに隙間ができる。指先を忍び入らせてみる。まるで指先が嗅球になったかのように、甘ったるい匂いが一気に濃く迫ってくる。脳髄の奥まで匂いに浸される。
「んきゅっ、ふぁ……!? んっ……あっ、んふ、っ……」
まだバスタオルをめくっていないが、指先で奏の左の乳首を探り当てる。軽くつねってみる。奏が小さく跳ねて、テーブルの上でひじをずりずりとこする。テーブルがかすかに軋む。奏の不平のように聞こえる。
「じっくり楽しみたい気がするな」
「あまりじらされたら、湯冷めしてしまうかも。温めてください」
「じゃあくしゃみしたらおしまいな」
「くしゃみは生理現象じゃないですか。つい出ちゃうかも」
「つい出ちゃったら湯冷めしてるんだからな?」
さらに乳房へ指を這わせる。奏がバスタオルをめくろうとするのを、彼が止める。バスタオルごしでも、奏の乳房はじゅうぶんに柔らかい。手指の腹が沈みこむ。やはり、直に触れた方が気持ちいいだろう……気持ちよすぎるだろう、とためらう。
バスタオルの上から、乳房の輪郭に沿って円を描くように撫でる。彼の指先が緩慢なまま、奏の呼吸が荒くなる。バスタオルがさらにずれる。
「ん、ダメ、そんな、の……はぅ、んっ、もっと……!」
奏の瞳が潤んでいる。対してあまのじゃくが伝染ったのか、彼はますます指先を緩慢に動かす。彼自身にすらじれったくなってくる。バスタオルに浮き上がってきたらしき乳首をくすぐる。奏が身をよじる。腰までくねらせているのか、イスまで不平を鳴らし始める。結び目がついに解けて乳房があらわになる。
「んっ、んっうぁ……はぅ、んぅっ……!」
言葉が口に上るより先に彼の指が動いて、奏の乳首を捉える。乳頭から乳輪まで、親指、人差し指、中指で囲むようにしごく。ぷっくりと勃起して指先を押し返してくる。
2度、3度、4度。
「えっ、あ……んふ、ひっ、イく、イっちゃ、ん゙ぁっ」
「……そうかぁ?」
「……なんですか先生、意外そうに……だって……起きたときから、ずっとおあずけですよ……?」
乳首をいじめられながら、奏がくちびるをすぼめてふくれっ面で見上げてくる。わざとらしく腰か太ももかというあたりをもぞもぞさせる。またイスが億劫そうにきしきし鳴る。
「ふぅっ、ふぅーっ、んっ、あっ、あっ……!」
彼の手が、奏の両方の乳首をとらえなおす。両手で同時に責めてやる。奏の乳輪が、指先のあいだでむにゃっとひしゃげる。こりこりになった乳首はデリケートな気がして、かりかりと手加減してくすぐる。奏が鼻の穴を広げて息を吸いこむのが、音だけでもわかる。
愛撫を繰り返す。よだれか汗か、奏の肌がぬるぬるしてくる。しっかり乳首をとらえていなければ、という強迫観念さえうっすらきざしてくる。
「ひうっ、ふ、はぁああ……! あっ、あっ、だめ、だめだぇっ、ちく、び、ばっかり……!」
「その格好だと、ひじ打ちもひざ蹴りもかましてやれないだろ」
「はぁっ……いい、から……! んっ、ぁ、はぁ、はぁ……!」
ぬるぬるの体液をすりこむように、彼の指先が奏の乳房を撫で回し、とりわけ乳頭をしつこくしごく。乳頭がまるで水気を吸っているようにますますぱんぱんに張りつめる。
「あぅっ、うくっ、はんぅぅぅっ、うんぅぅぅっ……」
ついに指先が滑って、胸愛撫が途切れる。どこかから、にちゃにちゃと粘ってこもった水音が聞こえる。胸愛撫にすっかり没頭していた彼に、疑問が湧く。奏が秘所を濡らしているのだろうか。しかし自分はこのとおり胸ばかり相手にしている。奏の両手は相変わらず巨乳の下敷きのまま。
ますます奏の甘い匂いが濃くなっている。息をするだけでも酔ってしまうかも、と言おうとして言えない。冗談でも口にしてしまえば本当になってしまう……そんな妄想まで生じている。
「あっ、はっ、はぁっ……また、おあずけ、ですか……?」
また、にちゃにちゃと粘ってこもった水音が聞こえる。
唐突に気づく。
「……汗で濡れてるんだか、なんだか、わからないぐらいだなぁ」
「誰の、せいだと、思ってるんですかぁ」
奏の秘所と太ももが、にじみ出てきた汗や愛液とともにもぞもぞこすれて、にちゃにちゃと粘ってこもった水音を立てていた。
※
「くっ、んふっ、ふ、う……! だいじょうぶ、なんですか……そんな、無理やり抱っこして……?」
彼は当然のように奏の体をかき抱いて、ほんの数十分前に起床した寝室に逆戻りする。
「あっ、ちゅぱっ、むちゅ、んっ、ふぁ……!」
何も言わないまま、ねっとりとこじ開けるように接吻する。奏の頬や舌がこわばるのを感じる。おそらく眉もひそめられている。
接吻を続ける。
くちびるの裏をずりゅずりゅなめられるうちに、奏はかみ合わせを開いて口内を明け渡す。覆いかぶさってくる彼の体を受け止める。こく、こく、とノドまで鳴らす。キスが激しくて時折ずれてしまう。口づけの角度を変えて応える。
「あ、んちゅぅ、んっ……やぁ……んふ、ふっ……」
くちびるが離れると、唾液が糸を引く。奏が笑いながらくちびるをすぼめて見せる。バスタオルがすっかりほどけてベッドの上に広がり、奏の背中に敷かれている。彼が奏の肩にあごを乗せてきて、何事かささやこうとする。何も言われないうちから、奏が笑う吐息を漏らす。
「……朝から飛ばしすぎてしまうかも」
「じらしてみたらどうですか? さっきみたいに」
「無理だな……」
彼がすっかり素肌をさらした乳房を揉んでやると、奏の体が一瞬こわばる。乳房の稜線がむにむにと変わる。
手が秘所に向かう。
「んっ……やだ、まだ、キス……っ」
「わかってるが、それはそれだ」
「もう……」
彼が陰毛の表面をなぞると、指先に粘りつく感触をはっきり感じる。指先を浅く沈める。奏が彼の腕をつかんでくる。
「んゅ、あ、ふ、れろ………ぉ、ほっ、ほっ、はぁ、はっ」
ベッドに押し倒されるがままだった奏が、下から彼のくちびるにかぶりついてくる。舌を伸ばして、くちびるをこじ開けあうのか、舌をしゃぶりあうのか、といった浅くてもがくようなキスを続ける。続けながら、彼の指に膣内へと侵入されて内側を軽く圧される。粘膜のヒダへぬるぬるを伸ばすよう指先を動かされると、膣肉どころか尻や太ももの筋肉まできゅうっとすぼめる。
「くっ、んふっ、う、はぅ……っ、っく……ねぇ、どうして、くれるの……?」
クリトリスの表と裏に指が迫ると、奏のノドが細くよれて、声の周波数が高くなる――ぷちゅ、にぢゃ、にゃ、ずり、ずりゅっ――逆に水音が低くこもる。奏の腰が跳ねて、彼の股間にずるっとぶつかる。彼の勃起が恥丘をぐいぐいとへこませ、挿入をしくじったような格好になる。
奏が笑う。痛いぐらいに充血して乳輪が膨らんで乳首をせり出させた乳房がゆさゆさ揺れる。重力を感じさせつつ、それをものともしないと主張している。
「入れるぞ」
「ふふ、しっかり」
亀頭がぐいっと押しつけられ、奏がゆっくりと息を吸って吐く。彼の指が秘所の割れ目を左右に開き、あらためて愛液まみれのヒダをあらわにする。亀頭があてがわれると、愛液と先走りがぬちゅぬちゅ混ざってキスより控えめな水音を立てる。
彼がゆっくり体重をかける。奏の秘所がこわばる。
「ひ、んっ、うっ、あ、あっ……! んぁっ、ふぁぁぁぁ……!」
奏は、じっとりとあふれ出る汗のような嬌声とともにペニスを迎え入れる。ぐ、ぐっと腰がうねり、背中をアーチ型に反らす。ぷるぷる震える乳房が大きすぎて、彼の目から奏のデコルテがほとんど隠れてしまう。
彼は奏の膝に手をかけて取り押さえ、抜き差しを始まる。にゅちっ、にゅるるっ、ずぶっ、ずじゅっ……とペニスを深くはめこんだまま、亀頭を小刻みに動かして膣壁を責め立てる。
「あっ、あ、ふはっ、ぁっああ……!! ぃ、いいです、すごくっ……もっと、激しく……!」
「今夜まで付きあってくれ、って話だろう……朝から、そんな……く、うぅ……」
奏が両ひざを曲げて、のしかかってくる彼の腰をぱたぱた叩く。挑発しているのか、抵抗しているのか、期待しているのか、すべてごちゃまぜに叩き続ける。彼からうるさそうな顔で見下ろされると、にっこりと愉快そうに笑う。
彼もつい微笑み返してしまう。
「もっと激しく、ねぇ、先生……?」
奏の両手が彼の肩と首筋に伸びて、彼を引き寄せ――彼は腕立て伏せのように、ベッドに手を突いてこらえる。
「ちゅっ、んちゅっ、あ、ふ、あっ」
奏が押しつけられたくちびるをついばむ。むさぼる。ちゅぱちゅぱ吸いつき、舌をねじこむ。どちらがどちらか、舌を絡めあい、唾液をすすりあう。互いの鼻息が荒くなる。口内をくまなく愛撫して、勢いでよだれがこぼれる。彼がベッドを軋ませピストン運動を再開しようとすると、奏は腕を絡めなおす。
「んふっ、んー、んく、はぁおむ……ぅ、ぁ……!」
舌をねろねろとしゃぶりあいながらの抜き差しはさすがにぎこちないが、粘膜や筋肉が甘えて蕩けていく。奏の膣内がきゅっきゅっと締まって、彼が腰をろくに抜き差しできなくなる。
「もっと……むりやり、こじ開けられたいわ」
「わがままだな……」
「私、先生にはいつもそうでしょう?」
「そうかね……そんな気も、しなくもないが……」
奏はくすくす笑い、彼の頭を抱いて乳房に押しつける。彼が身を任せたままでいると、乳房のボリュームと密着感で空気の通り道をすっかりふさがれ、さすがに息苦しくなる。首を振ってどかす。その瞬間を狙っていたかのように、奏が腰を跳ね上げる。ずしんと子宮をぶつけられ、彼が思わずうめく。その瞬間だけまるで雌雄がひっくり返ったような格好になる。奏が瞳孔を揺らしながら目を細める。
「まったく、お前って女は……」
「ひゃ、あ、ぁ……ッ! んあっ、かはっ、う、く……ぅ!!」
こんどは彼が腰を揺する。奏が楽しそうな悲鳴を上げてベッドに沈みこむ。そのまま覆い被さって乳首をつまんでやる。奏がのけぞって乳房がぶるんと大きく揺れる。乳輪がさらにふくらんだように見える。彼の指先でくりくり転がされると、乳首がますますぷりぷりと弾む。
「あっ、んぁっ、っま、せんせ……んぢゅっ、れぅ、ぢゅっ、んぁっ……あ、うっ……!」
キスしながら挿入して乳も愛撫して、というセックスで、彼は自分の手が増えた気分になる。増えた手で奏をもてあそぶままにしている感覚になる。おかしな話、と打ち捨てる。奏の手足でホールドしているぶんを自分の手に数えてしまった錯覚だ、と思いなおす。
そのままキスも愛撫も抜き差しも続ける。
「ほあっ、あ、は、は、はふっ、はあっ」
奏の呼吸が浅く速くなっていく。彼の指先が乳房をつねりあげ、腰骨を押しつけてクリトリスをぐりぐりと押しこむ。声がキスにまみれて、お互いだけに絶叫となって聞こえる。2人の手足や腰が、こわばったり、ゆるんだりを繰り返す。
奏が体をこわばらせて絶頂に達する。ペニスをきつく締めあげ、彼の射精欲を一気に高める。彼に抱きついて離れない。くちびるも離さない。
「っん、ふ、あっ、あぅ、ん、んっ……!」
彼が動きを止める。腕の中で奏が痙攣しつづけていると気づく。再び動きだすのが惜しくなる。上から体を押しつけてると、彼女の胸と腰が波打つようにうねるのを感じる。射精をがまんできているような、とっくにぶちまけてしまっているような、どちらか定かでないほどペニスが脈打っている。熱と硬さが残っていることは感じとれる。
「へぅっ、あううっ、あふっ……うぅぅんっ……!」
「口、開けろよ」
「ね、先生、私、いま……ん、だめ、ぇ……」
「キスしたがりにされちまったもんで」
奏の奥にはめこんだまま、くちびると舌をたっぷりと味わわせる。奏のほうからも彼の舌をなめ回し、吸ってくる。快感に震える手足で、もっと強く、と促す。
奏が彼に強くしがみついて、背に爪を立てる。抜き差しで滑って、しがみつきなおすのを繰り返す。奏がまた達したように、くぐもった声で泣いて、膣内がうねって、ペニスの根元から先端までを搾るように揉みあげる。彼がたまらず、こんどははっきり感じながら精液を吐き出す。痛みと快楽で顔をしかめ、叫んでいるように泣いたり笑ったりする。
「ふぇぷっ、ふぁ、あ、んぷっ……キス、しながらだと、私、本当、に……」
奏はくちびるを放して、涙目で訴える。彼が奏の目尻を拭ってやりながら、腟内をほぐすようにまだ腰を動かす。奏の首や乳房がうなずくように小刻みに揺れる。
もっと続けてと求めているのか、単に反応して体が勝手に動いているのか、彼にはあいまいで、言葉もおぼつかなくて、むしろキスを再開して感じ取ろうとする。唾液をすすり、くちゅくちゅと音をたてながらかき混ぜる。キスしながら、射精したばかりの敏感な亀頭を奏の奥底に擦りつける。時おり息を吸いこみすぎてせきこむ。収まってもすぐにまた苦しくなって、そのくせキスをねだり、ねだられる。彼の腰の動きが、またじりじりと早くなる。
奏が舌とくちびるを甘噛みしてくる。2人とも舌の根っこをくすぐられて唾液があふれ出す。彼の腰が奏の膣内で暴れまわると、膣壁がぎゅうぎゅう締まって彼の腰をがっちりつかむ。奏の腰のうねりもどんどん大きくなる。彼がキスしたまま、うなり声を漏らしながら腰を突き上げる。奏がペニスもくちびるも、四肢も胴もしがみついてむさぼる。
彼がまた果てる。射精とともにうなりも呼吸もしぼり出され、奏に飲みこまれる。その奏も彼にとりついたたま黄色い悲鳴をあげる。膣内がぎゅうっと収縮する。もう射精したのに、何かをこらえるように彼は歯を食いしばる。
「っ……っっうぅー、ふ……ぅ、っ……すごい、ですね、朝から……」
「そういえば、こんな時間にしたことなかったな……」
「それに、まだおっきいままで」
「こんどは速水に任せていいか……腰が心配になってきた」
「それ、きのう後ろから入れてもらうときも聞きましたよ」
奏はくすくす笑いだす。彼がむくれてみせると、彼の頬を両手で包んで引き寄せ、額をごつんとぶつけてくる。
彼は目を閉じる。彼女の手を感じようとする。奏の手のひらの温かさをじっくり味わい、手の甲を撫でる。
続きは無言のうちに対面座位と決まって、彼がベッドのへりにこしかける。
彼の肩に手を置いて、奏はゆっくり腰を落としていく。ずぶずぶと彼のペニスがのみこまれていく。わざとらしく途中で止まる。
「ねぇ、先生……?」
「あぁ、浅いほうの気分だったか……さっきは奥ばっかり」
「ん、んーっ……いいですよ、そういうことで……もう」
奏は言いながら、彼のペニスの根本を指先で軽く握る。腰を下ろしきってしまう。ペニスが根元近くまで、奏の膣肉に完全に埋まる。奏が腰を揺すると、結合部から相変わらずねばつく音が立つ。
彼が奏の髪を指先ですくいあげて、耳にかけてやる。奏がくすぐったげに身を震わせ、彼の胸に寄りかかってくる。乳房を押しつけて、乳首が彼の胸板にくりくりとこすれる。
「こんどは、私の唾液、飲んでくださいよ」
「……若返りそうな気がする。人魚の涙みたいで」
「そんな神秘的なものじゃないでしょう?」
奏が笑う。彼のペニスを根元までくわえこんだまま、彼の耳元ににちゃにちゃとリップノイズを聞かせる。まだバスタオルを巻いていたころの、ペットボトルの水を飲みながらこぼした誘惑と同じぐらい稚拙に感じるのに、彼の興奮がずっと否応なく煽られる。
彼の耳にくちびるを当てたまま、奏が耳孔に刷りこむようにささやく。
「味わってください」
彼はキスをねだられ、応じて顔を近づける。奏が舌を差し出している。舌先だけでなめてやると、舌裏や喉の奥にまでねじこんできて舌全体を絡め合う。キスしながら奏の尻をつかんで持ち上げる。ぬるりと亀頭より下のペニスが抜ける。奏が身をよじって、尻を離してやると不満そうにくちびるへ前歯を立ててくる。キスしながらまた腰をつかまえ、こんどは深く押しこむ。奏がキスしたままうなるようにあえぐ。ぬらり、と奏の唾液が垂れてきて、甘酸っぱいのに塩辛い涙を誘う。
「……あ、えあっ、んあっあっあ、あ……!」
彼は奏の尻を左右に開いて、腰を前後に動かす。膣内がきゅうっと締まって、彼の亀頭を根元からしごくようにうねる。彼のペニスが膣壁に押しつけられるたびに、膣口からどろっ、どろっ、と精液と愛液が混じってあふれ出る。
「そういうこと、するんだったら……私だって、もっと責めちゃいますよ」
言うが早いか、奏が腰を浮かせながら彼に乳房を押しつける。あごや口元をむにゅむにゅと覆ってしまう。彼の頭を抱きしめながら、腰をゆらゆらと前後に動かす。彼の視界が真っ白な闇に覆われる。彼が呼吸しようとするところに肌をぴったりと寄せてしまう。ペニスを締めあげる力を、すがるようにいっそう強める。
「う、ぐ……ぷぁ、はぁぅう! んぷっ、う、んぐっ……こ、こら、死ぬわ」
「んふふ、本望じゃありません?」
「……せめてあしたの日の目を拝ませてくれ」
「あらら、そういう約束でした……でしたかねぇ」
「あしたの朝まで付きあえっていうんだから、そうなるだろ……んぶっ!?」
奏はしつこく乳房を押しつけなおす。彼が抗議するようにうめき声を漏らすと、くすくす笑いをこぼしながら乳房の根本をひくつかせる。彼がもがくように首を振ると、さらに強く押しつけて後頭部まで抱えてしまう。息苦しくあえぐあいだも、ペニスへの刺激が気持ちよくて、彼のペニスがびくついている。奏がまだくすくす笑いをこぼしながら、ペニスを膣内で揉みほぐす。耐えるようにくぐもった呼吸が、絡みあう肌と粘膜のあいだに散らばっていく。
「あ、おっ、ふっ、ふおっ、ぉ……っ!」
どこか敏感なところにちょうどよく入ったか、奏は不意に背を反らして彼の顔を解放する。彼が大きく息をつきながら、奏の背中をさする。逆じゃないか、と無言で笑いあう。彼にまたがって、自分の胸を両手でわしづかむ。彼の目の前で、指が食いこむほど乳房を握りしめ、指の隙間からはみ出した乳肉がぶるぶると震えている。
「爪跡がついてしまうぞ」
「先生が、もっとわかりやすくつけてくれないから」
彼が挑発に乗って首をかがめ、ぷりぷりと張りつめたままの乳輪を口に含む。前歯のぎざぎざでこすった瞬間、奏からよだれや汗や愛液がぽたぽたとあふれて肌を滑り落ちる。
「あ、は、はーは、はーっ、はーっ……そっちの、味も、ですか……? ふぅ、はぁ、はぁ、はぁ……!」
奏は一瞬、体を震わせて硬直したあと、すぐに力を抜くようにゆるゆるささやきかける。彼が奏の乳輪をくわえたままくちびるをすぼめる。
奏が体をびくんと反応させると、彼は勢いづいて周りの乳肉までも強く吸ってくる。舌先で乳首の側面をこすってくる。彼のペニスを膣肉が何度も何度も小刻みにしごいて、射精感がせりあがってくる。
「はぁぁっ、んぅ、ぁ……いけない、先生……ふふ、あははっ……!」
奏は彼の肩をつかむ。彼の頭に頬ずりする。彼の髪に鼻先をうずめて、匂いを吸いこむ。
「う、ぐっ……なんだよ、気にしてるんだぞ……まだシャワーも浴びてないし……」
「タデ食う虫も、と言いますよ、ねぇ」
「はは、そうかい……っ」
彼の耳をくちびるでなぞりながら、彼の耳の穴に舌をねじこんでくる。奏につかまれたままの彼の肩が上下する。ペニスをしぼりながら、耳の奥まで唾液を流しこんでやる。腰が砕けそうになるほどの快感が、彼の脊椎を走り抜ける。彼の口からこぼれるよだれが、乳房の谷間に落ちていく。
彼の耳に、ちゅぱっ、という音が響く。奏がそう響かせて舌を抜いたらしい。くちびるを離した瞬間に耳から舌先へ糸が引かれるようすが、見えない彼にも思い浮かべられる。
「もっと、してしまいましょうか」
「……お気に召すまま」
「うふふ」
奏は笑って、腰を前後に揺すりはじめる。彼の亀頭が、奏の膣奥に押しつけられ、子宮口になめしゃぶられるような気分になる。膣壁がざわめいて、竿ごと彼をしごくように締めあげる。奏が乳房を揺らす。乳房の揺れにあわせて、膣内がぐにゅぐにゅとうねって、彼のペニスにまとわりつく。彼が声を抑えきれずうめく。
「あ、あ、あ、く、ぅ……ううぅっ……!」
彼の視界が、奏のふるん、ふるん、と弾む乳房にほとんど占領される。奏が腰を動かすたびに、たぷたぷ、たぷたぷと波打って、身を焼くような激しい快楽の中で妙に楽しく穏やかに映る。
彼が手を伸ばそうとすると、乳房の谷間に手が捕まって、かえって乳房が彼の指をくすぐるような格好になる。そのあいだにも彼のペニスが、亀頭から根元まで膣壁にしごかれて、精液を押し出されていく。奏の尻が跳ね上がる。膣口はぎゅっと引き絞られて彼のペニスに食いついているのに、ペニスがそれに抗うように中心の管をこじ開け精液を噴出させる。
奏が腰を止めない。腰を前後左右にグラインドさせて、彼が射精しているあいだにも容赦なく追撃を浴びせる。
「う、ふふっ、あ……! あえっ、あっ、ああっ、ナカ、出されて、もっと、感じちゃう……!」
彼が奏のふくらみに挟まれてあえいでいるのもおかまいなしに、奏はいっそう激しく腰を振り立てる。絶頂を迎えたばかりで敏感になっている彼のペニスを余計に責めたてる。奏の胸が汗だくのまま、谷間どうしや両腕にぶつかってか、ぶるん、ぶるんとはっきり音を立てながら揺れる。彼女の乳首も痛いほど勃起していて、汗や唾液にまみれてぬらぬらと光っている。
「くふっ、うぬぅ、んぅ、あまぅ、むゃぁ……れるちゅ、んゅ、むんぐ……っ!」
むさぼるように強引なキス。息苦しさと興奮に、どちらともなく意識がどろりと溶ける。互いの汗と唾液を舌でかき混ぜあう。彼の手が考えるまもなく動いて、彼の腹や胸に密着したまま震えている奏の乳房を揉みしだいている。彼の指が乳首をつまむと、奏の体がびくんと震えて、笑っているような嬌声をもらす。反撃とばかりに、すっかり体重を預け、自慰でもするように勝手に彼の体にこすりつけはじめる。
そのうち、2人とも全身の神経まで狂ったように痙攣する。
彼のペニスは射精してもなお硬く反り返ったまま、奏の膣内で脈動しながら、大量の愛液をかき出し泡立たせている。彼の陰毛が、奏の股間に張りついてこそげ取られそうだ。奏が彼の背中に爪を立ててた瞬間、彼がまた射精する。
「んひぃっ、お゙っ……あぁ、だし、て……おっぐ、んんっ、あ……い、くっ……!」
奏は彼にまたがったまま、がくがくと腰を震わせる。膣壁どころか、奏の骨と関節以外のすべてが痙攣して、彼に絡みついて、彼の体ごと振り回すように快楽に溺れ、やがて彼の上で脱力する。
「う、ぐ……く……ぅッ……ぁ、ぅ……ッ!」
まだ硬直したペニスを奏の膣にとらえられたまま、彼は奏が上に倒れこんでくるのを受け止めてやる。奏の熱い吐息がかかるが、くすぐったいと思う余裕も失せている。奏がしばらく彼の耳元で呼吸を整える。
「はうぅ、んぷっ……ちゅっ、ちゅう……んんっ……!」
彼のペニスが精液を絞りだしおおせて、のろのろと硬さを失っていくあいだ、名残惜しむようなねぎらうようなキスを続ける。奏がひざで彼の腰を挟んで、また腰を振りたてるまねをする。彼に尻をつかまれ抑えられる。
「んぅ、んっん……ぅぷ、あ、ふぁあ……っ……ひ、昼までも、もたないかもしれんぞ」
「そう言って、本当にもたなかったこと、ありましたっけ」
奏が彼の上から降りて、ベッドの上であおむけになる。下腹部に両手を当てながら、脚を大きく広げてみせる。彼の目の前で、まだぽっかりと開いたままの膣口から、白く濁った精液があふれてシーツに垂れ落ちる。彼は奏の痴態をじっと見つめているが、手足がもう動かせないようだった。
「ふふ、ひとまずはおつかれさまということで」
「ひとまず……?」
「ひとまずは、ですよ」
彼のヒザのあいだに、奏が首と肩とを割りこませる。だらりと亀頭を垂れるペニスに頬ずりして見せる。愛液と精液によるまだらな白を、くちびると舌先でちるちると溶かしていく。
「ぴちゃ、れぢゅ、れぢゅ……ん、く、ん、んっう……」
「あ、うっ、あ……! それ、なめるもんじゃ……っく、ぁ……!」
奏の口淫は優しげだったが、それでもいまの彼にはぴりぴりと響いて、心地よさよりしびれが勝った。そのうち空腹を思い出した。
「……速水は腹が減ってないのか、まだ朝飯も食べてないぞ。買いに行ってくるよ」
「んふ……それなら、いい加減に服を着ませんとね。シャワーもまた浴びないと」
「ついていくつもりかよ」
「私をひとりぼっちにしておくの、心配なのでしょう?」
さすがに奏の両親に少しぐらい言っておこうか、しかしどう言えば……と、彼はガラにもない考えを起こした。すぐ、くちびるをとがらせた奏にペニスをつねられて、考えをうやむやにされた。
(おしまい)