※この作品はR-18です。

読書と少女と監禁と少年   作:微熱@

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読書と少女と監禁と少年(4)

 数日後、私は碇君を家に誘った。

 

「面白いビデオがあるんです。見ませんか?」

「うん、いいよ。映画?」

 

 屈託の無い笑顔の碇君。けれどそれは、私がビデオの再生ボタンを押すと同時に凍りついた。

 

「な…なんで……」

 

 碇君は絶句してしまって、二の句が継げない。

 画面には、学生服姿の男女が絡み合う姿が映し出されている。学校の屋上で、あの女が碇君の上にまたがっていた。

 あれからあの女は毎日のように碇君を連れ出して、彼を汚していた。それを見るのは酷く苦痛だった。二人がとうとう性交渉自体に及んだときには、飛び出して碇君からあの女を引きはがしてやろうかと思った。

 けれど私は耐えた。唇を噛みしめて、拳を握り爪を食い込ませて。おかげでこうして〝武器〟を手に入れることができた。

 

「面白いですよね? 学校の中でこんなことしてる人たちがいるなんて」

「見てたの……? 山岸さんが撮ったの……?」

「ええ、たまたま通りかかって」

「嘘だ! そんなのあるわけないじゃないか! たまたまあんな所をカメラを持って通りかかるなんて」

 

 碇君は興奮して、私に詰め寄ってくる。

 

「落ち着いてください」

 

 私は静かに――とても静かな声で言った。そうして碇君が、落ち着くのを待ってから、

 

「これが学校やネルフに送りつけられたりしたら大変ですよね。テレビ局でもいいかもしれない。すごいスキャンダルになるでしょうね。エヴァのパイロット同士が――」

「やめてよっ!」

 

 また碇君が叫び声を上げて、私の言葉を遮る。けどその顔は怒りではなくて、今にも泣き出しそうな顔だ。

 私は気分が良くなった。碇君がいけないんですよ。あんな女に引っかかるなんて。

 

「だいじょうぶ。私だって、そんなことはしたくありません」

 

 私はしゃがみ込んでしまった碇君に合わせて身を屈め、彼の背中にそっと手を回した。

 

「その代わり、碇君には一つだけ私の言うことを聞いて欲しいんです」

 

 

 日曜日。人通りの多いの繁華街を、私は女の子と並んで歩いている。

 桜色のワンピースを着て眼鏡を掛けた、セミロングの髪の女の子。〝碇シンジ〟という名の女の子と。

 

「…………」

 

 碇君は頬を染めて、ずっと下を見て歩いている。恥ずかしくて周りが見られないみたい。可愛い。

 ワンピースは気に入って買ったのだけれど、私が着るとちぐはぐな印象――お刺身にソースをかけたみたいな――になってしまい着るのを諦めていた物。碇君には、よく似合っている。眼鏡は予備のやつだ。さらにカツラを着けてもらっている。こうするとどこから見ても、立派な女の子だ。

 

「ね、ねえ……」

 

 碇君は私の腕を掴んで、上目遣いの視線を送ってきた。これからどうするのか、不安みたいだ。その仕草も本当の女の子みたいで愛らしい。

 私は、この〝女の子〟とどうすごそうか――どこで買い物をして、どんな映画を見て、なにを食べようか、一瞬の内に考えが浮かんだが、それを涙を飲んで破棄した。

 碇君に女装してもらっているのには、ちゃんと理由がある。彼には、外では常に

ネルフの警備が付いている。それは私が碇君を、あの淫売から守るのを邪魔するだろう。

 だから碇君には駅のトイレで変装してもらい、念のためそれまで身につけていたものは全部コインロッカーに預けてきている。

 それから周囲の様子には気を配っているのが、幸いあの目立つ黒服姿の人たちは見あたらない。

 

「そうですね。そろそろ私の家にいきましょう」

 

 私の言葉に、碇君はほっとした表情を見せた。そうです。安心してください。碇君は私がずっと守ってあげます。あの女から。他人から。全てから。

 ずっとずっと――守ってあげますから。

 

 

 自室に帰った私は、テーブルを挟んで碇君と向かい合って座っていた。ゆっくりと時間が過ぎていく。彼の姿を見ているだけで、私は満たされる。

 碇君は、そわそわと落ち着かない。

 紅茶を一口飲んで、

 

「やっぱり似ていますね、私たち」

 

 数分ぶりに言葉を発すると、碇君はびくりと体を震わせた。

 女装した碇君は、その姿も私とよく似ていた。鏡を見ているよう、とまではいかないけれど、姉弟――いいえ、姉妹のように思える。

 

「そ、そうかな……」

「ええ」

 

 戸惑う碇君に、私は自信たっぷりに頷いた。

 また紅茶を口に運び、沈黙してみる。

 しばらく碇君も紅茶を飲んだり、視線をあちこちに移動させたりしていた。けれど、とうとう耐えられなくなったのか、私に疑問をぶつけてくる。

 

「……山岸さん、僕になにをさせたいの? こんな格好させて……」

「似合ってますよ、とっても」

 

 私がはぐらかすと、さすがの碇君も頭にきたようで立ち上がった。

 

「用がないなら帰るね」

 

 言い放ち部屋を出ていこうとする碇君の手を、私も立ち上がって掴んだ。

 

「だめです。碇君は、もう一歩もこの部屋から出ないでください。それがあのビデオを公開しない条件です」

「ば、ばか言わないでよ。そんなことできるわけない」

 

 碇君は本気で怒ったみたいで、語気がいつになく強い。でもこれが碇君を守るたった一つの方法。

 

「それに、いまからじゃたぶん家には帰れませんよ」

「え……なに言って……あ…れ……?」

 

 足下をふらつかせて倒れかかった碇君を、受け止める。予想通り、睡眠薬が効いてきたみたい。

 

「もうなにも心配いりませんよ、碇君」

 

 完全に意識を失った碇君を、私は慎重にベットへと運んだ。

 カツラと眼鏡を取っても、碇君の面立ちでは十分に少女に見える。

 

「こうして眠っていると、まるでお人形さんみたいですね」

 

 私は眠っている碇君の唇に、自分の唇を重ねた。柔らかさ、暖かさを味わって離す。

 私は唇に手を当てて、その場で飛び跳ねた。

 キスをした。碇君――いえ、シンジ君とキスをしてしまった。

 その事実を噛みしめると、幸せが体の隅にまでいき渡るようだった。私は今、世界中で一番幸せな女の子かもしれない。

 これだけで十分満足できていたと思う――あの女の存在さえなければ。

 そうだ。あの女が汚した所は全て、きれいにしてあげなくちゃいけない。そうしないとシンジ君が腐ってしまう。

 ワンピースを脱がせて、さらに衣服を剥いで碇君をブリーフだけの状態にする。露出した碇君の肌は、白くてとても美しい。

 私は、シンジ君の胸に顔を埋めた。シンジ君の匂い、体温、鼓動、今まで知ることのできなかったそれらが、一度に私に伝えられる。

 

「ふふっ」

 

 ピンク色の小さな突起を摘んでみる。なんとも言えない感触だ。

 浮き出た鎖骨や、肋骨を撫でるのも快い。

 私は碇君の体をしっかりと抱きしめてその肌触りを堪能してから、名残惜しく一度身を離した。

 シンジ君の下半身に目を向ける。

 一呼吸してから、私はシンジ君のブリーフを引き下ろした。

 するとシンジ君の股間に象の鼻のような器官が現れる。

 

「これがシンジ君の性器……」

 

 この日のためにネットで画像をあさりモニター上で見てはいたけれど、実物を見るのはもちろん初めて。ネットで初めて無修正画像を目にしたときには、醜悪で吐き気さえ覚えた。こんなものがシンジの君にも付いているなんて信じられなかった。

 けれど今目の前にして、私は〝それ〟を早く触ってみたいと思った。口に含んでみたいとさえ。

 シンジ君の性器であるということが、私を〝それ〟から目を離せなくしている。

 私は内から突き上げてくる衝動を抑えて、机の引き出しからネット通販で手に入れた手枷と足枷、それに口を取り出して、シンジ君を拘束した。

 こんなことをするのは不本意だけれど、目が覚めたときあの女に騙されている彼はきっと抵抗すると思う。それを思うと悲しい気持ちになる。

 けど、すぐに私の気持ちを分かってもらえると思う。あの女のことなんて、微塵も残さず忘れてくれると信じている。

 私はシンジ君の性器を掴んで、口に入れた。

 あぁ、私は今、シンジ君のおちんちんを舐めてるんだ。興奮で体が小刻みに震えている。

 汚いなんて思わない。しょっぱさも気にならない。美味しい。すごく美味しい。私は夢中で、シンジ君のおちんちんをしゃぶり続けた。

 そのうちに、口の中で性器が大きさを増してゆくのが分かった。

 

「ふふっ、感じてるんですね。シンジ君」

 

 口を離すと勃起したおちんちんは、亀頭の先を覗かせている。

 ゆっくりと皮を剥くと、ピンク色の亀頭が完全に露出した。とてもきれいで、私は見とれてしまう。

 私はスカートとショーツを脱ぎ捨てて、ベットの上に登った。自分の性器を見下ろす。恥毛が、また濃くなったような気がする。同級生の子と比べても濃い方だと思う。ちょっとコンプレックスだ。

 性器からは透明な滴が、よだれみたいに垂れている。心と同じで、体も早くシンジ君を迎え入れたくてしかたがないみたい。

 私は腰を屈めて、おちんちんを握り性器に押し当てた。

 とうとう、シンジ君とひとつになれる。

 体重を落として、おちんちんを性器にくわえ込む。

 

「あぁ――」

 

 きつい。想像していたよりもずっと。

 でも、やめるだなんて考えられない。私は、痛みを無視してシンジのおちんちんを全て飲み込んだ。

 

「はぁ……」

 

 熱い。性器も胸の内も、ぜんぶ熱い。

 私は、シンジ君の顔の脇に両手を着いた。

 

「あは、シンジ君、分かりますか? 私とシンジ君、繋がってるんですよ。ひとつになってるんです」

 

 私の心を分かってくれるシンジ君と、体もひとつになることができた。こんなにも似ているふたりが、ひとつになることはきっと定められた運命。これからはずっとふたり、けして離れるもんか。

 声が聞こえたのかシンジ君が、うっすらと目を開ける。

 

「うぅ?」

 

 私を見て、結合している下半身を見て、

 

「うぅ、うぅううぅ!」

 

 シンジ君は血相を変えて、逃れようと身をよじった。でも、拘束してある状態では大した抵抗にはならない。

 

「だ、だめですよ。私が動きますから、シンジ君はじっとしていてください」

 

 私は、シンジ君の上で腰を動かし始めた。性器に感じる刺激が痛みなのか、気持ちよさなのかそんなのは分からない。

 ただ、私はシンジ君とセックスしている。それは愛し合う二人が至る到達点。その思いだけで、私は腰を上下させた。

 

「う…うぅ……うぅぅ」

 

 いつしかシンジ君の声は、切なげなものに変わっている。

 

「気持ちいいですか? おちんちん、気持ちいいですか?」

 

 私は動きを早めた。そして――

 

「うぅ、うぅぅっ!」

 

 私の中にシンジ君の精が放たれる。

 

「あぁ、出てますよ、シンジ君。私の中に、あなたの精液がすごいたくさん!」

 

 最愛の人の精子を子宮で受け止める。恍惚。天にも昇る気持ちとは、このことだと思う。

 なのに碇君は、今にも泣き出し顔をしている。しかたがないことだけど、やっぱりすこし興を削がれてしまう。あ、けど、

 

「シンジ君、まだしたいんですか?」

「うぅ、うぅうぅ」

 

 シンジ君は激しく首を振った。けれど私の中にある彼のおちんちんは、まだ硬いままだ。

 

「気に入ってくれたんですね。私の――おまんこ」

 

 きっと私たちは、性器の相性もいいに違いない。私は嬉しくなって、腰の動きを再開させた。

 

「ううぅ、うぅ」

 

 リズムを取りながら、腰の動きを繰り返す。

 五分もすると、シンジ君は再び精液を噴出した。私の膣内は、きっと精液で溢れてぐちゃぐちゃになっている。とろけてしまいそう。

 

「うぅ……うぅぅ」

 

 さすがに、シンジ君のおちんちんは萎えて小さくなってしまった。

 でも私は、もっとシンジ君とセックスしたかった。だんだんと気持ちよさが分かってきたような気がする。

 

「シンジ君、もう一度しましょう」

「うぅ!」

 

 シンジ君はいやいやと、首を横に振った。目は見開かれていて、そんなの無理だと訴えている。

 でも、だいじょうぶ。

 

「私、シンジ君のために勉強したんです」

 

 人差し指を舐めて濡らして、シンジ君のお尻の穴に押し入れる。

 

「うぅぅっ!」

 

 シンジ君は、くぐもった悲鳴を上げた。口枷をしてなかったら、近所中に響き渡っていたかもしれない。

 差し入れた指で、睾丸の裏の辺りを撫で擦る。前立腺と言うらしい。

 

「うぅ」

 

 丹念に何度も撫でていると、シンジ君のおちんちんはゆっくりと大きさを取り戻していった。

 

「ほら、これでまだできますね」

 

 私は涙を流すシンジ君の上で、彼のおちんちんをむさぼった。

 もっともっとたくさん、シンジ君の精子を受け止めよう。ふたりの子供ができるように。

 男の子がいいだろうか。女の子がいいだろうか。

 両方欲しい。

 けど、三人生まれても女の子ばかりの姉妹で、男の子が生まれないなんてこともあるかもしれない。いいや、そのときは四人でも五人でも、十人でも男の子が生まれてくれるまで産み続ければいい。

 

 その日のシンジ君は、どこをどう触っても五回が限界だった。

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