聖騎士イズヴァルトの伝説 第六部 『戦旗編』 作:CHACOとJAGUAR
その母は魔界から来たサキュバスだった。この世界で産まれた淫魔もある程度はいるが、その母や祖母はもともとは魔界の住人である。彼女の母はその種にありがちな『異世界ちんぽこ漁りツアー』でやって来たのだ。その話についてはことりは本人とその『友人』から聞いた。
その母親だが、普段は幸薄そうな日本人の中年女(但し美人。胸はばかでかい。Iカップぐらいある。)に化けているが、サキュバスとしての姿は、ことりと同年代ぐらいに見えそうな金髪の若い女である。茶色い鹿のツノに似たのを頭に生やし、尾ていに鹿のそれと同じようなふさふさとした尻尾をつけている。おっぱいとお尻は一回り大きくなるが腹は日本人の姿よりもしゅっとなっていた。顔立ちは普段見るそれと大きくかけ離れていた。
母親は本当の姿をことりに見せた。12歳になる誕生日にだった。ことりは母の変貌ぶりに驚いて戸惑った。同時に不満も抱いた。世間一般の美人の
「ママ、その姿が本当の……?」
「そうよ。そして貴方の中には、サキュバスとしての私の血が流れているの」
「ねえ、どうして今の姿に似なかったの、わたし? 今のお母さんみたいな美人さんに似て生まれたかったよ」
ことりの母は答えに窮した。実のところはよくわからない。普通なら『本当の姿』を準拠にして形作られるはずなのだが。容貌に関する遺伝情報で多分、父親の精子
「……わからないの。私、それほど頭がよくないから」
そう言ってごまかすことにした。ことりは納得してくれた。彼女は学校の成績は良くない方だ。宿題も予習復習もきっちりやっているが、いかんせん物覚えが悪いから努力を活かせなかった。IQも『ボーダーさん』よりちょっといい方である。100を切っていた。
母に真実を告げられ、ことりは血の半分が秘めている力を引き出す訓練を始めた。淫魔の力である。つまりはそういうことだ。魔力は育成できたが未だ魔法は使えなかった。しかし淫魔仕様の身体となった。元々、とても感じ易くて悪いことにのめり込み易い身体だったが。
そして、成長したことりに災難が降りかかった。『カント教会』がひそかに行っていた『淫魔狩り』に母が捕まったのだ。ことりは母をさらったのが誰かを調べ、救い出す為に教会に入った。管区長に談判すると彼は、『聖餐の御使い』となり、自分や信徒達に奉仕をし続ければいつかは解放してやると約束した。
しかしサキュバスとはいえ、さらう様な悪党が約束を守るはずがない。残念なことにことりには知恵というものが無かった。愚直に相手の求めに応じるしかなかった。そして今に至る。
その日の鳥山ことりとの性交は何度もなされた。すっかり撃ち尽くしてくたくたになった管区長は、清めのフェラをさせて相手に感謝を述べさせた。
「ありがとうございます……むちゅっ。何度も精をくださって」
横にして舐めながらの姿を見て、またも勃起してしまった。けれども今日はもう出せない。
「日本に来てお前に会えたのが一番の収穫だ。ことり、この後も信徒達にその身体を与えるのだろう?」
ことりは言葉を発さずにゆっくりとうなずいた。管区長は丸出しになった彼女の尻に手をあて、菊門に中指を入れる。
「……んっ♡」
ことりの背がのけぞった。肛門はすんなりと奥まで入り込んだ。ぐりぐりとかきまわすと彼女は更にうめき声をあげた。排泄腔は彼女のとんでもない泣き所だったのだ。
「……ひううっ♡ や、やめてえっ♡」
「ふふふ。やめんぞ。お前のそのけしからん股の穴で10回も搾り取った罰だ。失神するまで止めん」
「ひゃううう! お願いだから! このままいじり続けられるとしんじゃう!」
「じゃあ死ね。糞汁を存分に垂らしてクサくなった尻で、信徒達に情をせがんでこい!」
肛門をいじり続けられてことりはとうとう気を失ってしまった。アヌスをかき乱していた管区長の指は、抜き取ると茶色く染まっていた。そいつのにおいを嗅いで「甘い」と笑う。淫魔仕様の糞汁であった。まるで不快なにおいが感じられなかった。
(ふん。こんな残念な身体でもサキュバスの肉体なのだな……まるで、トーリ=カツランダルクみたいだ。あの女のことを思い出させてくれる……。)
トーリ=カツランダルク。サキュバスの血を継ぎ先祖返りを果たそうとした女だ。出会った時からすでに、強大な魔力をたたえていた。管区長が恐怖を覚えた女である。ヘラは身体に血の匂いをまとわせていたが、どこか御しやすいところと気が合うところがあったから、恐怖を感じられなかった。自分の中のすごい力を持て余して使いきれてない、愚かな小娘という印象だ。
トーリ。あの女は本当の化け物だった。清楚な顔と体つきだがおまんこ狂い。しかし性行為をしながら強大な力を不自由なく操れた。彼が屈していたパラッツォ教の教主・コーザ=ストーンマウントに膝を付けさせ、サキュバスの力の究極に近いものを見せつけられた。神聖魔法もあっという間に覚えられた。あの女こそ『無敵』だった。ある時までは。
足元は案外に脆かった。イーガ魔法王国が発展させたエルフの魔封じで足をすくわれた。長い時間が魔力の弱体化を解決するはずだったが、焦って『先祖返り』を果たしてしまった。急激な魔族化はかえって能力を低めてしまったのだ。
それが管区長にとっての僥倖となった。滅ぼしたいと考えていた彼は様々な謀略を張り巡らし、トーリを破滅させることに成功した。その後管区長は様々な陰謀に加担していたが、トーリの孫が様々な局面で彼に絡んだ。アーノンレンシである。
彼女は義理の祖父として遇するイズヴァルトと常にいた。ナンブロシアとクノーヘとの戦争で、ヘラと手を組んでパラッツォ教の版図を手に入れる陰謀で妨害した。仇敵とも言える存在だった。
そのアーノンレンシはトーリとそっくりの顔をしていた。そして鳥山ことりもまた、トーリによく似ている様に思えてならなかった。顔かたちこそ全くの別物だったが、楚々とした雰囲気とセックスの狂い方が同一人物に見えるのだ。
だが、鳥山には恐ろしい魔力は感じられなかった。身体こそサキュバスそのものの構造なのだが。彼は清めを続けていたことりの尻を叩いた。
「ほら、奉仕に行ってこいよ『聖餐の供応者』。あいつらの今日の当番は穐山と結城だろう。あいつらにばかり膣仕事をさせるんじゃない」
穐山ちえこと結城千保。『聖餐の供応者』たる彼女達はただのニンゲンだった。元は信徒だ。しかし、この世界のニンゲンの中では魔力と魔法の才があったから『昇格』させた。穐山は30手前で結城はまだ15歳。中学生だ。信徒達には柔肉がついている穐山が人気だったが、結城はこれからことりに向かわせる連中に好かれていた。
「……はい」
ことりの声は弱々しかった。この後の仕事が乗り気ではなかったのだ。相手は豪勢な別館にいる特別待遇の信徒達である。政治家や富豪の子息らで、厄介払いでカント教会に送り込まれた連中だった。
品行は悪く御曹司などと呼べない猿ばかり。膣をガシガシと手でいじくったり、乱暴に胸を鷲掴みするような粗暴な連中ばかりだった。もちろん、彼等の親からは多額の寄付金を貰っていたが。
□ □ □ □ □
部屋を出て行ったことりに入れ替わるかの様に、ゴール族のエチエンヌ=ビニョルが入って来た。
「この部屋、なんだかメスくさいですね」
と冗談を言ったがお互い様だ。彼も汗臭い男の身体から、ほんのりと女の肌の香をまとわせていた。『本部』にいる女信徒相手に、生殖行為に励んでいたのだ。
「お前も日本人女のにおいがするぞ、エティエンヌ」
「へへへ、そりゃあお互い様ということで、カヅノ管区長。それはそうとこの汗のにおいはコトリ=トリヤマですね?」
「廊下ですれ違っただろう?」
「まあね。へへ、あの娘はほんとにたまらねえ。一番よく啼くしよがってくれる。肌もまんこも段違いだ。流石はサキュバスのハーフ、っていったところですね?」
しかも本家本元と遜色ないどころか、超えているように思える、とエティエンヌは笑う。彼もことりの肉体を堪能した一人だ。ここ最近は管区長や特別待遇の信徒らが独占していて、機会がなかなかめぐって来ないが。
「で、どうだった。お前のほうは?」
「見目は良かったんですがそれだけですよ。ウメコ=サナダっていう信徒ですがね。おしゃぶりと腰遣いは馴れてましたが、あそこがすり減ってて気持よくねえよ」
その女もカヅノはよく知っていた。女性信徒の中で一番の美人である。乳房も大きい。ただ、豊胸手術によるものだった。巨乳好きのカヅノだが好きになれなかった。30を越えているのもあるが、中の具合もしょぼくなってきている。あと、股のにおいは加齢臭がきつい。使い過ぎたのだろう。堕胎や性病の経験などで。
「……真田梅子は見てくれだけは良いのだがな」
「気分直しにこれから『捕虜ども』を抱いてきますよ。やはりサキュバスどもにかなわない。あっちの世界じゃニンゲンの女も、亜人や魔族の血が混じっているのが多かったから閉経間際でもイケる身体をしていたんですが、こちらのニンゲンはどうも物足りないし楽しみ辛い……」
そうぼやくエティエンヌだったが、けなげにも女達に沢山の子を仕込んでくれた。相手が15~25ぐらいの若い女だったからもあるが。エティエンヌの子は300人以上に及んでいた。
彼の息子たちの三番目に上の連中が今年の秋、オーストラリアの支部で戦士としての訓練を終え、『戦力』に加わる予定だった。それより前に女達に産ませた子らは、もう世界中に散らばって教団の戦力として配されていた。
「ところで、日本政府から何か連絡がきたか?」
エティエンヌは政府とメールをやり取りをする係だった。あろうことか総理大臣と直接やり取りもしていた。『カント教会』は日本政府を通じて、アメリカから協力の求めを受けていた。
「アメリカ軍から献金を引き出してくれたそうです。ざっと3億ドルほど。しかも、日本の肩代わりじゃなく、アメリカの国家予算から出すそうです」
「ほう。大きく出たな。今度のはそれだけ殺したい相手というわけか、ふふ」
「ただ、日本からは1000万円程度でしたがね」
「……出所が税金になると途端にケチになる。企業や個人は財布のひもが緩いのにな。『財務省』の連中がいちゃもんを付けたのか?」
「わかりませんよ。でも、ざっと300億円の儲けです。これなら虎の子を送ってもおつりが来るぐらいでしょうな?」
「馬鹿を言え。日本円では200億もいかんよ。今日のドルの為替レートは1ドル65円だ。本来なら50円ぐらいらしいが、日本が温情を示してこの価格にしているそうだ」
さっさと固定相場に戻せばいいのに、と管区長はぼやいた。少しの差だが相場の変動は海外とやりとりする銭に影響を与える。でも150億だ。受けた場合、そこそこの『誠意』を見せるべきだろう。
「リシェナとズルイル。あいつらにやらせる」
「……60億の価値あり、ってところですな」
「エティエンヌ、暴れたくてうずうずしている奴を2人か3人つけてやってくれ。それと、この世界で産まれたゴール族のガキを10人含めてだ」
「随分な大盤振る舞いですな?」
ゴールの戦士が純血種の亜人に比べて安いというのは気に入らないが、覆しようも無い事実である。それだけあの世界の『精霊人』は強い。本気を出せばこの国の人口をゼロにだってできる。魔法が使えるからだ。残念ながらゴールは、オーガ族並みに魔法は不得手である。
「……もう1つある」
「なんでしょう?」
「教育をある程度受けた『信徒』どもの実力を知りたい。『神聖魔法』の優れた使い手になるような才人は用いないが……飛鳥山に送った『底辺ども』より少しいいやつを用いようと考えている」
「となれば、マナカとかニシとか、サナダあたりの信徒からですかい?」
「……あいつらは『才人』のほうだ。もっと下だ。中の下ぐらい」
管区長は長椅子から起き上がった。鏡の前に立ち、身づくろいをするとエティエンヌにこう告げた。
「メンバーについてこれから、俺自らが諮問してやる。最近こっちに来た6人がいるだろう。まずはあいつらだ。それと……金目とかいうのがいたな。あいつがいい。中の下という言葉がぴったり来る様な奴だ。態度はあいつみたく、ふてぶてしいがな」
本作の西暦2020年ですが、こんな感じです。
アメリカ→12年前の大破壊で人口が1億程度まで減っている。東海岸は全滅。
(西海岸だけ無事に残った。)
ヨーロッパ→12年前の大破壊で主要都市は廃墟。
ロシア→同じく。資源を掘るだけの空間、という感じの状態。
中国→人口が半減。
インド→カヅノ達の新宗教が流行り出して各地で事件やデモが勃発。
※このぐらいの混乱が起こっていると技術進歩が遅滞して経済は大きく後退するかと思いますが、あんまり深く考えて設定しておりませんので……。
以下、イズヴァルトの伝説関連のリンクです。
ハーメルンにて掲載
聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・前半まとめ
https://h.syosetu.org/novel/427506/
聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・忠烈編
https://h.syosetu.org/novel/363415/
読み飽きた人向けの最終回
https://h.syosetu.org/novel/428929/
豚小屋
https://h.syosetu.org/novel/429382/
ひよこ芸術
https://h.syosetu.org/novel/429966/
アルファポリス版です。バックアップ兼保管用
(本編と外伝を分けての掲載です。)
☆本編
聖騎士イズヴァルトの伝説 〜無双の武と凶悪無比なデカチンを持つ英雄の一大叙事詩〜
https://www.alphapolis.co.jp/novel/872528745/934913837
☆外伝
前世の記憶を持つ神業尺八使いの狸系美少女の妹と、女帝サキュバスの祖先の才を受け継ぐ清楚ビッチな姉の2人で、搾精の王国を建てちゃいます☆
https://www.alphapolis.co.jp/novel/872528745/779914728
転生したらあたし、セックス教団の教主の養女でいつでもどこでもエッチがしたくなっちゃう、レベル999のビキニアーマーの美少女魔法戦士でした!
https://www.alphapolis.co.jp/novel/872528745/959004604
旧版のイズヴァルトの伝説です。ノクターンにて掲載
ストーリーの細かいところがかなり違っておりますが、大まかな筋はおんなじです。
エリクサーみたいに栄養満点の精液を放つ絶倫聖騎士は、転生美幼女淫魔にまとわりつかれておちんちんをチューチュー吸われる。(旧題・聖騎士イズヴァルトの伝説)
https://novel18.syosetu.com/n3094lt/