鷺沢文香
身長164cm
体重45kg
B84 W54 H81
開発度合い 91(ほぼ専用)
トピック 探索者の姉を探す為にミヤモトから性交を提案され、快諾(少々後悔)。
探索者という稼業は、言うであれば生死の境目に居る。
握り締めた柄の先はボロボロの刀身。
スライドが後退したままの拳銃。
血まみれになった自身の身体。
そんな光景は別段珍しくもなく、死体が放置されるケースも普通にあることだ。
故に、金をかけてリスクヘッジに余裕をもたせ、生存確率を上げることも必要である。
元々は、UCF…【
ただし、都市国家群運営において民営化が議論され、実質嘱託軍人もしくは予備役の就職先として斡旋されることとなる。
尚、完全歩合制で基本給与が出るわけでもないので就職先と言えず、探索者組合と名を変えることとなる。
探索者は等級で分けられる。
最初の白磁から一人前と認められる銅、プロと称される鋼級ともなれば、個別に依頼を受けることもしばしば存在する。
そんな鋼級のコンビ、イリヤとシノンの二人の話。
雪がちらつく。
大地に薄く覆おうとする白い結晶が視界に映ると、1つ白く小さなため息を吐く。
「………イリヤ、ソッチはどう?」
護衛対象のトラックの荷台上に固定具を付けて寝そべりながら、
『
「何事も無い方が良い。特に車列護るのは狙撃手としてもストレスよ」
彼女がバイボットを展開した対物ライフルを少しずつ動かし、護衛対象の依頼者の乗る四駆へ向ける。
『ハイハイ、街に着いたら甘いの奢ってあげっから』
コンビを組む相方へご褒美を渡す事も、バディとしての仕事である。
この寒空の下であるなら、チョコレートフォンデュを置いている店と考えつつ、無事に仕事が終わることを願う。
「………イリヤ、残念な事が1つ」
が、そうと言っていられる状況では無くなった
車列前方のコンボイが停止。
何を意味するのか、〔シノン〕はボルトを引き、薬室へと装填する。
それを聞いたイリヤは無線越しにため息を吐き、少し経ってから呟いた。
『お仕事かぁ。まぁしゃあないよね』
「……ええ。ちゃちゃっと速攻で片付けましょう」
自分達の仕事、この大規模物資輸送を護衛する依頼を同業の知人から受けた。
それが必要だからと、念押しされ、寒風吹く荷台上で待機していたシノンもまた、意味ある行動としてスコープに映る敵性存在を確認。
「……ファーストリーダーより、狙撃手。敵性存在確認。相手はバギー4台に自走砲付き
無線のマイクへ依頼者に問う。
『許可する。一匹残らず撃滅しろ』
「了解」
〔ファーストリーダー〕と特殊なコールサインで呼ばれた壮年の男は、仕事の邪魔をされたことで怒りを帯びた様な声色で即答。
待ってましたと言わんばかりにスコープに映るバギーの1台に狙い定め、引き金を絞る。
12.7mm×99弾が射出。
けたたましい音と共にとてつもない速度で狙っていた運転手の頭部を撃ち抜き、花弁が開き切った様に"顔"だった一部が弾けた。
「…ビンゴ」
操縦者を喪ったバギーはそのまま未舗装の地面に足を取られ、何回も地面へ叩きつけ、同乗者も地面の染みとなる。
「装甲車お願い」
『任された!!』
無線からイリヤが声を出し、疾走する。
バギーの足止めをしている間に、装甲車が右折しながら車列に向けて突撃を開始する。
如何に対物ライフルと言えども、同クラスと対抗するために開発された強化素材をしようする車両を前にすれば弾かれて何処か明後日の方へ行ってしまいかねない。
ではどうするか?
「……
シングルアクションの魔術を発動。
両手には白と黒の対象的な片刃の剣が現れ、握りしめる。
速度は保ったまま、機関銃の掃射を掻い潜る。
自走砲の砲身が駆け抜けようとするイリヤへ向けられようとする中。
「…
次弾を装填し、確実に狙える場所を定め、撃つ。
弾頭は空を切り、重力を受けて弧を描きながら狙った場所へと着弾。
一方で、イリヤを狙う105mm戦車砲は、砲弾を装填。
砲手がトリガーへ指を掛け、引いた。
本来であれば、高速で飛ぶ巨大な金属が襲いかかる筈だった。
しかし、砲塔中腹に異物が入り込み、滑腔するはずの砲弾が詰まり、途中で破裂。
自走砲は見事な大輪を咲かせた。
「ナイスアシスト♪」
跳躍、宙を舞いながら白の刀身が撫でるように機関銃手の首を刈り取る。
着地、バギーから降りた黒頭巾の男達が
疾走、魔術で強化された速力は着弾位置を予測し、必要最小限の回避で翻弄する。
「バイバ〜イ♪」
黒の刀身と白の刀身が演舞を舞う様に振るわれる。
両腕、首、胴体。
MRIの断面映像の如く、素早く切断された身体は全て肉塊と化し、何も分からぬままに絶命させていった。
『…イリヤ、北側に6人。まだ残ってる』
「おおっと!?」
無線からシノンのオペレートが入り、即座に動かなくなった装甲車へと身を隠す。
断続的に撃たれる5.45mm×39弾の雨にこめかみの冷や汗を拭い、どうするかを考えていると。
『ファーストリーダーより各員、着弾に注意せよ』
無線が入ると、直ぐに耳を塞ぎ、口を開ける。
瞬間、銃撃を行っていた敵性存在の居たバギーはけたたましい音と共に爆撃に巻き込まれた。
「……ありがとうリーダー」
『礼は要らない。運搬物の中の1つを
「なるほど…」
装甲車の陰から車列の方を見る。
コンボイのコンテナ内から出されたと思われる迫撃砲を見つけ、それによる支援攻撃が行われたことを理解する。
一発で敵の頭上に当てた実力に、思わず拍手で褒め称える。
『索敵を開始。生き残りが居た場合は捕縛後、自警団に明け渡す』
「了解。そっちの人員も欲しいです」
『直ぐに送る。それまで待機』
必要最低限の会話で無線が打ち切られる。
少しばかりため息を吐き、惨状を見渡してから1つぼやく。
「………銃で狙うならもっと静かに近付くべきだね」
誰かに向けるように問いかけた瞬間、右手の甲より弓状の魔術印を展開、左手で弦を引き、光弾を発射する。
「…っ!?」
光弾は頬を掠め、問われた人物がその場に倒れ、転がる。
「動かないでね?大事なものが吹っ飛んだら嫌でしょ?」
黒の刀身を倒れ伏せた人物の首にピタリと付け、下手に動けば首が切れる事をアピール。
イリヤの冴えが光る剣技を見続けたならば、今が死刑宣告そのままだと想定できる。
(………ん?おや?)
イリヤの目の色が変わる。
「………あっ…えっ…と…」
奇襲を掛けようとした人物、もとい"少年"の姿をじっくりと眺めていく。
細いながらもしっかりとした骨格。
手にから落とした45口径の拳銃のチョイス。
そして何よりも幼気な雰囲気が残る成長途中の
(やっばっ!!メッチャタイプ♡!!)
補足をすると、実はイリヤの好きな者は美少年等で、その幼さが見え隠れするくらいのませっ気味な美貌がドンピシャである。
滅多に見られない美少年に思わず小躍りしかけたのは間違いない。
少年もまた、目をパチクリと見開いたままで動けずどうするべきかを考えていると。
「おい、銀髪のねーちゃん。ソイツは生き残りか?」
イリヤの後方から屈強な男が数人、自動小銃を手に持ち、防弾ベストを着てやって来る。
「…ええ。"私の臨時報酬"として貰うよ?」
ぶっきらぼうな態度でイリヤに突っかかった後に少年へと目を向ける。
その笑顔は、ニンマリと歯を見せる。
「さて…どうも宜しく!
「……あ、えっ?え…?」
歯を見せる笑い方は本来であれば攻撃的なものであり、獣が牙をむく行為が原点である*1。
故に少年の顔は酷く歪んだのだった。
少年、〔黒鉄アルト〕は今の状況について大いに悩む。
生まれはとある衛星都市*2の豪農。
家には両親、二人の兄と一人の姉、そして6人の弟妹達という大家族であるが、食事に事欠かす事は無く、生きていけていた。
しかし、齢十二となった頃、突然。
「開拓都市に住んでる叔父のところへ奉公に出す」
と言われ、有無も言わさぬ勢いに出されたのだった。
別段豪農とも言えど珍しくはなく、叔父の家へ行くこととなるのは単に口減らしというよりも、ある程度力をつけて外から嫁を貰うことも視野に入れた行為とも言える。
但し、悲しいこととすれば開拓都市へと向けて走っていたバスがレイダーによって襲撃を受け、身ぐるみ全て盗られた後に奴隷の刻印を着けられた。
逃げる事は難しく、いつ何か殺されたとしても文句の言いようが無い中で、生きる事一年。
「ってなわけで連れてきた!!」
「アホか」
街ですれ違えば数歩歩いた後に振り返って探す程に麗しい美女二人に生殺与奪の時に立たされていた。
「良いじゃん。幼い顔立ちだけど、絶対イケメンになるよ!」
「そういう問題じゃないでしょ?奴隷を連れてくる余裕は私達にあると思う?まだ持ち家も無いのに?」
「ええ〜良いじゃん!良いじゃん!!このままだとこの子だってあのヤロー達にけつあな確定されちゃうかも知れなかったよ!!」
「どうでもいいわソレ」
────正直どうでも良くない。
この一年で様々な"童貞"が散っていったけれども、尻とナニだけは守り抜いてきた。
流石に性病で死にたくはなかったし、何よりその喪失感は他の物よりも遥かに上を行きそうだと考えたのである。
「…あ、あの…」
「何っ?」
狙撃手の少女、シノンが目を細めて威嚇するように睨む。
余り肯定的に捉えていない彼女の思考が読めてしまうが、此処で諦めるわけにも行かない。
アルトは部屋の床に膝を付き、かつて黒鉄家に伝わっていた交渉術を思い出し、此処で使う。
「………お願いします。どうか僕を雇って下さい…!!」
両手をつき、額を擦らせる様に物事を懇願する体勢、"土下座"。
海賊たちが【パーレイ】と言うならば交渉が終わるまで危害を加えず交渉を行わねばならない掟が存在する。
それ同様に、ちょんまげに結ったSAMURAI達が作法として脈々と伝え続けられていた
なお、難易度順にジャンピング土下座や左右土下座、トリプルアクセル土下座によって床が掘られ、相手よりも低く行うという離れ業も存在する。
「あ〜あ〜。シノンが土下座させた〜」
「ちょ、ちょっ…!?待って待って!!何してるの!?立ちなさいって!!」
「嫌です。こうなったらテコでも動きませんから…!!」
このままでは生き残れない。
そう判断したアルトは少なくとも雇用の方針を立てているイリヤに全力で乗っかる勢いに自身を見せる。
其れが今正しいかまでは分からないけれども、チャンスが再びやって来ることは恐らく無い。
全力で自分を示す。
今唯一の手段であった。
「………荷物運び。今までは2人で分配しながらやってたけど、貴方が出来るなら良いわよ?」
「出来ます!向こうではずっとソレばっかされてて運び方等も大体知ってますので安心して下さい」
「あっ…そう…」
荷物運びで苦言の1つでもあればと考えたが、そもそも奴隷印を押されている人間に出来ることと言えば後は肉盾程度であろう。
少年の残り少ないチャンスを逃さんとする姿勢に思うことがあったのか、シノンはため息を吐いては仕方がないと考え。
「ルールは3つ、私達の命令は絶対」
「はい」
「仕事はキチンと行う」
「はい」
「絶対に3人揃って生き残る。蛮勇は無し」
「……はい!!」
試用期間の形で受け入れることとした。
to be continued