※この作品はR-18です。

遊戯王 奴隷ヒロイン争奪ゲーム   作:レルクス

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第12話【閑話】 青井由香のとある一日

 朝六時五十九分。

 

 プロパティ・プリズンの独房棟。

 

 そのうちの一つの部屋では、ベッドに寝……いや、全裸で大の字にベルトで固定された由香が、スヤスヤと寝ている。

 

 体の様々な部分が幅一センチの皮ベルトでベッドに縫い付けられており、本人の意思では身をよじることも不可能だろう。

 

 Gの胸はあおむけになっていても崩れずに上を向いて形を保っており、10万人の観客席を満席にするほどのスタイルに真っ白できれいな肌をしており、まさに芸術品と言えるレベル。

 

 寝顔に一切の曇りはなく、本当にスヤスヤと寝ているようで、皮ベルトに固定されているという、本来なら『不自由というストレス』を感じるはずだが、そんなことは通り過ぎたかのように安らかな眠り顔だ。

 

 ……そんな由香の股間の傍で穴が開き、下から一本のびっしりとイボイボが並んだバイブが出てくる。

 

 ローションをたっぷりと纏ったそれは、静かに由香のおまんこに到達し、ちゅぷっ、ぐぐぐ……と、中に入っていく。

 

「んっ……んぅ……」

 

 奥の奥まで入っていくが、まだ由香の意識は覚醒しない。

 

 朝七時。

 

 ヴィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!

 

「あああああああああああああああああああああっ!」

 

 股間から脳天まで貫通するほどの快楽衝撃が発生。

 

 寝起きという何の構えもできない上に、由香にとって気持ちのいいスポットを全て刺激され、ベルトでギチギチに固定された体はよじることも出来ず、快楽のすべてを逃がすことができない。

 

 そんな状態で、バイブは強く振動。

 

 膣壁を震わせ、股間付近の神経を根こそぎ刺激する。

 

「あっ、い、いくっ、いっああああっ!」

 

 ブルブルっと絶頂を示す痙攣が体で発生し、尿道から大量の潮を解放した。

 それと同時に、バイブがとまる。

 

「はぁ、はぁ……んんっ」

 

 バイブが抜かれ、ベルトの金具が外れて解放される。

 

 ただ、絶頂の余韻に浸っているのか、由香はブルブルっと体を震わせた。

 

「……ふぅ」

 

 落ち着いた体を起こして、ベッドから降りる。

 そのまま、近くのティッシュ箱のようなものから紙を一枚とって、股間に貼る。

 ふき取るようにこすると、潮やローションが全てふき取られてなくなった。

 

「はぁ、ただ起きるだけで絶頂……管理されてる感じがするわね」

 

 近くのクローゼットや引き出しを開けて、いつも着ている灰色のスーツを着る。

 股下がほぼないマイクロミニスカートで、上半身はシャツのボタンを二つ開ける。

 

 ……今の時点で、由香を含めた全従業員が『股下がないマイクロミニスカートは愛智の判断』であると知っている。

 

 しかし、械遊から服装の指定がないため、械遊が関わる社員の中でトップである愛智の服装に合わせようという空気になっている。

 

 シャツのボタンを開けるか開けないかは各々が判断するというものだが、全員が開けている。

 

「……」

 

 引き出しから一枚のカードを取り出す。

 それは、『転生炎獣パイロ・フェニックス』のカードだ。

 

「械遊様からは『お守り』とか『防犯グッズ』みたいなものって言われてるけど、まだ監獄の外に出てないから実感がないわ。とはいっても……赤いメッシュが燃えて羽根が出てきて、それがカードになったかと思ったら『コレ』だし、普通じゃないのは確かね」

 

 そう言いつつも、カードをスーツのポケットに入れる。

 

 それだけで、由香はどこか、自分に首輪が付いたような、そんな感触があった。

 もちろん、首を触ってもそこには何もない。あくまでも彼女の感触だ。

 

「……」

 

 部屋の壁の内、廊下に面した部分は全て鉄格子になっている。

 廊下側からは全て丸見えな設計のソレの、出入り口を開けて廊下に出る。

 

 そのまま廊下を歩いて、独房棟の外に出た。

 

「……ここも様変わりしたわ」

 

 見上げた先にあるのは、真っ黒の天井とあたりを照らす電球や電灯だ。

 

 一応は『ホワイト・シティ』と呼ばれていた場所なわけで、今までは、天井は白だった。

 しかし今は、明るさは確保されているので遠くに何があるのかもわかるが、それでも天井は真っ黒でかなり暗い雰囲気が漂っている。

 

 多くの建物が拷問ショーのために作られていたので取り壊しが行われ、新しい施設を何か作るという段階だが、言うほど決まってはいないし、械遊にもプランがあるわけではない。

 

 ただ、そう、『監獄』と呼ぶにふさわしい『空気』が漂っている。

 

「……」

 

 食堂に移動する。

 

 四人用のテーブル席も、カウンター席もある程度用意されており、基本的にはここで食べることになる。

 

 朝食は決まった物が人数分用意されており、ご飯とみそ汁といくつかのおかずが並んだものだ。

 

 テーブル席に持っていって食べていると、反対側に誰かが座る。

 

「相席、いいかしら」

「どうぞ」

 

 反対側に座ったのは、艶のある金髪を伸ばした女性だ。

 服装は由香と全く一緒で、Hの胸が存在を主張している。

 

 名前は瀬宮璃々(せみやりり)。

 

 年齢は二十六歳。十六歳でCCに入社し……拷問歴は十年。

 彼女よりも上になると別の意味で『どこかに流される』場合が多く、現在、この監獄の中で最年長。

 様々な事情が絡み、拷問年数が二桁に達したのは彼女だけ。ここで拷問されたことがある人間として、苛烈を極めたのは愛智だろうが、年数で言えば最長となる。

 

「……十年過ごした町の空が、一夜で白から黒に。どう思ったか聞いていいかしら?」

「そうねぇ。悪い絶望が、良い絶望に変わった。と言った方がいいかしら。いろんな人を見てきたからわかるけど、械遊様の『独占欲』は相当なもの。おそらく私がこの監獄の従業員を辞める日はこないってわかる。それに、『絶対的な上位者によって管理される』という意味で、今までもこれからも変わらないわ」

「……そうなるわよね」

 

 CCの調査力はすさまじい。

 どれほど地方にいようが、裏に潜もうが、外見の優れた美少女をあちこちで見つけ出し、入社すれば抜群の整形技術で素質を磨き上げる。

 言い換えれば、ここに訪れるオーナーは、『ちょっとでも気に入らなくなったら捨てて、次を入れる』ことが可能だ。

 

 しかし璃々に関しては、今の由香よりも一回り上だが、それでもまだティーンで通じるほど若々しい。

 

 こう言っては何だが、『長く使われるに値する』といえる。

 

「ただ、あなたと械遊様のデュエルで、思わず頭が地まで下がったわ。権力じゃない。そんな相対的なものじゃない。絶対的な力を初めて見たから、当然と言えば当然ね」

「……そう」

「あの存在感の真正面に立っていたあなたなら、その衝撃もすごいはず。あのデュエルの最後の最後。鎖で縛られた時……あなたは堕ちたって思ったし、それを見て羨ましいとすら思ったわ」

「羨ましい?」

「私の拷問は十年。もうデュエルのことなんてあまり覚えてない。それに、独占欲は強くとも性欲は低い械遊様にとって、機械姦は性癖ではあるけど、私以外にも艶姿を提供する人間がたくさんいる。そんな中だと、主張できることも少ない」

「……」

「ほぼ間違いないことを言えば、今の械遊様の中で、あの時、自分の刃を示したあなただけは意識してるけど、他の十九人は『従業員』という形で一括りになっている。だから、貴方のことは羨ましい」

「難しく考える必要はないわ。【ガジェット】って、難しいデッキじゃないし」

「フフッ……それもそうね」

 

 普通のデッキであれば、レベル4の機械族を並べて、ギアギガント Xを出して継戦能力を上げつつ、ランク4のモンスターを使って相手を殲滅するのが【ガジェット】の戦術だ。

 

 12ガジェにするのか15ガジェにするのか。あとはサポートカードはどうするのか。ランク4エクシーズは何を選ぶのか。

 デュエルが始まってしまえばシンプルな【ガジェット】も考えることは多いが、そもそも実戦データを取るのが由香たちの目的であり、『考えるのは最小限でとにかく試せ』の精神でいい。

 

 それに、刃が完全におられた璃々であっても、今は械遊の『独占欲』の範囲内。

 

 璃々の中でも不安があるという訳ではない。別に従業員の中で上を目指そうという意思はないが、そこを糾弾されることもない。

 

 ただ、由香が眩しく見えるというだけのこと。

 

 由香が言うように、『難しく考える必要はない』のだ。

 

「……ご馳走様。また、話しましょう」

「そうね」

 

 由香は立ち上がると、食堂を後にする。

 

「今日の予定は……カードショップの散策ね」

 

 そもそも実戦データの提供とはいっても、彼女たちにできるのは、械遊が手に入れたスレイブヒロインの情報が全て入ったタブレットを使ってデッキを各々が構築し、身内でデュエルするくらいである。

 

 それをする人間が二十人もいるのだから、その中で『代表』である由香は、別の仕事が割り振られている。

 

「表社会に出回るカードに関しては、全てのカードの情報が掲載されたサイトがあるけど、アリの巣に関してはそんなサイトは一切ない。自分たちでくみ上げていく必要があるし、カードだって創造できるとはいっても、ある程度は自分たちで抱えておいた方がいいのは事実ね」

 

 由香が語った通りである。

 

 欲望が強ければサポートカードを生み出すことは可能。

 

 しかし、都合のいいカードをポンポン生み出せるようなデュエリストはほぼいない。

 

 まあ、械遊にその手の話をすれば苦い顔をするのは間違いないが、別に械遊自身もカード創造の構造がわかっているわけではないので、その手の情報取得やカード確保は重要なのだ。

 

「近くのカードショップは……さて、行きましょうか」

 

 スマホで場所を確認。

 近くのカードショップに行くためのハイヤーを呼びつつ、由香は監獄のゲートに向かった。

 

 ★

 

 アリの巣は全て『地下』である。

 そして、長距離移動をする際に使うハイヤーは、基本的に長い地下トンネルを通って、それぞれのエリアに向かうことになる。

 

 時速百キロを守る必要もない上に事故率ゼロなので容赦もクソもないスピードでぶっちぎっているが、アリの巣はCCの本社地下にしかないので、遠くに専用ホテルを持つものは一々速度制限など守っていたら日が暮れる。

 

 様々なホテル地下。ショッピングモール。スタジアム。私有地が地下トンネルでつながっており、それが『アリの巣』という名前の由来だ。

 

 ただ、そこはどこまでも資源を無駄に使えるCC。

 

 きっちりサービスエリアが一定間隔で用意されている。あまりにもハイヤーが爆速なのでパーキングエリアは存在しない。

 オーナーがハイヤーを運転することは絶対にないので、ハイヤーを利用している者が休憩したり立ち寄ったりするためのものだ。

 

 そしてサービスエリアでは、カードショップが必ず存在する。

 

「ここが監獄最寄りのカードショップね」

 

 由香がハイヤーから降りて、売店や充電スタンドが並ぶエリアの中央にある広めのカードショップに入っていく。

 

 なお、ショッピングモールは人が集まりやすいので、コアカードの『提供』があった場合はかならずショッピングモールの方に行く。

 

 その分、カードショップとしてはそこまで広くなく、『CC側からのイベント用』として使われることが多い。

 

 ただし、サービスエリアはその手の『イベント機能』がない分、カードが多い。

 

 情報を集めるのにはもってこいの場所だ。

 

 ……そう、もってこいの場所だと、想定しやすい。

 

「お、監獄からやっと人が来たねぇ」

「!」

 

 テーブル席でカードを広げる先客がいた。

 

「……あなたは?」

「俺は星場紅嵐。初めまして、青井由香ちゃん」

 

 情報収集家。星場紅嵐。

 先ほどのセリフを考えれば待ち構えていたのは明白。

 

 飄々とした表情で、カードを広げていた。

 

「……私に一体、何の用?」

「まあまあ、とりあえず座りなよ。それに……逃げる様子がないってことは、械遊君から俺について何か聞いてるんじゃない?」

「……昨日の夜。あなたの要求は突っぱねても、接触程度なら拒否しないようにと言われたわ」

「アハハハハッ! 俺との付き合い方を理解しすぎてて笑えるね!」

 

 欲望の渦巻くアリの巣において、『距離感』は大切だ。

 

 たった一歩であっても、近くても遠くても破滅につながる可能性がある。

 

 由香は席に座った。

 

「やっぱり械遊君の『直感』はすごいねぇ。さて、とりあえず、アリの巣に入ったばかりでまだいろいろわかってない械遊君に、仕込んでおきたい情報があるのさ」

「仕込んでおきたい情報?」

「現在、械遊君は、アリの巣においてかなり重要な財産を持っている。45枚のスレイブヒロイン。中規模だけど特権が多い私有地。そして見目麗しいものが厳選された20人の従業員だ。まあ正直、これで狙われない方がおかしい」

「……確かに」

「じゃあ、こういった状況の械遊君に対して、『上』の連中がどうやって接触しようとするかって話になる」

「私たちには高度な『拒否権』がある。だから、械遊様が狙われることになる」

「そうだね。で、ここで一つ。重要な前提がある」

 

 紅嵐はポケットから、一枚の『紙幣』を取り出した。

 黒と白の二色で構成されたもので、譜面は『10000』となっている。

 

「紙幣? ……アリの巣の通貨の『アウェア』は、全て電子マネーのはず」

「そう。これはアウェアじゃない。『スタビス』っていう、アリの巣の独自通貨だ」

「……まだ、そんなものが……」

「ただ、アウェアはCCが発行してるものだけど、『スタビス』は、ギルド『深淵銀行』によって発行されているものだ。まあ、銀行と言っても、造幣局が金を作っているだけで銀行口座はないけどね」

「オーナーたちが自主的に作った貨幣ということね……」

「まあ、企業がポイント券を作ってるのと変わらないね。貨幣量を調整した結果、1円=1スタビスになってるけど……ただ、これは大きな特徴がある」

「大きな特徴?」

「そう。簡単に言うと……出す金額によっては、スレイブヒロインすら買うことができる」

「えっ……」

 

 広い広いショッピングモールがアリの巣には存在し、『コアカード』を買えるタイミングはある。

 

 多種多様なコアカードの中でファンの付かなかったカードが、白服運営のカードショップに流れ着くのだ。

 

 コアカードを持たないオーナーのために社員が調達する場合、こういったカードショップに行くことになる。

 

 もちろん、数は多くない。店舗を十や二十、走り回ることもある。店になかった場合、社員スコアを少し下げることで白服に融通してもらうこともできる。

 

 というのが、限界。

 

 そもそもスレイブヒロインを手放して、市場に『提供』などするはずがない。

 

 もちろん、スレイブヒロインの提供は普通のコアカードの提供よりも多くの特権を扱えるが、それでも、スレイブヒロインを失い、公正なイベントに持ち込まれるのは都合が悪すぎる。

 

 そんな中で、『スレイブヒロインを買える』というのは、一体どういうことなのか。

 

「この国には、ブラックランクのオーナーは六人いる。全員が大規模なギルドのトップで、ギルド一個が一つの国といっても過言じゃない権力を持ってるんだ。それぞれが『超規模私有地』を持ってて、そこで使えるのがスタビスなんだよ」

「……」

「この超規模私有地の中だと、円もアウェアも使えない。スタビスだけが支払い能力を持っている。そして、ブラックランクが扱える特権で作り上げた私有地の中で、経済が作り上げられているんだ。スレイブヒロインすら、その中では出回ることがある」

 

 CCが作り流通させているものではなく、あくまでも『ブラックランクたち』が作り上げた独自通貨。

 それによって作られた、アリの巣の中でもさらに深い場所。

 

 『六大私有地』こそ、アリの巣の本当の闇である。

 

「今回械遊君が関わった『獄夜叉』の本拠地は、『六大私有地』の一つ『フレアタウン』にある。そこの幹部候補がこれほどの失態だ。挽回のために関わってくるだろうね」

「では、どうなるの?」

「とあるデュエルディスクが前提になる」

「デュエルディスク?」

「そう。『ハンターディスク』というもので、ブラックランク特権で開発されたものだ。普通、オールイン設定で負けた場合、そのディスクの格納部のカードだけが抜きとられる。ただ、このハンターディスクに負けると、そのディスクに記録された所有権を保持するカードすべてが対象になる。どこに隠していても白服が回収に来る」

「なっ……」

「そして、手に入れたカードは自動でハンターディスクの格納部に入れられて、手に入れた本人も使うことができない。この仕様によって、問答無用で、一度のデュエルで相手を『殺す』ことができる」

 

 紅嵐はポケットの内側からカードの束を取り出す。

 そのうちの一枚を見せた。

 

 そこに映っているのは、『WANTED・六車械遊』のカード名と、械遊の写真。

 ステータスには、攻撃力でも守備力でもなく、『50,000,000スタビス』と表記されている。

 

「このハンターディスクの存在によって、『賞金稼ぎ』をするデュエリストがいる。そんな奴らに狙われる五千万スタビスの賞金首。これが今の械遊君だ」

「……五千万って、どれくらいなの?」

「さっきも言った通り、貨幣量が調整された結果、価値は大体1円=1スタビスだから、5000万円ってことにかわりはない。ただ……六大私有地で支払いができる。これはオーナーにとって重要だ」

「荻野宝吾の懸賞金は?」

「200万」

「うーん……安い」

 

 200万円という金額に対して安いという金銭感覚は由香も持っていないが、大きな話をしているときに200万と言われるとなんだかモヤっとする。

 

「ちなみに、5000万という金額は、そいつを倒した場合の報酬と、六大私有地に関わってからの戦績で算出される。スレイブヒロイン45枚……のはずなんだけど、冥界ステージにいたやつらは、まだ情報を漏らしてないから、多分スレイブヒロインが数枚だと思ってるね」

「どうして知れ渡ってないの? 愛智から聞いたけど、宝吾にも観客にも教えたって」

「嘘だと思われてどこかに飛ばされるからだよ。事実確認もなくね」

「え、確認もなく?」

「六大私有地において、下手なリスクは取れないし、調査のための人材だって揃ってないんだ。スレイブヒロイン45枚っていうのは、個人が所有するにしてはホラ話もいいところでね。誰も信じてくれないし、その調査すら行われない」

「それでチャンスを逃すと」

「その一つのチャンスが破滅につながるってことさ。ま、械遊君は直感が優れてるし、多分何とかなると思うけどね」

「じゃあ、その『ハンターディスク』について、械遊様に教えておけばいいってことね」

「それはそう。ただ、このハンターディスク。使える相手は六大私有地に拠点を置いたものだけだ。そして、拠点を置けるのはプラチナランクだけ」

「……どうしてそんなことに?」

「このハンターディスクが、プラチナランクの下位層やゴールド以下に振るわれると、あまりにも破壊力が強すぎる。だから、CC側が、六大私有地に財産を持つ者以外への使用を禁じてるんだ」

 

 CCの方針は欲望を刺激すること。

 理不尽とそれに対する反発が欲望に刺激する場合に良い材料になると判断している。

 それと同時に、可能性のない一方的な虐殺を望まない。

 

 そしてハンターディスクはあまりにも、仕様が強すぎる。

 

 それゆえに分けているのだろう。

 

「今、械遊君はノーマルランクだ。まず彼ならプラチナに上がれるだろうし、まずそこまでランクを上げさせて、次に私有地に拠点を置かせる。そうすれば、ハンターディスクの対象になるから、そこで狙ってくる」

「……」

「まあ、まずは誘惑してくるだろうね。素晴らしい私有地に拠点を用意しませんかって」

「教えておくわ」

「ああ。彼が拠点を置かない限り、この指名手配は紙切れだ。械遊君がどんな選択をするのかわからないけど、それを知ったうえでどうするのか、楽しみにしてるよ」

「……じゃあ、私はこれで」

「カードの調査と確保に来たんでしょ? 邪魔して悪かったね。それじゃ」

 

 そういって、紅嵐は席を立って去っていった。

 由香としても思うところはあったが、特に何も言わずに調査を始める。

 

 ★

 

「……アリの巣。まだ知らない部分はたくさんあるのね」

 

 カードの調査と確保を終えて、夜七時。

 

 監獄に戻ってきて夕食を済ませた由香は、独房棟の風呂場に入っていた。

 

 風呂場なのでもちろん裸で、シャワーを浴びている。

 

「とりあえず報告書をまとめて、提出したから、すぐに械遊様も知るはず……んっ」

 

 由香の股間の近くに別のシャワーノズルが現れた。

 やや強めで、股間に水がかけられる。

 

「あっ、んっ……んう……」

 

 シャーーー……っと水がかけられて、ビクビクと体が震える。

 

「ふぐっ……」

 

 股間のシャワーが止まると同時に、由香の膣に、直径一センチの円柱が入っていく。

 それは奥の奥まで入り込むと、上下左右に四本に分かれて、由香の膣を押し広げていく。

 

「んっ、んんっ……」

 

 次に由香に見せつけるように現れたのは、直径一センチの円柱。

 しかし、90度ごとに四列で、小さい穴が縦に並んでいる。

 そこから水がぴゅーっと流れて、『どうなるのか』が実演された。

 

 水が止まって棒が股間に向かい、穴に入っていく。

 ただし、押し広げられた膣のどこにも接触せず、スーッと侵入する。

 

 ぴゅー……っ

 

「あっ! んっ、ふうっ、はっ♡」

 

 強い刺激ではない。

 ただ、味わったことのない感覚に悶える。

 

「……い、いくっ、あっ、んんっ♡」

 

 快楽に対して貪欲という訳ではない。

 そもそも所有物としての意思が強すぎて、由香自身が主張しようという意思はない。

 

 近い表現をすれば、『無抵抗』だろう。

 

 監獄側が由香に与える快楽を、由香は無抵抗に受けて、悶えて、絶頂する。

 

「い、いくっ!」

 

 股間から汁をブシャアアアアッ! と吹いて、由香は大きく絶頂した。

 

「はぁ、はぁ……んっ♡」

 

 水はとまり、開膣具は外れた。

 絶頂の余韻に浸りながらシャワーを浴びる。

 

「……ふぅ」

 

 数秒後。満足したのか。由香はシャワーを止めた。

 

 

 

 

 

 風呂に入った後、由香たちは服を着る必要がない。

 湿度も気温も適切に管理された空間のため、体温調節で服を着る必要がないのだ。

 

 そして、寝るときはベッドに裸で拘束されて眠るのだから、こちらでも服はいらない。

 

 そのため、由香は服を着ずに、タオルで体をふくと、特に隠す様子もなく自分の部屋に戻ってきた。

 

 ……といっても、廊下から丸見えの鉄格子だが。

 

「おっ、お帰りなのだ!」

 

 部屋の中では、理由は特にわからないが元気いっぱいのミリム・ナーヴァが待っていた。

 

「……ミリム・ナーヴァ。確か、レベル4が2体で出せるランク4で効果がなく、攻撃力が4500の脳筋だったわね」

「私は脳筋じゃないのだ! ちょっと小突いたら全部ぶっ壊れて、敵の攻撃が効かないだけなのだ!」

 

 脳筋じゃねえか。

 

「とにかく、私はここでおもちゃを使って、由香をイかせるようにと言われたのだ。とりあえず百回イかせたら、えりながおいしいスイーツを作ってくれると約束してくれたのだ!」

「スイーツ目的って……」

「とりあえず……」

 

 次の瞬間、ミリムは……由香の体を、ベッドに寝かせていた。

 

「はっ?」

 

 自動でベッドが反応して、ベルトで彼女の体を拘束していく。

 

 大の字で、腕も足も大きく広げた状態になり、身をよじることすらできない。

 

「んっ……」

「最初からフルスロットルなのだ!」

 

 ミリムはそういうと、ピストンマシンを取り出した。

 ディルドが取り付けられており、穴が開いているところを見ると、中からローションなどを出すのだろう。

 

 ただ……回転部分にモーターがなく、代わりにレバーが付いている。

 

「な……なにそれ」

「ピストンマシンっていうおもちゃなのだ! 電気で動く機能は邪魔だからのけて、レバーをつけたのだ! 私が回した方が速いのだ!」

 

 そういうと、ミリムは一気に15センチのディルドを膣にジュブブッ! と挿入する。

 

「ひぐっ……」

「おもいっきりイくのだ!」

 

 ズボズボズボズボズボズボッ!

 

「あああああああああ~~~っ!」

 

 一秒三十回。

 

 通常なら体が壊れるほどの速度だが、ベッドから転送注射で治療液が流れ込み、即座に修復されて快楽だけが股間から脳天に貫通する。

 

「イくのだ~! スイーツが待ってるのだ~!」

 

 よだれを垂らしながらレバーを高速で回してピストンするミリム。

 

「……はっ、忘れてたのだ! 穴の神経をもっと鋭くする薬を入れ忘れてたのだ!」

 

 そういって、ミリムは何かのボトルを取り出す。

 

「ええと、『10倍に薄めてください』……? よくわかんないからそのまま塗るのだ!」

 

 首をかしげると、ボトルの中のドロッとした液体をディルドに塗って、そのまままたズブズブと膣に入れる。

 

「はぁ、はぁ、あ、ああっ、あっ! こ、これはマズッ」

 

 ズボボボボボボボボボボボボボボボボボッ!

 

「―――~~~っ!」

 

 一秒で五十回。

 

 常軌を逸したピストンで膣が蹂躙され、そのすべてが余すことなく快楽となって激震する。

 

「い、いぐっ、や、やめて、いぐううううううっ!」

「もっとイくのだ! 私のスイーツが待ってるのだ~~~!」

「しぬ、しんじゃう! ああああああっ!」

 

 もはや暴れていると表現しても過言ではない由香とミリム。

 

 ただただピストンされ、股間はベルトで全く動かず、由香は何度も意識が飛び、快楽でたたき起こされてまた飛んで……を繰り返していた。

 

 

 

 

 ……ちなみに、ミリムはえりな特性極上スイーツを五つ貰った。えりなはドン引きだった。

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