※この作品はR-18です。

えっちで妙な力を持っていて食欲旺盛な依田芳乃さんが攻めるお話   作:ふりーじ屋/家庭内禁書

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※「佐久間まゆさん編」「佐久間まゆさんが担当Pとえっちする後日談編」の初出は下記のとおりです。
モバP「佐久間まゆセックスよわよわ説?」依田芳乃「でしてー」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1590498783/



佐久間まゆさんが担当Pとえっちする後日談編

 

「芳乃。まゆについて、折り入って相談があるんだ」

「構いませんが、なにゆえわたくしへー?」

 

「実は……」

 

 

※

 

 

「なぁ、まゆ。君がもし、本当にそこにいるならば……俺の頬をつねってみてくれないか?」

「居ますよ。まゆは今まさに、プロデューサーさんの目の前に立っていますっ。

 確かに、後をつけるため直前まで『氣』を消していましたが。

 ……もしかして、こんな遅い時間で、お疲れでは……?」

「あぁ。誰かさんのせいで、いろいろあって」

「イケないヒトがいたものですね。とりあえず、つねりますけど……そっと、ですからね」

 

 交通の便と家賃を優先して選んだせいで、成人男性一人が住めれば上等といった狭さの部屋に帰ってくると、

 何時間も前にあいさつをして別れたはずの担当アイドル・佐久間まゆが立っていた。

 

 まゆの格好は、別れる直前のママ。秋物の上着、白いブラウス、プリーツスカート。

 私服はキャミソールワンピースが多いまゆにしては珍しい……と目に残り、すぐ思い出せた。

 

「い、いた、あいたたた……っ! よし、まゆ、もういいよ、ありがとう」

「どういたしましてっ。これで、あなたのまゆがここにいるって、信じていただけましたか?」

 

 

 

 部屋に入って電気をつけ、荷物を投げた。上着を脱ぎ捨てた。

 シンデレラがとっくに舞踏会から去った時間。せめて着替えとシャワーぐらいは……と思った瞬間、

 

「プロデューサーさん。ジャケット、ハンガーにかけないとシワになってしまいます」

 

 まゆの声がした。

 振り向くと、俺より頭一つと少し低いところから、夜空のように深く底知れない瞳が見上げてくる。

 まゆの姿が見えた。

 

 姿も声も、幻だと思った。だって、まゆに俺の自宅マンションは教えていない。

 住所を調べ上げたのかも知れないが、場所だけ知っていてもオートロックで入室は阻まれる。

 俺の後ろにくっついて突破したのかもしれないが、さっき乗ったエレベータには俺一人しかいなかった。

 

「プロデューサーさんのそばにいるのに……気づかれちゃいけないから、

 溢れ出しそうな『氣』を殺すの、本当にたいへんで……でも、あなたのためなら……」

 

 どうやら気配を消して俺のすぐ後ろを歩いていたらしい。

 そんな馬鹿な。俺はそれに気づかないほど疲れていたのか?

 

 最近の疲れの原因は、ほとんどまゆだった。

 アイドルのプロデューサーとして不面目極まりないことだが、

 俺は担当アイドル・まゆに個人的な好意を抱いていた。

 

 もっとあけすけに言えば、まゆを独り占めにしたかった。

 いつでも化粧品のCMに出られる潤みのくちびるや頬を舌で貪り、

 質量でも持っているんじゃないかと濃く甘い髪の後ろの匂いを嗅いだり、

 ふわふわのガーリーファッションを引きちぎって細いくせに柔らかそうな少女の曲線を残らず指と腕で堪能し、

 触れたらはらはらと溶けそうな肩か腰を引っ掴んで処女穴をガツガツと犯したかった。

 

 処女穴、というのは俺の妄想だけではなく、数ヶ月前のまゆから受けた自己申告でもある。

 

『プロデューサーさんのために、まゆの処女、とってありますからね……♥』

 

 よその事務所の恋愛スキャンダルニュースをチェックしているとき、まゆに耳元で囁かれた。

 

 そうだ、まゆは、言葉でも声音でも破滅的に俺を揺さぶる。

 鼓膜どころか頭蓋骨までくすぐってきそうな猫なで声を不意打ちで流し込んできやがる。

 その処女膜ぶち破って悲鳴を上げさせてやろうか――慌てて思考を振り払う。

 

 まゆはアイドルとして魅力的……な以上に、メスとして俺の理性を執拗なほど揺さぶってくる。

 ちょっと前に『大人の色気を武器とする仕事をしたい』なんて言ってた頃は、

 年頃の女の子が背伸びしていて可愛げがあったのだが、それはもはや夢幻のごとく遠い。

 

 こんな調子では仕事にならないので、俺は別のプロデューサーにまゆの担当を変わってもらうべく、

 理性への攻撃に抗いながらその段取りを進めていたのだが、その他の業務と負担が重なって、

 帰りは連日深夜になってしまっていた。

 

 だから最初は、自室でまゆの姿をみたとき幻覚だと思ったのだが……。

 

 

 

「プロデューサーさん……まゆのこと、担当から外そうとなされているんですね……。

 どうしてですかっ!? まゆ、何かイケないことをしましたか……?」

 

 まゆは悲痛な――こちらの首か胸あたりがキリキリ痛みそうなほど――表情で詰問してくる。

 君がそこに立っているだけで俺はプロデューサーとして社会的に死にそうなんだが。

 

「もしプロデューサーさんに見捨てられたら……まゆは、耐えられません……。

 もう、アイドルだって、続け、られ、なく……」

「……許してくれ。俺は、君のプロデュースを続けられそうにないんだ」

 

 まゆがアイドルを辞めるとしたら残念だが、俺にはそれを哀れと思う余裕すらない。

 どうせまゆは外見が良くて中身も勤勉で、アイドル活動を通して年齢以上の酸いと甘いも知ったはず。

 芸能界の外でもたぶんそれなりの人生は歩めるはず――

 

「――あっ」

「……どうしたんだ、まゆ?」

 

 まゆが、アイドルの仕事でも見たことがないほど大きく目を見開いて、一瞬だけ年相応に見えた。

 

「なぁんだ……アイドルを辞めて『俺のお嫁さんになれ』ってことだったんですね……♥

 すみません、まゆ、察しが悪くて……それとも、敢えて、まゆに選ばせてくださったとか……?

 あなたの事務所に行くと決めた瞬間から、まゆにとって運命は、自ら選び掴み取るものですから……♥」

 

 そんなわけあるか――という反論は、俺の舌に届く前に、ノドの奥で詰まって、俺をむせさせただけだった。

 まゆが、紅いリボンを巻いた左手の指で、ブラウスの胸元をくつろげる。

 ライブでは、最高のタイミングでハート型を作って数千数万の観客を虜にする指が。

 

 すぐあとに、匂いが来る。俺の鼻っ面から肺の奥まで引っ掴んでくる。まゆの一日分の汗か。

 まゆの体でずっと溜め込まれていた欲望が、さんざん押さえつけられた報復のように俺の理性を食らう。

 

「あ、ふぁあっ……♥ プロデューサーさんの、手、『氣』持ち、伝わってきますっ……♥」

 

 これでも、一生の仕事と思って、プロデューサー業を勤め上げる覚悟だったが、それを引っこ抜かれた。

 本能でも理性でも、俺はこれから一生ずっと……まゆの言いなりになるしかない。

 そう確信しながら、狭い部屋にお似合いの狭いベッドへ、まゆを押し倒した。

 

 もっともその確信は、予想もしないかたちで、予想もしないほど早く揺らいだが……。

 

 

 

※

 

「ぷ、ぷろりゅーさぁあ……♥ そ、そんなに、おっぱい、されたら……まゆ、まゆは……

 『氣』をやってしまって、おっぱい、でちゃい……い、はぁっ、ぁ、ぁ、ああぁ、あっあぁあっ……♥」

 

 最初に「何かがおかしい」と感じたのは、まゆの甘ったるい匂いをたっぷり湛えた、

 公式バストサイズ78センチより豊かに見える胸元に手を突っ込んだときだった。

 

 

 

 まず、ブラウスの合わせ目を広げ、淡いピンクレースのブラを晒した。

 まゆの乳肉は、ブラごしでさえ、俺を狂わせるほど蠱惑的で、それでいて不思議な感触だった。

 

「プロデューサーさんの、手ぇ……やぁあっ、お胸まで、喜んで、はしゃいじゃって、ます……♥」

 

 ぷりぷりと張っているのは、思春期で発達した乳腺か、乳房を支えるレッスンで鍛えられた体幹の賜物か。

 まゆを仰向けに押し倒しているのに、重力なんてどこ吹く風という稜線が俺を待ち受ける。

 

 それにつられて俺が指を食い込ませると、まゆの胸の膨らみは見た目の印象に反して、

 クリームかチョコレートの口溶けのように柔らかく、しかし確かな重量感とボリュームをもって包み込む。

 

「ん、あぁあっ……♥ あなたの、手、すきっ……だから、ためらわないで……

 あなたの、好きなように、スキを、教えて……まゆに、あなたの好きな触り方、教え込んで……♥」

 

 アイドルのプロデューサーという、他人様の娘を売り物にしている職業をしていたくせに、

 俺は女の胸が、こんな……愛撫を要求してくるような感触だと初めて知った。

 

「おっきなおっぱいがスキですか? それとも、控えめなおっぱいが……?

 今までがまんしてくれたぶん、取り返して……あなたの、スキなように、なっちゃいますから……」

 

 好きな男の愛撫を受ければ、その男の好みに女体が自然と作り変えられる。

 もしそうだったら、世の彼氏彼女や夫婦のトラブルは今の半分ぐらいになってそうだ。

 そのありえなさそうな仮定を、ブラから解き放たれたまゆの乳房は力づくで俺に納得させようとする、

 

「ち、ちくびっ♥ プロデューサーさん、スキなんですか……?

 んきゅぅうぅう……ぅうっ♥ 指先で、こりこりって、オモチャにして……♥

 いじめて、そだててっ、はしたないの、まゆ、まゆの、あなたの、ぉ、お――んんんぅうっ!」

 

 まゆの乳首は、最初は俺の小指の先っぽよりも小さかったのに、

 指の腹で撫でさすったり、爪先を食い込むか食い込まないかの具合で引っ掻いたり、

 指先で摘んでひねってやると、甘ったるい嬌声と体臭をいよいよ濃く滲み出させながら、

 まわりの乳輪とともに、少女らしい胸の膨らみと不似合いなほどぷっくりと発情勃起していた。

 

 たまらず俺が、まゆの胸元に顔を埋めて、赤ん坊のように乳首へ吸い付くと、

 

「え、へへ……そうですよね……♥ あなたの赤ちゃん、作ったときのために……

 いっぱいミルクが出せるように、きゅって、きゅって、可愛がってぇ……♥」

 

 さらに挑発を重ねてくる。

 俺はプロデューサーの職業倫理どころか、成人男性の見栄もハッタリも忘れ果て、

 赤子に帰った心地でまゆの乳首と乳輪にむしゃぶりついた。

 目の前のメスの魅力、圧倒的にすぐれた生殖能力の一端を顔いっぱいで味わいながら、

 自分より年下の熟しきっていないはずの少女の母性にすがっていた。

 

「……って、あ、やあぁ、歯、かんじゃっ、赤ちゃん、そんなことしないのに、キ、キちゃいますっ、

 胸、おむねに『氣』が、あふれ、て……でちゃいます、おっぱい、が、あ゛っ♥ ぁああ――っ♥」

 

 俺の狂いっぷりがまた一段と深まっていくのに合わせてくれたのか、

 舌に生暖かくさらさらとした水気を感じる。しょっぱくない、汗ではない。唾液……にしても、味が薄い。

 

 目を開けると、まゆの痛ましく腫れ上がった乳輪から、幾筋も母乳の筋が描かれていた。

 

「……母乳? あれ、まゆ、妊娠でもしたのか……? え、誰の子供……」

 

 恍惚としていたまゆは、俺のつぶやきを聞いて、目をぱちぱちさせたが、

 

「そっ、そんなわけないじゃないですか!? ふつう、母乳が出るのは出産後ですよっ」

「あ、ごめん。誰かを妊娠させたこと、ないから……」

「……むむ、プロデューサーさん、保健体育とかちゃんと授業受けてませんでしたね……?

 これは、まゆが教えることもありそうです……それは、それで……うふ、ふふふ……っ♥」

 

 じゃあなんで母乳が出るのか? と聞いてみたが、まゆは『体質ですっ』の一点張りだった。

 その体質だったら衣装の配慮が必要だと思うが、まゆにそんな気を遣った覚えがない……。

 

 まゆは俺の疑いを踏み潰すように

 『あなたがお嫌いだったら、おっぱい出すの我慢しなきゃ……と思ったんですが、それは杞憂でしたね♥』

 と、俺の性癖を勝手に決めつけた。まゆには珍しい得意顔だった。射乳って、我慢できるものなのだろうか。

 

 

 

※

 

「まゆ……男の人を触るの、初めてですけど……勉強は、いっぱいしましたっ。

 だから……プロデューサーさんの、大事な……その……お、おちん、ちん、触らせて、ください……っ♥」

 

 次に「何かおかしい」と感じたのは、まゆにペニスを触らせたときだった。

 

 まゆに最初に勃起ペニスを見せて、熱さだとかびくびく動いてしまう様子、先走りのヌルヌルに動揺したり、

 手コキが焦れったくて堪らないほどこわごわしたソフトタッチだったり……

 そのあたりは、まゆも人並み……というか処女らしかった。

 

「あ、ふぁあ……ッ♥ プロデューサーさんの、朝から晩までがんばった汗、匂い……ふふっ♥」

 

 アイドルとして、ファンを天上の至福へ至らしめ(あるいは、奈落の底に引きずり込んだこともあるだろう)、

 おそらくプライベートでも人を魅了しているであろう、まゆの愛嬌と色気を併せ持つ眼差しが、

 俺の洗っていないペニスを前にぐずぐずと蕩けている。興奮と羞恥で頭が混乱し、姿と声だけでくらくらする。

 

「だめじゃないですか……♥ まゆに、こんなの嗅がせたら……

 まゆ、背筋も、お腹も、頭も、ぞくぞくってシて……たまらなく、なっちゃいます……っ♥」

 

 この言い草もどうかという気がチラとしたが、

 直前の俺が、シャワーも浴びていない汗だくのまゆのおっぱいに震い付くほど興奮していたので、

 まだおあいこだと思えた。

 

「も、もっと強く握ったほうが、良いですか……? うふふ、強くすればするほど、幹がかちかちに……♥

 湯気が出そうなほど『氣』張ってて、まゆをお嫁さんにシてくれる……もっと元気になってくれますか……?」

 

 俺のペニスは、担当アイドルに愛撫されて勇躍し、自分自身ですら記憶にないほど大きく太い。

 疲れ魔羅にもほどがあるだろう。これ以上元気になられると不安なので、まゆに手でするのを止めてもらう。

 いかがわしい動画サイトの勃起力増強薬の広告のようだった。手持ちのコンドームが入るだろうか……?

 

「手、もうよろしいのですか……? まゆの『氣』で、もっと立派になれそうですが……。

 じゃ、じゃあ、くちびるで……キス、させてくださいっ♥ いいですよね?

 あなただって、まゆのおっぱい、ちゅうちゅうって、吸っていましたし……」

 

 絶対に貪りたい、近くに居たらいつか貪ってしまうだろう……と思っていた、まゆのくちびる。

 ぷるぷるとした弾力のまま、くちびるがほころんで、鈴口へくちづける。

 

「はぷ、んっ、んん゛うぅっ♥ ぴりぴり……ってシて、刺激的、ですね……。

 ……これ、まゆが咥えちゃったら……想像するだけで、ふ、ふぅ、ふぅうぅ……♥」

 

 まゆは、先走りでヌメヌメとしている俺の亀頭の上に、甘酸っぱそうな唾液をたっぷり垂らしたり、

 舌やくちびるで塗りつけながら、目や眉や頬を恍惚に蕩けさせていく。

 

「こっちは、睾丸……ううん、たまたまさんって言ったほうが、可愛らしいでしょうか?

 まゆを妊娠させてくれる、大事な精子を作ってくれる、大事な大事なところにも、あいさつします……♥」

 

 まゆは俺のペニスに頬ずりしながら、睾丸にまでキスを落とす。

 見下ろしていると、まるで愛しい恋人の口吻に捧げるような顔つきと姿勢だが、

 まゆが彼女のくちびるを供しているのは、だらりと垂れ下がった俺の睾丸。

 凶器のごとく張り詰めたペニスに対し、脳天気なほどリラックスにぶらぶらゆれていて、アンバランスだ。

 まゆの吐息と、くちびるによる甘噛みがくすぐったい。

 

「ちゅっ、んっ、ぢゅ、ぅううっ……♥ ぷにぷにして、かわいいっ♥

 でも……いいんですか、プロデューサーさん? ここ、男の人の、一番大事で、一番弱いところですよ……。

 んっ、んぅ……ちゅっ、ちゅっ、ちゅぷっ……♥ あぁ、だめ、止められ、ないです……」

 

 睾丸のシワの一筋ひとすじまで唾液でべたべたにされる。

 指先でくるくると撫で回される。その1周ごとに、子種を作れ作れと催促され、

 精巣や肛門のあたりがウズウズしてしまう。

 

「どんなに頑張っても鍛えようのないところだって……だいじょうぶですか?

 まゆみたいな……あなたと離れたくないがために、『氣』を消して、黙って部屋まで着いてきてしまう、

 身勝手で、貪欲で、今も好き勝手あなたの体を……」

 

 だいじょうぶか? と言いたいのは俺のほうだった。睾丸が無防備……性交ではしょうがない。

 佐久間まゆという、掌中の玉のように磨いて、ステージ上などで見せびらかしてきた極上のメスが、

 最大限の恭順と挑発を込めて奉仕している……高揚で、すべての憂いが溶けていく。

 結んではいけない禁断の関係のスパイスに矮小化してしまう。

 

 ……なんでそんな奉仕を、まゆがしているのか。

 俺が指図したわけでもなし……俺の想像を周回遅れにするかっ飛ばし具合。

 

「これだけ元気なら……2回は、射精できます? 射精、みたことがないので、わかりませんが……」

「す、するとは思うが」

「よかったぁ♥ では、最初は……まゆのおくちに、出して、くださいね♥」

 

 俺はベッドの縁に座らされ、両膝の間にまゆの真っ赤なリボンカチューシャと、

 常日頃からの入念な手入れをうかがわせるキューティクルに、蒸散した甘い汗を絡ませた髪が揺れる。

 ふぁ、はぁ……と吐息が、亀頭にささやきかけ――『心の準備は、よろしいですね?』――声も出ない。

 

 ごくり、とノドを慣らしてしまう。

 それを許可ととってか、まゆは俺のペニスに自分のくちびるを割り込ませる。

 

「ん、くぅうぅっ、んぷ――ふぅうぅっ♥ お、おおぉ、ほぉおぉお……っ♥」

 

 舌の味蕾のざらつき。口蓋のごく浅いシワが亀頭にこすれる。

 丸められたくちびるごしに、硬質のエナメル質がすがってくる。

 

「う、ぅ、まゆ……すまない、気持ちよすぎて、長くもたない……っ!」

 

 手塩にかけて育て上げてきたアイドルの口淫奉仕を受けている……という精神的な充足が、

 ペニス粘膜の快楽を増幅させ、俺は口走りながら思わず天を仰ぐ。

 

「ふ、んふ、ひゅ……んんっ、んんーっ♥ んふ、ふぅー♥」

 

 まゆの鼻息が下っ腹に感じた。

 くすぐったいと思って目線をまゆへ戻した瞬間、上目遣いを突き刺され、釘付けにされる。

 そのまままゆは、じゅぼ、ぶちゅっ、ぶぼっ……と、ヨダレを泡立せながら、

 一心不乱に口腔粘膜を擦り付けてくる。終わる――これは、終わる。為す術もない。

 

「ぶじゅ、じゅぷ、んぐちゅ――ふふっ……んんっ、んんっー♥ ふぅ、んんん~っ♥」

「だ、だめだ……そんなの、飲むものじゃ……な、ぁ」

 

 俺は腰や肛門に力を込め、膝頭を握りしめて必死で抗った。

 まゆは、乙女のラブソングを紡いで人びとを魅了してきた口腔を俺へのオナホに供しながら、

 俺の偽善に満ちた辛抱を見透かし、観音か慈母のように目を細める。

 

 それがなんとなく励みになって、歯を食いしばったり腿裏をびくびくさせながら、

 なおも射精の瞬間を引き伸ばしていると、

 

「ずる、じゅるるるるるる……♥ ん、ぷふっ、じゅるっ、んっ、ぐじゅ、ちゅぅうっ♥」

 

 ベッドに座る俺の両膝の間に、まゆが胸・肩・顔を割り入れているのが上から見える。

 両手は、左右それぞれ俺の腿のすぐ横で、指をシーツに食い込ませている。

 まゆの上体の高さからいって、やや前傾姿勢で膝立ちしているようだったが……

 

「んくっ♥ あぅうっ……ひぁ、あぅ、じゅぷ、んぐっ、んっんっ……♥」

 

 俺が射精の予感に迫られ呻き、筋肉を緊張させるのに合わせて、

 プリーツスカートに包まれた柳腰と丸尻の曲線が、ひくひくと波打つ。

 まるで『まゆも、我慢しきれないぐらい気持ちいい』――見ただけで空耳が聞こえる。

 

「んぷ、ぷふっ……んんんぅ……ぷぁ、あは……♥ 気づいちゃいました、か……。

 あなたの……まゆの、運命の人の目は、誤魔化せませんね……♥

 まゆの口と、おまんこと、子宮が、つながっちゃって……うれしいっ♥ しあわせ♥

 ……って、先走って……いやらしくて、ごめんなさい……♥」

 

 こんなに申し訳無さを欠いた佐久間まゆの『ごめんなさい』を聞く日が来るとは。

 

「でも、あなたのおちんちんの先っぽだって……ね。

 まゆのおっぱい、もみもみ、ちゅぱちゅぱ、赤ちゃんみたいにしてるだけで、

 おっきく、ガチガチになって、てらてら濡れてたから……仲間、ですよね? ねっ♥」

 

 再び口淫に戻ったまゆは、開き直ってか……くいくい、へこへこと俺に空腰を見せつける。

 ぎゅうぎゅうと臀部や腿の筋肉に力を込めて、曲線を歪ませる。

 まるでペニスが2本になって、まゆの2つの肉穴で同時にしごかれているようだ。

 

 まゆは、搾精するスペックの図抜けた高さ、メスとしての圧倒的な生殖能力を誇示する。

 俺は『プロデューサーさんのために、まゆの処女、とってありますからね……♥』との言葉を信じているが、

 まゆの痴態は、もう処女が真実であったほうがむしろ恐ろしい……という段階に達していた。

 

 膝関節をきしむほど曲げても、射精をこらえきれない。限界。

 

「んぶ――ぼぉおォぉ゛!? んぐっ、ぐ、んぅう゛うっ♥ ぷぅうう゛ぅうぅっ……♥」

 

 亀頭がまゆの喉奥を叩き、まゆの歯らしきぎざぎざが食い込んでくるほど、深く突く。

 どぷっ、どくっ、ぐぷっ、ぶるっ――驚いたことに、まゆは噎(む)せも咳き込みもせず、

 両腕を俺の下半身に回して、尻と腰の間あたりをぎゅうう……っと、押さえつけてくる。

 

「んぐっ、ふぁあ゛っぐ、ん――ん、ぷっ、んぢゅっ……♥ ぁ、あっ、ふぁっ……♥」

 

 まゆの下半身は、痙攣して――もし膣口に声帯があったら絶叫しているに違いない……と、

 わけのわからない感興を起こすほど――劇的に震えていた。絶頂、している……と、告白している。

 このメスの膣だか子宮だかは、なんらの愛撫も受けていないのに、

 極度の精神的興奮と、俺の子種を受け入れる期待だけで、達したのだ……そう、言っている。

 

「ま……まゆ、だいじょうぶ、か……?」

 

 まゆが、鼻やくちびるの端から白濁を垂らしながら、ペニスを口中から解放した。

 彼女のできるだけ奥、それこそ食道に直接ぶち込む勢いで射精したはずが、

 射精量が多くて、まゆの小さな――ペニスを咥えていないまゆの口や頬は、本当に小さく見えた――口内に、

 ヨダレ混じりの白濁粘液がぐちゃぐちゃとわだかまっているらしい。

 

「んぐっ……こく、こく……ん……ぅ……は、あっ、あっあっ……♥」

 

 まゆは首を反らして、ごぽ、ごぐっと苦しげな嚥下音とノドの蠕動を見せつける――それだけではない。

 ブラウスの合わせ目が開いている。ぷりぷりと勃起しっぱなしの乳輪が、気の早い乳汁を幾筋か垂らした。

 乳汁が垂れた先では、柔らかさと細さをぎりぎりの按配で両立させたウエストが、

 ぴくっぴくっと歓喜とも苦悶ともとれる痙攣を繰り返し、縦長のヘソをひしゃげさせていた。

 

「あ、あぅうぅ……だ、めぇ……ぷろ、でゅーさーさんの、で、まゆ、い、イッちゃ、あっ……♥

 ごめんなさい、まゆ、い、いっちゃっ♥ あっ♥ いって、あぁあぁあっ……!」

 

 まゆは、精飲絶頂という俺の妄想を答え合わせするかのように、言葉でも絶頂を告げた。

 謝罪の意味は、プリーツスカートの裾に隠れたまゆの膝が、

 サラサラとした液体におびただしく濡れているのを見つけてようやくわかった。

 

 佐久間まゆの肉体は、俺の子種を受け入れ、孕み、出産し、育むためにここで生きるメスであり、

 佐久間まゆの精神は、それこそ女としての至上の幸福だと宣言していた。

 

 まるで、俺が数時間前まで、プロデューサーとアイドルという立場にこだわるあまり、

 まゆを遠ざけようとさえした……のが極悪非道の沙汰だったんだぞ、と折伏されている気がした。

 

 

 

※

 

「は、はじめてなのに……おちんちん咥えて、イっちゃって、ごめんなさい……。

 我慢、しきれなかったんです……まゆのこと、お嫌いになりましたか……?」

 

 俺は、腰砕けでへたりこむまゆを、失禁まみれのまま抱えあげてベッドに仰向けに寝かせ、

 まゆの肩を抱きながら『まゆを好きだと思う気持ちが増した』と囁いた。

 射精我慢の余韻でアゴが震え、ノドがからからになって動きが怪しかったので、念押しも兼ね、

 何度も同じ言葉をささやく。繰り返していると、まゆがコクリとうなずいてくれた。

 

 故郷の仙台も読モの仕事も後にして、俺のためにアイドルになって、

 たくさんのファンを抱えるほど真摯に取り組んでくれて……そこまで尽くしてくれた過去を否定して、

 今度は俺の妻になりたいといって全身を懸けて決意を示してくれた。

 

 万が一これが本当でなかったら、俺はちょっともう生きていく自信がなかったし、

 逆にまゆを無下にしたら、どこかの神様仏様からバチを当ててくれそうな予感さえした。

 

 俺はすっかりまゆに狂ってしまった。

 

「覚悟は、決めてたつもりですが……恥ずかしいのだけは……あなたの目が、うぅうっ……」

 

 プリーツスカートのベルトとホックを外してやると、

 濡れていないところを探すのに苦労するほどびちゃびちゃの紅いショーツだけが、まゆの秘所を守っていた。

 それも取り去ると、さらさらとした体液のほか、精液のように白くべっとりとした本気汁が糸を引いて切れた。

 

 まゆは恥ずかしげに身を捩る……が、広げられた自分の足の間から、俺のペニスを凝視していた。

 フェラのときから引き続きお互い様だった。

 

「まゆ……入れるから、な。力、抜けるか……?」

「……愛してる、まゆを一番に愛してる……って、あなたが聞かせてくれれば……

 まゆは、だいじょうぶ、です……涙は、嬉しくて、泣いちゃうと思いますけど……っ♥」

 

 まゆの母乳を舐めてたぐらいの時は、まゆが処女なら気遣いしなければ……と、

 男としての義務感がかろうじて残っていた気がする。

 たぶん、フェラで抜かれたときに一緒にそれも抜かれた。

 

 正常位。まゆに、彼女自身の女性器を捧げ持たせる姿勢を俺は見下ろしていた。

 まゆは、俺を背後から照らす明かりがまぶしいのか、細めた目で俺を見つめていた。

 

 指で陰唇を開く……ぽってりと膨れたクリトリスが誘ってきてそっちに行きかけるが、

 もうペニスが我慢できない。あてがう。腰を沈めていく。

 

「愛してる、俺は、まゆを愛してる……」

「あなたぁ……まゆ、にっ……き、てぇ、あ゛っ――ぅううっ、あぁ……っ♥」

 

 膣内は、ぎょっとするほど締め付けがキツかった。腰がこわばる。歯ぎしりしてしまう。

 ややあって、かすかな鉄臭さが嗅覚を抜けて、俺の熱狂に水を差す。本当に処女だったのか……?

 

「ひ、うぅっ、あ、あなたの……されて、おく、じんじんって、して……っ♥

 でも、まだまだ……旦那様ぁ、まゆに、お嫁さんの、あかし、くださいっ……!」

 

 そのくせ、まゆは顔も手足も胴体も俺にこすりつけて、ひしひしとなびいてくる。

 耳元で、孕ませて、妊娠させて、あなたの子ども産ませてっ……と、ぐるぐる木霊させてくる。

 瑞々しいメス肉を妊娠欲求にどっぷり浸した幼妻の風情だった。やっぱりちょっとおかしかった。

 

「う、ぎ、ぐうぅ……まゆ、まゆっ……!」

 

 前からはまゆの子作り懇願に釣り出され、後ろからは自分の射精衝動に押しまくられ、

 俺は新鉢割りのペニスを奥まで……まゆの子宮目指して押し進める。

 

「っぁ、っ、ふぇ、へぁあっ……♥ ぷ、ぷろでゅーさー、さんっ、そこ、そこっ♥ まゆの……っ♥」

 

 本当の奥の奥の、ほんの少し手前あたりで、まゆが悶絶して、

 大口を開けながらも声が出ず、だらしなく伸ばされた舌がへたへたと宙を舐めた。

 

 そこが、俺とまゆの目的地らしい。

 精飲絶頂のときといい、まゆの妊孕器官は笑ってしまうぐらい親切だった。

 

「ふ、ひゅっ、ふぇ、え……おくまで、とどいちゃって……いきも、できないのに、

 ん゛んっ、く、はぁ、あぁっ……♥ まゆ、うれしくって、たまらない、ですっ……♥」

 

 が、俺が挿入して笑えたのはその一瞬だけだった。

 俺はまゆを気遣うつもりで、子宮口? らしきところを捉えたあたりで動きを止めた。

 まゆにのしかかりながら、体重移動をしないよう手足や腹筋や背筋に気を張った。

 

「ああ゛ぅぅっ……! そ、そこ、きちゃって、ぇ、へぅっ♥ ぁあ゛ぅう、ぁあ゛ぁっ……♥」

 

 動いていないはずのペニスが、くつくつと摩擦され、呼吸を乱される。

 まゆの膣内の動きと感触が、少しずつ変わっていく。唖然となった。

 

 俺の雁首より下……ペニスの硬い茎部分は『離しません』とばかりにキリキリと締め付け、つぷつぷとした襞で弄んでくる。

 なのにまゆの奥底を撫でる亀頭まわりだけは、ちゅくちゅく、ぷにぷにと甘えるような弾力で吸い付いてくる。

 俺のペニスの所有権だか占有権を主張して、立証するように、俺のための形になっていく。

 

「まゆ、中に……出る、でて――だす、ぞっ」

「あぁあ゛ぅう゛っ♥ ちかいの、あなた、かんじ、て――ぁ、んんん゛ぅうっ……♥」

 

 三こすり半と持たなかった。

 まゆが孕むためのメスになるのに応じて、俺の体も種付けするだけのオスにされてしまったのか。

 見上げてくるまゆの笑顔に『してやったり』と書いてある気がするのは気のせいだろうか。

 膣内射精の直後でまた頭が冷えて、その余裕に羞恥心が割って入ってくる。

 

「……まゆ、まゆ……っ」

 

 今、俺はとても情けない顔をしていたに違いなかった。

 しかし正常位……まゆの両足が俺の腰をガッチリ固めていることに気づく。手を付いてるから顔を隠せない。

 見られなければいい、と開き直って、視界で焦点をかすめたまゆのくちびるを貪る。

 

「んぅうっ!? んぢゅっ……っ、ちゅ、ぎゅうぅ……っ♥」

 

 まゆの口内は、しこたま精液を啜っていたくせに、はちみつレモンのように甘酸っぱかった。

 忘れかけていたが、まゆは少女と言っていい年頃……少女らしく初々しいのは甘酸っぱさだけで、

 舌を差し込むとねっとりと爛熟したようなくちびるやら舌やら唾液に迎撃されたが。

 

「ぉんふっ、ぬにゅ、ぢゅぽ……ぢゅっ、ぷ、ふぅ、ぁあっ……♥」

 

 くちびるをいったん離そうとしたら、突っ込んでた俺の舌が、まゆのくちびるか何かで引っ張られ、

 吸い付かれ、うかつに離れられない……頭を撫でて、なだめて、ようやく解放してもらう。

 俺とまゆの間は、ラブシーンのような綺麗な銀の橋はかからず、ぜぇぜぇはぁはぁと乱れた息が交わった。

 セックス中の親しみを込めた接吻というより、取っ組み合いを演じた気分だった。

 

「……そういえば、まゆは、旦那の口より先に、旦那のちんぽにキスしたんだな。

 まゆは、いやらしい奥様だ……」

「うっ……それは、そうですけど……あなただって、止めなかったじゃないですかぁ。ふーん、ですっ」

 

 まゆは口をつーんと尖らせながら、目に涙の雫を溜めていた。

 傾国の妖婦じみた色気を放ってたと思ったら、男のペニスをマンコで咥えながら、乙女らしい顔になる。

 無警戒な瞬間にあどけない可愛らしさで襲われ、手がふらふらとまゆの髪を、後頭部を撫でていた。

 

「ごめんな、まゆ。悪口のつもりじゃなかったんだ」

「ん、んんっ♥ あたま、なでながら、そんな……こども相手みたいなこと、

 まゆに、しちゃ……あ、あっうっ♥ んぁっ……んんぅんぅっ♥」

「嬉しかった。まゆ、本当にありがとう……」

 

 頭を撫でると、まゆの腰からアンダーバストあたりまでが、びゅくんと波打って、

 中のペニスもぐりゅぐりゅ、みりみり、と強くしなやかに抱きしめられる。

 キスの激しい攻防中に復活した勃起があっと思うまもなく反応。

 

「……あたま、撫でないほうがよかっ――」

「――そ、そんなことないですっ、た、ただ……その、いま、いまは……。

 その、感じの手付きで、なでなでってされると……」

「されると……?」

 

 まゆは、女性器はフェラでもしているかのようにペニスに吸い付いて、妖婦の勢いなくせに、

 顔つきや声音は今しがたの乙女を引きずったまま、あたふたしていた。

 

「……おちんちんされてる子宮から……『氣』が、あたまにまわって、つながっちゃって……

 まゆ……おかしくなっちゃいそうな気が、するんです……」

 

 まだおかしくなるつもりなのか。

 ペニスねじ込まれて妊娠することしか考えてませんー……なんて顔や口振りだったから、

 とっくに子作り脳になってると思ってたんだが。

 

「だ、だから、あなた、だめ――だめって言ったのにっ♥ あ、あっ……て、てっ、だめれすっ♥

 なか、も……つながっちゃう、つながっちゃいますっ……♥ あ、あぁあっ、あ゛だまっ♥」

 

 まゆの頭を撫でると、それに合わせて、腟内がヒステリックに攻め立ててきたり、

 子宮口(?)がぷるぷると甘えてくるように吸い付いてきたり、

 触れてもいない乳首から乳汁がたらたらと滲み出してきて……反応が良すぎて面白くなってきた。

 

「まゆっ、も、もう――っ、ぉ、おま゛ん゛こに、な、なっちゃ、あ、ぁ……あぁぉお……っ♥」

 

 つい、何回か射精して勃起が終わるまで続けてしまった。

 

 まゆは白目を剥いて、舌先はくちびるからはみ出させていた。

 種付け後の沈静化した意識では、ちょっと正視するに忍びないほどだった。

 膣内と下っ腹だけが、引き抜かれるペニスを名残惜しむように浅くむずむずと引き攣れていた。

 

 

 

 余韻を堪能した後、よれよれのまゆを狭いシャワールームまで抱えていくと、

 いつの間にか意識を取り戻したらしいまゆが、

 

「あなたが、洗ってくれなきゃイヤです……撫でて、抱きしめて……っ♥

 まゆ……担当を外されるって聞いて、あなたと離れ離れになると思って、

 すっごく不安だったんです……お嫁さんを不安にさせた埋め合わせ、ください……♥」

 

 あざといわがままを投げかけてきた。

 それで、シャワーの温度を確かめてから、ボッサボサで一番ひどい有様に見える髪をまず洗おうとすると、

 

「ひっ!? あ、あっ……んぁあぁぉぉ――っ♥」

 

 のぼせる寸前まで二人で悪戦苦闘した末、まゆが折れた。髪の毛だけは彼女自身が洗った。

 そんなこんなで、部屋も浴槽もまゆの体臭がむわむわと立ち込めるほど、

 まゆは体液を滲み出させたり噴き出したりした。

 

 なのに朝食の準備を手伝ってくれるまゆの横顔は、撮影直前よりもツヤツヤしていた。

 

「だいじょうぶです……あなたといると、まだまだ『氣』持ちが溢れ出しそうですから……♥」

 

 やっぱりまゆはおかしなことをやっているに違いなかった。

 

 

 

※

 

「……これ、芳乃が原因じゃないか? なんとか、してほしいんだが……」

「そなたのおかげで、まゆさんの『氣』持ちがどんどん高まって、偏って、溢れてしまうのでしょうね。

 しかし、不服でしてー? まゆさん、あんなに励んでおられて……わたくしも励みましたのに」

 

「あのマンション、防音がまずいから、引っ越さなきゃならなくなる……」

「諦めて引っ越すのでして。まゆさんは『氣』が強くなったので……体力も、性欲も、強くなりましたから、

 この感度びんびんのよわよわにしておかないと、そなたが腎虚で抜け殻になってしまうかも……」

 

「……じゃあ、まゆはよわよわのままで居てもらうとして」

「それが賢明でしてー」

 

「……ところで、大きな『氣』を操れる芳乃は」

「無事にまゆさんの元へ帰りたければ、すべて忘れるのでしてー」

 

 

(おしまい)

 

 

 

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