アイマスのアイドルが童貞をもらってくれるシリーズ 作:ふりーじ屋/家庭内禁書
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「ふふ、キンチョーしてるのかなプロデューサー? ナターリアが、ただ手を握ってるだけなのニ……ふふふ、アハハッ♥」
「緊張、なんて……うん、まぁ、少しはしてるかも……」
プロデューサーは、担当アイドル・ナターリアの挑発的な声音に、モゴモゴとノドやくちびるを震わせるばかりである。
ナターリアの声音はともかくとして、客観的に見られるならば彼女の言う通り、と理解できる。プロデューサーの手を差し出させて、彼女の両手で包みこんでいる。対応のていねいな握手会ぐらいの状況である。
「困るゾ! マッサージしてくれる側の手が、カチカチじゃあ……」
「……俺のほうがマッサージが必要だったりして」
困ったように眉を下げ頬を膨らませつつ、ナターリアの人差し指がプロデューサーの指関節や手の甲に触れて、輪郭をつつつ、となぞる。手が思わずぴくりと反応すると、彼女が白い歯を少し見せるほど口元を緩めて――(へ~、ココがくすぐったくなっちゃうのカ~♥)――スッと手を引く。ホカホカに火照っていた手の肌が少し冷えるぐらいで、こんどは指を絡めるように思わせぶりに、彼の指の付け根に触れてもぞもぞさせる。
プロデューサーは必死に自分に言い聞かせる。この担当アイドルが自分に対して気があるのか、と勘違いしてしまいそうになる。
「ソレはあとのお楽しみ、ナっ!」
ナターリアはプロデューサーより干支ひと回り近く年下の少女である。そのように年若くして、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロから単身、特に伝手があるわけでもない日本に、アイドルへの憧れと志を抱えてやってきた。彼は、もし自分が同じ境遇にあったとしてナターリアと同じことをする勇気があったかどうか、折に触れて問い直すようにしている。
そうしなければ、ナターリアの肉体の魅力に、彼の意識がすべて持っていかれてしまう。
「……いまは……ナターリアのお願いを先に、聞いてもらう約束ネっ」
「お、おう」
小麦色よりもう少しこんがりして見える肌――地肌なのでいつもこうした色合いなのだが――に、かわいらしく目や輪郭がまん丸いようでラテン系らしい彫りの深さも備えた目鼻立ちである。そんなナターリアの表情豊かにくるくる変わる。
「そーれ、ナターリアのカラダはコワくない、コワくないぞ~? 初めてだってだいじょうぶだぞ~っ」
「初めてというわけでは……」
「ああ、そういうコトだったナ、うん、ウン」
ナターリアのその顔がいたずらっぽく微笑む。プロデューサーのうちに羞恥心が沸き立ってくる。しかしそれに負けて目を伏せれば、白くて薄いキャミソールの布地を内側からぱつんぱつんに突っぱらせていじめている巨乳と、くびれたウエストの対比が視界を占領する。スリーサイズ84-55-86が公称である。それがどれだけ人目を引くか、彼も立場ゆえよく知っている。彼女の上半身から目を離したとしても、86のヒップがジーンズ生地のショートパンツをみちみちとせめぎあっているようすと、そこからさらにしなやかな太ももまで伸びているようすとが、彼の理性を追い打ちする。
「まぁ、コワくはないけど……触ってもいいものかとは、思う」
「ええぇエ~!? じゃあこれからは、プロデューサーにハグとかしないほうが……なんてジョーダン♪ そんなカオするなヨ~……あ、やっぱり、ちょっとならしてもいいゾ、面白いからッ」
ナターリアはそういうスタイルと、気さくで活発な物腰やキャラクターが持ち味である。多くのファンを生み、魅了し、一部は悩殺している。
そのおかげで、プロデューサーは収入や事務所と業界での評価を得ている。魅了、悩殺の武器を至近距離で浴びせられたときにどうすればいいのかという心構えは、まだ得ていない。
得ていないのに、彼は事務所の仮眠室でナターリアと2人きりになって、彼女の体を触ることになっている。
「……まぁ、自分から触りに行くのと、触ってもらうのじゃ、勝手が違うもの、ネ……ふふ……♪」
「ま、マッサージ、だよ、な……?」
「ああ、そういうコトだったナ、うん、ウンっ」
発端は些細すぎて彼もよくわからなかった。出所不明であるが、とにかく事務所内でなぜか、彼が童貞でありしかも洋モノのアダルト動画を好んでいる、という下世話なウワサがささやかれるようになってしまった。
『プロデューサーはどーてー……チェリーボーイなのカー?』
『え、いや、その、ちが……』
『ヨーモノの動画ってなんダー?』
『そ、それは断じて違うからなッ』
それを彼が認めることに耐えられなかったが、ウワサはどちらも真実であった。しかも詳しく言うと、洋モノの中でもブラジルやアルゼンチンなどラテンアメリカ系でメリハリのあるスタイルの女性がこの上なく好みであった。
『ああ、ウン、わかった!』
そのとき、担当アイドルにいきなりウワサの真偽について聞かれて動揺した。思ったよりはるかにあっさり引き下がってもらえて、プロデューサーは驚きと安心ですっかり無警戒になっていた。
『それならお願いしたいコトがあるんダ♪』
『お、おう』
『ナターリアにマッサージしてっ』
事務所の仮眠室、つまり密室でナターリアと2人きりになって、彼女の体を触ってやることになっている、と自覚したときにはもう遅かった。
「……それにしても、ナターリアにマッサージって必要なのか?」
「フ~ン? そういうコト言うのカぁ~」
「なん、だよ」
「もしかして……ナターリアが、ただ、プロデューサーに触ってもらいたいから~、とか……それでこんなコト持ちかけたんだっテ、思われてたりしテ……ふふっ」
ナターリアはキャミソールにショートパンツ、そのうえにパーカーを羽織っていたが入室するとすぐ脱ぎ去ってしまっていた。彼女がよく着ている私服のパターンであった。
プロデューサーは促されるまま仮眠室のベッドに並んで座り、こうして手を握られたり握ったりしている。しかし、彼女がマッサージを必要であると称していることがいまいち腑に落ちない。
事務所で立ったり歩いたりする姿も、ダンスやヴォーカルなどレッスンの所作も、しなやかで力強い。プロデューサーとしての玄人目を皿にしてチェックしても、調子の悪そうなところがないように見える。むしろ彼のほうが緊張してマッサージが必要そうに見えるだろう。
「あっ、あっうっ……あぁっ……!?」
「おおう、ビックリさせちゃったカ?」
ナターリアが座りつつも、プロデューサーへと上体ごと顔を近づけてくる。顔よりも先に、ナターリアの体全面でもっとも出っ張っている、すなわちバストが迫って、あっというまもなく腕に接触する。むにゅっ、と凹んでいるのが彼女のバストのほうであるのに、彼の腕をすっかり包みこみそうな勢いで、彼のほうが気圧されている。
知らんぷりなど一瞬で断念するほど動揺する。めまいや動悸に襲われるが、けっして不愉快ではない、もっと続けて欲しい。思わず身動ぎする。勃起でスラックスと下着がぱんぱんになってこすれて、急に羞恥心が盛り返してくる。興奮と羞恥の押し合いへし合いでプロデューサーの内心がガタガタ揺れる。
「マァ、まぁ、ウン……時間はたっぷりあるからナ、あわてなくてもいいんだ……」
「ハハ、ハハハ……! できるのかね、俺……」
「ナターリアが触って欲しい……手加減? 教えてアゲルし、だいじょうぶだろ~キット! まだ、始まったばっかり、だもン……♪」
ナターリアがまた白い歯をチラチラ見せながら、かすかな吐息を浴びせながら笑う。それだけで、担当アイドルを前にして保っていたい面目がぐずぐずにふやけていってしまう。
仮眠室のベッドは、2人で座るには広い。それなのに肩や足がくっつきあうほど身を寄せあって並んで座っている。彼がなんとか平静を取り戻そうとあがいて、当たり障りのない話をふる。ナターリアの「へ~、そうなんダ~♪」なんて相槌1回で、初恋のように甘く苦しい感情がみぞおちを締めつけてたまらない。
プロデューサーが担当アイドルと肉体関係を持つ。いまや無条件のタブーである。これまで優越的な立場を濫用して少女たちを搾取してきた悪質な大人たちのせいである。自分がそこに堕ちるれば、誰も許してくれない――彼自身にさえも――ナターリアを始め関係各所に顔向けできないし、懲戒解雇を食らって社会的・経済的に自殺するような実害もある。
「くすぐったいカ? ナターリアは……プロデューサーに、くすぐったくされたい、カモ……♥」
「それは……そのっ……うぅ……!」
そんな懸念が、ナターリアの指先と吐息でかき乱され、意味をなさなくなっていく。
「いろんなところ、くすぐったくされて……でも、プロデューサーの邪魔をしちゃいけないから、動かないでいると……もともとじっとしてるのニガテだし、どんどん、ウズウズしちゃって……♪」
ナターリアがプロデューサーの太ももに、スラックスごしに触れる。勃起で突っぱられたテントを意識しているのやらしていないのやら、鼠径部や腰をねっとり我が物顔のように撫でてくる。洋モノのアダルトビデオを見て自慰しているときであれば些細な刺激だが、いまナターリアから触られれば性感帯のようにうずいてしまう。ペニスをびくりとさせないよう意識する。それだけでせいいっぱいのありさまになる。
「プロデューサーは……触ってみたいところ、あるかナ……ナターリアのカラダ、でッ」
「っ!?」
「アハハ、なんてナっ、時間があまったら考えといてやるヨ、ふふっ」
せいいっぱい、はあっけなく破れる。しかしペニスの反応をしっかり見られてしまったことがちっぽけなほど、プロデューサーの感情がぐちゃぐちゃになっている。
「スケベなコト考えちゃったカ?」
「な、ナターリア……っ……!」
「ダメだぞ~ちゃんとマッサージしてくれヨ~?」
言いつつ、ナターリアの手による接触――プロデューサーがもはやそれを愛撫と認識してしまっているが――は続く。指先に続いて、小さいけれど柔らかい手のひらが彼の太ももに押しつけられる。
「指先では、こしょ、こしょって……♥ でも、手のひらではぐい、ぐいって……♥」
「あぅっ、おっ、おお、ぅ……!」
ナターリアの手が、ペニスを避けたかと思えば、下腹部からするすると胸板に這い寄ってくる。
「わ、あ、ああっ!?」
「アハハ、リラックス、リラックス~♪」
さすがにあからさまに性的な部位を避けてくるか、とプロデューサーに一瞬だけ思わせてから、指先が乳首をくり、くりとかすめてくる。たまたまでは、と言い聞かせたところにもう一度。オスにとっては性感帯であるのみの器官に、びりびりと快感が広がってくる。くちびるを引きしめて耐える。
「リラックス、って言ってるじゃないカぁ~!」
「へひゅっ!? く、ぉ……ふーっ……ふーっ……」
こんどは耳元にささやかれ、息を吹きかけられる。上も下も欲情で燃え盛っている。それを大事に育てるように、ナターリアの手つきが優しげに感じられてしまう。さっきまでの、理性をぐらつかせる挑発的な手つきと彼女はそのままであるのに、プロデューサーの心持ちが受け入れさせられてしまう。
「んっ、ふっ……まぁ、カチカチのプロデューサーもスキだったり……背中とか肩とかおっきくテ……たくましいところあるじゃないカ~♪」
そういうナターリアの顔が赤らんでいたり、丸く大きな瞳が潤んでいたり、息が少し荒くなっている。プロデューサーからするとそんな気がしてしまう。まだマッサージとかスキンシップとか言うにも軽い触れ合いである。童貞の彼自身ならともかく、ナターリアがそんな欲情をあらわにするだろうか。臆病な疑いだけがかろうじて理性を保つ。
「じゃあ、そろそろやってもらうヨ!」
「……ま、マッサージ、を……?」
「ほかのコト、期待してた?」
「期待って……俺が、ナターリアのして欲しいことをするんだろ……?」
「そうだネ~? ふっふー……」
ナターリアはプロデューサーこそ期待しているだろう、と言いたげに露骨な含み笑いを返してくる。ナターリアが体を密着させてきて、彼はその柔らかい体重がかかってくる。彼女の体や香りがますます意識に焼き付けられる。桃のように甘ったるく、それでいてかすかにシナモンのようにざらついて――初めての女体のインパクトに、彼の語彙力がそこで限界を迎える。
「はぁぁぁ……♪ フフフ……」
「へ、変な声出して……俺をからかってるのか……?」
「ナターリアはマジメだぞ~ッ」
プロデューサーの太ももにまたがるようにして、ナターリアが腰をすりつける。ナターリアの腰から下はショートパンツに包まれている。トップスがキャミソール1枚で、さすがにブラジャーは身につけている、と彼がチラチラと確認しなければならないほど無防備である。そのキャミソールの肩ヒモがずれて胸の谷間がのぞいている。
ナターリアは手をもぞつかせて、またプロデューサーの胸板を、ぱた、ぱたと叩く。彼がもだえながら息を吐くと、にんまりと笑い、彼に顔をさらに寄せてくる。
「キス、できちゃいそうだケド……ほら、マッサージ、マッサージっ」
プロデューサーが思わず目を閉じると、からからと笑ってヒジでぐりぐり彼のお腹を小突いてくる。
「ああ……別に、嫌ならムリにとは言わないケド~」
「あのな、いまさらだけど……俺はマッサージなんて素人で……というか俺だって男だからな、いちおう」
「オトナのオトコのヒトだと思ってるヨ? ごリッパで~っ」
彼が揺さぶろうとしてもナターリアは揺さぶり返して、押し流して、うなずかせる。
プロデューサーはそれでも考える。担当アイドルの体を触って楽しみたいのが正直なところである。主導権を完全に握られている、のはまだいい。ナターリアにこれまで男性経験があるのか、と考える。意味があるか疑わしい葛藤である。どちらであろうと、あきらかに彼のほうが気圧されている。密室であり逃げ場がない。
考えようとしてもまったくまとまらない。
「それじゃ、触っていこうカ~」
「あ、う、うん、どうぞ……」
「プロデューサーが触るんだよ~ッ」
「うっ、うん、はい……ええい、ままよ……ぉおッ!?」
プロデューサーは開き直ったつもりだった。それが一瞬で崩される。
「な、なたっ……なん、で、ぬい、でっ」
「だって、オイルを使ってもらおうと思ってさ……だいじょうぶ、中にもう水着着てるもんっ」
ウソだろ、と言いかけたプロデューサーに見せつけるように、ナターリアが胸元のトップスをつまんで引っ張ってぴたぴたさせる。キャミソールのヒモだと思っていたほうがビキニトップで、ビキニのカップがチューブトップに隠されているようだった。
「こんなの見間違えるなんて、ホントにプロデューサーったらキンチョーしてるんだネ~……まぁいつもキャミソールだけどネ? ふふっ」
アイドルのプロデューサーとして考えられないほど間抜けなミスであったが、彼は恥ずかしがるどころではない。ナターリアがぴたぴたさせたせいでこもっていた匂いがむわっと彼の鼻孔へ飛びこんでくる。甘くてスパイシーで熱っぽくて男をそそらせる。
「ヨシっ、オイルもいい感じにあったまってる……」
「え、あ、その」
「プロデューサーもあったまってきてる?」
それをいっぱいに吸ったチューブトップを無造作に脱ぎ去る。ショートパンツも脱いで、ビキニの上下だけになる。白い無地がナターリアの褐色肌との対比でまぶしい。うなじや腰でひらひらしているちょうちょ結びが、あざとさを上塗りしている。
「じゃあ、まずは背中に塗ってもらおうか、くるしゅーない、ちこーよれー、なんてナっ~」
「わ、わかった……い、痛かったら、言うんだぞ……?」
「物足りなくても言うヨ~?」
ナターリアに手を取られて、人肌より少し熱くぬるま湯ぐらいになったボディオイルを塗られる。背中を向けられる。指のあいだからオイル――プロデューサーはそれがマッサージ用のオイルにしてはサラサラしていると思う。本当はローションであることまでは童貞ゆえ気づかずにいる――が垂れ落ちる。一筋ごとに理性も流れてしまう。
「ひゃっ……あ、ン……く、くすぐったい、もっと……んっ……♥」
プロデューサーが促されるまま、ナターリアの背中を手のひらで撫でる。ローションを塗りこむごとに、彼女の肌の感触と温度が手へ染みこんでいく。ナターリアがわざとらしく鼻にかかった声を漏らして肩をよじる。
「このぐらいの加減で、いい、のか……?」
「ン~……ふふ、どうかナ……あっ、んっ……♥」
無防備な背中を差し出されて、声で煽られて、プロデューサーの興奮が勝手に高められ、理性をすり減らされていく。ナターリアが腰や太ももをもぞもぞさせる。豊かなヒップを覆うのはビキニ1枚きり。ボリュームが彼に嫌と言うほど伝わる。
「んふ……これぐらいが、いいかな……触られるだけで、キモチいい……♥」
「も、もぅっ……! 変なこと、言うなよ……」
「ヘンじゃないもんっ……プロデューサーがヘンにとってるんじゃないカ~?」
体勢では完全にナターリアが受け身であるが、心境ではまったく逆で、プロデューサーがあいかわらず引っぱられている。
ナターリアの肌はローションを塗る前からなめらかで、手のひらに吸いつくようである。プロデューサーに触れられるごとにハリとツヤがどんどん増していく。彼が手を触れたり離したりのたびにぷるんっと弾みそうなほどである。
「ふふ……だんだんなじんできた? プロデューサーのほうモ……」
ナターリアがころんとベッドにうつ伏せて次を促す。マッサージという名目なのであらかじめシーツの上に専用シートを張っていて、すでにぬるぬるの肌も遠慮なく預けている。
彼がナターリアの肩や腕、首すじへ塗り伸ばしていく。彼女がくすぐったそうにして身をよじりつつ、時おり挑発するように腰をくいくい振ったり、彼の下肢にどしどし押しつけて、ニマニマ笑う。
「ん、ふっ……ふぅっ……!」
「ナターリア……」
「もっと、触っテ……?」
ナターリアの肌に塗り広げるたびに、彼はなめたりなめられたりのような錯覚に陥りかける。息を吸って吐いて、生唾を何度も飲む。恐ろしくなりつつも興奮している。
肩甲骨や背筋、二の腕といった部位も手のひらでつつみこむように触れる。ナターリアが小刻みに震えて反応するところを見つけてはていねいに愛撫する。ようやくマッサージのマネごとぐらいの体裁になる。いくらもせず、ふぅふぅと彼の息が上がってくる。下半身に血流が集まってズボンを痛いほど押し上げている。
「んっ……くふっ、あンっ……もっと、ぐいぐいっテ……うん、そう……ぅふっ……♥」
ナターリアの肌もプロデューサーに負けず劣らず熱っぽくて、ぬるついている。ナターリアの肌と彼の手のひらがぬるつきあうたびに、くちゅっ、くちゃっ、と粘っこい音が立つ。童貞である彼ですら、もうセックスしているのでは、と錯覚がエスカレートする。
「ねぇ……おしりのほうも、やってヨ……だいじょうぶ、ナターリアが触って……マッサージ、ほしいだけだから……♥」
ナターリアに言われるまま、内側から活力があふれてかえりそうな弾力のヒップにプロデューサーが触れる。一度味わうと、もう無我夢中で手のひらを這わせるしかなくなる。指の節々や爪が尻肉にめりこむほど力が入る。そうしてしまってからナターリアを心配するが、幸い彼女の肌に傷がつかず凹みもすぐ消える。マッサージ、と言われて爪や指先を手入れしてよかった、とわずかに息をつく。
「ん、やぁ……チカラ、つよくなって、きた、ネ……♥」
「い、いいんだな、ナターリア……?」
「何の話カナ~? ふふふっ、まだまだマッサージ、してもらいたいんだケド~?」
尻から太ももにかけても、ナターリアがローションを塗りつけられるままにしている。プロデューサーは手や指を食いこませる。その肌と肉が指先を押し返し、ぷるんっと波打つ。彼の理性もざわざわ波打って、いますぐ自分のズボンの前をくつろげパンツを下ろしてしごきたくなる。いつか見たアダルトビデオで、バックで挿入していた男側の主観視点から、女の尻と背中の褐色肌に白くどろどろした精液をぶっかける場面を連想してしまう。そこで抜いた直後、洋モノでも「ぶっかけ」が「bukkake」だと知ってトリビアが増えてしまった、と自分に呆れたことも思い出す。
「ねぇ~……プロデューサーぁ……♥」
振り返ってきたナターリアの表情を向けられ、彼の回想がふっとばされる。彼女のそれが、もっと先を期待して促している。そう書いてあるようにしか見えない。以前、彼女に関して、思っていることがすぐ顔に出る、と評したことがある。それどころではない。見つめられている彼のほうにまでナターリアの期待やら切なさが飛び火しているかのように感じる。
「……っ……ナターリア……」
「おつかれカナ~? こんどはナターリアがシても……ふふっ、逆になっちゃうケド……♥」
アイドルとプロデューサーという2人である。越えてはいけない一線がある。そんな当たり前のことを歯を食いしばって言い聞かせなければならない――歯を食いしばってどうなるというのだ――ここまですべてナターリアの手のひらの上である。
「いや、いやだいじょうぶだ……もう少し強く……体重とかかけたほうが、いいか……?」
「おお、それは楽しみ、ダナ……♪」
冷静ぶって、必死で予習してきたマッサージを思い出す――彼はまじめな施術を求められているとも考えていた――すらりとベッドに並んでまっすぐ乗せられたナターリアの両足をまたぎ、ヒザ立ちで構える。
「はぁっ、うぅっ、ふっ……ひっ♥ はぁぁう……♥」
両手の指をそれぞれいっぱいまで広げて、ナターリアの腰とお尻に添えて、ぐいぐいと上体の体重をかけていく。ナターリアが声をくぐもらせて、頭をベッドと両腕のあいだに潜りこませる。
「あ、は……つよいの、いいッ……♥ もっと……くっ、ふっ、うぅっ、う……ふぅっ、ふーっ……♥」
プロデューサーの体重と腕力に対して、ナターリアの尻肉がますます張りつめる。かと思えば緊張を緩めてむにゅむにゅとされるがままになる。それが何度か繰り返されると、ボトム側の白いビキニの布地がお尻の谷間に食いこんでいって、さらに肌の露出が増えていく。
「――あっ……!」
くちゅ、という水音が聞こえる。それは汗か、ローションか、とにかくもうこの場で鳴ってもおかしくない液体のせい、と彼は自分に言い聞かせる。さっきからプロデューサーの汗の粒が顔からぽたっ、ぽたっ、とナターリアの背中へ垂れ落ちてしまっている。それをローションごとナターリアの肌に刷りこんでいると思うと、もうセックスよりよほどワイセツに思える。
「……っ……!」
「どうしタ、プロデューサー……♥ まだ、まだ……っ……」
ナターリアの尻肉に触れるほど近いと、これがただの水音と言い聞かせるのもすぐ限界となる。くにゅっ、くちゅという水音が、白いビキニの内側から聞こえている。ナターリアは気づいているのだろうか。
「ああ、ふ~ン……♥」
ナターリアの尻肉の谷間に食いこむビキニを、プロデューサーが指で直してやる。ローションや汗にすでにまみれているおかげで、何で濡れているのか目視判別できないのが幸い、と強がる。
彼がプロデューサーとしての体面を守れたのは、そこまでだった。
「やっぱり初めてはワタシからイカなきゃ、ってネっ」
とても柔らかく温かくしっとりしたものを押しつけられる。包まれる。暴力的なまでに男をひきつけるナターリアのプロポーションを、これまでにないほど実感する。
「じゃあキスから、ヨロシクっ」
「え、ちょ……ふぇぷっ、ふぁ、あ、んぷっ……!?」
くちびるが押しつけられる。ぬるるるっ、とナターリアの舌に侵入される。
「ぴちゃ、れぢゅ、れぢゅ……ん、く、ん、んっう……ふふっ……さぁて、ここから、ここからッ♪」
マッサージという名目が、舌どうしこすれあったときのしびれですっかり拭われてしまったようだった。
※
「んぢゅっ、ちゅ……はぷっ、んはぁ、あんっ……ちゅるぢゅ、んふ、ちゅ……♥」
ナターリアの両手がプロデューサーの後頭部をしっかりと押さえている。ぴちゃっ、にゅちっとヨダレも泡立ってしまいそうな勢いで、ナターリアの舌がプロデューサーの口内を行きつ戻りつする。彼の舌に絡みついて、ぬるぬる擦りつけ、巻きこんでいく。
プロデューサーも、もうナターリアがそうしているお返しのように彼女の頭や背中へ手を回すしかない。彼女の舌に歯の裏や頬の内側をなめまわされるたびに、涙腺が緩むほどぞくぞくしてしまう。
「んく、ふ、ぢゅ、ちゅう、んぷ……んぷ、ふぁ、あぁ……っ……!」
「フフ~、プロデューサーったらかわいい顔にも声にもなっちゃっテ……そんなに期待してた?」
ナターリアがプロデューサーの耳元を吐息でくすぐりつつ、得意顔ならぬ得意声でささやいてくる。彼女の言葉のとおり、彼はナターリアにキスされて当初は戸惑っていたが、いつしか没頭していた。指摘されるまで彼自身気づかぬうちに、キスの感触や味をもっと味わいたくなって、彼女に応じていた。
「あの、その、俺、は……!」
「ナターリアとシたいんでしょ、えっちなコト」
「はい……あっ」
「もう1回!」
「……ぅ……ナターリア……世の中には……したくても、そうそうやっちゃいけないことが……」
「ナニが?」
「……自分の体を大事に――」
「――ケガをするかもしれないからって走ったりダンスしたりしないのを大事にしてる、と言ってるようなもんじゃないの、ソレ」
「え」
「ナターリアもプロデューサーも、パパとママがえっちしたから生まれてきたんでショ~!」
プロデューサーが思わずうつむく。ナターリアの巨乳が目に入ってしまって、いよいよ残っていた節操もぐらついて傾く。ふだんならともかく、マッサージで理性や体面をふにゃふにゃにされていたのが致命的であった。
「イイね、ナターリアもシたいなぁ……よし、シよっ、こういうの勢いがダイジ!」
ナターリアが舌を突き出してくる。彼からいまこそ据え膳を食う意志を示せ、と促す。彼が思わず食いつこうとすると、彼女のくちびるがふいっと逃げる。彼に追いかけさせて、こんどは捕まってくれる。
「そー、そー、そのチョーシっ!」
ディープキスが再開される。プロデューサーはナターリアの舌にまさぐられる。粘膜と粘膜をこすりあわせる感触は手や指よりはるかに直接的で強烈に彼をたかぶらせる。彼女から思いっきり乳房も押しつけられ太もももこすりつけられる。手でマッサージしていた時に覚えていた柔肌の感触が、いまの能動的な弾力と輻輳してますます彼をただの男、むしろただのオスにしていく。
「ぴちゃ、れぢゅ、れぢゅ……ん、く、ん、んっう……!」
プロデューサーもだんだんキスと抱擁に積極的になる。ナターリアの肩やら背中やらを抱くか抱くまいかとためらっていた腕と手とが、ついに彼女の腰やお尻にまでビキニをくしゃくしゃにするほど強く指を食いこませる。彼女の尻肉が指の間からこぼれそうなほど、むにゅっ、むにっ、むちっとこねていく。
ナターリアもプロデューサーからの愛撫に興奮しているようで、キスで彼に浴びせる鼻息や肌の帯びる熱気がどんどん切迫する。
「れぅ、はむ……んくっ、ちゅ、ちゅっ……んぷ、はぁ……っ!」
「アララ、ちょっとコーフンしすぎたみたいネ?」
「え……わわわっ」
「ハジメテにはよくあるコトだから、心配いらないよ~ッ」
「ナターリア、もしかしてこういうの……ああぅううっ!?」
「地元ではそりゃあ……って、言わせないでよハズカシイなぁ~!」
ナターリアが表情だけで続ける――(いよいよ本番ってコトでまた緊張シてきちゃったんダナ~いいネ! このほうがハジメテっぽいッ!)――舌なめずりしてプロデューサーをぞくりとさせる。マッサージのときから幾分か勃起が後退してへなへなしているペニスの根本を握ると、ぺろりと伸ばした舌先からよだれを垂らす。
「それ、ぇあ、あっ、う、あっ」
「もっと声を出したほうがカワイイよ?」
キスが終わったかと思えば、息がまったく整わぬまま手コキされる。ナターリアの両手がやわやわと睾丸からカリ首、鈴口とまんべんなく刺激してくる。単純な摩擦の刺激だけでも射精してしまいそうになる――プロデューサーは勃起しきっていなくても射精してしまいそうになりうることを初めて知った――それをお見通しとばかりに彼女がそのタイミングで両手の動きをゆるやかにする。何度も何度ももどかしくじれったい境地に引きずりこまれては追い出される。
ローションや我慢汁と彼女の唾液がぐちょぐちょに混ぜあわされる。手コキの動きにあわせて、ナターリアの巨乳もゆっさゆっさと揺れる。いつのまにかビキニがずれて、乳輪や乳首まで露出してしまっている。
「ふぅ、は、ぁ、あっ……! な、ナターリア……!」
「うまく固くなってきたら……次はどーしよっか、ナ? ふふふっ」
ナターリアがプロデューサーのペニスをもてあそびながら、独り言のようにささやく。ナターリアのアイドル活動や、自分の立場や、これまでのことが走馬灯のようにプロデューサーの頭をよぎる。ペニスどころか背筋やら頭やらまで焦がれてますますどうしようもなくなる。
ナターリアに欲望をぶつけて汚してしまいたくなる。そのくせ、このまま奉仕されるだけでもいいかと、自分で生み出したジレンマにも責められる。
「よし、決めた!」
「っ……えっ」
「プロデューサーも、ナターリアのカラダでイロイロ気持ちよくなりたいよネ~」
主導権がナターリアにある以上、プロデューサーの葛藤がどちらに転んでも同じであった。
「えいっ!」
「おぅううっ……!?」
「てぃってぃーふぁっく、ってヤツよ~、日本語だとなんて言うのかなァ?」
洋モノのアダルトビデオが好きなプロデューサーは、単語だけでもそれが「パイズリ」だと理解できる。理解できようができまいが、ナターリアがたっぷりとオイルを塗り直しテカテカ光る褐色の乳房の前では、まな板の上の鯉よりされるがままになってしまう。
「ふぅ、は、ぁ、あっ……!」
「よーし、ヨシヨシ、いい子、いい子っ♥」
ナターリアの巨乳が左右からプロデューサーのペニスにふにゅっ、むにゅっ、と押し当てられていく。オスの欲望をやすやすと捌いて受け止めるボリューム。それが担当アイドル・ナターリアの乳房、であるとあらためて意識させられる。彼のペニスが勢いづく。
「アハハっ、プロデューサーのここ、おっきくしないと、おっぱいに食べられちゃうぞ~♥」
「なた……ナターリアっ、パイズリ、なんてどこで……ぇふ、ぇう、あ、うっ……!」
「プロデューサーがおっぱい大好きなんてお見通しだぞ~ッ、だったらこうしてあげればいいって、それッ♥」
温かくねっとりすべすべしたバストの柔肌でじっと包まれているだけで、彼が返そうとしたらしき言葉が溶けてしまう。オイルも汗も先走りもよだれも混じって外気の入りこむ隙間もなく、いきなり竿だけが温泉に浸けられたかのように感じる。
「ココロの準備はいいカ?」
「準備、って……ふひゃっ!?」
「ンフ……えい、えいッ♥ コレ楽しくなっちゃって、ナターリアついやりすぎちゃうんダ……っ」
ナターリアが両胸を寄せたまま、上下に揺さぶる。たぽたぽと波打ちながら、左右からペニスを圧迫する。プロデューサーが思わず腰を浮かせて逃げようとしても、乳房をぎゅっと押しつけて戻してしまう。純粋な物理的なエネルギーの上に、パイズリ快楽によってはるかに大きな存在感が彼を従える。
「あっ、ゃ、あ、んんっ……ひぁ……!」
「でも……プロデューサーも、気持ちよさそうだねっ! アハハっ、もっと楽しくなっちゃえ!」
激しい中にもしっとりした情感があったディープキスと手コキから変化をつけるように、ナターリアのパイズリは無邪気で不規則で奔放に繰り広げられる。まるで子供が親の肩をぐいぐい揉んでやるような、あるいは飼いイヌが飼い主にじゃれつくような、ある意味でふだんアイドルとして見せるナターリアに近い雰囲気を醸し出している。
それが余計にプロデューサーを煽る。
「は……ん、ふぁあぅ……! ナターリアっ、気持ち、よすぎて……ダメ、で、出る……!」
「ウン、ウン、じゃあ先っぽをぎゅうーって♪」
「は、ァ――く、うぁああ、あっ!?」
「こうすればぜんぶおっぱいで受け止められる……ハズだな、ウンっ」
ぬめってやわらかい肉が亀頭にみっちり吸いついて、にゅるにゅると飲みこんでいく。肉厚な乳にすっかり包みこまれ、快楽の波が急にあふれるように高くなる。にっちゅにっちゅと漏れる水音が悲鳴のように聞こえてくる。
ナターリアが彼の限界を見切って、乳房を一際ぎゅうっと寄せ――びゅるっ、びゅっ、どぷっ、どぴゅうっ――プロデューサーが腰をがくがく震わせながら精液を吐き出す。
「んんーッ……よし、よし、もっと、出しちゃエ♥」
「あ、あっ、ぅい……っく、い、い、い……ッ!」
乳房圧力で、射精にともなって過敏になった亀頭粘膜をさらにこすられる。プロデューサーの腰ががくがくもだえてしまうが、追撃パイズリから逃れるべくもない。ぴゅるっ、ぴゅっ、と精液をさらにしぼられる。彼の脳にぴりぴりと心地よいしびれが広がる。
「うわぁ、シッカリべとべとだなぁ! それなら……」
「しっかり、って……ま、また……」
「ぱーるねっくれす、ってモノよ、ウンっ♪ こうなるとヤッター! って感じがするネ~」
ナターリアの褐色肌の乳房の谷間に、プロデューサーのこってりした精液がだらだらとへばりついている。それを微笑みながら彼女が見せつけてくる。想像を凌駕するいやらしい姿に、彼は「真珠のネックレス」とはよく言ったスラングだなぁ、と妙な感慨が湧いた。
※
「はぁっ……はっ……ぁ……」
「よし、1回スッキリしたところだし、あらためて本番に向けてがんばるゾ~♪」
「はっ……は……え、あ、うん……っぉぉっ!?」
「ちょっと激しいかもしれないケド……もうナターリアも、あんまり長くガマンできないカラ……っ♥」
賢者タイムを一呼吸置いて収まりかけたペニスに、ナターリアの指が絡みつく。精液でべとべとしているところをしごく。ぬちゅっ、にちゅっ、と粘っこい音が立つ。彼女が何をしようとしているのかを察し、プロデューサーはまたしても期待と不安がないまぜになった感情に見舞われる。ナターリアからパイズリでみっちり精液を搾り出されるだけでも非現実的な快楽だったのに、さらにもう1歩進むとの宣言を聞かされる。あまりに都合がよすぎる展開で、何かこのあとに揺り戻しの大きな不運が落とし穴のごとく口を開けているのでは、と心細くなる。
「っ……っうぅー……ぅ……!」
「ふふふっ、ビクビクして……そう、そう、気持ちよくなれればイイんだヨ~♥」
しかしプロデューサーの理性や緊張や羞恥と同じように、彼の危惧もまた濃厚な快楽の前に腐食し、蕩け、押し流されていく。ナターリアの満面の笑みが不安をかき消してしまう。調子に乗ってきて、またゆさゆさ揺れている乳房に手を伸ばし、ビキニをずらしてついに直接こねてやる。
「ぁ、きゃんっ……!? おお、ナターリアにもシてくれるノ♥」
乳肉は指で軽く触れるとふわふわ優しく、けれど力むとオイルや精液の残りでつるつる滑ったり、ぷりぷりと跳ね返してくる。愛撫の応酬によって、オスの欲望が再び燃え広がっていく。彼女が甘い吐息を漏らし、触れられていないヒップや太ももまでぷるぷると震わせる。
「はぁ、あ、あっ……ナターリア……っ!」
「んぅ……プロデューサーの手、いいッ……!」
この仮眠室で、ナターリアから初めて余裕を奪った感触を得る。自分に比べればまだまだ心にゆとりがあるだろうとプロデューサーもわかっているが、それでもなお彼女を乱してやったような達成感がたまらない。それが興奮の炎に油を注ぐ。ついに乳房から手を離して、ナターリアの腰へ手を回す。
「あンっ……もうじゅうぶん……? ねェ……最初は、ナターリアから、入れたいナ……いいでしょ……♥」
「え、ゴムは……ナマは、ダメだって……!」
「え~ッ! ナターリアにウェディングだのハネムーンだのって言わせておいテ……」
「いやそれ勘違いじゃ」
「それとも、こう言ったほうがいいかナ……着けないほうが気持ちいいヨ?」
もしふだんであったなら、あるいは賢者タイムであったら、プロデューサーもさすがにナマセックスを自重できたかもしれない。しかしいまの彼はナターリアの魅力に惑わされ、欲望と期待に張り詰めてしまっている。
「な~んてッ、ほらほら、入っちゃうよッ♥」
「はぁっ、ぁう! あっ!」
ナターリアはプロデューサーの肩をどしどしと押して上体を倒させ、天井を向くようにかま首をもたげた彼のペニスに乗りかかる。くちゅっ、にちゅっ、と粘膜同士を触れ合わせ、早くも彼を悶絶させる。彼の反応にご満悦そうに白い歯を見せてニヤニヤと笑う。見せられた彼が引きつった笑みを返してくる。このあとで待ち受けるであろう童貞喪失が、彼からそれ以外の思考や言葉を奪ってしまっている。
「ふふん、思い残すコトはないカ? 童貞のうちにしておきたかったコトとか」
「えっ、別、に……キスもできたし……」
「おおっ! キスも初めてだったノ?」
「あ、そ、それ、はっ」
「じゃあ、そういうコトで……んんンっ……♥」
ナターリアはそそり立つそれを支えながら、捉えながら、両足をあらためて構えて、騎乗位でゆっくりと腰を落としていく――にゅちッ、ぬぷぷっ……くちゅっ、ぐちゅんっ♥――プロデューサーの葛藤と対照的に、あっさりと、あんまりにあっさりすんなりと受け入れてしまう。
「はぁ、あ、ぅ、ナタっあっ、あ……ッ……!」
「んふ~……♥ 先におっぱいでヌいておいて、ちょうどよかったカモ……?」
ナターリアの膣内は、入口できつくみちみちとペニスを圧迫しつつ、カリ首をぬるりと収めたあたりから優しくぬるついた質感で彼を迎える。ペニスが膣肉ですっかり包みこまれて、2人の腰と腰がぴったり密着する。
ナターリアが満足げに熱い吐息を漏らす。プロデューサーも童貞喪失に感動する――どころか、膣内がきしきしと引き締まってくるたびに射精をしてしまったのでは、と錯覚するほど気持ちよくなってしまう。
「んぅんっ……んっ♥ 最初っからナマでやっちゃったら……ゴムなんて着けられないオトコになっちゃうね……っふぅ、んっ……♥」
「それは、こま……む、ぐ……ふぁ、あぅ……!」
「ナターリアが困らなければいいでしょッ♥」
ナターリアが彼の腹に手をついて前後に腰を揺らす。笑顔とともに乳房がたぷんたぷんと揺れて視覚でも彼を魅了する。オスの欲望をしゃぶり、搾り取るような腰使いがたまらない。もちろんプロデューサーにとってピストンなどは未経験であり、彼女の腰使いに翻弄されっぱなしである。上下ではなく前後に浅く小刻みに揺らされると、ぶちゅッぶちゅッと抽挿ごとにペニスが愛液ごと引き抜かれ、いっそう追い立てられてしまう。
「ぅ、くぁっ、あっ……!」
「おっぱいよりも長く楽しみたいノ~? そっか、そっか、どこまでびゅーびゅーガマンできるかな~?」
プロデューサーの腰が快楽で自然に浮き上がってしまう。そんなことはお見通しとばかりに、ナターリアはピストンをずらす。あくまで主導権を確保したまま、と念を押すように、じっくりねっとりと膣ヒダでしゃぶりながら腰をグラインドさせる。
「あ、あっ……ナターリアっ、それっ……!」
「ン~? これ?」
「うぁっ、は、ぁ、ぅ……ッ」
ナターリアが腰をくねらせるたびに乳房が揺れてプロデューサーの視線を絡め取る。彼がその豊乳に思わず手が伸ばしてしまうと、しっかり先読みしてその両手首をそれぞれ捕まえる。
「ほらほら、ナターリアのおっぱいもイイんでしょ?」
「あ……う、ん、うんっ……!」
「上でも下でもしっかり味わうんだぞ~ッ♥」
手首をつかんだまま、乳房をぐにぐに押しつけてやる。彼の指が乳肉のやわらかさや温かさにしびれるように震える。同時にペニスの震えも感じ取れて、彼女の征服欲をくすぐって、さらにオスの精を搾り取るよう拍車がかかる。
ナターリアの腰つきが、前後だけの動きから、さらに円運動も加わる。彼のペニスをぐいぐいと責め立てる。対してさすがに膣内射精がまずいと思っているのか、それとも単に快楽を引き伸ばしたがっているのか、彼が奥歯のきしむほど噛みしめ、床をつかもうとするかのように足に力を入れて踏みしめ、辛抱している。
「ふぁ、あっあっ♥ プロデューサー……っ♥ そんなに気持ちよさそうにしてぇ……っ」
プロデューサーが辛そうにするほど快楽が激烈である、というのもナターリアは看破している。ますます上気しつつ相好を崩す。
本来、プロデューサーのほうが体躯も大きく力も強い。そうであればあるほど、ナターリアはますます彼を快楽に酔わせもてあそぶ瞬間の喜びに深く酔いしれるらしい。いっぽうペニスを膣肉でこね回されるのもたまらないらしい。どちらか定かでなくなるほど溶け合う官能が交錯する。
「う、ぐ……く……ぅッ……ぁ、ぅ……ッ!」
「あはぁっ……はぁっはぁっ、んはあっ……おおっ、ぷろ、でゅーさー、も……ふ、フフッ、アハハッ♥」
与えたり与えられたりする悦楽に突き動かされ、互いに互いを貪る。ナターリアが腰振りのペースを速め、彼のペニスを膣ヒダでしごき上げる。対抗するようにプロデューサーが腰を突き上げ、彼女の膣内をえぐる。たん、たんっ、とピストンで肌がぶつかるリズムが軽快に、ますますエスカレートして、どこまでも快楽を濃厚にしていく。
「すっかりおっきくカタくなっちゃって……ほらぁ、ナターリアのお腹からでも、浮いて見えちゃう、カナ?」
ナターリアがプロデューサーのヒザあたりに手を突く。背筋をそらし、結合部と下腹部を見せつける。角度が変わって、屹立しきったプロデューサーのペニスが抽挿のたびにぬるぬるとキツそうな膣肉をかき分けて出入りしているさまがより強調され、彼の興奮を限界まで高める。
「ナターリア……あ、うぁ、く……も、もう、で、る……!」
「っ……っうぅー……ぅ……ン、んんっ……♥」
ナターリアの膣肉がきゅんきゅんと引き締まり、ペニス全体がしぼられるような圧迫を受け、ここでプロデューサーの理性が最後のひと欠片すらもすっかりかき消される。ナターリアが喜色満面でびくんっと腰を痙攣させ、生殖衝動を煽るように――びゅるるっ、どくッ、どくん、どぷっ――ついに射精を受け止める。
「はぅ、ほぁっ、はぁっ……あああっ……!」
「ぁ、はっ……でて、出てる、ネ……♥」
ナターリアは膣内がきゅうきゅうと引き締め、射精後もさらにしゃぶりつきまくる。満面の笑みを浮かべつつ、放心しているプロデューサーを抱き寄せ、頬と頬を密着させる。
「ねぇ、ハジメテ、どうだった?」
「……さ、さい、こう……最高、だ……!」
「でしょーねェっ♥」
プロデューサーは、オスの本懐を遂げられたように最高の気持ちに満ちている。パイズリのときも最高だと思っていたが、それを早くも軽々と上回ってしまっている。いったいナターリアはどれだけの高みに連れていってくれるのだろう、と想像して目が眩む。
「じゃあこんどは、プロデューサーのほうからもっ♥」
「えっぶっ!? おッ、あ、ッ……!?」
「で~き~る~で~ショ~っ!」
彼が目を細めていられたのは一瞬だった。
「だいじょうぶか~? ハジメテが終わったばっかりなのに、後ろから、立ったママなんてーっ」
「俺の、ほうから、って話だから……俺の好きにさせてもらうだけ、さっ」
幸いにしてプロデューサーのペニスは2度の射精を経てもなお勃起を保っている。最高の気分が最高のコンディションをもたらしているらしい。
それに任せてナターリアとのセックスを続行する。仮眠室の壁に向けて彼女に手を突かせ、立ちバックを迫る――彼女の内ももにダラダラとこぼれる白濁液を見て身震いして、思わず腰砕けそうになるが、叱咤して――彼女の腰をつかむ。
「行くぞ……っ……!」
「ふ、ぁ……は、ぁはっ……♥ 入り方が、違う……気分も、変わって、くる、ネ……♥」
童貞卒業当日にしては奇跡のような手際で、挿入を果たす。これで一生ぶんのセックスが終わっても良い、という意気込みで彼の心身が奮起している。
ナターリアは悦びつつ、プロデューサーの思わぬ余力に息を呑んでいる。彼の心の機微を敏感に読み取り、彼の好みを自分がしっかり押さえていることも見切っていた。ただ予想を上回るオスとしての底力を見て――当然、それを他の誰よりも先に確かめた女である、という優越感もあって――彼女自身でも驚くほど昂っている。
ナターリアが壁とプロデューサーに挟まれながら腰を振る。彼の腰も、彼女の尻肉に叩きつけられる。ぱんッ、ぱちゅんっ、と騎乗位よりさらに派手な音が仮眠室に反響し、プロデューサーの脳を耳からも犯す。
プロデューサーの腰つきは、童貞喪失でタガの外れたオスの本能の限界まで動く。ナターリアの膣ヒダをえぐり、子宮口までこじ開けようとする。ついに彼女が髪を振り乱して天井を見上げて、舌先をいたずらっぽくチラつかせながら、よがり声を漏らす。
「う……も、もうっ……わかったっ、わかっちゃったぁ……すっかり、オトコらしくなっちゃっテ……ナターリアも鼻が高いゾ……なんてッ♥」
プロデューサーがそれを受けてますます、文字通り快楽の果てへ導くために必死に腰を振る。そればかりか、抜き差しに合わせてふるいつきたくなるように揺れる乳房に手を伸ばす。後ろから包みこんで、いやらしくもみしだく。
「はぁっ、んっ、んゥ……♥ そんなに、シて……ちゃんと手をついてなくて、抜けちゃっても知らないよーだッ……♪」
言葉と裏腹に、ナターリアはパートナーの成長を喜ぶような、それこそプロデューサーがナターリアのレッスンの成果を目の当たりにしているような笑みをこぼす。うなずくようにプロデューサーに尻肉を押しつける。
「す、ご……っ! くふ、うぅ、ぐ……っ!」
こんなセックスが、こんなオスの本能が、自分にありえたなんて、とプロデューサーが驚く。それも活力にして、ナターリアの膣内でペニスがますますいきり立って、彼女の奥を突き上げる。ナターリアも背中を波打たせつつ、大きなヒップを艶めかしく左右へ揺らして歓待する。
腰使いで圧倒されそうになって、プロデューサーがますます燃え盛る。ナターリアの乳房をぐにぐにもみしだく。手のひらで乳首まで転がしてやる。突起がぷっくり膨れ、彼女の興奮がさらに高まっていると感じ取る。
「ぇ、あっ、んくっ……ふぁ、あぁっ、んぐぅぅっ……♥」
不意打ちに性感がますます高く荒れ狂って、ナターリアが全身を強ばらせる。膣肉がきゅうきゅうと引き締まって、彼女が首だけで半ば振り向いて、驚いたような呆れたようなこんがらがった視線を投げてくる。
「ぴちゃ、れぢゅ、れぢゅ……ん、く、ん、んっう……!」
こんどはプロデューサーからキスした。
プロデューサーの快楽以外の領域も、ナターリアの表情に負けず劣らずこんがらがっている。結合部をぐじゅる、じゅぶ、ぐちゅと派手に鳴らしながら、ペニスやら舌やら、とにかく粘膜から神経に駆けめぐる法悦をどうにか味わう。むしろ動きを止めた瞬間限界を超えてしまう、という強迫観念までやってくる。
ナターリアもお返しとして舌を動かす。きゅうきゅうと膣全体が意志を持つように彼のペニスを愛撫する。プロデューサーが腰を引くと、ナターリアの尻肉が追いかけてくる。彼が突き入れると、ナターリアの尻肉がもっと奥まできて、とねだる。1秒でも長く快楽を伸ばしたい、しかし快楽に狂ってしまうのが恐ろしい。
「フフッ……ね、ェ……プロデューサー……チョット慣れてきたんなら……教えてアゲても、いいカナ……?」
「……何、を……?」
「……奥が、ネ、ナターリアの……そこが、いちばん、いいッ♥」
プロデューサーのペニスがナターリアの膣奥に、逆に彼女の膣奥がプロデューサーのペニスを、どちらの意志かもあいまいなほど重ね合わされた動きで近づける。
「くひ……お゙っ、ふぅ……♥ ふーっ、うぅ……♥」
「なた、ナターリア……これ、ぇ、すごっ……お゙っ、お゙ぉ……!」
「ん゙んっぅ……そう、そう、そェ……いっ、ひッ……♥」
ナターリアもついに余裕をなくしたのか、嬌声が深く低くして、快感をこらえるようにくちびるを引き結んでいる。アイドルとしてあんまりなケモノじみた声だが、この場では実に効果的にプロデューサーの欲望を叱咤する。
いよいよ限界を迎える瞬間が迫る。ナターリアの尻肉をプロデューサーががっしりつかむ。解放された乳房がぶるんぶるん揺れ、汗かよだれか何かの体液がしとしと壁や床にシミを散らせる。
「あぃっ、ひ、ぁ、おぉぉ……っ……いい、ヨ……また、ナカ、だって……♥」
「それは……それは、その……ナター、リアっ……!」
きょう3度目の射精が迫って、プロデューサーはナターリアの膣内からペニスをすんでのところで引き抜く。快楽に曇った理性が、一瞬の夢遊を見せたかもしれなかった。
びく、びくと震えるペニスが精液をほとばしらせ、ナターリアの肩甲骨や腰、お尻を奇妙に順序よく白く汚していく。白濁液がだらりと滑って彼女の背骨のくぼんだところに集まって、ぜぇぜぇと肩で息をするあいまにとろとろと落ちる。興奮で過敏になったいまだと、そんな感触さえくすぐったいのか、彼女がぴく、ぴくとわななく。
「ぁ、う、ふ……く……ぅッ……ぁ、ぅ……ッ♥」
全身全霊を傾けたセックスの余韻に飲まれる。2人とも呼吸を整えつつ、事後の解放感、背徳感がどっと押し寄せてきてきた。
「別にナカに出したっていいのに……1回と2回は同じだよ?」
「やってみて気づいたんだ」
「ナニを?」
「ナカに出させてもらったけど、ぶっかけさせてもらいたいままでさ。別なんだ」
「……へぇエ?」
ナターリアがついに壁に突っ伏すように上体をよろけさせ、ぺたんと床に尻もちをつく。プロデューサーもへたりこむ。連続射精で頭の中身はすっかり煮詰まってしまい、思考がろくろく働かない。立ち眩みでも起こしたように、視界に小さな星のような何かがチカチカ明滅しつついくつも散っていて、それらをしばらく眺めていた。
「……いや、むしろ……さっきパイズリでぶっかけさせてもらったとき、背中にもぶっかけたくなっただけ、かも」
「アハハ、ヘンタイ~♪ ぶっかけすぎて腰とかヤッちゃわないようにナ?」
「まだそんな歳じゃないよ」
「若くってもヤッちゃうヒトいるゾ! ダンス盛り上がるとミンナ張りあってムチャしちゃって」
翌日のプロデューサーは、酷使した腰をナターリアにマッサージしてもらわなければならなかった。
(おしまい)