キャンプでの朝食を終え、片付け、あとは車に乗り出るのみとなったとき
「魚、食いたいっスね」
「いや、急だな」
少年はテラスの中にある荷物を回収するために離席しているため、先輩の返答のみが響く。
「だってっスよ?いいお肉を食べて、お野菜を食べて、したら魚も食いたくなるってもんっス」
「お前...」
性欲と食欲に忠実な、ついでに寝つきも良く三大欲求に支配された後輩を見て、先輩は呆れる。
「それに、漁港の近くなら水族館もあるっスし、デートも出来るっスよ?」
「はぁ、わかった、運転すんのもお前だしな、好きにしろ」
「荷物持ってきました!」
んしょ、んしょと懸命に大きなバッグを抱えた少年は、車の後部座席に荷物を積み込む
「おう、ありがとな」
というと、少年の腕を掴み、助手席に行く前に、後部座席へ引き込む
「あ、うわぁ!」
少年を座らせると、身を乗り出し、扉を閉める。
「よし、出していいぞ」
「先輩...強引すぎっス」
「うるせ」
「ボクはいいですので、行きましょう」
「ほらな?こう言ってんだ、オレと居たいよなー」
先輩は少年の頭に腕を回し、胸に押し付ける
「座るのはいいっスけど、危ないからシートベルトはするっスよー」
警告をすると、運転を始める
キャンプ地から出て、車道に入り、少年が口を開く
「そういえば、今は何処に向かってるんですか?」
「このバカが魚が食いてーとか言ってな、近くの漁港と、ついでに水族館、いや海遊館か?に走らせてる。」
「お魚ですか...じゃあどこかに泊まります?せっかくなら早朝の新鮮なお魚食べたいですし」
「あー、そうだな、行く漁港の名前ってなんだ?」
「〇〇町漁港っス」
「あーっと、そこから近くにある宿泊施設は...あー、お?ここらで有名な高級ラブホがあるのか。
漁港までも2キロ無いくらいだし、飯食ってヤって、寝たら、行くか」
「イヤ、ヤり始めたらトブまでヤるに決まってるっス、そこにしてもほどほどにしないとダメっス」
「みみっちいこと言うなよな」
「おいし朝ごはんは大事っスから。」
漁港へ向けて運転し、数時間が経ち、昼時、お腹が空いてくる時間に
「明日の朝に漁港で飯食うんなら、それまでの昼と夜はどうするよ」
「夜はラブホで食べるっスかね、最近ラブホ会なんてものも流行するくらい食事とかも充実してるらしいっス」
「あー、行くとこのサイトにも、うわ、下手なファミレスよりメニューあんじゃねえか?」
「見せてください!」
少年はお姉さんの傍に体を傾ける
「ほら、渡すから無理すんな」「は、はい...すいません」
少年がスマホをスクロールしながらメニューを読み上げる。
「ステーキ、揚げ物、パスタにオムライス、カレーにラーメンに天心もあります。あ、お好み焼きもありますね!」
「関西の中でも本場?特に粉もん文化が強いしな、ここら辺」
「粉もの!いいっスね、お昼はお好み焼きにするっスかね」
「明石焼き!ボク明石焼き食べたいです」
「明石焼きって、普通にタコ焼きとかじゃないんスね...」
「こっちじゃイカ焼きも粉もんだったっけな?」
「姿焼きじゃないほうのっスかね。じゃあそこらへんコンプするっスかね」
昼と夜の食事の方針も決まり、漁港に向かって車を走らせる。
地元の人と観光に来る人で賑わう、大規模な百貨店に着き、集合場所はメッセで伝えるから分担して買う方が早いと、先輩と別れる。
「ひ、人が多いですね」
「怖いっスか?抱っこでもするっスか?」
イタズラっぽく笑いながら、少年をからかうように冗談を言う
「だ、抱っこはさすがに。でも、て、手は繋ぎたいです」
(からかったはずなのにこっちがダメージ受けるってどういうことっスか)
心細げにお姉さんの方を見ながらお願いをする少年に、可愛いは正義とはこういうことっスねと悶えさせられることになるお姉さん。
「はい、握っていいっスよ」
差し出された手に、少年は指同士を絡める形で握る。所謂、恋人繋ぎの形になる
(あー!メスに媚びすぎっス!)
2撃目もまともに食らったお姉さんは、しばらく顔を赤くしながらお好み焼きの店に向かう。
「お好み焼きも色々ありますね、どれにしましょうか」
「イカはイカ焼きがありますし、避けるのが無難っスかね、んーと、お!牛スジネギとかいいと思わないっスか?」
「ボク、ちょっと選びきれないので、お姉さんが言うならそれが食べたいです」
決まったメニューを注文をし、プラのパックに詰めたものを受け取ると、
「お、メッセ着たっスね、イカとタコ買ったから、6階にある連絡通用路に来い。だそうっス」
「じゃあエレベーターで行きましょう」
エレベーターで何事もなく6階まで着くと、通用路横で扉は開き、急いでエレベーターを降りる。
「おぅ、来たか。」
先輩はイカ焼きとタコ焼きが入ってると思われる白いビニール袋を持って、ソファーに腰かけていた。
「ウチらがお好み焼き買ってる間になんで2つも買ってここに来れるんすか」
「イヤ知らねぇよ、選ぶのが遅かったんじゃないのか?」
少年は軽口を叩きあう二人に苦笑しながらも
「あ、熱いうちに食べましょう?冷めちゃうと勿体ないですから」
と言いパックを取り出す。
「イカ焼き、なんかどっかで食べたことある味っスね、出汁とイカの味は美味しいっスけど、何スかね」
「多分、屋台のたませんだろ、濃い感じのソース味とかそれっぽいしな」
「あー!それっス、よくわかるっスね。あ、いかせん食べるっスか?ほら、アーン」
「あむ、もぐもぐ、んく。卵がフワフワで、イカがプニプニ歯ごたえがあって美味しいです」
「たませんに引っ張られて間違えてんじゃねえか、ほら、お好み焼きも食うだろ、あーん」
「あむあむ、もぐ」
自然にあーんを繰り返され、間接キスになってることに気づかない少年をよそに、何回、間接キスできるか何度も食べさせては自分が食べるを2人は繰り返す。
「ごちそうさまです。なんか悪い子になったみたいな味でした」
ジャンキーなソース味に満足し、3人でぶらぶらと百貨店をしばらく歩き回るのだった。
13話終了です。
...これラブホの夕食と漁港の朝食の描写もしないとだよな...ネタにする食べ物見てインプットはいいけど、言いそうなことにアウトプットするの、同じようなこと繰り返せないし、憂鬱すぎる。
いっそ最初から、すごい!美味しい!美味しい!っていうだけの単純な表現のキャラ造形(某ゲームのNT〇みたいな)にしておけば...
自分で流れ決めてるとはいえ、なんかキャラが勝手に動いて面倒な描写すんの直さないと
エレベーターで痴女られると思った?いや、少年かわいそうだしやめよ?
要望多かったら短めのIFとかやってもいいけど、本番にはなんねぇぞ?着付けと同じくらいのセクハラだけだぞ?
後書きもこの辺で、次回14話も読んでいただけると励みになります。感想・シチュ要望とかもお待ちしてます。
小説本文における擬音表現について 最低限の擬音を除き減らしてもいいか
-
擬音は少ない方がいい
-
擬音はあってくれた方がいい
-
作者の好きなようにして構わない