※この作品はR-18です。

貞操観念反転?いやちがう!   作:黒バウム

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アップルパイ食べたくなってきた...シナモンいっぱいのやつに、バニラアイスが添えられてる奴。


29:農園で収穫体験

喫茶店での精算を終え、車でりんご農園に向かいながらのこと

「さっきのお店、アップルパイあったんですけど、今からリンゴ食べますし我慢してたんですよ」

「え?収穫体験の場所にアップルパイなんてあるんスか?」

「え、え?あ、よかった、アップルパイガイドマップってのが10年ちょっと前に出版されてるみたいです」

目当ての一つのアップルパイが食べられないのか。と少年は急いでスマホを使い検索した。

「ふーん、市内だけで両手じゃ足りないくらいの店が売ってんのか、リンゴの名産地はちげーな」

「そうですね、バニラアイスの乗ったあまーいのが食べたいです」

「いーっスね!なんかロイヤルミルクティーと合わせて食べたいっス」

収穫後のおやつの予定を決めると、体験の予約をしていた農園に車を走らせる。

 

 

「着いたっスー!」

「ん、んー、あー!体いったい」

「あっちにぶどうとかもありますね?」

特に寄り道などすることなく10時前頃、3人は体験農園に来ていた。

「えーと?受付は...っと」

グルリと見渡すと農園への入り口付近に、小規模のテントと受付の女性と思しき人が居た。

そちらへ向かい事前に予約した3名だと伝え、料金を支払うと中に敷地の中に入れてもらう。

「こども...こどもりょうきん...ボク子供なんですね...」

「あー、まぁ、気にすんな?実際年齢としちゃ在学中でもおかしくないんだから」

「まぁ、そうっスね、実際子供っスからね」

項垂れて、顔を伏せている少年へ概要を伝え直す。

「入園料を払ったら、制限時間2時間まで、好きに収穫して食べていいってことっス。

リンゴと、ぶどう。あ、梨は先週終わっちゃったっスか。残念っス」

「まぁ、リンゴと梨なんていくつも食えるもんじゃねぇだろ、リンゴとぶどうで十分だろ」

「そうですね...はぁ、やけ食いです」

「は、離れないようにするっスよ?物陰で襲われたりしたら大変っスから」

「やっぱ子ども扱いじゃないですか」

しばらく子供扱いを少年は引きずるようであった。

 

 

リンゴの農園を歩いてみて回ると、収穫できるリンゴは4種類ほどあった。

「5分くらいこうして歩いてますけど、食べないんですか?」

「食べ放題、あるだろ?時間いっぱい食べられたこと、あるか?」

「ない、ですね。」

「そーっスよね、ああいうの、前半でお腹いっぱいになりがちっス」

「な?特に歩き回って食うんだ、どうせなら時間いっぱい、吟味して食べたいものを見てから食った方が外れがない」

「そうですね、いつもテキトーに食べてました」

少年たちは歩き回ると、すぐそばにある酸味が強めの品種を先輩が一つもぎ取る。

「ちょっと奥まった方にこうやって好きな傾向の味のものもあったし」

「ボクは甘くて蜜のあるの食べたいです」

「じゃあウチと分けるっス、分けたほうがいろいろ食べれるっス」

「はい、先輩も分けませんか?」

「んじゃ、先にこれ食わせてやる」

先輩は自分が食べていたリンゴの齧ってある面を向けてくる。

「あ、しゃく、果汁がいっぱい出て、んぐ、酸っぱいけど美味しいです!んぐ!?」

「ん...ちゅぷ、れる、ぷは、顔中ベタベタだぞ」

「ん、あ、そんなキスとか顔舐めるなんて、こんなとこで...」

「あー、ズルいっス、ほら、次のリンゴ食べたらウチがするっス!」

そう言うとお姉さんは、先輩の持つリンゴも食べないまま、別の品種の元へと向かう。

 

 

自分でリンゴを取ると、先に自分で齧り、少年に食べさせ、間接キスと顔キスをじっくりと堪能する。

「はぁ、勝手に先に行くんじゃねぇよ」

「んちゅる、れる、じゅる、ぷは!口周りに付いてるあまーい汁おいしいっス」

「う、もうぶどう食べましょ!こんなとこ見られたら恥ずかしくて死んじゃいます!」

と言い残し、一人で少年はブドウ園の方へ駆けていってしまった。

 

 

5分も経たない程度、少年は走って行く。

「ふぅ、はぁ、えっと、ぶどうがいっぱいあるし、合ってるよね?」

その問いに答える人は置いてきてしまったので、静かな時間が続く。

「えーっと、ここにある品種は...わぷ、ご、ごめんなさい!」

「ん?あ、かわいい子にぶつかられちゃった?どうしたの?一人で来たの?迷子になったの?お姉さんが一緒に居てあげよう!」

テンションが高めの黒髪の女性が屈み、目線を合わせて話しかけてくる。

「えっと、お姉ちゃんたちと、旅行で...はぐれちゃったのでお願いします」

「うん、いいよー、よいしょっと、わ、軽いねー?」

女性は両脇に手を入れ、少年を持ち上げると、抱き寄せて抱っこの体勢を取らせる

「あ、う、その、恥ずかしい...です」

「恥ずかしい?降ろしてほしい?」

「はい、自分で、歩けます...」

「ふふふ、ダーメ、この方が動きやすいからね。ボクはもう果物食べた?」

少年を自分の体から少しだけ浮かせ、顔を見合わせ質問をしてくる。

「あ、リンゴをちょっと、ぶどうは何も...」

「じゃあ、私の好きなの、一緒に食べよっか、毎年こっちに帰ってくると来て食べるんだ」

そう言うと、女性は少年を抱っこしたまま歩いていく。

 

 

お姉さんに片手で支える形で抱っこされたままぶどうを口に運ばれる。

「おいしい?」

「は、はずかしくて、味がわからないです、けど甘いような気がします」

「もー、顔真っ赤にしちゃってかわいいなー」

女性が少年の頭を撫でていると、向こうからお姉さんたちが来る。

「ん?あ、先輩居たっスよ」

「あー、すいませんウチのが迷惑かけませんでした?」

「いえいえ、いい子でしたよ?」

「...」

少年は黙りこくったまま、女性に抱っこをされるがままになっていた。

「あれ?大丈夫?お姉ちゃん来たよ?」

「あー、女性慣れしてなくて、ウチらがくっついても偶にそうなるんすよ」

「そうなんですか?じゃあ、降ろすよ?」

「う、はい、ありがとうございます」

少年が地面に降ろされると、そのまま今度は先輩に抱き上げられ、抱っこされる。

「疲れたのか?」

「この方が動きやすいって、でも、ちょっと眠いです...」

「んじゃ、このままゆっくりしてな」

 

 

少年が眠ると先輩は抱っこをしたまま少し離れ、近くにあった休憩用のベンチに腰を掛け、お姉さんと女性が話し始める

「ここの果物、美味しかったでしょう?私の親戚がやってて、こっちに来るといつも来るの」

「はい、美味しかったっス、また遊びに来たいっスね」

「もういい時間ですけど、お昼とかはどうされるんですか?よろしかったらご一緒しませんか?」

「んー、ごめんなさいっス、この後止まる場所探して、そこで食べる予定にしてたんで」

「あら?残念、振られちゃった。」

女性はベンチから立ち上がり、続くようにお姉さんも立ち上がる

「え?もしかして女性趣味っスか?」

「まさか、あの子ともうちょっと居られるかと思ったけれど、お姉さんにダメって言われたら食い下がれないですし」

「そっスか、やっぱ贔屓目抜きに可愛いっスよね。」

「はい、抱っこしてる間、耳まで真っ赤にして、可愛くてしょうがないです」

先輩が眠たそうな少年を抱えて、お姉さんたちの元へやってくる。

「おい、そろそろ時間だ、車行くぞ」

「あ、写真、行く前にこの子と写真だけ撮ってもいいですか?」

「は?」

「あー、良いっスよ?抱っこして撮るっスか?先輩」

「いや、は?まぁ、わぁったよ」

お姉さんは女性のスマホを受け取ると、少年と女性をフレームに収めてシャッターを切る

「うん、ありがとうございます、良かったらまた来てくださいね」

「そっスね、また来年とかに来させてもらうっス」

お別れを済ませると、車を停めている方へ先輩たちは向かうのだった。 




はい29話でした、弾丸旅行編もほぼ終わり、あとラブホ回を2人でそれぞれやってたたむかな?まとめるかな?くらいです。長かった。
最初に出てきたアップルパイガイドマップは実在します。
弘前市の市職員の方々がりんごでの町おこしの一環で作られたそうで、
ネットで「青森 アップルパイガイドマップ」で調べると40を超える弘前市内のアップルパイを販売しているお店のレビューのpdfが公開されていました。
本編ですが、なぜか突然出た女性、特にこれ以降出すつもりはないんですよね、なんで出てきたんだろう...ライブ感怖い
海外編書くなら一人くらい増やそうか、どうしようか悩んでます。アンケ置いておきます。
前回に続きイチャイチャのみで、Hシーン無くてごめんなさい、次回ラブホだから許してください
では30話も読んでいただけると励みになります。
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