※この作品はR-18です。

貞操観念反転?いやちがう!   作:黒バウム

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朝食についてパンかご飯か、どっちでもいいか
正直、どっちでもいい
仮想舞台”ホテルリオ札幌市中央区”→”どんぐり大通り店”


58:2日目朝 ご飯の次はパンだよな

舐められていた耳も含め、体液に塗れてベタベタとした体をシャワーで洗い流す。

夕方から夜にかけてのお風呂とは異なり、通常の浴室で簡素にシャワーで流すのみに留める。

「ほゎ、檜風呂あるのにシャワーってのもなんか変な気分」

「まぁ、湯船浸かったら間違いなく、オレは数時間かかるからな」

先に体を洗い終えていた先輩にヘアドライヤーで温風を掛けられ、気持ちよさそうに目を細める。

「あ、ウチにもドライヤー掛けてくださいっス!」

「ヤダわ、テメーでやれ」

バッサリと先輩によって拒否をされ、泣き真似をしながらタオルで髪の水気を吸わせている。

「ま、また気が向いたらドライヤーしてやるよ」

「じゃあやらない日はウチがやってあげるっスよ!」

「お前はさっさと髪乾かせ!なんだかんだもう10時近いんだぞ」

先輩はお姉さんを足蹴にすると、出発の準備を整える。

 

10時頃、食事を摂らずにホテルをチェックアウトし、車で通りへ出る。

朝起きてから、水分以外を入れてない体は空腹を訴えかける。

「何食うっスか?」

「ご飯食ったし、パンだな」

お米の次にはパン。

と先輩は特にリサーチなどはせず、方向性を決定し、スマホに指を滑らせ始める。

「あそこパン屋さんかな?」

「っぽいっすね?んじゃ、そこっスね」

窓越しにお店を見かけた少年の声に続くように、お姉さんは同意の声をあげる。

「...調べ始めたんだが?まぁいいけどよ」

調べ始めたばかりの先輩は不満そうな声を漏らすが、特に根に持つ様子もなくため息をつくとスマホを仕舞う。

 

車をコインパーキングに停め、3人はパン屋に入店する。

「何個くらいが良いっスかね?」

「どっかしらで食べたりするなら1人頭2個あるか位だろ」

パンの並ぶ棚を覗き込み、数と種類を考える

「総菜3、甘いの2っスかね?」

「あっちにカフェ?飲食スペースあるし、ここで食べましょ?」

一人離れたほうへ歩いていた少年が店内での食事を提案する。

 

開店直後ではなく、程々の時間が経ち、パンを選ぶほかのお客さんの数も落ち着き始める。

それに従い、並んでいるパンの数も減ってしまっている。

しかし、完売になっている商品などはなく、モノの減り方なども見てパンを選ぶ。

「ベーコンエッグ結構売れてま...売れてるね」

「むー...そうっスね、朝食べるのにくど過ぎるとかもなさそうっスもんね」

少年が敬語を出しかけるが止めてしまい、お姉さんは不満そうな顔で返事をする。

「量感はありそうだけど、これとかもうまそうだな?」

サンドウィッチとアップルパイをトレイに載せ、先輩が会計に向かう。

「あ、僕もこれで」

追従するように少年も先輩に付いていってしまう。

ポツンと1人お姉さんは残され、ため息をついてパンを選び始める。

 

 

「はむ、むぐ、んぐ、おいひい」

「んぐ、ん、ん...ごく、リンゴとシナモンうま」

お姉さんが会計を済ませ、カフェスペースの方に向かうと、2人が並んで食べ始めていた。

「まーたアップルパイから食ってるんスか?」

「いーだろ、オレの勝手だ」

サクサクとパイ生地をフォークで割り砕き、シナモンの混ざった甘い香りが漂うフィリングとパイ生地を口に入れる。

「そこ、トースターあるみたいで、ご自由に使ってくださいってあったよ」

「まぁあっためるほど冷めてないっスし、このままっスかね」

ベーコンエッグを手に持ち、お姉さんは一口大にちぎって食べ始める。

タマゴは程よい日の通り加減で、ブラックペッパーのピリピリとした刺激をまろやかにしてくれる。

ベーコン自体の塩気と、焼かれて色味の着いたマヨネーズの塩気が食欲を刺激し、次の一口を促す。

「あむ、んぐんぐ...ふぅ、持ち帰りで更にも1個買ってもいいくらいだな」

「そんなに好きなの?アップルパイ」

「パン屋行ったら大概買ってるっスよ。それで、なに食べてるんスか?」

少年のお皿を見るとサンドウィッチ、白い半球上のパンの2つが乗っている。

「サボージュってパン、あんことホイップの入った菓子パンって書いてあった。で、こっちはフィッシュサンド」

挟まれた具が溢れ出してきてしまいそうなほど、具沢山であった。

細かく刻まれたキャベツに、スライスの玉ねぎとモッタリとしたタルタルソースが厚いフィッシュフライと共に挟まれている。

少年にサンドウィッチの断面を見せてもらい、お姉さんは興味が惹かれる

「一口ちょ―だいっス!欲しいのあったらあげるっスよ」

少年は座っていたソファから立ち上がり、お姉さんの口に腕を伸ばす。

「あーん」

「あむ、んぐ、サクサクでうま!じゃあベーコンエッグ食べていいっスよ、あーん」

「あ、あーん」

少ないが周囲の目があり、少年は恥ずかしそうに口を開きベーコンエッグに噛り付く。

恥ずかしそうにしていた顔が、やわらかく美味しいパンで顔が綻ぶ。

「...んぐ」

イチャイチャと楽しそうにしている2人に拗ね、いじけたように先輩が一人、無言でパンを食べ進める

柚子胡椒味のピリッとした刺激にも顔色を変えず、黙々と食べていると少年がこちらを見つめてくる。

「先輩も食べますか?...あ」

先輩は困惑したような表情になると、嬉しそうな楽しそうな表情にコロリと変わる。

「ふ、ははっ、おら、口向けろ、ちゅ」

「ちょ、ちょっとま、んぐ、れる、ん、んん!ぷは」

満足そうに舌なめずりをし、先輩は少年のサンドウィッチをがぶりとかぶりつく。

「あ、ああ、あう...」

「はぁ、固まっちゃってるじゃないっスか」

少年は顔を真っ赤にし、口をパクパクさせる。

手に持っていたサンドウィッチは手ごとコツンと皿に置くと、ゆっくりと手を顔に近づけ、覆い隠す。

「ん、んぐ、もぐ、ごく、ふぅ、ごちそーさん。まだ固まってんのか?ほら、冷めちまうぞさっさと食わないなら貰っちまうぞ?」

「た、たべます...」

「はぁ、敬語がボロボロ出てきちゃってるっス」

「だな、流石にここでこれ以上やったらコイツどうなるかわかんねぇもんな、車でやるか」

コンコンと頭を叩き、残っているサンドウィッチを食べさせる

「うー、うーー、こんなとこでキスしちゃダメです...」

「そーだな、とりあえずサボ?なんとか食うぞ」

手で白いパン生地を半分に割る。中からはホイップクリームと粒あんが入っていた。

「小倉トーストでしたっけ?といい餡子が好きなんスかね?」

「あむ、ん、菓子パンとしては普通にうまいな、塩ッ気のあるパン生地なのか?」

先輩は半分に割ったサボージュを更に半分に割り、お姉さんに手渡す。

「んぐ、あー、そっスね、よく言うスイカに塩とか、お汁粉に塩ってのと同じやつっスかね」

「いや、え?お汁粉に塩?聞かねぇよ」

うつむいたまま黙ってしまってはいるが、少年は渡されたパンを少しずつ食べているようで先輩は頭を撫でる。

黙ったままの少年を車にどう連れ帰ろうかボンヤリと考え、口を開く。

「多分こいつ自分で進めないし、手ェ繋いで車まで行くけど、どっちがやる?」

「じゃあウチが」

「じゃんけんかなんかだバカ、それじゃ決まんねぇよ」

「「じゃーんけん」」

 

 

「ま、日ごろの行動のたまものだな、神様も見てるってことだ」

「先輩がこの子こういう状態にして、よく言えるっスね」

先輩は少年の手を握り、駐車しているコインパーキングまで戻る。

顔の赤みは引いているが、少年はまだ恥ずかしそうに口を開かずうつむいている。

「ま、まだ少し物足らないよな」

「なんか食べに行く前提の量っスからね」

お姉さんは手をお腹に当て、スマホでお店を検索する。

「あー、牧場とか行くっスか?」

「ソフトクリームとかあるかもな、食べるか?」

「う、うん」

小さな声で反応し、首をコクリと上下に動かす。

「乳しぼり体験とかやってみるのもいいっスね」

「あーいうのって搾ったのその場で飲めんのか?」

「さー、知らないっス」

首を傾げ、どの牧場にしようかをスマホで調べてみる。

「は、花畑、とか?」

恥ずかしそうにしていた少年が、ぼそりと口を開く。

「花畑ってーと、ラベンダー畑か?あー、ラベンダーソフトなんてあるのか」

ラベンダーの紫色がソフトクリームのミルク色が混ざり、薄い紫色になっていた。

写真越しであっても、少年の食欲と興味を搔き立てる。

少年から、少し顔の赤みが引き、自分で動き始めると車を開ける。

少年が車に乗り、2人も車に乗り込むと、車を走らせるのだった。




本文中の「先輩も食べますか?」は素でやったので衆人環視の元、少年にはキスされてもらいました。
基本、作者が少年に敬語を使わせちゃったとき、変えずにキスさせるようにしてます。
お汁粉に塩って聞いたことありますか?作者は一応元から知っていましたが、多分スイカに比べてマイナーな奴です。
やってることは甘みの強調って共通とのことです。
本編ですが、H無し回の割にはそこそこ長くなりました。完全イメージの店より、モデルがあった方が書きやすいね
次話は...車内エッチとか?次回もお付き合いいただけると嬉しいです。評価や感想などもしていただけると嬉しいです。
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