※この作品はR-18です。

貞操観念反転?いやちがう!   作:黒バウム

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尚、安全面は確保されていないものとする。
ホッキョクグマの毛って実は透明なホース状。
でも言われてどうしろと?ってなる情報。




71:4日目昼 冬の動物はモコモコしてて温かそうだから触ってみたい

「うぅ、さむ、さむい」

「ん、んー、ふぅ、すー、...体冷えるっス」

お姉さんは厚着をしている体をブルリと震わせ、ポケットの中の電熱カイロに手を伸ばす。

コートを上から羽織り、防寒具を備えたうえで車の後部シートから先輩が遅れて降りてくる。

「さみーな…」

「っスねー、こりゃさっさと観光済ませて帰った方が良いんスかね?」

「...東京も早朝とか夜は3度とかって寒いっぽいがな?」

スマホを片手にため息をする。先輩がこちらに向けてきたスマホの画面には時刻と1桁の数字ばかりが並べられていた。

「北海道から帰っても寒いんスねー」

「お家でゆっくりしてたらいーと思う、よ?」

スマホさえあれば今時、映画やドラマ、本など時間をつぶすのに事欠かない。

「それよりもさっさと見に行きましょうっス、こんなとこで寒い寒い言ってるのバカみたいっスよ」

「ほら、手ぇ繋ぐぞ?」

「寒いですよ?んむ!?れる」

「ぇう、じゅぷ、じゅるる。ぷは、最近ちょこちょこ敬語出てるぞ?」

舌が絡み唾液が交わるイヤらしい音が響き、唇が離れると急速に冷えた吐息が白い霧状に口元から出る。

クスクスと吹き出すようにして笑う口元から白い吐息が漏れ出ると、恥ずかしく顔が赤く紅潮してしまう。

 

 

 

先輩の手を握り恥ずかしい、と考えながらも恥ずかしさを頭の外に追いやる様に口を開く。

「アザラシ、ペンギンにホッキョクグマ、ここらへん可愛い子多そうだね」

「キツネとかリスがのちっこいのが東門側に居るっぽいな」

「真逆じゃないっスか、あー、あれがペンギン館てやつっスかね?」

水槽や岩場が遠巻きに見えると小さい黒い塊がワチャワチャと群れて動いているのが見える。

ペンギンたちの方へ近づき、区切るような柵から見ると小さく灰色のヒナのペンギンが一回り大きな黒いペンギンたちに囲まれているのが見える。

「ヒナも大きいのもちっちゃくて可愛いね」

「君の方が...」

「それ月とか見て言う殺し文句だろ」

昼間の明るい時間。周囲にパラパラと人が居るにも関わらず恥ずかしげもなく口説くような言葉を言おうとするお姉さん。

お姉さんが可愛いなどと言う暇も与えず、冷ややかな視線を伴ってお姉さんの言うことを先輩が先回りしてしまうと、不満そうな表情でお姉さんがにらみつける。

「群れてるのも可愛いけど、スイスーイって泳いでるペンギンもかっこいいね」

岩場から水面に飛び込みパクン!と水中に投げ込まれた小さい魚の餌を口にすると。クンクンと顔を上にし、流し込むようにして魚を飲み込む。

「まぁずっと見てるようなもんじゃないっスし、アザラシの方行くっスかね」

「ぁ、わ、引っ張らないで」

少し不満そうな顔で少年の自由な方の手を掴み、引っ張るようにしてお姉さんはペンギン館から離れる。

 

 

 

ゴロン、ゴロゴロ、ペタペタと体全体で転がり、アザラシが手足をペチペチとバタつかせる

「円柱水槽の方で泳いでるほう見たいけど、行ってもいい?」

「そんなに焦んなくても着いてくから」

周囲を熱いガラスで囲まれた緑色に近い青い水の中を気持ちよさそうにアザラシが泳ぐ。

スイスイと見た目に反して軽快に泳いでは、止まってこちらをじっと見つめてくる。

「...」

じっと見られ、少年がパタパタと、しかししっかりとアザラシに見える様に小さく手を振ると同じように振り返してくる。

「ふふ、かわいい、んむ」

楽し気に少年がアザラシを眺めていると、少年の背後から先輩が顔を潰すように両頬をムニムニと弄ぶ。

「いひゃい、いひゃいれふ」

「可愛いものは虐めたくなるもんだしな、キュートアグレッションって言うのかね?」

「小学生が好きな子にイジワルするようなそれっぽいっスけどね」

ケラケラと先輩の方を見て、笑いながらお姉さんは少年の頭を撫でる。

「んなこたねーだろ」

「いひゃいおー」

 

 

 

 

「リスさんトコトコで可愛いね」

お昼をついでにここで済ませてしまおうと少し長めに滞在をするつもりで反対側の小動物のコーナーまで歩いてくる。

モグモグと餌を頬ばり、口いっぱいになったリスは頬袋をパンパンに膨らませる。

「...見てると腹減ってきたな?」

「ここの小動物コーナーからちょっと言った先の門の近くにレストランありますし、そこでお昼食べましょ?」

「もう11時半か、少し早いか?って位だし行くか」

少年が先輩に連れられて東門の方に向かって歩いていく。

「え?早くないっスか?」

「あー、じゃあオレらだけで食ってくるから、後でコンビニとかでいいぞ」

「いやいーわけないっス、行くっすよ」

チラリとリスやキツネを一瞥するとお姉さんは追いかけるために駆け始めるのだった。

 




何匹も描写してても感あったから短くなった。
H描写伸ばせばいいよなって諦めました。
次回は幕間にしようかな?流石に次で終わるはず。
次回も読んでいただけると励みになります。評価や感想もいただけると嬉しいです。
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