※この作品はR-18です。

ブルアカえっち短編集   作:夜の機動戦士

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鹿山レイジョが実装されたので書きました。

pixivでは没パート含めて読めます




健康のために運動したい先生が鹿山レイジョにカンフーへ誘われ、むっちり肉厚なカラダで〝邪な気〟を搾り取られる話

Don't think. FEEL!

 

 シャーレ居住区の、トレーニングルームの一角。

 私は生徒と抱き合い、一心不乱に腰を振る。

 彼女の肉厚な太腿に、性器を突き立てて。

 

 鹿山レイジョは立ったまま壁に寄り掛かっている。私の陰になりながら、余裕の笑みを浮かべている。

 

「はっ……はっ……」

「ほら、先生。もっと密着してください。『力』が逃げてしまいますよ♡」

 

 レイジョの手が、首筋から背中に下りてきて、きゅっと引き寄せられた。

 

 カンフーの鍛錬が造り上げたレイジョの分厚い太腿は、性器以上の刺激をもたらす。とびきりの弾力と締め付けの強さに、腰が止まらない。自分の吐き出した先走りで、とろとろ、ぬるぬる、一往復ごとに快感が高まっていく。

 

 

 にちゅ……にちゅ……♡

 ぎち、ぎちっ、ぎちち……♡

 

 

「あ……きっつ、ねぇ、レイジョ。締まり過ぎ、っ」

「でも先生は、この圧力がお好きなのでしょう? こんなに硬くしているではありませんか」

「それは、そうだけど……っ」

「さぁ、どうぞ。存分にご賞味ください……♡」

 

 真っ白な右の内腿から、艶めかしさを強調するホクロが見上げてくる。左の太腿には黒いベルトが食い込み、肌の柔らかさを引き立てる。蒸れた太腿の感触に昂りを覚えていると、私のペニスに隙間なく吸い付いてくる生肌が、搾精機のように締め上げてくる。互いの汗が混ざり合い、肌の境界線が曖昧になる。

 

 

 ずりゅっ♡ ずりゅっ♡ ずりゅっ♡ ずりゅっ♡

 にち♡ にち♡ にち♡ にち♡ にち♡ にち♡ にち♡ 

 

 

 肉と肉の隙間にペニスが埋もれて、抜け出てはずぶずぶ沈み込む。挟み込まれる快感を懸命に堪えていないと、今すぐ果ててしまいそうだ。

 

「先生、体が退いていますよ」

「うっ、ぉ……!」

「……♡」

 

 レイジョが私を抱き寄せ、太腿同様ボリューミーな乳房がぐにゅりと潰れる。生地の薄い赤のチーパオ越しに、乳首の粒が当たっている。

 

「ン……♡ す~っ……ふ~……♡」

 

 私の肩にレイジョの鼻先が埋まり、首元の匂いを嗅がれた。ハァ、と熱い溜息が、首筋にかかる。

 

 密着して汗ばむ体。彼女も昂っているのだと思うと、先走りがどぷっと尿道から溢れる。弾力の中でもがくペニスを愛でるように、レイジョは太腿に力を込めてきた。

 

「っ、レイジョ……」

 

 視線が絡み合う。腰に手を回し、ぷりっとした臀部に指を食い込ませても、レイジョはそれを許してくれた。そのまま抱き合って、下半身を押し付け合う。大腿筋にきつく締め上げられて、またカウパーが漏れて、レイジョの肌を濡らしていく。

 

 カウパーと汗がぬちぬちと粘った音を立てて、互いに溜息を漏らす。レイジョは息荒く、私の首筋や鎖骨に唇で触れてくる。ナメクジが這うように顎がヌメッていき、間もなく私たちは呼吸を貪り合った。

 

「っふ……♡ ん♡ ン……♡」

 

 

 くちゅ……♡ くちゅっ♡ くち……♡

 

 

 レイジョが舌をねじ込んでくる。舌の付け根から先っぽまでを丹念になぞり上げていき、最後に私の舌を根元から扱きあげてくる。カンフーで「体の使い方」を鍛えているレイジョは、舌技も巧みだった。徹底的に口内を舐め回し、下腹部を押し付けて摩擦を強めてくる。急激に高まってくる射精感も、彼女に感じ取られていたようだ。

 

「先生、そろそろですか?」

「う……うん……」

「まだですよ。吐き出す前に、〝邪な気〟を、もっと煮立たせなければ……♡」

 

 そう言って私に我慢を強いているのに、レイジョは腿の圧力をほんの僅かも緩めてくれない。柔らかな乳房を押し付け、私の下腹部を淫らな腰づかいで押してくる。

 

 

 ずりゅ♡ ずりゅ♡ ずりゅ♡ ずりゅ♡ ずりゅ♡ ずりゅ♡

 

 

 ペニスの峰に感じるショーツ越しの湿気が熱を持ち始める。この下で、レイジョも濡らしているのだ。ミチミチに狭い雌壺の膣圧がフラッシュバックして、導火線が焼ききれそうだった。私の陰茎には、柔らかくて温かくて窮屈な彼女の穴で射精する快感が刻み込まれている。

 

「レイジョ、ごめん、無理、っ!」

「まだです」

「でもっ」

「まだです……んっ……♡」

 

 

 ちゅ……ちゅ……♡

 れりゅ♡ むちゅっ♡ ちゅうぅぅ♡

 

 

「んッ……! ぅぐ……!」

 

 口ごたえを許さないとばかりに、レイジョが唇を重ねてきた。舌を絡ませながら、たんたんとリズミカルに腰を打ち付けてくる。それなのに、律動に合わせて太腿を締め付け、射精を堰き止めてくるのだ。

 

 呻き声をあげて悶えていると、背中に回された腕により強く抱きしめられる。

 

 

 ぱちゅ♡ ぱちゅ♡ ぱちゅ♡ ぱちゅ♡ ぱちゅ♡

 にちっ、にちっ、にちっ、にちっ、にちっ♡

 

 

 レイジョの腰づかいに釣られ、緩めることもできずにペニスを突き込み続ける。私はもう限界で、彼女の舌に応える余裕もない。レイジョの体幹にしがみつき、その感触と、脳が覚え込んだ香の匂いを堪能するばかりだ。甘い疼きが背骨をじわじわと浸食して、ドロッとした熱が上がってくる。

 

「お、お願い……レイジョ、もう出ちゃう、ッ」

「お辛いですか?」

「……ん、ぅ」

「では、いいですよ。太腿深くに、どうぞ……♡」

 

 汗で張りつく私の髪を優しく撫でながら、くすぐる囁きが鼓膜をそっと揺らした。彼女の両手が私の腰を引き寄せ、みちみちの腿肉が劣情を咥え込んでくる。我慢を緩められ、楽になろうと心で思った瞬間――

 

 私は思い切り腰を突き出していた。

 

「……ッ」

 

 

 どちゅっ♡

 びゅる♡ ぶびゅる♡ ぶぴっ……♡

 じゅわ……♡

 

「っ、フ……! オ゛……っ! おぉ……」

 

 吐精しながら、脳を舐るようなディープキスに酔わされる。唾液ごと意識を持っていかれそうになって、抱きしめられた胴体が痙攣する。胸元に押し付けられる柔肉も、子宮を守る下腹部も、私の震えを余すところなく包み込んでくれた。

 

「ハァ、ハァ、ハァ……」

「……吐き出し終えたようですね」

「うん……すっごい、出た……」

「ふふ、とても素敵でしたよ♡」

 

 レイジョは私を抱き留めたままでいる。彼女の腿にべっとりと付いた精液が、汗と混じり合っていく。

 

 私はもう腰砕けで、彼女に寄り掛かるしかない。そんな私をあやすように、彼女は背中を撫でてくれる。敗北射精の悔しさと、労われる喜び。私のペニスはまだ、尿道から嬉し涙を流していた。

 

 ――あぁ、どうしてこうなってしまったんだろう。

 

 レイジョのさらさらした長い髪に鼻筋を埋めながら、私の胸中に今さらすぎる後悔が浮かんだ。

 

 

 * * * * *

 

 

<1>

 

 

 運動量を増やしましょう。

 

 健康診断の結果を受け取ったその場で告げられた一言が、シャーレに戻ってきてからも頭の中をぐるぐるしている。

 

 運動不足の自覚はあった。

 

 だけど、分かっていてもどうにもならないことだってあるじゃない。

 

 私は自分に言い聞かせてみたけれど、手に取ったA4用紙に書かれた情報は、いくら強く念じてみても変わらない。感情に任せて紙を引き裂いたところで、それは単に現実から目を背けるというだけのことだ。

 

 ――先生がお忙しいのは分かりますが、生活習慣病にならないよう注意を……

 

 ――毎日の中に体を動かす時間を取り入れることが肝心ですから……

 

 医師の正論が脳裏に蘇る。ただでさえ、カフェインで肉体に鞭を打ってなんとか仕事をやっつけている有様だ。今の生活のどこにエクササイズを挟む余地があるのだろうか。

 

「……運動かぁ」

 

 デスクについてぼやいてみても、やはり同じだ。とりあえず調べものでもしてみれば気分も変わるかもしれない、と思ったが、調べただけで満足してしまう可能性の方が高い。参考書を買っただけで、1ページも開いていないのに勉強した気分になってしまうのと似たようなものだ。動かなければ、何も変えることはできない。

 

 私がうんうん唸って、どうにか「運動をしなくてもよい合理的な理由」を導き出そうとしていると、執務室の扉が開いた。

 

「あ、こんにちは、先生」

「あぁ、レイジョ、こんにちは。そうか、今日は君が当番か」

「はい。よろしくお願いします」

 

 右手は拳。左手は開手。両手を合わせて鹿山レイジョが一礼した。抱拳礼――右手が武力、左手が知識。それらを合わせることで「文武両道」や「武力をひけらかさない」という意味だと、功夫をこよなく愛する彼女が説明してくれたのを思い出した。

 

 初めて当番にやってきた時は不慣れな様子だったけれど、もう彼女もD.U.に馴染んできたようだ。白と水色を基調にした執務室に、深緑のジャージから覗くチーパオの鮮やかな赤がよく目立つ。リュックサックみたいなスクールバッグの背負い方やアクティブなシューズの赤も、クールな佇まいの中にある熱を感じさせる。

 

「……健康診断? あっ、拝見して大丈夫だったでしょうか」

「あぁ、うん。大丈夫だよ。機密書類ではないし」

 

 隣のデスクに腰を下ろすと、レイジョが書類に視線を落とした。

 

「日常生活の中で運動する時間を確保しましょう……」

「い、言わないで、レイジョ。今まさにそれを気にしていた所で……」

「…………」

「あ、あの、レイジョ?」

「先生っ、やりましょう!」

「うひッ!」

 

 穏やかに話していた口調に火が入った。真紅の瞳が爛々と輝きだす。私は「あぁ、スイッチが入ってしまった」と確信した。

 

「先生もカンフーを始めましょう!」

「格闘技は、ちょっと……」

「いいえ、カンフーは単なる武術にあらず! 功夫とは本来『練習・鍛錬・訓練の蓄積』または、それに掛けた『時間や労力』を意味するもの。だからこそ『功夫を練る』『功夫を積む』という慣用表現が山海経には今も残っております。技を磨く武術という形でなくとも、何かの練習を蓄積するならば、それはカンフーなのです!」

 

 レイジョが気迫を込めて力説する。「レイジョってカンフーの話になると早口になるよね」なんてからかったら、それこそカンフーの技が飛んでくるに違いない。勢いよく話す彼女はさらに続けた。

 

「デスクワークばかりでは健康を損なってしまいます。大丈夫。カンフーの敷居は決して高いものではありません。先生っ、シャーレのビルで運動ができる所は?」

「えっと、居住区にトレーニングルームがあるけど」

「では参りましょう。運動着に着替えておいでくださいませ!」

「え、でも……」

「とある高名なカンフーマスターは言いました。〝考えることに時間を使いすぎていては、何一つ成し遂げることはできない〟と。さぁ、先生!」

「わ……分かった……」

 

 一歩詰め寄ってきただけで風を感じた。それほどの勢いで詰め寄るレイジョにあっさり白旗を振って、私はそそくさとスラックスからジャージへ穿きかえることになるのだった。

 

 

* * * * *

 

 

<2>

 

 毎日掃除されてはいるが、私が立ち入ることはほとんどないトレーニングルーム。大きく分けて二つの部屋が繋がっており、片方はトレッドミルや筋トレ器具が並ぶ部屋で、もう片方はサンドバッグが吊り下げられた畳床の武道場だ。レイジョはレッグプレスやローイングマシンには目もくれず、奥へずんずん進んでいく。

 

 銃社会のキヴォトスで、格闘技や武道を嗜む生徒はごく稀だという。そのせいか、武道場の隅っこには椅子やソファーが置かれ、行き場のなくなった木の板やコンクリートブロックが雑に積まれている。半ば倉庫のような見てくれには哀愁が漂っていた。

 

「レイジョは、カンフーをやってるんだよね」

「はい。日々鍛錬を積んでいます」

「やっぱり、技とかあるの?」

「……そうですね。色々あります」

「み……見せてもらえる?」

 

 すぐさまビシバシしごかれるかと思いきや、思いのほか素直にレイジョは頷いてくれた。そして、「廃棄」と張り紙のされた、一枚の木の板を取ってきて、私に手渡してくる。

 

「これ、ゴミになってしまうもので間違いありませんね?」

「まぁ、そうだけど」

「では、その板を両手で持って、支えていただけますか?」

「うん……こう? ところで、何を見せてくれるの?」

「できるようになりたくて、来る日も来る日も鍛錬を重ねた技の一つ〝寸勁〟を披露いたします」

「スンケイ?」

「〝寸〟は約3センチ。〝勁〟とは運動量。この位置からパンチを放ちます。デモンストレーション要素が強い見せ方になりますが」

「ここからって、板に指が触れてるよ?」

「はい。ここから行きます。しっかり板を掴んでいてくださいね」

 

 ちょん、ちょん。

 レイジョは指先を板に当てた。

 

 厚さ3センチはあるだろうか。ちょっとした木造ドア並の厚みがあり、みっしりとした密度を感じる。私がうっかり手をぶつけたら怪我をしてしまいそうだ。

 

 ――割るの? これを?

 

 キヴォトスの生徒たちは見た目によらずパワーがある。背丈があり、体格もいい方であるとはいえ、レイジョの腕は私よりも細い。今からでも止めたほうがいいんじゃないか――そう思う一方、私はワクワクと共に板をしっかり握った。

 

「ふー……」

 

 両脚を肩幅に開き、半身になってレイジョが構える。板に阻まれてよく見えないが、右手で打つようだ。まだ指が当たっているのが、板越しにも感じられる。赤い瞳の眼光は真剣そのもので、息が詰まりそうだ。

 

 ――――

 

 ――――――――

 

 

 パンッッ

 

 

「うわッ!!」

 

 銃撃の破裂音と、突風の衝撃。

 

 次の瞬間、私は尻もちをついていた。前方から丸太が突っ込んできたかのようだった。レイジョは2、3メートル離れた所に立っている。

 

「わ、割れてる……」

 

 ずっしり重い木の板が真っ二つだ。みっしりした板の一点に、僅かな窪みができていた。ここに拳がぶつかったのだろうか。

 

「すみません、先生。大丈夫ですか?」

「う、うん。平気だけど」

 

 私の手を引っ張り上げながら、レイジョが詫びた。凛とした佇まいだが、彼女はたった今、私を突き飛ばすパンチを繰り出した張本人なのだ。

 

「凄いね。こんなドアみたいな厚みの板を」

「まだまだです。板だけに力を集中させることができず、先生も一緒に飛ばしてしまいました」

「力をぶつける場所のコントロールなんて、できるの?」

「そのための身体操作を身に着けるのが武術です」

「へぇ~……」

 

 深緑のジャージを脱ぎ、レイジョがサンドバッグの傍に立った。ぽかんとする私にもう一度デモンストレーションを見せてくれるのだろうか。肩幅のスタンスを取り、右手の指を伸ばして、チョンと触れさせる。腕はほとんど伸びきっていて、到底そこから力なんて入るわけがないと思っていたのだが――

 

 

 バンッ

 

 

「……!」

 

 インパクトの瞬間は速すぎて見えなかった。だがともかく大きな破裂音がした。サンドバッグが一瞬「く」の字になり、振り子のように揺れた。そこへ追撃のサイドキックがざっくり突き刺さる。重いサンドバッグが水平近くまで浮き上がった。まるでブランコだ。

 

「うわ……」

 

 綺麗な残心を取る彼女を見て、私はゾッとしてしまった。生徒に多少小突かれたりすることぐらいはあるけれど、明確に徒手空拳の技術を持っているレイジョに同じことをされたら(そんなことをする子ではないと分かっていても)、怪我では済まされない。

 

 だから私は、

 

「というわけで、先生も、カンフーの基礎を体験してみましょう!」

 

 爽やかに笑うレイジョに、黙って頷くほかなかった。

 

 

 * * * * *

 

 

<3>

 

 いきなり格闘技をやらされるのかと思いきや、まず始まったのは準備体操。単純に関節を回したりするだけでも運動不足な私の肉体はゴキゴキと悲鳴をあげてしまい、そのたびにレイジョは苦笑していた。

 

「少しずつでいいので、ストレッチはお勧めですよ。体が柔軟になれば、疲労も回復しやすくなりますし、怪我もしにくくなります」

「立ったまま床に手をつけるのとか、できないんだよね……」

「あぁ、これですか?」

 

 ぺたん。膝を揃えて立ったまま、レイジョが床に掌をついてみせた。

 

「うぉ……すっご……」

 

 彼女の柔軟性に驚いたばかりではない。ジャージで多少なりシルエットの隠れていた胸元が派手に弾んだのだ。チーパオの赤に視線を奪われると、不可抗力的に、真っ白でむちむちの生脚にも吸い寄せられる。

 

 ――いやいや、生徒をそういう目で見たら……

 

 もしもレイジョを怒らせたら……あの美しくも逞しい脚から繰り出される蹴りや、あの分厚い板をいとも簡単に割った拳が自分に飛んできたら……。私は視線を外して深呼吸した。閻魔大王と名刺交換する準備はできていない。

 

「さて、せっかく二人いるのですから、ペアでもやりましょうか」

「あっ、え、お……お手柔らかに……」

「先生、どうされたのですか? 何やら怯えているような……」

 

 私の思っていることが顔に出ていたようだ。不思議そうに首を傾げていたレイジョだが、彼女なりに合点したらしく、真面目な顔を緩めて歩み寄ってきた。

 

「ご安心ください。カンフーのような武術は暴力にあらず。〝(ほこ)を止めると書いて武〟つまり、戦いを止めることが武という漢字の成り立ちであるという説もあります。先生をカンフーで傷つけるようなことはしません。それは先生の心身も私の心も、カンフーの名誉も傷つける愚行ですから」

「そっか……それなら……うん、よろしくね」

「はい。それでは、背中合わせに立ちましょう」

 

 言われた通りの姿勢を取り、互いに肘を組んで相手を交互に持ち上げる。169センチという女性にしては高い身長のおかげか、レイジョとの体格差はあまり感じない。私の体をスクールバッグよろしく軽々と持ち上げる一方、どこにこんな力があるのだろうというぐらい、彼女の体は軽い。

 

 ――意識するな、意識するな……!

 

 肘に伝わる柔らかい肌の温度。太腿同様に肉厚なお尻が腰にのしかかって包んでくる感触。爽やかなシャンプーの匂いに混じる、香水ともまた違う、山海経の香。私の体を担ぎ上げる瞬間に聞こえる呼吸。五感を通して伝わる情報が、女性の艶めかしさを意識させる。

 

 レイジョはあっちもこっちも発育良くグラマーだ。その凶悪なボディラインを強調するのは、ぴったりツヤツヤした生地の赤いチーパオ。その全てが、股間をざわめかせる。

 

「ふう。さて、次に進みましょうか。先生、座って足の裏を合わせてください」

「あ、うん……」

 

 胡坐をかくように私は腰を下ろした。自分でもやったことがあるストレッチだ。両方の足裏をぴったり合わせたまま、膝を地面に付け、少しずつ上体を前に倒す。

 

「では、ゆっくり押していきます……」

 

 ぐっ、ぐぐっ……と重みがかかってくる。私の肩口を、レイジョの髪がするすると垂れて、Tシャツの表面をくすぐっていく。

 

「どうですか? こんな風に体の筋が伸びていく感覚って、ちょっと癖になりますよね」

「うん、そ、そうだね……」

「体を折り曲げるときは、息を吐きましょう。そう、そうです。はい、一度体を起こして、もう一回。もう少し体重をかけますね……」

 

 

 ぐにゅ……むにゅぅぅ……♡

 

 

 柔らかなものに、肩が埋まる。背中まで包まれるようだった。この正体が何であるかなんて、考えるまでもない。

 

「ん……。さっきより、沈み込んでますね……」

「う、ん……」

 

 レイジョが体を持ち上げると、私にのしかかる凶悪な柔らかさが離れていく。安堵する息をつく間もなく、また背中に肉の潰れる感触が広がる。肩甲骨が弾力に呑み込まれ、吐息が耳元にかかって、背筋がぞわぞわした。そのままレイジョは遠慮なく、豊満なカラダをぐいぐい押し付けてくる。

 

「あ、あの、レイジョ……?」

「どうされました?」

「いや、その、レイジョは体が柔らかいんだね、って」

「ええ。カンフーをやっていますから。……ん? 今ストレッチをしているのは先生ですよね?」

「あぁ、うん、そう、そう、そうなんだけど、っ」

 

 

 ふに……ふに……♡

 むぎゅ~~~っ♡

 

 

 ――息がかかってこそばゆい……!

 

 ――柔らかくて、凄くいい匂いがする……!

 

 ダメだダメだ、と念じれば念じるほど、私の理性を嘲笑うように股間が熱を持ち始める。意志の力で押さえ込めない。私の呼吸も荒くなっていく。

 

「……先生?」

「あ……う、うん、大丈夫、だよ」

「なんだか、先生の体が硬くなっているような……?」

「いやいやいやっ、大丈夫! どこも、硬くなってないからねっ!?」

「ど、どこか痛めていたりはしませんか? ちょっと拝見します」

「あっ――」

 

 背中にかかっていた重みがふっと消えた瞬間、肩を後ろへ引っ張られた。咄嗟に手をつくも体が仰向けになってしまい、見えてはいけないシルエットが電灯の下で影を作ってしまう。

 

「……あ」

 

 レイジョが間の抜けた声をあげた。

 

「ごっ、ごっ、ご、ごめんレイジョ。そのっ、ずっと体がくっついててっ」

「……ふむ」

 

 大慌てで弁解する私をよそに、レイジョは取り乱しもしなかった。だが、その視線は少しばかり泳いでいる。

 

「その、先生は、私と密着していて、こうなってしまったと……?」

「正直に、申し上げると……はい……」

 

 蚊の鳴くような声でしか私はそう言えなかった。世界情けなさランキングでいえばトップランカーだろう。チャンピオンベルトも夢ではない。

 

「これは、対処が必要ですね」

「た、た、対処って?」

「〝邪な気〟を払いましょう」

「!?」

 

 

 のしっ……♡

 

 

 言うが早いか、レイジョは仰向けの私に跨ってきた。一気に体重をかけないよう膝をついていたが、ずっしりした尻肉が臍の上に乗ってきた。交錯する視線を遮るように、だぷんっ♡と乳房が弾む。

 

「え、ちょっと、レイジョ?」

「まずは邪念を吐き出し、気を鎮めましょう」

「邪念を吐き出す、気を――えっ?」

 

 何を言っているのだろう。私がオウム返しする間に、レイジョはチーパオをはだけ始めた。目元の泣きボクロ、内腿の際どいホクロに加えて、鎖骨の根元にあるホクロも、絶妙に艶めかしい。

 

 彼女のホクロに目を取られていて、レイジョがブラを着けていなかったのにも気付くのが一瞬遅れた。赤が白に塗り替わり、眩しい肌が露になる。本能的に目が吸い寄せられた。

 

 

 ぶるんっ♡

 だぷっ……♡

 

 

 目を引いたのは、血色鮮やかな乳蕾。ツンと張った乳頭は甘そうな桃色で、指を弾きそうな弾力が肌を張らせている。みっちり肉厚な胸の谷間は微かに汗ばみ、乳肉の奥に続く道しるべのように、小さなホクロがそこにも息づいている。

 

「わ、わ、な、何してるのっレイジョ!」

「いけませんよ、先生。私が肌を曝け出した程度で、動揺しては……♡」

 

 さすがに胸を放りだして何も感じないわけではないらしく、レイジョの肌もほんのり赤らんでいく。でも、彼女が退く気配はない。むしろ豊満な肉体を誇示するように、馬乗りで私を見下ろしてくる。

 

 汗が艶やかに光っていた。レイジョが上体を倒してくると、ミルクを限界まで詰めて膨らませたようなパツパツの乳風船が、ぐにゅっと潰れて胸板へと広がっていく。その重みがかかった途端、あまりにも正直なペニスが震えて反応してしまうが、厚い尻肉に潰されてしまう。

 

「武術とは、人体を最大限に活かす技術。男性の体についても一通りは学んでいます」

「いやっ、あの……レイジョ……」

「胸が気になりますか?」

「ま……まぁ、すごく、大きくて、柔らかそうだから……」

 

 つい口から出た感想に、にまっとレイジョは口元を緩めた。

 

「動くのに邪魔だと思っていましたが、大きいのも悪くありませんね。――先生が魅力を感じてくださるならば」

「そういう、わけじゃ……」

「言葉と体が一致していませんよ、先生。ほら、こうすると……♡」

 

 

 たぷ♡ たぷ♡ たぷん♡ たぷっ♡

 

 

 ――うわ、すっごい揺れる……!

 

「どうやら、興味をお持ちのようですね♡」

「う、うぅ……」

 

 困惑する私をよそに、レイジョは自分の胸を下からすくい上げて支えた。そのまま重さを見せつけるように、掌で持ち上げて揺らす。哀れな男の本能は動くものに反応する。レイジョに見られているのが分かっているのに、目を離せない。

 

「お尻の下に、妖しげな脈動を感じます。心と体が揃っていないのは、却って不健全な状態ですよ。〝鍛錬〟が必要です」

「鍛錬って、えっ、でも、生徒とまさか、そんなことをするなんて」

「先生、水になりましょう」

「……!?」

「〝友よ、水になれ〟。カンフーにまつわる格言の一つです。形に囚われず、臨機応変に対応する――順応性、柔軟性が大事なのです」

「それ、こういう状況に引用する言葉じゃないような、っ」

「ほら、先生。私は、〝水になります〟よ……♡」

 

 

 ぐにゅうっ……♡

 

 

 レイジョが私の手首を掴み、そのまま乳房へ押し当てる。むちっ♡むちっ♡と指の股に乳肉が吸い付いてくる。そのまま手が呑み込まれてしまいそうだ。

 

 私は思わず手を引っ込めようとした。だが、レイジョはそれを許してくれない。手首をしっかり掴まれている上に、体を跨がれているせいで、身動きもままならなかった。

 

「ぅわ、ぁ……」

「さぁ、先生。ご遠慮なく……♡」

 

 レイジョの掌が私の手の甲を包んだ。深々とした谷間へ導いていく。むにゅっと指が沈み込むと、レイジョは眉根をきゅっと寄せた。掌から指の付け根まで、ふっくらしたぬくもりに埋まってしまった。

 

 押し返そうとすればするほど、きめ細かな肌が吸い付いてくる。まろやかな乳肉が手を包み込み、もちっとした弾力に指が押し返される。

 

 

 ふにゅ♡ ふにゅ♡ むにゅっ♡

 

 

「ん……♡」

 

 もがくように手を動かしていると、レイジョが悩ましい息を吐く。汗をかいて湿り気を帯びた肌の官能的な様に加え、私の反応を促すように尻肉が押し付けられて、ペニスがビクビクと震えてしまう。

 

「っ……♡ すごいですね。下からの〝力〟に、腰が持ち上がってしまいそうです……」

「ご、ごめん……」

「いえ。むしろ、嬉しいですよ。さぁ、もっと昂ってください♡」

「あ……」

 

 

 ぐにゅっ♡ ぐにゅ♡ ふに♡ ふよ♡ ふよ♡

 もちっ♡ たぷ♡ たぽっ♡ むちゅっ♡

 

 

 レイジョに促されて、半強制的に乳房を揉みしだく。掌に収めきるのを始めから諦めてしまう大きさに、手首が負けてしまうずっしりした重み。そして、指を曲げ伸ばしするたびに腕を登ってくる、この上なく逆らいがたい、幸せな甘い柔らかさ。掌が蕩けそうだ。

 

 下腹部に乗ったお尻の肉もずりずり擦れる。這いまわる弾力が、ズボン越しの肉竿を潰していく。レイジョは腰をくねらせて、私の掌にふかふかのデカパイを押し付けてくる。

 

「ふ……ぁ……♡」

「……痛くない?」

「いえ、心地良いですよ。先生に触れられて、体がどんどん、熱くなっていきます、っ♡」

 

 むぎゅっ、むぎゅっと指を沈める。指の間からとろりと零れそうな乳肉を掌で揺らす。尻たぶが下腹部を圧迫し、摩擦のたびに肉竿が跳ねる。その反応を面白がるようにレイジョは体を揺すった。

 

 周辺視野はチーパオの赤。視界の大半は汗ばんだ生肌の白。指の股からぷくっとはみ出た乳輪のピンク。三色に彩られた世界に理性が揺らいでいく。

 

 鼻で息をすると、まろやかな肌の匂いに混じって、濃厚なフェロモンに侵される心地がした。もっと、この匂いを……。白い壁が迫ってくる――いや、私が顔を近付けていた。

 

「……先生? もしかして、顔を埋めたいのですか?」

「え……あっ、いや、そんな」

「恥ずかしがらず、どうぞ♡ ここには私しかいませんから、ほらっ♡」

「もが……」

 

 

 ばふっ……♡

 

 

 温かくふわっとしたものが、顔を包んだ。僅かな光を手繰り寄せるように見上げると、瞳を潤ませたレイジョと目が合った。しっとり湿った谷間が顔面を濡らし、酸素を奪っていく。息苦しさにもがいても、レイジョはがっちり私の頭を放してくれない。

 

「こういうことをするのは初めてですが……ふふ、嬉しそうですね♡」

「ん、むぐぐぐ、っ……!」

 

 耳元に唇が触れた。生温かい息が鼓膜にねっとり絡みつき、囁きを吹きこんでくる。私は返事をしようとしたが、鼻と口を塞がれてフガフガと酸素を求めるばかりだ。

 

「先生が以前付き添ってくださったおかげで、子どもにも少し慣れました。こうしていると、先生も、その……とても可愛らしいですね♡」

 

 赤子をあやすように後頭部を抱かれる甘やかされポジション。たまらない羞恥に顔が燃えてしまいそうだ。それなのに、レイジョは空いた手でごそごそと私のペニスを撫でてきて、思わず腰が反応してしまう。

 

 豊満な乳房が弾み回る。そのたびに、餅のような質感の乳肉がビタビタ頬を叩いてくる。酸欠の息苦しさが追い打ちをかけ、頭がぼんやりしてしまう。おねだりするようにレイジョの掌へ肉竿を押し付けているのに気付いたのは、彼女の手に優しくきゅっ♡と摘ままれた後だった。

 

「ふっ……んっ……♡ 先生、いいですよ♡ 赤ちゃんみたいに、吸っても……♡」

「え、っ」

「その……母乳は出ませんが、さぁ、どうぞ……♡」

 

 恥じらいながら、大胆にも乳首を差し出すレイジョ。何を、なんて問うことはできなかったし、問うまでもなかった。微かな硬さを帯びた粒が唇に押し付けられる。掌や指先が掠めていたそこを差し出された。理性よりも本能がそれを先に察知して、私は一も二もなく咥えていた。

 

 

 ちゅぅ……♡

 

 

「っ~~♡」

 

 瑞々しい果実が口の中に飛び込んできた。蕩けたゼリーみたいな乳輪ごと、頬張って吸い付く。レイジョがぴくりと身を震わせ、鼻声で鳴いた。

 

 

 ちゅっ……ちゅっ……♡

 

 

「あっ♡ あっ……♡」

 

 気を良くして、舌先で乳首を転がしてみる。私の頭を抱く手にぎゅっと力が籠る。その反応が何だか嬉しくなって、硬くなっていく乳頭に唾液を塗り付けた。

 

「ふふ……先生、凄いですね。こんなに太くなって……♡」 

 

 クールなレイジョが漏らす吐息の甘さに、肉茎が太さを増していく。びくん、びくんと跳ねるそれを、レイジョは掌で愛でてくれる。緩く優しく、物足りない刺激。愛撫をねだりたくなるもどかしさだった。

 

 顔を乳肉に埋め、肌の匂いを肺いっぱいに吸い込みながら、微かに甘い乳首を味わう。首から上を多幸感に浸されながら、ガチガチに勃起したペニスを撫でられる。股間にざわめく快感が、「これはいいことなのだ」と私に刷り込まれていく。

 

 危険だ、こんなの堕ちてしまう――頭のどこかで警鐘が響いたが、その響きは虚しく消えていく。

 

 

 ちゅ……ちゅぱ……っ♡

 ちゅっ♡ ちゅっ♡ ちゅ♡

 

 

「可愛いですね、先生……♡ ん、は……♡ あは……♡」

 

 息に混じる湿った声。唇の間で乳首が硬く尖っていく。噛んでしまいたくなるぐらいに。ペニスを撫でられる私と同様、レイジョも腰をくねらせている。快感を覚えているのだろうか。

 

「ん、ふふ……こんな恥ずかしいところ、誰にも見せられませんね……♡」

 

 私に向けてか、自身に向けてか、レイジョが呟いた。温かくて、ふわふわで、男はこの幸せに絶対抵抗できない。大人の尊厳や先生としての矜持が、弾力に吸い上げられてしまい、私は骨抜きにされている。顔を潰す乳肉がもたらす息苦しさも、なんだか心地良くなってきた。

 

 

 ちゅぴ……♡

 

 

 息苦しくなって、口を離す。レイジョの乳輪は一回り大きく持ち上がり、先端の突起は小指の先ほどに大きく膨らんでいた。赤ん坊が咥えやすそうな大粒の乳首だ。

 

「は、あんっ……♡ 先生は、甘えん坊、ですか……?」

 

 唾液でてらてら光る勃起乳首をあらためて咥えた。舌を伸ばして転がす。気持ちよさを訴えるようにレイジョがペニスを握ってきた。先端をくすぐるように弄ばれて、下腹部が浮き上がる。そうしてしばらく、圧倒的女性優位でイチャついていると、レイジョが尋ねてきた。

 

「先生。試してみたいことがあるのですが……」

 

 何だろう。何を試したいのだろう。訊き返そうと一瞬思ったけれど、顔面は幸せだし、股間は気持ちいいし、分からない。分からなくてもいい。

 

 ズボンを穿いているのに、中がぐしょ濡れになっているのが分かる。パンツの中で射精してしまったような感触だった。手で撫でられる刺激が遠ざかってしまい、「早く続きを」という叫びが脳内にこだまする。

 

 気が付けば私は、武道場スペースの隅に置かれたソファーに座らされ、下半身が丸裸にされるのをぼんやりと見送っていた。ジャージが骨盤を滑り落ちていく瞬間、私は言いようのない鼓動の高鳴りを覚えていた。

 

「失礼します、先生……♡」

 

 

 ずる……ぶるんっ♡

 びくっ……びんっ……♡

 

 

「おぉ……♡」

 

 レイジョが感嘆の溜息を漏らした。外気に晒される陰茎は痛いほどに勃起して、熱い視線を恥じらうようにひくひくと震える。

 

 先走りで濡れた肉竿をしげしげと眺めると、レイジョは細い指先をそっと伸ばし裏筋の皺をなぞった。指先と亀頭がねばっと糸を引く。甘い電流が背骨をぞくぞくさせて、下腹部が浮き上がった。

 

「ふむ、上手くやれるでしょうか……?」

 

 立ち上がったレイジョがおもむろに倒れ込んできて、私の頭を抱えた。ぎゅっ……と引き寄せられて、しっとり蒸れた乳房に顔が埋まる。汗の混じった濃厚な肌の匂いが、鼻孔から脳に染みていく。

 

「先生のお好きなここで、〝気〟を吐き出させてさしあげます……♡」

「ん、むぐ……っ」

 

 私の声は上擦っていた。男を屈服させる圧倒的な質量のおっぱいに、精一杯に背伸びするペニスが押し潰されることへの期待。みっちり詰まった谷間に挟み込まれ、幸せという概念を言葉にしたような乳肉で肉竿をゴシゴシ扱かれるのだ。

 

 どくん――鼓動が大きく跳ねて、尿道の中身が溢れ出すのが分かった。

 

「では、失礼します……♡」

 

 ひとしきり私の顔を包んで弄ぶと、レイジョは私に寄り掛かって体重を預け、胸板や腹に豊乳を押し付けながら体を下ろしていく。下腹部に重みがかかった瞬間、私の期待は最高潮に達していた。

 

 

 ぷにっ

 にゅむむ……♡

 ずるんっ♡

 

 

「ぅあ……!」

 

 囚われた。

 

 始めに脳裏をよぎったのはそんな感覚だった。

 

 ペニスが蕩けた柔肉に呑み込まれている。温かくて湿った肌が吸い付き、酸素を求めるように、亀頭が谷間からかろうじて顔を出している。それも、レイジョが乳肉を軽く持ち上げると、無残にもずぶずぶ沈んでしまった。

 

「おや、隠れてしまいましたね♡」

「お……圧力、やば、っ……」

「凄い熱です。こんなに硬く腫れて、苦しそうで……。早く、楽にしてさしあげますね……♡」

 

 レイジョが息を吐くと、たぷんっと胸が弾んだ。ほかほかしっとりの乳肌に肉竿を擦られる。ペニスが頭を振ってもがくが、引っかかりどころがどこにもなくて逃げられない。多少腰を持ち上げてみたところで、寄り掛かるレイジョの重みで潰れてしまう。

 

 

 ぎゅむっ♡ にゅるっ♡ ちゅぷぷっ♡

 たぷっ♡ たぷっ♡ たぽっ♡ たぽん♡

 

 

「ふっ、んっ……先生の、とても、熱い、ですねっ♡」

 

 リズミカルな上下動に合わせて、レイジョの前髪が揺れる。柔らかいものがペニスに絡みついて暴れまわる。体液と汗が混じってぬらぬら光る肉竿は、逃げ場もなく四方から揉みくちゃにされるしかない。

 

 つるんとした亀頭は凹凸のある乳肌に舐め回される。ずりずりと一往復するごとに、理性がぐずぐずに溶かされていく。

 

「あ……っお……はっ……あ……あ……」

 

 情けない声を漏らして喘ぐ私に、レイジョが微笑みかける。互いの質量に潰され合う乳房。その狭間で、先走りと汗がローションになってぬちぬちと淫らな水音を立てる。下から上に貫いても、手前から奥に呑み込まれても、私のペニスは根元までずっぽりだ。

 

「先生、いかがですか?」

「うぅ……レイジョのおっぱい、すごい、吸い付く……」

「中で暴れていますが、脱出できませんね♡」

「あっ、う、く……んっ……」

 

 レイジョが乳を揺する。腰が溶けそうな快感が込み上げる。五感に、理解したくない現実を叩き込まれる。「レイジョに負けている」「おっぱいに支配されている」と分からされてしまう。屈辱的なはずなのに、私はさらなる悦びに打ち震えるばかりだ。

 

 

 たぽっ♡ たぷっ♡ たぱん♡

 ぬりゅっ♡ ぬちっ♡ ぬぷぷっ♡

 

 

 亀頭のくびれや裏筋を、張り詰めたカリ首をごりっごりっと擦り上げる。肉竿は乳肉の海に沈んでいくばかりで、腰を引いても逃げられない。かといって押し付けてみても、にゅるにゅるした感触の奥に辿り着けない。

 

 

 たぷっ♡ にゅるんっ♡ ぬちゅんっ♡ 

 むちゅっ……♡ ずりゅっ……ぐぷぅ……っ♡

 

 

 谷間に埋まった亀頭が、柔肌に舐め回されながら顔を出す。鈴口をぱくぱくさせてカウパーを漏らし、また肉の檻に捕らえられる。ずりゅっ♡ずりゅっ♡と竿を可愛がられ、吊られて腰が浮き上がってしまう。

 

「あっ……あっ、おっぱい、やばっ、あったかい、っ……」

 

 乳肉の海で、体液が混じり合う。汗をかいた谷間に先走りを塗り付けて、粘っこい混合液を泡立てる。その中に理性が溶けていく。

 

 気が付けば私は鼻息荒く、形成が逆転するわけもないのに、へこへこと腰を振っていた。上下に貫くポジションから、前後に動くポジションへずれていく。腰を引いても逃げられず、根元までずっぷりと乳穴の奥へ呑み込まれてしまう。それでも先端がレイジョの胸板を捉えることはできない。亀頭を押さえつけられたまま、吸い付く肌に舐られるばかりだ。

 

「んっ♡ ふふ……♡ 先生が自ら動くのですね。いいですよ、支えてさしあげます、さぁ、果てるまでご堪能ください♡」

 

 

 ぎゅううぅぅっ♡

 ぎち……ぎちっ……♡

 

 

「おあぁぁぁぁっ……!」

 

 レイジョが左右の乳肉を掴んで寄せ上げ、谷間が一段と狭くなった。肉竿の根元から亀頭の先っぽまで、みっちり押し潰してくる。そこに動きが加わると、喘ぎ声と共に意識が抜け出てしまいそうだ。

 

「ほら、先生っ♡ もっと打ち付けていいですよっ♡ しっかり、包んでおきます♡」

「はッ、はッ……あっ、レイジョのおっぱい、気持ちいいっ……! 腰が、止まらないっ」

 

 

 ぐぽっ♡ ぬちゅっ♡ にゅぷっ♡ じゅぷっ♡ ぶぽっ♡

 ぱちゅんっ♡ ぱちゅん♡ ぱちゅん♡ ぱちゅん♡

 

 

 レイジョがリズムよく胸を揺する。締め付けられる反動で腰が跳ね、谷間から飛び出した亀頭はぬらぬら光る肉感に舐め回される。重厚な乳脂肪に吞み込まれるたび、私の腰はぶるぶる震えあがってしまう。それでも、止まらない。ほかほかしっとりでぬるぬるのおっぱいオナホに、必死でペニスを打ち付ける。挿入すべき穴を勘違いしたまま、陰茎は爆発しそうなほどにギチギチだった。

 

「レイジョ、ごめん、もう……っ」

「あっ……♡ えぇ、感じます。ギチギチに張り詰めて、太くなって……♡」

「う、ぐ……! はっ、はっ、はっ……」

「……先生♡」

 

 左右から乳房で私を押し潰しながら、レイジョが身を乗り出し、顔を近付けてきた。鼻先が触れ合いそうになると、そのまましっとりしたものが唇に押し付けられる。

 

「ん……ちゅ……♡」

 

 私は舌を招き入れ、レイジョの手の上から豊乳を鷲掴みにして、腰を突き上げていた。カリ裏がずるんと擦れ上がるたびに視界がぱちぱちする。ふとした拍子にびゅっと飛び散りそうになる精液を懸命に押し留めながら、無我夢中で舌を絡ませる。

 

「ふっ……♡ はふ♡ れりゅ♡ んむ♡ んふ……っ♡」

 

 

 ぱんっ♡ ぱんっ♡ ぱんっ♡ ぱんっ♡

 たっぱん♡ たっぱん♡ たっぱん♡ たっぱん♡

 

 

 上ってきた。ペニスの根元が焼けるように熱くなって、尿道が精液に押し広げられていく。膨らむ海綿体を察したのか、レイジョは体重をかけて、乳圧を高めてきた。熱が弾ける――

 

「ン……!!」

 

 

 びゅぶ♡ ぶりゅっ♡ どぷっ……どぷ……♡

 

 

 限界を超えて、濃厚なオス汁が放たれていく。だが、あまりにもレイジョの乳房が重たくて、勢いよく射精できない。強い圧力で押し固められた煮凝りのような白濁が、締め付けの間を縫うように、鈴口から押し出されていく。

 

 

 どくっ……どくっ……どくっ……♡

 

 

「んっ♡ ちゅ♡ ちゅる♡ んれ……♡ はぷ♡ んん……♡ んぅ……♡」

 

 レイジョはキスを止めない。乳肉を揺すり、吐精するペニスをさらに搾り取ってくる。根元までずっぽり温かく滑らかな乳風船に包み込まれながらのパイズリ絶頂。あまりに甘美な快楽に、そのまま魂まで射精してしまいそうだ。

 

「んっ、ん……っ♡ はむ……♡ ちゅぷ♡」

 

 

 びゅるる……っ♡ どぷっ……とぷんっ……♡

 

 

 圧倒的な乳肉に敗北し、悔し涙の一滴までも搾り取られた。

 

 まだ痙攣の治まらないペニスが何も吐き出さなくなったのを確かめて、レイジョは名残惜しそうに唇を離した。絡め合った唾液が、銀の吊り橋になってたわんでいく。

 

「あ……う……」

 

 私は言葉を失ったまま、腰を浮かせていた。包み込まれたままの射精は文字通り天にも昇るような心地良さだ。明確に年下の生徒に搾り取られた情けなさも、とろんとろんに溶けていく。

 

「すごいですね、こんなに……」

 

 

 ぬぢゅ……ぬりゅ……♡

 ねりゅ♡ ねりゅ♡ ねりゅ♡

 

 レイジョはゆっくりと乳房を捏ね回し、私の吐き出した劣情を乳肉に塗り込んでいく。私はいつの間にかレイジョの背中に手を回し、甘えるように腰を突き出していた。ぐちゅっ、ぐちゅっと粘っこい水音が、谷間から漏れ聞こえてくる。

 

「先生、うっとりとされているようですね。お気に召しましたか?」

「う、うん……レイジョのおっぱい、温かくて、柔らか……うッ」

 

 

 ずぽぉ……っ♡

 

 

「ふふっ。そう言っていただけると、動くのに邪魔なこれにも、自信が持てそうです」

 

 支える掌を隠してしまう豊乳を、レイジョが一気に持ち上げた。掻き混ぜられて泡立った白濁液が、乳穴の奥から太い糸になって伸びてくる。

 

 

 ひく……ひく……♡

 

 

 乳肉にもみくちゃにされていたペニスが外気に晒された。勃起を保ってはいるものの、嬲られた余波で愚息はぐったり横たわっている。尿道の残滓が悪あがきするように鈴口へ白い玉を生み出したが、飛び出す力もなくだらんと傘の縁を垂れ落ちていった。

 

「塩素のような……ふむ。ちょっと生臭いですが、不思議な匂いですね」

 

 谷間を閉じたり開いたり。そのたびに、微かに黄色味を帯びたザーメンブリッジが幾筋も伸び縮みする。糊みたいにべったり皮膚に張りつくそれを、レイジョは面白がって谷間がぐちぐち泡立て、口角を上げていた。

 

「……ん♡ ふ……♡」

 

 指先で掬い取った精液を、レイジョはぬるぬると乳首に塗り付けている。私がしゃぶりついていた方だ。一滴では足りず、二滴、三滴。乳輪がてらてらと淫らな輝きを帯び始める。

 

 鼻先の触れ合う距離で、「はぁ……♡」と悩ましい溜息をつきながら、レイジョがコリコリと乳首を弄ぶ。真面目なレイジョのチクニー。思わぬ痴態を見せられて、寝ていたペニスにまた熱が入り始めた。

 

「ところで先生。また〝気〟を発散しきれていないようですね。もう少し、抜く必要が……♡」

「えっ、レイジョ……?」

 

 するり。レイジョがスリットの根元へ手を登らせ、紐を引っ張ると、太腿に留められたベルトに黒い布地が引っかかった。紐パンを穿いていたのか、と私が言葉にする前に、前垂れの隙間から陰毛が覗いた。

 

「そのまま、座っていてください。今度は、ここで……♡」

 

 ぺちょ、と小さな音を立てて、黒い布が畳に落ちた。前垂れを捲り上げて、レイジョが股間を露出させる。濡れそぼった秘裂が花開き、パールピンクの粘膜は男を誘うようにぬらぬら光っている。

 

「あ……れ、レイジョ……?」

「いいですよね、先生? 私も邪な昂りを覚えてしまい、先生に、お手伝い、いただきたく……♡」

 

 セックスへ移行しようという彼女を止める言葉が思いつかず、肩を掴んで跨ってくるレイジョに、私はビキビキとペニスを滾らせていた。

 

 

 くちゅ……ずぷぷぷっ……♡

 

 

「んは……♡」

 

 レイジョが腰を沈めてくる。〝熱い〟と感じたぬかるみが、先端からずぶずぶと亀頭を呑み込んでいく。そのままレイジョが私の腿に座ると、柔らかくぬめった肉穴に竿が埋没した。怒張したペニスは、ぐねぐね搾られる快感に悦び震えていた。

 

「先生の、あッ、熱ッ……♡ お腹の奥が火傷しそうですっ……♡」

「ううっ……すごい、締まる……!」

 

 体の深い所で結合し、二人して湿った息を漏らす。

 

 鍛えた体がもたらす淫肉の締め付けは強烈だった。手で握られるよりも激しい圧迫感が襲ってくる。肉厚でトロトロな蜜壁は、隙間なくぴったりと密着してペニスに吸い付いてくる。呼吸に併せてヒクヒク蠢き、亀頭やカリ裏の溝に愛液を塗り込んでくるのだ。

 

「うっ、やば……あっ」

 

 私は思わず腰を引いてしまった。だが、上に乗っているレイジョの重みがかかり、すぐまた奥まで咥えこまれてしまう。ぐぷ……♡と膣内から空気が外に流れ出て、ますます蜜壺の吸い付きが強くなる。レイジョの肉はすぐに私の形を覚え、やがて空気の隙間もなくなってしまった。

 

「はぁ……♡ ん、ゴリゴリして、気持ちいいっ……♡」

 

 

 ぐちっ……ぐちっ……♡

 

 

 馬に乗るように跨り、くねくねとレイジョが腰を揺する。そのたびに、私を搾り取ったばかりの柔乳がたぷんたぷん揺れる。分厚い太腿とむっちりした尻肉も太腿に乗っかって、ペニスを圧迫してくる。

 

「先生、少々不安定なので、いいですか? 腰を支えていただいても……♡」

「あ……うん……」

 

 

 ぬぶぶっ、ごりっ♡

 

 

「あッ深っ……はぅ……♡」

 

 腰を突き出したのは私かレイジョか、ともかく結合がより深くなり、膣奥に亀頭が当たった。くびれた腰からぷりんと張り出たお尻を掴み、乳房よりやや硬く、弾力の強い尻肉に指を鎮める。指を弾き返すような瑞々しさだ。

 

「はふ……♡ ぉはぁ……っ♡」

 

 恥骨が擦れ合うと、レイジョが蕩けた喘ぎ声を漏らす。幸福感が全身に走る。一気に込み上げた射精感に、私は歯を食いしばった。

 

 

 ずるる……ぬちゅ……♡

 

 

 レイジョの腰が持ち上がる。ペニスに吸い付く肉癖がずるんと剥がれた。熱く潤んだ膣ヒダの一枚一枚がカリ首を撫で上げ、裏筋をぞりぞり擦り上げる。青筋立てた肉茎は愛液をべっとり浴びてテカテカ光り、そしてまた膣の深くへ呑み込まれていく。その繰り返しだ。

 

 

 ずぷ……♡ ずぷっ……♡

 ぐちゅっ、ずちゅ、ぱちゅ……♡

 

 

「はっ♡ ふ……♡ んっ……♡ っあぁ……♡」

 

 根元まで挿入し終えると、反り返ったペニスがぎゅうっ♡と抱きしめられて、思わず顎が上がる。レイジョは私の上に座って体重をかけたまま、腰をくねくね前後させる。腰のうねりに連動して膣肉が捻じれ上がり、カリ裏を小刻みに舐られる。

 

「……っ♡ あっ、あっ、あっ……♡」

 

 絶景だ。キリッとした目を緩ませて、控えめな声で喘ぐレイジョの顔。首筋のホクロを滑り落ちる汗。そして、谷間を白く濁らせたままたぷたぷ波打つ乳肉。

 

「初めて、ですがっ♡ んッ、意外と、痛くない、ものですね……♡」

「えっ、そ、そうなの?」

「はい♡ せ、先生は、いかがですか?」

「う……レイジョの中、あったかくて、ぬるぬるで……」

「気持ちいいですよね……♡」

 

 同意を求めるようにそう呟くと、レイジョは匂いをなすりつけるように密着してきた。体が上下して、重たい乳房が胸板にのしかかってくる。膣壁にペニスを搾られ、体の深い所で繋がり合う一体感に頭が酩酊する。生徒と先生なのに、という理性の抵抗はほんの一瞬で溶けてしまった。

 

 

 ぱちゅ♡ ぱちゅ♡ ぱちゅ♡ ぱちゅ♡ ぱちゅ♡

 

 

 少しずつ少しずつ、レイジョのストロークが大きくなっていく。ソファーのスプリングが沈み込んで軋む。Tシャツ越しに擦れる乳頭は充血しきって硬くなり、摩擦にレイジョの甘い声があがる。

 

「はっ……はっ……」

「ん……あ……♡ 息が、揃ってきましたね……♡」

 

 レイジョの指摘通り、呼吸のテンポが合い始めた。一体感がどこまでも心地良い。対面座位で深く繋がり、抱きしめ合うようにして互いの性器を擦り合わせる。主導権をレイジョが握っているのは変わらなかったが、ひとりでに腰が持ち上がる。

 

 

 どちゅ♡ ぐりゅ……♡

 

 

「あ゛ッ♡ んうぅぅうっ♡♡」

 

 奥へ押し付け、子宮口と亀頭でキスを交わすと、レイジョのおとなしめな嬌声が高く裏返った。内腿をぶるぶる震わせて、彼女の体が倒れ込んでくる。

 

「ん゛……お……♡ あ♡ はッ♡ お……♡♡」

 

 下腹部を密着させて奥を捏ねると、レイジョの息遣いが蕩けていく。脱力していく体とは裏腹に、ペニスを包む蜜壺はきつくなる一方だ。ずりゅ、ずりゅ、とトロけた肉が擦れ合い、体の芯が熱くなる。

 

 

 ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ……♡

 ぐちゅっ♡ ぐちゅっ♡ ぐちゅっ♡ ぐちゅっ♡

 

 

 腰の動きが噛み合ってきた。もうレイジョの温かい肉を貪ることしか考えられなくて、腰を突き上げる。彼女はそれに答えて、重たいお尻をどすんどすんと打ち付けてくる。

 

「ん♡ んふっ♡ は、あ゛♡ あっ♡ あう゛ッ♡」

 

 レイジョが私の上で淫らに躍る。私の目の前で乳房が弾む。体重がかかるたびにコリコリした膣奥にペニスが当たって、甘く苛烈な締め付けに私も声を漏らした。熱い粘膜の温度を混ぜ合うように交わり合い、互いの汗が合流する。

 

 ――何をしているんだろう、私は。

 

 熱のせり上がる焦燥感の中、雲間から覗く太陽みたいに理性が現れて、私は自問自答した。山海経高級中学校の三年生と、スポーツジムの片隅で、こんなことをして――

 

「……先生っ、ン……♡」

 

 顔を傾けて、レイジョが唇を重ねてきた。唾液を流し込まれ、口内を舐られる。下半身からさあっと力が抜けていく。流し込まれた唾液を飲み下すと、レイジョは口を離した。とろんとした目つきのまま、艶めかしい腰づかいは止まらない。

 

「今は、考えるのをやめましょう」

「……え?」

「〝考えるな、感じろ〟ですよ、先生、っ♡」

「それ、どういう、意味っ」

「解説は、その……あっ、後で……♡」

 

 

 ぐちゅ、ずちゅっ♡ ぬぷっ♡ ぱちゅっ♡ たぱんっ♡

 

 

「今は、心の感じるままに……あっ♡ はっ、んん……♡」

 

 レイジョが腰を振るたびに、肉と肉がぶつかり合う音が響き渡る。汗ばんだ尻が股間に叩きつけられるたび、愛液の飛沫が飛び散る。顔を紅潮させて卑猥な腰遣いで責めてくるレイジョは、まるで淫魔のようだ。

 

 

 ぱん♡ ぱん♡ ぱん♡ ぱん♡ ぱん♡ ぱん♡ ぱん♡

 ぬちゅ♡ ぬちゅ♡ ぬちゅ♡ ぬちゅ♡ ぬちゅ♡ ぬちゅ♡ ぬちゅ♡

 

 

 腰のグラインドに合わせて乳房が淫らに弾む。レイジョの尻が持ち上がるたびに愛液が掻き出されては飛び散り、私の陰毛を濡らす。汗で湿った太腿が擦れて、ぬるついた肌と肌が吸い付き合うようだ。

 

「先生、ナカで、膨れ上がって、っ……♡」

「うん、も……もう……」

「一緒ですよ、先生♡ 息を合わせたまま……♡」

「っ……!」

 

 レイジョが私の背に腕を回してくる。膣のうねりが激しくなり、竿がぎゅうっと絞り上げられる。ペニスに絡みつく無数の柔肉からじんわり熱いものが流れ込んできて、すぐに引き潮のように引いていく。

 

「あっ♡ はっ♡ あッ♡ ん゛っ♡」

 

 恥骨が擦れ合う。深く突き入れると、子宮口が亀頭を吸い上げてくる。根元から搾られるのに耐えかねて、私はレイジョを迎え打つように、思い切り腰を突き上げた。

 

 

 どちゅんっ♡♡♡

 

 

「ア゛ッッ♡♡♡ あ、い゛、ッ♡♡ ~~~~~~~~~♡♡」

 

 武道場に響き渡る声をあげ、レイジョが白い喉を晒して仰け反った。同時に、膣肉がうねり、睾丸が勢いよく引き上げられる。ペニスが根元から引き千切られそうな圧搾に、私の我慢が瓦解した。

 

 

 びゅるるるっ♡ びゅうぅぅぅぅぅっ♡

 

 どくっ♡ どぷ♡ どぷどぷっ♡ じわ……♡

 

 

「は、ひ……ッ♡ んぇ……あ、あつぅ……♡♡」

 

 レイジョの膣奥で、精液が迸る。狭い尿道を無理矢理押し通し、鈴口からドロドロが放たれていく。子種を吸い上げられるペニスが、ねじれる膣壁に締め上げられる。私と同時にオーガズムを迎えたレイジョは、大波の余韻にぶるぶると内股を震わせていた。

 

 

 ぴゅぐ……ぴゅるっ……♡♡

 

 

「……っ、はぁ……ふぅ……」

「はっ……♡ はっ……♡」

 

 私の両肩に腕を預け、レイジョがしなだれかかってきた。顎先を伝って汗が落ち、私のTシャツを濡らしていく。熱く湿った吐息には甘く掠れた声が混じり、耳をくすぐってくる。ゆっくりと腰を回し、彼女は異物感を味わっていた。快感の名残を残してとろんと潤んだ目で私を見詰めると、ツヤツヤした唇を近付けてくる。

 

「ちゅ……♡ んふ……♡ んっ……♡」

 

 まるでそうするのが自然なのだとでも言わんばかりに、舌が絡まり合う。浮かび上がったままの意識から火照りが抜けず、舌先を吸われると、膣内のペニスがぴくりと震える。

 

「ぷは……♡ 先生、いかがでしたか? 落ち着きましたか?」

「どうだろうね。ちょっと、ぼんやりしてて……」

 

 頭の芯がふにゃふにゃになっていて、まだ思考が落ち着かない。二度の大量射精で精嚢の中身は吐き尽くしてしまったような気がするし、次弾が装填されているような気もする。

 

 

 ずぽっ……♡

 

 

 レイジョがゆっくりと体を持ち上げると、ぬるついた肉穴からずるりと肉竿が抜け落ちた。私が膣内射精した動かぬ証拠が、花咲く膣口からとろりと零れ落ちてくる。

 

 クリーム状の混合物がレイジョの内腿を汚していく。密着していた体が少し離れただけで外気が涼しく感じられる。それほどまでに、私とレイジョは性器で結合しながら熱くなっていた。

 

 

 * * * * *

 

 

<4>

 

「だいぶ、汗をかいてしまいましたね」

「うん。シャツがぐっしょりだよ。……もしかして、これからさらにカンフーの練習?」

「そのつもりですが……」

「ちょっと、今から運動できる感じじゃないかも……」

「……ふふ、どうされますか?」

 

 妖艶な笑みを浮かべるレイジョ。泣きボクロの横を、汗の滴が落ちていく。

 

「せっかく体が温まっていますし、よろしければ……」

「あ……」

 

 胸だけを露出させていたチーパオを、レイジョがさらにはだけさせる。滑らかな肩が剥き出しになり、生肌の白が広がっていく。引き締まった腹筋が露になり、赤い布地が腰に溜まった。デコルテには汗の滴が浮き、湯気が目に見えるようだ。

 

「このまま、『鍛錬』を続けましょうか……♡」

 

 

 くちゅり、くちゅり……♡

 

 

 レイジョが誘うように腰をくねらせ、亀頭に蜜穴を擦りつけてくる。愛液と精液がヌラついた肉びらは柔らかく、ぷにぷにと亀頭を包み込んでくる。私はむせかえるようなメス匂いに逆らえず、レイジョが腰を持ち上げる瞬間を、生唾を飲んで見詰めていた。

 

 

 ぬぷ、ぐちゅうッ……♡

 

 

「は……ア……♡」

 

 恍惚とした官能的な溜息。対面座位のまま、ぬかるんだ膣内に埋もれていく肉茎を二人して凝視する。うねる蜜壺の抱擁を受けて、入りかけの芯がビンと貼った。

 

「さぁ、先生……まだまだ〝気〟を放ってもらいますよ……♡」

「っ……!」

 

 たわわな尻肉を掴んでペニスを押し込むと、レイジョはニヤリと口元を吊り上げて、膣肉をきつく締め付けてきた。

 

 

 ――結局、〝考えるな、感じろ〟って何だったんだろう……?

 

 

 そんな疑問が一瞬浮かんだが、考える前に、感じさせられてしまった。

 

 

 終わり




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