「……綺麗になりましたね」
「綺麗になりましたわね、一カ所を除いてですけれど」
僕とリーゼさんは身支度を整えて再び街道を歩いていました。
話題は【事後浄化】のギフト、このギフトを与えられた直後に早速試してみたところ、身体と衣服の汚れは綺麗に落ちました、そう、身体と衣服の汚れは。
リーゼさんの言う「一カ所」、それは僕が
確かにこれを汚れと判定したらいけない気がします、少し融通を利かせて欲しいと思ってしまったのも事実ですが……。
結局、リーゼさんのおまんこから溢れた僕の精液を何とかするために僕のオリジナル混合魔術「温水」――水と火の混合で微温湯やお湯を出す――を使って洗い流す事になりました。
とはいえ混合魔術を使うのは結構魔力を消費します。
今までは莫大な魔力総量で補えたのですが、今の僕では1分程度しかお湯を出す事が出来ませんでした。
一応洗い流す事は出来ましたが、今のままでは戦闘時も魔術師としてパーティの役に立つ、と胸を張って言う事が出来ません。
「元々はどれくらい使い続ける事が出来たんですの?」
「……風呂桶一杯にお湯を貯めても全く消費を感じない程度、ですね」
そう、ブエナ村にいた時は家に風呂桶を作ってもらい――日本人の血ですね――僕が温水で湯を張って家族皆がお風呂に入っていました。
お湯を出す勢いが違うので、制御に必要な魔力が上乗せされて消費量が増えているとはいえ我ながらここまで魔力総量が減っているのを漸くの事で実感する事になったのです。
現状では魔力が回復した状態でも相当に注意しながら魔術を使わないとあっという間にガス欠になりそうです。
今までのような魔力総量に頼った戦い方は出来ない、改めてそう実感しました。
街道を歩くこと数時間、日が傾き始めた頃になってようやく次の村が見えてきました。
門衛の人に宿があるか聞くと酒場兼業の宿が1軒だけあるとの事、場所を聞くと早速その酒場兼宿へと向かいました。
到着した宿は1階が食堂を兼ねた酒場、2階が客室の一般的な村宿でした。
「二人一部屋で夕食と朝食もお願いします」
「あら、まるで新婚さんみたいな組み合わせねぇ。
2階の一番奥が二人部屋よ、二人分で朝夕食事込みなら銀貨1枚ね」
「あらぁ、新婚だなんて照れてしまいますわぁ。
食事は部屋までお願い出来ますかしら?」
「部屋で食事ね、はいよ」
……部屋の鍵を渡された時に「ごゆっくり」とちょっとにやけ顔でそう言われたのはつまりそう言う事をするって前提ですよね。
実際、指定の部屋に入るとベッドが2個ではなく簡素ですが大き目のダブルベッドが設置されてました。
「気が利く女将さんですこと。
酒場から一番離れた場所にあるのも声が聞こえないようにという配慮ですわね、きっと」
呆れ半分感心半分といったリーゼさん、まあ良くも悪くもありがたい心遣いではあります。
僕とリーゼさんが旅装を解いてベッドに腰掛けながら一息ついていると女将さんが夕食を持って来てくれました。
「食べ終わったら外の台に盆ごと置いといてくれればこっちで回収するからね、ごゆっくり」
パンにポトフのような肉野菜入りのスープの夕食を食べながら二人でギフトの事を考えていました。
「……やっぱりギフトの詳細って調べないとダメですよね、【愛の巣】にしてもどの程度見つかり難いのか、とか」
「そうですわね、たぶん見つからない”だろう”とは思えてもその確証が欲しいですわ。
あと精力絶倫がどの程度とかも気になりますし……」
とはいえ、どうやって検証・確認したものか……。
【愛の巣】であればあえて街道の真横で通り過ぎる人達の視界に確実に入る場所で使うという手もありますが、万が一を考えると流石にどうかと思いますし。
「そういえばヒロ、あなたの鑑定眼でギフトを調べる事は出来ませんの?
鑑定眼もその、そちらの世界(?)の神様から頂いたものなのでしょう?」
「あ!?」
「ちょっと、試してダメだったとかじゃありませんの!?
さてはあなた冷静に見えて意外とやらかすタイプですわね?」
情けない話ですがリーゼさんに指摘されるまで鑑定眼で調べられるかもしれない、という事に全く考えが至っていませんでした。
早速試してみると……鑑定眼で鑑定眼を鑑定することは出来ませんでしたが、それ以外はある程度判りました。
書き出してリーゼさんと一緒に内容を確認します。
【ギフト共有】
ヒロ・ブルーバードに与えられるギフトの一部がエリナリーゼ・ドラゴンロードにも付与される。
「これはまあ、判りやすいですね」
「読んで字のごとくですわね」
【マジカルチンポ】
第一段階:妊娠をコントロール出来る。現在はOFF(常時避妊)。
第二段階:精力絶倫、ヤる気がある限り萎えない。ヤり過ぎによるパートナーの消耗に注意。
「第一段階はまあ万が一を考えるとありがたいです。
僕が自信をもってリーゼさんに求婚出来た時こそ解除の時ですね」
「何か言いまして?」
「あ、いやなんでもないです」
「とりあえずヒロ、わたくしの身体が持たないレベルはしばらく押さえてくださいまし。
ある程度腰を落ち着けられる状況になった時はその、満足いくまでお相手致しますわ」
【房中術】
性行為時にお互いの魔力を循環させることでエリナリーゼ・ドラゴンロードの胎内に溶け込んでいるヒロ・ブルーバードの魔力を還元し両者に付与する。
付与量はヒロ・ブルーバード8、エリナリーゼ・ドラゴンロード2の割合となる。
還元可能な魔力が尽きた時点でこのギフトは消滅する。
「……たしかヒロが持っていた魔力総量の9割以上がわたくしの胎内に溶け込んでいるのでしたわね。
一度のセックスでどの程度回復するのかは判らないですけど、余裕がある時は毎晩必ず1回はした方がよさそうですわ」
「どれくらいかかるか判らないですけど、頑張ります」
【セックス時の疲労度減少】
長時間あるいは激しい性行為でも疲労しにくくなる。
「毎日1回もこのギフトがあればこそ、ですよね。
普段は無理をしない程度で」
「ですわね、ブエナ村に向かいながら魔力総量を回復させる訳ですし、旅に影響を出すようでは本末転倒ですわ」
【愛の巣】
直径10mの結界を張り結界内部を周辺から認識出来なくする。
結界展開時、結界範囲内にいる場合でも展開者の許可がなければ弾き出される。
人/魔物払いの効果が付与されているためA級程度の冒険者や街道に出没する程度の魔物に気付かれる事はまずない。
「【愛の巣】は普通ならまず見つかる事はない……って考えて大丈夫みたいですね。
リーゼさんみたいなS級冒険者だと気づかれちゃうみたいですけど」
「まあこれなら街道をちょっと外れた程度の場所を選べばまず見つかりませんわね。
夜営中にヤるかどうかはともかく、僻地の危険地帯でもなければ安全は確保出来そうですわ」
【事後浄化】
性行為による汗や体液等、身体や衣服に付いた汚れを浄化する。
ただし
「確かに綺麗にはなりましたよね」
「ある意味一番肝心な場所がそのままなのはセックスの意義を考えれば仕方ないのでしょうけど……ちょっとだけ納得いきませんわ」
「とりあえず【愛の巣】も問題なく使えそうですね、なんでこんな名前なのかは良く判りませんけど……」
「普通に結界でも良いですわよね。
まるで結界の中でセックスすることを前提にしているようですわ」
今のところクエストクリアの条件達成の多くがセックス絡みだったせいか、ギフトもそっち方面に偏っているような気がします。
とはいえ何をすればクエスト達成になるのかは全く判らないのでこの辺は仕方ないでしょう。
「さて、確認も終わりましたし今日はもう休みますか」
「あら、まだ夜更けには遠いですわよ?
ヒロがしてみたい体位、何かありませんの?」
シャツと下着姿のリーゼさんがそう言いつつ僕との距離を縮めて来ます。
今日は外で1回しているので夜は良いかな、と考えていた僕ですがお誘いを受けたのなら仕方ないと思うんですよね。
「じゃ、じゃあ……
「あら、ヒロはわたくしを獣のように犯したいんですのね。
勿論良いですわ」
リーゼさんのOKが出ると同時に僕は彼女を抱き寄せキスをしました。
舌を絡め合うディープキス、そしてシャツの上からおっぱいを弄るとリーゼさんも僕の股間へ手を伸ばし、パンツの上から優しく撫で擦ってお互いを高め合っていきます。
「あんっ、ヒロったら手付きがいやらしくなってますわね、良いですわぁ」
「えっと、あの、リーゼさんに気持ちよくなって欲しいなって思ったらつい……」
「良いんですのよ、ヒロの掌からわたくしの身体を求める心が伝わって来ますわ。
だからほら、もうこんなになってしまいましたの」
そう言いながらシャツの上からおっぱいを揉んでいた僕の手を取り、自らの股間――パンティの上からですが――へと誘っていくリーゼさん。
リーゼさんのパンティに触れた僕の手に伝わる湿った感触。
「……ぐっしょりですね」
「ええ、ぐっしょりですわ。
ヒロの手がわたくしのおまんこを”こう”してしまったんですのよ?」
そう言いながら妖艶な笑みを浮かべるリーゼさん。
「じゃあ、その責任は取らないといけないですよね」
僕もリーゼさんに答えつつ彼女のシャツを脱がせ、パンティを引き下ろしました。
一糸纏わぬ姿になったリーゼさんも僕のシャツとパンツを脱がし、ベッドの上で二人揃って裸になります。
「さあ、ヒロのおちんちんでわたくしを獣のように犯してくださいまし」
ベッドの中央で四つん這いになったリーゼさんは右手で自らのおまんこを開いて僕を誘います。
僕はゆっくりとリーゼさんの足の間に入ると濡れそぼった秘唇に亀頭を押し当て――両手で腰を押さえると一気にリーゼさんの膣内奥深くへペニスを突き入れました。
「はあっ……ああんっ♪
ヒロのおちんちんがわたしのおまんこに入って来ましたわぁっ、良いですわっ、おまんこの奥まで届いてっ……んんっ♡」
ずっぽりとリーゼさんの膣に埋まった瞬間、まるで僕のペニスに早く
お返しとばかりに僕は激しく腰を前後させてリーゼさんの膣奥――亀頭に当たるのは子宮口でしょうか――を突きまくりました。
ペニスが膣内を前後に動く度にリーゼさんの身体が震え、快楽に支配されていくのが手に取るように判ります。
「お腹の中が、あんっ、広げられて、ふぁっ、いるの、がっ、判りますわぁ♡」
「リーゼさんのおまんこも、締め付けが凄いですッ……!」
僕が夢中になって後ろから滅茶苦茶な勢いでおまんこの奥深くを突く度にリーゼさんの嬌声が部屋中に響き渡り、リーゼさんも僕の動きに合わせて腰を振ってより深い場所で快感を感じようとしていました。
夢中になってお互いの身体を貪りあう快感、まるで獣の交わりのような体位による得も言われぬ背徳感。
それらが混ざり合い、僕はまるで自分が本当に獣になったような気持ちでリーゼさんを後ろから犯し続けました。
「ああっ、良いですわぁっ、わたくしの
熱い、熱いせーえきを、ヒロの、精液をっ!
わたくしの
リーゼさんのお願いがやけにはっきりと聞こえたと思った瞬間、僕は腰の動きをさらに激しくして一気にラストスパートに入ります。
パンパンパンと僕とリーゼさんの腰がぶつかり合う音が響き―――。
「
リーゼさんの腰をがっちりと掴んでこれ以上ないくらい奥深くまで挿入した僕の亀頭に何かを押し開くような感触があったと感じた瞬間、ペニスがどくんと脈動して精液が迸りました。
どくんどくんと何度も脈打つ度に僕の亀頭がこじ開けた子宮口の中へ大量の精液が注ぎ込まれていきます。
「熱い、熱いですわっ、わたくしの子宮にヒロの精液が注ぎ込まれてッ……ああッ♡
子宮の中まで熱いのが来てますわ、びゅびゅって注ぎ込まれてますわぁ……♡」
僕の射精は中々止まらず、それだけリーゼさんを後ろから犯す……という行為は僕を興奮させていたのでしょう。
リーゼさんも注ぎ込まれた精液の熱さにとろんとした表情を浮かべてイッてしまったようです。
そんなリーゼさんに覆い被さるような形で倒れ込み、僕達はそのまま眠りについたのでした。
前話の誤字脱字のご指摘ありがとうございます、今後も誤字脱字がありましたらご指摘頂けましたら幸いです。
面白い、と思えたら是非評価・感想等頂けますようお願いいたします。
……この二人出会ってまだ2日しか経ってないんですよね、殆どエリナリーゼさん攻略RTA状態。
一応惚れるにしてもただ一途に正面から告白、というだけではなんだかなーと思ったので3話のような形にしましたが読者の皆様に受け入れられているかちょっと不安……。