そうなると、今度は私の番になるのは当然だった。
私だって知りたがったみたいに、彼だって知りたいもんだ。
言われるまま、彼の膝の上に座って、後ろから手を回される。
肌を汚す精液を拭うみたいに、石鹸まみれの両手で体中を撫で回されている。
ヌルリ…と、滑る感触はだけど、体中に精液を塗りたくられているような気もしてきて、だんだんと堪らなくもなっていた。
なんか、触り方だってエッチだし。
洗うためっていうか、触るために触ってる感じがする。
背中を撫でられたり、お腹を撫でられたり。まぁ、くすぐったくもあったけど、軽く肩を揉まれたりすれば、マッサージをされている見たいで気分も良くなってくる。
さっきまで、彼のおちんちんを可愛がっていたのに。
ふと、そんな事も忘れるくらいに、彼の手癖に身を任せていると、不意にピクッと体が反応してしまった。
脇腹、脇の下。くすぐられれば大体の人は、そんな反応をしてしまうだろう。
けれど、今はお互い裸で、脇の下だなんてそんな場所は、おっぱいに触れられているのとそう変わるもんじゃない。
ヌルリ、ヌルヌル…。
直接触られているようで、それとも違う。石鹸の泡を隔てているだけで、触れられた感触はまるで別物だった。
ピタリと張り付いて、肌に吸い付いてくる。
指紋やら細かい傷やらで、多少は感じるはずのざらつきは何もなく、ヌメっと肌の上を滑っていく感覚は、人の手というよりも、触手のお化けに掴まってしまっているような心地にもなった。
その違和感の何がすごいかって。
人肌とは全然違う感触なのに、体温だけはハッキリと人の温もりだと分かること。
見た目と、実感と、その全てバラバラで、チラチラと彼の様子を伺っていなければ、私は誰に何をされているのかも分からなくなりそうだった。
「ひゃんっ…!」
不意打ちみたいな刺激に変な声が出る。
下から掬い上げられたおっぱいが、泡にまみれ、手の平の隙間から滑り落ちる。凸凹と、彼の指の間に乳首が擦れると、甘い痺れが胸を一杯に膨らませた。
ふわり、ふわふわ…。
おっぱいを揉まれ、持ち上げられて、スルッと滑った乳房が弾む。
そんな事を繰り返されていると、だんだんと頭がぽぅっとしてきて「はぁ…」と、熱い吐息が零れるのに時間はかからなかった。
「ね? んっ、あ、はぁ…。なんか私の、さ? おっぱいで遊んでない?」
「どうだろう? ちょっと感動はしてる。あの時は俺も一杯一杯だったからな」
「ああ、そう…なんだ」
喜んでくれて、そりゃ嬉しいけれど。
ぽよん、ぽよんと、胸で遊ばれていると、それはそれで物足りない。
「いや、でも、あんま遊ばれてるのも…なんといいますか。もどかしいっていうか、さ?」
「それは、こっちも触って欲しいってこと?」
「…」
答えない。
自分からおねだりするだなんて、耳まで真っ赤になるくらいに恥ずかしい。
さっきからもう、堪らないんだ。
おちんちんを可愛がってる間もずっとそう。
おっぱいを遊ばれて、性的な刺激が強くなると更にひどい。
手慰みに擦り合わせていた太もも自分から開き、無言の回答をするのが精々で、
弄ぶ様に下腹部を撫でられただけで、期待に震えてしまうのが恥ずかしい。
すっと、滑り落ちていく彼の手から視線が離せなくなる。
指先が、私に触れた瞬間、小さく声が漏れてしまう。
手の平が、太ももの内側に滑り込み、伸びた指先が縦筋の根本にそっと重なると。
クチュリ…。
聞こえた音は、幻覚じゃないんだろう。
指先が縦筋を開き、溝を掘るみたいに上がってくる。端から端へ、最後にはクリトリスの上をそっと撫でられると、私の腰は勝手に跳ねてしまっていた。
「あひゃっ…あ、はぁ…今の、やだ、すご…」
快感が、ゾクゾクと背筋を伝って頭を揺らす。
その刺激に虜になってしまったみたいに、視線が股間に張り付いて離れない。
彼の指が、クリトリスから離れていく。
指の形に割れ目を開きながら、零れた愛液がつぅっと垂れ落ちる。
そしてまた、下から上に割れ目を撫でられ、クリトリスをそっとくすぐられると、ふわっと体が浮き上がるような快感に包まれた。
繰り返し、何度も、割れ目とクリトリスを弄られて、体の震えが止まらない。
足を閉じたいのか、もっと開いてしまいたいのかも分からないまま、みっともなく震わせ続ける。
クリトリスに触れられる度、ふわり、ふわりと、下腹部から熱が広がり、快感で胸が一杯になった。
膨らんだ快感が、私の中で弾けては消えていく。
シャボン玉が割れるみたいに呆気なく。一つ一つは大したことはなくっても、それは数を増やし、だんだんと大きくなっていた。
「指、挿れるよ?」
「へ、あ…ゃ…」
つぷっと、彼の指先が私の中へと入ってくる。
割れ目を開き、陰唇を越えてその奥へ。
慌てて太ももを閉じようとしても、足が言うことを聞かない。
私の体は気持ちいいことで一杯で、挿ってくる彼の指にさえ甘い期待を抱いてしまう。
泡で滑り、愛液で滑り、何の抵抗もなく根本まで指が入ると、くいっと膣内で指先が曲げられる。お腹の裏をくすぐるように、クリトリスを裏側から刺激されると、快感の泡が私の中で大きく弾けた。
「ああ、これ。Gスポットって、この辺?」
「しら、なっ、あっ、やだ、んんぅっ。そんなとこ、ばっか、ふぁぁぁっ」
反射的に太ももが閉じて、背中が丸まってしまう。膝が浮き上がり、足をバタつかせて、それでも逃しきれない快感が、頭の裏側をジリジリと焦がしていく。
「きもちいい? それとも、痛かったりは…なさそうだけど」
「あ、はぁ、う、うん。気持ちは、いいけど…もっと、ゆっくり、刺激、強くって、私…」
イきそうと言いかけて、恥ずかしさに息を呑む。
大げさに反応する私に遠慮したのか、Gスポットから指先が離れていくと、体は楽になった反面、どうしても物足りなさが募る。
なんてワガママ。
もっと気持ちよくなりたいって。頭の何処かでずっとチラついていて、胸を叩くほどの興奮に快感を促される。
膣の浅い所を指先に掻き混ぜられながら、ぎゅっと彼に抱き寄せられた。
背中に彼の胸板が密着すると、ドキン、ドキンと、心臓の音が伝わってくる。
おっぱいを掴まれ、揉まれて、泡にまみれた乳首が擦られると、甘い痺れが胸の内を膨らませる。
膣と、乳首を中心に、甘い快感が体のあちこちで弾けては消えていった。
その度に私は体を悶えさせ、切なさを含んだ甘い声と、小さな悲鳴を繰り返す。
「あっ、ひゃっ、はぁっ、あ、やっ、だっ、それ、そこは…はっはっ、ふぁっ」
もう、何をされてるのかも分からなかった。
全身が熱に浮かされみたいで、快感から逃げ出したいのに、体から力が抜けていく。
きゅぅっと、お腹の奥で生まれた大きな熱に体が縮こまる。
ぴんっと、乳首が張り裂けそうな痺れに胸が反り返る。
胸と、膣とで、生まれた別々の快感が、私の中でぶつかって、チグハグと体が震え上がる。
「もう、はぁ…だ、め…わた、わたし、あ、ぁぁぁっ。いっちゃ、いっ、んっ!」
その瞬間の、なんて気持ちの良かったことか。
腰が砕けて意識が溶ける。ドクンっと波打つ心臓から、快感が全身へと運ばれていく。
じわっと、涙が溢れて、情けない嬌声が喉を震わせた。
自分が自分でなくなるような。快感に流されるのが怖くって、彼の腕にしがみつく私は、まるで泣きじゃくる子供みたいにも見えただろう。
「はぁ…はぁ、っ。は、ふぁ、はぁぁぁ…はぁ、んっ、く、ぁぁぁぁ」
体から力が抜けていた。頭もぼんやりしたまんま、気持ちよさにふわふわと揺れている。
「奏、大丈夫か?」
「…平気、だけど。今度は、大樹が平気じゃないよね?」
「う、ん。まぁ…な」
お尻には、しっかりと、勃起したおちんちんが当たっていた。
あれだけ私の体を弄ってくれたんだ、そうなってくれないと私も悲しい。
「じゃあ、しよっか? 今度こそ…ちゃんと、させて? ていうかもうね? 嫌がる私を無理矢理っていうのでも構わないから、さ」
「バカ言うな。なるべくちゃんとするから、そんな意地になるな」
「う、うん。じゃあ…お願いします?」