改めてとなると、流石に緊張してしまう。
こんなことなら、彼の言う通りに後ろから挿れて貰えばよかった。
見えない所で何かされるのが怖い。
せめて自分のペースで挿れたいってのもあったし、そのくらいはしてあげたいっても思う。
彼の肩に手を置いて、体の下を覗きこむ。
お腹と、太ももと、おまんこと。何よりも、上向いた彼のおちんちんが、物欲しそうに跳ねているのが気になってしょうがない。
今からあれが、私の中に挿るんだ。
やっぱり、最初に触っておいたのは正解だった。
私の下で勃起を強くしたおちんちんの姿は、もう怖いものではなくなっていた。むしろ、素直に快感を示してくれる姿は、可愛らしくも思う。
自分から足を開き、ゆっくりと、腰をおろしていく。
悪戯に跳ねたおちんちんの先端に、割れ目の入り口を引っ掛かれ、慌てた体が浮き上がってしまう。
この期に及んで、未だに覚悟が定まらない。
痛い事は痛いんだろう。未知の刺激に不安になる気持ちまでは誤魔化せない。そんな当然の不安よりも、私を躊躇わせていたのは、もっと単純で当たり前の欲望でしかなかった。
「あっ、ふぁ…。はぁ、はっ…んっ」
荒い息を吐きながら何度もそれを繰り返す。
体を落として、割れ目の入り口をおちんちんに引っ掛かけては、腰を浮き上がらせる。
それが気持ち良い。割れ目から伝う快感に夢中になっていた。ふわふわとした心地に力が抜けて、下腹部に生まれた熱に心が浮ついていく。
気持ち良い、気持ちが良い。
早く彼のモノを受け入れて上げなきゃいけないのに。だけど、割れ目を伝う痺れは甘く響き、腰の動きを止められない。
それは、正しく快感だった。
一人で自分を慰めていた時よりも、彼に体を弄られていた時よりも、強い快感。このまま腰を落としたら、もっと気持ちよくなってしまうんだろうか?
指でもあんなにだったのに、おちんちんでおまんこを埋められる。
想像しただけで体が震えてしまった。
強い支配の予感に、歓喜とも恐怖にも取れる感情が沸き起こり、それ以上に体が動かなくなってしまう。
期待はある。けれど怖い。躊躇いながらも、快感からは逃れられずに、恐る恐る 亀頭の先に割れ目を擦りつけてしまう。
「奏…悪い、そろそろ俺がキツイ」
「え? あ…」
それは、男の子にとっては拷問みたいだったのかもしれない。
割れ目を掠めた おちんちんの先から、ごぽりと大量の先走りが溢れてくる。
息を荒げ、熱の籠もった視線を向けられていたのにも、気づいてあげられなかった。
結果的に焦らし続けてしまった。ついには我慢の効かなくなった彼に、腰を掴まえられ、お腹に、お尻にと、興奮で震える指先が食い込んでくる。
ゆっくりと、体がおちんちんへと引き込まれていく。
ゆっくりと、亀頭が埋まり、割れ目が開かれていく。
その感触に、ぐっと息を飲まされると、堪らず下腹部に力が入ってしまった。
「いいか?」
「ん…うん。ゴメン、ね? 我慢させちゃって…私」
もっと上手く出来るつもりでいた。少なくても彼に我慢させるような事にはしたくなかったのに、結局は彼に頼ってしまった。
ゆっくり、ゆっくりと。
狭い入り口を押し開きながら、ピタリと閉じていた膣肉を剥がされていく。
体の内側から開かれる未知の感覚。指とはぜんぜん違う。もっと固くて、太くて、とても熱いものが、狭い膣穴を大きく広げていく。
まるで、かさぶたでも剥がされていく様な心地だった。
癒着していた肌がジリと引っ張られる。傷口に触れて痛いはずなのに、その行為を止められない。
「いっ…つ。あっ、はぁ、くっ…ひぁっ」
さっきまでは、確かに快感を感じていた筈なのに。
だんだんと、気持ちよさが薄れていくと、ビリビリとした痛みに下腹部が覆われていった。
引き剥がされて、引っ張られて。
初めての異物感に、弱音の一つも吐きたくなる。
このまま中で動かれる事を想像しただけで、泣いてしまいそうだった。
せめてもの救いは、奥に、深くに入ってくる彼のおちんちんの感触を確かに感じていられた事。私の中でビクビクと。気持ちよさそうにされるだけで、もう少しだけ、後ちょっとと、頑張れてしまえるから不思議だった。
ミチミチと、広げられていく膣の中。
いつまでも続く様に思っていたその感覚は、とんっと、お腹の内側がノックされた所で終わりを告げた。
生まれた熱感が、下腹部を疼かせる。
じんわりと、膣内でひりついていた痛みが溶けていく中で、それはだんだんと、疼くような熱感へと変わっていく。
「ん、はっ…! あ、はぁ、はっ…ふぅ、ひぅ…」
膣の深い所を亀頭に擦られると、堪らず熱のこもった吐息が漏れた。
喉を震わせ、肩を竦めて、小さな身震いを繰り返す頃になってやっと、自分の体に力が入りすぎていることに気づく。
「ご、ごめっ。こんな…私、しめつけちゃって、おちんちん、ぃっ、痛くない?」
「いや、俺はむしろ、気持ちいいくらいだけど。奏の方こそ、汗すごいぞ」
「私、は…ごめ、ちょっとまって。ふぅ、ふぅ…はぁっ、んっ。すぅ…はぁ…はぁ…。ん、まぁ、平気…かな? あはは…そりゃ、ちょっとは痛いけど」
深呼吸を繰り返した後、私はようやく、ぎこちない笑顔を作れていた。
凝り固まった下腹部から意識的に力を抜いていくと、下腹部を苛んでいた熱感が少しだけ楽になっていく。
挿ってる。
無理矢理広げられた自分の中に、それを確かに感じていた。
ビクン、ドクンと、中で震えているのが分かる。
それに応える様に、きゅぅ、きゅぅっと。まるで、もっと中で動いて欲しそうに、膣肉が彼のおちんちんに絡みついてしまう。
「あ、ははっ。すご、お腹の中勝手に…はぁ、ふぅ…どう? 気持ちいい? 初めての、女の子っていうのは、どんな感じがするの? 私はね、なんかすごいんだよ。犯されてるっていうの? そんな感じ。思いっきり広げられててさ、指じゃ絶対こうなんないなってくらいで…ね。痛いのも、ちょっと苦しいのもあるんだけど、なんか、体、勝手にふわふわしてきてて」
最初は気恥ずかしさから。
彼のモノを受け入れている。そんな初めての事に、どんな顔をしていたら良いのか分からなくて、何かを誤魔化すように口を開いていた。平気だからって、伝える意味もあったし、私に挿れた感想ってやつも聞いてみたくもあった。
「いや、俺だってさ。お前の中に全部挿ってて、すっごい絡みついてくるし。先っぽとか埋まっててな、今だって中、気持ち良すぎて…さっき出してなかったら、多分もう…」
「あ、あははっ。いいね、男の子って、なんかそれ、すごそう…」
ただ、それも。言葉を重ねている内に、満更でもなくなっていた。ちょっとエッチな事をいって、気分を盛り上げているつもりが、その内に何を口走っているのかも怪しくなる。
ただ、羨ましく思っていた。
もしくは、無いものねだりだ。
私の中に固くなったおちんちんが挿ってて、とっても気持ちよさそうに顔を歪める彼を見ていると、おちんちんを受け入れていた下腹部から、堪らないものが込み上がってくる。
全然一緒にいたつもりでも、彼のこんな顔なんてまるで知りもしなかった。
広がった割れ目をぼぅっと見下ろしながら、私の中に収まる彼のおちんちんに意識を奪われる。
自分の全部を包み込まれるような感覚。それは一体どんなになんだろう?
私は今、どんな顔をして、彼のモノを受け入れているんだろう?
気持ちよくしてあげたいなって思った。
勃起したおちんちんが連れてくる快感が、どんなものかは想像するしか出来ないけれど、好きな人の中で気持ちよくなれるってのが、とっても幸せな事なのは分かる。
私だってそうだから。
私だって、彼と幸せになりたくて、こんな事までしちゃってて。
実際、彼のおちんちんを自分の中で感じることに、痛いとか、気持ちいいとかよりも、幸せって感じの方が強い。
腰を揺すって、彼のおちんちんを刺激する。前に、後ろに、お腹に抱えた熱感をかき混ぜるように動かしていく。
上手には出来ない。
いっそ、壊れたオモチャみたいに下手っぴだった。
動かす度に、勃起したおちんちんに膣肉を引っ張られ、浮つく腰を抑えつけるのに苦労させられる。
くちゅり、くちゅり、と。下腹部で粘ついた水音が絡み合う。
はぁっ、はぁっ、と。繰り返される自分の吐息が悩ましい。
とんっと、お腹の内側から突かれた。「ひゃっ…」と、変な声が上がると同時に、全身の産毛が総毛立つような感覚に襲われる。
「やっ、急に…動いたら、私。んっ、はっ…ふぁっ!」
ちゃぷっ、ちゃぷっ…。
とんっ、とんっ…。
繰り返される刺激に息が上がってしまう。気恥ずかしさに声を抑えてみても、体を伝う刺激からは逃げられない。
ちゃぷっ、ちゃぷっ…。
とんっ、とんっ…。
膣壁を擦られる度、下腹部が疼きだし、滲んでいた破瓜の痛みが甘い痺れへと変わっていく。
ちゃぷっ、ちゃぷっ…。
とんっ、とんっ…。
その水音に、幼かった頃の自分を思い出していた。
水溜りが好きで、見つける度に飛び込んで。
ちゃぷっ、ちゃぷっ…。
とんっ、とんっ…。
自分が濡れるのも構わなかった。雨が降っててもお構い無しで、傘を忘れて帰ったのもしょっちゅうだ。
ちゃぷっ、ちゃぷっ…。
とんっ、とんっ…。
何がそんなに楽しかったんだろう? 今では思い出すのも難しい。
きっと、あの頃の私だって、こんな風になるなんて想像すらしてなかった。
「あっ、あひっ、んふっ、ひゃっ、あ、ぁぁ…ふぅ、ふぅ、ぁぁぁっ!!」
体が痺れて、声が抜ける。短い嬌声を重ねながら、段々と息が上がっていく。
まるで、水溜りの上を跳ねるみたいに、彼の腰の上で体を弾ませていた。
痛いのに、気持ちがいい。
ううん、痛みですらもう快感のアクセントでしかなかった。
一つ跳ねる事に、膣内に溢れた愛液がおちんちんに押し出され、私と彼の体をベタベタに汚していく。お風呂場で良かった。なんて、しょうもない考えもすぐに分からなくなって、膣を震わせる快感に支配されていく。
本当に、彼と一つになったみたい。
愛液が私達の体を繋いでいく。
私が感じれば感じるほど、興奮すればするほどに、ヌルリと、彼のおちんちんが深くに沈み込んでいった。
そこにはもう、さっきまであったぎこちなさは何処にもない。亀頭の出っ張りに、膣のヒダを舐めるように引き伸ばされながら、次々と生まれる新しい快感に目が回る。
ふわっと、下腹部に抱えていた熱感が大きく膨らんだ。
とくんっと、優しく音を刻んだ心臓が、快感の熱を全身へと運んでくれる。
胸のときめきに全身が浮かされ、頭の中がぽやっとし始めると、気持ちいい以外の事が分からなくなってくる。
気持ちいい、気持ちがいい。
私を、私で、気持ちよくして、気持ちよくなって。
自然と腰が落ちていく。亀頭の先端がもっと深い所へと潜り込む。
子宮が押し上げられ、快感の熱が強くなった。背筋がぞくっと震え上がり、頭の中が真っ白になる。
「あ、あ、あっ。これ、だめ、やっ、きちゃっ、んっ…んんんぅぅぅっ!!」
その瞬間、全身に力が入った。
胸を張り、背筋を反り返らせて喉を鳴らす。
股間と股間が密着して、膨らんだクリトリスがおちんちんの根本と擦れ合った途端に、全身がひっくり返ったような快感に襲われた。
強すぎる絶頂の快感に、どうして良いか分からない。
下腹部が震え上がり、絡みついたヒダの一枚一枚から、おちんちんの形が伝ってくると、それだけでもうパニックを起こしそうだった。
熱さを増して、硬さを増して、血管が膨らみ、雁首のエラが大きく張り上がる。
凸凹と、それは私の中を削るみたいに、ヒダの一枚ずつを舐り上げ、ジュブっと大きな水音を立てると、中から塊になった愛液が掻き出されていく。
ちゃぷ、ちゃぷ、と。可愛かった水音は何処にもない。
じゅぶ、じゅぶ、と。深い水音に、私の中が大きく掻き回される。
抱きしめて、抱きしめられて、肌と肌とが押し付けられる。
おっぱいが潰れて、彼の乳首と、私の乳首が絡み合う。
ゾクゾクとする。
乳首が震えて、その先から快感が噴き出した見たい。
彼の背中を掻き抱いた。爪がたって、それは、申し訳ないって思うけど、強すぎる快感に、私だってどうしたら良いか分かんなかった。
「ごめっ、ごめん、ねっ。ちから、はいっちゃっ、あ、くっ、刺激つよくって…すぅ、はぁ…あ、くぅぅっ」
そんな私に嫌な顔ひとつせず、微笑んだ彼は私の頬を撫でると顔を近づけてくる。
反射的に目を閉じて、唇に重なる熱に心を奪われた。
ちゅっ、ちゅっ、と。短い触れ合いを続ける内に、胸の中に温かいものが募っていく。頭を撫でられ、髪を梳かれる。ぽんっと、あやすように背中を擦られると、幼心地に返ったみたいに、快感でパニクっていた心も落ち着いてきた。
「落ち着いて、大丈夫だから。俺に任せておいて、な?」
「あ、うん。すぅ…はぁ。ん、はぁ…ふぅ、ふぁっ、あ、んぅ…ぁぁぁっ、はぁ。でも、大樹は? ちゃんと、私、気持ちいい?」
「ああ、もう少しだから。もうちょっとだけ頑張ってくれ」
「うん、がんばるぅ…。頑張るから、大樹も、気持ちよくなって…ね」
大きく深呼吸をした後、彼に全部を預けるように体から力を抜いていった。
誰かに全てを預ける。不安しか無いその行為にも、彼にならと安心できた。
ビクビクと腰が震え上がる。
股間が重なったまま、彼が腰の動きを大きくすると、おちんちんの根本にクリトリスが擦り上げられた。
稲光みたいにチカチカと、目の前が真っ白になった。
今日一番の快感に目を回しながら、でも、次の快感はより大きな気配を連れてくる。
抵抗はしなかった。
反射的に体が跳ねてしまうのが精々で、心も、体も、全部彼に預けたままに快感に流される。
「奏」
名前を呼ばれて、ぼんやりとしたまま彼の方を見る。
重なる視線。伝わる熱に、心臓がドキンっと跳ねた。同時に、お腹に抱えていた快感を刺激するみたいに、おちんちんが突き上げてくる。
もう、出ちゃうんだ。私、出されちゃうんだ。
何も、言わないでも分かるよ。
苦しそうな顔。指先から伝わってくる震え。なにより、私の中でますます大きくなる おちんちんが刺激的だった。
「いい、よ? だして、もうでるんでしょ? 離しちゃやだから、私、嫌なんだから…ちゃんと、してくれないとだから。大樹の…全部、ちょうだい?」
震える声で、絶頂のチラつく頭で、なんとかそれだけが声に出せた。
考えてみれば、すっごい事を口走ってる。正気じゃとても言えないことを、でも、恥ずかしいなんて感じは何処にもなかった。むしろそれで、彼がその気になってくれた事の方が嬉しい。
背中を抱かれ、腰に回された力が強くなる。
腰を抑えつけられたまま、おちんちんで大きく突き上げられると、体が浮き上がってしまう。
逃げ場なんて何処にも。
チカチカと、稲光の様な快感が頭を白く染め上げる。背筋が震え、それはゴロゴロと、雷鳴が轟く前の感覚によく似ていた。
「ひゃっ!? あ、っ…」
真っ白になった頭の中に、私の名前を呼ぶ声がぼんやりと聞こえてくる。
頭も真っ白。心も真っ白。
体に溜まっていた快感が、心を満たしていた興奮が一気に弾けると、頭の先から、爪先に届くまで、絶頂の刺激が奔り抜けた。
声が出ない。
何も出来ない。
眼の前がチカチカして、痺れた指先の一つにだって、私の言うことが届かなくなる。
まるで、雷に打たれたあの時見たい。
だけど、私を支配していたのは、あの時の恐怖とはまったく逆の幸せだった。
お腹の奥に、膣の深い所に、おちんちんの先端が押し付けられる。
膣肉に亀頭が沈み込み、根本から大きく震え上がったおちんちんから、熱いものが一気に流れ込んでくる。
ドクンっ、ドクンっ…。
跳ねる度に、それは勢いを強くして、私を抱きしめる彼の手に力が込もった。
逃さないように、私の全部に届けるように。
抱きしめられるまま、彼に体を預ける。足を開いて、腰を落として、射精の熱をより深い所で受け止める。
「あ、はっ、はっ、はぁぁ、あ、でて、はぁ…やっ、ん、ふぁ、ひっ、くぅっ」
何度目かの射精の熱を受け止めて、ようやくと私は呼吸を思い出していた。
ぴくっと、指先が動く。彼の体に縋り付く。
絶頂と、射精の熱の大きさに耐えられずに、力の入った体は、きゅぅっと おちんちんを締め付けしまう。
「ぁぁぁぁっ…ぁぁぁぁっ…」
声が言葉にならない。
気持ちよくって、それだけで、何も考えられない。
ただ、快感に流されるまま、彼の精液の熱だけがハッキリと、私のお腹の中に焼き付いていく。
ぼぅっと、ぼぅっとしていた。
ドロドロと、溢れた快感が、割れ目から流れ落ちていくのを、ただぼぅっと感じていた。
大きな絶頂に飲まれ、射精の熱を受け止めて、幸せに溺れるなんて、これ以上もないだろう。
名前を呼ばれ、肩をゆすられ、ぼんやりとしていた意識を揺り起こされる。
「え、は、わ、わたし…。そっか、しちゃった、んだよね。ねぇ…その」
気持ちよかった?
聞きたくて、でも勇気が出なくて。
絶頂の前、あれだけエッチなお願いをしておいて、今更なんだとは思うんだけど。なかなか、その先が聞きづらい。
「大丈夫。ありがとう。ちゃんと気持ちよかった」
「そっか。えへへ…私、ちゃんと彼女できたんだ」
それだけが不安だった。上手く出来なかったらどうしようって。
幼馴染を続けすぎた私達が、これで関係を変えられなかったらって。
その時だ。射精の名残のせいか、私の中でおちんちんがピクピクと動いて見せた。
「あっ…。なに? まだ元気、なの? もう一回は…でも、ちょっと休ませて欲しいかな」
「いや、流石に…俺も。まぁ、このままでも、気持ち良くはあるんだけど」
「ん…じゃあ。もう少しこのままで?」
抱きしめられて、キスを交わす。
重なった肌に幸せを伝えあった後。私達は、ぼんやりと幸せに浸っていた。
ーーーー
びっしゃーんっ!
大きな雷が轟い途端、私は彼に抱きついていた。
「ひゃぃっ!」
「何だ、その声?」
いつもなら声も出せずに震えていたのに、今日の私は長年思い描いていた可愛い悲鳴を上げることに成功したのだった。
「いや、何って…ちょっとは可愛いかなって?」
「可愛いけど。意外と余裕だったんだって」
「余裕ができたんだよ…。君のおかげ、かな?」
まだ前のようにはいかない。きっとずっとそうだろう。
子供の頃みたいに、雨降りにはしゃぐような大人には戻れない。
だけど、雨の日が、少しだけ楽しみになっていた。
こんな雨の日に、こんな雷の鳴る雨の日は、どうしたって初めてエッチな事をした日を思い出してしまう。
言ってしまえば記念日だ。
苦手な雨の日が、少しだけ好きに戻れた記念の日。
嫌いな雷様にだって、私達を繋げてくれた事を感謝したっていい。
「ねぇ、今日も…お家行っていい?」
「…」
返事はない。けれど、視線を上げれば少しだけ照れたような彼の横顔が映る。
そうして一つ傘の下。強く肩を抱かれる事が、今の私には何より嬉しかった。
最後までご覧いただきありがとうございました。
幼馴染、普段は何でもないのに、異性を感じる相手はお互い様ってのが良い。
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