「れっレッドっ、大丈夫なのかぁ」
そうしながら、俺の身体の傷を見て、心配そうにニアが尋ねてくる。
少し前の戦いにおいて、怪我をした。その際には、特に大きな怪我ではないと思っていたが、こうして改めて見ると結構な出血をしていることがわかる。
「あぁ、これって、やっぱり医者に診せないと行けないのか?」
俺は、そう尋ねる。するとニアは首を縦に振った。
「当たり前だろ! この仕事をしてるなら知ってるだろうけど、どんな小さな傷でも油断しちゃいけないんだよ!」
その言葉に、俺は苦笑いを浮かべてしまう。そして、それを見たニアは少しだけムッとした表情を見せた後、「ほら行くぞ」と言って、俺の手を引っ張ってくる。
「え? ちょ、ちょっと待ってくれ」
そんな俺の言葉を無視して、ニアはそのまま診療所がある島へと向かう事になった。
「ニア、ニア? レッドは、なんであんなに嫌がっているんですか?」
「んっ、あぁ、それはだな、これから行く医者の奴をレッドの奴は苦手なんだよ」
「苦手ですか?」
「あぁ、そうだ」
そんなプネウマの視線から逃れるように、俺は目を逸らす。すると、プネウマは不思議そうな顔をしながら俺の顔を見つめてきた。
「そっかー、確かにあの人は怖いもんねぇ〜」
そう言って、ニアはケラケラと笑う。それに対して、俺は苦虫を噛み潰したような顔をする。ニアは、そんな俺の様子を見るとさらに楽しげに笑みを深めた。
「レッドが苦手な人ですか? 一体、どんな人なんですか?」
「それは会ってからの楽しみだな」
ニアの問いに対して、ニヤリとした表情を浮かべる。それを見たニアは呆れた様子でため息をつく。そして、そのまま診療所のある島へと辿り着く。
だが、その辿り着いた島を見たプネウマは、驚きを隠せなかった。
「ここは?」
「不法投棄や漂流物で積み上がって出来た半人工島、住人は島流しされた犯罪者や漂流した大人や子供、たまに胎児も流れ着くか捨てられることがある。誰が言ったのか、この島の名は『ゴミ島』なんて呼ばれてる」
「ひどい名前ですね……」
「まぁ、確かに酷い名前だよな。でも、こんな場所だからこそ、かなり腕利きの医者はいるんだよねぇ」
そうしながら、俺は渋々、病院へと向かう。
だが、そこは病院と言うにはあまりにもボロく、とてもじゃないが患者を受け入れるような場所ではなかった。
「ここが、本当に病院でいいんですか?」
「あぁ、間違いないはずだ。ほら、看板もあるし」
「えっと、『この先、危険につき立ち入り禁止』って書いてありますよ?」
「……関係者以外は入れないみたいだな」
どうしようかと悩んでいる時だった。
「あれ? アンタ達、そんなところで何してるんだい?」
俺達に話しかけてきたのは、1人の女医だった。
ピンク髪をポニーテールの和服を身に纏っている女性。
「……あんた、誰?」
「俺だよ、レッドだよ」
そう、俺は、マチに俺は言う。
「はぁ? レッド?」
俺の言葉に対して、マチは、かなり疑っていた。
だが、そのまま俺の身体を探っている。
その最中で、俺の傷跡を見つける。
そこから、マチは探っていた。
「ふぅん、そうなんだ、まぁ良いわ、それで、また怪我の治療な訳?」
「あぁ、頼めるか」
「はぁ、仕方ないわね」
そう言うと、マチは、そのまま俺の身体を糸で縛る。
「えっ、ちょ」
「あんたは治療中は騒ぐから、少し黙っておきなさいよ」