「改めて、自己紹介を。
私の名はリインフォース、かつて、あの島での情報を管理していた者です」
「ブレイドとは、違うのか?」
そう、俺は質問する。
「私の持つシステムは、ブレイドとは異なる所も多くあるので、同じ存在かと言われれば、否定します」
「そうなのか」
その言葉に一応は納得しながらも、俺はそのまま、次の質問に移る事にした。
「それで、聞きたいんだけど、魔王がいると思われる塔だと聞いたんだけど、あの島には魔王はいたのか?」
「あの、質問を返すようですが、そもそも、魔王とは、どういう存在なんでしょうか?」
俺の質問に対して、反対に質問をするようにリインフォースが聞いてくる。
「魔王と言っても、私達も詳しい事はほとんど。ただ魔物達を操る親玉で、世界を支配する事しか聞かないけどね」
「実際には、私達は知らない事ばかりですが」
「そうですか」
リインフォースの質問に対してニアとプネウマは、正直に答える。
俺自身も、魔王を倒す為に召喚したとされているが、実際には、魔王がどのような奴なのか、まるで知らない。
「……だけど、今の所、俺達の目的地を知る為にも魔王を知る必要があるな」
「確かに、そうだね」
俺の言葉にニアも同意し、他の二人も黙ってうなずく。
そして、リインフォースの方を見ると、彼女は少し考えるような素振りを見せながら口を開く。
「それでは、情報をこれから、どう集めていきますか?」
魔王の情報があると思える場所に行くには、まずは情報を集める必要がある。 そこでモアは一つの提案をする。
「それなら、この辺りで一番大きな街に行ってみないか? あそこには冒険者ギルドもあるみたいだし」
「そうですね。私は賛成です」
それと共にニアの提案に対して、プネウマは賛同するように首を縦に振る。
だけど。
「……いや、一番の情報がある場所、もしかしたらあそこかもしれない」
「えっ、それって、どこなんですか?」
俺の言葉に対して、モアは不思議そうな表情を浮かべる。
「ああ、それはな……」
俺はニア達に説明をすると、ニア達は納得したようにうなずいた。
「なるほど、確かにその場所が一番あり得そうだね」 「はい、その可能性は高いと思います」
ニア達が言った通り、今から向かう場所は、一番有力な情報が手に入る可能性がある。
「でも、それは、かなり危険なのではないんですか?」
「かもな、けど、同時に、そこしかないからな」
そう、俺は言う。
「何よりも、今更だからな」
「これじゃ、本当に犯罪者って、言われても、文句は言えないぞ」
「それでも、向かうしかないだろ、あの城にな」
そう、俺は、この世界に転移して以来、もう2度と来る事はないだろう城へと再び向かう事になった。