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俺達は、そのまま城から盗み出した多くの本。
それらの本を見ながら、魔王がかつて住んでいたと思われる城への道のりを見つけ出す事が出来た。
「魔王は、かつてここにいた。つまり、ここが楽園の場所という訳か」
「……結局、魔王の話も、転移者達をやる気にさせる為の話という訳だったんだ」
ここまでの資料を纏めながら、ふと、ニアが呟いた。
ニアの言葉通り、あの王様は、自分達の国の利益の為に、戦力を確保する為に転移者を次々とこちらに呼び寄せた。
そして、その格好の的として、既に倒された魔王を出した。
「敵国を魔王として、転移者達を戦わせた。聞けば聞く程に、胸糞悪い話だ」
セルベリアも、また元軍人であった事もあり、その話にはため息を吐きながら、言う。
その間、プネウマは、どこか不安そうな表情を浮かべていた。
「……どうしたんだ、プネウマ」
「……魔王の話が偽りだった。ならば、もしかしたら、私の記憶も」
そう、心配しているプネウマは俯く。
彼女が心配している様子には、俺は嘘はないと思う。
「楽園は地上だって、お前が言ったんだろ。だったら、地上へと目指して、探せばいいじゃねぇか」
「……うん、そうだよね!」
俺がそう言ってやると、プネウマは笑顔で答えてくれた。
「それじゃ、とりあえず、ここに向かおうか」
その言葉と共に、俺達はかつて魔王がいたとされる場所へと向かう。
「えっと、ここからだと……うーんと、あっちの方角かな?」
地図を見ながらプネウマは方角を指し示す。
向かった先は、これまで訪れたどの島とも違う雰囲気が漂っていた。 今まで見てきた島は、どれも緑豊かな大地であったが、この辺り一帯だけ、木々がない。
一言で言えば、荒野といえる光景。
そこは、かつて、魔王が住んでいたと言われる地。
そして今なお残る、魔王の痕跡が残る地である。 そんな地を歩きながら、俺達は進む。 しばらく歩くと、大きな建造物があった。
「ここが魔王がいた島」俺は思わず呟く。 その建物は巨大な塔のような形をしている。 恐らく、この島のシンボルのようなものだろう。 しかし、それは見る影もなくボロボロになっていた。 魔王のいた痕跡というべきか、魔王によって破壊された建物といった感じだろうか? よく見ると建物のあちこちが崩れており、まるで廃墟のようにしか見えない。
俺達が訪れた時には既にこの状態だったのか?
「本当にここに魔王が? それに楽園に繋がるのか?」
そう思うくらい、荒れ果てていた。
だが、確かに何かがあるような気がする。 俺は直感的にそう思った。
俺達は崩れかけた建物の中に足を踏み入れる。 中は薄暗くてよくわからない。
すると、何か光る物が見えた。
「これは、一体」
「何か、情報があるようですが」
その情報の正体が気になり、俺達はそれを調べ始めた。
そこに記載されているのは、この島の名前だった。
「島の名前はラーレス?」
「島の名前なのか?」
俺とニアは思わず首を傾げる。
その最中、リインフォースは目を見開いて、驚いていた。
「知っているのか?」
「……古代兵器の名だ。その強さは、簡単に国を滅ぼす程だ」
「まるで魔王のようなって、まさか」
それと同時だった。
プネウマの身体が共鳴するように、地面が光り始めた。
「これって」
「とにかく、地上に、いや、とにかく飛行艇に」
その言葉と共に、俺達はすぐに外へと向かう。
それと共に、飛行艇に乗り込むと共に、飛ぶ。
そうして、見えたのは、島が巨大な怪物へと変わる瞬間。
その怪物は、そのまま地上まで足が届く程の巨体であり、それはまさしく魔王と言うのに相応しい存在だ。