「本当に、こいつをどうにかできるのか」
その言葉と共に、俺達は、そのラーレスを改めて見る。
その巨体は飛行艇に乗っている俺でも見上げるのが難しい程の怪物である。そして、その巨体から放たれる圧力も凄まじく、それを感じているだけで体が震えそうになるほどだ。
だが、俺はそれを何とか抑え込むと、目の前にいる相手を見据える。
「やるしかないよな、頼めるか、プネウマ」
「勿論です、私は、もしかしたら、この為に来たのかもしれません」
プネウマは、その一言と共に、ダハーカの身体は瞬く間に俺を身に纏う鎧となる。
同時に、そのまま俺は人間の姿に、プネウマは剣となって、飛行艇から降りて、そのままラーレスの身体に飛びつく。
その瞬間、ラーレスの口が大きく開かれ、そこから炎が吐き出される。 それは俺達に向かって襲いかかってくるが、即座に展開されたシールドによって防がれてしまう。 その様子を確認した後、俺は一気に駆け出す。
すると、ラーレスの口から再び炎が吐かれるが、それを今度は俺達が回避する。
そのままラーレスの首元へと向かい、そこに向けて思いっきり拳を叩きつける。
だが。
「ぐっ!?」
俺達は、そのまま後ろへと吹き飛ばされてしまう。 ラーレスの皮膚は見た目通りのまさしく島を思わせるような頑丈であり、攻撃が全く通らないのだ。
そんな様子を見ていたプネウマが声を上げる。
「これが、本当に、魔王と呼ばれる存在の力っ」
その言葉を耳にしながら、俺は立ち上がりながら、ラーレスの方を見る。
そこには表情はなく、無表情である。
だが、まるで怒り狂っているかのような表情に見える。
ラーレスの視線がこちらに向けられる。 次の瞬間、その巨体が動き出し、巨大な腕を振り上げてくる。 それに対して俺は盾を構え、それを防ぐ。
凄まじい衝撃と共に、雲は簡単に払われ、そして俺は空中へと投げ出される。
何とか体勢を整えようとするも、そこへとラーレスの攻撃が放たれる。
それをギリギリのところで避けようと試みるが、間に合わない。
このままでは直撃を受ける。
その瞬間、俺の目の前にある光景は、まるでスローモーションを見ているかのように感じられた。
それは、ラーレスから伸びる無数の黒い蛇のような何かだった。
それが俺に向かって伸びてきているのだが、何故かゆっくりと見える。
だが、それに対処できるほどの余裕はない。 どうすればいいのかと考える。
それと同時だった。
俺の身体に灯ったのは7つの光。
「これは」
「これは、あなたがこれまで関わってきた人達との絆。それが、まさか」
「力をくれるっ」
その言葉と共に、ダハーカの形は変わる。
その、ダハーカの姿は、白い龍のようだった。
「レッド」
「あぁ、分かった!」
俺はその言葉と共に、ダハーカの操縦桿を握る。
それと共に、その操縦桿から、ダハーカの、新たな名前が分かる。
「行くぜ、セプテントリオン!」