「行くぜ、セプテントリオン!」
その言葉と共に、新たに変化したダハーカであるセプテントリオンは、操縦桿を握りながら、そのまま空に舞い上がる。
その速度は凄まじく、操縦桿を握るのも、命懸けだ。一瞬でも気を緩めれば、空に吹き飛ばされる。
だが、それは同時に、これまでは巨体過ぎて、戦う事が出来なかったラーレスに対等に戦える事を意味をしていた。
ラーレスも、こちらに気づいたのか、そのまま巨大な腕を、振り下ろす。
それに対して、瞬時に横へと飛ぶ。
すると、まるで残像を残したように、ラーレスの攻撃を避けれた。
「行くぜ!」
それと共にセプテントリオンは、腕にあるビームの刃で、ラーレスを斬り裂く。
そしてそのまま、上空から急降下して蹴りを放つ。
それは、遙かに巨大なラーレスの体制を崩す事ができ、 それに追撃するように、更に攻撃を仕掛けるが、やはり硬い装甲を破壊する事は出来ない。
しかしそれでも、攻撃を繰り返す度に、少しずつではあるがダメージを与えていた。
この調子なら勝てるかもしれない。
だが、ラーレスも甘くなかった。
その身体から、無数のビームを発射する。
しかもそれらは、一つ一つが強力な威力を持っているようで、直撃したら、一発で終わってしまう。
だけど、このセプテントリオンは、そんな攻撃を物ともしないほど頑丈だった。
だから避ける必要も無く、ただひたすらに攻撃を繰り出す。 だが、それも限界があるようだ。
先程までは、一撃で倒せなくても、何度も攻撃を当てれば倒す事も出来ただろう。
だけど今は違う。 既に何発かの攻撃を与えた筈なのに、未だに倒れる気配が無いのだ。 このままでは不味いと思う。
「レッドっ」「あぁ、分かっている」
その言葉と共に、俺達は、そのまま構える。
セプテントリオンに、光を集める。
その身体には、七色の光を集める。
「これがっ最後だ!」
それと共に、光を集めたセプテントリオンと共に、真っ直ぐとラーレスに向かって、突撃した。
俺達よりも遙かに巨大なラーレスとの激突。それは衝撃となって周囲に伝わり、大地や空気を震わせる。 そして、その振動によって、地面は大きく揺れた。
それによってバランスを崩しそうになるが、必死に耐える。
ここで倒れてしまえば、全てが無駄になってしまうからだ。
「はああぁぁぁ!!」
俺の叫びが、周囲に木霊した。
やがて、そのまま、俺達は、ラーレスを貫いた。
それが、決着となった。
ラーレスは、俺達が貫いた事によって、岩のような身体は、そのままバラバラとなって、地面へと落ちていく。
「ぐっ、凄まじい風がっ」
「離れるぞ!」
そのまま、俺達は、すぐにその場から離れる。
そうして、ラーレスとの戦いから一時間が経った。
ラーレスが倒れた場所を見る。
「雲が晴れている」
それは、この世界では決して見る事がなかった海。
「もしかして、楽園って」
「ラーレスの事でもあったのか」
そのまま、俺達は、地上へと降り立つ。
同時に、雷雲があった雲は、消え去り、遠くの島も地上へと降りていた
「地上って、こんな綺麗だったのか」
「……もしかしたら、楽園へと、向かいたかったのは、これが目的だったかもしれない」
「この光景を元に戻す為にか」
「そうなのか」
プネウマが言う。
「楽園か」
結局の所、俺自身、これからどうするべきか分からない。
指名手配もまだ、解かれていないだろう。
そして、これからも変わらないかもしれない。
「まぁ、これはこれで、面白いかもな」
この広がる海では、まだまだ広がっている。
これまでの空では見えなかった場所がある。
「まだまだ、旅は続くからな」
今回の話で、ソラトブレイド 転移した者達の旅路は完結となりました。
初めての、アイディア募集作品という事で、苦戦した所もありましたが、ここまで連載出来たのは、皆様のおかげです。
何よりも、今作品を連載するきっかけをくれたkitiさんには、本当に感謝しています。
これからもよろしくお願いします。
そして、次回作もまた、現在、作成中です。
来週の月曜日にて、投稿予定となっています。
その時まで、楽しみに。