「それで、これからどうするですか?」
プネウマは、そう呟きながら、朝食であるソーセージを食べながら、呟く。
そう、俺達は朝食を食べながら、今後の行動についてを話していた。
「あそこの街で、暴れたからな、しばらくはどこの島にも寄りつけないからなぁ」
ニアは、そう言いながら、小魚を食べながら、ため息を吐く。
「裏の仕事を行うにも、今のダハーカのままで、どこまで出来るかだよな」
俺はそう、食パンを食べながら、ため息を吐く。
「ふふんっ、それに関しては、私に情報があるんだ」
ニアは、笑みを浮かべながら口を開いた。
「情報?」
俺は気になって、そう聞くと共に、ニアが取り出した地図。
「実は、この島には、昔戦争があったらしくてな。当時は結構派手な戦いだったらしくてな、色々な兵器がここにあるらしいんだ」
ニアが言ったのは、確か、結構前に行われた戦争だったはず。
「戦争ですか」
それを聞いたプネウマは、少し俯きながら言う。
戦争という単語を聞いて、良い思いをする人はいないだろう。
それを見たニアもまた、少しだけ悲しそうな表情をする。
しかし、すぐにいつも通りの明るい笑顔になり、話を続ける。
「だけど、今のあたし達が生きる為には、ダハーカを強化する必要がある! その為の材料がここだったら、沢山手に入るはずだ! だから、この機会を逃すわけにはいかない!」
ニアの言葉を聞き、俺とプネウマも力強くうなずく。
そして俺達3人は、ダハーカに乗り込むと、目的の島に向かって移動を開始した。
そうして、俺達は、目的の島へと辿り着く。
戦争があったという島。
既に戦争が終わった後であるが、そこに広がっているのは緑の大地。
本来だったら、平和な島に見えるのだが。
「怨念のような物を感じます、これが」
「プネウマも感じていたか」
その和やかな風景とは裏腹に、俺達もまた、全身の毛が逆立っている。
「ここには戦車は勿論だけど、地中には弾丸や砲弾が山のように埋まっている。
本当に嫌な話だけど、あたし達には、今はそれが必要だからな」
「ああ、分かってるさ」
「はい」
そうして、俺達は島の奥深くまで進んで行く。
そして辿り着いたのは巨大なクレーターであった。
「ここはかつて、大爆発が起きた場所なんだ。
そして、ここに眠る怨霊が、あの戦争の発端になったとも言われている。
だけど、今はそんな事どうだっていい。
とにかく材料が必要なんだ」
ニアはそう言うと、地面に何か埋まっていないか、調べ始める。すると、少し離れた場所に何か大きな物が埋まっているのを発見する。
それは一見すると、ボロボロになっている金属でできた、車輪の様な物に見えたが──。
「この部品なら使えるかも知れない! レッド、掘り起こしてくれ!!」
「あぁっ、分かった
そう言ってニアに言われると共に、俺はダハーカを操作して、地面を掘り起こしていく。やがて出てきたのは──、
「よしっ、なんとか動くみたいだぞ!」
その機械からは、微かな稼働音が聞こえてきたのだ。そして俺は、ニアと一緒に乗り込みながら、操作を始める。
──そして、それを動かした時、
「わぁ……凄いです! これは、戦車ですか!」
そのニアの言葉の通りだった。それは、俺達が乗ることを想定して、かなり大きな物になっていた。その砲塔は三つあり、それぞれから放てるようになっていた。
更に言えば、そこには巨大な機銃が搭載されていた。
「これだったら、ダハーカの部品になるパーツは十分にありそうだなぁ!」
それと共に、俺はそれ以外何か役に立つ物がないかを調べる。
そうして、調べていく内にも、ダハーカのパーツとなりそうな物を見つけていく。
そうして、見つけたパーツの多くを、俺とニアとで修理を行う。
それは、今まで使用したどの修理部品よりも強度が高く壊れにくい物であった。
そんな様々なパーツ達を回収していく。そんな中で見つけたのは。
「機械の棺っ、これって」
「私の棺と同じ物」
それはプネウマと同じ棺だ。
「もしかして、ブレイド?」
「いや、そうじゃないだろ。けど、どちらにしても、面倒なのは変わりないだろうな」
ニアは、ため息混じりに呟くと、肩を落として項垂れた。
「とりあえず、連れて行こう。さすがに放っておく訳にはいかないしね」
と、レッドが言うと、皆も同意した。
「まあ、そうよね……こんな所で放っておく訳にはいかないからな?」
と、プネウマが言うと、他の者も同意する。
そのまま、俺達は飛行艇へと移動する。
解放作業は、それ程、時間はかからなかった。
「さて、とりあえずはっ」
そう言っていると、背中から殺気を感じた。
そのまま、俺は誰かに押し倒される。
それは、先程まで棺の中に入っている女性であり、こちらを睨んでいる。
「貴様は一体何者だ」
その言葉に俺は答える。
「俺は……俺の名はレッド。ただのトレジャーハンターだ」
「トレジャーハンターだと?」
それには、彼女は疑問に思い、首を傾げる。
「戦争中であるはずだが」
「まずは、話し合おうか」
それと共に、俺達は互いの事情を話した。
彼女の名前はセルベリア・ブレスであり、指揮官だった。
だけど、戦時中に、気絶したらしいが。
「記憶がないですか?」
「……だが、戦争が終わったのは、どうやら本当のようだな」
それと共に、彼女は何かを感じたらしい。
「──―…………」
無言のまま振り返る。
その視線を追い、飛行艇の窓の外から見る。
そこには、何やら怪しい集団がいた。
それはこちらに迫っているのが、分かる。
「これは、もしかしてプネウマを狙っている奴らか、だけど」
その数はかなり多い。
どうすれば、良いか。
「この状況を打開できる方法がある。だが、どうやら目覚めたばかりで十分には使えない。少し手伝ってくれるか?」
「手伝うって、何を」
「槍はあるか」