※この作品はR-18です。

創生のピグマリオン   作:ただのトーリ

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この回からどんどんキャラが増えます。
できる限り書き分けをするつもりですが、分かりにくくなったらすみません。

あと、何度も言うように「どこかで見たようなキャラとタイトル」が出ても、それは赤の他人他人の空似ってやつです。

え?「じゃあパクリじゃないか」ですって?

……人聞きの悪いことを言わないように。
これはリスペクトと言うのですよ。

そう、愛ゆえにですよ。
愛ゆえに人はパク……リスペクトせねばならないのです。


6話

 

 貯金残高32億6000万円也。

 メジュリーヌが3日でやってくれました。

 

 シルフィードの依頼でやってきた八神弁護士は依頼内容と資金の話を聞いてバチくそビビり散らかす。

 

「……その若さでそんな資金を稼いで更に島を買いたいだなんて……まじで、専属にしてくれません?」

 

 そんなことを言うもんだから「いいですよ」と了承。

 

「じゃあ毎月固定で50万で、案件ひとつ依頼する事に5万円、トラブルなどのイレギュラーを解決依頼した時成功報酬で50万とかどうです? あ、費用は別で支給しますよ」

 

 彼はニコニコ笑顔で契約書にサインした。

 

 無人島と住宅の支払いを済ませ、税金対策のアレコレは全て八神弁護士におまかせコース。

 これだけでもう60万の利益なのだから笑いも止まらないだろう。

 

 

 ついでに俺の稼ぎがとっくに親を超えたとの事で、扶養から完全に外れた。

 その事に驚いた両親だったが「今までの養育費を返します」と言って2億円を譲渡税とは別に差し出したら黙った。

 

 これまでの生活に対する不満をぶちまけ「今後は親子とは思わない」と告げた。

 

 だってアイツら、弟と妹作ってたんだぜ? 年齢は8歳と7歳。タイミング的には10歳未満の俺を追い出してすぐってことになる。しかも弟の方に関しては、俺が追い出される前に腹の中に居たことになる。

 つまり「換えが出来たから捨てた」のと何ら変わらない。

 

 ふざけんな。

 

 金を用意したとはいえ、子供一人を放り出しておいて随分楽しそうじゃねぇか。

 

 まさか初対面こ妹と弟に「お兄さん誰?」と言われるとは思わなかった。

 

 どうやらあの家では俺は既にいない存在だったんだな。くそったれ。

 

 

 まぁ、妙な力を持ってた俺にも原因はあるかもだが……10歳のガキに何を察しろと言うんだ。せめて面と向かって話し合ってくれたら何か変わったかもしれないのに。

 

 

 もちろん八神弁護士を間に挟んだので公的な資料も残してある。

 なにか文句を言ってきたら10歳から18歳になるまでの8年間の育児放棄について裁判を起こすとだけ言った。

 

 

 

 その後、引越しを依頼して都内の豪邸に引越しを済ませる。

 ついでに車の免許を取ろうって話になぬて講習に通う事にした。

 

 俺は普通に講習を受けることにしたのだが、メジュリーヌは持ち前の頭脳で一発試験を通過して即日卒業してた。

 

 その時の弁がこちら。

 

「帰り道声をかけてくる一般人が邪魔くさかったです」

 

 まさかの一発合格した上に見た目も可愛いから色んな男にナンパされたらしいが、この塩対応で皆撃墜されたみたいだ。

 

 あまりいい気分はしないが、そんな多くの男を鎧袖一触した彼女が俺の部下兼恋人という優越感が心地よかった。

 

 

 とりあえずマニュアル車が欲しいとの事で、資金使用を許可したらSUZUKIのハスラーと呼ばれる車を即日契約してきた。

 

 アレコレと設定した結果200万とちょっと。

 

 てっきり速度の出るスポーツカーとかになるかと思ったのだが「速度を求めるなら飛行ユニットで飛んだ方が早いですから」と言われた。

 そういや君、空飛べたね。

 忘れがちだったけど、この子戦闘兵器だったわ。

 

 というか、今更だけど彼女がいるなら俺免許要らなくないか? ……まぁいちおう取るけど。

 

 

 

 

 ちなみにその車を選んだ理由は何? と聞いたら「エネルギー効率と運用性」らしい。さすがはメジュリーヌ、その辺はブレないね。

 

 

 

 

 引越し業者が荷物を運び終えるのは早かった。

 元々部屋のサイズが段違いな家に引っ越すのだ。持ち込む量が少なくて当たり前だ。

 運び込みを済ませた後、俺は新しい家の自室の中で100体にも及ぶフィギュアを並べていた。

 

「北斗の拳骨シリーズ、ヒャッハー百選……意外と高かった」

 

 北斗の拳骨とは素手のみで相手を殺してしまう程の暗殺拳を受け継いだ主人公が、荒廃した世界を周り暴徒と化した人類を叩きのめしたり、同じように暗殺拳を受け継いだ戦士と戦う物語だ。

 その中でもヒャッハーと呼ばれる、主人公に倒される雑魚キャラがいるのだが、そのフィギュアが怒涛の100種類。

 

 皆、一人一人個性的かつ悪人面した男たち。

 

 雑魚と称されるが、世界観を考えればプロの格闘家なんかより確実に強い。

 

 それらを100人分だ。これを数十セット買う予定です。

 

 しかもメーカーにお願いして、特注として顔のパターンを微妙に全部変えてもらう。

 そうしないと異能を使った時、見分けがつかなくなったら困るからだ。

 

 おかげで4千万ちょっと飛びました。

 

 支払いはすませているので、作り次第配送してもらう予定。

 

「それらはどうされるのですか?」

 

 シルフィードが紅茶を出しつつ質問してきた。

 

「こいつらは短期付与の最大5ヶ月モードで無人島の開拓に働かせようと思うんだ。一応キャンプ場程度の広さはあるらしいけど、もう少し欲しいからね。追加分は予備」

「でしたら機材の手配も済ませないと行けませんね」

「ただ気になったのは、期限が切れた時こいつらはどうなるのかなって思ったんだ」

「心配なのですか?」

「まあね、仮初とはいえ命と記憶を持って生まれるわけだろ? それが失われるってことは死ぬってことに等しいんじゃないかなって、そう思うと可愛そうでさぁ」

 

 

 俺だって、突然寿命残り五ヶ月とか言われたらビビるし泣きたくなる。

 多分、期限の間際とか精神も不安定になるかもしれない。

 そんな思いを俺のわがままでさせていいのか。

 

 

「そういうことでしたら問題ないですよ」

 

「問題ない?」

 

 どういうことかと聞いてみると、期限切れで活動停止するのは大抵眠りについてるタイミングらしく、その辺の感覚はないとの事。

 次に同じ人形を再利用した時は前回の記憶が引き継がれ、さらに途中経過の記憶は他の個体から共有。

 当人的には寝たら予想より日数がたっていた程度の感覚らしい。

 

「そうなの? なにか不都合は無い?」

「まあ、強いて言うなら短期間が嫌になった個体は長期になりたいとわがままを言うかもしれませんね。そういう時は適正のある者であれば監督官として雇用してもいいかもしれません。そういった褒美があれば彼らもやる気になるかもしれませんから」

 

 なるほど……そういう考えもあるのか。

 しかしそうだな、実際問題働かせて褒美がないというのは些か可哀想だ。

 

 せっかくだし、稼いだ金で金と食事には気を配ってやって気持ちよく働いてもらおう。そしてシルフィードの言う通り、適正のあるやつがいたら監督に昇進だ。

 

 

 

 心が決まってからの行動は早かった。

 

 まず無人島の所有権を得た、業者に依頼して大量の資材とコンテナハウスを島に運び込むことにした。

 とりあえずの初手出資として5000万。

 

 さらに最近トレーダーしかやっていなくて暇だというメジュリーヌを筆頭に学者系の人形を五人ほど長期(1人あたり5年)付与。

 

 その中には某格闘漫画のカプセル会社の天才親子もいたりする。

 

 メジュリーヌのSF未来知識と漫画お墨付きの天才設定親子、そして助手三名で構築された化学チームを島へと派遣。

 

 

 100人のならず者を連れてぞろぞろと街中を移動する訳にも行かないので、俺も島へと移動して現地で彼らを短期付与。

 

 

 

 ずらりと並ぶ荒くれ共100人はなかなかの圧巻だった。

 そいつらは俺を見るなり「オメェらボスに挨拶しやがれぇ!」とひとりが叫び、合わせるようにして「応!」と野太い声が重なる。

 

 両足を肩幅以上に広げ、腰を落とし、両腕を膝に乗せ頭を下げる。

 いわゆるヤクザ挨拶。

 

「「「「お疲れ様ですボス!!」」」」

 

 

 

 

「お、おう……よろしくな」

 

 ちらりと彼らを見るといつものようにデータが現れる。

 

 ーーーーーーーーーーーー

 作品:北斗の拳骨

 キャラ名:モブ1〜100

 ボス:緒方一心斎

 備考:荒廃した世界を駆け回る暴徒集団。力からこそ正義の名のもとにボスの元へと集う男たち。

 無法者ではあるが力への信仰と恩に対する忠実さだけはピカイチ。従えれば心強い味方。

 テンションが上がると「ひゃっはー」と雄叫びをあげる。

 時折、独自の拳法を使う猛者が現れる。

 ーーーーーーーーーーーー

 

 

 ……これ大丈夫だよな?

 俺、謀反を起こされたりしないよな? 力なんて一切ないけど?

 

 そんな不安を感じ取ったのか、シルフィードが小さく耳打ちをしてきた。

 

「旦那様の力は個の武勇ではなく、軍による武勇ですので彼らにとっては有能な指揮官のように見えてることでしょう」

 

「そうだとしても、指揮官なんてやった事ないんだけど?」

 

「大丈夫です、私とメジュリーヌさえ入れば少なくとも謀反を起こそうなどという気持ちにはなりません。もし不安なら、同じ世界観の強者を監督官として採用してみてはいかがですか?」

 

「・・・そうする。後で主人公とそのライバルたちを買って長期雇用するわ」

 

 

 それにしても一気に男臭い所帯になったなぁ。

 

 

 

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