※この作品はR-18です。

豊穣の王   作:イロゴト柿

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第1話『イングナル・フレイ』

 『後宮豊国(アルフヘイム)』と呼ばれる大国の王、イングナル・フレイの朝は、基本的に、愛する妻たちとの交合から始まる。

 

 まあ、始まるとは言っても、実際には昨晩からぶっ続けで行っているそれの延長であることが大半で――あらゆる意味で規格外な肉体性能を持つフレイからすれば、多少の日数を不眠不休で活動するぐらいはなんでもなく、故に、そんな雄の性欲を発散させるには、とても1匹だけの雌では頼りない。

 

 無論、1対1で愛を営むこともそれなりにはあるが、やはり基本的には、複数人を相手に色事に興じることのほうが多かった。それでも最後まで健常でいられるのはフレイだけであるのが常である辺り、その性豪ぶりが伺えようというものだ――『ハーレム王』、『孕ませ王』という異名は伊達ではない。

 

 ともあれ、時刻は早朝。

 

 カーテンの隙間から差す一筋の朝日と、仄かな照明だけが光源となっている、とある薄暗い一室では、汁気を帯びた肉同士がぶつかり合い、粘着質な水音と、断続的な女の嬌声が響き渡っていた。

 

「――あぁっ♡ んっ♡ はっ♡ ひ、いいいぃぃっ♡ んんっ♡ んんんんんっ♡ ふ、ふぅっ♡ フレ、イいいいいいぃぃぃぃっ♡」

 

 昨晩から行われている、この淫らな演奏会の舞台は、部屋の中央に置かれた円形のベッドの上で、参加者は件のフレイと、3人の女――それぞれ名をオルビア、ロビン、ステューシーと言う――の4人である。

 

 貫かれているのはステューシーで、体位は後背位。フレイの両側に(はべ)るロビンとオルビアが、彼の指による膣内への愛撫を受けながらも、舌同士を絡ませたり、乳首を吸ったり舐めたりすることで奉仕しているという形である。

 

 長時間、()()()宴を繰り広げていた影響で、全員が全身に大量の汗を浮かべている他、愛する男の一部を受け入れている女たちの膣口からは、愛液と潮と、そして――ここに至るまでに幾度となく注入された生殖液がブレンドされた、淫らな白濁のカクテルが溢れており、それがフレイの愛撫と抽挿(ちゅうそう)によって撹拌(かくはん)されては、ジュブッ♡ ジュブッ♡ と淫靡なBGMを奏でつつも、伴う衝撃によってその残滓を宙に迸らせていた。

 

 それが何時間も繰り返されているのだから、部屋を支配している淫靡(いんび)な空気の湿度と濃密さも半端ではなく――様々な理由によって発生した湯気のような気体で満たされたそこは、性の味を知らぬ生娘が一歩でも足を踏み入れれば、それだけで全身を痙攣させて達してしまっても不思議ではないほどの、愛欲の空間となり果てていた。

 

 豪奢な部屋だった。4人が性の饗宴の繰り広げているベッドも、あと10人は乗ってもまだ余裕がありそうなほど大きいし、赤色を基調とした専用のマットレスやシーツに、とうの昔に脇にどかされた上掛けも、手触りを確認するまでもなく、一国の王が愛用するに相応しい高級品かつ貴重品であることが伺える。所々に宝石が装飾されたシャンデリアや、周囲のあちこちにある調度品も、見るからにブルジョア嗜好(しこう)なそれだ。

 

 本来、フレイ自身はそこまで自身の周りを高級品で囲いたがるようなタチではないのだが、彼に従う多くの美姫たちの意見は異なるらしく、「世界でもっとも強く優秀で美しい男性である皇帝(フレイ)が過ごす部屋ならば、そこに置かれる家具や調度品も相応のものでなくてはならない」とのことだった。

 

 そこまで言われてはフレイ自身も悪い気はしない為、好きにさせているが――そう言われたのも既に()()()()、にも関わらずいまだにどこか落ち着かないのは、自分が根っからの貧乏性だからだろう、とフレイは心の中で苦笑した。……相変わらず、3人の妻たちを巧みに喘がせながら。

 

 イングナル・オルビア。

 イングナル・ステューシー。

 イングナル・ロビン。

 

 妻であるが故に同じ姓を(たまわ)った3人の女は、誰もが絶世の美女という形容詞がピッタリと当てはまるような容姿を備えており、セミロングの金髪に、妖しげな瞳と真紅の口紅を塗られた唇がセレブリティな印象を醸し出しているステューシーと、褐色の肌と白い長髪、そしてスッと通った鼻筋と理知的な瞳が印象的なオルビア。その実子たるロビンは娘なだけあって顔立ちはオルビアのそれと酷似していたが、肌は白く、母親と同じぐらいにまで伸ばした髪は青みがかった黒だった。

 

 そして、その3人全員が、見事にくびれた腰と、スラリとした長く美しい脚を持つ一方で、まったく垂れていなければ形も美しい、100センチ前後の美乳と、安産型の桃尻の持ち主とあっては、彼女たちを喘がせるフレイの興奮の度合いも、推して(はか)るべしというものだろう。また、下腹部――ちょうど子宮がある辺りにハートマークを基調とした、謎の紋様が浮かび上がっているのも共通していた。

 

 また、オルビアもステューシーも実はそこそこの歳なのだが、とても言われなければそうだとは気づけない程の外見的若さを保っていた。特にオルビアなどは、顔立ちの共通点などからロビンとの血縁関係を察せられることはあっても、とても親子だとは思われないだろう――精々が歳の近い姉妹といったところか。これには、フレイが持つ『ある能力』が関係しているのだが、ここでは一旦割愛するとして――とにかく。

 

 もしも、世の男たちがその光景を目の当たりにすれば、歯を食いしばりながらも血涙を流すのは間違いないと断言できる程の光景――端麗な容姿を歪ませ、神から与えられたとしか思えない肢体を快楽によって痙攣させるステューシーたち。では、その下手人たるフレイが、前述した彼女たちの(うるわ)しさに釣り合う程の外見をしているのかというと、

 

「――っふ!」

「あああぁんっ♡」

 

 一目瞭然、と言うべきか――ひと際鋭い突き込みによって、特に甲高い喘ぎ声をステューシーに上げさせたフレイの外見的印象について、恐らく初めて見た者の殆どは、「美しい」という形容詞を脳内で躍らせるだろう。真珠を思わせるシミひとつない乳白色の肌に、ルビーが如き色の深さと煌めきを備えた紅色の双眸。ひと目でその瑞々しさが伺えるプルンとした唇に加え、耳にかかる程度に切り揃えられた銀髪は、まるで月明かりに照らされた雪原のように美しく、わずかな風でサラサラと揺れるそれは、手で()けばこれ以上ない心地よさを確信できる程だった。

 

 そういった体のパーツひとつひとつの優美さだけではなく、それらが備えられた位置も文句のつけようがない、正しく黄金比。まるで生まれながらにして、あまねく女性の心を鷲掴みにすることを約束されたような顔立ち――にありながら、その下にある鍛え抜かれた肉体は、男らしさは勿論のこと、彼が決して生まれ持った容姿(さいのう)にあぐらをかいているだけの怠け者ではないことの何よりの証拠で、これを目にし、触れるだけでも彼のモノになる価値は十分にある。……そんな判断を下す女性がどれだけいても不思議には思わない。そう断言できる程に見事な肉体美が健在していた。

 

 ……が、しかし、

 彼の外見的印象について、もっとも注視すべきは――

 

「いっ♡ いぃぃぃぃいいいいいいああああああぁぁぁぁぁっ♡」

 

 天を貫かんばかりに女性が絶叫し、数秒、全身をビクビクと震わせるのを見届けた後で、粘着質な何かが糸を引くような音を奏でながら、フレイがゆっくりと、先ほどまでは0だった女性と自身との下半身の距離を空けていくと、

 

 ――じゅぽんっ!

 

「あんっ♡」

 

 ステューシーの喘ぎ声の直前に、彼女の豊かで綺麗な丸みを帯びた美尻の中心から全体を(あらわ)にした、イングナル・フレイの「ソレ」。

 自身のへそに届く程の「長さ」と「反り」。星の数ほどの雌を貪ったことで、とうの昔に黒く淫水焼けした幹の部分は直径8センチに迫り、それよりもさらに外側に張り出た先端部のカリの部分は、前述した幹の全体を走る血管と共に、一度女体の中に侵入すればそれだけで、抽挿(ちゅうそう)の必要もなく女性の絶頂を約束するような威容を備えていた。根本に備わったふたつの睾丸も相応の大きさで、ここ数時間で既に大量の精液を生成、かつ消費したにも関わらず、いまだしおれることなく丸々とした張りを保っているというのだから、最早その精力は人知を超越していると言っても過言ではない。

 

 ともすれば、女性とも見間違えてしまう程に美しい顔立ちをしているフレイ。その股間に備え付けられるには、あまりにも不釣り合いな剛槍。今の今まで極上の雌穴を穿っていた関係から、その全体には、湯気が立ち上るほどに熟された愛液がコーティングされており、白いオーラのようにも見えるそれを、天高く反り返らせながら空気に霧散させていく様は、正しく百戦錬磨の風格が如し。

 

「……ふーっ♡ ふーっ♡」

 

 それを後ろ目に確認したステューシーの行動は素早く――たった今絶頂を迎えたばかりであるにも関わらず、すぐさま体を仰向けにし、両膝を手で掴んでのご開帳を行うと、常に収められているべきモノを求めるかのように、真っ赤に充血した淫らな媚肉をパクパク♡ と開閉。媚びに媚び切った濡れた視線も共に向けることで、更なる悦楽の世界への招待を行動によって催促する。

 

 柔らかな笑みを浮かべたフレイが、一旦オルビアとロビンへの愛撫を中断し、ステューシーのくびれた腰を掴んだ上で、ドクン、ドクンと脈打つソレの先端を彼女の膣口にあてがえば、それだけで、電流でも走ったかのようにステューシーの全身がビクンッ! と震え――次の瞬間には、

 

 ――ずっ、ぷううううううううぅぅぅぅぅぅんっ!

 

「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁんっ♡」

 

 前述通り。

 たった1回の挿入――からの制圧。

 ビクビクと痙攣する女体。弾ける汗に、(ほとばし)る嬌声。愛すべき主の帰還を受けた膣肉でもって、感謝と歓迎の意を全身全霊で表すかのように、フレイの肉槍全体を揉み上げるステューシーではあったが――当然、星の数ほどの女性を統べる彼が、それだけで満足する筈もなく、

 

「――おっ♡」

 

 1回。

 

「――んっ♡ あっ♡」

 

 2回、3回と、まずはゆっくり目に始まり――そこから一気にスパートをかけられた抽挿によって、たちまち天よりも高い位置にまで飛ばされる、ステューシーの意識。

 

「ああああああぁぁぁはあああああああぁぁぁぁぁっ♡」

 

 きめ細やかな白い肌全体から溢れ出る汗を宙に弾けさせ、セミロングの金髪を振り乱すステューシー。彼女は、ロビンやオルビアと並んで、フレイが「建国」を決意する以前から彼と共に旅をしていた、いわば最初期のメンバーであり、だからこそほぼ女だけで構成された全国民から、その称号と経歴を称賛され、羨望される彼女も――フレイという「超雄」の前では、一介の雌犬でしかない。

 

 媚びた視線を向け、

 端から涎を垂らす口内から舌先を覗かせ、

 スラリとした長い脚を、いつの間にかフレイの腰に絡ませつつ、

 抽挿に合わせて、100センチ前後の豊乳をバルンッ♡ バルンッ♡ と揺らしながら、

 現在進行形で膣内を征服する肉槍に対しても、媚肉(びにく)の律動でもって奉仕することに、一切の余念がない。

 淫らで、浅ましく。

 美しく、気高い――1匹の雌でしかないのだ。

 

「いっ♡ いいいいぃぃっ♡ フレっ♡ イっ♡ いいっ♡ いいの♡ それ、いいっ♡ ずっと、いいっ♡ からっ♡ もっと♡ もっと、お♡ おおおおおおおぉぉぉぉおおんっ♡」

「っ……! ステューシー! そろそろ……!」

 

 しかし、そこまで淫らな肉壺奉仕をされては、フレイとしても流石に、いつまでも余裕を保っていられる訳がなく――先ほどまで、後背位で攻めていた際に蓄積された快楽と、いつの間にか舌先をフレイの首筋に這わせながら、彼の乳首を指でいじめ始めたオルビアとロビンの技巧も相まって、射精欲も相応にこみ上げてきており、それを証明するかのように、彼の剛槍の根本が、数秒後には聖宮を制圧する為に集った精子(へいし)を内包した白濁液によって膨張を始めており、それを敏感に感じ取ったステューシーは、フレイの腰に絡ませていた脚の力を強めると、

 

「来てっ♡ 来てえええぇぇぇっ♡ 私の子宮を、卵子を、()()()()()()()()()()()()()()()()、史上最強の、ワ・イ・ル・ド♡ な、精子で♡ 一気に、征服してえええええええぇぇぇっ♡」

「――っ!」

 

 そのような淫ら過ぎる懇願をされては、フレイとしても全力で応えずにはいられない。そんな彼の意気込みを感じたらしいオルビアとロビンが、やや名残惜しそうに身体を離すと、直後にフレイは、ステューシーの頭部を両手で掴んだ上で、快感によって口外に伸ばされている彼女の赤い舌に自身のそれを激しく絡ませると、百戦錬磨の肉槍の大きさと硬度を更に一段階上げた上で、一時完全に露出するかどうかというところまで腰を引いていき――そして、

 

 ――ずっっっっっっっちゅん!

 

「おっ♡」

 

 深い――深い、一撃。

 これによってフレイの肉棒、その先端が、ステューシーの子宮口を的確に穿って――その衝撃によって、思わずディープキスを(ほど)いてしまったステューシー。その喉奥から漏れた雌の喘ぎ声が宙にこだまし、そして、

 

 ――どっっっっびゅるるるるるるるるるるっ! びゅううううううううううっ! びゅびゅううううううううううっ! びゅくびゅくびゅくびゅくびゅっっっくううううううううううっ! どぷんっ! どぷんっ! どっっっっっぷん! びゅうっ!

 

 発・射。

 まさしく濁流とも形容すべきそれらは、1回の脈動と共に、弾丸と錯覚する程の威力と速度で撃ち出されて――次なる生命を育む為のエネルギーに満ち満ちた神秘の奔流(ほんりゅう)となったそれは、程なくしてステューシーの懇願通りに、彼女の子宮を、卵管を、卵巣を犯しつくした。

 そうなれば当然、

 

「ああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁっ♡ イっクうううううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ♡」

 

 大絶叫。

 至福の極みと言わんばかりに甲高い叫びを上げるステューシー。どういう仕組みか、赤紫色の光を放つ、下腹部のハート型の紋様。跳ね上がる肢体。桜色の乳首から噴出した母乳と、運動エネルギーに従って体から離れた汗が宙に飛び立ち、それが照明の光と反射して、キラキラと幻想的な光を放っていた。

 そして――そんな彼女の聖宮内では、既にそこを埋め尽くした筈の精液が、まだまだと主張するように未だその侵攻を続けており、その結果、

 

 ――とぷっ……! とぷっ……! とぷっ……! とぷっ……! とぷっ……! とっ……ぷんっ……! ……みちっ……! みちっ……! みちみちみちぃっ……!

 

「~~~~~~~~~~っ♡」

 

 既に幾度となく精を放たれていたこともあり、今回の種付けでダメ押しの一撃を加えられた子宮は満杯になるのは勿論のこと、ステューシーの腹部を妊婦のように膨らませるまでに至り、それでも収まりきらなかった精子は、フレイが陰茎を抜くや否やゴボォッ♡ という濁った音を立てては溢れ、ヒクヒクと戦慄(わなな)いている彼女の膣口を中心に白濁の泉を形成した。

 

「……しあ……わせ……♡」

 

 長い脚による拘束もいつの間にか解かれており、完全に脱力し、口と両目の端より透明な液体を流してビクビクと体を震わせつつも、(うつ)ろ目で至福に満ちたひと言を漏らすステューシー。そんな、男冥利につきる光景を前にして、彼女の膨れた腹を優しく撫でながら、(いつく)しむような笑みを浮かべるフレイ――ではあったが、そんなやり切ったような雰囲気を纏っている彼に対して不満を覚えてしまった女性がふたり程いて、

 

「まったく……見せつけてくれるわね……♡」

 

 フレイの右側から、彼の腕を取り、自らの豊乳で挟みつつ、耳元に口を寄せながらも、オルビアが――そして、

 

「本当……。私たちのような発情しきった雌を放置して、ステューシーさんに種付けするなんて……酷いことするわ♡」

 

 逆側から、同じように胸を使っての誘惑をした上で――ロビンが、極限まで発情した顔に、蕩け切った視線をフレイに向けた上で不満を漏らすと、赤い濡れた舌でもって、彼の首筋を、オルビアと共にレロォッ……♡ と舐め上げた。

 

 ステューシーに続いて、自分たちも負けじと寵愛を(たまわ)る為に。

 史上最高の雄の子種を自らの卵子と結合させて、その優秀過ぎる血脈を後世に残す為に。

 愛すべきかの者の繁殖欲を刺激することに、一切の余念なし。

 

「……っ、ふたりとも……」

 

 その甲斐もあってか――ここまで、3匹の雌を散々食い散らかしてきたフレイの淫棒は、しおれるどころか、何日も禁欲してきたかのような長さと硬さを保つことに成功し、そればかりか、次なる繁殖相手(えもの)を見つけた野生動物のように、その先端をピクピクと上下させ始めた。

 そして当然、それに気づかないオルビアとロビンではなく、

 

「ねえ……ステューシーばっかりずるいわ……。私たちだって、まだちゃんと孕んだかわからないし……」

 

 と、オルビアが言えば、

 

「少しでも確率を上げる為に、その逞し過ぎるオチンポで、もっともっと私たちを躾けて、精を注いで――」

 

 と、ロビンが続け、そして次には、ふたり揃って、更にフレイの耳に口元を寄せながら、

 

「「――は、ら、ま、せ、て♡」」

 

 効果は抜群だった。それを証明するかのように肉棒の先端から溢れ出るのは、精液と見間違わんばかりに白々とした濃厚なカウパー液。ただでさえ手で触れそうな程に濃厚で淫らな部屋の空気をさらに後押しすると、しかるべき場所に「本命」を注ぎ込む為に、フレイは、

 

「~~っ! ああ、勿論だ……!」

 

 その言葉を聞いたオルビアたちの行動は早かった。まずはオルビアが、いまだ悦楽の彼方を彷徨っているステューシーよりある程度距離をとった上で仰向けとなり、その上にロビンがうつ伏せに重なる。互いの豊乳が相手のそれで形を変え、フレイへと向けられた肉厚の唇が、愛すべき男の象徴を催促する為にパクパクと開閉すると共に、その中心から、それまでに注ぎ込まれた精液と新たに分泌された愛液を多量に溢れ出させることで、いつなん時でも逞し過ぎる肉棒の一撃を受け入れる為に万端の準備を整えていた。

 前戯の必要はなく、またそれを挟む程の精神的余裕もない。

 だからこそフレイは、

 

 ――ずっっっっっっっぷん!!

 

「ああああああぁぁぁぁんっ♡」

 

 まずは、オルビア。

 渾身の初手を受けた女体が跳ね上がり、溢れ出た汗が宙を舞う。抽挿することもなくただ挿入しただけでイカせてしまうあたり、流石はフレイと言ったところだが、正直彼もそれほどの余裕はない。相変わらずの名器。それが肉棒全体を徹底的に愛撫し、更にはその先端が、子宮口によるチュムチュム♡ とした(ついば)みを受けているとあっては尚のことだ。

 

 かと言って、ここで射精してしまっては流石に男として立つ瀬がない。フレイは歯を食いしばることで湧き上がりかけた射精欲を抑え込むと、すぐさま腰の前後移動を開始させた。

 

「あっ、い、いいっ♡ いいの♡ それ、もっと、激し、くっ♡ あ、ああああああぁぁぁんっ♡」

 

 パンッ、パンッ、パンッ――普段は、国が抱える女学園の学長として、理知的に振る舞うことが常のオルビアの顔が、ほんの数度の肉突きによって見る影もない。寄せられた眉根、垂れ下がった双眸、だらしなく舌を覗かせ、端より涎を垂らす唇――しかしながら彼女の表情に屈辱の2文字はなく、あるのは、絶対的忠誠を誓っている雄に奉仕できているという現実に対する、圧倒的な喜びだけだった。

 

「ちょっと、お父さん! お母さんだけじゃなく、私に、いっ!? もおおおおぉぉぉぉぉっ♡」

 

 言われるまでもない――ある程度オルビアを悦楽に染めた後で自慢の肉棒を引き抜いたフレイは、外気に晒すのもそこそこに、湯気を立ち上らせるそれによる侵攻を即座に再開。ただし矛先をロビンの女の園に向けた上で、だ。

 

 これによって当然のように響き渡る、ロビンの嬌声。オルビアの下にある、肌と髪の色以外は彼女と瓜二つの豊体がビクビクと震えた。入ってきた男根に対する膣肉の歓迎運動も母親のそれと同じで、すでに入りきらない程の精液が注がれた筈の子宮内に、新たに生成されたカウパー液が混入され、それだけでも耐えがたい至福と言わんばかりに更なる痙攣を起こすロビン。しかし、フレイは追撃の手を緩めない。ただでさえ2対1、元より緩める道理などないのだ。

 

「あっ、あっ、ああああぁぁぁん♡ そんな、いきなり♡ ううぅぅんっ♡ ま、待っへえええええええぇぇぇっ♡」

 

 待たない。待つ訳がない。蹂躙。そう言っても差し支えがない程の、百戦錬磨の性豪による連続攻撃。ただし片方だけをイカせるのもしのびない為、ある程度ロビンの繁殖用肉畑を耕した上で、フレイは、

 

「あはぁんっ♡」

 

 白く粘っこい糸を引いた剛棒を、再度オルビアの蜜壺へ。突いては喘がせ、突いては喘がせ――それによって奏でられる、あまりにも淫靡な二重奏。だからだろうか――体力の有無に関係なく、これに参加せずじまいでは女が廃る。そんな考えでも巡らせたのか、いつの間にか復活したらしいステューシーが、フレイの背にしだれかかった。その上で、

 

「手伝ってあげる……♡」

 

 と言うと、フレイの両乳首を自らの細い指先で愛撫しながら、彼の耳の中を妖しく伸ばした舌で(ねぶ)り始めたではないか。どうも、先ほどの言葉はフレイではなく、現在愛されているふたりの竿姉妹(親子だが)に向けて呟かれたものらしい。

 

「くっ……」

 

 ここまで見事な連携をされては、さしものフレイと言えどひとたまりもない。限界が近いことを悟った彼は、腰のピッチを速めた。必然的に母娘の喘ぎ声が大きくなった上で間隔も短くなり、程なくして訪れるであろう至高の瞬間を期待するかのように、膣肉がひと際大きく戦慄(わなな)いた。

 

「……っ! 出る、っぞ……! ふたり共!」

 

 その言葉を待っていたとばかりに、フレイへと向けていた瞳にハートマークを浮かべるロビンとオルビア。ふたりの体勢の関係上確認しづらいが、腹部にある紋様も、早く早くと催促するような赤紫色の光を点滅させていて。

 

 今までに幾度となく精を注がれようとも――今夜だけでも両手では数えきれない程のそれを施されようとも、やはり、この瞬間に勝る喜びはない。そんな彼女たちの心情をありありと表しているかのようだった。

 

 心身のみならず、魂まで捧げた、人類史上最高の雄の遺伝子を植え付けられるという、天上に昇らんばかりの至福に満ちた境地。そこに至る為に、ふたりは親子ならではのコンビネーションでもって、トドメとばかりに、まったく同じ誘い文句を叫んだ。

 

「「出して出して♡ 一番奥にたっぷり出してえええぇぇっ♡」」

「――おおおおあっ!」

 

 タイミングが合ったのは、ロビンの方だった。キュキュキュキュキュウッ♡ と、今夜一番と言っても過言ではない程の、膣肉と子宮口による吸着がフレイの男根へと襲い掛かった。如何に星の数ほどの雌を貪ってきた性の皇帝でも、これにはたまらない――決壊は、必然だった。

 

 ――どっっっっぽおおおおおおお! どぼんっ! どぼんっ! どぼんっ! どぷぷぷびゅるるっ!

 

「ああああああああぁぁぁお父さあああああぁぁぁんっ♡」

 

 下腹部の紋様――淫紋を輝かせながら、感極まった声を上げるロビン。射精の音が、明らかに通常のそれとは違った。だからこそ彼女は、

 

「あ……ああんっ♡ わかる♡ これ……これぇ♡ 妊娠するっ♡ 絶対に、妊娠する♡ 特別な……ああぁんっ♡」

「ああ……羨ましいわ、ロビン……。私も……おおっ!?」

 

 依怙贔屓(えこひいき)などしない。どちらも、自分が愛する女には違いないのだから、どちらか片方への種付けに夢中になって、もう片方を疎かにするようなことがあってはならない――数多の女を囲うイングナル・フレイならではの矜持。射精を保ちながらの、オルビアの渇望の言葉を遮る形での挿入。

 

 必然、それまでに与えられた精液をたっぷりと蓄えた熟れた母親の子宮は、新たに注入された生殖液によって満杯になるのは勿論、行き場を失った子種が、ならばとばかりに卵管、からの卵巣へと止まらぬ侵攻をしていき――それが意味することは、当然、

 

「おおおおあああああぁぁっ♡ い、いきなり……ああんっ♡ 受精してる♡ 今、絶対♡ ぜっっっっったい♡ 受精してるぅ♡ もう何十人にもなる、ロビンの新しい妹♡ 孕んじゃってるのおぉっ♡」

 

 女の神秘というべきか、排出された卵子に、高すぎる競争率の壁を越えた一匹の精子が見事結合を果たしたであろうことを、ふたりは確信しているかのようだった。無論、元よりそうさせるつもりで精を放ったフレイとしては、それが現実となることに一切の異論はない。彼にとっても、愛する女の(みや)に、互いの血を継いだ子を宿させることは、何にも勝る幸福なのだから。

 

 射精は数分にも及んだ。その間にも、数拍の脈動毎にオルビアとロビンの膣内へと挿し抜きしては、子種を順番に注入するフレイ。肉棒を抜く時、入れた時、精を叩きつけた時。その全てのタイミングで、幸福なる2匹の雌は歓喜の喘ぎを漏らした。それでいて、ステューシーによる後ろからのディープな口づけに応えつつも、背中越しに回した片手で豊満な乳房を揉みしだくことで彼女を()がらせているのだから、器用というより他にない。種を植え付ける以外にも、女に「施し」を与える術はあるということだ。

 

「あ……あ……♡ お……父さん……♡」

「フレイ……♡」

 

 ようやく射精が終わり、最後の白濁の残滓を与えたオルビアの肉壺から、歴戦の肉槍が、ゴボォッ……♡ という、精液と愛液の混合液が溢れる音と共に引き抜かれた。

 

 親子丼を始める前から色々と溢れていたのだ。今となっては、その様はまさに凄惨のひと言。白く濁った水たまりの面積は、今やふたりの全身を収める程に広くなり、事情を知らぬ者がふたりの周囲だけを切り取って目撃したならば、一体どれだけの人数の暴漢から乱暴されたのかと、瞠目したに違いない。

 

 しかし現実として、これはたったひとりの男による行いであり、間違いなく全面的な合意の上での行いなのだ――だからこそロビンとオルビアは、脱力するのもほどほどに、息を荒げながらも膝立ちの姿勢を保つフレイの前で四つん這いの姿勢を取ると、ここに至っても尚、一切萎える様子を見せない、あらゆる淫液でコーティングされたフレイの肉棒の掃除を始めた。

 

 各々の舌によって――いつの間にか一緒になって四つん這いになっているステューシーとも協力しながら、ねっとり、且つ、じっくりと。

 新たな快感を刻むのではなく、労わり、感謝の気持ちを伝えることを最優先とした、慈愛に満ちた口奉仕。無論、上目遣いに、濡れた視線をフレイの顔へ向けることも忘れない。

 程なくして、おおよその淫液を舐め取った3匹の美しき雌猫たち。するとステューシーが、

 

「……今日の『当番』はハンコックとカリファだったわね。でも、あのふたりが来るまで、まだ1時間はあるわ……♡」

 

 おいおい、とフレイは心の中で苦笑した。表情を見るに、ロビンとオルビアも間違いなく()()()で、自分も大概だが、この3人の性に対する貪欲さも尋常ではない――もっともそれは、これから来るであろうハンコックとカリファ、更にはその他大勢の「妻たち」に対しても言えることなのだが。

 

 とはいえ、そういった道を選んだのは他ならぬフレイ自身だ。色々と外堀を埋められたりもしたが、最終的には受け入れた。なればこそここで、いやいやもう流石に、などといって拒絶するのは男が廃るというもの。故にフレイは、

 

「……3人とも、尻をこっちに向けろ」

 

 待ってましたとばかりに、即座に言われた通りの体勢を取るステューシー、オルビア、ロビンの3人。まずは、先ほどの射精を受け取れなかったステューシーからだ。バックで挿入、からの抽挿。必然の嬌声。

 

 オルビアとロビンも当然可愛がる必要があるし、これから来るハンコックとカリファも、なんだかんだで抱くことになるだろう。6P……いや、ふたりが迸らせるであろう嬌声を聞きつけたナミやビビ、ヤマトといった他の妻たちが、ならば私たちもと殺到する可能性すらある。

 

 そんな少し先の未来に対してやれやれと思いつつも、まんざらでもない笑みを浮かべながら、フレイは――現在抱いているのが、「建国」前からの付き合いである最初期のメンバーだからだろうか――ふと思い出していた。今に至るまでの自身の物語の原点。歴史の闇に葬り去られた「あの出来事」。

 

 通称――『ゴッドバレー事件』を。

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