『歓楽街の女王』の異名を持つステューシーは、実は、それ以外にもいくつかある顔のひとつとして、『サイファーポール』という肩書きも持っている。
『サイファーポール』。
基本的に『CP』と略されるそれは、凶悪犯や危険組織の調査を行う為に『世界政府』が設立した諜報機関であり、その中でも特に優秀な能力を備えているステューシーは、数々の危険で難しい任務を、しかし、その優れた頭脳と美貌、そして、細く柔らかそうな外見からは予想もつかない、卓越した戦闘能力によって危なげなくこなしていくことによって、その地位を順調に高めていって――今回の件も、そんな、「こなせる任務」の内のひとつの筈だった。
少なくとも、任務に関する説明を初めて聞かされた時にはそう思った。何だったら、これまでに遂行してきた任務の中では間違いなく簡単な部類だろう、とも。
下された任務の内容。それは、以前からステューシーも小耳に挟んでいたひとりの男。賞金稼ぎとしての圧倒的な実力と、それによって得たのであろう多額の報酬金の殆どを娼婦たちの購入に充てる羽振りの良さ。そして、それを連日連夜続け、しかも抱いた娼婦たちを漏れなく全員満足させてしまう程の精力と性技の凄まじさから、密かに有名人となっている青年――イングナル・フレイ。
彼に関する情報を詳しく精査した上で肉体関係を迫り、
その美しさと妖艶さもあって、
しかし、「裏」での暗躍を主な業務とする組織の性質上、こういったよくわからない――「上」の意図が読めない、それでいて余計な詮索もしてはいけない任務というのは、CPなら正直珍しくもない為、あまり深くは考えないまま任務に就くステューシー。
……だったが、「上」の思惑はともかくとして、「簡単な任務」という事前の認識については、少々雲行きが怪しくなってきたと、彼女も認めざるを得なかった。事前調査の為に、ステューシー自身がフレイの行動を陰から監視し始めた時が、その発端だった。
なんて美しい青年なのだろう。立場上、顔の造形の審美眼については一家言あるステューシーでも、思わずそう思ってしまった。
色白のきめ細やかな肌に、それよりも更に白い短めに切り揃えた頭髪、色素の薄いそれらの中で、ルビーのような紅の瞳だけが妖しく煌めいていた。スタイルも悪くない、筋骨隆々とまでは言わないが、『クリミナル』のTシャツから覗く腕は見事に引き締まっていて、細身ではあっても華奢や脆弱などという言葉を連想する人間はいないだろう。
色町で遊ぶ男の一般的なイメージ――いかにも精力を持て余していそうな筋骨隆々、もしくは肥え太った男性だったり、お忍びで来たと思われる髭を蓄えた中年の紳士、貴族など――とはまったく違う。良い意味で場違いな人間だった。これほどの外見なら、むしろ、彼のほうがお金を
彼から漂う謎のフェロモンのようなものも、「簡単な任務」という事前認識を揺るがせる要因のひとつだった。当然、事前の調査はある程度の距離を取った上で行っていたのだが、その最中でも、ステューシーの鼻腔――あるいは雌の本能は、フレイの全身から漂う正体不明の色香を貪欲に嗅ぎ取り、その度に、ステューシーは己の意思とは関係なく、
お陰様で、追跡調査を始めてから数日後には、替えの下着を2、3着ほど携帯するのが常となってしまった。いい迷惑だったし――同じ様に謎のフェロモンに当てられたらしい娼婦や、一般の女性たちがフレイの寵愛を得ようと彼に近づくのを見る度に、決して無視はできない程の嫉妬心を抱くようにもなってしまった。
私だって、「上」からの合図があれば今すぐにでも――そう思う度に、彼女は内心で激しくかぶりを振った。馬鹿な、何を考えているのか――少し見た目がいいからといって、あんな年端もいかない青年に、自身が欲情するなんてありえないと、そう思って。
それでもやはり、1週間ほどの調査と報告を挟んで、
そう思いながら、実行当日の夜。確実な任務遂行の為――フレイを「消耗」させる為に、『歓楽街の女王』の立場を利用して大勢の手持ちの娼婦たちを、一番大きな娼館の一番大きなVIPルームに待機させたステューシーは、珍しく色町に入らずに、小さな酒場のカウンター席の隅で酒を煽っているフレイへと接触。
彼と同じ酒を注文しながら、その隣に腰かけたのだが――この時点で既に大変だった。フレイの全身から漂う謎の
どうやら、フレイのほうも、こちらの色香に対してそれなりに「反応」しているようだったが、間違いなく、自分が覚えている程のものではないだろう――そのように、ステューシーは確信した。確信させられた、と言うべきか。
それでもやはり、彼女はプロだった。多少頬は紅潮し、もしかしたら呼吸も荒くなっていたかもしれないが、それ以上の「弱み」は見せない。あくまでも余裕をもって、大人の女性としての平静を保ちながら、ステューシーは、できるだけストレートな文句でフレイを誘った。
……別に、一刻も早く彼に抱かれたいとか、そんな話ではない。余計な前置きを挟む必要性を感じなかっただけだ――無論、自身の意思を介さずに大量に分泌されている愛液が、下着どころか腰かけている椅子さえもビッチャビチャに濡らしているという事実も、決して無関係ではなかったが。
結果として、フレイはステューシーの誘いに乗った。彼と共に店を出るステューシー。長時間の雨漏りを受けたような状態になっている椅子を拭く余裕は、当然なかった。内心で店主に詫びを入れながら、フレイを件の娼館の一室へと案内して、そして――
◆ ◆
――パンッ! パンッ! パンッ! パンッ! パンッ! ズパパンッ! パァンッ!
「あんっ♡ あんっ♡ あんっ♡ あんっ♡ あはぁんっ♡ フレイ、様ぁんっ♡」
――どちゅんっ! どちゅんっ! どちゅんっ! どどちゅずっ! どっちゅんっ! どぶちゅっ!
「相変わらず、凄くてええええええぇぇぇああああぁぁぁっ♡」
――ぐりゅっ! ぐりゅっ! ぐりゅりゅりゅぐむりゅっ……!
「ひいいいいぃぃぃぃぃっ♡ 奥、グリグリ、押し付け、ちゃああああああぁぁぁぁぁんっ♡」
――どびゅるるるるるるるっ! どびゅっ! びゅるるるるるるどびゅるっ! どびゅんっ!
「来たああああああああぁぁぁぁ来ましたああああああぁぁぁっ♡ フレイ様の♡ 貴重で♡ 濃厚で♡ つよつよな♡ ……おおおおおおおぉぉぉぉうっ♡」
――どぎゅるるるどぎゅむっ! ぶりゅっ! どぽびゅるびゅるるっ! どりゅりゅりゅりゅうぅっ!
「お射精っ♡ 種付け♡ 子種ぇっ♡ で、子宮、一杯にぃ♡ されちゃあああああぁぁぁはあああああぁぁんっ♡」
――どぷんっ! どぷんっ! どぷどぷどっぷんっ! どぷぷぷどぶぶっ! どぼびゅううううううっ……!
「孕みますう♡ 避妊薬、飲みましたけどぉ♡ 飲まされちゃいましたけどおぉ♡ 関係ありません♡ おぉっ♡ これだけの♡ 量と♡ 勢いなら♡ あああああああああぁぁぁん果てますうううぅぅぅぅんっ♡」
――どっっっっっっっぴゅん!
「「「「「「ああああああああああああぁぁぁぁぁぁフレイ様あああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ♡」」」」」」
「あ……あ……」
自身の膣内より分泌された愛液の泉の上で、ステューシーは腰を抜かしていた。己が厳選した粒揃いの娼婦たちを目の当たりにしても、そこまでの動揺をフレイが見せなかった時から薄々嫌な予感はしていたが、それが
ステューシー自身が声をかけて集めた指折りの娼婦たち、総勢45人――その内の最後のひとりが、たった今、ステューシーの視線の先で、こちらまで射精音が聞こえる程の埒外の射精を受け止めると同時に、絶叫に近い歓喜の声を上げたかと思うと、そのままクタリと身体を横たえて動かなくなった。
同じような状態になった娼婦たちが、部屋中の至るところに散見されて――全員が幸福に満ちた状態で、股から大量の白濁汚泥を溢れさせていた――しかし、フレイの逸物の硬度と長さのほうは、未だ一切の陰りもない。
ステューシーがゴクリと生唾を飲み込んだ。外気に晒された
……それは、ステューシー自身にもわからなかった。わからなかったが、眼前の超雄は45人もの娼婦を快楽の海に沈めながらもまだまだ満足していなくて、そして残った女は自分ただひとり――それが意味することを理解できないほど、ステューシーの思考は鈍っていなかった。彼女は覚悟を決めた。
「な……なるほど……」
長い時間喋っていなかったのと、フレイのフェロモンに当てられた上に、その性豪振りを目の当たりにして長時間呆けていた――口を半開きにしていた関係で、ステューシーの声はかすれていたが、それでも、わずかに残った『歓楽街の女王』としての矜持を総動員することによって、彼女は、
「噂は間違いじゃなかった……ってことね……。い、いいわ……。認めてあげる……。言った通り、抱かせてあげるわ……。こ、光栄に思いなさい……。どんな上客だろうと、普通は、私を抱くなんてことは無理ムグッっ!?」
台詞が不自然に途切れた。言葉を紡いでいたステューシーの紅いルージュが光る瑞々しい唇に、フレイのそれが乱暴に重ねられたかと思うと、その奥へと舌を差し込まれたからだ。
差し込まれて――蹂躙された。口内のあちこちに熱い舌を這わされ、
嘘だ、こんなの、ありえない――私が、ステューシーが、百戦錬磨の『歓楽街の女王』が、ただディープキスをしたというだけで? ああでも、気持ちいきもちいいキモチイイっ! というか、唾液、甘……♡ なんで――? 極度の混乱と、それを遥かに上回る快感。
認めたくない。断じて認めたくない。が、現実は無情で非情だった。今こそ、ステューシーは、今まで自分が
……いや、冷静に考えればそんなことはなく、彼らもちゃんと男には違いなかったのだが、そうした一般常識が吹き飛んでしまう程の衝撃、肉欲を、現在のステューシーは味わわされているという話で――ジュポンッ! と、ややあってフレイの舌が引き抜かれた。
ベシャリっ――再度、腰を抜かされたステューシーが、彼女自身が作った愛液の泉の上にへたり込んだ。どうやら、眼前におわすこの超雄の前では、どんな雌であろうと、2本の足で立つことさえ至難の業らしい。
「あ……あ……」
どうして? どうして抜くの? 抜いちゃうの? もはや『女王』としての威厳などどこにもない。ただの口吸いで、それまでに築き上げてきた色町の責任者としてのプライドを粉微塵にされたステューシーは、言葉を発することもなく、開いた口から覗かせた、唾液滴る赤い舌を蛇のようにチロチロと動かすことで、先の行為を続けるよう浅ましく催促した。
が、フレイはそれには応えなかった。代わりに、彼は、何やら虚空に手をかざすと――そこから詳細不明の金色のオーラを出現させ、それが、壁際の棚の上に置かれていた小瓶の中からひと粒の錠剤を取り出し、フレイの手元へと運んできた。
そういった謎のオーラを駆使することは事前の調査でわかっていたが、そんな使い方もできるのか――と、熱に浮かされた脳内で、ステューシーがそんなことをぼんやりと思っている内に、錠剤を手に取ったフレイは、それを外気に晒されているステューシーの舌の上に乗せると、それを2本の指で舌ごと彼女の口内へと押し込んだ。
避妊薬だ。わかっている。たった今まで抱いていた娼婦たち全員に対しても、フレイは、本格的な行為を始める前に、それの服用を徹底させていた。自分もそうしろということだろう。それはまあ、構わない。一向に構わないのだが――
「み、水……。水で……」
――流し込ませて。そんな当然の要求を述べようとしたステューシーの口内に、しかしフレイは、未だ萎える気配のない剛直を、無造作に差し込んだ――「ふむぐぅっ!?」――再び台詞を無理矢理中断させられ、しかも、先ほどの舌よりも大きくて熱くて匂いも強烈で凶悪で極太な代物をねじ込まれたステューシーは、当然のように驚き、抗議の視線の向けた――のとほぼ同時に、
――どびゅびゅびゅびゅびゅびゅどびゅるううううううううううううっ! どびゅどびゅどばああああああああっ! どびゅっ! どびゅるるるるるるるるっ! どびゅどびゅどびゅんっ! どぶびゅるっ!
「~~~~~~~っ!」
一切の抽挿もなく舌での愛撫も受けないまま成された、唐突過ぎる膨大で強力な放精。それは瞬く間にステューシーの口内を征服し、先ほどフレイが押し込んだ避妊薬を巻き込みながら食道を通過して胃袋へと流し込まれた。
そんなことをしなくても、普通に頼んでくれればちゃんと飲んだのに。そんな当然の苦言を唱えることも、何なら考えることも今のステューシーにはできなくて――今度は、抗議の視線を向けるどころではなかった。
視界が明滅し、脳内がスパークし、グリンッ! と彼女の青い瞳が裏返った。全身がガクガクと震え、フレイを押し返そうとしていた両手がダラリと下がり、股の間からブシュブシュと噴き出している灼熱の愛液が、既に形成されていた淫らな液溜まりの面積を更に広いものにした。
舌を差し込まされただけでも腰を抜かしてしまったのだから、ある意味当然の結果だ。当然の結果で――同じく当然のように、これで終わりな筈がない。避妊薬を飲まされたのだ。ならば言うまでもなく、それが必要となるような行為へと続くのは、自明の理。
だからこそ――ステューシーからすれば永遠にも感じられる程の時間を経て、彼女の口から、フレイの剛棒が引き抜かれた。その先端とステューシーの舌先を両端とした、唾液と精液による、淫らでホカホカとした湯気を立たせているアーチが形成され――それが途切れて床に落ちる頃には、気絶の一歩手前まで
力が入らない……。視線を動かすのさえもどかしい……。ただ、舌を吸われた後に、口内へ一度射精を受けたというだけで……。まさに、史上最強の雄……。今までに会ったどんな男よりも……。
そんな考えをぼんやりと巡らせている内に、クチュリッ……♡ と、いつの間にかすべての衣服を脱がされて全裸にされた自身の膣口に、熱くて逞しい何かが押し当てられたのを感じたステューシーは――それだけで、またもや全身が快感でビクンッ! と跳ねた――意識を急浮上させ、舌を覗かせながら蕩けた表情と視線を、高級マットレスのような柔らかさと弾力性を備えた床の上で膝立ちになっているフレイへと向けると、
(ああ……来る……来る……! ついに……ようやく……来てっ! 来て来て来てきてきてきてキテキテキテ早く早くはやくはやくハヤクハヤクっ!)
視線と表情。そして熱く茹だるような性感の熱を伴った肢体と、それ以上の熱を誇る膣口をパクパク♡ と開閉させることで、一刻も早い挿入を促すステューシー。……だったのだが、いつまで経っても、フレイがその先の行為へと移行することはなかった。
「な……なんで? なんでぇっ!?」
フレイへと向けていた表情を、抗議と疑問に満ちたものへと変えながら、ならば自分からと、腰をフレイのほうへと近づけようとするステューシーだったが――無駄だった。いつの間にか自身の太腿の裏側に添えられていたフレイの両手が、ステューシーの願いを阻んでいた。
どうして? なんで? 避妊薬まで飲ませておきながら? 酷過ぎる。これでは生殺しだ。早くはやくハヤク――と、そこまで考えたところで、ステューシーははたと気づいた。
彼女とは正反対に、フレイの表情は余裕タップリで――それだけではなく、どことなく小悪魔的な微笑を口元に称えながらも、荒い息を吐きながら涙を流すステューシーを見下ろしていて、更にはクイッ、と小さく首を傾げて見せた。
それだけで、途端に、抗議と怒りの感情が嘘だったかのようにあっという間に消えるのをステューシーは自覚した。自覚して、悟った。フレイの考えを。フレイが自分に、普段は凡庸な男たちを支配し、弄ぶことが常の『歓楽街の女王』である自分に、何をさせようとしているのかを。極めて正確に予見して――そして、
「お願い……します……♡」
いまだ荒い息をつきながら、ステューシーが言った。正直に白状してしまうと、何となく、こんなことを言わされるのではないかと、ステューシーは覚悟していたのだ――それに対する「期待感」を、心のどこかでハッキリと感じながら。
「
心に思い浮かぶ雑魚雌文句を躊躇うことなく連ねた結果もあってか、念願の、勃起肉による膣内制圧を甘受することに成功したステューシー。
彼女が言うところの「デカマラ様」は、その赤黒い先端部で雌の最重要器官――子宮の入り口を的確に捉えていて、そこをほんの少しグリグリ♡ とされただけで、ステューシーの意識は、天上よりも遥か高い位置にまで吹き飛ばされた。
そのまま気絶しなかったのは奇跡だ。そう断言できる程の快感で――実際には、その快感のせいで言葉を唱えることさえ叶わないのだが――ものの数秒で意識を身体に戻したステューシーは、いつの間にか、自分がまんぐり返しにされ、顔の両脇に置かれた自身の掌が、フレイのそれでガッチリと固定されていることに気づいた。
また、すぐ目の前。鼻先が触れ合う程の近い距離に、フレイの顔があった。視界には、彼の顔しか映っていない。カメラのピントが合っていないかのように、その向こうにある部屋の天井がぼやけて見えたし、それでいいとステューシーは思った。
……眼前の男以外の視覚情報など必要ない。ただ、この史上最強最高の超雄さえ映っていれば、それだけで、たったそれだけの事実で、自分は――そう考えるだけで、フレイの怒張を咥え込んでいるステューシーの淫烈。その隙間から愛液が噴き出し、更に床を濡らした。
最早、疑いようがない。自分は、『歓楽街の女王』にして政府の諜報機関の一員でもあるステューシーという雌は、イングナル・フレイという超雄に対して屈服した。屈服させられた――否。
恐れ多くも、
「……意地悪をしてごめんな。ちょっと、その……最近、色々とモヤモヤしてて、八つ当たりしちゃったんだ……。スマン……」
「いえ! いえ! フレイ様――あなたが謝ることは、ありません♡ あっ♡ この、ううううぅんっ♡ 素敵過ぎる雄の象徴を♡ 捻じ込んで頂いたという♡ 事実だけで♡ 私は♡ あっ♡ 私は、はあああああぁぁんっ♡」
またもや台詞の途中で、フレイが動いた。腰の前後運動が始まったのだ。最初はゆっくりと――しかしそれだけで、ステューシーは甲高い喘ぎ声を上げて――そして、程なくしてそれは激しく、深いものへと変わり、こうなってしまうともう、屈服済みであることを自覚した
――どちゅどちゅどちゅどちゅどっちゅんっ! どしゅぶちゅずぱんっ! ずぶりゅりゅりゅっ! ずぶどちゅっ! ずどどどどどどどどっちゅんっどちゅっ! すびゅぶずちゅずちゅつつどちゅっ! どぐちゅっ! どぐりゅりどっちゅんっ!
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あああああああああぁぁぁあっはあああああああぁぁぁんっ♡ 来た来たきたきたキタキタっ♡ 念願の鬼ピストンきたああああああああぁぁぁひいいいいいいいぃぃぃぃぃ♡ 最高おおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉうっ♡」
――そんな、恥も外聞も放り捨てたような、部屋全体の空気を震わせる程の嬌声を上げてしまう程に。
凄まじい体験、信じられないような快感だった。逞し過ぎる肉槍の一撃を受ける度に、かろうじて残っていたステューシーの理性はボロボロと崩れていった。まるで嵐に見舞われた砂の城のように崩れていって――その中で外に飛び出す機を窺っていた本音、雌としての本心が、口をついて出た。
「おっ♡ おっ♡ おっ♡ おっ♡ おおおおおぉぉぉぉぉうっ♡ これ、凄、過ぎぃ♡ 気持ち、よ過ぎぃ、てぇ♡ 今まで、抱かせてあげた連中なんか♡ あはああぁんっ♡ 雑ぁ魚♡ とんでもない、雑魚雄なのぉ♡ 貴方に♡ フレイ様に比べたらぁ♡ それ以外の雄は♡ とんでもない粗チンの雑魚雄で♡ ひいいぃんっ♡ 私、もう♡ 貴方以外には絶対、身体を許しません♡ 何億ベリー積まれても、絶対に♡ こんな♡ こんな凄過ぎるの知ったら♡ 貴方以外には♡ 抱かれる気に♡ おっ♡ なれなくてええぇあぁっ♡ だから♡ だからあああああぁぁぁんっ♡」
フレイと交わったのはこれが初めてだが、彼が交わる姿を見たのはその限りではない――今日に至るまでの事前調査の数日間で、ステューシーは、何度かその機会を得た。フレイがよく利用している娼館のVIPルームの隣の部屋から、あらかじめ設けられていた覗き穴より、その様子を何度か見て、「調査」していたのだ。諜報員として上に報告するべき情報を得るための義務感が半分、噂の性豪振りをこの目で確かめてみたいという、個人的な興味半分の感情で。
なんてだらしない、というのが、その時に抱いたステューシーの率直な感想、失望だった。フレイに対してではなく、彼に屈服されている、自分にとっても馴染み深い粒揃いの娼婦たちへの感情だが――そんなにだらしなく喘いで、媚びて、いいように弄ばれて――そういうのは、困窮していてなりふり構っている余裕がない新人娼婦の「
少しは高級娼婦としての誇りと気位が伺えるような振る舞いをしなさいと、そう思って――今に至って、ステューシーは、だらしないのは他ならぬ自分自身であると痛烈に実感した。
部屋の壁越し、覗き穴越しとはいえ、彼が女を抱く姿を見た時から気づけなかったなんて――こんなにも逞しく、超常的な存在であると見抜けなかったなんて! 本来は自分こそが、周りで伸びている娼婦たちよりも先に! 自己紹介よりも先に! 全裸になってだらしなく大量の愛液を垂らしている下半身をヘコヘコさせながら、挨拶代わりの夜通し濃厚種付け生交尾をねだるのが、この世に生を受けた雌としての最低限の礼儀だというのに!
ステューシーは後悔した。ここまでの後悔を味わったことは――ここまでの悔しさを覚えたことはかつてなくて、だからこそ、それ以上の激情も覚えた。使命感と言ったほうが正確かもしれない。
いや、今からでも遅くない。自分は、世の女たちの中でも上澄みだと自負する肉体を備えながら、それを、数日前から存在を認知していた筈のフレイ「様」に対して、真っ先に捧げようとしなかった愚かにも程がある無礼者で不忠者だが、それでも、今からそれを挽回するだけのご奉仕をすることは、決して不可能ではない筈だと、そう思って――理性の伴っていない、獣のような嬌声を断続的に響かせつつも、ステューシーは、胸中に生じた使命感に準じた行動を取ることにした。
と言っても、まんぐり返しでピストンを受けている上に、顔の脇で両手をガッチリと抑えられている以上、彼女からできることは極めて限定的だったが――それでも、蕩けに蕩け、歓喜と快楽を元にした大量の涙を流す双眸をフレイに向けながら、ハッ♡ ハッ♡ と荒い息をつく口の中から舌を突き出して、それを艶めかしくレロレロ♡ と虚空で動かすぐらいのことはできた。
それが、ただひたすらにフレイからの猛攻を甘受するしかない、既に数多く存在する彼の雌犬と成り果てたステューシーにできる、最大限の「お返し」にして「おねだり」で――そんな彼女の意図を正確に把握したらしいフレイは、殆どぶつけるような勢いで、自身の唇を、舌を覗かせているステューシーのそれへと再密着。
彼女の両手を解放した上で、今度はその頭をガッチリと左右からホールドしたかと思うと、2度目のディープキスへと移行して――ビクビクビクビクビッッックンッ♡ と。それだけで、ステューシーの全身が再度跳ね上がった。
が、今度は彼女にもある程度の覚悟と準備ができていた。こんな自分でも「元」は『歓楽街の女王』だ。
そう思った彼女は、こちらからも舌を
下腹部に力を込めることで、逞しいどころではない剛棒への膣肉奉仕にも、更に熱と活を入れて――それでも、自分がフレイに返せたものなど、この短い時間でこちらが受け
殆どの理性を奪われながらも、ステューシーはそう思った。そう思って――その甲斐があったのかどうか、とにかく、フレイの打突の嵐はより強く、深く、激しいものへと変わって、ひと突きごとに、ステューシーの意識は天上の彼方と現実を行き来することになった。
これ程の快楽を与えてくれる雄がこの世にいるだろうか? 何なら、これまでの歴史上にひとりでも存在しただろうか? いやいないだろう――そんな風に勝手に自己完結して、そんな彼女の名器に収められた肉棒の根本がボコンッ! と膨れ上がり、唐突にその動きが止まった。
灼熱の亀頭も、突然ブルブルと震えだして――それが意味するところを、ステューシーは敏感に悟った。ついに「その時」が来たのだ。自分もいい加減に限界だったからタイミングがいい――いや、或いはこちらに合わせてくれたのか。わからないが、それを確認する精神的余裕さえ、今のステューシーにはない。
今の彼女がするべきこと、緊急の至上命題、それは――
「あっ♡ ああああああぁぁぁぁ出る♡ 出るんですね♡ 出して下さるんですね♡ いいです♡ 存分に、出して下さい♡ これから、私を含めた沢山の雌を
考え得る限りの淫らな文句で、フレイが射精に至る為の最後のトリガーを引いて上げること――それを、ステューシーは、息継ぎの為か、フレイがディープキスを
ステューシーが待ち望んだ瞬間が訪れたのは、その直後だった。
――どっっっっびゅううううううううううぅぅぅぅぅぅぅっ! どびゅるるるるるるるるううううううううううっ! どびゅどびゅどびゅどびゅどびゅるるるるるるるるっ! どびゅぶばどびゅるっ! どびゅどびゅどびゅっ! どきゅるりどびゅりっ! どくどくどくどくどくっ! どっくんっ!
「あああああああああああっはあああああああああああああぁぁぁんっ♡ 来っ……たああああああああああああぁぁぁぁぁぁんっ♡ 濃厚うううううぅぅぅんんんんんああああああぁぁっ♡ いいいいいいぃぃぃぃぃぃっ♡ イックううううぅぅぅぅぅんっ♡」
間違いなく、今夜一番の勢いと量だった。ステューシーには確信があった。夜の戦いにおいては百戦錬磨といっていい程の経験値を誇る彼女だ。どれ程の快楽と幸福によって脳みそをヤられようとも、その判断に誤りがある筈もなくて――ここまでにフレイが抱いてきた、自分が用意した娼婦たちに与えられた射精の中でも間違いなく、現在自分が受けている放精のほうが、あらゆる意味で断トツ!
大ジョッキを並々と満たすに違いない程の量、間欠泉が如き勢い、溶岩を思わせる熱さ、子宮壁にへばりついてしばらくは離れない程の粘性――その全ての特性が、これ以上はないだろうと思っていた筈のステューシーの悦楽を、更なる高みへと持ち上げる。最早、決して戻ることはできない程の境地へと……。
フワフワとした心地よい浮遊感。他の娼婦たちがそうであったように、例によって下腹部に現れるハート形の謎の紋様。当然、それを気にする程の精神的余裕がある筈もなく――膣内に納まった、未だに脈動している灼熱の勃起肉と、子宮内に撃ち出される繁殖汁。そこから全身を巡る女の身でしか味わえない甘美な幸福感に浸りながら、ステューシーは考えた。半ば、反射的に、本能的に、次のように。
何故、一般的に女の胸は、柔らかく、大きいほうがいいとされているのか――その方が、イングナル・フレイを
何故、一般的に女の腰は、細く
何故、一般的に女の臀部は、豊かに実っていたほうが好ましいとされているのか――その方が、より多くイングナル・フレイの仔を産み落とす上で好都合だからだ。彼の生殖棒を受け止める際にも、柔らかなクッションの役割を果たす為、豊満で瑞々しく張りがあれば、それにこしたことはない。
そして、何故――何故、「女」という生き物が、この世に存在するのか。
言うまでもなく、聞くまでもない。全身全霊でイングナル・フレイに仕え、彼に奉仕し、その血を世界中に広める為だ――全世界の彼以外の人類を、彼の為の孕み袋で統一する為だ。人類の大別法を「男と女」ではなく、「イングナル・フレイと彼に仕える孕み女」という図式にする為だ。
それを成し遂げる為には、彼との間で生まれてくる子供の全てが女でなければならないという、殆ど達成不可能と言っていい難題が存在するのだが――何故かステューシーは、それについてはあまり深く考えなかったし、危惧もしていなかった。彼の血を継いだ子供が必ず女として生まれてくるという、奇妙で根拠のない確信があった。
イングナル・フレイに心身の全てを捧げ、仕え、奉仕し、孕み、産んで、また孕む。
そんな、当たり前の常識、女なら生まれた時から知っていなければならない絶対的な命題を、ステューシーは、今更ながらに思い知った。
そして、この世に存在する女――イングナル・フレイに仕えるべき、生まれながらの
そう思ったところで――ズチュムっ!
「あぁっ♡」
そうだ――自身とフレイの結合部より唐突に生じた、脳天を貫くような快感に身を任せながらも、ステューシーは心のどこかで納得していた。
女としての命題を認識するのも大事だが、それ以上に、これほどの超雄が、
ならば、今の自分が最優先すべきは、
ずちゅぐちゅずぶずぶりゅちゅぐちゅずむずっぷんっ! ぞぶぶぶぶぶぶぞぶちゅっ! ぎゅむぐちゅっ! どちゅどちゅどちゅどちゅずどちゅちゅずぐちゅっ! ぶちゅぐちゅぐちゅちゅっ! ずぶぐちゅっ! ぬりゅむちゅずぶちゅぐどっちゅんっ!
「いいいいぃぃぃぃあああああああああぁぁぁぁぁっ♡ すご、ひいいいぃぃぃぃぃんっ♡ 底なしいいいいいぃぃぃぃぃぃっ♡ 素敵、ですふうううぅぅぅぅっ♡ お付き合い、しますうううぅぅぅぅっ♡ いつまで、もおおおおおぉぉぉぉぉぉぉうっ♡」
己の全てを用いて、この世の頂点たる眼前の雄の肉欲に応えること――そう思ったステューシーは、人としての尊厳、女としての矜持の全てを一旦思考の外に押しやり、己の美脚でガチピストンを再開させたフレイの腰を全力でホールドした。
ノーガード戦法だ。快楽にヤられていた身体をなんとか回復させた周囲の娼婦たちも、何人かがその交わりに参加し、VIPルームで繰り広げられる性熱の饗宴は、より激しく淫らなものになっていく。
響く水音、こだまする嬌声。少なくとも、今現在において、イングナル・フレイが支配するこの空間は、世界で最も淫らで官能的な場所となった。そこに存在する一員としての幸福感と優越感を胸に抱きながら、ステューシーは彼の肉突きと、その果てに成される射精を受け止める。
何度も、何度でも。避妊薬を飲んでいようとも関係ない。自分たちには明日も、明後日も、その先もあるのだから――「可能性」はある。そう思って。
「ああああぁぁぁふううううぅぅぅぅんっ♡ 一生うううぅぅふうううぅぅぅぅっ♡ お仕え、しますふううううぅぅぅぅぅんあああああああああぁぁぁぁぁぁっ♡ フレイ、様ああああああああぁぁぁぁぁあああああああぁぁぁんっ♡」
――そう、全ては。
この世を、彼の為の雌で満たすために。
◆ ◆
この日、『歓楽街の女王』にして
そして、生まれ変わったのだ。
その心身の全てでもってイングナル・フレイを支え、奉仕する、一匹の「雌」として。
少し先の未来で建国されるハーレム大国、『