「君たち新入生?あと10分で入学式始まるよ!急いで!」
校門前で止まっていると先輩からせかされた。まずは、クラス名簿を見なくては。1年間、どんなクラスで過ごすことになるのだろうか...。全部で4組まであるようだ。1組から順番に見ていく。1組....2、3.......あった。俺はどうやら、3組のようだ。
「あちゃ〜徳森くんと違うクラスみたいだね。まぁ隣のクラスだし、昼休みとか会いに行くけどね〜」
どうやら彼女は2組らしい。
3組...どんなメンバーがいるのだろうか。
ドンッ
「...........邪魔」
「あ、すみません」
人とぶつかってしまった。いくら楽しみだからって浮かれるのも大概にしないとな。
にしても...
「ちゃんと陰キャみたいな奴もいるんだな」
「こ、こら!あんまりそういうこと言わないの!」
喘杉に怒られた。まぁ...悪い気分ではない。
校舎に入っていく。受験の時も思ったが、かなり広い学校だな。1年のクラスの階は下駄箱からすぐだった。
「じゃあ私、2組だしこっちいくね、終わったら校門前に集合ね!」
「おう」
喘杉と別れて、俺は1年3組...自分のクラスに入った。
黒板に座席表が貼ってあるので、席を探す。
お、真ん中の列の後ろか。なかなか当たり席じゃないだろうか。入学式まで残り時間が少ないのもあってか、大体クラスの席は埋まっていた。もうすでに仲良くしている人や、1人で過ごしている人もいる。俺も自分の席についた。
「おい!」
......ん?俺に話しかけられているのか?
「おいって!聞こえてるか?おーい!」
「...俺に話しかけてるのか?」
「俺なのかって...俺が後ろ向いてお前の方見てるんだからお前しかいないだろぉ!」
なんか...なんというかぴょこぴょこしててかわいい奴だな。...狙うか。
「俺の名前は短田 処兎(たんだ しょうと)!お前は?」
「俺の名前は徳森茎勃だ。よろしくな。」
ふぅん...処兎ね...しょ....うん?
「もしかして...お前...男か...!?」
「もしかしてって...どこからどう見ても男だろ!...ちょっと身長は低いけどこれから伸びる予定だし...」
ぱっちりとした目に、男にしては少し長い髪の毛、確かに喉仏はあるが比較的声が高い。
初見じゃ気づかんだろ!
あと、息子も小さめだし...
「ま!よく間違われるし、いいけどさぁ...」
なんでしょんぼりしてる顔も女よりかわいいんだ!なんだこいつ!?
「てか徳森聞いたか!?ここの生徒会長の話!」
「生徒会長がどうした?何かあるのか?」
「ここの生徒会長、すごいんだって!容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能...他にも音楽に芸術...最近なんか、海外留学もしてたらしくてさ!俺、今日生徒会長楽しみにして来たようなもんだし!入学式の挨拶とかしてくれんのかな〜ワクワクしてきた!!」
「へぇ...そうなのか、まぁ俺は生徒会長のこと興味ないけどな」
そうい言いつつも、容姿端麗か...つまりでかいものはでかいんだろうか...そう思うと生徒会長のことが気になり始めた。
ピンポンパンポーン
「新入生のみなさん、まもなく入学式が始まります。廊下に並んでください。」
「廊下に並んでくださ〜い」
───入学式が始まる。
席を立ち、廊下に並ぶ。
いよいよだ。
「ただいまから絶頂雄雌高等学校の入学式を始めます。新入生、入場。」
1組の生徒から順に生徒が入場していく。
「生徒会長楽しみだけど、話長かったりすんのかな〜寝そう〜寝てたら俺のこと起こしてくれよな」
「ちょうど生徒会長の話が終わったタイミングで起こしてやろう」
「やだやだ!ちゃんと会長の出番の前に起こしてくれ!頼む!」
短田はずっと生徒会長のことが気になってるらしい。そんな話をしている間に俺たちの入場は終わった。
そこからはお偉いさん達の長い話だった。性教育が今年から本格的に取り入れられることもあってか、長いこと話してた。じじぃの話なんてどうでもいい。正直俺も眠かったが、役目があるからな。
「おい...短田起きろ、おい」
耳を引っ張る
「ふにゃ!?何するんだ!?」
「お前のお目当てが来たぞ」
コツコツ...
「在校生代表、挨拶」
一目見た瞬間、俺は固まった。
でかい...でかすぎるぞ...短田が言ってたように容姿端麗という言葉にも納得がいくほど美しい見た目。俺は思わず、
「綺麗な人だ...」
と口に出してしまった。
「新入生のみなさん、あたたかい春の日差し共にあなた達と出会えたことを嬉しく思います。」
俺も会えて嬉しいです。
ありきたりなことを生徒会長が喋っていく。最後に
「今年からの新教科『性的基礎』『性実習』では先輩後輩関係なく、合同で授業をする時があると聞いています。授業で会った際は仲良くしましょう。改めて、ご入学おめでとうございます。
生徒会長 3年 江口 依夢(えぐち いむ)。」
江口依夢さん...短い髪から見える凛とした表情。透き通った声。ああいうのが憧れの的なんだろうな。
────
「以上をもちまして、入学式を終わります。新入生退場。」
しばらくして入学式が終わった。
「いやぁ、生徒会長かっこよかったなぁ〜」
「...短田は、どうして生徒会長のことをずっと考えてるんだ?」
「俺さ、この高校受験しようと思ったの会長のおかげなんだ。」
「それまたなぜ?」
「俺、2つ上に姉ちゃんがいるんだけど、姉ちゃんがバレーの大会に出るから中3の時見に行ったんだ。そしたら、ちょうど相手が絶頂雄雌高校でさ、ここのバレー部なかなか強いだろ〜?だから、全然姉ちゃんは負けたんだけど、試合で見せた会長のスパイクがずっと忘れられななくて...ぎゅい〜んって誰も打ち返せないようなすごいスピードで...で!まずここで会長知るだろ!次に学校説明会で〜...」
「もういい、もういい。お前が会長好きなのは分かった!性実習で一緒だといいな」
「なっ!そういうのじゃなくて、見てるだけでいいんだ!破廉恥なのはヤメロ!」
パシッ
叩かれた。まぁまぁの強さだ。痛い。
ヒリヒリする痛みに頭を押さえながら教室に戻った。
【2話完】
短田処兎/身長161㌢
江口依夢/身長170㌢
私は長髪、年中黒タイツ、私に優しい、JKっていう女の子が好きです。
優しい子っていいよね...