彼女に振られたので元相棒の原型クーデレシャワーズちゃんに性的に慰めてもらう話 作:4645 (ケモ系大量生産クリーチャー)
パチリ。
俺は夜に居眠りをしてしまった時特有の、なんとも言えない口の乾きに不快感を覚えて目を覚ました。
ぐっしょりと濡れた己の胸元の感触が鬱陶しく、寝ぼけた眼をしょぼしょぼと開閉しながら周囲の拭けるものを探し、ようやくその手に引っ掴んだ何かしらの衣服で程よく引き締まった胸板の水分を拭き取る。
拭き終わると手の中の物をぽいっとベッドの脇に放り捨て、暗闇に慣れてきた目でおもむろに部屋の隅のデジタル時計を確認し、その時間に少々の驚きを覚えると共にはたと自身が先程まで相棒と耽っていた情事のことを思い出す。
…かちっ
「おぁ…」
時計の上側に付いているボタンを押すと画面が淡い緑色に発光し、深夜3時11分を表す文字列を浮かび上がらせた。
同じベッドに彼女の姿は無く、真っ暗な部屋には半開きのドアから漏れ出る廊下の照明の光が細く射し込んでいたが、見つめている内にぬるりと現れた四足で歩行するポケモンの影がその光を遮った。
「…あ、シャワーズ……」
「フ──…」
鼻先でドアの隙間を広げて部屋に入った彼女だが、すぐに時計の近くで間抜けな姿勢のまま全裸でぼっ立ちしている主人の姿が視界に入り、そのあまりよろしくない素行に眉をひそめて嘆息した。
そんな彼女も小一時間前まで盛大に喘いで色んな汁を飛ばしていたわけだが、当然のように普段の仏頂面だ。
しかしその口にはいつもは無い小さなポリ袋が咥えられており、透けて見える中身は冷蔵庫に入っていたコンビニのブリトーと水のペットボトルのように見える。
どうやら寝込んで起きないダメ男のために持ってきてくれたらしい。
「俺…、悪い…寝てた。」
「むぁう」
あれだけ独りよがりの交尾をしてしまった後に自分だけさっさと寝てしまい、あまつさえ休憩の軽食まで持ってこさせてしまったので、俺は謝罪の言葉を口にした。
攻めていた方がぐうぐうベッドで眠りこけているのに、腰が抜けるほどハメ潰されていた方が平然と活動しているどころか、攻めの為に軽食を取ってくる余裕を見せているという状況で、非常にバツが悪い。
こういう気配りは大抵の場合オスがやる事の方が多い気がしてならないが、後の祭りだ。いつも彼女のサービスを享受するばかりで申し訳ない気持ちが強くなる一方である。
「あ〜…… ありがとう。」
「ふすっ」
感謝の言葉を口にすると彼女は短く鼻を鳴らし、数歩こちらに向かって歩いた後にベッドに飛び乗った。
そして俺の目の前にドサッと軽食を放り投げ、ベッドの空いている場所に伏せて丸まり前足を舐め始める。
俺はそんなぶっきらぼうな彼女の細められた目をちらりと見てから、眼前に転がるブリトーと廊下から点々と続く零れた精液の間に視線を泳がせ、袋から飛び出して足にぶつかっていた水のペットボトルの蓋を回した。
◇◇◇
…深夜3時47分。
俺は水を飲み干しブリトーも平らげ、ゴミを袋に入れて口を結んでからその辺に放ると、随分前に身繕いを終わらせて少々ウトウトしている彼女に目をやった。
瞳が眠そうに揺れる半目でシーツに伏せている彼女の後ろ足はぐでっと崩されており、呼吸の度に少し上下する柔らかそうな横腹が顕になっている。が、
「?」
なんとなくその様子に違和感を感じた。
具体的に表すならば、いつもより彼女のお腹が大きいような…?
楕円形の丸みがかかった何かが、彼女の子宮のあたりに縦の姿勢で1つ入っているような…
…はて、なんだろうか。
彼女も何か軽食を摂ってきたのかな。
彼女にしては珍しく些か食べ過ぎなような気がする。
随分と丸いものを丸呑みしたのだな、腹を壊さないか心配だ。
…
いや、無理があるな…
「お、おお、おおおい、シャワーズっ、おまえそれっ、その腹っ」
「…しゃわ?」
「………ふすっ。」
俺が今世紀最大に声を震わせながら声をかけると、彼女は気だるげに片目を開け、主人が指さす方を一瞥した。
…そしてすぐに視線をこちらに戻した彼女は、もう片方の目も開けて顔を上げ、慌てる主人をゴミを見る目で射殺さんばかりに睨みつけ始めた。
"そらヤったら出来るに決まっているだろう、バカなのか"
ポケモンの考えていることを鳴き声すら無しで一言一句間違えず正確に読み取った人間は世界中含めても俺が最初で最後だろう。その自信がある。
「あわっ、あわっ、あわわわ」
…キャラ崩壊もいい所だ。
結局その後すぐに顔を真っ青にしながらキメラ人間の人権問題について調べ始めた俺だったが、基本的に♀のポケモンの種族に合わせた子が生まれてくるので万が一人間の♂と交配しても無駄という記事を発見し、ほっと胸を撫で下ろした。
が、子供を作る覚悟も無いのに気持ちよさのためだけに無責任膣内射精を敢行した主人に対して完全に怒っている彼女にすべきことがある。
謝罪だ。
◇◇◇
「…すまん。いや、ごめんなさい。本当にすみませんでした」
「………」
びゅっ!
「ぶえあっ」
…記事を見て数秒後、俺は自らのクズすぎる行いを省みて即座に謝罪した。
救いようの無いレベルのカスな行いを息を吐くように連発している主人を、そこそこ痛いみずてっぽうだけで許す彼女の優しさが本当に心に沁みる。
そんな顔面をびちゃびちゃにされる罰を甘んじて受けいれた俺は、遠慮がちに彼女の顔を見つめ、次に少しぽっこりとしているお腹に視線を動かした。
「「・・・」」
そのまましばらくお互い無言でタマゴのある場所を見つめる変な時間が発生したが、不思議と悪くない気がしてならなかった。