彼女に振られたので元相棒の原型クーデレシャワーズちゃんに性的に慰めてもらう話 作:4645 (ケモ系大量生産クリーチャー)
「…あらかわいいイーブイちゃん、お姉ちゃんと一緒に旅してるのぉ?」
「ぶいっ!」
「…」
「元気でいい子ねぇ〜!」
「そっちのお姉さんのシャワーズちゃんもすっごくクールな美人さんだわ、お兄さんのポケモンかしら?」
「あ、そうです…」
実は実母と実子と実父です。
なんて言えるはずもなく、俺は嘘をついた。
あの夜から数ヶ月が経ち、シャワーズと俺のタマゴは無事に孵って元気なイーブイの女の子が産まれてきた。
人間との交配ということになるが、イーブイにこれといった特徴が出ることもなく、至って健全で天真爛漫なとても良い子だ。
変わったところを強いて挙げるとするならば、処理端末の父親の名前の欄が「??????」になってしまっている所ぐらいだろうか。
ちょっとした不備とでも言えば何とでもなるだろう。
大きな問題は無い。
が、こういう根掘り葉掘り聞いてくるタイプのおばさんに出くわすと少々面倒で、どうかすればポケモンセンターの事務などに紹介されて出生の謎解き物語が始まりそうになる。
まあ、今回はシャワーズをお姉さん、イーブイを妹と都合よく勘違いしてくれているようなので杞憂だったが。
「この子達のお父さんとお母さんは一緒じゃないのかしら?」
「あ〜…大世帯になっちゃうんでぇ、そのぉ…」
「あらっ!それはダメよぉ! 次旅する時はみんなも連れてこないとだわ、家族みんな一緒なのが1番なんだから〜可哀想に〜」
「あっス…」
…それにしてもここ数日の中では1位を争うほどにグイグイ来るおばさんだな。
そろそろボロが出そうになってきたので、早く切り上げて立ち去らなければ。
彼女も同じことを思っているらしく、横目でチラッと顔色を伺うと少し不機嫌そうな顔をしているのが見える。
何ヶ月もほとんど会話していなかったのにも関わらずいきなり長旅に出たもんだから、会話レパートリーが完全に壊滅していて雑談の切り方が分からなくなってしまった。
「…アっとぉ、そのぉ……」
「?」
…ばしっ
自分の意思を伝える言葉が見付けられず、数秒間にわたっておばさんの前でしどろもどろしていると、俺のケツに結構な衝撃が加わる。
「あだっ」
「…ふす。」
驚いて前につんのめり、ヒリヒリと痛む尻をさすりながら体制を立て直すと、こちらを横目で見上げながらゆっくりと尻尾を振るシャワーズが視界の端に映る。
とてつもなく雑だが助け舟を出してくれたようだ。
状況が分からずちょっと困惑しているおばさんに向き直り、俺は口を開いた。
「あのぉ、すみませんがその、ツレがトイレに行きたいみた
ばしッ
「ぬあっ」
失敗。しっかり痛いアイアンテールが飛んで来る。
確かにレディーがトイレに行きたがっているので道を急いでいるというのは良くなかった。
俺はその場を離脱するための新たな作り話を始める。
ぜったいれいどの視線が背に突き刺さってケツが2つに割れそうである。
「ああっと、間違えました。その、相棒が次の街をとても楽しみにしてるみたいで、この辺で失礼します…?」
「あ、あぁ! ごめんなさいね引き止めちゃって! 歳食うとおしゃべりが止まんなくなっちゃうのよ」
「あぁいえいえ、大丈夫です」
「そ、今後も良い旅をね。気をつけるのよ!」
…そう言い残し、おばさんは立ち去って行った。
語尾が疑問形になってしまったとはいえ中々良い作り話が出来たのではないだろうか。
その証拠に、彼女もいつもの真顔ながらちょっとほっとしている顔をしている気がしないでもない。微妙なところだが
「…さ、行こうぜ」
「…しゃわん」
「いぶぶぃっ!」
前に向き直り、Y字路をおばさんが行った方向とは別に進み始めると、背後からいつもの冷静な鳴き声に加えて溌剌とした無邪気な鳴き声も聴こえてくる。
前の2人きりの旅路も夢のようだったが、今回の賑やかな歩みも悪くない。俺は心中にて呟いた。
◇◇◇
おばさん襲来以降は特段語ることも無く、昼下がりの麗らかな陽気に当てられながら平坦な山道を歩き続ける。
ウッドチップが敷き詰められた道は金が掛かっていそうなだけあって非常に歩きやすく、モコモコとした感触で危険など一切感じない。
目の前いっぱいに広がる針葉樹林の合間には時たまポケモン達が見えるが、特に一行の行く手を阻むようなことも無く己の生活を送っている。
そんな野良ポケモン達の清々しいまでのスルーっぷりからして、もしかしたら我ら一行の総大将たる
俺の目には少々肉付きが良くて目つきが悪いただのシャワーズにしか見えないが、彼女はジムバッジ複数持ちの俺の言うことを結構な頻度で無視するほど高レベルなようで、正直俺がとやかく指示を出すより彼女に自己判断させた方が強い。
となると俺の必要性の問題が生じてくるが、実際本当にいらない子なので、飯炊き機能付き自走肉ディルドの仕事しかしていない。情けない話だ。ニート期間にポケモンバトルについて少しでも学び直しておけばよかったと後悔するばかりである。
そんなトレーナーいらずの女傑みたいな彼女だが、今はその太くてむっちりした尻尾やセックスする時にめちゃくちゃ邪魔なエリマキに歩きながらまとわりついてじゃれるイーブイの相手をしている。
イーブイが尻尾の先のヒレにじゃれつけば少しだけ微笑を浮かべて優しく尾をふりふりと揺らし、交互に前に繰り出す両の前足の隙間に頭を突っ込めばざりざりと慈しむように頭を舐め、背に登ろうとすれば歩むペースを落として危ないからやめなさいと諭す。
育児は初めてのはずなのに。本当に凄い。
生命の神秘を感じた俺は無性にイーブイを抱いて歩きたくなり、
「…あんまり騒ぐとママが困っちゃうぞ、ブイ、おいで」
「いぶいっ!」
ぽすっ。
勢いよく腕の中に飛び込んでくるイーブイを優しく抱きとめる。
毛並みからは太陽の香りがし、ほのかに暖かい。
まだまだ道のりは長いが、この時間は楽しすぎてすぐに過ぎ去ってしまいそうだ。
…その後も一行は歩き続けるのであった。