漫画家志望の俺に義理の母と妹が出来たんだが、妹から一緒に漫画を描きたいと持ち掛けられた件 作:チャンドラ=グプタ
「その……つまりだな、結衣と叡智な遊びをしたんだよ、そう……ナゾナゾ的な」
我ながらあまりにも苦しい言い訳だと思ったが、今は仕方ない。
俺は結衣にパチパチと片目を瞬きして、アイコンタクトを送った。
落ち着け……まだ誤魔化しは聞くはずだ。
俺の意図を汲み取ってくれたのか、結衣が「うん、うん」と頷いてくれた。
「つまり……ですね。Hになれば……なるほど……硬くなる棒……つまり、お兄さんの……おちんちんが……私の中に……
ダメだ。結衣のやつ、俺の意図が全く分かっていない……っていうか、ナゾナゾっぽく言ってるんじゃねぇよ。
夏帆はというと、衝撃の事実を知ってしまったせいか、顔を伏せてプルプルと身体を震わせていた。
「バラす……」
「へ?」
夏帆が聞いたこともないようなドスの利いた声で呟いた。
俺は一瞬、聞き間違いではないかとすら思った。
バラすってあれだよな……さすがに俺の身体をバラバラにしてやるってことじゃないよな?
「バラしてやる。勉さんに……せいぜい自分のした罪を思い知ると良い……!」
夏帆はゆっくりと顔を上げ、闇落ちした勇者のようなセリフを呟く。
今まで見たことも無いような夏帆のブチ切れた形相に俺は戦慄した。
こうなってしまっては穏便に別れてもらうなんて、到底不可能だろう。
「夏帆さん……落ち着いて……聞いてください……」
「はぁ? 何を落ち着けっての……ってかさ、結衣ちゃんもおかしいよ」
「私のど、どこが……お、おおおかしい……でしょうか……?」
結衣の声が震えているのが分かった。
とても怖い思いをしながらも、必死に夏帆と対話しようとしているのが伝わる。
「和馬のこと誘惑してさ。兄妹でそういうことするって、絶対おかしいじゃん……」
夏帆の言っていることは確かに正論なのだろう。
だが、俺は結衣のことをもっと知りたい。
もっと一緒に漫画を創りたい。
結衣も同じ気持ちだからこそ、こうしてカミングアウトしたのだろう。
「ごめん、夏帆……俺、やっぱり夏帆とは付き合えないよ」
俺がはっきりと別れて欲しいを思いを伝えると、夏帆はギリリッと強く歯を食いしばった。
夏帆のことを悲しませて、申し訳ないという気持ちは勿論ある。
仮にこのまま付き合ったとしても、それなりに楽しい交際を続けることができるだろう。
だが、やはりこのままではダメなのだ。
「何言ってるの……バラすって言ってるじゃん!」
「違うんだ、意味が無いんだよ。そんなことをしても」
「意味が無いって……どういうこと?」
「父さん、認めてるんだよ。その……エッチするの……」
「…………はぁ?」
夏帆が驚くのも無理もない。
俺は一から順に事情を説明をした。
しかし、夏帆は全く納得する様子は無かった。
「おかしい……こんなの絶対におかしいよ。認めない、私は絶対に認めないから……」
夏帆はそう言い残し、そのまま学校へと歩き出してしまった。
俺はそんな夏帆のことを目で追いかけることしかできない。
「お兄さん……私達も……学校行こ」
「……そうだな」
このままずっとここで立ち尽くしていても仕方ない。
結衣と共に学校へと向かうことにした。
「夏帆……大丈夫かな……」
「分かんない……けど、これで……良かったと思う」
「そうかも……しれないな」
結衣が右手を差し出してきた為、俺はぎゅっとその手を握りしめた。
校門の近くまで結衣と手を繋いだまま登校したが、幸いにも知り合いの生徒に見られることはなかった。
この日から学校で夏帆を見掛けることがあっても、夏帆は俺に話しかけることは無かった。
避けられているのか、それとも完全に愛想をつかされたのか……
しかし、夏帆のことばかりを考えてもいられない。
土曜日から始まる大会に向けて、俺は日々の練習に打ち込んだ。
「みんな、今日までよく練習を頑張って来たな。私から言えることはただ一つ……練習は裏切らない。本番では焦らずに自分達のパフォーマンスを披露するようにな」
大会前日の練習を終え、俺達はミーティングを行っていた。
長谷川先生の言葉に部員が「はい!」と大きく返事をした。
これまでの練習を見て思ったのが、この部のディフェンス力はかなり高い。
その反面、オフェンス力はあまり高くないが、俺と伊藤の連携で点を取ることが出来れば、勝ち進むことも不可能ではないだろう。
たった数日間の練習ではあるが、伊藤との連携プレイも大分板についてきた。
後はそれを本番で発揮できるかどうかだ。
「それから和馬。試合じゃ期待してるからな」
「はい。頑張ります」
「それじゃ、みんな。今日はゆっくり休むように。明日は朝七時に現地集合だからな。寝坊だけはしないように」
ミーティングが終わり、帰宅しようとしたところに伊藤が「和馬君、ちょっと良いかな?」と俺に話しかけてきた。
練習中以外ではあまり話すことが無いため、少し驚いてしまった。
「伊藤……どうしたんだ?」
「今日、途中まで一緒に帰って欲しいんだ。ちょっと話したいことがあって。大したことじゃないんだけど……」
伊藤は何やら深刻そうな表情をしている。
だが、特に断る理由も無い。
「ああ、うん。別に良いけど……」
「ありがとう。悪いね、突然」
部室で制服に着替えた後、俺と伊藤は学校を後にした。
伊藤は電車通学をしているようで、ここからおよそ二キロ先の交差点で別れることになる。
「それで……話したいことって?」
「和馬君が助っ人してくれるの、この大会だけって話だったよね」
「まぁ、そうだな……」
なるほどな。
やはり、そういう話か。
改まって伊藤から切り出された時点である程度は予想していた。
「もし良かったら、大会が終わってもこのまま部員としてサッカー部に残ってくれないかな? 和馬君が入部してくれたら、百人力……いや千人力だよ」
「長谷川先生から聞いてるだろ。俺は部活に入る気はないんだよ」
「それは聞いてるよ。けど、それだけ上手くて、サッカーやらないなんて、勿体ないよ!」
勿体ないか。
父さんに高校ではサッカーをやらないと伝えた時のことを思い出す。
あの時も俺は父さんからあんなに上手かったの勿体ないと言われた。
「俺はな……やりたいことがあるんだよ。その為にサッカーは辞めたんだ」
漫画家になるためにサッカーを辞めたという選択は今でも後悔はしていない。
だが、未だ漫画で何も成しえていない自分に嫌気がさすことがある。
皮肉なことであるが、漫画よりもサッカーの方が成功する確率は高いのかもしれない。
「そのやりたいことっていうのは何なのか、訊いても良いかな?」
「まぁ、その……実は漫画家を目指してて……」
少し迷ったが、漫画家を目指していることを打ち明けることにした。
俺の夢を知ってもらえれば、伊藤も素直に諦めてくれるのではないかと思ったのだ。
「そうなんだ! 漫画家か……和馬君はどんな漫画を描いてるの?」
伊藤は俺の夢を全く茶化すこともなく、興味津々に訊いてきた。
「えっと、今はその……ファンタジーみたいなのを描いてるよ」
桃太郎のハーレム版を描いているというのも憚れる為、ザックリとジャンルだけ伝えることにした。
「へぇ、僕も漫画はよく読むよ。ブ〇ーロックとかキャ〇テン翼とか」
「鉄板だな。俺も読んでるよ。まぁ、そういう訳だから勧誘は諦めてくれ」
「そっか……なら仕方ないね。僕もさ、こう見えてもプロのサッカー選手目指してるんだ」
「プロか……だったらさ、何でわざわざこの学校に進学したんだ?」
うちの高校はお世辞にも強豪とはいえない。
この地区ならもっと他に強い高校はいくつもあったはずだ。
伊藤がわざわざうちの高校を選ぶメリットがあるとは思えなかった。
「そ、その……中学校の頃、県大会で長谷川先生に会ったんだけど……うちの高校でサッカーしないかって誘われて、それで入学したんだよね」
伊藤は照れくさそうにうちの高校に進学した経緯を説明した。
なるほど、長谷川先生に誘われてね……
部活中の伊藤を見ていて、ずっと感じていたことがある。
「伊藤、好きなのか? 長谷川先生のこと」
「へ? いやいやいや、そんなことないゾ!」
なんて分かりやすい反応なのだろうか。
動揺しすぎて、語尾が変わってしまっている。
「いや、隠さなくて良いよ。誰にも話すつもりはないし……もしかして、本田も長谷川先生に誘われて入学したのか?」
「ああ、うん。祐輔も同じみたい。あいつも……長谷川先生目当てで入学したんだって」
すごい人気だな、長谷川先生。
まぁ、あの美貌だし、長谷川先生目当てで入学したくなる気持ちも分かる。
「不純な動機だよね。仮にもプロを目指してるってのに……」
「そんなことないと思うぞ。少なくとも伊藤が本気でサッカーしてるってことは見てて分かるよ」
プロを目指している身分で女目当てとは少々けしからんと思ったが、練習中の様子を見ていると、伊藤が真摯にサッカーに打ち込んでいるのは伝わる。
「そ、そうかな……ありがとう」
「それで、伊藤はどうするんだ? 長谷川先生と恋人になりたいとか考えてるのか?」
「まぁね……けど、選手でいる間はサッカーに集中するよ。部活を引退したら告白しようと思ってるんだ」
好きな人がいて、サッカーに打ち込んでいる伊藤がとても眩しく見える。
一方、俺はどうだろうか。
肉欲に任せて結衣や真美さんと気持ち良いことをして、これで本当に俺は漫画に命を掛けているなどと言えるのだろうか。
「なら、明日からの大会。頑張らないとな」
「うん! 頑張ろうね」
交差点で伊藤と別れ、そこから十分掛けて家に到着した。
玄関に入ると、真美さんが「お帰りなさい、和馬君」と出迎えてくれた。
リビングの方から何やら美味しそうな匂いがする。
「ご飯できてるから、一緒に食べましょう」
「はい、ありがとうございます」
リビングでは結衣がテーブルの椅子に座っている。
二人ともわざわざ俺が帰ってくるまで食べるのを我慢してくれていたのだろう。
気を使わせて、何だか申し訳ない気持ちになる。
「今日はゲン担ぎにカツ丼にしちゃった! 明日は大会だからモリモリ食べてね!」
中々の量のカツが大きなお椀に乗っかっている。
甘じょっぱい煮汁と卵の匂いが摂食神経を刺激する。
「はい。いただきます」
箸でカツを一切れ摘み、一口食べてみると、カツから多量の肉汁が溢れてきた。
衣がサクサクしていて、とても美味であった。
「どうかしら、和馬君?」
「はい。すっごく美味しいです!」
「お口に合うようで良かったわ。明日、結衣と応援に行くから頑張ってね!」
「あ、ありがとうございます……」
気持ちはありがたいのだが、他の部員には真美さんが俺の母親であることをあまり知られたくない。
だがまぁ、観客席から応援するくらいなら大丈夫か。
俺がカツ丼を完食した頃、真美さんのお椀にはカツが一切れ残っていた。
真美さんは箸をお椀の上に乗せると、ポンポンとお腹を叩いた。
「ふー、ちょっとカツの量が多かったわね。和馬君、良かったら一つ食べない?」
「はい。それじゃ、いただきます」
俺は真美さんのお椀からカツを貰おうと、箸を伸ばした。しかし――
「はい、和馬君。あーん……」
真美さんがカツを俺の口元に近付けて、『あーん』しようとしてきた。
何だか恥ずかしいな……
だが、せっかくだし、真美さんに食べさせてもらうとしよう。
「それじゃ、いただきます……」
しかし、俺が口を開けたと同時に結衣が横からパクリとカツを咥えて、モグモグと美味しそうに食べてしまった。
結衣の突然の行動に、真美さんは目をパチパチさせている。
「ちょっと、結衣! 何してるの?」
「私も食べたかったから、つい……」
「つい……じゃないでしょ! もー、和馬君に食べさせたかったのに!」
真美さんはぷっくりと頬を膨らませた。
怒り方が何とも可愛らしい。
それにしても真美さん、完全に本音が漏れてしまっているな。
「まぁまぁ……真美さん、落ち着いてください」
「むぅ……和馬君に免じて許してあげるわ。感謝しなさいよ」
真美さんは立ち上がると、空になったお皿を台所に運んでいった。
「和馬君、手伝ってくれてありがとうね」
「いえいえ、これくらい大したことありませんから」
真美さんの手伝いをするため、俺は洗い終わった食器を布巾で拭いていた。
それにしても、やっぱり真美さんは綺麗だな……
食器拭きをしている間、何度も真美さんに視線が行ってしまう。
ふと真美さんと目が合い、真美さんは柔和な笑みを浮かべ、ペロリと舌舐めずりした。
「ねぇ、和馬君。結衣から聞いたんだけど……最近オナニーするの、我慢してるんですってね」
「へ!? ま、まぁ……そうですね」
これは中学時代から行っていた儀式なのだが、俺は試合の数日前からオナニーを我慢する。
性欲を溜め込んだ状態で試合に臨むと、いつもより良いパフォーマンスが出来る……ような気がするのだ。
「大会が終わったら……和馬君の精液、ごっくんしても良いかしら……?」
真美さんが背後から俺のお腹に手を回し、背中に自身の
すごい……でかい……柔らかい!
このおっぱいの感触はオナ禁中である俺の身体にとって、あまりにも刺激が強すぎる。
いや……オナ禁関係なく、こんな美人でエロエロな義母に誘惑されたら9割以上の男性が靡いてしまうだろう。
「は、はい……お願いします」
甘い誘惑に屈してしまうと、真美さんは俺から離れ、両手で自身のおっぱいを持ち上げた。
服を着ているにも関わらず、ずっしりとした重量感が伝わる。
「やった! 和馬君、ありがとうね。ねえ、大会前におっぱい……揉んでおく?」
「い、良いんですか?」
「勿論。和馬君が望むなら……好きなだけ揉んで良いわよ」
真美さんは黒いトップスを首元まで捲り上げ、ハート柄のレースが入ったブラジャーのフロントホックを外した。
ド迫力満点の二つの果実がポロンと飛び出て、見事に雄の本能を刺激する。
綺麗な釣鐘の形をしたおっぱいはハリがあって、触り心地が良さそうである。
「そ、それじゃ……失礼します」
俺は満足するまで真美さんのおっぱいを揉ませてもらった。
これで明日の大会も頑張れそうだ。
洗い物を片付けた後、俺は自分の部屋に戻り、明日の準備をすることにした。
長谷川先生から渡されたユニフォーム、練習着、タオルなど、必要な物を鞄に詰め込む。
それにしても、真美さんのおっぱい気持ち良かったな……
おっぱいの余韻に浸っていると、不意に「お兄さん……」という声が聞こえてきた。
「うお! 結衣かびっくりした」
いつの間にか結衣が俺の横に立っていた。
結衣の手にはノートを持っている。
「ノック……したんだけど……反応が無かったから……ごめん……勝手に入って……」
「いや、気にしなくて良いよ。何か用か?」
「新しい漫画の……ネームを……描いたんだけど……読んで……欲しくて」
「そっか。じゃあ、読ませてもらうよ」
結衣からノートを受け取り、ページを捲る。
タイトルは『熱血サッカー(仮)』であった。
内容は元強豪校出身の主人公が廃部寸前のサッカー部に入部するという話であった。
過酷な練習を経て、主人公が元々いた強豪校を倒したところで物語は終わっている。
コマ割りやセリフなど、結衣のセンスに目を見張るものがあるのだが……
「どうかな……?」
「うーん……正直言って、ありきたりな話だと思ったっていうか……」
嘘を言っても本人の為にはならないと思い、正直に感想を述べた。
しかし、結衣は全く落ち込む様子もなく、「やっぱり……そうだよね」と呟いた。
あまり面白くないという自覚はあるようである。
「別の話も……この次のページに……あるから……読んで」
「おお、二本も描いたのか……」
結衣のやつ、随分とやる気があるな。
俺はさらにノートのページを捲った。
二本目の漫画は『ヤリチンサッカー(仮)』というタイトルであった。
なんつータイトルだろうか。
主人公は中学時代、全国に名を轟かせた選手であったが、怪我により選手生命を絶たれたという設定。
高校ではサッカーから離れるつもりでいるも、顧問の先生から入部すれば内申点が上がると持ち掛けられ、まんまと女子サッカー部に入部してしまい、マネージャーを務めることになった。
癖の強い選手達に悪戦苦闘しつつも、彼女達との距離を詰めることに成功し、折り合ってヒロインの一人とエッチすることになった。
『決めてぇ! 私の
律儀にも結衣は主人公の名前を俺と同じ名前にしていた。
主人公がヒロインに
ネームというのはあくまで下書きである。
ノートに描かれている背景や人物も殴り書きに等しいもの。
しかし、大会に向けてこの数日間、オナ禁をしていたせいなのか、読んでいて物凄くドキドキした。