どきなさい!私は「お姉ちゃん」よッ!!Another 作:とろねぎ
導入話です。
ギョクソウ Have Otintin
「......朝、かぁ...」
明るくなり始めた部屋にいち早く気付いて目を開く。
いつも通りの光景にいつも通りの気だるさ。
デジャブを何重にも重ねた光景の中で、一つだけいつもとは違った感覚があった。
「...なんか、足元暖かい...?」
心地良い、でも明確な違和感を確かめるために布団をまくる。
「えへへぇ...この匂い、好きぃ...♡」
「......」
誰か居る。
私の布団に、誰か潜り込んでいる。
しばらく見つめていると、布団の暗闇の中で宝石みたいな綺麗な色と目が合った。
そして...
「...ばあっ!」
「リサ!?」
可愛らしいフワフワとしたパジャマに身を包んだ愛妹が飛び出してきた。
「おはようお姉ちゃんっ!ねえねえっ、びっくりした?」
「え、えぇ。とてもびっくりしたわ。どうしてこんな所に居たの?それに、さっき何か変なことをしてなかった...?」
「えっと...さ、さみしくて...」
「......そうだったの?」
何をしていたのかは気になるけど、この子がさみしかったって言うならそうなんでしょうね。
温もりを求めて体を密着させていただけ。きっとそうよ。
ところで...
「リサ?なんか...近くない?」
「そ、そんなこと、ないよ〜?」
太ももに跨って軽く手を私の背中に回している状態。
どれだけ静かにしても互いの呼吸音が聞こえるくらいの至近距離で目を泳がせながら否定する。
というかこの体勢...色々、当たって...
「...リサ?ちょっと離れない?離れよ?」
「...♡♡」
「り、リサ?」
「え〜?どうしよっかな〜♡」
ぐりっ♡ぐりっ♡
どこで覚えたのか、腰をくねらせて朝から過剰な刺激を与えられる。
リサの柔らかいお尻が押し付けられて...
「ちょおっ...ダメ!ダメだってぇ...!」
「何が?何がダメなの〜?♡」
故意か偶然か、とぼけているのか分かっているのか。
端正な顔を上気させて、段々と私に近付けてくる。
「えあ〜...♡」
そしてそのまま、ピンク色の舌を下品にも思える顔をして見せつけてきた。
「...っはあ、はあっ...な、にっ?どうしたの...?」
「んふふ♡おはようのキス♡ちゅーしよ?♡」
「い、いやっ、それ絶対おはようのキスじゃない...!待って、待ちなさいって...!」
おはようのキスって、そんな相手を貪ろうだなんて意思が出てくるものじゃないって...!
「そう、いうのは!好きな人と!しなさいっ...!!」
「...好きならいいの?」
目を閉じたリサで覆われた視界が、多少なりとも開かれた。
「じゃあ、問題無いね。お姉ちゃんのこと好きだもん♡」
「はあ!?たぶん意味がちが...力強くない!?」
背中に回されていた手がいつの間にか私の首に回って逃げられないように固定している。
「待って!待って待って!も、もうっ...〜〜〜っっ!」
息が当たるような間近にまで迫り、唇にリサの唇が、私の口内に何か暖かいものが入って...
「からかうのもいい加減にしなさい!次やったらしばらく口聞いてあげないからね!?」
ばたん!
振りほどいて、寝起きとは思えないほどの俊敏な動きでリサを閉め出した。
「...ふえ?」
一人廊下に取り残されたリサはたいそう毒気を抜かれた様子で立ちずさんでいた。
かくいう部屋で一人になった私はというと...
「うっ、最悪...下着べたべた...」
我慢汁で下着としての機能を失いかけている布切れ。
それと...
「こ、こんなに、ふーっ♡欲情、してしまった...♡鎮め、ないと...!」
しゅこっ♡しゅこっ♡
本来女性にあるはずの無い、硬く剛直したソレを手で上下にしごく。
「ふうっ...リサっ♡リサっ...♡」
獣欲を沈めるために、ここまで私の雄を刺激した妹の名前を呼ぶ。
実際にリサのことはどちらの意味でも愛しているし、出来るなら...その、ちゃんとした恋人にも...なりたい。
でもそれは駄目だと『姉』としての私が理性でねじ伏せてなんとか押さえ付けている現状。
抱きついてくるだとか、スキンシップ程度はあったけどアレは姉妹のスキンシップというより...恋人の、蜜月...
艶めかしい腰使いで性器に与えられる刺激、私の胸で潰れている小さな膨らみ、発情しきった雌みたいに上気した顔...
そして、唇に触れる息と甘ったるい雌の匂い。
「うっ、くうっ...!」
びゅっ!♡びゅるくっ♡
急いだせいで二枚程度余分に取ったティッシュに種付けするようにそのまま吐精した。
絶え間ない快楽に襲われる。
「お゙〜っ♡びゅうびゅう射精するの...気持ち、良いっ...♡」
亀頭、鈴口にティッシュを密着させて、精液が出なくなるまでしっかり拭き取って、ゴミ箱に捨てる。
起きたばかりだと言うのに、穏やかな眠気と少しの後悔に襲われる。
「...着替えるか...」
眠気に負けることなく、重たい体を起こして服を脱いだ。
「......はあ...」
業務を進めながら目の前に積まれた書類の山、それに負けず劣らずの大きなため息が漏れ出た。
「ん?なにか変なところがあった?」
山の向こうから顔を出して聞いてくるのは、室内でもフードを被った性別不詳の変質sy...ドクターだった。
「...あなたなら良いか。最近、やたらとリサがくっ付いてくるのよ。今朝なんて布団に潜り込んでたし...」
「あー...おー?...何してんの?」
「私が知るか...!ドクターこそ何か知らないの?あの子に懐かれてるでしょ。」
「...まあ...ね...」
「何その煮え切らない返事は。」
ドクターが微妙そうな雰囲気を出しているのにも理由があった。
それは数日前に遡る。
それは、スズランが今のギョクソウみたくドクターの秘書を務めている時だった。
「ドクターさん、書類置いておきますね...」
「ありがとうね。...スズラン?」
「は、はい。なんですか...?」
「なんだか元気ないね。体調悪いの?」
「い、いえ!元気、です!」
グッと手を握りこんで笑うスズランだったが、力無く垂れる尻尾が真贋をはっきり述べていた。
「無理しないで。どうしたの?」
「......実は...」
あっさりと嘘だと見抜かれ、観念したスズランは真実を述べることにした。
「あの、最近お姉ちゃんと一緒にいると...そのぅ...」
「?」
「む、胸がっ、ドキドキして...苦しいんです...!」
「(胸がドキドキ?それもしかして鯉...いや恋?いやいやいやいやいや!アレだよね、きっと不整脈のこと言ってるんだよね。いや待てスズランの年齢で不整脈とかそっちの方がマズイだろう!?そうなってくるとむしろ恋心の方が健全というか健康というか...)」
「...ドクター、さん?」
「あ、え、えっと、ドキドキするだけ?他になにか起きたりする?」
「...あ、すごく、すっごくドキドキするんですけど、それと同じくらい胸がぽかぽかして、あったかくなります!」
「oh......」
不整脈という可能性を潰されてドクターは膝から崩れ落ちることしか出来なかった。
「ドクターさん!?どうしたんですか!?どこか痛いんですか!?」
「心...」
「心!?」
「んっんん!もう大丈夫。さて、良い?スズラン。それはね...恋だと思う。」
「...恋?」
そうして、スズランが自分の感情に気付く手伝いをした。
「ドクター?おーい、ドークーター?...死んだ?」
「...酷くない?」
「あ、戻ってきた。」
「少しぼーっとしてた。ごめんごめん。まあたぶんだけど、からかってるだけだと思うよ。しばらく付き合ってあげれば収まるんじゃないかな?」
「そう?...そうかしら...?」
からかってるだけというドクターの言葉を信じて業務に戻った。
ギョクソウ...元から生えててスズランとは普通の姉妹関係の世界線。生えてることは誰にも言ったことが無く、隠している。
スズランに知られたら反応にもよるがそれこそ腹を切る程度の覚悟は出来ている。
仕事が終わって部屋に戻った時、誰か部屋に居たような違和感を感じた。
スズラン...スーッ♡すんすん♡はあ、くっさ♡くさすぎっ♡お、お姉ちゃんのカピカピザーメンティッシュ♡雄臭っ♡に、匂いでわかるっ♡絶対相性良い♡作るっ!♡絶対既成事実作って結婚してやるっ♡♡
ドクター...戦犯