1 この触手は前世の記憶を持っている
私には前世の記憶というものがある
初めは自分が人外・・・しかも自分の頭に元からある情報だと触手モンスター、いや見た目だけなら黒い肉々しいスライムと言った方が正しいか、の姿にショックを受けたが、前世で触手のR18作品が好きだったので逆によかったのではと開き直ってこの世界を楽しもうと思った。
私がこの世界に生を受けてから早10年、私は今6才くらいの女の子に擬態して公園で子供達と遊んでいる。
目的はエネルギー採取です。
ちょっとここでこの世界のことで分かってることを説明しようと思う。
この世界、前世での現代日本とあまり変わらないから元日本人の私が言葉がわからなくて詰むということは無くて良かった。
ここからが本題、魔物と魔法少女がいる。
もう一度言う
魔物と魔法少女がいる!
私が人に擬態して図書館へ行って過去の新聞等を読み漁った結果、魔物が現れ始めたのは私が生を受ける20年ほど前、しかも日本だけで目撃されるようになったようだ。
出現条件不明で人間を含む生物の血を好み、初遭遇時はかなりの被害が出たと記録されている。
始めは警察や自衛隊が対処していたが魔物出現から2年後、今から28年前に魔物に遭遇した女子高生が持っていた傘で魔物を撃退したことで状況が変わった。
まあ、よくアニメであるパターンで女子高生に魔力が備わっていて無意識に傘に魔力をまとわせていたため魔物に大ダメージを与えたということだった。
その後全国で魔力の測定が行われた結果、魔力は女性にしか備わってないことが判明、さらに魔物にダメージを与える程の十分な魔力を保持している女性は300人に1人だった。そこに魔物相手に戦えるある程度身体が成長した女性となるとさらに限られてきた。
魔物に対抗できる女性達が警察とともに魔物への対処をするようになりやがて彼女達は人々から魔法少女と呼ばれるようになり、今では魔法少女連合という組織ができ東京に本部を置き全国に支部を持つようになっている。
ここまで聞くと男性達の立場無くないかと思われるかも知れないが魔法少女が出てくるまで警察と自衛隊が対処していたことから通常武器が効かないということは無くて普通に効いている。
魔法少女は魔物に対し与えるダメージが大きいが数が圧倒的に少ない、警察、自衛隊は、武器のダメージは低いが数が多く数を生かした連携もできる。
そのためどちらが優れているとかどちらかが必要無いとかの声は今のところは無い。
この世界の話はこのくらいにして私が今公園にいる理由を話そう。
ぶっちゃけ私は魔物と同類だ。
魔物は姿形は様々だがその中に私が含まれる。私のような触手型魔物の同型はまだ見たことないが。
そして魔物は人間や動物の血を好むため人間達を襲う。
が
ここで私と他の魔物とで違いが出た。
自分の身体のことは自分が一番解っている。
生きるのに血は必要なかった、いや、具体的に言うと血に拘る必要がなかったのだ。生き物の体液がエネルギー源になっていたのだから。
体液と言ってもいろいろある。血や汗や涙等・・・
だから私は子供の姿に擬態して子供達に混じって遊んでいた。
目的は子供達の汗だ。
鬼ごっこで皆汗だくになってるところに抱きついたり、転んで泣いている子にかけよっては抱きしめ涙を指で拭ってあげたり、できるだけ体液を吸収した。
この方法で10年飢えをしのいでいる、これからも子供達から少量のエネルギーをもらいながらひっそりと生きていくと思っていた。
思っていたんだ・・・