「夏休みじゃぁぁぁぁぁあっ!!!!!!」
教室は祭りのような盛り上がりを見せており、まぁうるさいのなんの!!それは学生にとっての青春を作る時間。夏休みが始まったことを表していた。そして俺も中心で騒ぎ散らかし友達と盛り上がっていた。だって男の子だもん!!
「おい、なにするよ」
「花火に海に!祭りに!何でもできるべ!!」
「とりまオールでカラオケじゃーい!!!!」
「「「「うぇーーーーいい!!!!」」」
持ってたプリントを紙吹雪のごとくばら撒き馬鹿みたいに騒ぐ。あーー!!夏って最高や!
「ひぃ…ッッ!!!」
ひとりが怯えているが気にしない。あいつあんだけヤリまくってんのにまだこういうノリ怖いんだなぁ。まぁあの3Pからヤッてねーけど。
「………」
理由は沢山あるけれど、何より思ったのは俺がいることでひとりをダメにしてしまうからだ。依存とでも言うべきその感情は彼女のバンドとしての日々を崩す事になる。もしかしたらバンドだけではない彼女の命さえ危うい。
事実俺は行為中に彼女の首を絞めている。行き過ぎる行為すら受け入れてしまうんだから俺から離れるしかなくなる。
いや離れなくなるのは別にいい。むしろ離れてほしくない。けどまぁ行きすぎると怖い。主に俺が
ってそんなことは置いておいて。
「夏休みじゃぁぁぁぁぁあっ!!!!!!!」
「うるさい湊」
「湊くん静かにしよーね」
「うるせえぞ田中ァ!」
テンションの上がってる俺はスターリーでも同じ盛り上がりを見せた。がノッてくれる人がいなかった。悲しい。
「夏休みよ?テンションもっとあげよーべ!!」
「それはそうだけど湊くんのノリに付き合うと疲れちゃうからやめとくね。ごめんね?」
虹夏がそう言って俺の頭を優しく撫でる。ちくしょう!なんであやされてんの俺。悪い気はしないんだけど。
なんて思ってると郁代が話しかけてくる。
「…ね、湊くん夏休み予定はどんな感じ?」
「夜は仕事。それ以外は適当にBBQとかフェスとか入れるけどいつ遊ぶ?」
「じゃ、今日は…?」
「いいけど何すんの?」
「お楽しみよ!」
その発言にひとりがワナワナしている。だからといって断るなんてことしないんだけど。てかテンション高!っぱ郁代なんだよなぁ!
「じゃ、バイト終わったら行くか!!夏休みだしパーっと行こうぜ!!」
「そうね!!
「「いぇーーい!!!」」
夏休みというビッグイベントでテンションの上がった俺らにひとり達は目を萎ませて手をかぶせる。
「ま、眩しい…っ鬱陶しい。」
「リョウ…っ!…喜多ちゃん達揃うと輝きが増してしている…っ!?」
「う、ぐ、ぐぅ…!!!!あ、ああの!私も!」
「ひとりは留守番してきくりとギターの練習でもしてて」
少し突き放すような言い方になってしまった事に自分で驚いた。だけど俺は謝ることなんてせずにひとりから離れていく。
「…ぁ…ぃ……ゃ…ま、まって」
「……」
あぁ、と俺は理解した。
音楽にさえ嫉妬してしまってるんだと。
ギターは彼女の魅力の一つなのに。多分動機は不純なものだろう。だってひとりだし。けれど努力はしたんだ。誰よりもずっと続けていたんだ。俺はそんな彼女の努力の音を聴いて惹かれたはずなのに。それなのに…きくりとひとりがギターの練習をしてる時、俺は入れない。その事実にイライラしてたんだ。
チラリとひとりの方を見ると目の前で大切な人がいなくなったみたいな、そのくらい思い詰めた表情をしていた。
「……湊くんたぶらかしてほったらかしは良くないよ?」
「分かってるよ。虹夏」
「…………ほんとかなぁ」
俺はさらに黒い感情を持ち、ひとりに思う。
そのまま何も出来なくなって俺しか見えなくなればいいのに。
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脳が破壊される。なんてことよく分かっていなかったけれど今目の前の光景を見てこれのことかとそう理解した。私を無視して通り過ぎた湊くんの横には喜多さんがいてチラリと横目で私を見る。
少し心配そうな顔をしているけれど、それでも湊くんの横をピッタリのキープしている。
頭が割れそう。呼吸が出来なくて苦しい。目が痛い。耳から入る音全部うるさい。なんで?嫌だ、湊くん…戻ってきて。私の隣に
そんな思いも意味をなさず、私はバイトが終わるまで湊くんと話すことが出来なかった。
「じゃ、留守番よろしく」
「……ごめんね後藤さん」
…なんで謝るんですか…喜多さん。なんでだろう。ちょっとおかしい。これ。夢だよね。夢なら覚めて。早く……。
「ぼっちちゃん。きっと湊くんもほっといてるわけじゃなくて」
「分かってます。湊くんのことは虹夏ちゃんより知ってるので」
「………む。私だってそれなりに湊くんと仲良くさせてもらってるよ?親がいなくて寂しい気持ちは誰よりも理解してるつもり」
「私もきくりさんもいるんです。寂しいなんて思うはずないです」
「…どれだけ他の人で寂しさ紛らわしてもいないものはいないし寂しいものは寂しいんだよ?だから湊くんも…」
「……お疲れ様でした…」
「あ、ちょ、ぼっちちゃん!!」
気づけば家に帰っていて、何も考えたくない私は音楽にのめり込む。きくりさんと2人でギター練習をするのはもはや日課とかしていたけど今日はそれ以外にも部屋で1人でずっと音を鳴らし続けた。
「…ぁ………」
時計を見ると夜中の12時。なのにまだ湊くんは帰ってこない。
なんで??なんで…どうして。
嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌。
湊くん…。湊くん湊くん湊くん湊くん。
「…んっ…ぁ」
ゆっくりと指をショーツの中へと潜り込ませて刺激を与える。そして痛いくらいに激しく指を動かした。
「湊くっ…ぃい…っ!!もっと痛く…してっ…私だけに…乱暴して…ぃっ!!」
欲望に任せた自慰行為。
みっともない。情けない。今頃喜多さんは湊くんと。
「…ぁ…あぁ…っ!!」
前に言ってくれた好きと言う言葉を信じたい。でも、湊くんだ。可愛い女の子からの誘惑なんて耐えられるはずない。
湊くんは知らないだろうけど…女の匂いなんてものはすぐに分かってしまう。湊くんが夜遅く帰ってきた日に私はその匂いを強く感じてるんだよ…?きくりさんも顔を少し歪ませてるもん。
でもどうせワンナイトだしって思ってたからずっと我慢してた。でも喜多さんはワンナイトで終わるわけない。ずっと関係が続く。ただの勘だけど…確信してる。
もしかしたら湊くんが私から離れていくかも。
……絶対嫌。……私は死んでも湊くんから離れない。
「……好き…」
死んでも。
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ギシギシと音を立てるベッドにうるせぇなと思いながらも湊くんは腰を振ることをやめずに目の前で悶える赤髪のとても可愛らしい少女を抱いていた。
というか私なんだけど。
「…みなと…くぅっっ…ん!!♡♡♡まっ…っはげし…イッッ…っ!!♡♡♡」
身体をくねらせて、快楽から逃げようとする私を押さえつけ後ろから容赦なく犯していく。
「ぁあっ…ッッ!!!?!♡♡♡♡まって…みなとくん…だめっ…♡」
「駄目じゃないだろ。郁代はMだから…な!!」
ズンッ!!っと一気に奥へと侵入させると私は身体をのけぞらせて達する。
身勝手で欲望に任せた優しさのないセックス。
むしゃくしゃとした気持ちをぶつける乱暴なセックス。
「ひぐぅ…ッッ!?♡♡♡はぁっん…!!ぁっ…!!?ぃいいっ!♡♡♡」
「こら、動くな」
「…ぁ…だめ…だめなの…♡…みなとくん…」
もう意識もはっきりしてない。ダメダメ言いながらも手を首の後ろに回して抱きついてしまうし、足も背中に回して絶対に離してやらないって気持ちを伝えてみる。
「駄目じゃないだろ…」
唇を奪い舌を入れ込み口内を支配する。鼻で息をすればいいものを私は必死に口で息を吸おうとする。
「んっ…ちゅっ…♡♡♡♡ぷはっ…はっ…はむっ…んぅう♡♡♡」
お互いに噛み合って吸いあって跡をつけていく。
「…好き…っ」
声が枯れるほど喘がせて身体が痛くなるほど犯しつくされた。
「…湊くんって後藤さんのこと好きなのよね?」
シャワーの音で聞こえなくなりそうな、小さな声で呟かれた疑問の声。ちょい面倒だし無視してもいいけど、無視する理由も特にないから俺は正直に答えてみる。
「…まぁ、そうだけど」
すると郁代は後ろからピタリと密着して、俺の二の腕に触れる。何?怖い。今目ぇ瞑ってるから何されるかわかんねぇよ!こわ!
「じゃあどうして廣井さんと同じタトゥーしてるのよ」
簡単な理由だった。悲しむ両親はいないし、そもそもかっこいいと思ったし。
「ノリだよノリ。ワンポイントだし良くね?」
「…そうかしら…」
「そうそう、てかタトゥーいいじゃんカッコいいし」
髪を洗い終わり湯船に浸かる。ついでにピカピカ光らせる。綺麗やなー。
「女子からしたらすごい嫌だけど……」
まぁ。それは、そうだろう。オリジナルならともかくきくりと同じタトゥーだし、痛いカップルでもこんなことしないけど。
繋がりが欲しかった。いや、今でも欲しいと思ってる。俺がいなくなる時、誰でもいいから俺のために泣いて欲しい。生まれて良かったと思えるほどの繋がりを持てたらそうなれる気がして、このタトゥーもきっとそれだ。
きくりを離さないための刻印。
「じゃあそんなもん気にならなくなるくらいに好きにさせればいいってこと?」
そして郁代も。
「依存させるの間違いでしょ…?…………んっ…」
頭の後ろに手を回して深く甘いキスをする。
「郁代は可愛いな」
耳元で囁くと郁代は興奮を止められなくなる。身体が反応を示すから。はしたないなんて思わない。とても愛らしい。
「湊くんっ♡…ぁ…ひぅ…っ♡♡は、ぁんっ…!♡♡」
俺の手を彼女の体に埋め込んでいくみたいに掌全部で揉んで感触を確かめる。女の子はみんな柔らけーな。それにピンっと勃った乳首を見るとさらに可愛く見えてくる。
「ち、くびぃ…♡♡まって、みなとく…んぁっはぁ!!♡♡あぐぅ…♡」
目の前でビクビクと震える郁代はとてもえろい。てか乳首感じすぎだろ。
「……」
ふと興味が湧き俺は親指と中指で彼女の乳首を摘んでみる。
「…ぁっ…♡♡だ、だめっ♡湊くんダメよ…っ!♡本当にこわれ」
「……はっ」
人それぞれ感覚は違って、それは性行為でもそうで、耳が感じやすい人。クリトリスが感じやすい人。中で感じやすい人。色々いる。
でもこれで感じるのは相当だなぁ
「ひぃ…っ♡♡♡ぁっぎぃ…ぃいいいっ!!♡♡♡♡♡♡」
ちぎれるくらいに引っ張ると彼女は人とは思えん声を出して涙を流しながら絶頂した。
「ひっ…♡あっあぁ…♡♡ぁ〜…♡♡」
「こっち向いて…?」
「ん…はぃ…♡♡」
こちらを向いた郁代は溶けきっていて、顔は赤く目は潤んだいて、所謂雌の顔をしていた。
「えっろ…」
「ぁ…湊くん…硬くなってる…っ♡」
向き合って密着するとやはりすぐに気づかれてしまう。やばいもう無理。
「俺の舐めろ」
またわがままで最低で身勝手なことを言った。けれど問題はない。郁代は受け入れるから。
「…っ…♡」
コクリと頷き、湯船を出る。せっかく綺麗に洗ったのに馬鹿じゃねーのこいつらと思われるだろうけど性欲はそう簡単になくなんねーんだよ!!
「ん、んぶっ…♡♡…っ!?!んごぉっぉ!!?!♡♡♡♡♡♡」
肉棒を咥えた彼女の後頭部を掴んで無理やり動かした。もはや人間の扱いをしていない。
「ぉ"お"♡♡♡♡おごっ♡♡ぶっんぶっ!♡♡ッッ…!!ぶぅうッッ♡♡」
「あーっさいっこう…っ!」
「んふぅっ♡♡♡んっ…♡♡♡ぶぅっ…♡ッッッ!!♡♡♡」
上がってきた欲望を俺はこいつに注ぐためより奥へと肉棒を突き刺した。
「ちゃんと飲めよっ…ッッ!!」
「お"ッッッ…!!!♡♡♡♡ゴ…ぉッッ!♡…ッッ!!♡♡♡」
容赦なく彼女の喉奥へと吐き出していく。
「っっ…ォ"…♡♡♡♡♡ブハッ…っ!!はぁっ…!はぁっ…!♡んぐっ♡♡♡♡は、はっ……はぁ…っ!!♡♡♡ぷはぁ…んっ…はぁ♡」
「ちゃんと全部飲んでくれたんだ…ありがと郁代」
「…ぁ…あ♡」
「よく頑張ったねー郁代、可愛い。好きだよ。愛してる。」
「…ぁっ…♡♡は、ぃぃ…♡」
まるでDVだ。…てかDVだ。苦しい思いをさせてからこうやって甘やかす。ダメ男へとハマっていく女はみんなこうやって愛を受け取り、逃げられなくなっていくんだろーなー。
マジゴミ人間俺。
「振り回しちゃってごめんな」
また身体を重ねてとんでいく。
「ィ…ッッ…!!!!!♡♡♡♡」
間違ってばっかな世界で何が正しいのかわからない世の中だけど…この選択は間違いだと分かる。
けれどやめることができない。結局は自分が一番可愛くて、欲望満たしてくれる奴を愛してしまう。
暑さとは別の苦しさに悩まされる日々が始まる事が遠のいていく意識の中で分かった。
まだ夏休みは始まったばかりだ。
誰にも譲りたくないし、離れたくない。恋と呼ぶにはドロドロに溶けてぐちゃぐちゃに形を歪に変えてしまっている。愛と呼ぶにはあまりにも切なく届かない想いだ。
であればこれは依存だ。…だとしても私は湊くんから離れる気はない。
「…好き…」
死んでも。