夜は代わる代わる一回づつ6回やり、最低限のノルマを達成して眠りに付いた。
今や一晩で一人と言う事は難しく、一晩に二人は当たり前の状態。
一人5回の一晩10回や12回は当たり前になっていた。
どうか枯れないようにお願いしたい。
そして元気を付けさせる為、朝のバイキング形式のご飯を食べ出した時、ヘリの音が保養所の上空から聞こえだした。
窓から見ると大型のヘリコプターが!
「CH-47JA!チヌーク!!何かあったのか?!何故大型ヘリが此処へ!!」
自衛隊などで使う双発の大型ヘリ!
元海兵隊のミランダが席を立ち驚いている!
それは俺らも同じだったが、姿をみると色は白!自衛隊のように緑ではなかった。
国連?いや、横にはUNの文字は無い。代わりにそのへりの下には何か大量の木材の様なモノが運んでいる様子だった。
明らかに保養所の裏手に止まった音が聞こえ、みんながザワザワしていた。
桜花、武蔵、蘭、和花以外は…………
「やあ、ボクらも何か食べても良いかな?」
暫くして現れたのは、初老のおじさんに同じ歳だと思われる女性。
二人ともブルーのデニムに白と薄いピンクのお揃いのポロシャツを着ていた。
「え、ええ。どうぞ」
どうしていいか分からず、一番近い所にいた俺が中へと案内する。
バイキングなので、お皿を渡すとおばさんの方が次々にローストビーフを乗せていた。
「ほら清ちゃん!またお肉ばっかり取って!たまには野菜も食べなよ」
「イヤよ!お肉が一番栄養があるんだからっ!」
「いや、たまにはだね――」
「一々煩いの!朝御飯位は好きな物を束させてよ誠君」
二人はイチャイチャ?しながらくっ付いたまま色とりどりのオカズを取って行く。
それをただ見ているだけしか出来なかった。
そしてバランス良くお皿に乗せたおじさんと、肉ばかりを入れたおばさんが、俺らの……俺と桜花の前の席に座った。
「誰が呼んだの?」
静まり返る部屋に桜花の声が響いた。
「涼ちゃんがね、話があるって呼んだんだわ」
ニッコニコしているおじさん。
「中々実家に来ないもんだから私達から来ちゃった!」
テヘペロって舌を出しているおばさん。
そして周りにいる武蔵や蘭、和花があーあと言った顔で厭きれていた。
「御呼びしてすみませんねお爺ちゃん、お婆ちゃん」
そこへ涼花姉がその二人の後ろに立って声を掛けていた!
「お爺ちゃん!お婆ちゃん!?」
俺が声を張り上げると桜花がその声に続いた。
「そうよ。私の祖父と祖母、爺ちゃん婆ちゃんよ」
「ま、宜しくな」
「良い顔をしてるわね、桜花ちゃん、良い男をゲットしたねえ」
これが俺の後ろ盾になっていく義理の祖父祖母との出会いであった。
ムシャムシャとご飯を食べていく二人。
その後ろで説明をしていく涼花姉。
「圭介君には良い幕賓《ばくひん》が居ないのよ。だからパパとママになって欲しいって書いたんだけど」
「いいぞ!いいぞ!昔を思い出すなぁ」
「愛花の時とは違いますからね。余り出しゃばったらダメなのよ?」
「最近人前で無茶する事が無くなってね。面白くなりそうだわ」
「だから張り切るとまたぎっくり腰に!」
「それは清ちゃんが激しいからじゃろ」
「いいえ、最近は大人しいものよ」
この二人は俺らを無視して言い合いながらご飯を食べていた。
そうか、だから武蔵や蘭、和花は知っていたから大人しかったんだ。
しかし、財力があるとは言っても、自衛隊が現役で使用しているへりだ。それを個人が使う何てできるのか?
まさか、ボーイング社が作っていたと思うが、そこから直で?
二人の様子を呆然と見ながら俺もご飯を食べていた。
「さあ、圭介君。ちとワシらと話でもするとしようか。上に行くぞい」
俺らの止まっていた部屋は6階だったが、その上にもまだ部屋があった!
エレベーターでは表示されていないが、パネルの鍵を開け、専用にすると最上階のボタンを押した。
そこは豪華賢覧!
赤い絨毯が床に敷き詰められ、広い廊下と輝くシャンデリアが並べられた廊下を進む。
金細工が施されたドアノブを回し一つの部屋へと入って行く。
その後に続いて入ると、そここは椅子やテーブルが小さい輪になって並べられ、バーカウンターやビリヤード台も設置された部屋だった。
「シガールームじゃよ。たまには此処でトランプ会も開くんじゃ。なーに、遊びじゃよ遊び」
バーカウンターにはいつの間にかトランプディーラーの様なスーツとワイシャツを着た40代の女性が立っており、その女性が近づいて来た。
「お飲み物は如何致しましょうか?」
「ボクはコーヒー、清ちゃんはカフェオレ、圭介君達は何にする?何でもあるぞ」
「じゃあ俺はコーヒーで」
「私はカフェオレよ」
テーブルを囲んで俺たちは座った。
その上に置かれた箱の中から一本の葉巻を出してきた。
「男なら葉巻の一本くらい吸わないとね」
お婆さんが俺にも葉巻の入った箱を出してきた。
「今はそう言う時代じゃないのよ」
「まあ、葉巻は健康に良いから。真似をするだけでもいいぞい」
お爺さんは葉巻の片方を専用のカッターで切り落とし、太いマッチでゆっくりと非を付けていく。
タバコとは違う豊潤な香りが漂い部屋を満たして行った。
俺も意を決して一本の葉巻を取り、先を切って葉巻に火を付けていく。
「ゲホゲホゲホ」
「葉巻は肺には入れないんだぞ。口の中で転がすようにしてゆっくりと香りを楽しむんだ」
俺も言われたように口の中に煙を貯め、ゆっくりと吐き出す。
少し苦みがあるような感じが舌に残るが、それほど臭い物では無かった。
「こうして葉巻を吸いながら男だけの話をこの部屋で楽しむんじゃ」
「どうせ、女の話でしょ」
「仕事の話もあるんじゃぞ清ちゃん」
「どうだか」
頼んだコーヒーを飲むと苦い葉巻の味が消されていくような気がしていた。
「さて、涼ちゃんに呼ばれて来たものの、取り敢えずは圭介君の幕賓《ばくひん》、後ろ盾にはなろう。会社自体も大きくなり過ぎた。知らないアメリカの会社も出来た。 あの順一君だけじゃ荷が重いわな」
「愛花がもう少ししっかりしていればね」
イヤイヤ!
お二人とも登場からして少しぶっ飛んでますが!
桜小路家は結婚する時に少し実家へ行っただけだし、直ぐに帰ったから何も分からないんですが!
両親はお金……莫大な結納金を貰って、春から一年かて世界一周旅行へと旅立ってるし。
こんな祖父夫婦がいるとは思いもしなかった。
少し今の仕事の話を行い、意外に良い感じに出来ている事を評価された。
「順一君の時はあたふたしてたからの。それに比べれば早い段階で家の会社に繋がっていたのはラッキーじゃったわい」
「貴方が6人しか子供を作らなかったからってのもあるんですよ。だから順一君には苦労を掛けて……圭介君は沢山作ってもらわないとね。何なら愛花との間に設けてもいいのよ」
「「親子丼かよ」」
二人声が一致し、苦笑いしてしまった。
「まあ、今のまま気楽にする事だな。仕事の事に関してはのボクが。生活全般で無理難題があれば順一くんか、愛花に丸投げでもせい」
俺らはたっぷりと話を行った。
現在は会長を行っているとの事だが、いない事も多いらしく、メッセージ先と電話番号を交換した。
「これはぼボク達からのプレゼントじゃ」
最後に祖父夫婦からプレゼントを頂いた。
箱の中身を空けると、そこには腕時計が入っていた。
「ロレックスじゃぞ。いつまでも計算機メーカーの時計をしとらんで、こんなのを付けなさい」
「あのねえお爺ちゃん、カシオは一流メーカーなの!計算機ばかり作っているんじゃないのよ!」
「いや、男ならロレックスじゃろ。しかもデイトナじゃぞ?ふふふん、ボクの勝ちじゃな」
「まあ良いけど。それ何処で買ったの?」
「清ちゃんに買ってきてもらたんじゃ。いつも清ちゃんはセンスが良いからな」
俺は豪華な時計に目を奪われていたが、その時、清ちゃんと呼ばれていたお婆ちゃんと桜花の顔がニヤッとしていた事を見ていなかった。
孫と争うお爺ちゃんって…………
それからは勉強を再開し、昼飯を食べてからもまた勉強に課題。
夕方からプールで遊び、広大なグラウンド跡地の庭でバーベキューをして楽しみ、何故かキャンプファイアーをしていた。
「おお!これぞキャンプ! 清ちゃん踊ろう!踊ろう!」
興奮したお爺ちゃんはマイムマイムと言う知らないフォークダンスを踊り出した。
何やら昭和に流行っていたらしい。
だが、俺らも強制参加させられ、10m四方のドデカイ木材で建てられた20m級の櫓のようなキャンプファイヤーの周りを踊らされた。
あのデカいへりにぶら下がっていたのは、この木材らしかった。
そして疲れたと言い出し突然大型ヘリのチヌークで帰って行った。
残るは巨大なキャンプファイヤーのみである。
その周りで小さい花火をして楽しんだが、炎が強すぎて熱い熱い!
崩れ落ちる櫓を眺めながら一日が終わった。
精神的に疲れ、元気な琥珀とミランダと麗花に上から乗られ搾り取られて一日が完全に終わった。
それから毎日涼花姉の夏季林間学校と言う勉強会が開催され、全員合格を貰った俺らは家路へと付く事が許された。
涼花姉ともやりまくり、やった次の日は機嫌が良いと言う事で俺には毎日夜這いに行けとの指示が出ていたのは間違いでは無かった。
たまには年上の熟女も良いもんだ。