忍界魔法珍宝奇譚 作:ラキスケ大統領
今回の作品はストーリー重視となっております。
「貴方にはマジカルチンポと結城リトのようなラキスケ体質を特典として差し上げます」
そんな常人なら素面では言えないようなふざけきった事を女神が告げた後、僕こと金野珠緒は【NARUTO】の世界に転生を果たしてしまった。
転生する前にあの全知全能な女神の鼻っ柱に跳び蹴りを叩き込んでやりたかったが、当時の僕はそんな余裕が無く、女神の言葉に脳が破壊されていた。
結果だけで言うのなら跳び蹴りしなくて良かったかもしれない。あの自称女神、何か某殺生院のような感じがするし。と、いうかNARUTOの世界に転生するってのにこんなものを特典として押し付けて来た以上、真っ当ではないだろうし。
「はぁ、もう最悪」
溜め息を吐きながらその場で項垂れる。
この世界に転生してから早四年、原作であった九尾襲撃事件も四年前。
僕はうずまきナルトと同世代に産まれてしまったのだ。マジカルチンポとラキスケ体質を持って。
それ、何て地獄?
「あの女神が何を考えてこんなものをよこしたのかは考えたくもないけど、多分碌な事にならんな」
かのラキスケ王と同様のラキスケ体質にマジカルチンポとか悪意のある組み合わせ。
それを原作キャラ達にしでかそうものなら殺されかねない。まだ結ばれてないし、この頃はまだ子どものような淡い恋愛感情ぐらいだろうが、それでもそんな真似したら何が起こるか分からない。
最悪原作崩壊とか普通にありそうで困る。それが良い方向なら別に構わないけど、多分嫌な方向に進みそうだからなぁ。
本当になんでこんな能力を特典にしやがったんだあの邪神。
「かといって原作に関わらないってのも出来ないしなぁ」
残念な事に、非常に残念な事にうちの両親は揃って中忍だ。
忍びにならないという選択肢は無く、他の職業を目指す事は出来ないのである。
これで才能が無ければ話は違ったのかもしれないが、才能がある方らしかった為それも出来ない。ダンゾウに売り飛ばそうとした時はマジで絶句したものだ。流石に考えなおしてはくれたけど。
ついでに原作良改変を狙ってうずまきナルトに接触する事も禁じられている。うちの両親は木ノ葉隠れの里の一般的な忍びだったらしい。
ファック。
「つーか、今出来る事なんて基礎トレぐらいしかないよな」
マイト・ガイ直伝のオモリとか身体に付けたら動けないし、そもそも用意出来ない。
ならば今出来る事を少しずつで良いからやっていこう。
チャクラコントロールとか独学でやれと言われても出来ないし、ならやっても無意味にならない筋トレや体力作りを優先すべきだ。
基礎が疎かになると全てがダメになる、って言われてるしね。
「そうと決まったら早速走り込みといこうか」
前世の時から趣味で筋トレやってたし、多分大丈夫だろう。
ただ身長が伸びなくなるのは嫌だからある程度は抑えなくちゃいけないが。
※
あれから二年が経ち、六歳になった僕は
基礎トレーニングは上手くいっており体力もついている。単純な足の速さなら前世の時の自分を軽く上回ってるだろう。まあ普通の世界と超人が跋扈する世界と比べたらいけないとは思っているが。
「コラァああ!! お前達ぃ!!」
「へへーん! 捕まえてみろってばよ!!」
そんな事を考えながらうみのイルカ先生に追い掛けられているうずまきナルトを含めた問題児達に視線を送りつつ、ハンドグリップを握り締める。
この頃は確かまだナルトに対しあまり打ち解けてなかったと思ったけど、イルカ先生は人が良いからな。思うところはあれど根が良いから見放せないんだろう。
と、いうかナルトに関しちゃ周りが悪過ぎる。ナルトが良い行いをしても嫌うんじゃどうしようもない。
三代目火影が九尾の事を秘密にしたのも納得出来る。
記憶が新しい被害者達も、被害者遺族もナルトは悪くないって理解している。しているが、それでも納得は出来ない。そのような状況の中、何とか怒りを堪えているんだ。
もしそれをナルトが知ってしまったら――――そう考えると三代目火影の判断は正しいものだろう。実際に子ども達には憎しみが波及してないのだから。
ただそれに思うところが無いかと聞かれれば嘘になるけど。
「にしても、本当に元気だなぁ…………」
本日も元気良く鬼ごっこという名の逃走劇を繰り広げる彼等を見て思わず呟く。
こっちは毎日のように特訓して筋肉痛で苦しんでいると言うのに。
超回復の関係もあるから毎日激しい特訓は出来ないが、それでも鍛える箇所を別にして毎日やっている。
チャクラの使い方によっては効率良くトレーニング出来そうな気もするけど、流石に入学してすぐは無理。
「まぁ、今はゆっくりとやっていくしかないか」
今の自分に出来るのはしっかりとした基礎を築き上げ、身体を作っていく事。
やっぱり取ってつけたような特典なんかよりもしっかりと地を付けたトレーニングの方が強いんだよ。
――――マジカルチンポやラキスケなんかには絶対に負けない!
そんな事を口に出して言ったら特典には敵わなかったよとか言うことになりそうだから絶対に口に出さんが。
「何処行くんだタマキン?」
「ちょっとトイレ――――後タマキン言うな潰すぞ?」
「何処をだよ」
「お前のタマキンをだよ」
「やれるもんならやってみあちょっと待ってごめんなさい許し――――」
自分の事をふざけきったあだ名で呼んだクソ野郎の断末魔の叫びを背にトイレに向かった。
そしてトイレに工事中と書かれた看板を前に立ち尽くす事になった。
「あ、嫌な予感が」
二度目の生を授かって早六年。
まだマジカルチンポは精通してないから完全には発現してないみたいだが、ラキスケはもう発現している。
以前母さんに連れられて温泉の女湯に入った時、足下に転がり込んできた石鹸を踏んでしまい女の人の胸にダイブした事がある。あの時は他の人が使ってた石鹸が足下に来たという不運なアクシデントであった為に逆に心配されたが、ここではそうであるというわけではない。
もし学友に破廉恥な真似なんかしたらこれから先地獄になるのは間違いない。
多分だが、このまま他のトイレを探そうとしたところで女子生徒とトラブって結果的にラキスケを引き起こすんだろう。
「だ、大丈夫。落ち着いて…………クールになれ金野珠緒! 慌てふためけば厄介な事になる…………!」
こういう時の為のシチュエーションはよく考えている。
落ち着いてトイレを探そう。ここで焦って走り出すのは弱者の考えなのだから。
「取り敢えずここから一番近いトイレは…………あそこの男女共用のトイレか」
多分あそこなら空いているだろう。
そう考えながら歩きトイレの前まで移動しようとして――――、
「きゃあっ!?」
階段の前まで来たところで、足を滑らせて自分に向かって落ちてくる女の子の姿を視界に捉えた。
ああ、こういうパターンか。半ば諦めの感情を抱きながら少女とぶつかった僕はそのまま転んでしまう。
「ご、ごめんなさ――――」
僕にぶつかった少女が謝罪の言葉を言おうとして、自身の状態を確認しそこから先を言えなくなる。
まあそうだよね。ズボンはおろか、下着もずり下がっている上に僕の顔の上に跨っているのだから。しかも僕の舌が彼女の膣に入っている状態、クンニしている。
そうはならんやろ――――なっとる、やろがい!
そんな状態になっていたのである。リトさん並みのラキスケってダークネスの方かい。
「ひ――――きゃんっ!?」
自分の状態を理解した少女は悲鳴を上げそうになる。
しかしこの誤解される余地も無いこの状況を見られたくなかった僕は舌を動かして彼女のGスポットを刺激する。
マジカルチンポ持ちで性技特攻な僕がオナニーなんかした事の無い女の子に負ける事は無く、一方的に快楽を与えてしまう。
「あっ、やっ……………っ!!?」
10秒も掛からない内に少女は上を向いてビクンビクンと果てた。
彼女はあまりの衝撃に何が起きたか分からず困惑している様子。
一方、僕はこの現状に内心やっちまったとしか思えなかった。
だってそうだろう。今僕がイかせた相手は原作において主人公と結婚した木ノ葉の名門日向家の令嬢。
――――日向ヒナタその人だったのだから。